JPH07192404A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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Publication number
JPH07192404A
JPH07192404A JP33026493A JP33026493A JPH07192404A JP H07192404 A JPH07192404 A JP H07192404A JP 33026493 A JP33026493 A JP 33026493A JP 33026493 A JP33026493 A JP 33026493A JP H07192404 A JPH07192404 A JP H07192404A
Authority
JP
Japan
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sampling
timing
magnetic recording
code
clock
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Application number
JP33026493A
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English (en)
Inventor
Kazunori Moriya
和典 森谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラス4のパーシャルレスポンスを適用する
磁気記録装置において、回路量の増加無く、高信頼なサ
ンプリングタイミングを発生する。 【構成】 クラス4のパーシャルレスポンス等化後に、
(1,1)あるいは(−1,−1)とサンプリングされ
るべき再生パルスが有限の間隔以内で必ず発生するよう
にコーディングし、この再生パルスの第1、第2のサン
プル値の大小関係から、サンプリングクロックの位相情
報を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来の磁気記録装置では、その再生系にお
けるデータの検出に際してピーク検出法が用いられてい
る。
【0003】図5は、このピーク検出法を使用する従来
の磁気記録装置のブロック図を示している。この従来の
磁気記録装置では、データの記録過程において、ホスト
装置からの2進データがエンコーダ101で磁気記録に
適したコード系列に変換され、記録アンプ102に入力
される。一般的に記録アンプ102中にはフリップフロ
ップ回路(以下、FFと称する)が含まれており、コー
ド系列中に「1」が出現する毎に記録電流の向きを反転
させて磁気ヘッド103に与える。磁気記録ヘッド10
3は記録電流の向きに応じた磁化パターンを磁気記録媒
体104上に残して行く。
【0004】また、データの再生過程において、磁気記
録媒体104上に残された磁化パターンから磁気ヘッド
103によって抽出された再生信号が再生アンプ105
で増幅され、等化回路106に入力される。等化回路1
06においては、再生アンプから得られる再生信号波形
に対し適切な処理を施して、ピーク検出に適した信号波
形に整形し、これを二値化回路107に与える。二値化
回路107においては、等化回路106から送出される
波形処理が施された信号波形のピークをとらえ、そのピ
ーク位置に対応したパルス列を発生させ、弁別回路10
8とウィンドウ発生回路109とに送出する。
【0005】ウィンドウ発生回路109においては、二
値化回路107からのパルス列を用い、フェイズロック
ループ(以下、PLLと称する)回路などを動作させて
データ弁別用のウィンドウを発生させ、弁別回路108
に送る。弁別回路108においては二値化回路107か
らのパルス列とウィンドウ発生回路109からのウィン
ドウを用い、ウィンドウ中にパルスが存在するか否かに
よって再生コードの「1」、「0」を判定し、その結果
を再生コード系列としてデコーダ110に送出し、デコ
ーダ110においてエンコードの逆変換が施され、再生
データ系列として出力される。
【0006】また近年、上記のピーク検出法を前提とす
る磁気記録装置に代わって、データ再生においてPRM
L(Partial Response Most L
ikelihood)方式を使用するものが実用化され
つつあり、特に磁気記録再生系の伝達特性G(D)(D
は遅延要素)がG(D)=1−D2 となるようなクラス
4のパーシャルレスポンス(以下、PRと称する)に等
化することが広く一般的に検討されている。
【0007】図6は、PRML方式を用いた磁気記録装
置のブロック図を示しており、データの記録過程におい
て、ホスト装置からの2進データがエンコーダ201で
データの記録再生に適したコード列に変換された後、記
録再生系の逆特性を持つプリコーダ202を通過して記
録アンプ203に送られ、磁気ヘッド204により磁気
記録媒体205上に記録される。
【0008】また、データの再生過程において、磁気記
録媒体205上に残された磁化パターンから磁気ヘッド
204によって抽出された再生信号が再生アンプ206
で増幅され、PR等化回路207においてPRに対応し
た等化を施された後、A/D変換器208においてサン
プリングされ、量子化されたデジタルデータ系列として
最尤復号器209に送られ、ここで最も確からしいコー
ド系列が選定され、そのコード系列に対してデコーダ2
10でエンコードの逆変換が施され、再生データ系列と
して出力される。
【0009】上記PRML方式によるデータの再生方式
においても、A/D変換器208におけるサンプリング
の際に、再生信号に同期したサンプリングタイミングが
必要となる。この再生信号に同期したサンプリングタイ
ミングを得るためには、図6中に破線aで示したよう
に、A/D変換後の量子化されたデータ系列を観察し、
計算により位相情報を求め、または波線bで示したよう
に、従来例のピーク検出の場合と同様に、再生アンプか
らの再生信号波形のピーク位置を検出して位相情報を抽
出し、サンプリングタイミング発生回路211において
サンプリングタイミングを発生させて、これをA/D変
換変換器208に与えるようにする必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の磁気記録装置では、いずれにしても再生データ系
列に厳密な信頼性が期待できない問題点があった。
【0011】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、位相情報に厳密な信頼性が期待できる
磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、ク
ラス4PRに等化する磁気記録再生チャネルを有する磁
気記録装置において、クラス4PR等化後の再生波形の
正のサンプル値が適切に定められた正側のスレッシュホ
ールドレベルよりも大きく、かつ2つのサンプリングタ
イミングで連続してサンプリングされる事象、あるいは
再生波形の負のサンプル値が適切に定められた負側のス
レッシュホールドレベルよりも小さく、かつ2つのサン
プリングタイミングで連続してサンプリングされる事象
がある有限の間隔以内で必ず生起するように、ホスト装
置からのオリジナルデータ系列を磁気記録媒体に記録す
るコード系列に変換するエンコード手段と、上記磁気記
録媒体に記録されたコード系列を再生する再生手段と、
再生手段が再生したコード系列に対して、二つの連続し
たサンプリングポイントで連続してスレッシュホールド
レベルを超える事象において、第1のサンプリングポイ
ントにおけるサンプル値と第2のサンプリングポイント
におけるサンプル値との関係からサンプリングタイミン
グを与えるクロックと再生信号との位相関係を検出し、
サンプリングタイミングを与えるクロックのタイミング
を適切な位置に調節するPLL回路と、このPLL回路
によって得られたクロックをもとに再生された再生コー
ド系列をオリジナルデータ系列に対応させるデコード手
段とを具備したものである。
【0013】
【作用】本発明の磁気記録装置では、ホスト装置からの
オリジナルデータ系列を磁気記録媒体に記録するコード
系列に変換するエンコード手段が、クラス4PR等化後
の再生波形の正のサンプル値が適切に定められた正側の
スレッシュホールドレベルよりも大きく、かつ2つのサ
ンプリングタイミングで連続してサンプリングされる事
象、あるいは再生波形の負のサンプル値が適切に定めら
れた負側のスレッシュホールドレベルよりも小さく、か
つ2つのサンプリングタイミングで連続してサンプリン
グされる事象がある有限の間隔以内で必ず生起するよう
なコード系列にオリジナルデータ系列をデコードして磁
気記録媒体上に記録する。
【0014】そして、再生系においては、磁気記録媒体
に記録されたコード系列を再生手段が再生してPLL回
路に入力すると、PLL回路が再生されたコード系列に
対して、二つの連続したサンプリングポイントで連続し
てスレッシュホールドレベルを超える事象において、第
1のサンプリングポイントにおけるサンプル値と第2の
サンプリングポイントにおけるサンプル値との関係から
サンプリングタイミングを与えるクロックと再生信号と
の位相関係を検出し、サンプリングタイミングを与える
クロックのタイミングを適切な位置に調節し、デコード
手段がこのPLL回路が出力するクロックをもとに再生
された再生コード系列をオリジナルデータ系列に対応さ
せるデコーディングを行なう。
【0015】こうして、サンプリングタイミングを与え
るクロックを適切な位置に調整して、2進データ入力に
対応した再生データを正確に出力する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説す
る。図1は本発明の一実施例の回路ブロック図であり、
図2は特にそのサンプリングタイミング回路の詳細な回
路ブロック図である。
【0017】まずこの実施例の磁気記録装置の全体的な
構成について説明すると、データの記録系には、クラス
4のパーシャルレスポンスの等化後の再生波形の正のサ
ンプル値が適切に定められた正側のスレッシュホールド
レベルよりも大きく、かつ2つのサンプリングタイミン
グで連続してサンプリングされる事象、あるいは再生波
形の負のサンプル値が適切に定められた負側のスレッシ
ュホールドレベルよりも小さく、かつ2つのサンプリン
グタイミングで連続してサンプリングされる事象がある
有限の間隔以内で必ず生起するように、ホスト装置から
のオリジナルデータ系列を磁気記録媒体に記録するコー
ド系列a(t)に変換するエンコーダ1と、記録再生系
の逆特性を持ち、信号b(t)を出力するプリコーダ2
と、この信号b(t)を所定のパルス信号c(t)に変
換する記録アンプ3と、パルス信号c(t)を磁気記録
媒体5上に記録する磁気ヘッド4を備えている。
【0018】また、データの再生系には、磁気記録媒体
5上に残された磁化パターンから磁気ヘッド4によって
抽出された再生信号d(t)を増幅する再生アンプ6
と、再生信号に対してPRに対応した等化を施し、信号
e(t)を出力するPR等化回路7と、この信号e
(t)を所定のタイミングでサンプリングして量子化
し、デジタルデータ系列f(t)に変換するA/D変換
器8と、最も確からしいコード系列を選定する最尤複合
器9と、この最尤復号器9によって得られたコード系列
a(t)′に対してエンコーダ1の逆変換を行ない、再
生データ系列として出力するデコーダ10を備えてい
る。
【0019】そしてPRML方式によるデータの再生に
おいて、A/D変換器8におけるサンプリングの際に、
再生信号に同期したサンプリングタイミングを得るため
に、A/D変換回路8の出力するコード系列f(t)に
対して、二つの連続したサンプリングポイントで連続し
てスレッシュホールドレベルを超える事象において、第
1のサンプリングポイントにおけるサンプル値と第2の
サンプリングポイントにおけるサンプル値との関係から
サンプリングタイミングを与えるクロックと再生信号と
の位相関係を検出し、サンプリングタイミングを与える
クロックのタイミングを適切な位置に調節するPLLで
構成されるサンプリングタイミング発生回路11を備え
ている。
【0020】このPLLで構成されるサンプリングタイ
ミング発生回路11の詳しい構成を図2に基づいて説明
すると、A/D変換器8でサンプリングされたサンプル
値を2サンプリングタイミング分蓄積するシフトレジス
タ12と、再生パルスの極性とサンプル値と正負のスレ
ッシュホールドレベルを比較し、サンプル値が正のスレ
ッシュホールドレベルよりも大、あるいは負のスレッシ
ュホールドレベルよりも小となることが2サンプリング
タイミングで続けて発生するか否かを判定して、その情
報を出力するレベル比較器13と、レベル比較器13か
らの情報に対して位相関係を判断し、位相情報を出力す
る位相比較器14と、この位相比較器14で発生された
位相情報に対して周波数の高い成分を除去するフィルタ
ー15と、電圧制御発振器(VCO)から構成され、A
/D変換回路8のサンプリングクロックの位相を調整す
るようになっている。
【0021】次に、上記構成の磁気記録装置の動作につ
いて説明する。クラス4PRを適用する際の図1上の各
点におけるコード系列と信号波形が図3に示してある。
一般に記録アンプ3中にはFFが備えられていて分周動
作を行なうようになっているため、クラス4PRに対応
したプリコーダ2の伝達特性としては、1/(1+D)
を考える。プリコーダ2への入力コード系列をa(t)
に示す。このコード系列がプリコーダ2を通過すること
によりコード系列b(t)に変換され、記録アンプ3に
おいて記録電流c(t)が発生され、磁気ヘッド4によ
り磁気記録媒体5上に磁化パターンが形成される。
【0022】他方、磁気ヘッド4により再生された再生
信号波形は、記録電流の変位点において正負のピークを
交番する電流波形d(t)となり、これに対してクラス
4PRの等化を施すことにより波形e(t)を得る。こ
こに示される通り、クラス4PRを磁気記録に適用した
場合には磁気記録媒体5上の1磁化反転がクラス4のP
R等化回路7を通過した後に(1,1)あるいは(−
1,−1)とサンプリングされるべき再生パルスに変換
され、総合的なクラス4のPR等化回路7を通過した後
の再生波形e(t)は、この(1,1)あるいは(−
1,−1)とサンプリングされるべき再生パルスの磁化
反転位置に応じた重畳により再現される。
【0023】そこで、上述のようなクラス4のPR記録
再生チャネルにおいて(1,1)あるいは(−1,−
1)とサンプリングされるべき再生パルスがある有限の
間隔以内で必ず生起するようにエンコーダ1でコーディ
ングする。
【0024】このようなコーディングを実現するために
はプリコーダ2の出力が「0」のときにこれに引き続く
エンコーダ1の出力が「11」となるか、プリコーダ2
の出力が「1」の際にこれに引き続くエンコーダ1の出
力が「111」となるような事象がある有限の間隔以内
で必ず生起するようなコーディングを行なえばよい。
【0025】このようなコーディングの例としてエンコ
ーダ1の出力系列をnビット毎のブロックに区切って出
力し、このnビット中に必ず上記(1,1)あるいは
(−1,−1)とサンプリングされるべき再生パルスを
発生するようなコードブロック構成とする。すなわち、
プリコーダ2の出力状態「0」に引き続いて「11」の
コード系列が入力されるか、プリコーダ2の出力状態
「1」に引き続いて「111」のコード系列が入力され
るようにすればよい。
【0026】このようなコードブロックの第1の例とし
て、コードブロック中に「11」のコードパターンを含
み、コードブロック中でこの「11」のコードパターン
の出現以前に発生する「1」の数を0個または偶数個と
するか、コードブロック中に「111」のコードパター
ンを含み、コードブロック中でこの「111」の出現以
前に発生する「1」の数を奇数個とし、この両方の場合
において、コードブロック中に含まれる「1」の数を偶
数個とする場合を考える。
【0027】この方法でコード化されたコードブロック
をプリコーダ2の出力状態「0」において送出を開始す
れば、コードブロックの送出終了時にプリコーダ2の出
力状態は必ず「0」に戻り、再生時に(1,1)あるい
は(−1,−1)とサンプリングされるべきコードパタ
ーンを含む。
【0028】上述の通りコードブロックの境目において
はプリコーダ出力が必ず「0」となるため、上記規則に
したがったコードブロックを縦列的に連結して出力する
ことも可能であり、再生時において再生されたコードブ
ロックのパターンの監視を行なうことによりエラーの検
出ができ、エラーの伝搬もコードブロック内だけに抑え
られる。
【0029】本例においてn=6とした場合のコードパ
ターンを表1に示す。
【0030】
【表1】 000011 101011 000110 101110 001100 110000 001111 110011 010111 110101 011000 110110 011011 111001 011101 111010 011110 111100 100111 111111 この場合20通りのコードブロックが実現できるため、
4ビットのオリジナルデータ16通りを上記20通りの
コードブロック中の何れかに割り当てることにより、コ
ーディングが実現できる。
【0031】同様なコードブロックの第2の例として、
コードブロック中に「111」のコードパターンを含
み、コードブロック中でこの「111」のコードパター
ンの出現以前に発生する「1」の数を0個または偶数個
とするか、コードブロック中に「11」のコードパター
ンを含み、コードブロック中でこの「11」の出現以前
に発生する「1」の数を奇数個とし、この両方の場合に
おいて、コードブロック中に含まれる「1」の数を偶数
個とする場合を考える。
【0032】この方法でコード化されたコードブロック
をプリコーダ2の出力状態「1」において送出を開始す
れば、コードブロックの送出終了時にプリコーダ2の出
力状態は必ず「1」に戻り、上述のコードブロックの第
1例と同様の効果が期待できる。
【0033】本例においてn=6とした場合のコードパ
ターンを表2に示す。
【0034】
【表2】 001111 010111 011101 011110 100111 101101 101110 111001 111010 111100 111111 この場合11通りのコードブロックが実現できるため、
3ビットのオリジナルデータ8通りを上記11通りのコ
ードブロック中の何れかに割り当てることにより、コー
ディングが実現できる。
【0035】さらに同様なコードブロックの第3の例と
して、コードブロック中に「111」のコードパターン
を含む場合を考える。この方法でコード化されたコード
ブロックはプリコーダ2の出力状態には無関係に、再生
時に(1,1)あるいは(−1,−1)とサンプリング
されるべきコードパターンを含む。そのため、上記規則
にしたがったコードブロックを縦列的に連結して出力す
ることが可能で、再生時におけるエラーの伝搬もコード
ブロック内だけに抑えられる。
【0036】本例においてn=6とした場合のコードパ
ターンを表3に示す。
【0037】
【表3】 000111 101111 001110 110111 001111 111000 010111 111001 011100 111010 011101 111011 011110 111100 011111 111101 100111 111110 101110 111111 この場合20通りのコードブロックが実現できるため、
4ビットのオリジナルデータ16通りを上記20通りの
コードブロック中の何れかに割り当てることにより、コ
ーディングが実現できる。
【0038】以上の3つの例それぞれでは、コードブロ
ック長n=6の場合においてオリジナルデータブロック
長m=4あるいは3の場合についてコードパターンを示
したが、コードブロック長nとしてはここに使用した6
以外の値を持つことも可能であり、その際においても、
上記3つの例において説明した方法によりコードパター
ンを構成することができる。またnの値としてより大き
な値を用いることにより、コードレートm/nの値も大
きくとることができる。
【0039】次に、上記コード変換によって変換された
コード系列を磁気記録媒体5から再生する経路の動作に
ついて説明する。図2に示すPR等化回路7によるクラ
ス4PR等化後の信号e(t)をA/D変換器8でサン
プリングし、サンプリングされたサンプル値をシフトレ
ジスタ12に2サンプリングタイミング分蓄積する。そ
してレベル比較器13において、再生パルスの極性とサ
ンプル値と正負のスレッシュホールドレベルを比較し、
サンプル値が正のスレッシュホールドレベルよりも大、
あるいは負のスレッシュホールドレベルよりも小となる
ことが2サンプリングタイミングで続けて発生するか否
かを判定して、その情報を位相比較器14に出力する。
位相比較器14では、レベル比較器13からの情報に対
して位相関係を判断し、位相情報を出力する。
【0040】このレベル比較器13および位相比較器1
4のレベル比較および位相比較動作は次の通りである。
PR等化回路7によるクラス4PR等化後の信号e
(t)に(1,1)あるいは(−1,−1)とサンプル
されるべき再生パルスが各コードブロック毎に必ず現わ
れる。この正負の再生パルスを図4中に一点破線で示
す。この正負の再生パルスは、本来t1,t2あるいは
t3,t4においてサンプルされるものであり、正負そ
れぞれの再生パルスにおけるサンプル値S1とS2並び
にS3とS4は等しい値を持つ。
【0041】サンプリングクロックが進んでtE1,t
E2あるいはtE3,tE4となったときにはそれぞれ
のサンプル値はSE1,SE2並びにSE3,SE4と
なり、SE1<SE2あるいはSE3>SE4となった
ときサンプリングクロックの位相が進んでいると判断さ
れる。サンプリングクロックが遅れてtL1,tL2あ
るいはtL3,tL4となったときにはそれぞれのサン
プル値はSL1,SL2並びにSL3,SL4となり、
SL1>SL2あるいはSL3<SL4となったときに
クロックの位相が遅れていると判断される。
【0042】また正負それぞれの再生パルスに対して正
負のスレッシュホールドレベルTL+,TL−が適切に
設定され、TL+よりも大きなサンプル値が2ビット続
けて出現した際に正側の再生パルスと判断され、TL−
よりも小さなサンプル値が2ビット続けて出現した際に
負側の再生パルスと判断され、それぞれの場合において
位相の比較動作が行なわれるのである。
【0043】この位相比較器14で発生された位相情報
に対して周波数の高い成分をフィルター15によって除
去して電圧制御発振器(VCO)16に入力され、ここ
でA/D変換回路8のサンプリングクロックの位相を調
整する。
【0044】こうして、この実施例の磁気記録装置で
は、クラス4のPR等化後に(1,1)あるいは(−
1,−1)とサンプリングされるべき再生パルスがある
有限の間隔以内で必ず発生するようにコーディングし、
この再生パルスの第1、第2のサンプル値の大小関係か
らサンプリングクロックの位相情報を得てA/D変換し
て量子化し、デコーディングするようにしているので、
最適なタイミングのサンプリングクロックを生成してデ
コーディングを行なうことができ、高信頼性のあるデー
タの記録、再生が可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ホスト装置からのオリ
ジナルデータ系列を磁気記録媒体に記録するコード系列
に変換するエンコード手段が、クラス4PR等化後の再
生波形の正のサンプル値が適切に定められた正側のスレ
ッシュホールドレベルよりも大きく、かつ2つのサンプ
リングタイミングで連続してサンプリングされる事象、
あるいは再生波形の負のサンプル値が適切に定められた
負側のスレッシュホールドレベルよりも小さく、かつ2
つのサンプリングタイミングで連続してサンプリングさ
れる事象がある有限の間隔以内で必ず生起するようなコ
ード系列にオリジナルデータ系列をデコードして磁気記
録媒体上に記録し、他方、再生系において、磁気記録媒
体に記録されたコード系列を再生手段が再生してPLL
回路に入力すると、PLL回路が再生されたコード系列
に対して、二つの連続したサンプリングポイントで連続
してスレッシュホールドレベルを超える事象において、
第1のサンプリングポイントにおけるサンプル値と第2
のサンプリングポイントにおけるサンプル値との関係か
らサンプリングタイミングを与えるクロックと再生信号
との位相関係を検出し、サンプリングタイミングを与え
るクロックのタイミングを適切な位置に調節し、デコー
ド手段がこのPLL回路が出力するクロックをもとに再
生される再生コード系列をオリジナルデータ系列に対応
させるデコーディングを行なうようにしているので、回
路量を増加させることになく、サンプリングタイミング
を与えるクロックを適切な位置に調整して2進データ入
力に対応した再生データを正確に出力することができ、
高信頼なデータ記録、再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例におけるサンプリングタイミング発
生回路の回路ブロック図。
【図3】上記実施例における各部の信号波形を示すグラ
フ。
【図4】上記実施例におけるサンプリングタイミング発
生回路の位相比較動作を説明する波形図。
【図5】従来例の回路ブロック図。
【図6】他の従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 エンコーダ 2 プリコーダ 3 記録アンプ 4 磁気ヘッド 5 磁気記録媒体 6 再生アンプ 7 PR等化回路 8 A/D変換回路 9 最尤復号器 10 デコーダ 11 サンプリングタイミング発生回路 12 シフトレジスタ 13 レベル比較器 14 位相比較器 15 フィルター 16 電圧制御発振器(VCO)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生系の伝達特性G(D)(Dは遅
    延要素)がG(D)=1−D2 となるようなパーシャル
    レスポンスに等化する磁気記録再生チャネルを有する磁
    気記録装置において、 前記記録再生系の伝達特性G(D)(Dは遅延要素)が
    G(D)=1−D2 となるようなパーシャルレスポンス
    の等化後の再生波形の正のサンプル値が適切に定められ
    た正側のスレッシュホールドレベルよりも大きく、かつ
    2つのサンプリングタイミングで連続してサンプリング
    される事象、あるいは前記再生波形の負のサンプル値が
    適切に定められた負側のスレッシュホールドレベルより
    も小さく、かつ2つのサンプリングタイミングで連続し
    てサンプリングされる事象がある有限の間隔以内で必ず
    生起するように、ホスト装置からのオリジナルデータ系
    列を磁気記録媒体に記録するコード系列に変換するエン
    コード手段と、 上記磁気記録媒体に記録されたコード系列を再生する再
    生手段と、 前記再生手段が再生した前記コード系列に対して、二つ
    の連続したサンプリングポイントで連続してスレッシュ
    ホールドレベルを超える事象において、第1のサンプリ
    ングポイントにおけるサンプル値と第2のサンプリング
    ポイントにおけるサンプル値との関係からサンプリング
    タイミングを与えるクロックと再生信号との位相関係を
    検出し、サンプリングタイミングを与えるクロックのタ
    イミングを適切な位置に調節するフェイズロックループ
    回路と、 前記フェイズロックループ回路が出力するクロックをも
    とに再生された再生コード系列をオリジナルデータ系列
    に対応させるデコード手段とを具備して成る磁気記録装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0859362A2 (en) * 1997-02-17 1998-08-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. A data decoding apparatus

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP0859362A3 (en) * 1997-02-17 1999-04-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. A data decoding apparatus
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