JPH07191409A - 真空密着焼付装置 - Google Patents

真空密着焼付装置

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Publication number
JPH07191409A
JPH07191409A JP33254593A JP33254593A JPH07191409A JP H07191409 A JPH07191409 A JP H07191409A JP 33254593 A JP33254593 A JP 33254593A JP 33254593 A JP33254593 A JP 33254593A JP H07191409 A JPH07191409 A JP H07191409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
original film
original
vacuum
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33254593A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Shimizu
章一 清水
Toshiaki Danbayashi
利明 段林
Atsumori Miyazaki
敦守 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP33254593A priority Critical patent/JPH07191409A/ja
Publication of JPH07191409A publication Critical patent/JPH07191409A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で、原板フィルムと感光材料との
密着性を向上する。 【構成】 平型殖版機1の原板ホルダー10には透光板
11と原板フィルムFとの間隙Sを大気に連通する連通
孔16とが設けられている。原板フィルムFと感光材料
Pとの真空密着時に、気圧の差によって連通孔16より
エアーが間隙Sに流入して原板フィルムFが感光材料P
側へ押圧され、これにより、原板フィルムFと感光材料
Pとの密着性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料と原板フィル
ムまたは原稿フイルムとを真空密着して露光する真空密
着焼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空密着焼付装置の一種である殖版機
は、透光板の下面に原稿フィルムを保持する原板ホルダ
ーを有し、この原板ホルダーを感材保持台に保持された
感光材料と相対的に位置決めして焼き付けを行ってい
る。この殖版機では、従来は原板ホルダーに直接原稿フ
ィルムをテープ等で貼り付けて保持している。また近年
では、原板フィルム(以下、原稿フイルムを透明の補助
シートに貼り込んだものを原板フイルムと称す。)を原
板ホルダーに設けた真空吸着溝により吸着保持すること
で、実質的に原稿フイルムを原板ホルダーに保持してい
る。そして、原板ホルダーと感材保持台とを圧接した状
態で真空排気して、感光材料と原板フイルムとを真空密
着している。
【0003】また、焼枠や実開昭62−19649号公
報に開示されているベルト搬送式多面焼付機等のよう
に、原稿フイルムを原板ホルダーに保持しないタイプの
真空密着焼付装置でも、載置台上に載置した感光材料と
原稿フイルムとを真空密着して焼き付けを行っている。
このような真空密着焼付装置では、感光材料と原板フイ
ルムとの真空密着が完全に行われないと焼きぼけと称す
る密着不良が生じる。特に、原板フイルムを真空吸着に
より原板ホルダーに保持する殖版機では、原板フイルム
が真空吸着により透光板に密着してしまうため透光板の
歪み・湾曲や凹凸によって焼きぼけが生じやすい。ま
た、原稿フイルムを多数貼り込んだ原板フイルムを用い
たり、感材保持台にアルミボード等の表面が硬質なもの
を用いた場合、貼り込み部分等の段差によって密着不良
を起こしやすい。
【0004】そこで、例えば特開昭63−115155
号公報に示されるような技術が提案されている。この真
空密着焼付装置では、まず原稿フィルムを貼り込む補助
シートを2重にして、その補助シート間に密封状の空気
層を介在させる。この状態で真空密着させると排気によ
る減圧にともなって密封状の空気層が膨張し、これによ
って補助シートが感光材料側へ膨らみ、原稿フィルムを
感光材料へ押圧する。その結果、原稿フィルムを感光材
料側へ押しだす押圧力が加わるため、また透光板の歪み
や凹凸の影響が少ないため、一般的な真空密着だけの場
合よりも密着効果が高まる。なお、補助シートを2重構
造にする以外に、通常の補助シートに原稿フイルムを密
封状態に貼り込むことも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の技
術は焼きぼけ等の密着不良に対して有効ではある。しか
し、2重構造の補助シートは通常の補助シートよりも複
雑でコスト高となる点、原稿フイルムを密封状に補助シ
ートに貼り込む場合は貼り込みや引き剥がしに手間がか
かる点、密封状の空気層がごくわずかなため空気圧によ
る押圧力が比較的小さくなる点等で改良の余地がある。
特に、原稿フイルムを補助シートに密封状に貼り込む場
合、小さな原稿フイルムでは密封される空気層も小さく
なるため、所定の効果が現れにくい。さらに、従来の技
術は、補助シートを使用することを前提としているた
め、上述したような焼枠やベルト搬送式多面焼付機等の
補助シートを使用しない焼付機や、補助シートを使用せ
ずに原板ホルダーに直接原稿フイルムを貼り付ける殖版
機には使用できない。
【0006】本発明の目的は、煩雑な手間が不要で、か
つ簡素な構造で、原板フィルムまたは原稿フィルムと感
光材料との密着性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る真空密
着焼付装置は、原板フィルムを感光材料上に真空密着し
て原板フィルムに形成された画像を感光材料に焼き付け
る装置であって、感光材料を保持する感材保持台と、原
板ホルダーと、真空密着手段と、露光手段とを備えてい
る。原板ホルダーは、原板フィルムを保持する透光性の
保持部材と、原板フィルムと保持部材との間隙を大気ま
たは高圧源に連通する連通孔とを備え、原板フィルムを
保持した状態で、感材保持台に保持された感光材料に対
して原板フィルムを位置決めする。真空密着手段は、感
材保持台と原板ホルダーとの間の空間を排気して、感光
材料と原板フィルムとを真空密着する。露光手段は、真
空密着された感光材料と原板フィルムとを保持部材を通
して露光する。
【0008】第2の発明に係る真空密着焼付装置は、原
板フィルムを感光材料上に真空密着して原板フィルムに
形成された画像を感光材料に焼き付ける装置であって、
感光材料を保持する感材保持台と、原板ホルダーと、真
空密着手段と、露光手段とを備えている。原板ホルダー
は、原板フィルムの少なくとも一部を保持する透光性の
保持部材と、保持部材の原板フィルム保持側に周囲が固
着された可撓性透光部材と、可撓性透光部材と保持部材
との間隙を大気または高圧源に連通する連通孔とを備
え、原板フィルムの一部を保持した状態で、感材保持台
に保持された感光材料に対して原板フィルムを位置決め
する。真空密着手段は、感材保持台と原板ホルダーとの
間の空間を排気して、感光材料と原板フィルムとを真空
密着する。露光手段は、真空密着された感光材料と原板
フィルムとを保持部材を通して露光する。
【0009】第3の発明に係る真空密着焼付装置は、原
稿フィルムを感光材料上に真空密着して原稿フィルムに
形成された画像を感光材料に焼き付ける装置であって、
感光材料と原稿フィルムとを重ねて載置する載置台と、
透光枠と、真空密着手段と、露光手段とを備えている。
透光枠は、透光板と、透光板の載置台側に周囲が固着さ
れた可撓性透光部材と、可撓性透光部材と透光板との間
隙を大気または高圧源に連通する連通孔とを備え、載置
台に対して開閉自在に設けられている。真空密着手段
は、載置台と透光枠との間の空間を排気して、感光材料
と原稿フィルムとを真空密着する。露光手段は、真空密
着された感光材料と原稿フィルムとを透光板を通して露
光する。
【0010】
【作用】第1の発明に係る真空密着焼付装置では、感材
保持台に感光材料が、また原板ホルダーの保持部材に原
板フィルムが保持され、この状態で原板ホルダーによっ
て感光材料に対して原板フィルムが位置決めされる。続
いて、真空密着手段により感材保持台と原板ホルダーと
の間の空間が排気され、感光材料と原板フィルムとが真
空密着される。このとき、気圧の差により連通孔より原
板フィルムと保持部材との間隙にエアーが流入する。こ
れにより、原板フィルムが感光材料側へ押し出されるた
め、煩雑な手間を要することなく、連通孔を設けるだけ
の簡素な構造で原板フィルムと感光材料との密着性が通
常の真空密着よりも高くなる。このようにして原板フィ
ルムと感光材料とが真空密着されると、露光手段により
保持部材を通して原板フィルムと感光材料とが露光さ
れ、原板フィルムの画像が感光材料に焼き付けられる。
【0011】第2の発明に係る真空密着焼付装置では、
感材保持台に感光材料が保持され、原板ホルダーの保持
部材に可撓性透光部材を挟んで原板フィルムの一部が保
持され、この状態で原板ホルダーによって感光材料に対
して原板フィルムが位置決めされる。そして、真空密着
手段により感材保持台と原板ホルダーとの間の空間が排
気され、感光材料と原板フィルムとが真空密着される。
このとき、気圧の差により連通孔より可撓性透光部材と
保持部材との間隙にエアーが流入する。これにより、可
撓性透光部材が感光材料側へ押し出され、さらに原板フ
ィルムが感光材料側へ押し出されるため、煩雑な手間を
要することなく、連通孔を設けるだけの簡素な構造で原
板フィルムと感光材料との密着性が通常の真空密着より
も高くなる。このようにして原板フィルムと感光材料と
が真空密着されると、露光手段により保持部材及び可撓
性透光部材を通して原板フィルムと感光材料とが露光さ
れ、原板フィルムの画像が感光材料に焼き付けられる。
【0012】第3の発明に係る真空密着焼付装置では、
載置台に原稿フィルムと感光材料とが載置され、透光枠
が閉じられて載置台上に配置されると、真空密着手段に
より載置台と透光枠との間の空間が排気され、感光材料
と原稿フィルムとが真空密着される。このとき、気圧の
差により連通孔より可撓性透光部材と透光板との間隙に
エアーが流入する。これにより、可撓性透光部材が感材
保持台側へ押し出され、さらに原稿フィルムが感光材料
側へ押し出されるため、煩雑な手間を要することなく、
連通孔を設けるだけの簡素な構造で原稿フィルムと感光
材料との密着性が通常の真空密着よりも高くなる。この
ようにして原稿フィルムと感光材料とが真空密着される
と、露光手段により透光板を通して原稿フィルムと感光
材料とが露光され、原稿フィルムの画像が感光材料に焼
き付けられる。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕図1は、本発明に係る真空密着焼付装置の
実施例1としての平型殖版機の斜視図である。平型殖版
機1は、感光材料Pを保持する感材保持台2を上面に有
する基台3と、この基台3上を左右方向(矢印X方向)
に移動可能に架設された左右移動架台4と、左右移動架
台4に前後方向(矢印Y方向)に移動可能に支持された
前後移動架台5とを備えている。この前後移動架台5
は、原板ホルダー10(図2参照)を格納する原板ホル
ダー保持部6と、光源7と、原板フイルムを供給及び排
出する供給部8及び排出部9とを備えている。供給部8
は図示しない位置決めピンにより複数枚の原板フイルム
を積載することができ、この供給部8と排出部9とは各
々図示しない駆動手段により原板ホルダー保持部6の下
に選択的に移動する。原板ホルダー10は原板ホルダー
保持部6内において図示しない駆動手段により感材保持
台2に対して上下に移動する。
【0014】次に、原板ホルダー10について説明す
る。図2及び図3は原板ホルダー10の断面及び平面を
示す図であり、各部の厚さなどが誇張して描かれてい
る。原板ホルダー10は、透光板11と、この透光板1
1の周囲を保持する枠体12と、枠体12の下面周囲に
設けられたパッキング部材13とを備えている。枠体1
2の下面には透光板11の周囲に沿って原板フィルムF
を吸着保持するための真空吸着溝14が設けられてお
り、この真空吸着溝14は電磁弁V1を介して真空ポン
プP1に接続されている。従って、真空ポンプP1を稼
動させて電磁弁V1を連通状態にすると、負圧により原
板ホルダー10の下面に原板フィルムFを吸着保持でき
る。なお、原板フイルムFとしては補助シート15に原
稿フイルム19を貼り込んだものを用いている。
【0015】この枠体12には、補助シート15と透光
板11との間(間隙S)を大気に連通する連通孔16が
真空吸着溝14の内側に複数個穿孔されている。また、
枠体12には、原板ホルダー10と感材保持台2との間
の空間(真空室R)を真空ポンプP2に接続して真空排
気するための排気通路17が穿孔されている。真空吸着
溝14の外側には、真空吸着溝14に沿ってマスク保持
溝18が設けられている。マスク吸着溝18は、図示し
ないマスクフィルムを吸着保持するためのものであり、
電磁弁V2を介して真空ポンプP1に接続されている。
【0016】なお、前記真空吸着溝14は、前記真空室
Rと前記間隙Sとの間でエアーの流れが生じないよう
に、透光板11の周囲を全周にわたって包囲するように
刻設されているのが好ましいが、完全に全周を閉じてい
なくてもエアーの流れが少なければ実用上使用できる。
次に、平型殖版機1の動作を説明する。
【0017】平型殖版機1および原板ホルダー10を用
いて真空密着焼き付けを行う場合、まず、供給部8に所
定の原板フイルムFを積載し、また感材保持台2に感光
材料Pを載置しておく。次に、供給部8を原板ホルダー
保持部6の下側に移動し、原板ホルダー10を供給部8
上に積載された原板フイルムF上に下降させる。続い
て、真空吸着により原板ホルダー10に原板フィルムF
を吸着保持させる。原板フイルムFの保持が終わると原
板ホルダー10を上昇させ、供給部8を原板ホルダー保
持部6の下側より退避させる。次に、原板フィルムFを
原板ホルダー10の下面に保持した状態で感材保持台2
に保持された感光材料Pに対して原板フィルムFを位置
決めし、原板ホルダー10を下降して圧接する。
【0018】続いて、真空室Rを真空ポンプP2にて真
空排気することで原板フィルムFと感光材料Pとを真空
密着する。真空室Rの気圧が排気により減少すると、連
通孔16からエアーが間隙Sに流入し、原板フィルムF
の補助シート15が図2に示すように感光材料P側へ押
される。従って、排気による負圧に加えて大気による押
圧力も加わって原稿フイルム19が感光材料Pに密着
し、より効果的な真空密着を行うことができる。特に、
原板フィルムFを原板ホルダー10の下面に吸着保持す
るタイプの殖版機においては原板フィルムFが透光板1
1に密着して透光板の歪みや凹凸が密着に悪影響を及ぼ
すことがないため、効果的である。
【0019】真空密着が完了すると光源7によって露光
が施される。露光終了後、真空室Rを大気開放して真空
密着を解除する。このような位置決め及び真空密着焼付
工程を所定回数行うと、原板ホルダー保持部6の下側に
排出部9を移動する。この状態で原板ホルダー10での
原板フィルムFの吸着保持を解除すると原板フィルムF
が排出部9に落下排出され、作業が終了する。この排出
動作時において、真空吸着溝14からエアーを吹き付け
て原板フィルムFを強制的に排出しているが、上記実施
例のように原板ホルダー10に連通孔16を設けておく
と原板フィルムFが原板ホルダー10の透光板11面に
過剰に密着しすぎないため、原板フィルムFの排出がス
ムーズに行えるという効果もある。 〔実施例2〕図4は、本発明に係る真空密着焼付装置の
実施例2としての傾斜型殖版機の斜視図である。傾斜型
殖版機20は、傾斜した基台21と、この基台21上を
左右方向(矢印X方向)に移動可能に架設された左右移
動架台22と、左右移動架台22に上下方向(矢印Y方
向)に移動可能に支持された上下移動架台23と、この
上下移動架台23に装備された原板ホルダー24及び光
源25とを備えている。この基台21の傾斜面には、印
刷版やフィルム等の感光材料Pを保持するための感材保
持台26が設けられており、また感材保持台26に隣接
してほぼ同角度傾斜して原板フィルムFの供給及び排出
を行うための供給部27及び排出部28が設けられてい
る。供給部27には、一組の位置決めピン29が立設さ
れており、この位置決めピン29を原板フィルムFにあ
けたピン孔に嵌入して所要枚数の原板フィルムFをあら
かじめ装着準備しておくようになっている。
【0020】また、排出部28には、その上方に原板ホ
ルダー24から原板フィルムFを吸着して受け取る吸盤
30と、その下方に原板フィルムFを受けとめる受け部
材31とが設けられている。感材保持台26と供給部2
7及び排出部28とは原板ホルダー24に向かって一体
的に接離するようになっている。なお、原板フィルムF
としては透明な補助シート32に原稿フィルム33を貼
着したものを用いている。
【0021】次に、原板ホルダー24について説明す
る。図5は、原板ホルダー24の断面を示す図であり、
各部の厚さなどが誇張して描かれている。図において原
板ホルダー24は、透光板34と、この透光板34の周
囲を保持する枠体35と、枠体35の下面周囲に設けら
れたパッキング部材36とを備えている。枠体35の下
面上端には透光板34の上辺に沿って原板フィルムFを
吸着保持するための真空吸着溝37が設けられており、
この真空吸着溝37は真空ポンプP3に接続されてい
る。従って、真空ポンプP3を稼動させると、負圧によ
り原板ホルダー24の下面上端に原板フィルムFの上端
部を吸着保持できる。また、枠体35には、原板ホルダ
ー24と感材保持台26との間の空間(真空室R’)を
真空ポンプP4に接続して真空排気するための排気通路
40が設けられている。
【0022】本実施例の傾斜型殖版機20は傾斜構造な
ので、原板フィルムFの吸着保持を上端部のみの吸着で
行える。このため、原板フィルムサイズが変わっても原
板ホルダー24を交換しないでも良いという利点があ
る。しかしながら、本実施例のように原板フィルムFの
上端部のみを原板ホルダー24に吸着保持する場合はエ
アーがもれる可能性があるため、実施例1で示したよう
に補助シートと透光板との間隙を大気開放することは好
ましくない。従って、本実施例では原板ホルダー24の
枠体35の原板フィルム保持側に可撓性透光部材38を
密封状にその周囲を固着して設け、この可撓性透光部材
38と透光板34との間隙S’を大気に連通する連通孔
39を枠体35に設けている。この可撓性透光部材38
は、例えば補助シート32と同様な透明樹脂シートを用
いればよく、好ましくは粘着テープなどで交換可能に固
着するのが良い。
【0023】次に、傾斜型殖版機20の動作を説明す
る。傾斜型殖版機20および原板ホルダー24を用いて
真空密着焼き付けを行う場合、まず供給部27に所定の
原板フィルムFを積載し、感材保持台26に感光材料P
を載置しておく。次に、原板ホルダー24を供給部27
上に移動する。続いて、供給部27を感材保持台26と
ともに一体的に原板ホルダー24に接近させることで、
原板ホルダー24を供給部27上の原板フィルムFに接
触させる。原板ホルダー24が原板フィルムFに接触す
ると、真空ポンプP3を稼働させて真空吸着溝37によ
り原板フィルムFの上端を原板ホルダー24に吸着保持
する。吸着保持が完了すると供給部27を元の位置に離
反させ、原板ホルダー24を位置決め移動する。このと
き、原板ホルダー24は原板フィルムFの上端部のみを
保持しているため原板フィルムFは自重で垂れ下がる
が、傾斜型殖版機20は傾斜型の構造をとっているため
上記保持形式が問題になることはない。
【0024】位置決め後、感材保持台26を上昇させて
原板ホルダー24を感材保持台26上の感光材料Pに圧
接する。続いて、真空室R’を真空ポンプP4にて真空
排気することで原板フィルムFと感光材料Pとを真空密
着する。真空室R’の気圧が排気により減少すると、連
通孔39からエアーが間隙S’に流入し可撓性透光部材
38が図5に示すように感光材料P側へ押し出される。
従って、排気による負圧に加えて大気による押圧力も加
わって原稿フィルムFが感光材料Pに押圧され、より確
実な真空密着を達成することができる。そして、真空密
着が完了すると光源25による露光が施される。次に、
露光終了後真空室R’が大気開放されて真空密着が解除
される。このような位置決め及び真空密着焼付工程を所
定回数行うと、原板ホルダー24が排出部28上へ移動
し、原板フィルムFを排出する。 〔実施例3〕図6は、本発明の真空密着焼付装置の実施
例3としてのベルト搬送式多面焼付機の斜視図である。
焼付機41は、本体42と、この本体42の上面に上下
動可能に設けられた載置台43と、この載置台43に対
してエアーシリンダー44により開閉可能に設けられた
透光枠45と、原稿フィルム46の一端を貼り付けた状
態で載置台43に対して前後方向(矢印Y方向)及び左
右方向(矢印X方向)に移動可能であるベルト手段47
と、光源48とを備えている。
【0025】図7は、透光枠45の断面を示す図であ
り、各部の厚さなどが誇張して描かれている。図におい
て透光枠45は、透光板49と、この透光板49の周囲
を保持する枠体50と、枠体50の下面周囲に設けられ
たパッキング部材51と、透光板49の周囲を密封状に
固着した可撓性透光部材52とを備えている。また、枠
体50には可撓性透光部材52と透光板49との間隙
S”を大気に連通する連通孔53が設けられている。な
お、排気通路54は、透光枠45と載置台43との間の
空間(露光室R”)を真空ポンプP5にて排気するため
に、載置台43に設けられている。
【0026】次に、ベルト搬送式多面焼付機41の動作
を説明する。まず、作業者によりベルト手段47に原稿
フィルムの一端が貼り付けられ、また感光台43に感光
材料Pが載置される。次に、作業の開始が指示される
と、載置台43を下降させ、ベルト手段47を載置台4
3上に浮上させる。載置台43が下降している間は、本
体42と載置台43との隙間から図示しないエアー吹き
つけ手段により原稿フィルム46にエアーが吹きつけら
れ、原稿フィルム46も載置台43上に浮上させられ
る。この状態でベルト手段47を図示しない移動機構に
よりXY方向に移動させ、所定の位置で載置台43を上
昇させて原稿フィルム46の位置決めを完了する。
【0027】続いて、透光枠45をエアーシリンダー4
4によって閉止し、真空ポンプP5を稼働して真空室
R”を真空排気する。排気によって真空室R”が減圧さ
れると連通孔53からエアーが間隙S”に流入して可撓
性透光部材52が載置台43側に膨らむ。従って、通常
の真空密着による密着圧力に加えて、可撓性透光部材5
2による押圧力も加わり、原稿フィルム46と感光材料
Pとがより確実に密着される。このように真空密着が終
了すると光源48により露光が施される。露光が終了す
ると真空密着が解除されて、所定の回数分上記の位置決
め及び真空密着焼付工程が繰り返される。 〔他の実施例〕 (a) 上記実施例1〜実施例3では各連通孔を大気に
連通しているが、コンプレッサーなどの他の高圧源に接
続して、大気圧よりも高圧な空気によってより強力な押
圧力を得るようにしてもよい。 (b) 上記実施例2では原板フィルムの上端を吸着保
持しているが、全周を吸着保持してもよいし、また吸着
保持ではなくて粘着テープなどにより貼り付けて保持し
てもよい。 (c) 上記実施例3では真空密着焼付装置としてベル
ト搬送式多面焼付機を例にあげているが、焼枠やプリン
ターなどにも本発明を適用できる。
【0028】
【発明の効果】第1の発明に係る真空密着焼付装置で
は、原板ホルダーに保持された原板フィルムと保持部材
との間隙を大気にまたは高圧源に連通する連通孔を原板
ホルダーに設けたので、原板フィルムと感光材料とを真
空密着すると、気圧の差により連通孔より原板フィルム
と保持部材との間隙にエアーが流入する。これにより、
原板フィルムが感光材料側へ押し出されるため、煩雑な
手間を要することなく、連通孔を設けるだけの簡素な構
造で原板フィルムと感光材料との密着性を通常の真空密
着よりも向上できる。
【0029】第2の発明に係る真空密着焼付装置では、
原板ホルダーの保持部材の原板フィルム保持側に周囲を
固着された可撓性透光部材と保持部材との間隙を大気ま
たは高圧源に連通する連通孔を原板ホルダーに設けたの
で、原板フィルムと感光材料とを真空密着すると、気圧
の差により連通孔より可撓性透光部材と保持部材との間
隙にエアーが流入する。これにより、可撓性透光部材が
感光材料側へ押し出され、さらに原板フィルムが感光材
料側へ押し出されるため、煩雑な手間を要することな
く、連通孔を設けるだけの簡素な構造で原板フィルムと
感光材料との密着性を通常の真空密着よりも向上でき
る。
【0030】第3の発明に係る真空密着焼付装置では、
透光板の載置台側に周囲が固着された可撓性透光部材を
有し、この可撓性透光部材と透光板との間隙を大気、ま
たは高圧源に連通する連通孔を設けたので、原稿フィル
ムと感光材料とを真空密着すると、気圧の差により連通
孔より可撓性透光部材と透光板との間隙にエアーが流入
する。これにより、可撓性透光部材が感材保持台側へ押
し出され、さらに原稿フィルムが感光材料側へ押し出さ
れるため、煩雑な手間う要することなく、連通孔を設け
るだけの簡易な構造で原稿フィルムと感光材料との密着
性を通常の真空密着よりも向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空密着焼付装置の実施例1とし
ての平型殖版機を示す斜視図。
【図2】平型殖版機の原板ホルダーの断面図。
【図3】図2のIII −III 線断面図。
【図4】本発明に係る真空密着焼付装置の実施例2とし
ての傾斜型殖版機を示す斜視図。
【図5】傾斜型殖版機の原板ホルダーの断面図。
【図6】本発明に係る真空密着焼付装置の実施例3とし
てのベルト搬送式多面焼付機を示す斜視図。
【図7】ベルト搬送式多面焼付機の原板ホルダーの断面
図。
【符号の説明】
1 平型殖版機 2 感材保持台 7 光源 10 原板ホルダー 11 透光板 14 真空吸着溝 15 補助シート 16 連通孔 17 排気通路 19 原稿フィルム P 感光材料 F 原板フィルム P1,P2 真空ポンプ S 間隙 R 真空室 20 傾斜型殖版機 24 原板ホルダー 25 光源 26 感材保持台 32 補助シート 33 原稿フィルム 34 透光板 37 真空吸着溝 38 可撓性透光部材 39 連通孔 P3,P4 真空ポンプ S’ 間隙 R’ 真空室 41 ベルト搬送式多面焼付機 43 載置台 45 透光枠 46 原稿フィルム 48 光源 49 透光板 52 可撓性透光部材 53 連通孔 P5 真空ポンプ S” 間隙 R” 真空室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原板フィルムを感光材料上に真空密着して
    前記原板フィルムに形成された画像を前記感光材料に焼
    き付ける真空密着焼付装置であって、 前記感光材料を保持する感材保持台と、 前記原板フィルムを保持する透光性の保持部材と、前記
    原板フィルムと前記保持部材との間の間隙を大気または
    高圧源に連通する連通孔とを備え、前記原板フィルムを
    保持した状態で、前記感材保持台に保持された感光材料
    に対して前記原板フィルムを位置決めする原板ホルダー
    と、 前記感材保持台と前記原板ホルダーとの間の空間を排気
    して、前記感光材料と前記原板フィルムとを真空密着す
    る真空密着手段と、 真空密着された前記感光材料と前記原板フィルムとを前
    記保持部材を通して露光する露光手段と、を有する真空
    密着焼付装置。
  2. 【請求項2】原板フィルムを感光材料上に真空密着して
    前記原板フィルムに形成された画像を前記感光材料に焼
    き付ける真空密着焼付装置であって、 感光材料を保持する感材保持台と、 前記原板フィルムの少なくとも一部を保持する透光性の
    保持部材と、前記保持部材の原板フィルム保持側に周囲
    が固着された可撓性透光部材と、前記可撓性透光部材と
    前記保持部材との間隙を大気または高圧源に連通する連
    通孔とを備え、原板フィルムの一部を保持した状態で、
    前記感材保持台に保持された感光材料に対して前記原板
    フィルムを位置決めする原板ホルダーと、 前記感材保持台と前記原板ホルダーとの間の空間を排気
    して、前記感光材料と前記原板フィルムとを真空密着す
    る真空密着手段と、 真空密着された前記感光材料と前記原板フィルムとを前
    記保持部材を通して露光する露光手段と、を有する真空
    密着焼付装置。
  3. 【請求項3】原稿フィルムを感光材料上に真空密着して
    前記原稿フィルムに形成された画像を前記感光材料に焼
    き付ける真空密着焼付装置であって、 前記感光材料と原稿フイルムとを重ねて載置する載置台
    と、 透光板と、前記透光板の前記載置台側に周囲が固着され
    た可撓性透光部材と、前記可撓性透光部材と前記透光板
    との間隙を大気または高圧源に連通する連通孔とを備
    え、前記載置台に対して開閉自在に設けられた透光枠
    と、 前記載置台と前記透光枠との間の空間を排気して、前記
    感光材料と前記原稿フィルムとを真空密着する真空密着
    手段と、 真空密着された前記感光材料と前記原稿フィルムとを前
    記透光板を通して露光する露光手段と、を有する真空密
    着焼付装置。
JP33254593A 1993-12-27 1993-12-27 真空密着焼付装置 Pending JPH07191409A (ja)

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