JP3391892B2 - 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法 - Google Patents

視線検出装置、光学装置及び視線検出方法

Info

Publication number
JP3391892B2
JP3391892B2 JP13962894A JP13962894A JP3391892B2 JP 3391892 B2 JP3391892 B2 JP 3391892B2 JP 13962894 A JP13962894 A JP 13962894A JP 13962894 A JP13962894 A JP 13962894A JP 3391892 B2 JP3391892 B2 JP 3391892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eyeball
image
observer
line
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13962894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07323010A (ja
Inventor
辰幸 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13962894A priority Critical patent/JP3391892B2/ja
Publication of JPH07323010A publication Critical patent/JPH07323010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3391892B2 publication Critical patent/JP3391892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えば被写体像が形
成されている観察面(ピント面)上のファインダ系を介
して観察者が観察している注視点方向の軸、いわゆる視
線(視軸)を、観察者の眼球像を演算処理して検出する
機能を有した視線検出装置、光学装置や観察者の視線を
検出する視線検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮影者が観察面上のどの位置
を観察しているかを検出する、いわゆる視線(視軸)を
検出する装置(例えばアイカメラ)が種々提供されてい
る。例えば特開平1−274736号公報においては、
光源からの平行光束を撮影者の眼球の前眼部へ投射し、
角膜からの反射光による角膜反射像と瞳孔の結像位置を
利用して注視点を求めている。また同公報において、注
視点検出装置を一眼レフカメラに配設し、撮影者の注視
点情報を用いて撮影レンズの自動焦点調節を行う例を開
示している。
【0003】図10は、一眼レフカメラに配設された視
線検出光学系の概略図である。
【0004】同図において、11は接眼レンズで、撮影
者はこの接眼レンズ11に目を近づけてファインダ内の
被写体を観察する。13a〜13dは各々撮影者に対し
て不感の赤外光を放射する発光ダイオード等の光源であ
る。撮影者の眼球で反射した照明光の一部は受光レンズ
12においてイメージセンサ14に集光する。
【0005】図11(A)は上記イメージセンサ14に
投影される眼球像の概略図であり、図11(B)は上記
イメージセンサ14の出力ラインからの出力信号の強度
分布を示す図である。
【0006】図12は視線検出の原理を説明する為の図
である。
【0007】同図において、15は撮影者の眼球、16
は角膜、17は虹彩である。なお、図10に示した接眼
レンズ11は説明には不要であるため省略してある。
【0008】以下、上記の各図を用いて視線の検出方法
について説明する。
【0009】光源13bより放射された赤外光は観察者
の眼球15の角膜16を照射する。このとき角膜16の
表面で反射した赤外光の一部により形成される角膜反射
像d(虚像)は受光レンズ12により集光され、イメー
ジセンサ14上の位置d´に結像する。同様に光源13
aにより放射された赤外光は、眼球15の角膜16を照
明する。このとき、角膜16の表面で反射した赤外光の
一部により形成された角膜反射像eは受光レンズ12に
より集光され、イメージセンサ14上の位置e´に結像
する。
【0010】又、虹彩17の端部a,bからの光束は、
受光レンズ12を介してイメージセンサ14上の位置a
´,b´に該端部a,bの像を結像する。受光レンズ1
2の光軸に対する眼球15の光軸の回転角θが小さい場
合、虹彩17の端部a,bのx座標をxa,xbとする
と、瞳孔19の中心位置cの座標xcは、 xc≒(xa+xb)/2 と表される。
【0011】また、角膜反射像d及びeの中点のx座標
と角膜16の曲率中心oのx座標xoとは略一致する。
このため角膜反射像の発生位置d,eのx座標をxd,
xe、角膜16の曲率中心oと瞳孔19の中心cまでの
標準的な距離をLOCとすると、眼球15の光軸15aの
回転角θxは、 LOC*sinθx≒(xd+xe)/2−xc …………(1) の関係式を略満足する。このため、図11(A)に示し
た様に、イメージセンサ14上に投影された眼球15の
各特徴点(角膜反射像及び瞳孔の中心)の位置を検出す
ることにより、眼球15の光軸15aの回転角θを求め
ることができる。
【0012】眼球15の光軸15aの回転角は(1)式
より、 β*LOC*sinθx≒{(xpo−δx)−xic}*pitch …………(2) β*LOC*sinθy≒{(ypo−δy)−yic}*pitch …………(3) と求められる。
【0013】ここで、θxはzーx平面内での眼球光軸
の回転角、θyはyーz平面内での眼球光軸の回転角で
ある。また、(xpo,ypo)はイメージセンサ14
上の2個の角膜反射像の中点の座標、(xic,yi
c)はイメージセンサ14上の瞳孔中心の座標である。
pitchはイメージセンサ14の画素ピッチである。
又、βは受光レンズ12に対する眼球15の位置により
決る結像倍率で、実質的には2個の角膜反射像の間隔の
関数として求められる。δx,δyは角膜反射像の中点
の座標を補正する補正項であり、撮影者の眼球を平行光
ではなく発散光にて照明していることにより生じる誤差
を補正する補正項、及び、δyに関しては、撮影者の眼
球を下まぶたの方から発散光にて照明していることによ
り生じるオフセット成分を補正する補正項も含まれてい
る。
【0014】撮影者の眼球光軸の回転角(θx,θy)
が算出されると、撮影者の観察面(ピント板)上の注視
点(x,y)は、カメラの姿勢が横位置の場合、 x=m*(θx+△) ………………(4) y=m*θy ………………(5) と求められる。
【0015】ここで、x方向はカメラの姿勢が横位置の
場合の撮影者に対して水平方向、y方向はカメラの姿勢
が横位置の場合の撮影者に対して垂直方向を示してい
る。mは眼球15の回転角からピント板上の座標に変換
する変換係数、△は眼球光軸15aと視軸(注視点)と
のなす角である。一般に眼球の回転角と観察者が実際に
見ている視軸とは、観察者に対して水平方向に約5°ず
れており、垂直方向には殆どずれていない事が知られて
いる。
【0016】光源13a,13bの照明でカメラの姿勢
が縦位置のときは、眼球像が図13(A)の様に、観察
者のまぶたにより角膜反射像eがケラレて、上述のよう
に角膜反射像の位置の中点が求められなくなり、視線
(注視点)が求められなくなる。
【0017】そこで、カメラが縦位置のときは、光源1
3a,13cの組み合わせ、又は13b,13dの組み
合わせで照明し、図13(B)のように角膜反射像の位
置がまぶたにケラレないような照明を選んで、上述の処
理を行っていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記の様にカメラの姿
勢、つまりファインダ部と撮影者の眼球との縦横の相対
位置関係によって、まぶたやまつげなどによって照明が
ケラレる為に角膜反射像が得られない場合があり、よっ
て従来においては、水銀スイッチやその他の機械的なス
イッチや光学的なスイッチなどでカメラの姿勢を検出
し、点灯する光源の位置を切換えていた。
【0019】しかしながら、水銀スイッチなどの検知ス
イッチを使用しなければならないのでコストがかかると
いう問題がある。一方、この種の検知スイッチに頼らず
手動で縦位置,横位置の姿勢を撮影者が入力する構成に
した場合は、撮影者に煩わしい操作を強要してしまうこ
とになる。
【0020】しかも、上記の水銀スイッチは重力を利用
して姿勢検知を行うものであるため、撮影者が横になっ
ている場合や完全に下を向いているときなど、該スイッ
チが正しい値を出さなくなるという恐れもある。
【0021】 (発明の目的) 本発明の目的は、接眼
部と眼球位置の相対位置を検知する為のスイッチ部材を
具備することなく、高精度の視線検出を行うことのでき
視線検出装置、光学装置及び視線検出方法を提供する
ことである。
【0022】
【0023】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、複数の光源を有する照
明手段に観察者の眼球を照明させ、光電変換素子から出
力される観察者の眼球像の光電変換信号を処理すること
で、該眼球像の角膜反射像と瞳孔の位置を検出し、該角
膜反射像の位置と該瞳孔の位置に基いて観察者の視線を
検出する処理装置を有する視線検出装置において、前記
処理装置が、前記照明手段の何れかの光源を選択して観
察者の眼球を照明させ、該光源が観察者の眼球を照明し
ている際に、前記眼球像から該光源に応じた角膜反射像
が検出されたか否かを判別し、検出されなければ眼球像
から瞳孔の位置を検出することなく、前記眼球像から該
光源に応じた角膜反射像が検出されるまでは、順次該視
線検出装置を有する光学装置が別の姿勢であると想定し
たときの光源を選択して観察者の眼球を照明させること
を特徴とするものであり、また、請求項2記載の本発明
は、請求項1記載の視線検出装置を有する光学装置とす
るものである。
【0024】 また、上記目的を達成するために、請求
項3記載の本発明は、複数の光源を有する照明手段に観
察者の眼球を照明させ、光電変換素子から出力される観
察者の眼球像の光電変換信号を処理することで、該眼球
像の角膜反射像と瞳孔の位置を検出し、該角膜反射像の
位置と該瞳孔の位置に基いて観察者の視線を検出する視
線検出方法において、前記照明手段の何れかの光源を選
択して観察者の眼球を照明させ、該光源が観察者の眼球
を照明している際に、前記眼球像から該光源に応じた角
膜反射像が検出されたか否かを判別し、検出されなけれ
ば眼球像から瞳孔の位置を検出することなく、前記眼球
像から該光源に応じた角膜反射像が検出されるまでは、
順次前記照明手段を有する光学装置が別の姿勢であると
想定したときの光源を選択して観察者の眼球を照明させ
ることを特徴とするものである。
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0027】図1〜図8は本発明の第1の実施例を一眼
レフカメラに適用した場合に係る図であり、図1は一眼
レフカメラの要部を示す概略図、図2(A),(B)は
図1の一眼レフカメラの上面及び背面を示す図、図3は
図1の一眼レフカメラのファインダ視野図である。
【0028】図1において、1は撮影レンズであり、便
宜上2枚のレンズ1a,1bで示したが、実際は多数の
レンズから構成されている。2は主ミラーで、観察状態
と撮影状態に応じた撮影光路へ斜設されあるいは退去さ
れる。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光束を
カメラボディの下方へ向けて反射する。4はシャッタで
ある。5は感光部材で、銀塩フィルムあるいはCCDや
MOS型等の固体撮像素子あるいはビディコン等の撮像
管より成っている。
【0029】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,2次結像レンズ6d,絞り6e,後述する複数のC
CDから成るラインセンサ6f等から構成されている周
知の位相差方式を採用している。同図の焦点検出装置6
は、図3に示すようにファインダ視野内(観察画面内)
213の複数の領域(5箇所の測距点マーク200〜2
04)を焦点検出可能なように構成されている。
【0030】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズ
ムである。9,10は観察画面内の被写体輝度を測定す
る為の結像レンズと測光センサで、結像レンズ9はペン
タプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測光セ
ンサ10を共役に関係付けている。
【0031】11は前記ペンタプリズム8の射出面後方
に配置され、撮影者の眼15によるピント板7の観察に
使用される接眼レンズであり、該接眼レンズ11には例
えば可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイックミ
ラーより成る光分割器11aが具備されている。12は
受光レンズ、14はCCD等の光電素子列を2次元的に
配したイメージセンサで、受光レンズ12に関して所定
の位置にある撮影者の眼15の虹彩近傍と共役になるよ
うに配置されている。
【0032】 13(13a〜13d)は各々撮影者の
眼球15の照明光源であるところの赤外発光ダイオード
で、図2(B)に示す様に、接眼レンズ11の回りに配
置されている。更に詳しくは、赤外発光ダイオード13
a,13bはカメラの姿勢が横位置時に、13a,13
cは縦位置a時に、13b,13dは縦位置b時に、そ
れぞれ角膜反射像が最適に得られるような、所定の位置
に配置されている。
【0033】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDであり、該スーパー
インポーズ用LED21から発光された光は投光用プリ
ズム22,主ミラー2で反射してピント板7の表示部に
設けた微小プリズムアレイ7aで垂直方向に曲げられ、
ペンタダハプリズム8,接眼レンズ11を通って撮影者
の眼15に達する。そこでピント板7の焦点検出領域に
対応する位置にこの微小プリズムアレイ7aを枠状に形
成し、これを各々に対応したスーパーインポーズ用LE
D21(各々をLED−L1,LED−L2,LED−
C,LED−R1,LED−R2とする)によって照明
する。これによって、図3に示したファインダ視野から
判かるように、各々の測光点マーク200,201,2
02,203,204がファインダ視野内213で光
り、焦点検出領域(測距点)を表示させている(以下、
これをスーパーインポーズ表示という)。
【0034】23はファインダ視野領域を形成する視野
マスク、24はファインダ視野外に撮影情報を表示する
ためのファインダ内LCDで、照明用LED(F−LE
D)25によって照明されている。ファインダ内LCD
24を透過した光は三角プリズム26によってファイン
ダ内に導かれ、図3のファインダ視野外207に表示さ
れ、撮影者は該撮影情報を観察している。
【0035】31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32
は後述の絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33
はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等からなるレン
ズ駆動部材である。35はフォトカプラであり、レンズ
駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知して
レンズ焦点調節回路110に伝えている。レンズ焦点調
節回路110は、この情報とカメラ側からのレンズ駆動
量の情報に基づいてレンズ駆動用モータ33を所定量駆
動させ、撮影レンズ1の合焦レンズ1aを合焦位置に移
動させている。37は公知のカメラとレンズとのインタ
ーフェイスとなるマウント接点である。
【0036】図2において、41はレリーズ釦、42は
外部モニタ表示装置としてのモニタ用LCDで、予め決
められたパターンを表示する固定セグメント表示部42
aと可変数値表示用の7セグメント表示部42bとから
成っている。44はモードダイヤルで、指標55の位置
に該モードダイヤル44上に刻印されえたマーク等を合
せて撮影モード等の選択を行うものである。他の操作部
材については本発明の理解において特に必要ないので省
略する。
【0037】ここで、本実施例においては、図2の
(B)のような姿勢で撮影者が接眼レンズ11を覗いた
場合を横位置と定め、又図2の(B)の状態からカメラ
を回転させ、レリーズ釦41を上方にして撮影者が接眼
レンズ11を覗いた場合を縦位置aとし、反対にカメラ
を回転させ、レリーズ釦41を下方にして撮影者が接眼
レンズ11を覗いた場合を縦位置bと定める。
【0038】図4は上記構成における一眼レフカメラの
電気的構成を示すブロック図であり、図1と同じ部分は
同一の番号をつけている。
【0039】同図において、カメラ本体に内蔵されたカ
メラ制御手段であるところのマイクロコンピュータの中
央処理装置(以下、CPUと記す)100には、視線検
出回路101,測光回路102,自動焦点検出回路10
3,信号入力回路104,LCD駆動回路105,LE
D駆動回路106,IRED駆動回路107,シャッタ
制御回路108、及び、モータ制御回路109がそれぞ
れ接続されている。また、撮影レンズ1内に配置された
焦点調節回路110,絞り駆動回路111とは図1で示
したマウント接点37を介して信号の伝達がなされる。
【0040】CPU100に付随した記憶手段としての
EEPROM100aは、フィルムカウンタその他の撮
影情報を記憶可能である。
【0041】 前記視線検出回路101は、イメージセ
ンサ14(CCD−EYE)からの眼球像の出力をA/
D変換し、この像情報をCPU100に送信する。CP
U100は後述するように視線検出に必要な眼球像の各
特徴点を所定のアルゴリズムに従って抽出し、さらに各
特徴点の位置から撮影者の眼球の回転角を算出する。
【0042】前記測光回路102は、測光センサ10か
らの出力を増幅後、対数圧縮,A/D変換し、各センサ
の輝度情報としてCPU100に送信する。測光センサ
10は図8に示すように画面内を16分割しており、そ
れぞれA0〜A4,B5〜B11,C12〜C15の1
6個の光電変換出力を出力するフォトダイオードから構
成されている。
【0043】前記自動焦点検出回路103に接続される
ラインセンサ6fは、前述のように画面内の5つの測距
点200〜204に対応した5組のラインセンサCCD
−L2,CCD−L1,CCD−C,CCD−R1,C
CD−R2から構成される公知のCCDラインセンサで
あり、自動焦点検出回路103はこれらラインセンサ6
fから得た電圧をA/D変換し、CPU100に送る。
【0044】SW1はレリーズ釦41の第1ストローク
でONし、測光,AF,視線検出動作を開始する測光ス
イッチ、SW2はレリーズ釦の第2ストロークでONす
るレリーズスイッチ、SW−DIAL1とSW−DIA
L2は電子ダイヤル45内に設けたダイヤルスイッチで
あり、信号入力回路のアップダインカウンタに入力さ
れ、該電子ダイヤル45の回転クリック量をカウントす
る。
【0045】次に、視線検出手段を有した上記の一眼レ
フカメラの動作について、図5〜図7のフローチャート
にしたがって説明する。
【0046】図2に示すモードダイヤル44を回転させ
てカメラを不作動状態から所定の撮影モードに設定する
と(本実施例では、シャッタ優先AEに設定されている
ものとする)、カメラの電源がONされ、CPU100
は#(以下、ステップと記す)100を介してステップ
101からの動作を開始する。
【0047】先ず、CPU100の視線検出に使われる
変数をリセットする(ステップ101)。そして、レリ
ーズ釦41が押込まれてスイッチSW1がONするのを
待機する(ステップ102)。その後、レリーズ釦41
が押込まれてスイッチSW1がONされたことを信号入
力回路104を介して検知すると、CPU100は視線
検出及び注視点選択,カメラの姿勢判別を実行する(ス
テップ103)。なお、このステップ103での動作は
本発明の重要な部分であるので、その詳細はサブルーチ
ンとして後述する。
【0048】次に、自動焦点検出動作時に用いる測距点
を視線入力モードにより選択するモードになっているか
否かを判別し(ステップ104)、もし視線入力モード
に設定されていたら上記ステップ103で選択された注
視点にある測距点マーク(200〜204のうちのいず
れか)を、LED駆動回路106に信号を送信してスー
パーインポーズ用LED21を用いて点滅表示させる
(ステップ105)。一方、視線入力モードに設定され
ていなかったら、また後述のように視線検出NGであれ
ば、注視点を表示せずに測距点自動選択を行う(ステッ
プ117)。この測距点自動選択については、サブルー
チンとして後述する。
【0049】視線検出又は測距点自動選択によって測距
点が選択されたならば、その測距点の焦点検出を実行す
る(ステップ106)。そして、ここで選択された測距
点が測距不能であるかを判別し(ステップ107)、測
距不能であればCPU100はLCD駆動回路105に
信号を送ってファインダ内LCD24の合焦マークを点
滅させ、測距がNG(不能)であることを撮影者に警告
する(ステップ115)。この動作はスイッチSW1が
離される(OFFされる)まで継続される(ステップ1
16)。そして、スイッチSW1がOFFされるとステ
ップ102へ戻り、同様の動作を繰り返す。
【0050】一方、選択された測距点が測距可能であ
り、まだ合焦でなければ(ステップ107→108)、
CPU100はレンズ焦点調節回路110に信号を送っ
て所定量撮影レンズ1を駆動させる(ステップ11
4)。レンズ駆動後、自動焦点検出回路103を介して
再度焦点検出を行い(ステップ106)、撮影レンズ1
が合焦するまで上記のステップ106→107→108
→114→106……を繰り返す。
【0051】そして、選択された測距点において撮影レ
ンズ1が合焦したならば、CPU100はLCD駆動回
路105に信号を送ってファインダ内LCD24の合焦
マークを点灯させると共に、LED駆動回路106にも
信号を送って合焦している測距点マーク(200〜20
4のいずれか)に合焦表示させる(ステップ108→1
09)。
【0052】この時、合焦した測距点がファインダ内に
表示されたのを撮影者が見て、その測距点が正しくない
と認識してレリーズ釦41から手を離しスイッチSW1
をOFFにすると(ステップ110)、引続きカメラは
スイッチSW1がONするのを待機するステップ102
へ戻る。
【0053】また、撮影者が合焦表示された測距点を見
て、引続きスイッチSW1をONし続けたならば(ステ
ップ110)、CPU100は測光回路102に信号を
送信して測光を行わせる(ステップ111)。
【0054】図8に画面内を分割して測光する分割測光
のエリアを示したが、CPU100は、各エリアの測光
値から所定のアルゴリズムで評価測光を行い、合焦した
測距点を含む測光領域に重み付けを行った露出値を決定
する。この所定のアルゴリズムについては後述する。
【0055】更にレリーズ釦41が押込まれてスイッチ
SW2がONされているか否かの判別を行い(ステップ
112)、該スイッチSW2がOFF状態であれば再び
スイッチSW1の状態の確認を行うステップ110へ戻
る。
【0056】又、上記スイッチSW2がONされたなら
ば、CPU100はシャッタ制御回路108,モータ制
御回路109,絞り駆動回路111にそれぞれ信号を送
信する。この時の動作について詳述すると、まずモータ
制御回路109を介してモータM2(図4参照)に通電
して主ミラー2をアップさせ、絞り駆動回路111を介
して絞り31を絞り込んだ後、シャッタ制御回路108
を介してマグネットMG1に通電しシャッタ4の先幕を
開放する。絞り31の絞り値及びシャッタ4のシャッタ
スピードは、前記測光回路102にて検知された露出値
とフィルム5の感度から設定される。所定のシャッタ秒
時経過後、マグネットMG2(図4参照)に通電し、上
記シャッタ4の後幕を閉じる。フィルム5への露光が終
了すると、上記モータM2に再度通電し、ミラーダウ
ン,シャッタチャージを行うとともにモータM1(図4
参照)にも通電し、フィルムの1駒送りを実行し、一連
のシャッタレリーズシーケンスの動作を完了する(ステ
ップ113)。その後は再びスイッチSW1がONされ
るのを待機するステップ102へ戻る。
【0057】次に、上記ステップ103において行われ
る「視線検出&姿勢判別&注視点選択」サブルーチンに
ついて、図6のフローチャートにより説明する。
【0058】まず、CPU100はカメラの姿勢が横位
置であることを想定して、撮影者の眼を照明するために
赤外発光ダイオード(以下、IREDと記す)13a,
13bを点灯させる(ステップ201)。次に、所定の
時間、イメージセンサ14への電荷蓄積を行う(ステッ
プ202)。この蓄積が終了すると、次にIRED13
a,13bを消灯する(ステップ203)。そして、C
PU100は蓄積の終了したイメージセンサ14から撮
影者の眼球像を読出すと共に、逐次的に角膜反射像(P
像)や瞳孔部の特徴抽出の処理を行う(ステップ20
4)。
【0059】P(プルキンエ)像は眼球照明用IRED
の角膜反射像であるから、この像信号中には光強度の強
い輝点として現れるため、その特徴をもって一組のP像
を検出し、その位置(xd´,yd´),(xe,ye
´)を求めることが出来る(ステップ205)。しか
し、カメラが縦位置になっていて、P像が出来るはずの
位置にまぶたなどがあり、P像の検出が出来ないときは
(ステップ206)、ステップ211へ移行する。
【0060】一方、P像の位置が検出出来ると(ステッ
プ206)、カメラの姿勢が横位置であると判別し(ス
テップ207)、瞳孔中心(xc´,yc´)及び瞳孔
径rcの検出を行う(ステップ230)。
【0061】撮影者の眼球像の中からP像位置と瞳孔が
検出されれば、撮影者の眼球光軸の回転角(θx,θ
y)を算出し、撮影者の観察面(ピント板)上の注視点
(x,y)を求め(ステップ231)、この「視線検出
&姿勢判別&注視点選択」サブルーチンを抜ける(ステ
ップ232)。
【0062】上記のステップ206においてP像が存在
しないとなると、CPU100はカメラが横位置でない
と判別し、カメラの姿勢が縦位置aであることを想定し
て、撮影者の眼を照明するためにIRED13a,13
cを点灯する(ステップ211)。この後、CPU10
0はステップ202〜ステップ205と同様の処理を行
い(ステップ211〜ステップ215)、P像の検出を
行う(ステップ216)。ここでカメラの姿勢が横位置
でも縦位置aでもないときは、P像が出来るはずの位置
にまぶたなどがあり、P像の検出が出来ないので、ステ
ップ216からステップ221へ移行する。
【0063】一方、P像の位置が検出出来ると(ステッ
プ216)、カメラの姿勢が縦位置aであると判別し
(ステップ217)、瞳孔中心(xc´,yc´)及び
瞳孔径rcの検出を行う(ステップ230)。
【0064】撮影者の眼球像の中からP像位置と瞳孔が
検出されれば、撮影者の眼球光軸の回転角(θx,θ
y)を算出し、撮影者の観察面(ピント板)上の注視点
(x,y)を求め(ステップ231)、この「視線検出
&姿勢判別&注視点選択」サブルーチンを抜ける(ステ
ップ232)。
【0065】上記ステップ216においてP像が存在し
ないとなると、CPU100はカメラが横位置でも縦位
置aでもないと判別し、カメラの姿勢が縦位置bである
こと想定して、撮影者の眼を照明するためにIRED1
3b,13dを点灯する(ステップ221)。この後、
CPU100はステップ202〜ステップ205と同様
の処理を行い(ステップ221〜ステップ225)、P
像の検出を行う(ステップ226)。ここで、カメラの
姿勢がどの位置にあってもP像が出来ないときは、撮影
者がファインダを正しく覗いていないことが考えられ、
視線検出はNGと判定し(ステップ228)、この「視
線検出&姿勢判別&注視点選択」サブルーチンを抜ける
(ステップ232)。
【0066】一方、P像の位置が検出出来ると(ステッ
プ226)、カメラの姿勢が縦位置bであると判別し
(ステップ227)、瞳孔中心(xc´,yc´)及び
瞳孔径rcの検出を行う(ステップ230)。
【0067】撮影者の眼球像の中からP像位置と瞳孔が
検出されれば、撮影者の眼球光軸の回転角(θx,θ
y)を算出し、撮影者の観察面(ピント板)上の注視点
(x,y)を求め(ステップ231)、この「視線検出
&姿勢判別&注視点選択」サブルーチンを抜ける(ステ
ップ232)。
【0068】このようにカメラの姿勢を3ポジション想
定して、4個のIREDによる組合せ(3ペア)により
必要に応じて順次照射し、それぞれP像検出を行い、注
視点座標を求めて測距点の指標のある座標から、一つの
測距点とカメラの姿勢を判別する。
【0069】カメラの姿勢が横位置か縦位置かの判別出
来れば、それを測距点自動選択のアルゴリズムや評価測
光のアルゴリズムに利用することが出来る。
【0070】図7に、図5のステップ117において実
行される「測距点自動選択」サブルーチンの動作を示す
フローチャートを示す。
【0071】CPU100は視線検出がNGの場合(ス
テップ401)とカメラの姿勢が横位置と判別した場合
(ステップ402)は、自動測距点選択の測距点の候補
を5点(R2,R1,C,L1,L2)全てとし(ステ
ップ405)、その中から近点優先のアルゴリズムによ
り測距点を決定する(ステップ408)。
【0072】また、カメラの姿勢は縦位置aと判別した
場合(ステップ403)は、自動測距点選択の測距点の
候補を5点のうち、真中(C)、右中(R1)、右端
(R2)とし(ステップ406)、その中から近点優先
のアルゴリズムにより測距点を決定する(ステップ40
8)。
【0073】また、カメラの姿勢が縦位置aでもない判
別した場合(ステップ403)は、カメラが縦位置bで
あるということであるので、自動測距点選択の測距点の
候補を5点のうち真中(C)、左中(L1)、左端(L
2)とし(ステップ407)、その中から近点優先のア
ルゴリズムにより測距点を決定する(ステップ40
8)。
【0074】上記の様にして自動測距点選択で測距点が
決定されれば、この「測距点自動選択」サブルーチンを
抜ける(ステップ409)。
【0075】このようにカメラの姿勢によって自動測距
点選択のアルゴリズムを変えると、例えば縦位置で地面
に立った人物を撮影する場合に、近点優先の自動測距点
選択アルゴリズムのために、地面にピントが合って人物
がぼけてしまうような失敗写真を防ぐことが出来る。
【0076】又同様に、評価測光のアルゴリズムにカメ
ラの姿勢情報を導入することによって、逆光で空が画面
の上方にあるような撮影シーンでも、画面上方にある分
割測光エリアの出力を過小評価することで、明るい空に
引っ張られることなく、主被写体に適正な露光量を得る
ことが出来る。
【0077】(第2の実施例)上記の第1の実施例で
は、カメラの各姿勢を想定して選択IREDペアを撮影
者の視線を検出出来るように長時間照明しているが、P
像は前述のように光強度の強い輝点であるため、このP
像を検出するためだけであるなら、長い時間の照明とイ
メージセンサ(CCD)への蓄積は必要でない。そこ
で、図9に本発明の第2の実施例における「視線検出&
姿勢判別&注視点選択」サブルーチンを示す。なお、そ
の他の動作やカメラの構成は第1の実施例と同様である
ので、ここでは省略する。
【0078】図9は上記の様に「視線検出&姿勢判別&
注視点選択」サブルーチンであるが、大半は第1の実施
例における図6と同じである。ここでは異なる部分だけ
説明する。
【0079】まず、図6でのステップ202,ステップ
212,ステップ222に相当する、それぞれ横位置,
縦位置a,縦位置bを想定して、IREDを照明したと
きのイメージセンサ14の蓄積であるが、最初の蓄積
は、P像を検出するためだけであるので、蓄積時間の短
い(約1/10)予備蓄積となる(ステップ302,ス
テップ312,ステップ322)。
【0080】そして、図6でのステップ207,ステッ
プ217,ステップ227に相当する、カメラの姿勢を
判別した後(ステップ307,ステップ317,ステッ
プ327)は、視線検出のためのイメージセンサ14の
本蓄積を行うためにそれぞれIREDを点灯する(ステ
ップ308,ステップ318,ステップ328)。
【0081】次に、所定の時間、イメージセンサ14の
電荷蓄積を行う(ステップ330)。この後の処理は、
図6のステップ203〜ステップ205と同じであり、
蓄積が終了すると共にIREDも消灯し(ステップ33
1)、逐次的にP像や瞳孔部の特徴抽出の処理を行い
(ステップ322)。1組のP像を検出する(ステップ
333)。
【0082】P像の位置が検出出来ると、瞳孔中心(x
c´,yc´)及び瞳孔径rcの検出を行う(ステップ
334)。
【0083】撮影者の眼球像の中からP像位置と瞳孔が
検出されれば、撮影者の眼球光軸の回転角(θx,θ
y)を算出し、撮影者の観察面(ピント板)上の注視点
(x,y)を求め(ステップ335)、サブルーチンを
抜ける(ステップ336)。
【0084】また、図6のときの説明と同様、カメラの
姿勢がどの位置にあっても、P像が出来ないときは(ス
テップ326)、撮影者がファインダを正しく覗いてい
ないことが考えられ、視線検出はNGと判定し(ステッ
プ329)、この「視線検出&姿勢判別&注視点選択」
サブルーチンを抜ける(ステップ236)。
【0085】このようにすると、カメラの姿勢を判別す
るための処理が短くて済み、視線検出全体のフローの処
理時間の短縮も図れる。
【0086】以上の各実施例によれば、カメラがどの姿
勢であっても、先ず横位置用赤外照明を行って角膜反射
像が検知できるか否かを判別し、この結果、検出できな
ければカメラの姿勢は横位置ではないとして、次に縦位
置a用赤外照明を行って角膜反射像が検知できるか否か
を判別し、この際にも検出できなければカメラの姿勢は
横位置でも縦位置aでもないとして、次に縦位置b用赤
外照明を行って角膜反射像が検知できるか否かを判別
し、カメラの姿勢を決定し、そして、角膜反射像が検知
出来た照明により角膜反射像の位置を検出して視線の注
視点を求めるようにしているため、従来必要としていた
水銀スイッチ等のカメラの姿勢検知スイッチを廃止する
ことができ、コストの削減は勿論、カメラの姿勢変化の
検知やその時の視線検出の信頼性を向上させることが可
能となる。
【0087】 (発明と実施例の対応) 本実施例にお
いて、中央処理装置(CPU)100が本発明の処理装
に相当する。
【0088】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0089】(変形例)本実施例では、視線により測距
点選択を行っているが、これに限らず、視線により他の
機能、例えば絞り込みを行ったり、電子ダイヤル45の
機能を切換えるなどいろいろな使用法が考えられる。
【0090】また、本実施例では、カメラの姿勢を判別
するために、IRED13a,13bのペア、次に13
a,13cのペア、次いで13b,13dのペアの順で
切換えるようにしているが、勿論この順序に限るもので
はない。更に、必ずしもペアにて照明する様に構成する
必要はない。
【0091】また、得られる姿勢情報、つまり撮影者の
眼球の位置と接眼部の相対位置情報は、測距点自動選択
や評価測光時に利用する様にしているが、これ以外に、
例えば日付等の写し込み位置の選択情報としても用いる
ことができる。
【0092】又本実施例では、赤外発光ダイオード(I
RED)の照明位置によってカメラの姿勢検知を行って
いるが、その他、観察者の眼球像の光電変換信号を画像
処理することによって、つまり観察者の眼の特徴、例え
ば目尻,まつげ,まばたきなどを利用して、カメラの姿
勢(縦横)検知する使用法も考えられる。
【0093】また、本発明は、一眼レフカメラに適用し
た場合を想定しているが、レンズシャッタカメラ,ビデ
オカメラ等のカメラに適用可能である。更には、その他
の光学機器や他の装置、更には構成ユニットとしても適
用することができるものである。
【0094】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0095】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明において
は、照明手段が有する複数の光源のうちのの何れかの光
源を選択して観察者の眼球を照明させ、該光源が観察者
の眼球を照明している際に、眼球像から該光源に応じた
角膜反射像が検出されたか否かを判別し、検出されなけ
れば眼球像から瞳孔の位置を検出することなく、前記眼
球像から該光源に応じた角膜反射像が検出されるまで
は、順次視線検出に関わる光学装置が別の姿勢であると
想定したときの光源を選択して観察者の眼球を照明させ
るようにしている。
【0096】よって、接眼部と眼球位置の相対位置を検
知する為のスイッチ部材を具備することなく、高精度の
視線検出を行うことができる。
【0097】
【0098】
【0099】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る一眼レフカメラの
要部を示す構成図である。
【図2】図1の一眼レフカメラの上面及び背面を示す図
である。
【図3】図1の一眼カメラのファインダ視野を示す図で
ある。
【図4】図1の一眼カメラの電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】図1の一眼カメラの一連の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】図5のステップ103における「視線検出&姿
勢判別&注視点選択」サブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図7】図5のステップ117における「測距点自動選
択」サブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図1の一眼カメラの分割測光領域を示す図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施例における「視線検出&姿
勢判別&注視点選択」サブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図10】従来の視線検出光学系の概略を示す図であ
る。
【図11】従来の眼球像及びその像信号の出力強度につ
いて説明する為の図である。
【図12】一般的な視線検出の原理について説明する為
の図である。
【図13】カメラの姿勢が縦位置の際に横位置,縦位置
それぞれで照明した時の眼球像について説明するための
図である。
【符号の説明】
6f ラインセンサ 10 測光センサ 11 接眼レンズ 12 受光レンズ 13a〜13d 赤外発光ダイオード(IRED) 14 イメージセンサ 100 CPU 101 視線検出回路 102 測光回路 103 自動焦点検出回路 107 IRED駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−86758(JP,A) 特開 平4−138432(JP,A) 特開 平6−138379(JP,A) 特開 平1−274736(JP,A) 特開 平2−213322(JP,A) 特開 平3−77533(JP,A) 特開 平7−299038(JP,A) 特開 平7−319041(JP,A) 特開 平7−84311(JP,A) 特開 平6−138367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/00 - 3/16 G02B 7/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光源を有する照明手段に観察者の
    眼球を照明させ、光電変換素子から出力される観察者の
    眼球像の光電変換信号を処理することで、該眼球像の角
    膜反射像と瞳孔の位置を検出し、該角膜反射像の位置と
    該瞳孔の位置に基いて観察者の視線を検出する処理装置
    を有する視線検出装置において、前記処理装置は、前記
    照明手段の何れかの光源を選択して観察者の眼球を照明
    させ、該光源が観察者の眼球を照明している際に、前記
    眼球像から該光源に応じた角膜反射像が検出されたか否
    かを判別し、検出されなければ眼球像から瞳孔の位置を
    検出することなく、前記眼球像から該光源に応じた角膜
    反射像が検出されるまでは、順次該視線検出装置を有す
    る光学装置が別の姿勢であると想定したときの光源を選
    択して観察者の眼球を照明させることを特徴とする視線
    検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の視線検出装置を有するこ
    とを特徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】 複数の光源を有する照明手段に観察者の
    眼球を照明させ、光電変換素子から出力される観察者の
    眼球像の光電変換信号を処理することで、該眼球像の角
    膜反射像と瞳孔の位置を検出し、該角膜反射像の位置と
    該瞳孔の位置に基いて観察者の視線を検出する視線検出
    方法において、前記照明手段の何れかの光源を選択して
    観察者の眼球を照明させ、該光源が観察者の眼球を照明
    している際に、前記眼球像から該光源に応じた角膜反射
    像が検出されたか否かを判別し、検出されなければ眼球
    像から瞳孔の位置を検出することなく、前記眼球像から
    該光源に応じた角膜反射像が検出されるまでは、順次
    記照明手段を有する光学装置が別の姿勢であると想定し
    たときの光源を選択して観察者の眼球を照明させること
    を特徴とする視線検出方法。
JP13962894A 1994-05-31 1994-05-31 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法 Expired - Fee Related JP3391892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13962894A JP3391892B2 (ja) 1994-05-31 1994-05-31 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13962894A JP3391892B2 (ja) 1994-05-31 1994-05-31 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07323010A JPH07323010A (ja) 1995-12-12
JP3391892B2 true JP3391892B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=15249713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13962894A Expired - Fee Related JP3391892B2 (ja) 1994-05-31 1994-05-31 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3391892B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101014622B1 (ko) * 2010-07-16 2011-02-16 (주)현대포토닉스 사진촬영용 엘이디 조명장치 및 그 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07323010A (ja) 1995-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5987151A (en) Apparatus for detecting visual axis
US5983030A (en) Optical apparatus having a visual axis detector
JP3297481B2 (ja) 視線検出装置
US5402199A (en) Visual axis detecting apparatus
JPH07199042A (ja) 視線検出機能付カメラ
JP3391892B2 (ja) 視線検出装置、光学装置及び視線検出方法
JP4054436B2 (ja) 光学装置
JP2002301030A (ja) 視線検出機能付き機器
JP3176147B2 (ja) 視線検出装置
JP3530647B2 (ja) 視線検出装置及び光学装置
JP3332581B2 (ja) 光学装置、カメラ、視線検出装置、視線検出方法、及び、接眼部と眼球位置の相対位置判別方法。
JP3211427B2 (ja) 視線検出装置
JP2004012503A (ja) カメラ
JP3184634B2 (ja) 視線検出装置を有する光学装置
JP2003339642A (ja) 視線検出装置及びそれを有した光学装置
JP3219491B2 (ja) 視線検出装置
JP2003307774A (ja) 視線検出機能付き光学機器
JPH06138373A (ja) 視線検出装置
JP3530648B2 (ja) 視線検出装置及び光学装置
JP3372646B2 (ja) 視線検出装置を有した光学装置
JPH05232372A (ja) 視線検出装置付きカメラ
JPH07323008A (ja) 視線検出装置、カメラ、及び、視線補正方法
JP2002341239A (ja) 視線検出装置
JPH06138376A (ja) 視線検出装置
JPH06304141A (ja) 視線検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees