JPH07192311A - 光ディスク用基板及びこの光ディスク用基板の成形用金型 - Google Patents

光ディスク用基板及びこの光ディスク用基板の成形用金型

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JPH07192311A
JPH07192311A JP5332116A JP33211693A JPH07192311A JP H07192311 A JPH07192311 A JP H07192311A JP 5332116 A JP5332116 A JP 5332116A JP 33211693 A JP33211693 A JP 33211693A JP H07192311 A JPH07192311 A JP H07192311A
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taper
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康雅 柴田
Makoto Tsukahara
誠 塚原
Takashi Kukumiya
岳志 久々宮
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタンパ及び成形基板を確実に離型でき、基
板を金型から容易に離型できる光ディスク用基板及びそ
の成形用金型を提供すること。 【構成】 基板1の外周面30に情報面側垂直面32、第1
及び第2テーパ面35, 36が形成されるように金型のキャ
ビティを形成する。成形後の型開き時には、基板1の第
1テーパ面35がキャビティのアンダーカットである第1
テーパ成形面に当たってスタンパ側への移動が規制さ
れ、基板1はスタンパと確実に離型される。外周面30の
情報面31との交差線42がミラー面33との交差線43よりも
外側にあるため、基板1をその厚さ分移動させなくても
基板1は型から外れ、離型が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクやコン
パクトディスクのように、光学式記録・再生装置に用い
られる光ディスク用の基板及びこの光ディスク用基板を
成形する成型用金型に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、コンパクトディスク、レーザー
ディスク、光磁気ディスク等の光ディスクは、生産性が
高く、低コストであることから、ポリカーボネート(P
C)樹脂等の合成樹脂材料を用いて射出成形された基板
を使用している。この基板には、データや位置情報等の
各種の情報を凹凸状のピットやグルーブ等として形成す
る必要があるため、基板成形にあたっては、可動型また
は固定型の一方に凹凸状の情報を基板に転写するための
スタンパを取付け、各金型からなるキャビティ内に溶融
樹脂を射出して基板を成形していた。
【0003】ところで、通常、基板成形後の型開きの動
作により、スタンパと成形基板とを離型させているが、
このときの離型を確実に行うために、特開平5ー208429号
公報に記載されているように、基板外周面を形成する金
型の成形面に突部あるいは凹部からなる離型抵抗部を形
成し、型開き時にスタンパが保持された型とは異なる型
側に成形基板を保持してスタンパに対する離型を確実に
することが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スタン
パから離型された成形基板は、その後で離型抵抗部を備
えて基板を保持していた型から離型しなければならず、
この離型時には離型抵抗部が抵抗となって成形基板を型
から外しにくくなり、基板の離型時に必要以上の応力が
基板に加わると歪み等が発生して成形不良となるという
問題があった。
【0005】本発明の目的は、スタンパ及び成形基板を
確実に離型させることができるとともに、成形基板を金
型から離型させることも容易に行える光ディスク用基板
及び光ディスク用基板の成型用金型を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク用基
板は、固定型及び可動型間のキャビティ内に成形材料を
射出することで形成される光ディスク用基板であって、
光ディスク用基板の外周面が、スタンパによる凹凸が転
写された基板の情報面に連続しかつ情報面に対して垂直
な垂直面と、この垂直面に連続しかつ基板の厚さ方向中
間部に向かって徐々に大径となるように傾斜された第1
テーパ面と、第1テーパ面の最外周部から基板の情報面
に対向するミラー面に向かって徐々に小径となるように
傾斜された第2テーパ面とを備えて構成されるととも
に、基板の情報面及び外周面の交差線は、基板のミラー
面及び外周面の交差線よりも基板の径方向外側に位置し
ていることを特徴とするものである。この際、前記光デ
ィスク用基板の外周面の内、基板ミラー面に連続する端
部は、ミラー面に対して垂直な垂直面とされ、この垂直
面に前記第2テーパ面が連続していることが好ましい。
【0007】一方、本発明の光ディスク用基板の成形用
金型は、固定型及び可動型を備え、この固定型及び可動
型で形成されるキャビティ内に成形材料を射出して光デ
ィスク用基板を成形する成形用金型であって、固定型及
び可動型の一方にスタンパを保持し、他方に基板外周面
を形成する外周成形部を設け、この外周成形部のキャビ
ティを形成する内周面は、スタンパ側から順に、スタン
パ面に対して垂直な垂直成形面と、この垂直面に連続し
かつキャビティの厚さ方向中間部に向かって内周面の直
径が徐々に大きくなるように傾斜された第1テーパ成形
面と、この第1テーパ成形面の最外周部から前記スタン
パに対向する成形面に向かって内周面の直径が徐々に小
さくなるように傾斜された第2テーパ成形面とを備えて
構成されるとともに、前記スタンパ及び基板外周面の交
差線が、前記スタンパに対向する成形面及び基板外周面
の交差線よりもキャビティの径方向外側に位置している
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】このような本発明によれば、成形用金型の基板
外周面を形成する外周成形部の内周面に、内周面の径が
徐々に大径となってアンダーカットとなる第1テーパ成
形面を形成し、これにより、成形された光ディスク用基
板の外周には第1テーパ成形面に対応して徐々に大径と
なる第1テーパ面が形成されるため、成形された基板
は、型開き時に、前記第1テーパ成形面によってスタン
パ側への移動が規制されて固定型及び可動型のスタンパ
を保持していない型に保持され、スタンパに対して確実
に離型される。
【0009】また、成形基板を保持されている型から外
す場合には、基板の外周面には第1及び第2テーパ面が
形成され、基板の最外周部が基板厚さ方向の中間部に設
けられており、かつ第2テーパ面は第1テーパ面よりも
基板内周側まで形成されているため、基板をエジェクト
ピン等で軸方向に移動させて型から離型する際に、基板
の厚さ寸法分移動しなくても基板は型から取り外され
る。このため、基板を型から容易に取り外すことが可能
となるとともに、エジェクトピン等によって基板に応力
が加わる時間が短くかつ小さくなり、応力による変形歪
み等も少なくなって成形不良が低減し、歩留まりも向上
する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例の光ディスク用基板1の外
周部が示され、図2にはこの光ディスク用基板1を成形
する成形用金型2の要部が示されている。成形用金型2
は、基板1の成形材料を加熱溶融して射出する図示しな
い射出装置に接続された図中右側の固定型10と、金型
2の開閉を行う図示しない型締装置に接続された図中左
側の可動型20とを備えている。また、固定型10及び
可動型20間には、ポリカーボネート等の溶融材料が充
填される光ディスク用基板1の形状に応じたキャビティ
3が形成されている。
【0011】固定型10は、固定側ミラープレート11
を備え、ミラープレート11の中心軸部分には、射出装
置からの溶融樹脂が供給される図示しないスプルーが形
成されている。また、ミラープレート11の中心部分に
は、ミラープレート11に密着されたスタンパ4の内周
側をプレート11に固定する図示しない内周スタンパ押
えが設けられている。さらに、ミラープレート11の外
周部分には、キャビティ厚調整リング12がボルト止め
されている。
【0012】一方、可動型20は、可動側ミラープレー
ト21を備え、ミラープレート21の中心軸部分には、
図示しないスプルーカットピンやエジェクトピンが配置
されている。また、ミラープレート21の外周部分に
は、キャビティ3の外周壁を形成する外周成形部として
の外周リング22が配置されている。
【0013】従って、固定型10に固定された成形用ス
タンパ4は、基板1に転写する凹凸状の情報が形成され
た表面が各ミラープレート11,21及び外周リング2
2で形成されるキャビティ3内に臨むようにされてい
る。
【0014】外周リング22のキャビティ3に面する内
周面23は、図3に示すように、スタンパ4及び可動側
ミラープレート21に対して垂直な固定型側垂直成形面
24及び可動型側垂直成形面25と、垂直成形面24か
ら連続して形成され、スタンパ4側から可動側ミラープ
レート21に向かうに従って内周面の直径が大きくなる
ように形成された第1テーパ成形面26と、この成形面
26に連続して形成され、キャビティ3の最外周面を形
成する最外周成形面27と、この成形面27に連続して
形成され、スタンパ4側から可動側ミラープレート21
に向かうに従って内周面の直径が小さくなるように形成
された第2テーパ成形面28とを備えて構成され、全体
として凹条溝29となるように形成されている。
【0015】内周面23において、固定型側垂直成形面
24と最外周成形面27との内周面23の径方向の寸法
aは、可動型側垂直成形面25と最外周成形面27との
径方向の寸法bに比べて短くされている。つまり、スタ
ンパ4及び内周面23の交差線40が、前記ミラープレ
ート21及び内周面23の交差線41よりもキャビティ
3の径方向外側に位置している。この寸法a,bは、基
板1の直径等に応じて適宜設定されるが、前記実施例で
は最外周成形面27の直径が約65mmであるのに対し、
寸法aは0.05〜0.15mmの間、好ましくは0.07mmであり、
寸法bは0.15〜0.25mmの間、好ましくは0.2mm とされて
いる。
【0016】また、第1テーパ成形面26の垂直面24
に対する傾斜角度は、第2テーパ成形面28の垂直面2
5に対する傾斜角度よりも小さくされている。この傾斜
角度も基板1の直径等に応じて適宜設定されるが、好ま
しくは第1テーパ成形面26の傾斜角度が10〜30度
であるのに対し、第2テーパ成形面28の傾斜角度は4
0〜50度とされている。従って、前記最外周成形面2
7は、スタンパ4及び可動側ミラープレート21間の中
心位置よりもミラープレート21側にずれて形成されて
いる。
【0017】このような成形用金型2の固定型10及び
可動型20の型締めを行い、キャビティ3内に溶融樹脂
を射出すると、図2に示すように、キャビティ3の形状
に合わせた基板1が成形される。従って、基板1の外周
面30は、図1に示すように、スタンパ4の凹凸が転写
された情報面31側に形成され、前記固定型側垂直成形
面24によって成形された情報面側垂直面32と、ミラ
ープレート21によって成形された基板1のミラー面3
3側に形成され、前記可動型側垂直成形面25によって
成形されたミラー面側垂直面34と、前記第1テーパ成
形面26によって成形された第1テーパ面35と、第2
テーパ成形面28によって成形された第2テーパ面36
と、最外周成形面27によって成形された最外周面37
とで構成されている。
【0018】そして、基板1の各垂直面32、34と最
外周面37との間は、それぞれ内周面23と同じ寸法
a,bとされ、情報面31と外周面30との交差線42
は、ミラー面33と外周面30との交差線43よりも基
板1の径方向外側に位置されている。また、基板1の各
テーパ面35、36も、それぞれ外周リング22の内周
面23の各テーパ成形面26、28と同じ傾斜角度とさ
れ、基板1の外周面30には内周面23の凹条溝29に
係合する突条部39が形成されている。
【0019】キャビティ3内に射出された樹脂が冷却さ
れると、図4に示すように、成形用金型2は型開きされ
る。この際、基板1は突条部39が外周リング22の内
周面23に形成された凹条溝29に係合し、内周面23
の第1テーパ成形面26によって固定型10側への移動
が規制されるため、基板1はスタンパ4から確実に離型
される。尚、基板1の固定型10側への移動を規制する
力は、アンダーカットの寸法aによって設定されるが、
型開き時に基板1がスタンパ4と離型しにくいのは、基
板1の可動型20側は平滑なミラー面33とされている
のに対し、スタンパ4側の情報面31はスタンパ4によ
って凹凸が形成され、摩擦係数が高くなっているからで
あり、本実施例のようにわずかな寸法aでも十分かつ確
実に基板1とスタンパ4とを離型させることができる。
【0020】次に、可動型20の中心部分に配置された
図示しないエジェクトピンで、基板1の中心部分を固定
型10側に押し出すと、図5に示すように、基板1は湾
曲しながら内周面23の第1テーパ成形面26に沿って
徐々に押し出される。そして、基板1の最外周面37が
内周面23の垂直面24を越えれば、基板1の第2テー
パ面36は徐々に外周径が小さくなるように形成されて
いるため、エジェクトピンで力を加えなくても、可動型
20から取り外される。以上の工程により光ディスク用
基板1が成形される。
【0021】このような本実施例によれば、成型用金型
2のキャビティ3を形成する外周リング22の内周面2
3に凹条溝29を形成し、特にアンダーカットとなる第
1テーパ成形面26を形成し、このキャビティ3に溶融
樹脂を射出することで凹条溝29に係合する突条部39
を有する基板1を成形したため、固定型10及び可動型
20を型開きすると、基板1は第1テーパ成形面26に
よって固定型10側への移動が規制されて可動型20側
に保持されて、固定型10に取付けられているスタンパ
4と確実にかつ円滑に離型することができる。このた
め、スタンパ4と基板1との離型不良を防止でき、基板
1の成形歪み等も防止することができる。
【0022】また、垂直成形面24(垂直面32)及び
最外周成形面27(最外周面37)間の寸法aを、垂直
成形面25(垂直面34)及び最外周成形面27(最外
周面37)間の寸法bよりも小さく形成したので、基板
1を可動型20から取り外す際に、基板1の厚さ寸法分
エジェクトピンで押し出さなくても、可動型20から基
板1を取り外すことができる。特に、前記実施例では、
第1テーパ成形面26(第1テーパ面35)の傾斜角度
を、第2テーパ成形面28(第2テーパ面36)よりも
小さくしたので、基板1の最外周面37が外周リング2
2の固定型側垂直成形面24を越えれば、可動型20か
ら基板1を容易に取り外すことができる。このため、可
動型20から基板1を取り外すためのエジェクトピンの
ストロークを短くでき、取り外すまでの時間も短くでき
るため、生産効率を向上できるとともに、基板1を湾曲
させている時間も短くでき、基板1に加わる応力も低減
できるので、基板1への成形歪みの発生を防止でき、基
板1の歩留まりを向上することができる。
【0023】光ディスク用基板1の情報面31上には、
この後、記録膜や反射膜等が成膜され、さらにこれらを
保護する紫外線硬化樹脂などからなる保護膜が塗布さ
れ、また、ミラー面33にも必要に応じて保護膜が塗布
されるが、前記実施例の基板1では外周に突条部39が
形成されるため、仮に情報面31やミラー面33の外側
に保護膜材料がはみ出しても、その材料は突条部39ま
でしか垂れず、対向する面への液だれを防止することが
できる。このため、基板1の外観が低下することがない
とともに、液だれによって光ディスクの径が大きくなっ
て規格外となることも防止することができる。
【0024】外周リング22の内周面23の固定型10
側と可動型20側とにそれぞれ垂直成形面24、25を
設けたので、基板1へのバリの発生を防止することがで
きる。すなわち、外周リング22の円周状の内周面23
に対して垂直面を加工することは容易であり、かつ高精
度に行えるため、外周リング22とスタンパ4間や外周
リング22と可動側ミラープレート21間に隙間が生じ
ることがなく、バリの発生も防止することができる。
【0025】また、キャビティ3内に樹脂を射出する
と、その圧力で可動側ミラープレート21が押され、外
周リング22に対して相対的に軸方向に摺動することが
あるが、前記実施例では外周リング22の内周面23に
可動型側垂直成形面25を形成し、ミラープレート21
及び外周リング22の摺動面をミラープレート21より
も固定型10側まで延長しているため、ミラープレート
21と外周リング22との摺動を許容することができ
る。このため、ミラープレート21と外周リング22と
をスムーズに相対移動させることができ、移動時に互い
に接触して破損することなどを防止することができ、成
型用金型2を長期間安定して使用することができる。
【0026】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は前記実施例に含まれるものである。例え
ば、前記実施例では、外周リング22の内周面23の可
動型20側に垂直成形面25を形成し、基板1にミラー
面側垂直面34を形成していたが、これらを設けなくて
もよい。また、金型2に一定幅の最外周成形面27を設
けて基板1の外周に基板1の厚さ方向に一定幅を有する
最外周面37を形成していたが、第1テーパ成形面26
から第2テーパ成形面28がほぼ連続するように形成
し、基板1の第1テーパ面35が第2テーパ面36に曲
面で連続するように形成してもよい。要するに、本発明
の成型用金型2は、キャビティ3を構成する外周リング
22の内周面23に少なくとも固定型側垂直成形面24
と、第1テーパ成形面26及び第2テーパ成形面28と
を設け、内周面23とスタンパ4との交差線40が内周
面23とスタンパ4に対向する型との交差線41よりも
外側に形成されていればよく、その具体的構造や寸法は
前記実施例に限らない。
【0027】また、本発明の光ディスク用基板1におい
ても、情報面側垂直面32と、第1テーパ面35及び第
2テーパ36とを設け、基板1の外周面30と情報面3
1との交差線42が、外周面30とミラー面33との交
差線43よりも外側に形成されていればよく、その具体
的構造や寸法は前記実施例に限定されない。
【0028】さらに、前記実施例では、可動型20を構
成するミラープレート21と外周リング22とを別部材
で構成していたが、これらを一体とし、キャビティ3の
凹部を形成する型としてもよい。この場合には、ミラー
プレート及び外周リング間にバリが発生することがな
く、かつミラープレート及び外周リングが摺動すること
がないため、特に可動型側垂直成形面25を設ける必要
がない。また、前記実施例では、スタンパ4を固定型1
0側に取付けていたが、可動型20側に取付け、キャビ
ティ3の外周部分を構成する外周リング22を固定型1
0に取付けてもよく、これらは実施にあたって適宜選択
すればよい。
【0029】さらに、前記実施例では、光ディスク用基
板1の各テーパ面35、36は、径方向においてはその
傾斜面は直線となるように形成していたが、これを曲線
となるように形成してもよい。また、本発明の光ディス
ク用基板1は、光磁気ディスク、コンパクトディスクや
レーザーディスク等の各種の光ディスク用の基板として
広範に利用することができる。さらに、光ディスク用基
板1の材料もポリカーボネートに限定されず、射出成形
に適した各種の材料が利用できる。
【0030】
【発明の効果】このような本発明によれば、スタンパ及
び成形基板を確実に離型させることができるとともに、
成形基板を金型から離型させることも容易に行うことが
できるという効果がある。また、基板外周面の端部に垂
直面を設けたため、成型時のバリ発生を防止することが
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク用基板の一実施例の要部を
示す断面図である。
【図2】本発明の光ディスク用基板の成型用金型の一実
施例の要部を示す断面図である。
【図3】同上実施例の成型用金型の要部を示す拡大断面
図である。
【図4】同上実施例の成形用金型の型開き状態を示す断
面図である。
【図5】同上実施例の基板の離型状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク用基板 2 成形用金型 3 キャビティ 4 スタンパ 10 固定型 11 固定側ミラープレート 20 可動型 21 可動側ミラープレート 22 外周リング 23 内周面 24 固定型側垂直成形面 25 可動型側垂直成形面 26 第1テーパ成形面 27 最外周成形面 28 第2テーパ成形面 29 凹条溝 30 外周面 31 情報面 32 情報面側垂直面 33 ミラー面 34 ミラー面側垂直面 35 第1テーパ面 36 第2テーパ面 37 最外周面 39 突条部 40,41,42,43 交差線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型及び可動型間のキャビティ内に成
    形材料を射出することで形成される光ディスク用基板で
    あって、光ディスク用基板の外周面が、スタンパによる
    凹凸が転写された基板の情報面に連続しかつ情報面に対
    して垂直な垂直面と、この垂直面に連続しかつ基板の厚
    さ方向中間部に向かって徐々に大径となるように傾斜さ
    れた第1テーパ面と、第1テーパ面の最外周部から基板
    の情報面に対向するミラー面に向かって徐々に小径とな
    るように傾斜された第2テーパ面とを備えて構成される
    とともに、基板の情報面及び外周面の交差線は、基板の
    ミラー面及び外周面の交差線よりも基板の径方向外側に
    位置していることを特徴とする光ディスク用基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク用基板におい
    て、前記光ディスク用基板の外周面の内、基板のミラー
    面に連続する端部は、ミラー面に対して垂直な垂直面と
    され、この垂直面に前記第2テーパ面が連続しているこ
    とを特徴とする光ディスク用基板。
  3. 【請求項3】 固定型及び可動型を備え、この固定型及
    び可動型で形成されるキャビティ内に成形材料を射出し
    て光ディスク用基板を成形する成形用金型であって、固
    定型及び可動型の一方にスタンパを保持し、他方に基板
    外周面を形成する外周成形部を設け、この外周成形部の
    キャビティを形成する内周面は、スタンパ側から順に、
    スタンパ面に対して垂直な垂直成形面と、この垂直面に
    連続しかつキャビティの厚さ方向中間部に向かって内周
    面の直径が徐々に大きくなるように傾斜された第1テー
    パ成形面と、この第1テーパ成形面の最外周部から前記
    スタンパに対向する成形面に向かって内周面の直径が徐
    々に小さくなるように傾斜された第2テーパ成形面とを
    備えて構成されるとともに、前記スタンパ及び内周面の
    交差線が、前記スタンパに対向する成形面及び内周面の
    交差線よりもキャビティの径方向外側に位置しているこ
    とを特徴とする光ディスク用基板の成形用金型。
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