JPH07191260A - 焦点検出システム - Google Patents

焦点検出システム

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Publication number
JPH07191260A
JPH07191260A JP33248693A JP33248693A JPH07191260A JP H07191260 A JPH07191260 A JP H07191260A JP 33248693 A JP33248693 A JP 33248693A JP 33248693 A JP33248693 A JP 33248693A JP H07191260 A JPH07191260 A JP H07191260A
Authority
JP
Japan
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auxiliary light
focus detection
light
sensor
pattern
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Application number
JP33248693A
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English (en)
Inventor
Keisuke Aoyama
圭介 青山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH07191260A publication Critical patent/JPH07191260A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多点オートフォーカスカメラに対して、補助
光投光を行う場合、最も適した補助光パターンの投光を
行える様にしたこと。 【構成】 多点オートフォーカスカメラにおいて、選択
された測距エリアに応じて補助光パターンを選択する選
択手段を設け、選択エリアに適したパターン投光を行わ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影する被写体からの
光を受光し、撮影レンズの焦点状態を検出するカメラと
被写体にパターン照明を行う補助光装置とから成る焦点
検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの自動焦点検出装置として
は、撮影レンズの異なる射出瞳領域を通過した被写体か
らの光束を、一対のラインセンサー上に結像させ、被写
体像を光電変換して得られた一対の像信号の相対位置変
位量を求めることにより、被写体のデフォーカス量を検
出して、これに基づいて撮影レンズの駆動を行う自動焦
点調節方法が良く知られている。
【0003】更にこの焦点検出系を複数配置し複数の領
域での焦点検出を行えるようにしたものや、ラインセン
サーを十字形に配置することで同じ領域内の光量分布が
上下方向でも左右方向でも焦点検出が可能な構成にした
ものなどがある。
【0004】更に、低輝度時等に焦点検出を補助するた
めに被写体を照明したり特定のパターンを投影するため
の構成を備えたものがある。
【0005】すなわち、列状に配置した受光センサに結
像光学系を介して結像させた被写体像を用いて被写体の
焦点状態を測定する光学的測定手段を設けた焦点検出装
置と、被写体上に前記センサの並設方向に沿って交互に
明部と暗部とが並ぶ焦点検出補助用の検出パターンを投
影するための補助光投影装置を設け、低輝度時等に上記
パターン投光を行い、焦点検出を行わせるカメラが知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の焦点検出装置では次のような問題がある。
【0007】複数の焦点検出系を持つ焦点検出装置にお
いて、補助光のパターンは全ての測距点のセンサーに対
して有効に作用させることが出来ない。たとえばセンサ
ーの配置が「1+1」形状の場合、横パターンの補助光
を投光した場合は縦方向のセンサー(「111」)にし
か有効でなく、焦点検出系として上記のセンサー配置を
有するカメラの内蔵補助光として横パターンのものを配
している場合、補助光時横方向のセンサーは有効に作用
しないので、予め補助光時は横方向のセンサーを禁止す
る様に構成されることが多い。従って、この様なカメラ
に対して外部補助光を装着した場合、たとえこの外部補
助光が縦パターンと横パターンとを有していても縦パタ
ーンを使用することが出来なくなる。
【0008】更に十字型にセンサーを配置に横方向のセ
ンサーでは開放F値が5.6の撮影レンズで焦点検出可
能で縦方向のセンサーはF2.8以上の明るい撮影レン
ズを使用した時に高精度な焦点検出を行える様に構成し
た焦点検出装置を備えたカメラの場合であっても、内蔵
補助光としてはより多くの撮影レンズに対応出来る様に
縦パターンのものを用いることが多く、このため、F
2.8の明るいレンズを用いる時でも補助光時は縦方向
のセンサーを使用出来ないこととなる。
【0009】又、センサが
【0010】
【外1】 のように配置された焦点検出装置を備えたカメラの場
合、横パターンの補助光を使った場合、横に並んだ縦向
きのセンサ(「11111」)が使えるが、縦に並んだ
横向きセンサ(「三」)は使えなくなる。逆に縦パター
ンの補助光だと横向きセンサ(「三」)が使えるが縦向
きのセンサ(「11111」)は使用出来なくなる。中
抜けを防止するためには、横に並んだセンサを使用した
方が望ましく、このためカメラを横位置にかまえたなら
ば横パターンの補助光が望ましく、縦位置にかまえたな
らば縦パターンの補助光が望ましい。しかしながら従来
カメラの構え方で補助光を切り換えてはおらず、撮影条
件に最適な補助光発光を行うことが出来ない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、補助光の投
影パターン、投影距離情報、使用する焦点検出センサの
向き、及び焦点検出で使用する光束(精度)、カメラの
構える向き等の焦点検出装置の特性や撮影条件を考慮し
て内蔵補助光と外部補助光のうち最適なものを選択する
ことにより補助光使用時に最適な焦点検出装置を提供す
るものである。
【0012】例えば、「1+1」状に並んだセンサの中
央「+」で測距する場合、内蔵補助光が横パターンで、
外部補助光が縦パターンの場合投影距離の長い方の補助
光を選択して使用したり、また、「+」字に並んだセン
サの検出精度が違う場合、より高精度のセンサに有効な
補助光を選択する様に構成した焦点検出装置を提供する
ものである。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0014】図5は焦点検出装置の概略構成を示す図で
あり、先ず最初に図5の説明を行う。図中、MSKは視
野マスクであり、中央に十字形の開口部MSK−1、両
側の周辺部に縦長の開口部MSK−2、MSK−3を有
している。FLDLはフィールドレンズであり、視野マ
スクの3つの開口部MSK−1、MSK−2、MSK−
3に対応して、3つの部分FLDL−1、FLDL−
2、FLDL−3からなっている。DPは絞りであり、
中心部に上下左右に一対ずつ計4つの開口部DP−1
a、DP−1b、DP−4a、DP−4bを、また左右
の周辺部には1対2つの開口DP−2a、DP−2b及
びDP−3a、DP−3bがそれぞれ設けられている。
前記フィールドレンズFLDLはこれらの開口対を不図
示の対物レンズの射出瞳付近に結像する作用を有してい
る。AFLは4対計8つのレンズAFL−1a、AFL
−1b、AFL−2a、AFL−2b、AFL−3a、
AFL−3b、AFL−4a、AFL−4b、からなる
2次結像レンズであり、絞りDPの各開口に対応して、
その後方に配置されている。SNSは4対計8つのセン
サ列SNS−1a、SNS−1b、SNS−2a、SN
S−2b、SNS−3a、SNS−3b、SNS−4
a、SNS−4b、から成るセンサであり、各2次結像
レンズAFLに対応してその像を受光するように配置さ
れている。
【0015】この図5に示す焦点検出系では、撮影レン
ズの焦点がフィルム面より前方に有る場合、各センサ列
上に形成される被写体像は互いに近付いた状態に成り、
焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離れた状
態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影レンズ
の焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各センサ列
対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算を施せ
ば、撮影レンズの焦点はずれ量、いわゆるデフォーカス
量を検出することができる。以上で説明したような構成
をとることにより、対物レンズLNSにより撮影または
観察される範囲の中心付近と中心以外の視野マスクの周
辺の開口部MSK−2、MSK−3に対応する位置にあ
る物体に対しても測距することができる。
【0016】図4は図5のごとき焦点検出光学系を備え
たカメラの具体的な構成の一例を示す電気制御ブロック
図であり、まず各部の構成について説明する。図4にお
いて、PRSはカメラの制御装置で、例えば内部にCP
U(中央処理装置)、ROM、RAM、A/D変換機能
を有する1チップマイクロコンピュータ(以下マイコン
と記す)である。マイコンPRSはROMに格納された
カメラのシーケンスプログラムに従って、カメラの一連
の動作を行っている。そのためにマイコンPRSは通信
用信号SCI、通信選択信号CLCM、CSDRを用い
て、カメラ本体内の周辺回路及びレンズ内の制御装置と
通信を行って、各々の回路やレンズの動作を制御する。
【0017】SCIはマイコンPRSと周辺回路との通
信を行う通信線である。
【0018】LCMはレンズの通信バッファ回路であ
り、カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに
電力を供給するとともに、マイコンPRSからの選択信
号CLCMが高電位レヴェル(以下、“H”と記し、低
電位レヴェルは“L”と記す。)のときには、カメラと
レンズ間の通信バッファと成る。マイコンPRSが選択
信号CLCMを“H”にして、SCIからレンズに所定
のデータを信号を送出すると、バッファ回路LCMはカ
メラ・レンズ間通信接点を介して、通信をデータLCC
Sをレンズへ出力する。マイコンPRSはこの通信によ
りレンズLNSに駆動命令を行ったり、各種データ等の
通信を行う。また、レンズLNSからのデータもLCM
を通してマイコンPRSに送られる。
【0019】LPRSはレンズ内制御回路で、該回路L
PRSにカメラからの撮影レンズLNSに対する命令の
データがLCMを通して通信されると、その命令に対す
る予め決められているレンズの動作に従って焦点調節や
絞りの制御の動作を行ったり、通信線LCCSからレン
ズの各部動作状況(焦点調節光学系の駆動状況や、絞り
の駆動状態等)や各種パラメータ(開放Fナンバ、焦点
距離、デフォーカス量対焦点調節光学系の移動量の係数
等)の出力を行ったりする。カメラからの焦点調節の命
令が送られた場合には、同時に送られてくる駆動量・方
向に従って不図示の焦点調節用モータにより撮影光学系
を駆動して、焦点調節を行う。カメラから絞り制御の命
令が送られた場合には、同時に送られてくる絞り段数に
従って、絞り駆動用としては公知のステッピングモータ
ー(不図示)を駆動する。
【0020】SDRは焦点検出用ラインセンサ装置SN
Sの駆動回路であり、信号CSDRが“H”のときに選
択されて、マイコンPRSからSCIを通じて制御され
る。SNSCKはマイコンPRSからSDRに入力され
るクロックでこのクロックを基準にしてセンサSNSの
駆動信号を生成する。クロック信号SNSCKはセンサ
の動作中常にSDRに供給される。VIDEOはセンサ
の出力を所定の倍率で増幅した信号でマイコンPRSの
アナログ入力ポートに接続される。
【0021】SNSは焦点検出用ラインセンサ装置で、
駆動回路SDRから制御され光電変換を行う。φはセン
サ駆動用信号で、この信号によりセンサのリセット、蓄
積開始、終了及び読み出し制御を行う。SELはライン
選択信号で複数あるセンサの選択を行う。VOUTはセ
ンサのアナログ出力でSELにより選択したセンサの出
力を駆動用信号φに同期して出力される。
【0022】マイコンPRSは、まずSDRにセンサリ
セット通信お行いセンサSNSを初期化する。次に「セ
ンサ蓄積開始コマンド」を通信し、センサの蓄積を開始
する。センサの蓄積開始は全てのライン同時に開始され
る。すなわち、4つのセンサ列対で各センサ上に形成さ
れた被写体像の光電変換が行われ、センサの光電変換素
子部には電荷が蓄積される。PRSは所定時間後「蓄積
終了コマンド」を通信し、センサの蓄積を終了させる。
センサの蓄積終了はライン毎に指定でき、特定のライン
のみ蓄積を終了させることができる。センサの蓄積が終
了すると蓄積されたセンサ出力の読み出しを行う。マイ
コンPRSはセンサのラインを指定し、センサ駆動回路
SDRに「読み出し開始コマンド」通信を送ると、セン
サ駆動回路SDRは、クロック信号SNSCKを基準に
してセンサ読み出し制御信号φを出力する。センサSN
Sは指定されたラインの蓄積電荷を制御信号φに同期し
てVOUTから出力する。センサ制御回路SDRでこの
信号を所定の倍率で増幅した後、出力VIDEOから順
次シリアルに出力され、マイコンPRSは同信号をA/
D変換後、そのデジタル値をRAM上の所定のアドレス
へ順次格納してゆく。
【0023】以上のようにして、マイコンPRSは各セ
ンサ列対上に形成された被写体像の像情報を受けとり、
その後所定の焦点検出演算を行うことにより、撮影レン
ズのデフォーカス量を知ることができる。
【0024】SW1、SW2はレリーズボタンに連動し
たスイッチで、レリーズボタンの第1段階の押下により
SW1がオンし、引き続いて第2段階の押下でSW2が
オンする。マイコンPRSはSW1オンで測光、自動焦
点調節を行い、SW2オンをトリガとして露出制御とそ
の後のフィルムの巻き上げを行う。
【0025】AUXはカメラ内蔵補助光装置でマイコン
PRSの出力ポートINAUXにつながれている。
【0026】AUXAMPは定電流バッファでマイコン
PRSのポートINAUXが“L”になると所定の電流
で補助光LEDのAUXLEDを点灯する。
【0027】EXAUXはマイコンPRSの出力ポート
から外付け補助光接続用端子につながり、カメラに接続
された外部補助光装置EXAUXの制御を行う。EXA
MPは外付け補助光装置EXAUXの定電流バッファ
で、EXLEDは外付け補助光用LEDである。
【0028】STCMは補助光装置とマイコンPRSと
の通信を行う通信線である。この線を使って補助光のデ
ータを通信する。
【0029】焦点検出光学系及びカメラの全体回路図は
3点測距の場合であるが焦点検出が7点になっても基本
的には同じである。
【0030】図6は、補助光光学系の説明図である。図
6は、補助光光学系の側面図で、図7は、同光学系の斜
視図である。BDYは補助光LEDの本体で発光部前方
に一体成形によるドームDOMを持つ。CHPはLED
発光部でこの部分が発光する。PTNは補助光チャート
でこのチャートが投影される。AUXLNSは補助光投
光レンズで補助光LEDで照明された補助光チャートP
TNが投影される。この構造はカメラ本体に内蔵された
補助光でも、外部に接続するストロボに内蔵された補助
光でも同じである。
【0031】次に外付けストロボに内蔵した補助光の説
明を行う。図11は、3種類の外付け補助光の説明図で
ある。外付け補助光は通常外付けのストロボに内蔵され
ている。
【0032】図11において(a)は「第1のストロ
ボ」の外観図で図中EXAUX1が補助光発光部であ
る。
【0033】(b)は「第1のストロボ」の補助光パタ
ーンである。この補助光は縦パターンを投光するため、
横方向に配置された焦点検出センサの焦点検出が可能で
ある。
【0034】(c)は「第2のストロボ」の外観図で図
中EXAUX2が補助光発光部である。
【0035】(d)は「第2のストロボ」の補助光パタ
ーンである。この補助光は縦横ランダムなパターンを投
光するため、横方向に配置された焦点検出センサ及び縦
方向に配置された焦点検出センサのどちらでも焦点検出
が可能である。
【0036】(e)は「第3のストロボ」の外観図で図
中EXAUX3が補助光発光部である。
【0037】(f)は「第3のストロボ」の補助光パタ
ーンである。この補助光は横パターンを投光するため、
縦方向に配置された焦点検出センサの焦点検出が可能で
ある。
【0038】次にカメラの測距エリアとセンサーパター
ン及びカメラ内蔵の補助光パターンの説明を行う。
【0039】図9の(a)、(b)、(c)は、3種類
のカメラのファインダ内の測距エリアマーク、及びセン
サの向きを示したもので、(d)、(e)、(f)は各
々の焦点検出用の2次結像レンズ、(g)、(h)、
(i)は各々のカメラの内蔵補助光の投光パターンであ
る。
【0040】図9の(a)、(d)、(g)は、3点測
距カメラ(「第1のカメラ」)のもので、AFA−Lは
左の測距エリアを示すマークである。AFA−C、AF
A−Rはそれぞれ中央、右測距エリアマークでこの部分
にある被写体に対して焦点検出を行う。SNS−1(図
5において、SNS−1a、SNS−1b)は中央測距
エリアの焦点検出を行う縦方向に配置されたセンサで、
横パターンの焦点検出を行う。SNS−4は同じく中央
測距エリアの焦点検出を行うセンサで、横方向に配置さ
れ縦パターンの被写体の焦点検出を行う。中央測距エリ
アではSNS−1及びSNS−4により縦パターンの被
写体でも横パターンの被写体でも焦点検出をすることが
可能である。SNS−2は右の測距エリアの焦点検出を
行うセンサの方向を示すもので、縦におかれたセンサー
により横パターンの被写体の焦点検出を行う。SNS−
3は左の測距エリアのセンサーで、SNS−2と同様に
縦におかれたセンサにより横パターンの被写体の焦点検
出を行う。(d)は「第1のカメラ」の焦点検出用の2
次結像レンズで、図5で説明したものと同じであるので
ここで再度説明はしない。(図5のAFL−1a、AF
L−1bが図9では、AFL−1となっている)(g)
は「第1のカメラ」の内蔵補助光パターンである。横パ
ターンを投影することにより、センサSNS−1、SN
S−2、SNS−3で焦点検出ができる。
【0041】(b)、(e)、(h)は、1点測距カメ
ラ(「第2のカメラ」)のもので、AFA−C2は「第
2のカメラ」の唯一の測距エリアを示すマークである。
SNS−12は、横方向に配置され縦パターンの被写体
の焦点検出を行い、全ての撮影レンズで焦点検出が可能
である。
【0042】SNS−22は縦方向に配置された焦点検
出センサで、横パターンの焦点検出を行う。このセンサ
ーの焦点検出光学系は、撮影レンズの開放絞り値がF
2.8以上明るい場合に機能し、高精度の焦点検出が可
能である。すなわちF2.8より暗い撮影レンズがカメ
ラに装着されるとSNS−12だけで焦点検出を行い、
(縦パターンのみ焦点検出可能)F2.8以上明るい撮
影レンズが装着されるとSNS−12及びSNS−22
の両方のセンサを使い、縦パターンの被写体でも横パタ
ーンの被写体でも焦点検出をすることができ焦点検出精
度も向上する。
【0043】(e)は「第2のカメラ」の焦点検出用の
2次結像レンズで、AFL−12はファインダー内の中
央を通った光束をセンサSNS−12上へ再結像させ
る。AFL−22はファインダー内の中央を通った光束
をセンサSNS−22上へ再結像させる。
【0044】(h)は「第2のカメラ」の内蔵補助光パ
ターンである。縦パターンを投影することにより、セン
サSNS−12で焦点検出ができる。縦パターンでセン
サSNS−12を使用するため全ての撮影レンズで焦点
検出ができるが、撮影レンズがF2.8以上明るい場合
でも内蔵補助光を使用するとSNS−22を使った高精
度焦点検出はできない。
【0045】(c)、(f)、(i)は、7点測距カメ
ラ(「第3のカメラ」)である。AFA−LX3、AF
A−L3、AFA−C3、AFA−R3、AFA−RX
3は横に並んだ測距エリアマークで、左から上記の順で
配置されている。AFA−UPは中央上部の測距エリア
で、AFA−LWは中央下部の測距エリアである。SN
S−63、SNS−33、SNS−13、SNS−2
3、SNS−53はそれぞれ測距エリアAFA−LX
3、AFA−L3、AFA−C3、AFA−R3、AF
A−RX3に対応した焦点検出センサで、縦方向に配置
され横パターンの被写体の焦点検出を行う。SNS−U
P、SNS−43、SNS−LWはそれぞれ測距エリア
AFA−UP、AFA−C3、AFA−LWに対応した
焦点検出センサで、縦パターンの被写体の焦点検出を横
方向に配置されたセンサで行う。(f)は「第3のカメ
ラ」の焦点検出用2次結像光学系の図で、AFL−13
がセンサSNS−13に、AFL−43がセンサSNS
−43に、AFL−UPがセンサSNS−UPに、AF
L−LWがセンサSNS−LWに対応している。AFL
−33は、センサSNS−63及びSNS−33の両方
に対応し、それぞれ測距エリアAFA−LX3、AFA
−L3の位置にある被写体像をセンサ上に再結像させ
る。同様にAFL−23はセンサSNS−23、SNS
−53に対応している。
【0046】(i)は「第3のカメラ」の内蔵補助光パ
ターンである。この補助光はパターンがなく照明された
被写体のパターンで焦点検出を行う。このため被写体に
パターンが有ればそのパターンによって縦位置のセンサ
でも横位置のセンサでも仕様可能であるが、被写体にパ
ターンがなければ補助光を使って測距することができな
い。
【0047】図8は上記の補助光(ストロボに内蔵され
た補助光及びカメラ内蔵補助光)の情報をまとめたもの
で、カメラにストロボが接続されるとカメラはストロボ
と通信を行い補助光の情報を得ることができる。カメラ
内蔵補助光の情報はカメラのメモリ内に格納されてい
る。
【0048】「第1のストロボ」内蔵補助光の情報は図
8に示すように横パターンなし、縦パターン有り、到達
距離中央10m、周辺3mである。「第2のストロボ」
内蔵補助光の情報は縦横の両方のパターンが有り、到達
距離は中央で10m、周辺で7mである。第3のストロ
ボ内蔵補助光の情報は横パターンが有るが、縦パターン
は無し、到達距離は中央周辺共に5mである。
【0049】「第1のカメラ」内蔵補助光は、横パター
ン有り、縦パターン無し、到達距離中央6m周辺4mで
ある。「第2のカメラ」内蔵補助光は、縦パターンだけ
で横パターン無し、中央測距のみなので投光も中央のみ
で6m、周辺は0mである。「第3のカメラ」内蔵補助
光はパターンがなく照明するだけなので、パターン情報
は縦横共に無し、到達距離は中央周辺共に5mである。
【0050】次にカメラの動作説明を行う。図12は図
4に示すマイコンPRSの動作を示すフローチャートで
あり、このフローチャートを用いてカメラ全体の動作を
説明する。
【0051】マイコンPRSは、動作を開始すると図1
2に示すステップ51から動作を開始する。
【0052】ステップ51では、測光・測距開始スイッ
チSW1(図4)がONであるかどうかを判断し、ON
であればステップ52に進み、ONでなければステップ
55に分岐する。
【0053】ステップ55では他のスイッチ(例えば、
給送モードスイッチとか、焦点検出するエリアの指定と
かのスイッチ)がONしているかどうかを判定する。他
のスイッチがONならばステップ57に分岐し、他のス
イッチがOFFならばステップ51に戻り再びスイッチ
のチェックを行う。
【0054】ステップ57では、ONであるスイッチに
応じた処理を行う(給送モードを設定したり、測距エリ
アの指定等)。
【0055】ステップ52では、露光量を決定するため
に不図示の測光回路を動作させて被写体の光量を測定
し、測光を行ってステップ53に進む。
【0056】ステップ53では、被写体の焦点位置を検
出して撮影レンズを焦点位置に移動する撮影レンズを焦
点位置に移動しピントを合わせる動作を行ってからステ
ップ54に進む(焦点検出動作の詳細は後述する)。
【0057】ステップ54では、レリーズスイッチSW
2がONになっているかどうかを判断し、ONであれば
ステップ56に進み、ONでなければステップ51に戻
る。
【0058】ステップ56では、露光動作を行うために
まずステップ52での測光値に基づいて決定された絞り
の値に、レンズの絞りを絞り込み、次にシャッタを制御
して所定時間シャッタを開き露光動作を行う、シャッタ
の制御が完了すると絞りを開放位置に戻しステップ58
に進む。
【0059】ステップ58では、撮影したフィルムを次
の駒に送り、ステップ51に戻り一連の動作を終了す
る。
【0060】図13は図12ステップ52に示すサブル
ーチン「測距」のフローチャートであり、このフローチ
ャートを用いて測距動作を説明する。
【0061】ステップf1サブルーチンがコールされる
とプログラムはここから実行を始める。
【0062】ステップf2では、補助光使用フラグ(A
UXフラグ)、外部補助光使用フラグのほか焦点検出を
行うためのフラグや変数を初期化する。次にステップf
3へ進む。
【0063】ステップf3では補助光を使用するかどう
か「AUXフラグ」で判定を行う。「AUXフラグ」が
「H」ならば、すなわち補助光を使用するならステップ
f4へ分岐する。「AUXフラグ」が「L」ならばステ
ップf8へ進む。最初はステップf2でフラグを初期化
をしているので「AUXフラグ」は「L」になっている
のでステップf8へ進む。
【0064】ステップf4ではサブルーチン「使用補助
光決定」をコールして使用する補助光を決定する。
【0065】補助光決定に関しては後述する。使用する
補助光が決定すると次にステップf5へ進む。
【0066】ステップf5ではステップf4で決定した
補助光が外部補助光であるか「外部補助光使用フラグ」
で判定を行い、外部補助光ならステップf6へ分岐し、
そうでないならステップf7へ進む。
【0067】ステップf6では、外部ストロボに内蔵さ
れた補助光に接続されたマイコンPRSのポートEXA
UXを「L」にして外付け補助光の発光を開始する。次
にステップf8へ進む。
【0068】ステップf5で外部補助光を使用しない場
合ステップf7へ進んでくる。ここではマイコンPRS
のポートINAUXを「L」にしてカメラ内蔵補助光の
発光を開始する。次にステップf8へ進む。
【0069】ステップf3でAUXフラグが「L」の場
合及びステップf6、f7を実行した後ステップf8へ
プログラムは移行してくる。ここでは焦点検出センサS
NSのリセットを行いセンサの蓄積を開始する準備を行
う。マイコンPRSはセンサ駆動回路SDRに「リセッ
トコマンド」通信を行うと、センサ駆動回路SDRはセ
ンサSNSに対してリセット信号を出力する。次にステ
ップf9へ進む。
【0070】ステップf9ではセンサSNSの蓄積を開
始する。センサのリセットと同様マイコンPRSからセ
ンサ駆動回路SDRに「蓄積開始コマンド」を通信する
と、センサ駆動回路SDRはセンサSNSに蓄積開始制
御信号を出力し、センサSNSの蓄積が開始される。ス
テップf10へ進む。
【0071】ステップf10では蓄積時間の計測を行
う。蓄積時間は予め決められた時間計測し、その時間蓄
積を行う。蓄積時間は使用するセンサや前回のセンサ出
力などから決定する。所定時間経過後ステップf11へ
進む。
【0072】ステップf11ではセンサの蓄積を終了す
る。マイコンPRSはセンサ駆動回路SDRに「蓄積終
了コマンド」を通信し、センサの蓄積が終了する。
【0073】ステップf12で蓄積終了したセンサーの
読み出しを行う。マイコンPRSはセンサーに「読みだ
し開始コマンド」通信を行い、読み出しクロックをセン
サーに出力すると、それに同期してセンサーから蓄積さ
れたデータが出力される。マイコンPRSはセンサー出
力を順次A/D変換し、所定のRAMエリアに格納す
る。次にステップf13へ進む。
【0074】ステップf13でAUXフラグが検知され
Hの時はf14へLの時はf17へ進む。f14では発
光した補助光がストロボが外部ストロボか否かを判定
し、外部ストロボの場合はf16に進み外部補助光を消
灯させ、内蔵補助光の時はf15に進み内蔵補助光を消
灯させる。
【0075】一方f13でAUXフラグがLの時はf1
7に進み、f12にて読み出されたセンサーの蓄積デー
タに基づいて、補助光を投光すべきか否か決定する。
【0076】この決定は例えば、蓄積データから低コン
トラストか否かを求め、低コントラスト時補助光を投光
すべきであると決定する。補助光を投光すべきであると
判定されると、f19にてAUXフラグをHとして、f
3に戻りf4以後のステップを再度実行させる。
【0077】一方、補助光の投光の必要がないと判定さ
れた時はf20に進み、f12について読み出されたデ
ータに基づいて、デフォーカス量の算出がなされる。尚
この場合、複数の測距エリアが存在する場合には各エリ
アに対するデフォーカス量のうち、一つのエリアのデフ
ォーカス量を求める。
【0078】f21では上記デフォーカス量に基づき合
焦か否か判定し、合焦の時はf22にて合焦処理(合焦
表示等)を行いf23を介してリターンする。一方、非
合焦の時はf24にて上記デフォーカス量に対応するレ
ンズ駆動量を求め、f25にてレンズを駆動させf26
にて上記算出したレンズ駆動量分だけのレンズ駆動の終
了を待ってステップf3に戻る。
【0079】次いで、図13のf4で行われるサブルー
チンについて説明する。図1は「第1のカメラ」で使用
する補助光の決定を行うサブルーチンを説明するフロー
チャートである。本実施例のカメラが「第1のカメラ」
の場合、すなわち、焦点検出が中央のみ縦横センサをも
ち中央以外は縦センサの3点測距で、カメラ内蔵の補助
光は横パターンのカメラの場合にどの補助光を使うかを
このフローチャートを使って説明する。図13ステップ
f4でサブルーチン「使用補助光決定」がコールされる
とステップA1からプログラムが実行される。
【0080】まずステップA2で外部に補助光装置が接
続されているかを判定する。外部に補助光装置が接続さ
れていなければ外部補助光が使えないのでステップA8
に分岐し、内蔵補助光を使用するための処理を行う。外
部補助光が接続されていて使用が可能な場合はステップ
A3へ進む。
【0081】ステップA3では、測距エリアが中央(A
FA−C)に限定されているかを判定し、中央部分測距
ならステップA4へ分岐する。
【0082】ステップA4では、外部補助光の中央部分
の投光能力を判定する。外部補助光が6m以上投光可能
ならばステップA5へ分岐する(カメラ内蔵補助光の投
光可能距離は中央部分で6mなのでそれより投光距離が
長ければ外部補助光を使う)。
【0083】ステップA5に分岐した場合は外部補助光
を使用するための処理を行う。すなわち外部補助光を使
用する事を示すフラグ「外部補助光使用フラグ」を
「H」にする。
【0084】外部補助光の投光距離が中央部でも6m未
満ならステップA8へ進む。ステップA8では内部補助
光を使用するため「外部補助光使用フラグ」を「L」に
する。
【0085】ステップA3において測距エリアが中央に
限定されていない場合(周辺の測距エリアすなわちAF
A−L又はAFL−Rが指定されている場合や全部のセ
ンサーを使って焦点検出を行う場合)、ステップA6に
進む。
【0086】ステップA6では外部の補助光が横パター
ンであるかを判定し、横パターンならステップA7に分
岐する。「第1のカメラ」はセンサが「1+1」形状に
配列されている為、横パターンなら3つの測距エリアで
焦点検出が可能である。さらに周辺の測距エリアが指定
されている場合は(周辺測距センサは縦配置なので)横
パターンでなければ測距ができない。この2つの理由に
より外部補助光が横パターンであるかを判定している。
外部補助光が縦パターンならステップA8に進み内蔵補
助光を使用する処理を行う(内蔵補助光は横パターンで
ある)。
【0087】ステップA7で外部補助光が横パターンの
場合に外部補助光の強度を判定する。内蔵補助光が周辺
測距エリアで4mの距離まで投光可能であるから、外部
補助光の投光能力がそれより強いかどうかを判定する。
外部補助光の投光能力が4m以上ならステップA5へ分
岐し、外部補助光を使用するための処理を行う。内蔵補
助光は周辺測距エリアに対する投光能力が低いため周辺
の測距エリアに対する投光能力が高いものを選択する。
周辺の測距エリアが選択された場合は当然周辺測距エリ
アに対する投光能力で比較を行うが、全ての測距センサ
を使って焦点検出する場合は、全ての投光能力の総合結
果を比較しても良いし、中央の投光能力で比較しても良
い。外部補助光の投光能力が弱ければステップA8へ進
み内部補助光を使用するための処理を行う。
【0088】ステップA8に分岐した場合は内蔵補助光
を使用するための処理を行う。すなわち外部補助光を使
用しないように「外部補助光使用フラグ」を「L」にす
る。
【0089】ステップA8又はステップA5の処理が終
了するとステップA9へ進みサブルーチンをリターンす
る。
【0090】以上の判定を前記の「第1のストロボ」
「第2のストロボ」「第3のストロボ」で簡単に説明す
る。
【0091】「第1のストロボ」の補助光は中央測距エ
リアAFA−Cが選択されている時はステップA3から
ステップA4に分岐して補助光の強度を比較する。中央
の投光能力は内蔵補助光より勝っているのでこの場合は
「第1のストロボ」に内蔵された補助光を使用する。他
のときはステップA3からステップA6へ進み、「第1
のストロボ」内蔵の補助光パターンを判定する。「第1
のストロボ」のパターンが縦パターンなのでカメラ本体
内蔵補助光を使用する。
【0092】「第2のストロボ」の補助光は、縦パター
ン及び横パターンの両方を持ち投光能力も内蔵に比べて
勝っているので常に使用される。
【0093】「第3のストロボ」の補助光では、中央測
距エリアAFA−Cが選択されたときにステップA4へ
分岐するが、中央の投光能力がカメラ本体内蔵補助光よ
り劣るので使用されない。中央測距エリアAFA−Cが
選択されていない場合はステップA6でパターン判定を
行い(横パターンなので)ステップA7へ進み、ステッ
プA7で投光能力の判定を行う。「第3のストロボ」の
周辺測距エリアの投光能力は、内蔵補助光より勝ってい
るので中央測距エリアが選択された場合以外は「第3の
ストロボ」の補助光が使用される。
【0094】この様に使用する測距エリアや接続され
た、補助光装置によって最適な補助光を選択して使用す
る。
【0095】図2は「第2のカメラ」の「使用補助光決
定」サブルーチンのフローチャートでカメラが第2のカ
メラの場合、図13のステップf4で図2のフローがコ
ールされる。
【0096】「第2のカメラ」は、中央エリアに十字型
にセンサを持つ焦点検出装置を備え、横センサは全ての
レンズに対応し、縦センサはF2.8以上明るいレンズ
に対応した高精度なタイプである。
【0097】カメラ内蔵の補助光は横センサに対応した
縦パターンである。
【0098】図13ステップf4でサブルーチンがコー
ルされるとステップB1からプログラムが実行される。
【0099】まずステップB2で外部に補助光装置が接
続されているかを判定する。外部に補助光装置が接続さ
れていなければ外部補助光が使えないのでステップB8
に分岐し、内蔵補助光を使用するための処理を行う。外
部補助光が接続されていて使用が可能な場合はステップ
B3へ進む。
【0100】ステップB3では、使用するレンズの開放
絞りがF2.8以上明るいかどうかを判定し、明るけれ
ばステップB4へ分岐する。
【0101】ステップB4で、外部補助光のパターンが
横パターンであるかを判定する。横パターンならステッ
プB5に分岐する。これは、内蔵の補助光が縦パターン
であるため全てのレンズに対応しているが、内蔵補助光
ではF2.8以上明るいレンズがついた場合でも縦セン
サーを使った高精度な焦点検出ができない。そこで外部
に横パターンの補助光が接続されている場合はその補助
光を使用して高精度な焦点検出を行うためである。
【0102】ステップB5では外部補助光を使用するた
めの処理を行う。すなわち外部補助光を使用する事を示
すフラグ「外部補助光使用フラグ」を「H」にする。
【0103】ステップB6で、外部に接続された補助光
が横パターンでないと判定されたらステップB8へ進み
内蔵補助光を使う処理を行う。
【0104】ステップB3でF2.8以上明るいレンズ
でなかった場合ステップB6に進む。
【0105】ステップB6では外部補助光が縦パターン
かどうか判定する。装着されたレンズがF2.8より暗
い場合は横位置のセンサーしか使用できないため補助光
のパターンは縦パターンでなければならない。外部補助
光が縦パターンでないならステップB8へ進む。外部補
助光が縦パターンならばステップB7へ分岐する。
【0106】ステップB7では補助光の投光強度を比較
する。ここまでで内蔵補助光も外付け補助光も縦パター
ンであることが解っているため、投光強度で使用する補
助光を決定する。カメラ内蔵の補助光は6m投光できる
ので外部補助光がそれぞれ以上投光出来ればステップB
5へ分岐し、外部補助光を使用する処理を行う。外部補
助光が6mより投光能力がなければステップB8へ進み
内部補助光を使用する処理を行う。
【0107】外部補助光が接続されていない場合、F
2.8より暗いレンズで外部補助光が横パターンの場合
や縦パターンでも投光距離が短い場合はステップB8に
分岐してくる。この場合は内蔵補助光を使用するための
処理を行う。すなわち外部補助光を使用しないように
「外部補助光使用フラグ」を「L」にする。
【0108】ステップB8又はステップB5の処理が終
了するとステップB9へ進みサブルーチンをリターンす
る。
【0109】以上の判定を前記の「第1のストロボ」
「第2のストロボ」「第3のストロボ」で簡単に説明す
る。
【0110】「第1のストロボ」の補助光は縦パターン
なので、「第2のカメラ」にF2.8より明るいレンズ
が装着されるとの内蔵の補助光を使用するが、F2.8
より暗いレンズの場合は、投光能力で勝るので外部補助
光を使用する。
【0111】「第2のストロボ」の補助光は、縦パター
ン及び横パターンの両方を持ち投光能力も内蔵に比べて
勝っているので常に使用される。
【0112】「第3のストロボ」の補助光は横パターン
なので、「第2のカメラ」にF2.8より明るいレンズ
が装着された時に使用されるが、F2.8より暗いレン
ズの場合は、内蔵補助光を使用する。
【0113】図3は「第3のカメラ」で使用する補助光
の決定を行うサブルーチンを説明するフローチャートで
カメラが第3のカメラの場合図13ステップf4にて図
3のフローがコールされる。「第3のカメラ」は7点測
距の焦点検出装置を持ち、中央測距エリア(AFA−C
3)のみ縦横センサ(SNS−13、SNS−43)で
その左右それぞれ2つづつの測距エリア(AFA−LX
3、AFA−L3、AFA−R3、AFA−RX3)に
それぞれ縦向きのセンサ(SNS−63、SNS−3
3、SNS−23、SNS−53)が配置され、中央上
下にも測距エリア(AFA−UP、AFA−LW)があ
り、横向きのセンサ(SNS−UP、SNS−LW)が
各1つづつ配置されている。内蔵補助光はパターンがな
いため補助光で照らされた被写体にコントラストがあれ
ばどのセンサでも焦点検出が可能である。ただし、パタ
ーン無し補助光は被写体にパターンがないと焦点検出で
きない。
【0114】図13ステップf4でサブルーチンがコー
ルされるとステップC1からプログラムが実行される。
【0115】まずステップC2で外部に補助光装置が接
続されているか判定する。外部に補助光装置が接続され
ていなければ外部補助光が使えないのでステップC11
に分岐し、内蔵補助光を使用するための処理を行う。外
部補助光が接続されていて使用が可能な場合はステップ
C3へ進む。
【0116】ステップC3では、測距エリアが限定され
ているかを判定し、限定されていればステップC4へ分
岐する。
【0117】ステップC4では、限定されている測距エ
リアが中央(AFA−C3)であるかどうかを判定し、
中央測距エリアAFA−C3ならステップC5へ分岐す
る。
【0118】ステップC5では、外部補助光の中央部分
にパターンがあるかどうか判定する。パターンがあれば
ステップC6へ分岐する(カメラ内蔵補助光にはパター
ンがないのでパターン投光する補助光を使う)。外部補
助光にもパターンがなければステップC11に進み内部
補助光を使用する処理を行う。
【0119】ステップC6に分岐した場合は外部補助光
を使用するための処理を行う。すなわち外部補助光を使
用する事を示すフラグ「外部補助光使用フラグ」を
「H」にする。
【0120】ステップC4で選択された測距エリアが中
央以外ならステップC7へ進む。
【0121】ステップC7では選択されたセンサの向き
が横向きかを判定する。横向きならステップC8へ分岐
し、横でないならステップC9へ分岐する。
【0122】ステップC8では外部補助光のパターンが
縦パターンであるかどうか判定し、縦パターンならステ
ップC6へ分岐し、外部補助光を使用する処理を行う。
外部補助光が縦パターンでなければステップC11に進
み内部補助光を使用する処理を行う。
【0123】ステップC7で選択されたセンサの向きが
横向きでないならステップC9へ分岐する。
【0124】ステップC9では外部補助光のパターンが
横パターンであるかどうかを判定し、横パターンならス
テップC6へ分岐し、外部補助光を使用する処理を行
う。外部補助光が横パターンでなければステップC11
に進み内部補助光を使用する処理を行う。
【0125】ステップC3で測距エリアが限定されてい
ない場合(全部のセンサーを使って焦点検出を行う場
合)、ステップC10に進む。
【0126】ステップC10ではカメラの撮影方向が縦
位置であるかどうかを判定する。カメラが縦位置であれ
ばステップC8へ分岐し、外部補助光が縦パターンであ
るかどうかを判定し、縦パターンを優先的に使用する。
カメラが縦位置の場合センサSNS−UP、SNS−4
3、SNS−LWを使い、いわゆる中抜け写真を防ぐ。
例えば、図10の(b)の様にカメラを縦位置に構えて
撮影する場合、通常位置で横に並んだ測距エリアAFA
−LX3、AFA−L3、AFA−C3、AFA−R
3、AFA−RX3は縦に並んでしまい中抜けしてしま
う。これらの測距エリアで測距を行っても被写体にピン
トを合わせることは出来ない。従って横パターン(上記
測距エリアに有るセンサに対応している)の補助光を投
光しても無意味である。このような場合縦位置に構えた
ときに縦に並んだ測距エリアAFA−UP、AFA−L
Wを使うことが望ましい。これらの測距エリアに対応し
たセンサに有効な補助光を使用する必要が有る。
【0127】カメラが横位置に構えられている場合はス
テップC9へ進み横パターンの補助光を優先的に使うに
判定を行う。例えば図10の(a)の様に中央や縦に並
んだ測距エリアAFA−UP、AFA−C3、AFA−
LWは中抜けする可能性が有るため、横に並んだ測距エ
リアAFA−LX3、AFA−L3、AFA−R3、A
FA−RX3を使う必要が有る。これらの測距エリアの
センサSNS−63、SNS−33、SNS−23、S
NS−53で焦点検出するためには横パターンの補助光
を使用する。
【0128】優先的に使いたいセンサーに適したパター
ンを投光する補助光を使用する。すなわち測距エリアが
選択されていればその測距エリアのセンサを使い、セン
サー全体を使う場合は、横位置なら横に並んだセンサが
優先的に使われ、縦位置なら縦に並んだ(構えた状態で
は横並び)センサーを優先的に使用する。外部補助光に
そのようなパターンがない場合ステップC11に分岐し
て内蔵補助光を使用する。
【0129】ステップC11では内蔵補助光を使用する
ための処理を行う。すなわち外部補助光を使用しないよ
うに「外部補助光使用フラグ」を「L」にする。
【0130】ステップC11またはステップC6の処理
が終了するとステップC12へ進みサブルーチンをリタ
ーンする。
【0131】以上の判定を前記の「第1のストロボ」
「第2のストロボ」「第3のストロボ」で簡単に説明す
る。
【0132】「第1のストロボ」の補助光は縦パターン
なので選択された測距センサが横向きのセンサ(SNS
−UP、SNS−LW)が指定されたときと、全センサ
を使った場合の縦位置撮影の時に使用される。すなわち
全センサを使う場合はカメラを横位置に構えると内蔵補
助光を使用し、縦位置に構えると外部補助光を使用す
る。
【0133】「第2のストロボ」の補助光は、縦パター
ン及び横パターンの両方を持ち投光能力も内蔵に比べて
勝っているので常に使用される。
【0134】「第3のストロボ」の補助光は横パターン
なので選択された測距センサが縦向きのセンサ(SNS
−63、SNS−33、SNS−23、SNS−53)
が指定されたときと、全センサを使った場合の横位置撮
影の時に使用される。「第3のストロボ」の補助光は
「第1のストロボ」の補助光とは反対に全センサを使う
時にカメラが横位置なら外部補助光、縦位置なら内蔵補
助光を使用する。
【0135】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、撮影す
る条件によって最適な補助光を選択し使用する事ができ
る焦点検出装置を提供することができる。
【0136】つまり、中央に「十」字型にセンサが配置
された焦点検出装置で中央の測距エリアのみを使用して
焦点検出を行うときには、外部ストロボに内蔵した補助
光とカメラ内蔵補助光の到達距離を比較して到達距離の
長い方の補助光を使用できるので補助光を使い、更に十
字型にセンサーを配置して、横方向のセンサでは開放F
値が5.6の撮影レンズで焦点検出が可能で、縦方向の
センサではF2.8以上明るい撮影レンズを使用して高
精度な焦点検出が行える焦点検出装置の場合には、カメ
ラにマウントされたレンズの開放F値を判定して、高精
度な焦点検出が可能な補助光パターンを持つ補助光を使
用することができる。
【0137】さらに、センサが
【0138】
【外2】 のように配置された焦点検出装置の場合、カメラを横に
構えても、縦位置に構えても、撮影状態で横に並んだセ
ンサーに対して有効な補助光パターンを持つ補助光を使
用して中抜けを防止する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焦点検出装置における補助光選択
の一実施例を表すフローチャートを示す図である。
【図2】本発明に係る焦点検出装置における補助光選択
の他の実施例を表すフローチャートを示す図である。
【図3】本発明に係る焦点検出装置における補助光選択
の他の実施例を表すフローチャートを示す図である。
【図4】本発明に係る焦点検出装置を備えたカメラ及び
外部ストロボ装置の回路例を示す回路ブロック図であ
る。
【図5】図4のカメラにおける焦点検出系の光学構成を
示す構成図である。
【図6】図4における補助光光学系の一例を示す説明図
である。
【図7】図6の光学系の斜視図である。
【図8】本発明の焦点検出装置における補助光の特性を
説明する説明図である。
【図9】本発明の焦点検出装置及び内蔵補助光の特性及
び構成を説明する説明図である。
【図10】カメラを縦位置に構えた場合と、横位置に構
えた場合におけるファインダー内の像状態を示す説明図
である。
【図11】外部補助光の特性を説明する説明図である。
【図12】図4に示したカメラの制御フローを示すフロ
ーチャートを表す図である。
【図13】図12における測距ルーチンを説明するフロ
ーチャートを示す図である。
【符号の説明】
MSK 視野マスク FLDL フィールドレンズ AFL 4対計8つのレンズからなる2次結像レンズ SNS 4対計8つのセンサ列 PRS カメラの制御装置 LCM レンズの通信バッファ回路 LPRS レンズ内制御回路 SDR 焦点検出用ラインセンサ装置SNSの駆動回路 SW1 レリーズボタンボタンに連動したスイッチ AUX カメラ内蔵補助光装置 BDY 補助光LEDの本体 CHP LED発光部 PTN 補助光チャート AUXLNS 補助光投光レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面における複数の異なるエリアの各フ
    ォーカス状態を検出する複数の焦点検出手段と、被写体
    に光を照射する複数の補助光手段と、撮影者が複数の焦
    点検出手段の中から少なくとも1つを選択する選択手段
    と、選択手段により選択された焦点検出手段に最も適し
    た補助光手段を決定する決定手段とを有し、決定手段に
    よって決定した補助光手段で被写体を照明し、選択手段
    で選択した焦点検出手段の焦点検出を行うことを特徴と
    する焦点検出システム。
  2. 【請求項2】 撮影レンズのデフォーカス状態をそれぞ
    れ独立に検出する第1及び第2の焦点検出手段と、被写
    体に光を照射する第1及び第2の補助光手段と、撮影レ
    ンズの特性に基づき第1の焦点検出手段と第1の補助光
    手段との組み合わせによる焦点検出動作又は第2の焦点
    検出手段と第2の補助光手段との組み合わせによる焦点
    検出動作を選択する選択手段を有することを特徴とする
    焦点検出システム。
  3. 【請求項3】 画面における複数の異なるエリアの各フ
    ォーカス状態を検出する複数の焦点検出手段と、被写体
    に光を照射する複数の補助光手段と、カメラの撮影位置
    を検出する位置検出手段と、位置検出手段の検出結果に
    基づき複数の補助光手段から1つを決定する決定手段と
    を有し、決定手段によって決定した補助光手段で被写体
    を照明し、焦点検出を行う焦点検出装置を備えたことを
    特徴とする焦点検出システム。
JP33248693A 1993-12-27 1993-12-27 焦点検出システム Pending JPH07191260A (ja)

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Cited By (3)

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