JPH09197256A - 動体予測カメラ - Google Patents

動体予測カメラ

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JPH09197256A
JPH09197256A JP565296A JP565296A JPH09197256A JP H09197256 A JPH09197256 A JP H09197256A JP 565296 A JP565296 A JP 565296A JP 565296 A JP565296 A JP 565296A JP H09197256 A JPH09197256 A JP H09197256A
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JP
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image
moving
subject
time
lens
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JP565296A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsumoto
寿之 松本
Atsushi Maruyama
淳 丸山
Takeshi Musashi
剛 八道
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動体予測アルゴリズムを簡素化しタイムラグを
小さくし、マイクロコンピュータを追加することなく動
体予測演算可能とする。 【解決手段】この動体予測カメラは、時系列的に変化す
る被写体像の焦点状態に応じて、所定時間後の被写体移
動位置に対応する撮影レンズの焦点ずれ量を予測する動
体予測量演算部9と、露光動作の開始を指示するシーケ
ンス制御部14と、露光動作が指示された後に上記予測
演算及び上記撮影レンズの駆動動作を禁止する禁止手段
14aとを有した構成と成っている。そして、上記固定
時間は、予測演算時間、撮影レンズ駆動時間及び露光動
作の起動から露光動作の開始までの時間の和であること
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに係り、特
に移動している被写体に対して撮影レンズを合焦させる
動体予測機能を有する動体予測カメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体の撮影レンズの光軸方
向の移動を検出し、所定時間後の被写体の像面位置を予
測し、この予測した像面位置まで撮影レンズを駆動する
ことによって移動被写体にも合焦するようにした機能を
有するカメラの自動焦点調節装置に関する技術が種々提
案されている。
【0003】例えば、特公平5−22214号公報で
は、所定時間後の被写体位置を予測するにあたって、過
去の撮影レンズ駆動量と駆動時間の情報によって次回の
駆動終了までの時間を演算し、演算した時間に基づいた
所定時間後の被写体位置を予測することを特徴とする技
術が開示されている。
【0004】さらに、特開平2−77047号公報で
は、その実施例の中でレリーズ釦の半押し中には移動被
写体を追尾するように撮影レンズを駆動し、レリーズ釦
の全押しで露光に至るが、この全押し後のミラーや絞り
の制御に要する時間(レリーズタイムラグ)中の被写体
移動による焦点ずれを補正するために、レリーズ釦の全
押し後もレリーズタイム中の焦点ずれ量に相当する撮影
レンズ駆動量を駆動することを特徴とする技術が開示さ
れている。
【0005】また、特開昭62−269914号公報で
は、タイムラグを短くして移動被写体への追従性を上げ
るために、レンズの駆動中にもAFセンサの電荷蓄積
(積分)動作することを特徴とする技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平5−22214号公報により開示された従来技術で
は、過去の撮影レンズ駆動量と駆動時間の情報によって
次回の駆動終了までの時間を演算しているので、演算時
間が長くなり、タイムラグが長くなるといった問題が生
じていた。
【0007】さらに、上記特開平2−77047号公報
により開示された従来技術では、レリーズ釦の全押し後
もレリーズタイム中の焦点ずれ量に相当する撮影レンズ
駆動量を駆動した後に露光動作に至るので、上記特公平
5−22214号公報に係る技術と同様にタイムラグが
長くなるといった問題が生じていた。そして、この場
合、タイムラグを短くすべくミラーや絞りの駆動中にレ
ンズ駆動を平行して行うことも考えられるが、かかる場
合でも、マイクロコンピュータが2個必要であるといっ
た別の問題が生じていた。
【0008】また、上記特開昭62−269914号公
報により開示された従来技術においては、レンズの駆動
と積分動作とそれに伴う動体予測演算を並行して行うこ
とになるので、この場合にもマイクロコンピュータが2
個必要となり、制御も複雑になるという問題が生じてい
た。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、動体予測アルゴリズムを
簡素化してタイムラグを小さくし、さらに動体予測演算
の為にマイクロコンピュータを追加することなく、カメ
ラ全体のシーケンス制御を行うマイクロコンピュータに
よって動体予測演算可能とすることにある。
【0010】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様による動体予測カメラは、時系
列的に変化する被写体像の焦点状態に応じて所定時間後
の被写体移動位置に対応する撮影レンズの焦点ずれ量を
予測する予測演算手段と、露光動作の開始を指示する露
光動作指示手段と、露光動作の開始が指示された後に上
記予測演算及び上記撮影レンズの駆動動作を禁止する禁
止手段とを具備したことを特徴とする。そして、第2の
態様による動体予測カメラは、時系列的に変化する被写
体像の焦点状態に応じて、被写体が所定の方向に移動し
ているか否かを判定する判定手段と、被写体が所定の方
向に移動していると判定された際に、上記被写体像の焦
点状態に基づいて予め定められた固定時間後の被写体移
動位置に対応する撮影レンズの焦点ずれ量を予測する予
測演算手段と、上記予測演算出力に基づいて、上記撮影
レンズを駆動する駆動手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0011】さらに、第3の態様による動体予測カメラ
は、上記予め定められた固定時間は、予測演算時間、撮
影レンズ駆動時間及び露光動作の起動から露光動作の開
始までの時間の和であることを特徴とする。
【0012】上記第1乃至第3の態様によれば、以下の
作用を奏する。
【0013】即ち、本発明の第1の態様による動体予測
カメラでは、予測演算手段により、時系列的に変化する
被写体像の焦点状態に応じて所定時間後の被写体移動位
置に対応する撮影レンズの焦点ずれ量が予測され、露光
動作指示手段により露光動作の開始が指示され、禁止手
段により露光動作の開始が指示された後に上記予測演算
及び上記撮影レンズの駆動動作が禁止される。
【0014】そして、第2の態様による動体予測カメラ
では、判定手段により、時系列的に変化する被写体像の
焦点状態に応じて、被写体が所定の方向に移動している
か否かが判定され、予測演算手段により、被写体が所定
の方向に移動していると判定された際に上記被写体像の
焦点状態に基づいて予め定められた固定時間後の被写体
移動位置に対応する撮影レンズの焦点ずれ量が予測さ
れ、駆動手段により、上記予測演算出力に基づいて上記
撮影レンズが駆動される。
【0015】さらに、第3の態様による動体予測カメラ
では、上記予め定められた固定時間が、予測演算時間、
撮影レンズ駆動時間及び露光動作の起動から露光動作の
開始までの時間の和によりなっている。
【0016】
【実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0017】図1には本発明の動体予測カメラの概念図
を示して説明する。
【0018】同図において、AFIC1(後述する図4
の符号240に相当)は、64個の光電変換素子からな
る像R光電変換素子列2と、同じく64個の光電変換素
子からなる像L光電変換素子列3から構成されている。
そして、像R光電変換素子列2の光電変換出力は像R出
力読出し部4で各素子毎にデジタル信号として読み出さ
れ、像L光電変換素子列3の光電変換出力は像L出力読
出し部5でデジタル信号として読み出される。この像R
出力読出し部4及び像L出力読出し部5は、繰り返し時
系列的な焦点データを出力している。
【0019】さらに、像移動量演算部6は、像R移動量
演算部7及び像L移動量演算部8からなり、後に図7及
び図8で説明する相関演算を行って、各像Rの移動量と
像Lの移動量を演算する。動体予測量演算部9は、像R
移動量演算部6及び像L移動量演算部8の出力に基づい
て、後に示す(17)式の右辺第二項の演算を行い、2
像間隔を補正する動体予測量を演算する。
【0020】動体判定部10は、像移動量演算部6の出
力に基づいて、像R移動量及び像L移動量が所定値より
も大きいかを判定する。ここで、所定値よりも大きい場
合には被写体が動体であると判定し、所定値よりも小さ
い場合には被写体が静止していると判定する。デフォー
カス量演算部11は、像R出力読出し部4及び像L出力
読出し部5の出力に基づいて、後に図5で説明する相関
演算を行い、2像間隔ΔZ、更には後に示す(9)式に
よってデフォーカス量ΔDを演算する。
【0021】さらに、モードスイッチ12でAFモード
に動体予測AFモードが選択されており、且つ動体判定
部10で被写体が動体であると判定された場合には、動
体予測量演算部9の演算結果を補正量として2像間隔Δ
Zに加算する。即ち、後に示す(17)式の演算を行
う。そして、レンズ駆動量演算部13は、後に示す(1
0)式で演算されたレンズ移動量ΔLだけレンズを駆動
するに必要な後述するAFPI227のパルス数を演算
する。
【0022】そして、シーケンス制御部14は、カメラ
全体のシーケンスの制御を司るものであり、焦点調整用
レンズをレンズ駆動量演算部13の演算結果に基づいて
駆動するレンズ駆動制御部15、シャッタ118を駆動
制御するシャッタ制御部16、後述するミラー102を
駆動制御するミラー制御部17及び絞りを駆動制御する
絞り制御部18が電気的に接続されており、これらをシ
ーケンス制御する。このシーケンス制御部14内には、
動体予測動作を禁止するための禁止手段14aが配設さ
れている。
【0023】次に図2には本発明の実施の形態に係る動
体予測カメラの光学系の構成を詳細に示して説明する。
【0024】同図に於いて、被写体光線は、5つのレン
ズ群と撮影絞りから成る撮影レンズ101を介してメイ
ンミラー102に入射する。撮影レンズ101は、第1
群、第2群でフォーカシング作用を行い、第3群、第4
群でズーム作用を行う。第5群は固定である。ズーミン
グ時は第3群、第4群を動かすと同時に、第1群、第2
群をカム構造で駆動してズーミング時のピントずれを防
いでいる。
【0025】そして、上記メインミラー102はハーフ
ミラーになっており、入射光量の2/3がファインダ光
学系103に反射される。入射光量の残りの1/3は、
メインミラーを透過してサブミラー104で反射され
て、AF光学系105へ導かれる。AF光学系105
は、視野絞り106と赤外カットフィルタ107、コン
デンサレンズ108、ミラー109、再結像絞り11
0、再結像レンズ111、AFIC112からなってい
る。
【0026】視野絞り106は、撮影画面中からAF検
出する視野を決定し、再結像レンズ111によって分割
される2つの光像が干渉しないようにするものである。
赤外カットフィルタ107は、AF検出に不要な赤外光
を除去し、赤外光による収差ずれを防止するものであ
る。コンデンサレンズ108は、撮影レンズ101によ
る被写体光像の結像面、即ちフィルム等価面の近傍に設
置されるもので、再結像レンズ111と共にフィルム等
価面近傍に結像した被写体光像をAFIC112に再結
像させる。また、再結像絞り110は、光軸に対称で且
つ対をなしているもので、コンデンサレンズ108を通
過した被写体光線の中から2つの光束を選択して通過さ
せる。再結像絞りを通過した2つの光束は、AFIC1
12上の2つの光電変換素子列に再結像される。
【0027】上記ファインダ光学系103は、フォーカ
シングスクリーン113、コンデンサレンズ114、プ
リズム115、モールドダハミラー116、接眼レンズ
117で構成されている。上記撮影レンズ101を通過
した被写体光像は、フォーカシングスクリーン113に
結像される。そして、この結像された像は、コンデンサ
レンズ114、接眼レンズ117を通して撮影者により
観察される。
【0028】メインミラー102とサブミラー104
は、フィルム露光時には図中の点線の位置(図示矢印G
1 方向)に退避する。そして、撮影レンズ101を通過
した被写体光は、シャッタ118の先幕が開く時から後
幕が閉じる時までの間に、フィルム119に露光され
る。
【0029】次に図3にはAF光学系の詳細な構成を示
し説明する。
【0030】同図に示されるように、上記AF光学系1
05は、撮影レンズ121の結像面122の近傍に位置
するコンデンサレンズ123と、一対の再結像レンズ1
24L及び124Rによって構成される。撮影レンズ1
21の合焦時に、上記結像面122上に被写体像125
が結像される。この被写体像125は、上記コンデンサ
レンズ123と、上記一対の再結像レンズ124L及び
124Rにより、光軸126に対して垂直な2次結像面
127(光電変換素子列)上に再形成されて、第1の被
写体像128L、第2の被写体像128Rとなる。
【0031】撮影レンズ121が前ピン、即ち、上記結
像面122の前方に被写体像129が形成される場合、
その被写体像129は、互いに光軸126に近付いた形
で、光軸126に対して垂直に再結像されて第1の被写
体像130L、第2の被写体像130Rとなる。また、
撮影レンズ121が後ピン、即ち、上記結像面122の
後方に被写体像131が形成される場合、その被写体像
131は、互いに光軸126から離れた位置に光軸12
6に対して垂直に再結像されて、第1の被写体像132
L、第2の被写体像132Rとなる。
【0032】これら第1の被写体像と第2の被写体像は
同一方向を向いており、両像に於いて互いに対応する部
分の間隔を検出することにより、撮影レンズ121の合
焦状態を先ピン、後ピン等を含めて検出することができ
る。
【0033】次に図4には実施の形態に係る動体予測カ
メラの制御系の構成を詳細に示して説明する。同図に示
されるように、本実施の形態に係る動体予測カメラは、
CPU201、インターフェースIC202、電源ユニ
ット203、ストロボユニット204、ミラーシャッタ
ユニット205、巻き上げユニット206、レンズユニ
ット207、ファインダユニット208、表示ユニット
209、AFユニット210の各ユニットを有した構成
となっている。
【0034】CPU201は、カメラシステム全ての制
御を行うためのもので、シリアル通信ライン211を介
して、インターフェースIC202、LCDIC23
5、AFIC240、EEPROM237とデータの送
受信を行う。また、CPU201とインターフェースI
C202との間には別の通信ラインがあり、各種アナロ
グ信号の入力、PIの波形整形後の信号入力等を行う。
アナログ信号は、CPU201のA/D変換入力端子に
入力されてデジタル変換される。更に、CPU201
は、各種の演算部やデータの記憶部、時間の計測部を有
している。
【0035】そして、インターフェースIC202はデ
ジタル・アナログ回路混在のBi−CMOSICであっ
て、モータ、マグネットの駆動、測光、バッテリチェッ
ク、バックライトLED、補助光LEDの点灯回路、フ
ォトインタラプタの波形整形回路等のアナログ処理部
と、スイッチ(SW)の入力シリアル通信データ変換等
のデジタル処理部で構成されている。
【0036】さらに、電源ユニット203は2系統の電
源を供給するものである。2系統の電源のうちの1つは
モータやマグネット等のパワーを必要とするドライバに
使われる電源で、常時、電池212の電圧が供給され
る。他の1つはDC/DCコンバー213によって安定
化された小信号用の電源でありCPU201よりインタ
ーフェース202を通して制御される。
【0037】ストロボユニット204は、ストロボ充電
回路214、メインコンデンサ215、ストロボ発光回
路216、ストロボ発光管217等からなる。低輝度又
は逆光状態でストロボの発光が必要な時は、CPU20
1の制御信号によりインターフェースIC202を介し
て、ストロボ充電回路214が電池電圧を昇圧してメイ
ンコンデンサ215に充電を行う。同時に、ストロボ充
電回路214から分圧された充電電圧が、CPU201
のA/D変換入力端子に入力される。これにより、CP
U201は充電電圧の制御を行う。
【0038】充電電圧が所定レベルに達したならばCP
U201からインターフェースIC202を介してスト
ロボ充電回路214に充電停止信号が通信されて、メイ
ンコンデンサ215の充電が停止する。CPU201
は、フィルム露光時に所定のタイミングでストロボ発光
回路216を介してストロボ発光管217の発光開始、
発光停止の制御を行う。
【0039】そして、ミラーシャッタユニット205
は、ミラーシャッタモータ218と、先幕、後幕の走行
を制御する2つのシャッタマグネット219と、シーケ
ンススイッチ群244に含まれる先幕走行完了スイッチ
等で構成される。ミラーシャッタモータ218は、CP
U201よりインターフェースIC202、モータドラ
イバ241を介して制御され、その正回転によりメイン
ミラー102のアップダウン、撮影絞りの絞り込みと、
解放シャッタのチャージ(先幕を閉じて後幕を開ける)
を行う。
【0040】さらに、シャッタマグネット219は、イ
ンターフェースIC202を介してCPU201により
制御される。露光開始時には、先ず開始直前にミラーシ
ャッタモータ218により、メインミラーの退避と撮影
絞りの絞り込みが行われることになる。次いで、シャッ
タマグネット219に通電を行い、マグネットを吸着す
る露光開始と同時に、先幕のシャッタマグネット219
の吸着が解除されることにより、先幕が開かれる。先幕
先行完了スイッチ244の入力から、所望の露光時間経
過後に後幕のシャッタマグネット219の吸着が解除さ
れることにより後幕が閉じられる。
【0041】こうして、先幕の開と後幕の閉の間にフィ
ルムに露光される。次にシャッタモータ218の正転に
よりミラーがダウンし、撮影絞りが開放状態になる。同
時に、シャッタのチャージを行う。尚、シャッタモータ
218は、逆転することによりフィルムの巻き戻しを行
うものである。
【0042】そして、上記巻き上げユニット206は、
巻き上げモータ220とフィルム検出フォトインタラプ
タ221等で構成されている。巻き上げモータ220
は、インターフェースIC202、モータドライバ24
1を介してCPU201で制御される。フィルム検出P
I221の出力は、インターフェースIC201で波形
整形され、CPU201に伝達されて、巻き上げ量フィ
ードバックパルスを生成する。そして、CPU201
は、このパルス数をカウントすることによって1駒分の
巻き上げ量を制御する。
【0043】レンズユニット207は、撮影レンズ22
2、ズームモータ223、ズームギア列224、AFモ
ータ225、AFギア列226、AFPI227、ズー
ムエンコーダ228、絞りPI229、絞りマグネット
230等で構成される。
【0044】ズームモータ223、AFモータ225
は、インターフェース202、モータドライバ241を
介して、CPU201により制御される。ズームモータ
223の回転はズームギア列224により減速され、こ
れにより撮影レンズ222のズーム系が駆動される。ま
た、ズームエンコーダ228は、撮影レンズ222を支
持する鏡枠の周囲に設置された6本のスイッチから成る
エンコーダであり、6本のスイッチのON,OFFデー
タがCPU201に入力され、ズームレンズの絶対位置
が検出されるようになっている。
【0045】CPU201は、ズームレンズの絶対位置
から焦点距離を求めて、焦点距離記憶部247に記憶す
る。AFモータ225の回転はAFギア列226により
減速され、これにより撮影レンズ222のフォーカス系
レンズが駆動される。
【0046】一方、AFギア列226の中間から、AF
フォトインタラプタ227の出力が取り出される。AF
PI227の出力は、インターフェースIC201で波
形整形されてCPU201に伝達され、AFレンズ駆動
量フィードバックパルスを生成する。CPU201は、
パルス数をカウントすることによってAFレンズの駆動
量を制御する。上記AFレンズのメカストッパ又は無限
基準位置からの駆出し量は、AFPI227のパルス量
として、CPU201内のレンズ駆出し量記憶部246
に記憶される。
【0047】絞りマグネット230は、インターフェー
スIC202を介してCPU201で制御される。ミラ
ーアップスタートと同時に、電流が通電されてマグネッ
トが吸着される。撮影絞りは、上述したミラーシャッタ
ユニット205のミラーシャッタモータ218のミラー
アップ動作と同時に、ばねにより機械的に絞り込みが開
始される。そして、所望の絞り値に達した時に絞りマグ
ネット230の吸着が解除されて、絞り込み動作が停止
されることにより設定されるものである。絞りPI22
9の出力は、インターフェースIC202で波形整形さ
れ、CPU201に伝達されて絞り込み量フィードバッ
クパルスを生成する。CPU201は、パルス数をカウ
ントすることによって撮影絞りの絞り込み量を制御す
る。
【0048】そして、ファインダユニット208は、フ
ァインダ内LCDパネル231と、バックライトLED
232と、測光用8分割フォトダイオード素子233等
からなっている。ファインダ内LCDパネル231は透
過形液晶で構成され、CPU201からLCDIC23
5に送られる表示内容に従い、LCDI235によって
表示制御される。
【0049】バックライトLED232は、CPU20
1によってインターフェースIC202を介して点灯制
御され、ファインダ内LCDパネル231を照明する。
【0050】上記測光用素子233は、インターフェー
スIC202を介してCPU201で制御される。測光
用素子233で発生した光電流は、8素子毎にインター
フェースIC202に送られ、その内部で電流/電圧変
換される。そして、CPU201で指定された素子の出
力のみがインターフェースIC202からCPU201
のA/D入力変換端子に送られ、デジタル変換されて測
光演算に用いられることになる。
【0051】表示ユニット209は、外部LCDパネル
234、LCDIC235、キースイッチ(SW)群
(1)236等から成る。LCDパネル234は反射型
液晶であり、CPU201からLCDIC235に逆出
される表示内容に従い、LCDIC235によって表示
制御される。
【0052】キースイッチ群(1)236は、主にカメ
ラのモードを設定するためのもので、AFモード選択ス
イッチ、カメラ露出モード選択スイッチ、ストロボモー
ド選択スイッチ、AF/PF切換スイッチ、マクロモー
ドスイッチ等のスイッチが含まれる。これらの各スイッ
チの状態は、LCDIC235を介してCPU201に
読み込まれ、これによりそれぞれのモードが設定され
る。
【0053】AFユニット210は、EEPROM23
7、コンデンサレンズ238、セパレタレンズ239、
AFIC240等で構成される。被写体光像の一部は、
コンデンサレンズ238、再結像レンズ239によって
2像に分割され、AFIC240上の2つの光電変換素
子列に受光される。AFIC240は、各素子毎に光強
度に応じてアナログ出力を発生するもので、これがCP
U201に送出されてA/D変換されCPU201内の
素子出力記憶部245に記憶される。
【0054】CPU201は、記憶された素子出力に基
づいて、分割された2像の像間隔、或いは所定時間後の
各像の移動量を、内部の相関演算回路248で計算す
る。更に、CPU201はAFIC240の光電変換動
作を制御する。EEPROM237には、後述する光電
変換素子出力の不均一補正データや、合焦時の2像間隔
等の様々な調整データが、例えば工場出荷時に書き込ま
れる。カメラ動作中は、フィルム駒数等の電源OFF状
態になっても記憶しておく必要のあるデータが書き込ま
れるようになっている。
【0055】モータドライバ241は、上述したミラー
シャッタモータ218、巻き上げモータ220、ズーム
モータ223、AFモータ225等の大電流を制御する
ためのドライバである。補助光LED242は、低輝度
時に被写体を照明するためのLEDである。この補助光
LED242は、AFIC240が所定時間内に光電変
換が終了せず、2像の像間隔が検出できない時に点灯し
て、照明光による被写体像をAFIC240が光電変換
できるようにするためのものである。
【0056】キースイッチ(SW)群(2)243は、
カメラの動作を制御するスイッチ群である。これには、
レリーズスイッチの第1ストローク信号(1R)、第2
ストローク信号(2R)、ズームレンズを長焦点側に駆
動するスイッチ、短焦点側に駆動するスイッチ、スポッ
ト測光値を記憶するためのスイッチ等が含まれる。これ
らのスイッチの状態は、インターフェースIC202を
介してCPU201に読み込まれ、カメラ動作の制御が
行われる。
【0057】シーケンススイッチ(SW)群244は、
カメラの状態を検出するものである。これにはミラーの
上昇位置を検出するスイッチ、シャッタチャージ完了を
検出するスイッチ、シャッタ先幕走行完了を検出するス
イッチ、電源スイッチ、ストロボポップアップ状態を検
出するスイッチ等が含まれる。また、ブザー245は、
AF合焦時、非合焦時、電源投入時、手振れ警告時等に
発音表示する。
【0058】次に2つの被写体像信号の相関演算につい
て説明する。
【0059】この発明の動体予測カメラに於いては、2
種類の相関演算を行う。1つは従来の合焦検出装置と同
様に、検出光学系により分割された第1の被写体像と第
2の被写体像の間で相関演算を行い、2つの像のずれ量
からデフォーカス量を求めるものである。他の1つは、
時刻t0 での被写体像と時刻t1 での被写体像の間で相
関演算を行い、被写体像の移動量を求めるものである。
【0060】最初に第1の被写体像と第2の被写体像の
間の相関演算について説明する。
【0061】便宜上、第1の被写体像を像L、第1の被
写体像信号をL(I) とし、第2の被写体像を像R、第2
の被写体像信号をR(I) とする。Iは素子番号で、同実
施例では左から順に1,2,3,…,64である。即
ち、各素子列は各64個の素子を有している。以下、図
5のフローチャートを参照して説明する。
【0062】先ず、変数SL,SR,Jに、初期値とし
て5,37,8がセットされる(ステップA1、ステッ
プA2)。SLは被写体像信号L(I) のうちから相関検
出する小ブロック素子列の先頭番号を記憶する変数であ
り、同様にSRは被写体像信号R(I) のうちから相関検
出する小ブロック素子列の先頭番号を記憶する変数、J
は被写体像信号L(I) での小ブロックの移動回数をカウ
ンタする変数である。次いで、次式により相関出力F
(s) を計算する(ステップA3)。
【0063】
【数1】
【0064】この場合、小ブロックの素子数は27であ
る。小ブロックの素子数はファインダに表示された測距
枠の大きさと検出光学系の倍率によって定まる。
【0065】次に、相関出力F(s) の最小値を検出する
(ステップA4)。即ち、F(s) をFMIN と比較し、若
しF(s) がFMIN より小さければFMIN にF(s) を代入
し、その時のSL,SRをSLM,SRMに記憶して
(ステップA5)、ステップA6に進む。上記ステップ
A4でF(s) がFMIN より大きければ、そのままステッ
プA6に進む。
【0066】このステップA6では、SRから1を減算
し、Jから1を減算する。そして、Jが0でなければ
(ステップA7)、式(1)の相関式を繰り返す。即
ち、像Lでの小ブロック位置を固定し、像Rでの小ブロ
ック位置を1素子づつずらせながら相関をとる。Jが0
になると、次にSLに4を加算し、SRに3を加算して
相関を続ける(ステップA8)。即ち、像Lでの小ブロ
ック位置を4素子づつずらせながら相関を繰り返す。S
Lの値が29になると相関演算を終える(ステップA
9)。以上により、効率的に相関演算を行い相関出力の
最小値を検出することができる。この相関出力の最小値
を示す小ブロックの位置が、最も相関正の高い像信号の
位置関係を示している。
【0067】次に検出した最も相関性の高いブロックの
像信号について、相関性の判定を行う。先ず、ステップ
A10にて、次式で示されるようにFM 及びFP の値を
計算する。
【0068】
【数2】
【0069】即ち、被写体像Rについて、最小の相関出
力を示すブロック位置に対して、±1素子だけずらせた
時の相関出力を計算する。この時、FM ,FMIN ,FP
は図6のような関係になる。ここで検出した像間隔が、
相関性の高いものであれば図6(a)に示されるよう
に、相関出力F(S) は点S0 に於いて0になる。一方、
相関性の低いものであれば図6(b)に示されるように
0にはならない。
【0070】ここで、次式のような相関性指数SK を求
める(ステップA11)。
【0071】FM ≧FP のとき SK =(FP +FMIN )/(FM −FMIN )…(4) FM <FP のとき SK =(FM +FMIN )/(FP +FMIN )…(5) 相関性指数SK は、同図よりわかるように、相関性の高
い場合はSK =1となり、相関性の低い場合はSK >1
となる。従って、相関性指数SK の値により、検出する
像ずれ量が信頼性のあるものであるか否かが判定できる
(ステップA12)。実際には、光学系のばらつきや光
電変換素子のノイズ、変換誤差等により像L,R被写体
像の不一致成分が生じるため、相関指数SK は1にはな
らない。故に、SK ≦αの時は相関性がありと判断して
像ずれ量を求める(ステップA13,A15)。SK >
αの時は、相関性がないと判断してAF検出不能と判断
する(ステップA14)。尚、判定値αの値は約2〜3
である。
【0072】補助光点灯時は、補助光の色、収差等の影
響で相関性が悪くなるので、判定値を大きくしてAF検
出不能になりにくいようにする。相関性がある場合は図
7の関係より、次式の如く像Lと像Rとの2像間隔ΔZ
を求める。
【0073】FM ≧FP のとき ΔZ=SXM−SLM+0.5{(FM −FP )/(FM −FMIN )}…(6) FM <FP のとき ΔZ=SRM−SLM+0.5{(FM −FP )/(FP −FMIN )}…(7) 合焦からの像ずれ量ΔZは、次式のようにして求められ
る。
【0074】ΔZ=ΔZ−ΔZ0 …(8) ここで、ΔZ0 は合焦時の2像間隔であり、製品個々に
測定されEEPROM237に記憶される。時刻t0 で
の1回目のΔZをΔZ1 、時刻t1 での2回目のΔZを
ΔZ2 、時刻t2 での未来の予測されるΔZをΔZ’と
記すことにする。また、像ずれ量ΔZd より光軸上のデ
フォーカス量ΔDは次式で求めることができる。
【0075】
【数3】
【0076】尚、光軸上のデフォーカス量ΔDよりレン
ズ駆動量を求める方法は、従来より数多く提案されてい
るので、ここでは詳細な説明を省略する。例えば、特開
昭64−54409号公報に開示された方法では、次式
のようにして求めることができる。
【0077】
【数4】
【0078】更に、後述する被写体の移動を考慮しなけ
れば、撮影レンズをΔLだけ駆動することによって合焦
状態にすることができる。
【0079】本発明は、被写体像の移動を特開平5−9
3850号公報等に開示された方法で求める。次に被写
体像の移動を求めるための相関演算について述べる。
【0080】時刻t0 での被写体像L´(I) ,R´(I)
と、上述した2像間の相関演算により求められた相関ブ
ロック位置SLM´,SRM´、相関性係数SK ´、2
像間隔ΔZ1 は、一旦、CPU内の記憶領域に記憶され
る。次いで、時刻t1 で被写体像信号L(I) ,R(I) を
検出する。先ず、像Lの信号について、時刻t0 で被写
体信号L´(I) と時刻t1 での被写体像信号L(I) につ
いて相関演算を行う。続いて、図7及び図8を参照して
相関をとる様子を説明する。
【0081】像Lの移動量演算方法についてのみ説明す
る。先ず、変数SLにSLW´−10が代入される(ス
テップB1)。変数Jは相関範囲をカウントする変数で
あり、ここでは初期値20が代入される(ステップB
2)。そして、ステップB3にて、次式の相関式により
相関出力F(S) を計算する。
【0082】
【数5】
【0083】次いで、上述した相関演算と同様にF(S)
とFMIN を比較し(ステップB4)、F(S) がFMIN よ
り小さければFMIN にF(S) を代入し、その時のSLを
SLMに記憶する(ステップB5)。この場合、相関を
とるブロックの素子数は、上述した像ずれ量を求める時
のブロックの素子数と同じ27である。
【0084】次いで、SLに1を加算しJから1を減算
する(ステップB6)。Jが負数になるまで相関式F
(S) を繰り返す(ステップB7)。この場合には、±1
0素子まで変化させて相関をとったが、この相関範囲は
検出したい移動量範囲により決定される。
【0085】従って、焦点距離の短い時、即ち被写体輝
度の明るい時などは被写体像移動量が小さいと予想され
るので相関範囲を小さくする。相関範囲を小さくするこ
とによって演算時間を短くすることができる。逆に、被
写体像の移動量が大きいと予想される場合は相関範囲を
大きくする。次に相関性の判定を行う。上述した時刻t
0 の像間隔を求めたときと同様に次式の如く求める(ス
テップB8)。
【0086】
【数6】
【0087】また、相関性係数SK は上記(4)及び式
(5)により求められる(ステップB9)。そして、S
K ≦βのときは、相関性ありと判断して移動量を求める
(ステップB10)。判定値βは、時刻t0 の像間隔を
求めるときの判定値より大きな値とする(βは7程度に
なる)。これは被写体が移動していると波形が変化する
場合が多いので相関性が悪くなる可能性が大きいためで
ある。また、被写体像の移動量が大きいほど相関性が悪
くなるので、焦点距離の大きいレンズ、被写体距離の短
い時、時刻t0 からt1 までの時間間隔の長いとき、即
ち被写体輝度の暗いときなどは判定値を大きくする。
【0088】次に像の移動量ΔXL を求める(ステップ
B11)。上述した時刻t0 の像間隔を求めたときと同
様に、次式より求める。
【0089】FM ≧FP のとき ΔXL =SLM−SLM´ +0.5{(FM −FP )/(FM −FMIN )} …(14) FM <FP のとき ΔXL =SLM−SLM´ +0.5{(FM −FP )/(FP −FMIN )} …(15) 同様にして像Rについても相関演算を行い、相関ブロッ
ク位置SRM、移動量ΔXR を求める。像L、像Rの被
写体像の移動量ΔXL とΔXR が求められると時刻t1
での2像間隔ΔZ2 は、時刻t0 の時の2像間隔ΔZ1
より次式のようにして求められる。
【0090】 ΔZ2 =ΔZ1 +ΔXR −ΔXL …(16) より演算誤差を小さくするには、時刻t1 の像Lと像R
の信号に基づいて図5に示した相関演算をやり直して2
像間隔を求め、ΔZ2 を演算してもよい。時刻t2 での
2像間隔ΔZ’は次式で予測される。
【0091】
【数7】
【0092】このΔZ´に基づいた量だけレンズ駆動す
ることにより、時刻t2 に於いて移動している被写体に
ピントを合せることができる。
【0093】一方、上記ステップB10にて、SK ≦β
の関係でなければ、ステップB12に進み、検出不可能
フラグがセットされるようになっている。尚、被写体像
の移動量ΔXR 又はΔXL が大きすぎる場合は、合焦不
能として像ずれ量の予測はしない。一方、被写体像の移
動量が小さく検出誤差と見なされる場合は、移動量を0
にする。この判定値は焦点距離、被写体距離、被写体輝
度に応じて、被写体の移動量に対して被写体像の移動量
が大きいと予測される場合は大きくする。
【0094】以下、図9のフローチャートを参照して、
実施の形態に係る動体予測カメラの動作を詳細に説明す
る。
【0095】CPU201はカメラ全体のシーケンス制
御や各種演算を行うマイクロコンピュータである。撮影
者によりカメラのメインスイッチがオンされると、CP
U201がパワーオンリセットされて動作を開始し、先
ずI/Oポートの初期化とRAMの初期化等を行う(ス
テップC1)。そして、測光素子233の出力をインタ
ーフェースIC202内の測光回路で演算し、シャッタ
スピードの演算や絞り値の演算、即ちアペックス演算を
行う(ステップC2)。続いて、AFIC240の出力
を前述のように演算し、動体予測機能を含むAFの演算
を行う(ステップC3)。このステップC3については
後述する。
【0096】続いて、CPU201は、1Rがオンにな
っているかを判定し(ステップC4)、1Rがオフであ
ればステップC2に戻って測光とAFを繰り返す。即
ち、電源がオンである間に測光とAFを常時行ってい
る。ステップC4で1Rがオンであれば、続いてステッ
プC3で演算したレンズ駆動量だけレンズを駆動する
(ステップC5)、これについては後述する。
【0097】そして、レンズが合焦しているかを判定す
る(ステップC6)。これは、後述する合焦フラグを判
定する。合焦していないと判定されるとステップC2に
戻り、合焦していると判定されると、2Rがオンになっ
ているかを判定し(ステップC7)、2Rがオフであれ
ばステップC3に戻る。2Rがオンであれば、続いて絞
りをステップC2で演算した値まで駆動し(ステップC
8)、ミラー102をアップする(ステップC9)。そ
して、シャッタ118をステップC2で演算したシャッ
タ速度だけ開口するように制御する(ステップC1
0)。
【0098】次にシャッタ118が所定時間開口したら
ミラー102をダウンし(ステップC11)、絞りを開
放にセットし(ステップC12)、シャッタ118を初
期位置にチャージし(ステップC13)、1コマ巻上げ
を行った後(ステップC14)、ステップC2に戻って
以上の動作を繰り返す。
【0099】次に図10のフローチャートを参照して、
図9のステップC3のサブルーチン“AF”のシーケン
スを説明する。
【0100】このサブルーチンでは、先ずサブルーチン
“AF検出”を実行する(ステップD1)。このサブル
ーチン“AF検出”は、積分の開始から2像間隔ΔZを
演算するもので、動体予測演算のシーケンスを含んでい
る。
【0101】即ち、図11及び図12に示されるよう
に、このサブルーチンでは、先ずAFIC240の積分
が終了するまで待ち(ステップE1)、積分が終了する
と、次に全画素のデータを一画素毎に読み出す(ステッ
プE3)。AFIC240の出力はアナログ値であり、
一画素読出す毎にCPU201内のA/Dコンバータに
よってデジタル信号に変換し、所定の記憶領域に記憶す
る。次にAFIC240の積分動作のリセットを行う
(ステップE3)。
【0102】このステップE3で実行されるサブルーチ
ン“積分リセット”は図13のフローチャートに示さ
れ、積分時間タイマの値を今回の積分時間として読み込
む(ステップF1)。このタイマは、例えばマイクロコ
ンピュータのキャプチャ機能により、AFIC240の
積分終了信号に同期してタイマのカウントを停止するよ
うに構成すればよい。次に積分間隔タイマの値を前回と
今回の積分間隔として読み込む(ステップF2)。次い
で、積分時間タイマと積分間隔タイマをリセットする
(ステップF3,F4)。最後にAFIC240の次回
の積分をスタートさせ(ステップF5)、図11のステ
ップE4以降の処理にリターンする。
【0103】図11の説明に戻って、次いで、得られた
被写体信号に不均一補正を行う(ステップE4)。これ
は、製造上に起こる画素毎の微妙な感度のばらつきや、
AFユニット210内の再結像光学系の照度不均一を補
正するためのものである。全画素中で最も感度の小さい
画素に他の画素の出力を合わせるように補正する。補正
係数は製品毎に調整されてEEPROM237に記憶さ
れている。尚、詳細は特開平5−93850号公報に記
されているのでここでは説明を省略する。
【0104】続いて、モードスイッチ12でAFモード
に動体予測AFモードが選択されているか判定し(ステ
ップE5)、セルフタイマスイッチが押されているか判
定し(ステップE6)、レリーズ操作をリモートコント
ロールするリモコンスイッチが押されているかを判定し
(ステップE7)、今回の積分動作中に補助光LED2
42がオンしているかを判定する(ステップE8)。
【0105】以上の4種類の判定項目で、動体予測モー
ドが選択されており、セルフタイマスイッチやリモコン
スイッチは押されておらず、補助光もオフであると判定
された場合のみコンティニュアスAFフラグをセットす
る(ステップE9)。このフラグがセットされていれば
以下動体予測AFを行う。一方、それ以外の判定結果で
あればコンティニュアスAFフラグをクリアし(ステッ
プE10)、ステップE12に移行して以下動体予測A
Fを行わない。これは、セルフタイマやリモコンを使用
する場合では、一般に静止被写体を撮影する場面である
し、補助光LED242がオンしている状況では被写体
が暗いために明るい場合よりもAF演算の精度が低下
し、動体予測演算の誤差が大きくなるからである。暗い
状況ではシャッタスピードが遅くなる為、動体の撮影に
は不向きである。
【0106】続いて、CPU201は、一回目の像ずれ
演算が終了しているかを判定する(ステップE11)。
これは、後述するステップE14とE16でセットクリ
アされる一回目演算済みフラグを判定する。このフラグ
は一回目の像ずれ量が演算済みであるかどうかを示すフ
ラグであり、初期値は図9のステップC1でクリアされ
ている。一回目の像ずれ演算が終了していなければ図5
で説明した相関演算を行って2像間隔ΔZ1 を演算する
(ステップE12)。
【0107】続いて、ステップE13で2像間隔ΔZ1
が演算できるかを判定する(ステップE13)。即ち、
図5のステップA14とA15でセットクリアされる検
出不能フラグを判定する。ステップE13で検出不能と
判定されたならば、一回目演算済みフラグをクリアして
(ステップE14)、後述するステップE21とステッ
プE23からの移行のために再度検出不能フラグをセッ
トして(ステップE15)、図10のステップD2以降
の処理にリターンする。
【0108】上記ステップE13で検出可能と判定され
たならば、一回目演算済みフラグをセットして(ステッ
プE16)、リターンする。尚、検出不能と判定された
場合には、後述するレンズ駆動のサブルーチン中でレン
ズスキャンに移行し、検出可能となるレンズの位置を探
す。
【0109】一方、ステップE11で一回目の像ずれ量
演算が終了してると判定されると、二回目の像ずれ量演
算を行う。先ず、次回のために一回目演算済みフラグを
クリアし(ステップE17)、一回目と同じく相関演算
を行って2像間隔ΔZ2 を演算する(ステップE1
8)。
【0110】続いて、ステップE13の一回目の場合と
同様に、2像間隔ΔZ2 が演算できているかを判定する
(ステップE19)。ここで、演算できていない場合に
は、ステップE14に移行して一回目の演算からやり直
しを行う。演算できている場合には、先に図7で説明し
た相関演算を行って像Lの移動量を演算する(ステップ
E20)。
【0111】続いて、演算した像Lの移動量が所定の第
一の判定値よりも大きいかを判定する(ステップE2
1)。この第一の判定値は比較的大きい値であり、ステ
ップE21は被写体がファインダ内の測距エリアから逸
脱して測距不能となった場合や、被写体の移動速度が大
きすぎて動体予測しても合焦不能な場合を検出するため
に設けてある。
【0112】全く同様にして、像Rの移動量の演算(ス
テップE22)と、演算した移動量の判定を行う(ステ
ップE23)。即ち、一回目と二回目の像ずれ検出相関
演算と像L及び像Rの移動量演算が全て演算されて合焦
可能な場合のみステップE24に移行する。
【0113】ステップE24では、被写体が移動してい
るか静止しているかを判定する。これは、演算された像
Lの移動量と像Rの移動量の両方が所定の第二の判定値
よりも大きいかを判断する。この第二の判定値は上記第
一の判定値よりも小さい値であり、合焦可能な被写体の
像移動速度から算出された値である。
【0114】ここで、被写体が移動していると判定され
た場合には、上記(17)式に基づいて未来の2像間隔
ΔZ´を予測する(ステップE25)。そして、動体フ
ラグをセットしてリターンする。一方、被写体が静止し
ていると判定された場合には、動体予測をする必要がな
いので、ΔZ´はステップE18で演算した2像間隔Δ
Z2 とする(ステップE27)。そして、動体フラグを
クリアして(ステップE28)、図10のステップD2
以降の処理にリターンする。
【0115】ここで、二回目の演算から実際の露光まで
の所要時間、即ち上記(17)式中の(t2 −t1 )に
ついて述べる。以下、この時間を予測時間と記す。
【0116】予測時間は、特公平5−22214号公報
では過去の撮影レンズ駆動量と駆動時間の情報によって
次回の駆動終了までの時間を演算しているが、制御の簡
素化の為に本発明では固定時間とする。予測時間の内訳
は、主に上記動体予測に係わるCPU201の演算時
間、レンズ駆動時間、そしてミラーや絞り駆動の所要時
間である2Rから実際の露光開始までの時間から構成さ
れる。このうち最も所要時間のばらつきが大きいのはレ
ンズ駆動時間であり、CPU201の演算時間はほぼ一
定であり、2Rから実際の露光開始も電池212が極端
に消耗していない限りはほぼ一定の値を取る。レンズの
駆動時間は僅か数パルス駆動する場合と大きく数百パル
ス駆動する場合とでは所要時間に差があるが、本発明で
は後述するように大きく駆動する場合においては、一旦
所定量駆動してから測距し直すので、駆動時間のばらつ
きを極力小さくすることができる。即ち、予測時間を固
定値とすることが可能である。
【0117】さて、図10の説明に戻って、検出不能か
どうかを検出不能フラグで判定する(ステップD2)。
ここで、検出不能であると判定されたならば、合焦フラ
グをクリアして(ステップD3)、図9のステップC4
以降の処理にリターンする。検出可能であると判定され
たならば、次にコンティニュアスAFモードであるかど
うかをコンティニュアスAFフラグで判定する(ステッ
プD4)。
【0118】ここで、コンティニュアスAFではないと
判定されたならば、次の一回目の測距かどうかの判定は
必要ないのでステップD6に移行するが、コンティニュ
アスAFであると判定されたならば、一回目の測距であ
るかどうかを一回目演算済みフラグで判定する(ステッ
プD5)。
【0119】一回目の測距であると判定されたならばス
テップD3に移行するが、二回目の測距であると判定さ
れたならばステップD6に移行してデフォーカス量の演
算をする。ステップD6では、ステップD1で演算した
2像間隔から上記(8)式及び(9)式に基づいてデフ
ォーカス量を演算をする。続いて、演算したデフォーカ
ス量と合焦判定値とを比較する(ステップD7)。この
判定値は許容錯乱円に基づいて求めた値である。判定値
内にあれば既に合焦である。
【0120】そして、ステップD8にてデフォーカス量
が合焦許容範囲内にあると判定されたならば、レンズ駆
動する必要がないので合焦フラグをセットして(ステッ
プD9)、図9のステップC4以降の処理にリターンす
る。合焦許容範囲内にないと判定されたならば、合焦フ
ラグをクリアし(ステップD10)、合焦するに必要な
レンズの駆動量を演算して(ステップD11)、図9の
ステップC4以降の処理にリターンする。
【0121】次に図14のフローチャートを参照して、
図9のステップC5で実行されるサブルーチン“レンズ
駆動”のシーケンスを説明する。
【0122】先ず検出不能かどうかを検出不能フラグで
判定する(ステップG1)。ここで、検出不能であると
判定されたならば、検出可能な状態を探すためレンズス
キャンに移行する。そして、検出可能であると判定され
たならば、次にコンティニュアスAFかどうかを判定し
(ステップG2)、コンティニュアスAFでないと判定
されたならば、ステップG4に移行する。
【0123】コンティニュアスAFであると判定された
ならば、一回目の測距であるかを判定する(ステップG
3)。一回目の測距であると判定されたならばレンズ駆
動してはいけないのでリターンする。二回目の測距であ
ると判定されたならば、レンズ駆動の為の初期化を行う
(ステップG4)。次に、既に合焦しているかを判断す
る(ステップG5)。これは図10のステップD7の判
定結果に基づいており、合焦していると判定された場合
にはレンズ駆動する必要がないので図10のステップC
6以降の処理にリターンする。
【0124】合焦していないと判定された場合には図1
0のステップD11で演算した駆動量に基づいて、以下
3通りのレンズ駆動を行う。まず、駆動量が駆動量判定
値よりも大きいかを判定する(ステップG6)。判定値
よりも大きいと判定されると、所定駆動量だけ駆動した
後に測距のやり直しを行う。例えば、上記所定駆動量判
定値が50パルスとし、演算された駆動量が250パル
スとすると、まず所定駆動量150パルス駆動してから
レンズ駆動のサブルーチンをリターンし、測距し直す。
ステップG7では、駆動量を所定駆動量にする。そし
て、合焦フラグをクリアしてから(ステップG8)、ス
テップG14に移行する。
【0125】一方、ステップG6で駆動量が駆動量判定
値よりも小さいと判定されると、次に今回の駆動方向
(繰り込み方向か、繰り出し方向か)と前回の駆動方向
が同じかを判定する(ステップG9)。ステップG9の
判定は、言い換えれば駆動系のギアのガタが詰まってい
るかどうかの判定である。ステップG9で今回の駆動方
向が前回の駆動方向と同じであると判定されると、図1
0のステップD11で演算した駆動量をセットし(ステ
ップG10)、合焦フラグをセットして(ステップG1
1)、ステップG14に移行する。
【0126】一方、ステップG9で今回の駆動方向が前
回の駆動方向と異なると判定されると、EEPROM2
37に記憶してあるガタ量に相当する駆動量をセットし
(ステップG12)、合焦フラグをクリアして(ステッ
プG13)、ステップG14に移行する。即ち、ギアに
ガタがある場合にはガタを詰めるための駆動をしてから
測距をし直し、次回の測距ではガタが詰まっているの
で、ステップG10のルートを通って合焦することにな
る。最後に、今回の駆動方向を駆動方向フラグに格納し
(ステップG14)、それぞれステップG7、ステップ
G10、ステップG12でセットした駆動量だけステッ
プG14の駆動方向に駆動して(ステップG15)、図
9のステップC6以降の処理にリターンする。
【0127】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明の主旨を逸脱することなく変形が可能であることは勿
論である。例えば、動体予測方式に特開平5−9385
0号の方式を用いたが、これに限ることなく動体が検出
できればよい。
【0128】以上説明したように、本発明の動体予測カ
メラは、2R後は駆動を行わず、また予測時間は固定時
間とし、更にレンズ駆動中に積分動作及び動体予測演算
を行わないことによって、動体予測アルゴリズムを簡素
化してタイムラグを小さくし、更に動体予測演算の為に
マイクロコンピュータを追加することなく、カメラ全体
のシーケンス制御を行うマイクロコンピュータによって
動体予測演算可能にした動体予測アルゴリズムを提供で
きる。
【0129】尚、本発明の上記実施態様によれば、以下
のごとき構成が得られる。
【0130】(1)時系列的に変化する被写体像の焦点
状態に応じて、被写体が所定の方向に移動しているか否
かを判定する判定手段と、被写体が所定の方向に移動し
ていると判定された際に、上記被写体像の焦点状態に基
づいて予め定められた所定時間後の被写体移動位置に対
応する撮影レンズの焦点ずれ量を予測する予測演算手段
と、上記予測演算出力に基づいて、上記撮影レンズを駆
動する駆動手段と、上記撮影レンズが駆動中であること
を検出した際に、上記予測演算手段及び上記判定手段の
駆動動作を禁止する禁止手段と、を具備したことを特徴
とする動作予測カメラ。
【0131】(2)時系列的に変化する被写体像の焦点
状態に応じて、被写体が所定の方向に移動しているか否
かを判定する判定手段と、被写体が所定の方向に移動し
ていると判定された際に、上記被写体像の焦点状態に基
づいて所定時間後の被写体移動位置に対応する撮影レン
ズの焦点ずれ量を予測する予測演算手段と、上記予測演
算出力に基づいて、上記撮影レンズを駆動する駆動手段
と、上記撮影レンズが駆動中であることを検出した際
に、上記予測演算手段及び上記判定手段の駆動動作を禁
止する禁止手段と、を具備したことを特徴とする動作予
測カメラ。
【0132】(3)時系列的に変化する被写体像の焦点
状態を検出する焦点状態検出手段と、上記検出された焦
点状態に基づいて、被写体が所定の方向に移動している
か否かを判定する判定手段と、被写体が所定の方向に移
動していると判定された際に、上記被写体像の焦点状態
に基づいて所定時間後の被写体移動位置に対応する撮影
レンズの焦点ずれ量を予測する予測演算手段と、上記予
測演算出力に基づいて、上記撮影レンズを駆動する駆動
手段と、上記撮影レンズが駆動中であることを検出した
際に、上記焦点状態検出手段、上記予測演算手段及び上
記判定手段の駆動動作を禁止する禁止手段と、を具備し
たことを特徴とする動作予測カメラ。
【0133】(4)上記所定時間は、予測演算時間、撮
影レンズ駆動時間及び露光動作の起動から露光動作まで
の時間に基づいて予め定められたことを特徴とする上記
(2)または(3)に記載の動体予測カメラ。
【0134】(5)上記所定時間は、予測演算時間、撮
影レンズ駆動時間及び露光動作の起動から露光動作の開
始までの時間に基づいて予め定められた上記の合計時間
であることを特徴とする上記(2)または(3)に記載
の動体予測カメラ。
【0135】(6)撮影レンズによって形成された被写
体像の焦点状態に応じて焦点検出信号を時系列的に出力
する焦点検出手段と、上記時系列的に発生する複数の焦
点検出信号に基づいて被写体が上記撮影レンズの光軸方
向に移動しているかを判定する被写体移動判定手段と、
上記被写体移動判定手段によって移動被写体であると判
定されると上記複数の焦点検出信号に基づいて所定時間
経過後の上記移動被写体に合焦するように焦点ずれ量を
予測演算する予測演算手段と、上記予測演算手段の出力
に基づいて上記撮影レンズを駆動する駆動手段と、撮影
者の操作によってカメラの露光動作を起動させる操作手
段と、を具備し、上記操作手段が操作された後は、上記
予測演算手段による予測演算及び上記駆動手段による上
記撮影レンズの駆動動作は行わないことを特徴とする動
体予測カメラ。
【0136】(7)撮影レンズによって形成された被写
体像の焦点状態に応じて焦点検出信号を時系列的に出力
する焦点検出手段と、上記時系列的に発生する複数の焦
点検出信号に基づいて被写体が上記撮影レンズの光軸方
向に移動しているかを判定する被写体移動判定手段と、
上記被写体移動判定手段によって移動被写体であると判
定されると上記複数の焦点検出信号に基づいて所定時間
経過後の上記移動被写体に合焦するように焦点ずれ量を
予測演算する予測演算手段と、上記予測演算手段の出力
に基づいて上記撮影レンズを駆動する駆動手段と、を具
備し、上記所定時間は固定時間であることを特徴とする
動体予測カメラ。
【0137】(8)撮影者の操作によってカメラの露光
動作を起動させる操作手段とを更に具備し、上記予測演
算手段の平均的な演算時間と上記駆動手段の平均的な駆
動時間及び上記操作手段操作から実際の露光開始までの
平均的な所要時間との和を上記固定時間にすることを特
徴とした上記(7)に記載の動体予測カメラ。
【0138】(9)撮影レンズによって形成された被写
体像の焦点状態に応じて焦点検出信号を時系列的に出力
する焦点検出手段と、上記時系列的に発生する複数の焦
点検出信号に基づいて被写体が上記撮影レンズの光軸方
向に移動しているかを判定する被写体移動判定手段と、
上記被写体移動判定手段によって移動被写体であると判
定されると上記複数の焦点検出信号に基づいて所定時間
経過後の上記移動被写体に合焦するように焦点ずれ量を
予測演算する予測演算手段と、上記予測演算手段の出力
に基づいて上記撮影レンズを駆動する駆動手段と、を具
備し、上記駆動手段による上記撮影レンズ駆動中には、
上記焦点検出手段と上記被写体移動判定手段及び上記予
測演算手段の動作を行わないことを特徴とする動体予測
カメラ。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、動体予測アルゴリズム
を簡素化してタイムラグを小さくし、さらに動体予測演
算の為にマイクロコンピュータを追加することなく、カ
メラ全体のシーケンス制御を行うマイクロコンピュータ
によって動体予測演算可能とする動体予測カメラを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動体予測カメラの概念図である。
【図2】実施の形態に係る動体予測カメラの光学系の構
成を示す図である。
【図3】実施の形態に係る動体予測カメラのAF光学系
の詳細な構成を示す図である。
【図4】実施の形態に係る動体予測カメラの制御系の構
成を詳細に示す図である。
【図5】2像間隔ΔZ演算のシーケンスを示すフローチ
ャートである。
【図6】像Lの移動量演算のシーケンスを示すフローチ
ャートである。
【図7】FM ,FMIN ,FP の関係を示す図である。
【図8】相関演算について説明する為の図である。
【図9】実施の形態に係る動体予測カメラのメインシー
ケンスを示すフローチャートである。
【図10】サブルーチン“AF”のシーケンスを示すフ
ローチャートである。
【図11】サブルーチン“AF検出”のシーケンスを示
すフローチャートである。
【図12】サブルーチン“AF検出”のシーケンスを示
すフローチャートである。
【図13】サブルーチン“積分リセット”のシーケンス
を示すフローチャートである。
【図14】サブルーチン“レンズ駆動”のシーケンスを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 AFIC 2 像R光電変換素子 3 像L光電変換素子 4 像R出力読出し部 5 像L出力読出し部 6 像移動量演算部 7 像R移動量演算部 8 像L移動量演算部 9 動体予測量演算部 10 動体判定部 11 デフォーカス量演算部 12 モードSW 13 レンズ駆動量演算部 14 シーケンス制御部 15 レンズ駆動制御部 16 シャッタ制御部 17 ミラー制御部 18 絞り制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列的に変化する被写体像の焦点状態
    に応じて、所定時間後の被写体移動位置に対応する撮影
    レンズの焦点ずれ量を予測する予測演算手段と、 露光動作の開始を指示する露光動作指示手段と、 露光動作の開始が指示された後に上記予測演算及び上記
    撮影レンズの駆動動作を禁止する禁止手段と、を具備し
    たことを特徴とする動体予測カメラ。
  2. 【請求項2】 時系列的に変化する被写体像の焦点状態
    に応じて、被写体が所定の方向に移動しているか否かを
    判定する判定手段と、 被写体が所定の方向に移動していると判定された際に、
    上記被写体像の焦点状態に基づいて予め定められた固定
    時間後の被写体移動位置に対応する撮影レンズの焦点ず
    れ量を予測する予測演算手段と、 上記予測演算出力に基づいて、上記撮影レンズを駆動す
    る駆動手段と、を具備したことを特徴とする動体予測カ
    メラ。
  3. 【請求項3】 上記予め定められた固定時間は、予測演
    算時間、撮影レンズ駆動時間及び露光動作の起動から露
    光動作の開始までの時間の和であることを特徴とする請
    求項2に記載の動体予測カメラ。
JP565296A 1996-01-17 1996-01-17 動体予測カメラ Withdrawn JPH09197256A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308850A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Canon Inc 交換レンズ及びカメラ本体及びカメラシステム
CN101995733A (zh) * 2009-08-18 2011-03-30 佳能株式会社 摄像装置及其控制方法

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