JPH07148114A - 視線検出装置及び視線検出方法 - Google Patents

視線検出装置及び視線検出方法

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JPH07148114A
JPH07148114A JP5317536A JP31753693A JPH07148114A JP H07148114 A JPH07148114 A JP H07148114A JP 5317536 A JP5317536 A JP 5317536A JP 31753693 A JP31753693 A JP 31753693A JP H07148114 A JPH07148114 A JP H07148114A
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Akira Akashi
彰 明石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要な外光成分除去に起因する応答性の低下
を招くことなく、高性能な視線検出を行えるようにす
る。 【構成】 照明点灯時の眼球像情報に基づいて観察者の
視線を検出する第1の検出手段141,142,14
4,149aと、照明点灯時の眼球像情報から非点灯時
の眼球像情報を除去した情報に基づいて観察者の視線を
検出する第2の検出手段141,145,146,14
7,148,149bの、何れか一方を選択する選択手
段100を設け、眼球像情報に基づいて選択手段によ
り、第1と第2の検出手段の何れかを、つまり何れの視
線情報を採用するかを選択するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察者の眼球を照明
し、得られる眼球像に基づいて視線検出を行う視線検出
装置及び視線検出方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、観察者が観察面上のどの位置
を観察しているかを検出する、いわゆる視線(視軸)を
検出する装置(例えばアイカメラ)は種々提案されてい
る。
【0003】例えば特願平1−274736号公報にお
いては、光源からの平行光束を観察者の眼球の前眼部へ
投射し、角膜からの反射光による角膜反射像と瞳孔の結
像位置を利用して視軸を求めている。
【0004】図7は視線検出方法の原理説明図である。
【0005】図6(A)は図7のイメージセンサ14面
上に投影されるごく通常の場合の眼球像であり、図6
(B)の60は図6(A)のラインE−E´での像信号
出力を示している。
【0006】図6において、50は眼球のいわゆる白目
の部分、51は瞳孔を表し、52a,52bは眼球照明
光源の角膜反射像を表している。
【0007】次に、これら図6,図7を用いて視線検出
方法について説明する。
【0008】各赤外発光ダイオード13a,13bは受
光レンズ12の光軸アに対してx方向に略対称に配置さ
れ、各々観察者(撮影者)の眼球を発散照明している。
【0009】上記赤外発光ダイオード13bより投射さ
れた赤外光は眼球15の角膜16を照明する。この時、
角膜16の表面で反射した赤外光の一部による角膜反射
像dは受光レンズ12により集光され、イメージセンサ
14上の位置d´に再結像する。
【0010】同様に、赤外発光ダイオード13aより投
射された赤外光は眼球15の角膜16を照明する。この
時、角膜16の表面で反射した赤外光の一部による角膜
反射像eは受光レンズ12により集光され、イメージセ
ンサ14上の位置e´に再結像する。
【0011】また、虹彩17の端部a,bからの光束は
受光レンズ12を介してイメージセンサ14上の不図示
の位置a′、b′にこの端部a,bの像を結像する。受
光レンズ12の光軸アに対する眼球15の光軸イの回転
角θが小さい場合、虹彩17の端部a,bのx座標をx
a,xbとすると、瞳孔19の中心位置cの座標xc
は、 xc≒(xa+xb)/2 と表される。
【0012】また、角膜反射像d及びeの中点のx座標
と角膜16の曲率中心oのx座標xoとは一致するた
め、角膜反射像d,eの発生位置のx座標をxd,x
e、角膜16の曲率中心oと瞳孔19の中心cまでの標
準的な距離をLocとし、距離Locに対する個人差を考慮
する係数をA1とすると、眼球15の光軸イの回転角θ
は、 (A1*Loc)*sinθ≒xc−(xd+xe)/2 ………(1) の関係式を略満足する。このため、視線演算処理装置に
おいて、イメージセンサ14上の一部に投影された各特
徴点(角膜反射像d,e及び虹彩17の端部a,b)の
位置を検出することにより、眼球15の光軸イの回転角
θを求めることができる。この時上記(1)式は、 β(A1*Loc)*sinθ≒(xa´+xb´)/2 −(xd´+xe´)/2 ………(2) と書き換えられる。但し、βは受光レンズ12に対する
眼球15の位置により決まる倍率で、実質的には赤外発
光ダイオード13a,13bの角膜反射像の間隔|x
d′−xe′|の関数として求められる。眼球15の光
軸イの回転角θは θ≒ARCSIN{(xc′−xf′)/β/(A1*Loc)}…(3) と書き換えられる。但し xc′≒(xa′+xb′)/2 xf′≒(xd′+xe′)/2 である。
【0013】ところで、多くの場合、撮影者の眼球15
の視軸と光軸イと視軸とは一致しないため、光軸イの水
平方向の回転角θが算出されると、光軸イと視軸との角
度補正δをすることにより撮影者の水平方向の視線θH
は求められる。眼球15の光軸イと視軸との補正角度δ
に対する個人差を考慮する係数をB1とすると、撮影者
の水平方向の視線θHは θH=θ±(B1*δ) ………………(4) と求められる。ここで符号±は、撮影者に関して右への
回転角を正とすると、観察装置を覗く撮影者の目が左目
の場合は+、右目の場合は−の符号が選択される。
【0014】また同図においては、撮影者の眼球がz−
x平面(例えば水平面)内で回転する例を示している
が、撮影者の眼球がz−y平面(例えば垂直面)内で回
転する場合においても同様に検出可能である。但し、撮
影者の視線の垂直方向の成分は眼球15の光軸イの垂直
方向の成分θ′と一致するため垂直方向の視線θVは θV=θ′ となる。更に、視線デ−タθH、θVより撮影者が見て
いるファインダ視野内のピント板上の位置(xn,y
n)は xn≒m*θH ≒m*[ARCSIN{(xc′−xf′)/β/(A1*Loc)} ±(B*α)] ………………(5) yn≒m*θV と求められる。但し、mはカメラのファインダ光学系で
決まる定数である。
【0015】ここで、撮影者の眼球15の個人差を補正
する係数A1,B1の値は撮影者にカメラのファインダ
内の所定の位置に配設された視標を固視してもらい、該
視標の位置と上記(5)式に従い算出された固視点の位
置とを一致させることにより求められる。
【0016】通常、撮影者の視線及び注視点を求める演
算は、前記各式に基づき視線演算処理装置のマイクロコ
ンピュータのソフトで実行している。
【0017】視線の個人差を補正する係数が求まり、上
記(5)式を用いてカメラのファインダを覗く撮影者の
視線のピント板上の位置を算出し、その視線情報を撮影
レンズの焦点調節あるいは露出制御等に利用している。
【0018】前述した従来例では、赤外発光ダイオード
の照明によって発生する角膜反射像と照明によって輝度
を得た虹彩の像から使用者の視線を検出する手法であっ
て、そもそも赤外発光ダイオードの照明以外の外光によ
る照明は必要としない。
【0019】しかし、前記視線検出装置を一眼レフカメ
ラ等に搭載した場合、当然のことながら屋外で使用され
ることが多く、使用者の眼球は太陽によっても照明され
る。このとき、視線検出のために必要な赤外発光ダイオ
ードの角膜反射像が太陽照明に埋もれてしまうことがあ
る。
【0020】その様子を図8に示しており、図6と同じ
要素には同一の番号を付している。55が太陽光によっ
て直接照明された領域で、この際のセンサ信号を図8
(B)のラインE−E´にて示す。
【0021】図6の如く、太陽光に照明された部分には
元々発光ダイオードの角膜反射像の1つが存在していた
が、図8(A)の状態になることにより、図8(B)の
センサ信号60のように太陽光によって角膜反射像の情
報が埋もれてしまっている。
【0022】このような状況が発生すると、視線検出は
不能となり、屋外における視線検出装置の動作に大きな
支障をきたしてしまう。
【0023】上記問題点の解決方法として、本出願人に
よって特願平4−316565号が開示されている。
【0024】この提案の装置によれば、赤外発光ダイオ
ードの照明時の眼球像信号〔図8(A)〕から非照明時
の眼球像信号〔図9(A)〕を、対応画素毎に減算する
ことで、外光による悪影響を廃除しようとするものであ
る。勿論、図8(B),図9の(B)の如く、外光によ
ってセンサが飽和してしまうと、外光成分の除去が不可
能となるので、外光成分が飽和しないようにセンサの蓄
積制御を適切に行わなければならない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外光に
よる悪影響は前記提案装置に開示された技術によって解
消されるが、視線検出の度に外光成分の除去を行ってい
ると、照明時と非照明時の眼球像信号取得のためにセン
サの蓄積時間が2倍必要となり、外光成分除去の必要の
ない状況、つまり屋内や屋外でも太陽光が直射していな
い場合に、視線検出の応答性を低下させるといった問題
を生じることになる。
【0026】(発明の目的)本発明の目的は、不要な外
光成分除去に起因する応答性の低下を招くことなく、高
性能な視線検出を行うことのできる視線検出装置及び視
線検出方法を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、照明手段の点
灯時の眼球像情報に基づいて、観察者の視線を検出する
第1の検出手段と、照明手段の点灯時の眼球像情報から
非点灯時の眼球像情報を除去した情報に基づいて、観察
者の視線を検出する第2の検出手段と、前記第1と第2
の検出手段の何れか一方を選択する選択手段とを設け、
また、照明手段の点灯時の眼球像情報を格納する第1の
記憶手段と、非点灯時の眼球像情報を格納する第2の記
憶手段と、前記第1の記憶手段に格納された眼球像情報
に基づいて、観察者の視線を検出する第1の検出手段
と、前記第1と第2の記憶手段に格納されたそれぞれの
眼球像情報に基づいて、観察者の視線を検出する第2の
検出手段と、前記第1と第2の検出手段の何れか一方を
選択する選択手段とを設け、眼球像情報に基づいて選択
手段により、第1と第2の検出手段の何れかを、つまり
何れの視線情報を採用するかを選択するようにしてい
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0029】図1は本発明を一眼レフカメラに適用した
ときの第1の実施例を示す要部概略図である。
【0030】図1において、1は撮影レンズで、便宜上
2枚のレンズで示したが、実際はさらに多数のレンズか
ら構成されている。2は主ミラーで、ファインダ系によ
る被写体像の観察状態と被写体像の撮影状態に応じて撮
影光路へ斜設され、或は、退去される。3はサブミラー
で、主ミラー2を透過した光束をカメラボディの下方の
後述する焦点検出装置6へ向けて反射する。
【0031】4はシャッタ、5は感光部材で、銀塩フィ
ルム或はCCDやMOS型等の固体撮像素子、或は、ビ
ディコン等の撮像管である。
【0032】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,複数組の二次結像レンズ6d,多孔絞り6e、複数
のCCDから成るラインセンサ6f等から構成されてい
る。
【0033】本実施例における焦点検出装置6は、周知
の位相差方式にて焦点検出を行うものであり、観察画面
内(ファインダ視野内)の複数の領域(5箇所)を測距
点として、該測距点が焦点検出可能となるように構成さ
れている。
【0034】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズ
ム、9,10は各々観察画面内の被写体輝度を測定する
ための結像レンズと測光センサである。結像レンズ9は
ペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測
光センサ10を共役に関係付けている。
【0035】次に、ペンタプリズム8の射出後方には光
分割器11aを備えた接眼レンズ11が配置され、撮影
者の眼15によるピント板7の観察に使用される。光分
割器11aは、例えば可視光を透過し赤外光を反射する
ダイクロイックミラーより成っている。
【0036】12は受光レンズ、14はCCD等の光電
変換素子列を二次元的に配した視線検出用イメージセン
サ(エリアセンサとも記す)で、受光レンズ12に関し
て所定の位置にある撮影者の眼球15の瞳孔近傍と共役
になるように配置されている。13a〜13fは各々照
明光源であるところの赤外発光ダイオードである。
【0037】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDで、ここから発光さ
れた光は投光用プリズム22を介し、主ミラー2で反射
されてピント板7の表示部に設けた微小プリズムアレイ
7aで垂直方向に曲げられ、ペンタプリズム8,接眼レ
ンズ11を通って撮影者の眼15に達する。
【0038】23はファインダ視野領域を形成する視野
マスク、24はファインダ視野外に撮影情報を表示する
ためのファインダ内LCDで、照明用LED(F−LE
D)25によって照明される。
【0039】ファインダ内LCD24を透過した光は三
角プリズム26によってファインダ視野内に導かれ、フ
ァインダ視野外に表示され、撮影者は撮影情報を知るこ
とができる。
【0040】31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32
は絞り駆動回路を含む絞り駆動装置、33はレンズ駆動
用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレンズ駆動部材で
ある。35はフォトカプラで、前記レンズ駆動部材34
に連動するパルス板36の回転を検知して後述するレン
ズ焦点調節回路に伝えている。110は前出のレンズ焦
点調節回路で、ここでの情報とカメラ側からのレンズ駆
動量の情報に基づいて前記レンズ駆動用モータ33を所
定量駆動させ、撮影レンズ1を合焦位置に移動させるよ
うになっている。37は公知のカメラとレンズとのイン
ターフェイスとなるマウント接点である。
【0041】図2は上記構成の一眼レフカメラに内蔵さ
れた電気回路のうち、特に視線検出に関わる部分のみを
抽出したブロック図である。
【0042】100はCPU150やRAM−A151
やA/D変換器152等を内蔵したマイクロコンピュー
タであり、視線検出用エリアセンサ14からの眼球像信
号161をA/D変換器152にてA/D変換し、その
ディジタルデータをRAM−A151に順次格納し、不
図示のROMに格納されたプログラムに従って視線検出
処理を実行していく。
【0043】上記のエリアセンサ14は、光電変換部1
41と、二つのアナログメモリ142,145を有し、
蓄積終了時に、光電変換信号をアナログメモリ142、
或は、145に転送し、読出しレジスタ143、或は、
146を用いて時系列出力する。
【0044】時系列に出力される上記の光電変換信号
は、読出しアンプ144、或は、147にて電圧信号に
変換され、これら電圧信号は差動アップ148へ入力さ
れる。そして、対のアナログスイッチ149aと149
bにより、読出しアンプ144の出力、或は、差動アン
プ148の出力の何れかが、センサ出力(眼球像信号)
161として選択される。その選択は、マイクロコンピ
ュータ100内のCPU150からの制御信号160に
よってなされる。
【0045】次に、視線検出時の動作について、図3の
フローチャートにより説明する。
【0046】視線検出処理が実行開始するとステップ1
00を経て、ステップ101において、赤外発光ダイオ
ード13a〜13f(以下、単にIREDと記す)を点
灯し、次のステップ102において、予備的なセンサ蓄
積を開始する。このセンサ蓄積による眼球像信号は、後
述する外光の有無を判断するためのもので、ごく短い蓄
積時間で良い。
【0047】所定の時間センサ蓄積を行うと、ステップ
103において、上記のIREDを消灯し、次のステッ
プ104において、光電変換部141の光電変換信号を
アナログメモリ142に転送し、予備的センサ蓄積を終
了する。
【0048】次のステップ105においては、センサ信
号を読み出すために、CPU150は制御信号160を
低レベル(“L”)にして、アナログスイッチ149a
を導通状態にし、アナログスイッチ149bを非導通状
態にする。そして、不図示のクロック信号をエリアセン
サ14へ供給して、アナログメモリ142内の光電変換
信号を読出しアンプ114を介して電圧信号に変換し、
アナログスイッチ149aを通してセンサ出力161と
して時系列にマイクロコンピュータ100へ出力させ
る。このセンサ信号161が入力されるマイクロコンピ
ュータ100は、A/D変換器152によってA/D変
換し、これを像データとしてRAM−A151に順次格
納する。
【0049】次のステップ106においては、外光成分
が有るか無いかの判断を行う。具体的には、上記ステッ
プ105において読み出した(予備的なセンサ蓄積で得
られた)像信号のうちのピーク値が所定値よりも大きけ
れば、有害な外光成分があると判断する。
【0050】なお、ここではピーク値を参照したが、予
備的なセンサ蓄積で得られた像信号の平均値を用いても
良い。また、上記ステップ105で得取したセンサ出力
は、外光成分有無の判断以外に、本番のセンサ蓄積での
蓄積時間の調節に用いても良い。
【0051】上記ステップ106において、もし、有害
な外光がないと判断した場合には、ステップ107→1
08→109→110→111と動作を進め、つまり前
述のステップ101〜105と同様の動作を行い(蓄積
時間は異なる)、本番のセンサ蓄積,センサ信号読出し
を実行し、RAM−A151に格納した眼球像信号に基
づいて、次のステップ112において、視線検出演算を
行う。この視線検出演算の具体的な方法は、本出願人に
よって特願平3ー1219098号等に詳述されている
ので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0052】上記の視線検出演算によって、使用者の視
線を検出したならば、ステップ113にてプログラムを
リターンする。
【0053】また、上記ステップ106において、有害
な外光ありと判断した場合には、ステップ114以降へ
分岐し、外光成分を除去した眼球像信号の取得を行う。
【0054】先ず、ステップ114〜ステップ116に
て、IRED照明下でのセンサ蓄積を行い、所定の蓄積
に達するとステップ117へ進み、光電変換部141に
発生した光電変換信号をアナログメモリ142へ転送す
る。このときの蓄積時間は、外光を考慮してステップ1
08でのセンサ蓄積時より短くする。
【0055】次にステップ118において、IRED非
照明下でのセンサ蓄積を行い、ステップ119におい
て、光電変換信号をアナログメモリ145へ転送する。
【0056】以上により、アナログメモリ142にはI
RED照明下での、アナログメモリ145にはIRED
非照明下での、眼球像信号がそれぞれ格納されたことに
なる。
【0057】次のステップ120においては、CPU1
50は制御信号160を高レベル(“H”)にし、セン
サ出力161として差動アンプ148の出力を選択し、
つまりアナログスイッチ149bを導通状態にし、不図
示のクロック信号をエリアセンサ14へ供給して、アナ
ログメモリ142,145を同時に駆動して読出しアン
プ144,147から対応画素の像信号を並列に出力さ
せる。
【0058】この際、上記の様に制御信号160によっ
てアナログスイッチ149bが導通状態となっているた
め、差動アンプ148の出力がエリアセンサ14のセン
サ出力161となってマイクロコンピュータ100に入
力される。従って、この時のセンサ出力161は、IR
ED非照明下の外光成分が除去された眼球像信号が出力
されたことになる。
【0059】上記マイクロコンピュータ100は、入力
される外光成分が除去された眼球像信号をA/D変換器
152によってA/D変換し、これを像データとしてR
AM−A151に順次格納する。そして、前述のステッ
プ112へ進み、視線検出演算を実行する。
【0060】(第2の実施例)上記の第1の実施例で
は、エリアセンサ14内にアナログメモリを2個用意し
て、IRED照明下、非照明下の眼球像信号をそれぞれ
格納させるようにしたが、2個のアナログメモリは必ず
しもエリアセンサ14内に配置する必然性はない。
【0061】図4は一眼レフカメラに内蔵された電気回
路のうち、特に視線検出に関わる部分のみを抽出したブ
ロック図であり、図2と同じ機能を持つ部分は同一符合
を付してある。
【0062】図4のエリアセンサ14は、アナログメモ
リを1個だけ有するもので、その代わりに、マイクロコ
ンピュータ100側に、RAM−A151a,RAM−
B151bの2個用意している。
【0063】次に、この第2の実施例における視線検出
時の動作について、図5のフローチャートにより説明す
る。
【0064】ステップ100〜ステップ113は、図3
と同一であるので、その説明は省略する。
【0065】図5のステップ106において、予備的な
センサ蓄積で得られた像信号のうちのピーク値が所定値
よりも大きく、有害な外光成分あると判断した場合は、
ステップ201以降へ分岐する。
【0066】ステップ201〜ステップ203におい
て、IRED照明下でのセンサ蓄積を行い、次のステッ
プ204において、光電変換部141の光電変換信号を
アナログメモリ142へ転送する。次のステップ205
においては、マイクロコンピュータ100はこの時のセ
ンサ出力(眼球像信号)161をA/D変換器152を
介してRAM−A151aに格納する。
【0067】次にステップ206において、IRED非
照明下でセンサ蓄積を行い、次のステップ208におい
て、そのセンサ出力161を今度はRAMーB151b
に格納する。
【0068】そして、次のステップ209において、そ
れぞれのRAM領域内の2組の眼球像信号の対応画素毎
の像データの差分処理を行う。この処理によって、外光
成分を除去することができる。
【0069】その後は、ステップ112において、視線
検出演算を行う。
【0070】以上の各実施例によれば、視線検出のため
のセンサ蓄積に先立って、蓄積時間の短い予備的なセン
サ蓄積を行い、その眼球像信号に基づいて有害な外光の
有無を判断し、この結果、外光が無いと判断した場合に
は、IREDによる照明下の眼球像信号のみを用いた通
常の視線検出処理を行い、一方、外光があると判断した
場合には、非照明時の眼球像信号も取得して、有害な外
光成分を除去した眼球像信号を用いて視線検出処理を行
うようにしているため、不要な外光成分除去に起因する
応答性の低下を招くことなく、高性能な視線検出が可能
となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
照明点灯時の眼球像情報に基づいて観察者の視線を検出
する第1の検出手段と、照明点灯時の眼球像情報から非
点灯時の眼球像情報を除去した情報に基づいて観察者の
視線を検出する第2の検出手段の、何れか一方を選択す
る選択手段を設け、また、照明点灯時の眼球像情報に基
づいて観察者の視線を検出する第1の検出手段と、照明
点灯時と非点灯時の眼球情報に基づいて観察者の視線を
検出する第2の検出手段の、何れか一方を選択する選択
手段を設け、眼球像情報に基づいて選択手段により、第
1と第2の検出手段の何れかを、つまり何れの視線情報
を採用するかを選択するようにしている。
【0072】よって、不要な外光成分除去に起因する応
答性の低下を招くことなく、高性能な視線検出を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を一眼レフカメラに適用したときの第1
の実施例を示す要部概略図である。
【図2】図1の一眼レフカメラの視線検出に関係する部
分のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例における視線検出時の動
作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例における視線検出に関係
する部分のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例における視線検出時の動
作を示すフローチャートである。
【図6】眼球像及びそのセンサ出力の一例を示す図であ
る。
【図7】一般的な視線検出原理を説明するための図であ
る。
【図8】視線検出時にIRED以外に太陽照明が入射し
た際の眼球像及びそのセンサ出力の一例を示す図であ
る。
【図9】IREDを非照明下での眼球像及びそのセンサ
出力の一例を示す図である。
【符号の説明】
13a〜13b(IRED) 赤外発光ダイオード 14 イメージセンサ(エリア
センサ) 100 マイクロコンピュータ 141 光電変換部 142,145 アナログメモリ 143,46 読出しレジスタ 144,147 読出しアンプ 148 差動アンプ 149a,149b アナログスイッチ 150 CPU 151,151a,151b RAM

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の眼球を照明する照明手段と、観
    察者の眼球像を検知する検知手段と、前記照明手段の点
    灯時の眼球像情報に基づいて、観察者の視線を検出する
    第1の検出手段と、前記照明手段の点灯時の眼球像情報
    から非点灯時の眼球像情報を除去した情報に基づいて、
    観察者の視線を検出する第2の検出手段と、前記第1と
    第2の検出手段の何れか一方を選択する選択手段とを備
    えた視線検出装置。
  2. 【請求項2】 観察者の眼球を照明する照明手段と、観
    察者の眼球像を検知する検知手段と、前記照明手段の点
    灯時の眼球像情報を格納する第1の記憶手段と、非点灯
    時の眼球像情報を格納する第2の記憶手段と、前記第1
    の記憶手段に格納された眼球像情報に基づいて、観察者
    の視線を検出する第1の検出手段と、前記第1と第2の
    記憶手段に格納されたそれぞれの眼球像情報に基づい
    て、観察者の視線を検出する第2の検出手段と、前記第
    1と第2の検出手段の何れか一方を選択する選択手段と
    を備えた視線検出装置。
  3. 【請求項3】 選択手段は、眼球像情報に基づいて、第
    1と第2の検出手段の何れか一方を選択する手段である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の視線検出装置。
  4. 【請求項4】 第2の検出手段内に、第1の記憶手段に
    格納された眼球像情報と第2の記憶手段に格納された眼
    球像情報との差を取る演算手段を具備していることを特
    徴とする請求項2記載の視線検出装置。
  5. 【請求項5】 検知手段と第1,第2の記憶手段が同一
    基板上に形成されていることを特徴とする請求項2記載
    の視線検出装置。
  6. 【請求項6】 観察者の眼球を照明する照明過程と、観
    察者の眼球像を検知する検知過程と、前記照明点灯時の
    眼球像情報に基づいて、観察者の視線を検出する第1の
    検出過程と、前記照明点灯時の眼球像情報から非点灯時
    の眼球像情報を除去した情報に基づいて、観察者の視線
    を検出する第2の検出過程と、前記第1と第2の検出過
    程の何れか一方を選択する選択過程とを有する視線検出
    方法。
  7. 【請求項7】 観察者の眼球を照明する照明過程と、観
    察者の眼球像を検知する検知過程と、前記照明点灯時の
    眼球像情報を格納する第1の記憶過程と、非点灯時の眼
    球像情報を格納する第2の記憶過程と、前記第1の記憶
    手段に格納された眼球像情報に基づいて、観察者の視線
    を検出する第1の検出過程と、前記第1と第2の記憶過
    程で記憶されたそれぞれの眼球像情報に基づいて、観察
    者の視線を検出する第2の検出過程と、前記第1と第2
    の検出過程の何れか一方を選択する選択過程とを有する
    視線検出方法。
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