JPH0729307A - データを制御極性方式で記録および検索するためのシステム - Google Patents

データを制御極性方式で記録および検索するためのシステム

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JPH0729307A
JPH0729307A JP6147660A JP14766094A JPH0729307A JP H0729307 A JPH0729307 A JP H0729307A JP 6147660 A JP6147660 A JP 6147660A JP 14766094 A JP14766094 A JP 14766094A JP H0729307 A JPH0729307 A JP H0729307A
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JP
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signal
pulse
equalizer
code
equalized
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JP6147660A
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English (en)
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Norman L Koren
エル コレン ノーマン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/14Digital recording or reproducing using self-clocking codes
    • G11B20/1403Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of two levels
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    • G11B20/1426Code representation depending on subsequent bits, e.g. delay modulation, double density code, Miller code conversion to or from block codes or representations thereof
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10009Improvement or modification of read or write signals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 d+1ランレングスの同一極性符号パターン
を処理できる、データ記録および検索のためのCP記録
システムを提供すること。 【構成】 記録システム25は、変更符号器202、書
き込み等化器204、信号チャネル206、読出し等化
器208、検出器210および変調復号器212から成
る。変調符号器202、信号チャネル206および変調
復号器212は、本発明のいかなる部分も構成しない。
書き込み等化器204、読出し等化器208および検出
器210ならびに記録システム25が本発明に直接関わ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御極性方式のデータ
記録および検索に関する。より詳しくは、本発明は、制
御極性ディジタル磁気記録方式のためのシステム、装置
および方法を提供する。そして、とくに、本発明は、制
御極性、電荷拘束、ランレングス制限形式の読出しパル
スの等化を有するディジタルデータを、磁気記録および
検索するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】反転非ゼロ復帰記録方式(NRZI)で
記録されたディジタルデータにおいては、“1”は単一
のパルスを持つ読出しパルスとして現われ、“0”は所
定の時間間隔(「ビットセル」あるいは「検出ウインド
ウ」)におけるパルスの不在として現われる。“1”
が、書込みヘッドを付勢する電流の極性を切り替えるこ
とにより、磁気記憶媒体の磁化状態の遷移として記録さ
れる従来のピーク検出ディジタル磁気記録システムで
は、読出しパルスの極性が交互に変化する。制御極性
(CP)記録システムでは、連続する読出しパルスは、
それぞれ同一あるいは反対の極性を持つことができる。
パルスの極性に関する情報を付加することにより、記録
チャネルの情報容量が増加する。
【0003】CP記録方式は、一般的に、(d,k)ラ
ンレングス制限(RLL)符号に対して使用される。こ
こで、dは最小ランレングス(つまり、連続する複数の
“1”の間に存在する最少数の“0”)であり、kは最
大ランレングス(つまり、連続する複数の“1”の間に
存在する“0”の最大数)である。CP記録方式におい
ては、d+1、d+3などのランレングスの場合、連続
する“1”は同一の極性を持つ。さらに、CP記録方式
においては、d,d+2、d+4などのランレングスの
場合、連続する“1”は反対の極性を持つ。
【0004】CP記録方式については、次の文献に記載
がある。French, Catherine A.,
Wolf, Jack K., Dixon, Gl
enn S.”Signalling With Sp
ecial Run−Length Constrai
nts for a Digital Recordi
ng Channel” IEEE Transact
ions on Magnetics, vol.2
4, no.3, May 1988, p.2092
−2097; French, Catherine
A., Weathers, Anthony D.,
Wolf, Jack K.,”A General
ized Scheme for Generatin
g andDetecting Recording
Channel OutputWaveforms w
ith Controlled Pulse Pola
rity”, IEEE Transactions
on Magnetics, vol.24, no.
6, November 1988, p.25−3
0;およびWeathers, Anthony
D., French,Catherine A.,
Wolf, Jack K,”Resultson ’
Controlled Polarity’ Modu
lationand Coding”, IEEE T
ransactions on Magnetics,
vol.25, no.5, September
1989, p.4090−4092。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のCP記録チャネ
ルには、簡単な低域フィルタが使用されて、拡張ピーク
検出器の雑音を低減していてる。パルス整形等化器を、
CP記録チャネルで使用する方法は公知ではない。パル
ス整形等化器は、たとえ、ピーク検出器を使用した磁気
記録チャネルが、効果的なSN比(SNR)損失を、記
号間の干渉ピーク移動の低下に対する相対的なトレード
オフとして有していても、ピーク検出チャネルにおい
て、最適記録密度を達成するのに必要である。従来、C
P記録チャネルは、d+1ランレングスに対応する同一
極性パルスを処理することができなかった。変調符号か
らd+1ランレングスが除外されると、チャネル記録容
量が制限されてしまう。
【0006】従来のCPランレングス制限条件のなかに
は、d+反対極性の遷移間の、ゼロ以上あるいはゼロに
等しい偶数個の“0”の最小ランレングスと、d+同一
極性の遷移間の、3以上あるいは3に等しい奇数個の
“0”の最小ランレングスが存在する。CP記録方式で
は、読出し波形のピーク検出のための検出ウインドウの
大きさは、同等の実装密度を持つ従来の2値方式にくら
べて、2倍になる。
【0007】標準m/n(d,k)RLL符号において
は、mデータビットがn符号ビットに写像される。符号
レートはm/nに等しい。Tdをデータ期間とすると、
その符号のクロック期間(符号期間)Tcは、m/nT
4に等しくなる。ランレングス拘束は、書き込まれた複
数の“1”の間のd+1の最小符号期間とk+1の最大
符号期間として、交互に記述することができる。遷移と
遷移の間の最小時間Tminは、(d+1)Tcに等し
い。従来、d+1ランレングスの場合、(d+2)Tc
の時間間隔は、同一極性のパルスについては処理不可能
であった。したがって、同一極性パルス間の最小時間T
0 は、Tmin=(d+4)Tcに設定されている。従
来、この制約の存在により、利用可能な符号パターンの
数が少なかった。さらに、符号レートと記録密度も低く
押さえられる結果となった。
【0008】RLL符号では、検出ウインドウ内の任意
の箇所で検出された読出しパルスのピークは、そのウイ
ンドウの中心に書き込まれたものと仮定される。RLL
符号は、“0”の最大ランレングスを制限することによ
り、符号をセルフクロッキングさせる目的で使用され
る。周知のように、RLL符号をセルフクロッキングさ
せるためには、kを大きくとることはできない。さら
に、RLL符号は、TminをTdより大きな値にする
ために使用されることが多い。
【0009】磁気記録方式においては、書込み電流の電
荷は、正規化書込み電流iwの積分である。この積分
は、任意の開始時間と現在との間で定義され、ここで、
時間はTcに正規化される。この場合、iwは±1に等
しく、iwの±符号は遷移のたびに交代する。蓄積電荷
を制限するため、直流成分を持たないRLL変調符号が
使用される場合がある。ここでは、最大電荷cが拘束さ
れる。このような符号は、電荷拘束RLL(CCRL
L)符号と呼ばれる。
【0010】CCRLL符号の蓄積電荷の最大容量は、
計算で求めることができ、そして従来の(d,k)RL
L記録方式の任意の電荷拘束の容量損失も決定すること
ができる。CCRLL符号の場合、最大理論符号レート
と、それによるチャネル容量は、d,kおよびcの関数
である。CCRLL符号のチャネル容量に関する記述に
は次のものがある。Norris, Kermit a
nd Blooming, Dan S., ”Cha
nnel Capacity of Charge−C
onstrained Run−Length Lim
ited Codes”, IEEE Transac
tions on Magnetics, vol.M
AG−17, no.6, November 198
1, p.3452−3455; Marcus,
B.H., Siegel, P.H. and Wo
lf, J.K., ”Finite−State M
odulation Codes for Data
Storage”, IEEE Journal on
Selected Area in Communi
cations, vol.10, no.1, Ja
nuary 1992, p.5;および前記の”Si
gnalling with SpecialRun−
Length Constraints for a
Digital Recording Channe
l”。実用上、実際の符号は、ハードウェアを過度に複
雑にすることなく、符号レートをできるだけ記録チャネ
ル容量に近づけるように設計されている。CCRLL符
号は、書込み電流の直流成分を通過させないロータリト
ランスを持つ磁気記録システムで使用されるのが一般的
である。
【0011】向上した性能を有するいくつかのピーク検
出チャネルにおいては、書込み電流をパルス整形するた
めの技法が使用されていることが多い。その内のひとつ
である書込み等化技法では、短い波長のパルスが、書込
み電流に付加され、パルス整形が行われる。これらの付
加された短波長パルスは、読出し動作中は処理されな
い。この書込み等化技法は、次の文献に記述されてい
る。Schneider,Richard C., ”
Write Equalization inHigh
−Linear−Density Magnetic
Recording”, IBM Journal o
f Research and Developmen
t, vol.29, no.6, November
1985, p.563−568; Schneid
er, Richard C.,”Write Equ
alization for Generalized
(d,k) Codes”, IEEE Transa
ctions onMagnetics, vol.2
4, no.6, November 1988,
p.2533−2535; Koren, Norma
n L., ”Signal Processing
in Recording Channels Uti
lizing Unshielded Magneto
resistive Heads”, IEEE Tr
ansactions on Magnetics,
vol.26, no.5, September 1
990, p.2166−2168;およびKore
n, Norman L.”Matched Filt
er Limits and Code Perfor
mance in Digital Magnetic
Recording”, IEEE Transac
tions on Magnetics,vol.2
7, no.6, November 1991,
p.4596−4599。
【0012】時間を符号のクロック期間Tcに正規化し
た書込み等化システムにおいては、長さWのパルスが、
“1”に続くP番目の“0”から、書込み電流に付加さ
れる。ここで、Pはd+1に等しい。“1”を表わす遷
移は、Qだけ遅延することができる。付加パルスの期間
はRである。従来の書込み等化技法では、各符号期間T
cにつき1/Rの付加パルスが存在し、Rは1/Nの値
に制限されている。ここで、Nは、1より大きいか1に
等しい整数である。従来の書込み等化システムでは、1
/Rは、一般的に1に固定されている整数であり(つま
りR=1)、それによって不必要に高い書込み周波数を
回避し、そして各符号“0”につき少なくとも1つの付
加パルスが存在する。このようなシステムでは、付加パ
ルスのパルス長さWならびに期間Rは、式0≦W/R≦
0.5によって制限される。RLL符合が直流成分を持
たないようにするためには、W/Rは0.5に等しくな
ければならない。
【0013】従来の非CP書込み等化技法においては、
書込み等化は以下の伝達関数を持つ線形プロセスであ
る:
【数1】 ここで、Gwreq(ω)は、周波数領域内の伝達関数
である。Tcは、符号のクロック期間である。Pは、d
+1に等しい。そして、付加パルス長さW,遅延Qおよ
び付加パルス期間Rは、Tcの値に正規化されている。
【0014】読出し等化器の伝達関数は、複素(S)平
面における2つの多項式の比として数学的に表わされ
る。ここで、多項式の分子の根は「零点」、分母の根は
「極」と呼ばれる。極と零点で表わされる読出し等化器
は、回路合成理論の技法を使用することにより、RLC
(抵抗・誘導・容量)ネットワークとして実現できる。
これらの技法は公知であり、次の文献に記述されてい
る。Temes, Gabor C.およびLaPat
ra, Jack W.,”Circuit Synt
hesis and Design”, MaGraw
−Hill,1977。さらに、極および零点の値をプ
ログラミングすることを可能にする等化器チップが現在
利用可能である。そのようなチップの例として、米国カ
リフォルニア州サンノゼのInternational
MicroelectronicProducts社
のIMP4250プログラミング可能連続時間フィルタ
が販売されており、最大6個の極および6個の零点がプ
ログラミングできる。
【0015】線形とは、NRZI...000100
0...データパターンから成る孤立パルスを線形的に
重ね合わせることによりシミュレートすることができる
データパターンを意味する。一般的に、これらのパルス
は交互の極性を持つ。
【0016】従来、d+1ランレングスの同一極性符号
パターンを処理するための読出し等化器は、CPシステ
ムには存在していない。さらに、CP記録方式は、線形
伝達関数を持つ書込み等化器に適用できるとは考えられ
ていなかった。したがって、d+1ランレングスの同一
極性符号パターンを処理できる読出し等化を内蔵するC
P記録方式のための等化記録チャネルを提供することが
望ましい。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、d+1ランレングスの同一極
性符号パターンを処理できる、データ記録および検索の
ためのCP記録システムを提供する。本発明による等化
記録チャネルには、d+1ランレングスの同一極性符号
パターンを記録および検索するための、書込み等化器と
読出し等化器の両方が含まれている。本発明は、データ
記録および検索のための等化記録チャネルを持つ、制御
極性システムを提供する。本発明は、データを表わす第
一のデータ信号を取り込んで第一の符号化信号を生成す
る符号器であって、(d,k)ランレングス制限変調符
号に符号化して、その符号のクロック期間を持つ第一の
符号化信号を生成する上記符号器と、上記符号器に結合
され、上記第一の符号化信号を取り込んで第一の等化信
号を生成する第一の等化器と、上記第一の等化器に結合
され、上記第一の等化信号を記録すると共に記録された
上記第一の等化信号を検索して読出し信号を提供する信
号チャネルと、上記信号チャネルに結合され、上記読出
し信号を取り込んで第二の等化信号を生成する第二の等
化器と、上記第二の等化器に結合され、上記第二の等化
信号を取り込んで第二の符号化信号を生成する検出器
と、そして、上記検出器に結合され、上記第二の符号化
信号を取り込んで第二のデータ信号を生成する復号器と
から成る。
【0018】d+1ランレングスに対応する同一極性パ
ルスを処理できることにより、CPチャネル記録容量
が、従来のCPチャネルに比べて増加する。d+1ラン
レングスの同一極性符号パターンを処理する方法が、本
発明によって提供される。本発明は、データを制御極性
方式で記録および検索する方法を提供する。この方法
は、第一のデータ信号を取り込むこと、取り込んだ第一
のデータ信号を、(d,k)ランレングス制限符合で第
一の符号化信号に符号化すること、線形処理により上記
第一の符号化信号を等化して第一の等化信号を生成する
こと、上記第一の等化信号を、上記第一の等化信号を表
現する第一の記録可能信号に変換すること、上記第一の
記録可能信号を記録すること、上記第一の記録可能信号
を検索して上記第一の記録可能信号の検索信号を生成す
ること、上記検索信号を等化して第二の等化信号を生成
すること、上記第二の等化信号の事象を検出して、上記
第一の符号化信号と実質的に同一の第二の符号化信号を
生成すること、そして、上記第二の符号化信号を検出し
て、上記第一のデータ信号と実質的に同一の第二のデー
タ信号を復号するから成る。
【0019】さらに、本発明は、書込み等化を、2/
(2N−1)の期間を持つパルスを付加する線形プロセ
スとして提供する。ここで、NはCP記録方式の符号期
間の単位の1より大きいかあるいは1に等しい整数であ
る。本発明においては、従来技術のパルス期間より長い
パルス期間を、書込み等化に対して使用することができ
る。したがって、本発明は、データを記録するための上
記入力信号の線形処理のための制御極性システムであっ
て、上記データは上記入力信号の形式で表わされ、上記
入力信号はディジタル1および0を持つことを特徴とす
る上記制御極性システムにおいて、上記入力信号を符号
化および等化して上記データを記録する装置を提供す
る。この装置は、上記入力信号を取り込んで変調符号化
信号を生成する変調符号器であって、上記変調符号器は
(d,k)ランレングス制限符合で符号化を行って上記
変調符号化信号を生成し、ここでdは連続する複数のデ
ィジタル1の間のディジタル0の最小数を示し、kは連
続する複数のディジタル1の間のディジタル0の最大数
を示すことを特徴とする上記変調符号器と、上記変調符
号器に結合され、上記変調符号化信号を取り込んで、上
記変調符号化信号に遷移を加えることにより上記変調符
号化信号を等化して、記録のための等化信号を生成する
書込み等化器であって、上記遷移は付加パルスを形成
し、そして上記書込み等化器は下記の伝達関数式を持つ
ことを特徴とする上記書込み等化器とから成る。
【0020】
【数2】 上式において、Rは上記付加パルスに対応する期間に関
連する値を示し、上記期間は、約2/(2N−1)であ
る。ここでNは、1より大きいか1に等しい整数であ
る。上式において、Wは上記付加パルスに対応するパル
ス長さに関連する値を示し、Tcは正規化符号期間に関
連する値を示し、Qはディジタル1を表わす遷移の遅延
に関連する値を示し、Pはディジタル1を表わす上記遷
移に後続する付加ディジタル0の遅延に関連する値を示
し、そしてQ,W,PおよびRはそれぞれTc単位であ
る。
【0021】従来の書込み等化システムは、2つの書き
込まれた遷移が1つのパルスを構成する、書込み等化遷
移の付加に限定されている。そこでは、付加パルス期間
は1/Nである。したがって、本発明による付加パルス
期間は、従来の書込み等化システムの付加パルス期間よ
りも、長くすることができる。本発明では、従来のパル
ス付加に比べ、1つの信号に対して1つあるいは2つ以
上の遷移を付加することができる。
【0022】本発明によれば、読出し等化器は、付加パ
ルス遷移を持つ書込み等化信号を処理できるように設計
でき、また、d+1ランレングスの同一極性符号化パタ
ーンをを処理できるように設計できる。本発明による読
出し等化器の設計は、書込み等化信号の関数である。し
たがって、本発明は、読出し等化器の設計方法、つま
り、線形書込み等化処理により書込み等化された制御極
性記録データのための読出し等化器の特性的伝達関数に
対して、極と零点を決定する方法であって、上記読出し
等化器は上記制御極性記録データを読出し等化すること
を特徴とする上記決定方法を提供する。この方法は、読
出し等化出力信号を表わす読出し等化器出力式をコンピ
ュータに提供すること、書込み等化孤立信号を表わす孤
立書込み等化パルス入力をコンピュータに提供するこ
と、極と零点の第一の集合の所定の近似値をコンピュー
タに提供すること、そして、上記読出し等化器出力式、
上記孤立書込み等化パルス入力および上記極と零点の第
一の集合の所定に近似値をコンピュータで処理し、上記
特性伝達関数を決定するための極と零点の第二の集合を
生成することから成る。この方法により、上記書込み等
化孤立信号に対応する上記読出し等化出力信号を近似す
ることができる。本発明に従って設計された読出し等化
器により、d+1ランレングスに対応する同一極性パル
スを処理することができる。
【0023】本発明は、従来の書込み等化よりも長いパ
ルス長さを持つ付加パルスによる等化を達成することが
できる。従来技術においては、最適の(つまり、パルス
整形された)読出し等化は使用されていない。なぜな
ら、従来技術においては、CP記録方式が線形書込み等
化の一種とはみなされていないからである。
【0024】本発明は、等化され直流成分を持たない孤
立パルスを有する制御極性記録データを等化する装置で
あって、上記等化され直流成分を持たない孤立パルスは
各々パルス幅を持つことを特徴とする上記装置を提供す
る。上記装置は、上記記録データを取り込むように結合
された読出し等化器から成る。上記読出し等化器は、伝
達関数によって特性化されると共に、上記伝達関数に従
って上記記録データから出力信号を生成する。上記伝達
関数は、所定の遮断周波数fcを含み、上記遮断周波数
fcは、上記パルス幅に反比例する。また、上記伝達関
数は、上記等化され直流成分を持たない孤立パルスの立
上がり時間を近似するための周波数fLを含み、上記周
波数fLは、上記等化され直流成分を持たない孤立パル
スの立上がり時間を近似するアンダーシュート立上がり
時間を持つ。
【0025】本発明のその他の特徴は、本出願の実施例
に開示されている。
【0026】
【実施例】CP記録方式は、高密度磁気記録システムの
記録密度を高めるためのものであることを理解しなけれ
ばならない。なぜなら、CP記録方式は、有意な記録さ
れた記号数(つまり、ピークおよび0ではなく、−ピー
ク、0および+ピーク)を増やすものだからである。本
発明は、CP記録方式を、線形伝達関数を有する書込み
等化の特殊な場合とみなす最初のものである。線形伝達
関数を有する結果として、書き込み等化された...0
001000...データパターンを、孤立パルス応答
として使用することができ、それに基づいて読出し等化
器を設計することができる。この読出し等化器は、孤立
読出しパルス(つまり、書き込まれた孤立パルスを等化
器により出力したもの)を整形するように設計されてい
る。
【0027】従来のCP記録方式は、読出しチャネルに
おけるアナログ信号処理に、簡単な低域フィルタを使用
している。そのため、パルスが整形されず、そして同一
極性ピーク(d+1ランレングス)の最小距離が、高密
度磁気記録においては、処理できなかった。本発明は、
d+1ランレングスを変調符号に包含することを可能に
するので、最大可能符号レートを向上することができ
る。ここで、高密度記録はCPで達成することができ
る。
【0028】さらに、NRZIにおける1を表わすこと
がある遷移が、信号内の事象を記述するのに使用され
る。これらの事象は、その信号の符号化データあるいは
等化に関連付けることが可能である。ここでは、2つの
遷移が1個のパルスを構成する。
【0029】記録システム 図1は、本発明の原理による記録システム25のブロッ
ク図である。記録システム25は、変更符号器202、
書き込み等化器204、信号チャネル206、読出し等
化器208、検出器210および変調復号器212から
成る。変調符号器202、信号チャネル206および変
調復号器212は、本発明のいかなる部分も構成しな
い。書き込み等化器204、読出し等化器208および
検出器210ならびに記録システム25が、本発明の主
題である。
【0030】本出願に記述されている記録システム25
は、データの記録と検索を行うことができる。したがっ
て、本出願に使用されている記録システムという言葉
は、データの記録のみに限定されるものではない。
【0031】変調符号器 変調符号器202は、データ信号201を取り込む。デ
ータ信号201は、2進形式のデータで構成される。変
調符号器202は、m/n(d,k)RLL変調符号を
使用して、データ信号201を符号化する。上述したよ
うに、RLL変調符号は、大き過ぎない値kに対してセ
ルフクロッキングする。一般的なCP記録方式では、C
CRLL符号が用いられる。本発明の好適な一実施例に
おいては、変調符号器202はデータ信号201をm/
n(d,k)CCRLL符号で符号化する。より具体的
には、本発明の上記好適な実施例では、dとして2ある
いは4が選択される。この選択に関しては、本明細書の
別の箇所で説明する。変調符号器202は、データ信号
201を上記のように符号化することにより、変調され
符号化された信号203を生成する。変調符号器202
のような符号器は、本発明の当業者には公知である。
【0032】書き込み等化器 書き込み等化器204は、符号化信号203を取り込
む。書き込み等化器204は、取り込んだ符号化信号2
03に対して書込み等化を行う。CP記録方式のための
本発明による書込み等化は、線形のプロセスである。書
込み等化器204の伝達関数は以下の通りである:
【数3】 ここで、時間は符号期間に正規化されている。したがっ
て、Q,P,RおよびWは、Tc単位である。長さWの
パルスが、書込み電流に付加される。標準書込み等化と
同じように、Pはd+1に等しい。“1”を表わす遷移
は、Qだけ遅延することができる。付加されたパルスの
期間はRである。本発明によると、付加パルスの期間R
の値は符号期間において2/(2N−1)であり、ここ
で、Nは1より大きいか1に等しい整数である。従来技
術では、CP記録方式は線形の処理方式とも、書込み等
化の特殊な場合ともみなされていなかった。上記の好適
な実施例では、d≧2、N=1、R=2、W=1のRL
L変調符号が使用されている。CP記録方式の条件は、
W/R=1/2である。したがって、Wは付加パルス期
間の1/2であると理解することもできる。したがっ
て、Wは付加遷移と付加遷移の間の間隔である。
【0033】さらに、d=0RLL変調符号の場合、N
を1より大きくとり、長さ(あるいは幅)Wの付加され
た短い波長のパルスが処理されるのを回避しなければな
らない。本発明の技術において公知のように、Qは性能
と読出し等化器の信頼性を向上させるために選択され
る。本発明によれば、書込み等化器204は、CP信号
を生成する。書込み等化器204は、同一極性パルス間
の奇数の遷移と、反対極性パルス間の偶数の遷移を付加
する。付加された遷移は、等間隔にされて、符号期間毎
に、書込み電流に付加されて、等化信号205になる。
【0034】本発明の上記好適な実施例によれば、(d
+1)番目の符号“0”から始まり、NRZI符号
“1”に後続する各々の符号“0”につき、書込み電流
遷移が符号化信号203に付加される。さらに、本発明
の上記好適な実施例によれば、付加されたパルスの期間
R=2/(2N−1)は、従来技術の付加書込み等化パ
ルス期間の2倍の付加パルスで構成される。本発明で
は、各々が2つの書込み電流遷移で構成される付加パル
スの長さは、R=1で符号“0”につき少なくとも1個
の付加パルスを持つ従来技術の書込み等化の2倍であ
る。したがって、本発明では、書込み等化期間Tcにつ
き1以下の付加パルスを使用することができる。さら
に、本発明は、書込み等化に対し、奇数の付加パルスを
使用できる。書込み等化器204は、本発明に従って、
書込み等化信号205を生成する。
【0035】さらに、上記好適な実施例では、W/Rは
0.5に等しく、したがって、書込み等化器204によ
り生成される等化信号205は直流成分を持たなくな
る。読出し等化孤立パルスも直流成分を除去して、低周
波数雑音の過度の上昇を防止しなければならない。2種
類の、直流成分を持たない等化孤立パルス(対称と因果
的)については、本明細書の他の部分に説明されてい
る。これらの2種類のパルスの各々は、非遮蔽磁気抵抗
(UMR)ヘッドあるいは二重磁気抵抗(DMR)ヘッ
ドの長波長応答を利用している。等化パルスが直流成分
を持たないことから、いくつかの連続した同一極性パル
スからなるパターンにおいては、読出しチャネルの基線
シフトが問題になる可能性がある。この問題は、前述の
CCRLL符号と判断帰還等化(DFE)で克服するこ
とができる。
【0036】本発明による(d,k)RLL変調符号に
おいては、Tc(d+1)、Tc(d+3)など、そし
てTc(d+2)、Tc(d+4)などの間隔が存在す
る。Tc(d+1)、Tc(d+3)などの間隔におい
ては、読出しパルスは、それに先行する読出しパルスと
同じ極性を持つ。
【0037】書込み等化器204の伝達関数は、特性孤
立パルス(NRZI...0001000...符号パ
ターンに対する応答)により、記録システム25を線形
システムとして解析可能にする。データパターンの波形
は、特性パルスの線形畳重から導かれるので、特性孤立
パルスは読出し等化器の設計の基礎として使用できる。
読出し等化器の設計については、本明細書の別の箇所で
説明する。したがって、伝達関数が式(2)で与えられ
る本発明においては、書込み等化は線形処理であるの
で、書込み等化孤立パルスは、CP符号化NRZ
I...0001000...データパターンに応答し
て発生する読出し信号として定義することができる。ま
た、本発明による読出し等化器の設計は、CP記録が、
m/n(d,k)RLL変調符号に適用された特殊な種
類の書込み等化として記述できることにも注意しなけれ
ばならない。
【0038】信号チャネル 信号チャネル206は、書込み等化信号205を取り込
んで読出し信号207を生成する。ここで言う「信号チ
ャネル」とは、変換手段と、データ記録および検索のた
めのデータ媒体とを意味する。上記好適な実施例は、デ
ータのディジタル方式の磁気記録および検索を目的とし
ている。たとえば、変換手段には、記録・読出し兼用ヘ
ッドを含めることができる。あるいは、変換手段は、記
録と読出しを別々のヘッドで行うことも可能である。こ
のようなヘッドは、本発明の技術においては公知であ
り、UMRヘッド、DMRヘッド、遮蔽磁気抵抗(M
R)ヘッド、誘導読出しヘッド、ロータリトランス、そ
の他の形態のディジタルデータ記録・検索手段が含まれ
る。
【0039】「データ媒体」には、磁気テープ、磁気デ
ィスク(コンピュータ用)、磁気ディスク(音響用)、
その他の形態の磁気記録媒体が含まれる。CCRLL符
号は、書込み電流の直流成分を通過させないロータリト
ランスを持つ磁気記録システムと、UMRまたはDMR
ヘッドを使用したCP記録方式において使用され、ヘッ
ドの飽和に起因する問題を回避している。
【0040】とくに、本発明は、高密度データのディジ
タル磁気記録と、高い周波数で動作するディジタル磁気
記録に好適である。具体的には、1インチ当たり約10
0、000ビット以上の範囲の記録密度に好適である
が、それより低い記録密度にも対応できる。したがっ
て、本発明は、UMRまたはDMRヘッドのような異常
に高い長波長感度を持つ読出しヘッドを使用したシステ
ムに対してとくに好適である。本発明の性能面での利点
は、UMRまたはDMRヘッドを使用したとき最大にな
る。しかし、誘導ヘッドおよび遮蔽MRヘッドを使用し
たCP記録方式の使用は、本出願の他の箇所に説明され
ている因果的読出し等化パルスおよび判断帰還等化(D
FE)に対して有利であろう。また、CP記録方式は、
塗布磁気テープに対してとくに有利である。
【0041】読出し等化器 本発明によれば、読出し等化器208は、d+1のよう
に小さい同一極性パルスランレングスを持つ変調符号の
使用を可能にする。読出し等化器208は、CP記録方
式のためのパルス整形等化器である。読出し等化器20
8の設計は、本出願に説明されているように、CP記録
方式が特殊な形態の書込み等化であるという理解に基づ
いている。書込み等化は線形処理であることから、NR
ZI...0001000...符号パターンに応答し
て発生する書込み等化孤立パルスを、読出し等化器の設
計の基礎として使用できる。
【0042】CP記録方式では、W/R=0.5である
ことから、本発明によると、付加パルスの幅は、パルス
期間の半分になり、書込み等化孤立パルスは直流成分を
持たなくなる。したがって、読出し等化孤立パルスは、
過度に低い周波数の等化器利得を回避するために、直流
成分を除去しなければならない。過度に低い周波数の等
化器利得は、過度の雑音の原因になるからである。本発
明では、孤立パルス応答が対称孤立パルスに近似する読
出し等化器と、等化孤立パルス応答が因果的孤立パルス
に近似する読出し等化器が開示されている。直流成分を
持たない読出し等化孤立パルスに対する理想対称孤立パ
ルスと理想因果的孤立パルスを記述する2つの周波数領
域式を以下に示す:
【数4】 ここで、fcは遮断周波数(付加パルス幅に対して逆の
関係)であり、fL はパルスの立上がりおよび立下り時
間と逆関係の周波数である。
【0043】式(3A)と(3B)は、CP記録された
等化パルスのための読出し等化器設計の目標である。式
(3A)と(3B)に対する対応時間領域パルスは、こ
れらの式を逆フーリエ変換することで得られる。
【0044】図2と図3には、nが4に等しく、f/f
L が50にほぼ等しい信号について、それぞれ式(3
A)と(3B)を逆フーリエ変換したものが示されてい
る。
【0045】図2には、入力パルス26、出力パルス2
7、目標パルス28が示されている。目標パルス28は
実線で示され、出力パルス27は1点鎖線で示され、入
力パルス26は破線で示されている。横軸つまりX軸は
時間を表わし、単位はナノ秒(ns)である。縦軸つま
りY軸は信号電圧に正規化されている。図2の対称孤立
パルスは、CP記録方式の(3、15)CCRLL変調
符号に対するものであり、CP記録方式の上記好適な実
施例の(2、k)と(4、k)変調符号に対するパルス
と実質的に同一である。入力信号26は、本発明に従っ
て設計された読出し等化器208を通過する。説明の便
宜上、入力パルスは1個しか使用されていないが、実際
には、読出し信号207を構成する複数のパルスが読出
し等化器208に取り込まれることに注意しなければな
らない。読出し等化器208は、目標パルス28に基づ
いてパルスを生成するように設計されている。上述した
ように、目標パルスは、式(3A)から得られる。出力
パルス27については、7個の極と2個の零点を有する
読出し等化器208が、入力パルス26を出力パルス2
7に整形するように設計されている。ただし、読出し等
化器208に対しては、どのような組合わせの極と零点
も使用できることに注意しなければならない。対称目標
パルス28は、漸進的なパルス立上がり時間を有するU
MRヘッドの時間領域応答にとくに良好に整合してい
る。等化孤立パルス応答(出力パルス27)は、式(3
A)から得られた対称孤立パルス(木表パルス28)に
近似する。
【0046】他の実施例においては、読出し等化器20
8は、因果的孤立パルスつまり目標パルス33に近似す
る等化孤立パルス応答を持つ。式(3B)から得られた
目標パルス33は、図3に示されているように、入力パ
ルス31とDFE差分パルス34から出力パルス32を
生成するのに使用される。DFE差分パルス34は、点
線で示されている。目標パルス33は、cosn(πf
/2fc)の周波数領域を有するパルスを、fL =1/
(2πRC)の単純なRC高域フィルタに通すことで得
られる。cosn(πf/2fc)の周波数領域は、直
流成分を持つことに注意しなければならない。RCと
は、抵抗(R)成分と容量(C)成分を持つフィルタを
意味する。従来、cosnパルスは、誘導ヘッドの等化
器目標として使用されている。このcosnパルスは、
主パルスに比べて非常に小さなエネルギーしか持たない
ので、DFEシステムの前方等化器信号に使用して好適
である。このようなDFEシステムでは、孤立パルスの
直流成分を回復することにより、基線シフトを訂正する
ことが可能である。
【0047】したがって、読出し等化器208の性能
は、直流成分を等化孤立パルスに対して回復するDFE
214により、向上させることができる。DFEは基線
シフトを緩和し、その結果として、振幅しきい値チャネ
ルの性能を改善する。基線シフトは、孤立パルスが直流
成分を欠き、そのため、長いアンダーシュート立下りに
よって特性化されるとき、存在する。DFEを使用する
と、UMRまたはDMRヘッドのような異常に高い長波
長感度を有する読出しヘッドでは、大きな性能上の利点
が生じる。また、読出し等化器208は、誘導ヘッドお
よび遮蔽MRヘッドでも使用することができる。さら
に、CCRLL変調符号は、どのような種類の読出しヘ
ッドでも使用することができ、同一極性パルスの連なり
から発生する可能性のある基線シフトを緩和することが
できる。
【0048】式(3A)と(3B)は、CP記録方式の
等化孤立パルスを、一意あるいは排他的に表現するもの
ではない。むしろ、これらの式は、等化パルス特性と式
のパラメータとの関係が簡単なことを理由に選択されて
いる。たとえば、パルス幅はfcに反比例し、漸進的ア
ンダーシュートの立上がりおよび立下り時間はfL に反
比例する。実際は、fL は、アンダーシュートの立上が
りおよび立下り時間が、読出しヘッドの使用の基礎とな
るUMRまたはDMR書込み等化孤立パルスを近似する
ように設定される。
【0049】判断帰還等化 DFEは、因果的読出しパルスに対して使用でき、孤立
パルスの直流成分を回復するための手段である。図3に
示されているように、DFE差分パルス34は、理想因
果的、無直流成分、再等化パルス、つまり目標パルス3
3と、cosnパルス(図示しない)との差分である。
DFE差分パルス34を目標パルス33から差し引く
と、必要な直流成分を持つcosnパルスになる。有効
なゼロ交差が検出されると、DFE214はDFE差分
パルス34に近似する信号を、因果的等化信号、つまり
出力パルス32から差し引く。DFE差分信号34の先
頭の小さな正のピーク35は、計算によって生じたもの
である。この小さな正のピーク35は、高域ろ波された
目標パルス33が、同じfcを持つcosnパルスよ
り、わずかに狭いことに起因する。
【0050】図4において、DFEはCP記録方式に対
して示されている。図4に示されているように、X軸5
0はクロック期間単位であり、Y軸51は正規化信号電
圧である。因果的等化パルス100の有効ピーク101
が検出される。矩形パルス110が、有効ピーク101
の検出に続いて、短い遅延をはさんで生成される。この
矩形パルス110は、因果的等化パルス100の有効ピ
ーク101に続くゼロ交差102にほぼ対応する時間か
ら始まる。そして、因果的パルス100の反対極性ピー
ク103にほぼ対応する時間に終了する。矩形パルス1
10は、低域フィルタを通過する。この低域フィルタの
減衰時間τが、低域ろ波された信号120の減衰121
に関してグラフで示されている。グラフに示されている
ように、減衰時間121は、グラフ表示されている因果
的等化パルス100の減衰時間104にほぼ等しい。低
域ろ波された信号120は、パルス100が、時定数τ
=RC≒1/fL を持つ単純な1極RC低域フィルタを
通過した結果として生成されたものである。RC低域フ
ィルタの好適な一実施例では、信号を平滑にするため2
極あるいはそれ以上の極を持つことができる。
【0051】つぎに、低域ろ波された信号120は、因
果的等化パルス100に加えられ、DFE等化パルス1
30になる。低域ろ波された信号120のピーク振幅
は、因果的等化パルス100の負のピーク103の逆に
設定される。したがって、DFE等化パルス130は、
低域ろ波された信号120のピーク振幅に対応する時間
において、ゼロの振幅を有する。DFE等化パルス13
0の小さいピーク131は、システム性能にほとんど影
響しない。この小さいピーク131は、簡単な1極型R
C低域フィルタの使用により発生したものである。低域
ろ波された信号120は、高位の低域フィルタを使用す
ることにより、図3のDFE差分パルスにさらに似たも
のにすることができる。上記高位の低域フィルタは、簡
単な1極型のRC低域フィルタよりも多くの極を持つも
のであってもよい。したがって、小さいピーク131
は、高位の低域フィルタによって、さらに小さくするこ
とができる。
【0052】DFEは、基線シフトを大幅に縮小するこ
とにより、システム性能を改善する。図5および図6に
おいて、信号60は等化信号であり、信号70は検出信
号である。図5に示されているように、X軸52はクロ
ック期間であり、Y軸53は正規化信号電圧である。本
発明の上記好適な実施例では、微分器を使用して、ゼロ
交差検出信号70を生成している。この検出信号70に
存在している小さな矩形は、そのクロック期間における
信号レベルであり、性能の大まかな推定値を示す。図5
と図6の両方に示されているように、CP記録方式の
(3、15)CCRLL変調符号のデータパターンを使
用して、信号60を生成している。このデータパターン
は、上記好適な実施例の(2、k)および(4、k)符
号のデータパターンに実質的に似ている。図5の等化信
号60は、対称等化のための読出し等化器208の出力
であり、図6の等化信号60は、DFEを有する因果的
等化のための読出し等化器208の出力である。
【0053】信号60のデータパターンは、相対的に孤
立したパルス66、1対のTmin67および68、1
対のT0 (最小間隔同一極性)41および43、三つ組
みのTmin44、45および46、4個のT0 パルス
61から64、そして同一極性孤立パルス65で構成さ
れる。Tc単位におけるパルス間の間隔は次の通りであ
る。パルス66および67間が16Tc単位、パルス6
7および68間が4Tc単位、パルス68および41間
が16Tc単位、パルス41および43間が5Tc単
位、パルス43および44間が16Tc単位、パルス4
4および45間が4Tc単位、パルス45および46間
が4Tc単位、パルス46および61間が16Tc単
位、パルス61および62間が5Tc単位、パルス62
および63間が5Tc単位、パルス63および64間が
5Tc単位、そしてパルス64および65間が15Tc
単位である。T0 同一極性負ピーク41および43の間
には、明確に処理できる正のピーク42が存在すること
に注意しなければならない。このピーク42は、反対極
性ピークから明確に区別することができる。なぜなら、
正の極性ピークの正規化振幅しきい値が+0.5だから
である。つまり、パルスの極性によって、振幅のしきい
値が決定される。さらに、ピーク42は、反対極性ピー
クとしては、現われるのが早すぎる。
【0054】図5は、DFEを持たない対称等化のパタ
ーンを示す。基線シフトにより、同一極性ピーク61、
62、63および64が、相対的に孤立したパルス65
と比較して、著しく低い振幅を有する。その結果、ピー
ク61からピーク64にわたり、振幅チャネル性能が相
対的に劣化する。
【0055】さて、図6を参照すると、図5に示されて
いるデータパターンとおなじものが示されている。ただ
し、図6の信号60のデータパターンは、DFEを有す
る因果的パルス等化に対するデータパターンである。し
たがって、ピーク61からピーク64は、振幅損失をほ
とんどみせない。その結果、振幅チャネル性能が著しく
改善される。一般的には、振幅チャネル性能は、CP記
録方式においては、制限要因である。なぜなら、一般的
に、CP記録システムは、大きな検出ウインドウに起因
する優れたタイミングチャネル性能を有するからであ
る。
【0056】DFE回路の設計は、本発明の技術におい
ては公知である。
【0057】読出し等化器の設計 本発明による読出し等化器は、コンピュータ300のプ
ログラムによって決定できる極および零点位置を有して
いる。このコンピュータの入力は、ディジタル書込み等
化孤立パルス(等化器入力信号)、理想読出し等化パル
ス(所望の読出し等化器出力信号)、そして等化器の極
および零点位置の大まかな推定値である。この大まかな
推定値は、本発明の技術に関して通常の技能を有するも
のであれば誰でも得ることができる。
【0058】図9に示されているように、コンピュータ
300は、処理装置302、出力装置301、そして入
力装置303から成る。情報は、入力装置303から入
力され、処理装置302に供給される。処理装置302
には、情報をコンピュータ300に格納し、そしてそこ
から情報を取り出すための媒体記憶および検索手段(図
示されていない)が含まれる。情報は、処理装置302
で処理された情報は、出力装置301を介して、コンピ
ュータ300から取り出すことができる。コンピュータ
300は、本発明のいかなる部分も持たず、また公知の
様々なコンピュータを利用して、本発明が教示する技術
を実現することができる。
【0059】極は、低域フィルタ要素として動作し、そ
の正確な本数は重要な意味を持たない。正および負の実
軸上の零点により、パルスが整形される。零点が実軸の
原点に近づけば近づくほど、パルスがより大きく整形さ
れる。理想読出し等化パルスの極数を決定するために、
fL が、アンダーシュート立上がり時間が書込み等化孤
立パルスの立上がり時間に近似するように、設定され
る。さらに、fcが、近傍パルス間の記号間干渉(IS
I)ピークシフトが大幅に除去されるように、選択され
る。近傍パルス間のある種のISIは、トレードオフと
して許容され、過度の高周波雑音の増大を回避してい
る。
【0060】本発明では、コンピュータプログラムを使
用して、最適化サブルーチンの制御のもと、極と零点を
複素平面を中心として移動させ、所望の等化器出力信号
と目標信号の間に最良の最小二乗整合が存在するように
なっている。この動作は、近似すべき理想等化パルスの
周波数領域を表わす式の逆フーリエ変換を使用すること
により、時間領域内で実行される。その例が、式(3
A)と(3B)の逆フーリエ変換である。極と零点を複
素平面の周囲に移動させるためのコンピュータプログラ
ムは、本発明が関わる技術において公知であり、かつ本
発明の部分を形成しない。
【0061】最適化サブルーチンを介して、実際の等化
器出力信号が、最良の最小二乗整合から見出される。こ
の種のコンピュータ最適化を形成するサブルーチンは、
本発明の関わる技術において公知であり、かつ本発明の
部分を形成しない。このようなサブルーチンは、米国マ
サチューセッツ州ナティックのMath Works社
から「MATLIBのための最適化ツールボックス」と
いう商品として販売されている。上記に開示されている
ように、7個の極と2個の零点を有する伝達関数を使用
して、図2と図3の出力パルス27と32が生成されて
いる。さらに、上記に開示されているように、極と零点
の決定位置を実現するための、プログラミング可能な等
化器チップが利用可能である。
【0062】また、図5には、1列になった同一極性の
4個のパルス61から64を有する対称等化器信号60
のデータパターンに対する基線シフトが示されている。
これらの同一極性パルス61から64は、許容される最
小同一極性間隔であるT0 だけ、離間している。このパ
ターンの基線シフトにより、これらのパルスの振幅が小
さくなる。とくに、パルス62および63の振幅は小さ
い。連続する同一極性パルスの数は、CCRLL符号の
電荷拘束によって制限される。本発明の上記好適な実施
例によると、CCRLL符号では、符号期間に関して正
規化したとき、正のパルスは+1の電荷を有し、負のパ
ルスは−1の電荷を有する。孤立パルスが正常の直流成
分を持っている場合、基線シフトは存在しないであろ
う。したがって、孤立パルスはアンダーシュートを持た
ないことになる。これは、周波数領域がcosn (πf
/2fc)ただし|f|<fc、および0ただし|f|
≧fcで表わされるパルスの場合である。
【0063】検出器 図1に示されているように、読出し等化器208から出
力された読出し等化信号209は、検出器210に供給
される。本発明の上記好適な実施例では、検出器210
は、パルス極性を検出するための手段を含む振幅制御ピ
ーク検出器である。振幅制御ピーク検出器は、本発明の
関わる技術においては公知である。さらに、パルス極性
の検出も、本発明が関係する技術において公知である。
パルス極性は、ゼロ交差が検出器(微分タイミング)チ
ャンネル内で検出されたときの、振幅チャネル信号の極
性である。ゼロ交差検出器は、微分タイミングチャネル
における信号の負から正あるいは正から負への極性の変
化を検出する。微分タイミングチャネルにおいて、出力
信号は、入力信号の変化の速度に比例する。
【0064】パルス極性は、2つの検出ウインドウのど
ちらを使用するかを決めるために使用される。検出ウイ
ンドウを選択するための回路は、本発明に関わる技術に
おいて公知である。本発明が関わる技術からも明らかな
ように、CP記録システムは2つの集合の検出ウインド
ウを使用する。したがって、CP記録システムは、検出
ウインドウの大きさを大きくすることができる点で、従
来技術より好ましい。偶数のdを有するCP記録方式の
ための(d,k)RLL変調符号の場合、正のパルスが
1つの集合のウインドウで検出され、負のパルスが他の
集合のウインドウで検出される。奇数のdを有するCP
記録方式のための(d,k)RLL変調符号の場合、現
在のパルスが先行パルスと反対の極性を持っているとき
は、同一の集合のウインドウが保持され、現在のパルス
が先行パルスと同じ極性を持っているときは、ウインド
ウが切り替えられる。後者の場合、ビットの喪失が発生
すると、エラー伝播の原因になる可能性がある。本発明
の上記好適な実施例では、偶数のdを有する(d,k)
RLL変調符号を使用して、エラー伝播を回避してい
る。本発明においては、N=1およびR=2であり、d
≧2変調符号を使用したとき、付加パルス期間は符号期
間の2倍になる。
【0065】RLL変調符号を有するCP記録方式で
は、検出ウインドウの大きさは、RLL変調符号を有す
る非CP記録方式と同じように、通常の長さの2倍、つ
まりTw=2Tcである。さらに、CP記録方式では、
1つの集合のウインドウの中心は、他の集合のウインド
ウの縁と符合する。振幅制御ピーク検出器210には、
パルス極性を検出するための手段を含めることができ
る。たとえば、Athを振幅しきい値とすると、正のピ
ーク振幅は+Athより大きくなければならず、そして
負のピーク振幅は−Athより小さくなければならな
い。ピークは、データから得られたクロック信号を基準
として、検出器210によって検出される。
【0066】本発明によると、同一極性のピークは最小
間隔T0 を必要とする。ここで、T0 =Tc(d+2)
である。従来技術では、同一極性のピーク間の最小間隔
T0は、Tmin=(d+4)Tcに設定された。した
がって、本発明による同一極性パルスの最小間隔は、従
来のCP記録方式からは除外されていた。本発明では、
パルスは、その極性に従って、2つの集合の検出ウイン
ドウの1つで検出される。検出ウインドウの選択につい
ては、本明細書の他の箇所で説明する。
【0067】変調復号器 検出器210は、符号化信号211を、変調復号器21
2に供給する。変調復号器212は、符号化信号211
を復号する。本発明の上記好適な実施例では、符号化信
号211は、符号化信号203と実質的に同一である。
変調復号器212は、変調符号器202と同じ形式を使
用している。つまり、(d,k)RLL変調符号を使用
して復号を行う。変調復号器212は、復号された符号
化信号211からデータ信号213を取り出して出力す
る。この出力されたデータ信号213は、入力データ信
号201と実質的に同一である。変調復号器212の構
成は、本発明が関わる技術において公知である。
【0068】符号特性 上記において、(d,k)RLL変調符号を使用し、変
調符号器および変調復号器によって実現されるCP記録
システムが開示された。さらに、好適な一実施例におい
て、変調符号が、正のパルスに対しては+1、負のパル
スに対しては−1になるCP記録方式における電荷蓄積
の規則に従い電荷拘束される。CPディジタル磁気記録
システムの上記実施例において、RLL変調符号、2ま
たは4に等しい偶数の最小ランレングスdの使用が開示
されている。具体的には、本発明による好適な符号は、
(2、8)、(2、10)、(4、14)および(4、
16)である。偶数の最小ランレングスは、パルス極性
により決定される検出ウインドウを選択することで、エ
ラー伝播の可能性を最少にする。奇数の最小ランレング
スの場合は、現在のパルスと先行パルスの間の極性の違
いに依存しているので、エラー伝播の可能性が存在す
る。偶数のd変調符号の場合、2つのパルスが同一極性
であれば、検出ウインドウの切り替えが行われる。ただ
し、本発明は、奇数のd変調符号でも実行することがで
きる。
【0069】本発明による(3、15)符号を使用した
CP記録方式が、本出願の他の箇所において説明されて
いる。この符号は、従来技術の書込み等化2/3(1、
7)符号とまったく同一の遷移間最小時間と検出ウイン
ドウの大きさを持っている。しかし、2つの符号間の符
号期が異なることは、本出願の他の箇所で説明した通り
である。dの値が偶数である符号の場合、検出ウインド
ウの選択は、パルス極性だけに基づいて行われる。
【0070】UMRヘッドの飽和は、CP記録方式が潜
在的に有する問題である。なぜなら、書込み電流が、必
ずしも直流成分を持たないとは限らないからである。た
とえば、標準NRZI RLL記録方式の場合、(1、
7)あるいは(2、7)では、符号期間に関して正規化
した状態で、電荷が最大+8あるいは−8まで蓄積され
てしまう。このような飽和は、とくにCP記録方式のた
めに設計されたCCRLL変調符号を使用することによ
り、回避できる。この場合、蓄積電荷は、正極性のパル
スでは+1に、負極性のパルスでは−1に押えられる。
標準記録方式のCCRLL変調符号では、電荷は符号期
間の+または−の記録間隔に制限される。したがって、
標準NRZI RLL記録方式に比べ、著しく小さな電
荷しか蓄積されない。この非常に特殊な種類の電荷拘束
で非常に類似したRLL符合の最大容量を決定するため
の手順は、本発明が関する技術においては公知である。
CP記録方式において、遷移当りの電荷は+1あるいは
−1に制限されているので、任意の電荷拘束に対して失
われる容量は、従来の(d,k)RLL変調符号記録方
式の場合より、はるかに少ない。
【0071】CP記録方式では、c=2あるいは3の電
荷拘束は、妥当な範囲である。達成可能な符号レート
は、この電荷拘束に基づいて推定することができる。通
常、符号レートは、記録チャネルの最大容量をわずかに
下回る有理分数になるように選択される。たとえば、
(2、7)符号の未拘束符号容量は0.5174であ
る。標準の(2、7)符号は、1/2の符号レートで動
作する。(2、10)の未拘束符号容量は0.5418
である。c=2の(2、10)符号の場合、符号容量は
0.5156であり、c=3の(2、10)符号の場
合、符号容量は0.5300である。したがって、c=
2または3のいずれの場合も、1/2の電荷拘束符号レ
ートが可能である。また、たとえば、8/17(2、1
0)符号も、十分な電荷拘束で設計を行うことを可能に
する。(4、13)の未拘束容量は、0.3937であ
る。4/7の電荷拘束符号レートは、0.3636に等
しく、設計を可能にする。CP記録方式に適したCCR
LL符号の設計は、本発明の当業者が達成することがで
きる。
【0072】CP記録方式は、振幅限界に影響を与える
ことなくタイミング限界を拡張する。この理由から、タ
イミング限界が振幅限界より悪い場合、CP記録方式が
最適である。大部分の磁気記録方式は、この範疇に入
る。本発明が関する技術において公知のように、(d,
k)RLL変調符号のdを増加すると、タイミングチャ
ネルの犠牲のうえに振幅チャネルが改善される。そのた
め、(4、k)のような大きなd符号が、本発明の好適
な一実施例として、含められる。
【0073】変調符号例 (3、15)RLL変調符号は、CP記録方式に対する
本発明の適用を例示する。(3、15)RLL変調符号
は、従来技術の(1、7)RLL変調符号との関係から
選択されている。(3、15)RLL変調符号は、奇数
のdを有するので、エラー伝播の可能性があり、そのた
めCP記録方式に対する本発明の好適な一実施例ではな
い。図7は、書込み等化パラメータW=1、Q=0.
5、P=4およびR=2に対する(3、15)RLL変
調符号の書込み電流を示す。ここで、1つの符号期間に
つき、遷移は1つしか付加されていないことに注意しな
ければならない。
【0074】パルスパターン71、NRZI...00
01000...の場合、データ遷移72はデータ1の
遷移であり、遷移73は最初の付加CP遷移である。遷
移73は、データ遷移72に続く4番目((d+1)番
目)の“0”、つまりデータ1の遷移に位置している。
【0075】パルスパターン74は、形式(d+1)T
cの(Tmin)データパターンつまり、反対極性パル
スの最小間隔である。反対極性データ1の遷移75と遷
移76の間には、付加遷移は存在しない。遷移77は、
データ1の遷移76に続く最初の付加CP遷移である。
【0076】パルスパターン78は、(d+2)Tcデ
ータパターン、つまり、同一極性パルスの最小間隔であ
る。読出しにおいてパルスパターン78のデータを保存
するため、1つのCP遷移79が、同一極性データ1の
遷移80と81の間に付加される。遷移82は、データ
1の遷移81に続く最初の付加CP遷移である。
【0077】パルスパターン83は、(d+3)Tcデ
ータパターン、つまり、反対極性パルスの2番目に短い
間隔である。パルスパターン83において、反対極性パ
ルス間の2番目に短い間隔に対する書込み電流は、反対
極性データ1の遷移86と87の間に付加遷移84と8
5を有している。遷移88は、データ1の遷移87に続
く最初の付加CP遷移である。
【0078】図7において、矢印は符号“1”パルスの
極性を示す。反対極性パターンは、本発明による(3、
15)符号の符号期間の2倍の期間を有効に有する従来
技術の書込み等化(1、7)RLL変調コードの場合と
まったく同じである。つまり、本発明による(3、1
5)RLL変調符号の符号レートは、従来技術の書込み
等化(1、7)RLL変調符号の符号レートの2倍に等
しい。したがって、従来の(1、7)RLL変調符号の
符号期間は2Tcである。ここで、Tcは、(3、1
5)RLL変調符号に対する本発明による符号期間であ
る。従来の(1、7)RLL変調符号は、本発明による
CP記録方式に対する(3、k)RLL変調符号の書込
み電流について示されている書込み等化パラメータの半
分のパラメータを有している。従来の書込み等化(1、
7)RLL変調符号は、本発明によるCP記録方式に対
する(3、k)RLL変調符号のクロック速度の半分で
あるが、その書込み等化パラメータは、W=0.5、Q
=0.25、P=2およびR=1である。
【0079】図8は、CP記録方式のパルスパターンと
検出ウインドウを示す。図8において、数字はパルス間
のクロック間隔(符号期間)を示す。パルスパターン9
0に関しては、従来技術の(1、7)RLL変調符号が
示されている。パルスパターン91に関しては、従来の
(1、7)RLL変調符号の符号期間の半分の符号期間
を有効に有する、本発明によるCP記録方式に対する
(3、k)RLL変調符号が示されている。図8に示さ
れているパルスは、実際の読出しパルスを表わすもので
はなく、本発明と従来技術の違いを例示しているにすぎ
ない。パルスパターン90と91に関して、検出ウイン
ドウ92と93が示されている。従来技術、つまり
(1、7)RLL変調符号記録方式の場合、1つ集合の
検出ウインドウ92しか使用できない。しかし、本発明
によるCP記録方式の(3、k)RLL変調符号の場合
は、2つの集合の検出ウインドウ92と93が使用可能
である。検出ウインドウ92と93は、検出ウインドウ
92の中心が検出ウインドウ93の縁に対応するよう
に、Tcによってずらされる。同様に、検出ウインドウ
93の中心も、検出ウインドウ92の縁に対応する。
【0080】あるパルスが、先行パルスと反対の極性を
有しおり、信号の極性が、本明細書の他の箇所で説明さ
れている方法で検出される場合、同一の集合の検出ウイ
ンドウ92もしくは93が選択されて、検出が行われ
る。あるパルスが、先行パルスと同一の極性を有してい
る場合、検出された極性に従って、検出ウインドウの2
つの集合92と93が切り替えられて選択される。たと
えば、パルスパターン91を例にとると、上向きのパル
スは正とみなされ、下向きのパルスは負とみなされる。
また、パルス94は正のパルスであり、パルス95は負
のパルスである。
【0081】パルス94は、検出ウインドウ92の中で
検出される。パルス94と極性が反対のパルス95は、
検出ウインドウ93で検出される。
【0082】パルスパターン97は、本発明によるCP
記録方式の(2、k)RLL変調符号に対するものであ
る。本発明の上記好適な実施例においては、dは偶数で
ある。したがって、パルスパターン97は、(2、k)
RLL変調符号に対する本発明の好適な一実施例を例示
する。検出ウインドウ98と99は、パルス極性だけに
よって選択される。検出ウインドウ98と99の期間
は、それぞれTwである。一般的に、検出ウインドウ期
間Twは、従来技術の非CP記録方式の符号期間に等し
く、CP記録方式の符号期間の2倍に等しい。パルス1
06は、正極性パルスであり、検出ウインドウ98で検
出される。パルス107は、負極性パルスであり、検出
ウインドウ99で検出される。
【0083】図8は、他の符号パラメータを変更するこ
となく、利用可能な記号数を増加することにより、CP
記録方式により情報伝送容量を、従来の記録方式よりも
増加する方法を示す。(3、15)RLL変調符号に対
するCP記録方式は、従来技術の書込み等化(1、7)
非CP記録方式と同一とみなすことができるが、本発明
によるCP記録方式の(3、15)RLL変調符号で
は、同一極性パルスが(d+3/2)Tw,(d+5/
2)Twなどの間隔で追加される。
【0084】両方とも同一のTminとTwを有する、
非CP記録方式の(1、7)RLL変調符号と、本発明
によるCP記録方式の(3、15)RLL変調符号の相
対的な符号レートは、符号期間に対応させることができ
る。電荷拘束を有しない非CP記録方式の(1、7)R
LL変調符号は、0.6793の最大符号レートを持
ち、m/n=2/3=0.6667の実際の符号レート
で動作することは公知である。符号期間Tc(1,7) =m
/nTd(1,7) =2Tc(3,k) を比較すると、Td(1,
7) =2Tc(3,k) /(2/3)=3Tc(3,k) にな
る。本発明による電荷拘束を有しないCP記録方式の
(3、15)RLL変調符号は、0.46をわずかに超
える最大符号レートを持つ。したがって、3/7=0.
4286の符号レートは、妥当な電荷拘束、Td(3,15)
=7/3Tc(3,15)で達成可能である。データ転送速
度、したがってデータ密度は、データ期間Td(d,k) の
逆であるので、本発明によるCP記録方式の(3、1
5)RLL変調符号の相対密度は、Td(1,7) /Td
(3,15)=9/7となる。したがって、約28.6%の密
度上の利得が発生する。さらに、たとえば、符号レート
を2/5、つまり3/7より一段階低い値に減少して、
蓄積電荷とUMRヘッド飽和を制限しても、本発明によ
るデータの密度利得は、従来技術と比較して、20%台
のレベルで達成可能である。
【0085】本発明では、偶数の最小ランレングスを有
するRLL変調符号、つまりd拘束が使用される。本発
明の上記好適な実施例では、1/2(2、k)および8
/17(2、k)、ただし8≦k≦10、そして3/8
(4、16)および4/11(4、16)の変調符号が
使用されている。これらの符号のデータ転送速度(符号
レート)は、十分に容量以下である。データ転送速度
は、(4、16)の場合は0.40、(2、8)の場合
は0.5293、そして(2、10)の場合は0.54
18である。これらのデータ転送速度は、妥当な電荷拘
束で達成できるように、記録チャネル容量を十分に下回
るように選択される。上述の一実施例におけるc=2そ
して別の実施例におけるc=3の(2、10)符号に関
して説明したように、これらの符号容量はそれぞれ0.
5156と0.5300である。本明細書の他の箇所に
説明されているように、CCRLL符号は、本発明の特
定の応用に対する蓄積電荷を制御するために使用され
る。好ましくは、偶数のk拘束を使用して、電荷の蓄積
を最少にする。偶数のk拘束の場合、Tmaxパターン
内のパルスは極性が交互に変わっており、そのため電荷
蓄積が最少になるからである。
【0086】CP記録方式に対する本発明による(4、
16)RLL変調符号は、CP記録方式に対する本発明
による(3、15)RLL変調符号と非常に類似した性
能を達成することができる。さらに、本発明による
(4、16)RLL変調符号は、CP記録方式に対する
本発明による(4、16)RLL変調符号より良好な振
幅限界を持つことができる。別の符号と比較してシミュ
レーションを行った結果得られた、本発明によるCP記
録方式に対する(4、16)RLL変調符号の書込み等
化パラメータは、W=1、Q=1、P=5そしてR=2
である。CP記録方式に対する(4、16)RLL変調
符号のデータパターンは、図5に示されている本発明の
CP記録方式に対する(3、15)RLL変調符号のデ
ータパターンに非常に似ている。図5に示されているこ
れらの2つの符号の相違は、ピーク12が、ピーク41
と43の振幅にいくぶん接近していることである。ピー
ク12においては、その振幅は、同一極性のピーク41
と43の間では、拒絶されなければならない。ただし、
ピーク41、42および43の間には、振幅を区別する
ための十分な相違が存在しなければならない。偶数のd
変調符号を有する本発明の上記好適な実施例の書込み電
流波形は、本発明によるCP記録方式に対する(3、
k)RLL変調符号の波形に実質的に似ている。ただ
し、最小ランレングスと、付加された遷移に先行する最
少数の“0”は、dに比例して変化する。
【0087】CP記録チャネルは、非CP記録方式の同
一Tminおよび符号期間を有し、そして書込み等化を
持つあるいは持たない標準(d,k)RLLチャネルの
検出ウインドウの2倍の検出ウインドウを有する。一般
的な振幅制御ピーク検出磁気記録チャネルは、タイミン
グチャネルの性能によって制限を受けるので、正味の性
能利得は、CP記録方式で得られる。CP記録チャネル
は、UMRおよびDMRヘッドの応答に対して、とくに
適合している。以上、本発明による、CP記録チャネル
の実際の(2、k)および(4、k)RLL変調符号に
ついて説明した。このような記録チャネルを使用するこ
とにより、書込み等化(1、7)のような同等の標準
(d,k)RLLチャネルよりも、記録密度を高くする
ことができる。さらに、CP記録方式の書込み周波数
は、標準書込み等化の周波数より低い。なぜなら、従来
技術ではクロック期間当たり2つの遷移が存在するが、
本発明では1つしか遷移が存在しないからである。この
ように低い周波数は、周波数制限磁気ヘッドや密度制限
磁気媒体に対して有利に働く。
【0088】以上、本発明を特定の実施例によって説明
した。ただし、本発明に対しては、本出願の請求項に定
義された本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、様々
な変形例が可能であることは、当業者には明らかであろ
う。本出願に例示的に開示されている発明は、本出願に
とくに開示されていない要素を使用することなく、実施
することができる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、d+1ランレングスの
同一極性符号パターンを処理できようにしたので、従来
技術よりも記録密度を高めることができる。さらに、ク
ロック期間当りの遷移を1回に制限したことにより、書
込み周波数が低くなり、そのため周波数制限磁気ヘッド
や密度制限磁気媒体に対して使用して好適なものになっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理による記録システム25のブロッ
ク図である。
【図2】本発明による対称的孤立パルスの処理をグラフ
で示した図である。
【図3】本発明による因果的パルスの処理をグラフで示
した図である。
【図4】CP記録方式の判断帰還等化をグラフで示した
図である。
【図5】本発明による対称的等化のデータパターンをグ
ラフで示した図である。
【図6】本発明による判断帰還等化により因果的等化を
グラフで示した図である。
【図7】本発明による(3、15)RLL変調符号の書
込み電流をグラフで示した図である。
【図8】本発明と比較した従来技術のCP記録方式のパ
ルスパターンと検出ウインドウをグラフで示した図であ
る。
【図9】コンピュータを示した図である。
【符号の説明】
25 記録システム 201 データ信号 202 変調符号器 203 変調符号化信号 204 書込み等化器 205 書込み等化信号 206 信号チャネル 207 読出し信号 208 読出し等化器 209 読出し等化信号 210 検出器 211 復号された符号化信号 212 変調復号器 213 データ信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録および検索するための等化
    記録チャネルを持つ制御極性システムであって、 上記データを表わす第一のデータ信号を受け取り、第一
    の符号化信号を生成する符号器であって、(d,k)ラ
    ンレングス制限変調符号で符号化を行うことにより上記
    第一の符号化信号を生成し、上記第一の符号化信号は上
    記符号のクロック期間を有することを特徴とする上記符
    号器と、 上記符号器に結合されて上記第一の符号化信号を受け取
    り、そして受け取った上記第一の符号化信号から第一の
    等化信号を生成する第一の等化器と、 上記第一の等化器に結合されて上記第一の等化信号を記
    録すると共に、記録された上記第一の等化信号の検索と
    同時に読出し信号を生成する信号チャネルと、 上記信号チャネルに結合されて上記読出し信号を受け取
    り、そして受け取った上記読出し信号から第二の等化信
    号を生成する第二の等化器と、 上記第二の等化器に結合されて上記第二の等化信号を受
    け取り、そして受け取った上記第二の等化信号から第二
    の符号化信号を生成する検出器と、 上記検出器に結合されて上記第二の符号化信号を受け取
    り、そして受け取った上記第二の符号化信号から第二の
    データ信号を生成する復号器とから成る上記制御極性シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 データを記録および検索するシステムで
    あって、上記システムは制御極性信号を生成するための
    等化記録チャネルを有し、 上記データを表わす第一のディジタルデータ信号を受け
    取り、受け取った上記第一のディジタルデータ信号から
    第一の符号化信号を生成する変調符号器であって、上記
    変調符号器は(d,k)ランレングス制限変調符合で符
    号化を行うことにより上記第一の符号化信号を生成し、
    上記変調符号は符号期間を有することを特徴とする上記
    変調符号器と、 上記変調符号器に結合されて上記第一の符号化信号を受
    け取り、そして受け取った上記第一の符号化信号から第
    一の等化信号を生成する書込み等化器であって、上記書
    込み等化器は上記第一の符号化信号に遷移を追加して上
    記第一の等化信号を生成し、上記追加遷移はパルスを形
    成し、上記パルスは式2/(2N−1)で定義される期
    間を有し、ここで、Nは上記符号期間の単位の少なくと
    も1に等しい整数であることを特徴とする上記書込み等
    化器と、 上記書込み等化器に結合されて上記第一の等化信号を記
    録すると共に、記録された上記第一の等化信号の検索と
    同時に読出し信号を生成する信号チャネルと、 上記信号チャネルに結合されて上記読出し信号を受け取
    り、そして受け取った上記読出し信号から第二の等化信
    号を生成する読出し等化器と、 上記読出し等化器に結合されて上記第二の等化信号を受
    け取り、そして受け取った上記第二の等化信号から第二
    の符号化信号を生成する検出手段であって、上記検出手
    段は上記第二の等化信号の極性を検出するために極性検
    出手段を含むことを特徴とする上記検出手段と、 上記検出手段に結合されて上記第二の符号化信号を受け
    取り、そして受け取った上記第二の符号化信号から第二
    のデータ信号を生成する変調復号器であって、上記変調
    復号器は上記(d,k)ランレングス制限変調符合を復
    号することを特徴とする上記変調復号器とから成る上記
    システム。
  3. 【請求項3】 データを記録および検索するシステムで
    あって、上記システムは制御極性信号を生成するための
    等化記録チャネルを有し、上記制御極性信号は符号1お
    よび符号0の2値データを含み、 上記2値データを表わす第一のデータ信号を受け取り、
    そして受け取った上記第一のデータ信号から第一の符号
    化信号を生成する変調符号器であって、上記変調符号器
    は、電荷拘束された(d,k)ランレングス制限変調符
    号で符号化を行うことにより上記第一の符号化信号を生
    成し、上記変調符号は符号期間を有することを特徴とす
    る上記変調符号器と、 上記変調符号器に結合されて上記第一の符号化信号を受
    け取り、そして受け取った上記第一の符号化信号から第
    一の等化信号を生成する書込み等化器であって、上記書
    込み等化器は線形プロセスによって上記第一の等化信号
    を生成し、上記書込み等化器は上記第一の符号化信号に
    遷移を追加し、上記追加遷移はパルスを形成し、上記パ
    ルスは関連パルス期間を有し、上記パルスは式2/(2
    N−1)で定義される期間を有し、ここで、Nは上記符
    号期間の単位の少なくとも1に等しい整数であることを
    特徴とする上記書込み等化器と、 上記書込み等化器に結合されて上記第一の等化信号を記
    録すると共に、記録された上記第一の等化信号の読出し
    と同時に読出し信号を生成する信号チャネルであって、
    上記信号チャネルは上記第一の等化信号を記録および検
    索するための変換手段と磁気媒体を有することを特徴と
    する上記信号チャネルと、 上記信号チャネルに結合されて上記読出し信号を受け取
    り、そして受け取った上記読出し信号から第二の等化信
    号を生成する読出し等化器と、 上記読出し等化器に接続されて上記第二の等化信号を受
    け取り、受け取った上記第二の等化信号から第二の符号
    化信号を生成する検出手段であって、上記検出手段は上
    記第二の等化信号の極性を検出するための極性検出手段
    を含むことを特徴とする上記検出手段と、 上記検出手段に結合されて上記第二の符号化信号を受け
    取り、そして受け取った上記第二の符号化信号から第二
    のデータ信号を生成する変調復号器であって、上記変調
    復号器は上記(d,k)ランレングス制限変調符合を復
    号して上記第二のデータ信号を生成することを特徴とす
    る上記変調復号器とからなる上記システム。
JP6147660A 1993-07-06 1994-06-29 データを制御極性方式で記録および検索するためのシステム Pending JPH0729307A (ja)

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Cited By (1)

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