JPH07189981A - 乾式水中モータポンプ - Google Patents
乾式水中モータポンプInfo
- Publication number
- JPH07189981A JPH07189981A JP33085193A JP33085193A JPH07189981A JP H07189981 A JPH07189981 A JP H07189981A JP 33085193 A JP33085193 A JP 33085193A JP 33085193 A JP33085193 A JP 33085193A JP H07189981 A JPH07189981 A JP H07189981A
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- JP
- Japan
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- space
- rotor
- electric motor
- inert gas
- heat
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乾式水中モータポンプにおいて、均等かつ効
率のよい奪熱により蓄熱を抑え、電動機6の高温化を防
止するとともに、電動機6内への侵水を防止する。 【構成】 乾式水中モータポンプの回転軸7にフアン2
6を取付け、空間5内に空気よりも熱伝導率の大きい不
活性ガスを封入し、この不活性ガスをフアン26の回転
により空間5内で強制循環させる。つまり、空間部5a
の不活性ガスをロータ9に形成した複数の第1通気路2
4に送り込んで空間部5bに吐出させ、空間部5bの不
活性ガスを回転軸7の横孔25B,25Bから吸い込ん
で、盲貫孔25Aを上昇させて空間部5aに吐出して、
ロータ9および回転軸7の発熱を全長にわたって均等に
奪熱するとともに、不活性ガスからモータフレーム11
に速やかに熱を伝達して、その表面から放熱させるよう
にしてある。
率のよい奪熱により蓄熱を抑え、電動機6の高温化を防
止するとともに、電動機6内への侵水を防止する。 【構成】 乾式水中モータポンプの回転軸7にフアン2
6を取付け、空間5内に空気よりも熱伝導率の大きい不
活性ガスを封入し、この不活性ガスをフアン26の回転
により空間5内で強制循環させる。つまり、空間部5a
の不活性ガスをロータ9に形成した複数の第1通気路2
4に送り込んで空間部5bに吐出させ、空間部5bの不
活性ガスを回転軸7の横孔25B,25Bから吸い込ん
で、盲貫孔25Aを上昇させて空間部5aに吐出して、
ロータ9および回転軸7の発熱を全長にわたって均等に
奪熱するとともに、不活性ガスからモータフレーム11
に速やかに熱を伝達して、その表面から放熱させるよう
にしてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機によって羽根車
を回転駆動する乾式水中モータポンプに関する。
を回転駆動する乾式水中モータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】電動機によって羽根車を回転駆動する水
中モータポンプは、水封式、油封式、乾式の3種類に大
別される。水封式は電動機のステータやロータのまわり
に水が封入され、油封式はステータやロータのまわりに
油が封入されているのに対し、乾式はステータやロータ
のまわりが空気層、つまり空間になっていて本質的には
陸用モータと同じ構造になっている。これらの水中モー
タポンプにおいて、発熱源である電動機のステータのコ
イルやロータのコイルでの発熱は、水封式や油封式では
水や油を奪熱媒体として良好に奪熱しモータフレームか
ら放熱される。しかし、乾式においては、水や油と比較
して熱伝達特性(熱伝導率)に劣る空気に奪熱媒体とし
ての作用を委ねなければならないので、水封式や油封式
のような良好な奪熱を期待できない。したがって、蓄熱
により電動機が高温化し電動機に種々の悪影響をおよぼ
す要因になる。
中モータポンプは、水封式、油封式、乾式の3種類に大
別される。水封式は電動機のステータやロータのまわり
に水が封入され、油封式はステータやロータのまわりに
油が封入されているのに対し、乾式はステータやロータ
のまわりが空気層、つまり空間になっていて本質的には
陸用モータと同じ構造になっている。これらの水中モー
タポンプにおいて、発熱源である電動機のステータのコ
イルやロータのコイルでの発熱は、水封式や油封式では
水や油を奪熱媒体として良好に奪熱しモータフレームか
ら放熱される。しかし、乾式においては、水や油と比較
して熱伝達特性(熱伝導率)に劣る空気に奪熱媒体とし
ての作用を委ねなければならないので、水封式や油封式
のような良好な奪熱を期待できない。したがって、蓄熱
により電動機が高温化し電動機に種々の悪影響をおよぼ
す要因になる。
【0003】そこで、電動機の回転軸に揚水の通過が可
能な軸方向の貫通路を形成し、貫通路を通過する揚水に
奪熱媒体としての機能をもたせることで蓄熱を抑え、電
動機の冷却を図るようにした構造、つまり中空回転軸に
よる冷却構造、あるいはヒートパイプを採用した冷却構
造などが提案されている。
能な軸方向の貫通路を形成し、貫通路を通過する揚水に
奪熱媒体としての機能をもたせることで蓄熱を抑え、電
動機の冷却を図るようにした構造、つまり中空回転軸に
よる冷却構造、あるいはヒートパイプを採用した冷却構
造などが提案されている。
【0004】しかし、前者の中空回転軸による冷却構造
では、奪熱媒体として貫通路を通過した揚水を電動機の
外部に吐出しなければならないので、貫通路の出口が開
口している回転軸の上端部を電動機の上側に露出させる
必要がある。そのため、回転軸と電動機との取り合せ部
分に余分なシール装置を設けなければならず、このシー
ル装置のシール性劣化により電動機内に侵水する虞れが
ある。また、後者のヒートパイプを採用した冷却構造で
は、冷却部分の位置が下側に偏るので、均等な冷却が妨
げられ、冷却効率が悪い欠点を有している。
では、奪熱媒体として貫通路を通過した揚水を電動機の
外部に吐出しなければならないので、貫通路の出口が開
口している回転軸の上端部を電動機の上側に露出させる
必要がある。そのため、回転軸と電動機との取り合せ部
分に余分なシール装置を設けなければならず、このシー
ル装置のシール性劣化により電動機内に侵水する虞れが
ある。また、後者のヒートパイプを採用した冷却構造で
は、冷却部分の位置が下側に偏るので、均等な冷却が妨
げられ、冷却効率が悪い欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、乾式水中モータポンプでは、熱伝導率に劣る空気
に奪熱媒体としての作用を委ねなければならないので、
水封式や油封式のような良好な奪熱を期待できない。ま
た、揚水の通過が可能な軸方向の貫通路を形成した中空
回転軸による冷却構造では、回転軸と電動機との取り合
せ部分に余分なシール装置を設けなければならず、シー
ル装置のシール性劣化により電動機内に侵水する虞れが
あり、ヒートパイプを採用した冷却構造では、冷却部分
の位置が下側に偏るので、冷却効率が悪いなどの点であ
る。
点は、乾式水中モータポンプでは、熱伝導率に劣る空気
に奪熱媒体としての作用を委ねなければならないので、
水封式や油封式のような良好な奪熱を期待できない。ま
た、揚水の通過が可能な軸方向の貫通路を形成した中空
回転軸による冷却構造では、回転軸と電動機との取り合
せ部分に余分なシール装置を設けなければならず、シー
ル装置のシール性劣化により電動機内に侵水する虞れが
あり、ヒートパイプを採用した冷却構造では、冷却部分
の位置が下側に偏るので、冷却効率が悪いなどの点であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、揚水路内に配
備されるハウジングで囲まれた空間に電動機が設置さ
れ、この電動機の回転軸に羽根車が取付けられ、この羽
根車の回転により吸い込まれた水が前記揚水路を経て吐
出される乾式水中モータポンプにおいて、前記電動機の
ロータとステータの少なくともいずれか一方および前記
回転軸のそれぞれに、前記空間における前記ロータの軸
方向両側に存在する空間部を互いに連通させる通気路を
形成し、前記空間に空気よりも熱伝導率の大きい気体を
封入するとともに、前記回転軸に前記空間内の熱伝導率
の大きい気体を前記通気路を介して強制循環させるフア
ンが設けられていることを特徴とし、均等かつ効率のよ
い奪熱により電動機の蓄熱を抑え、電動機の高温化を防
止するとともに、電動機内への侵水を防止する目的を達
成した。
備されるハウジングで囲まれた空間に電動機が設置さ
れ、この電動機の回転軸に羽根車が取付けられ、この羽
根車の回転により吸い込まれた水が前記揚水路を経て吐
出される乾式水中モータポンプにおいて、前記電動機の
ロータとステータの少なくともいずれか一方および前記
回転軸のそれぞれに、前記空間における前記ロータの軸
方向両側に存在する空間部を互いに連通させる通気路を
形成し、前記空間に空気よりも熱伝導率の大きい気体を
封入するとともに、前記回転軸に前記空間内の熱伝導率
の大きい気体を前記通気路を介して強制循環させるフア
ンが設けられていることを特徴とし、均等かつ効率のよ
い奪熱により電動機の蓄熱を抑え、電動機の高温化を防
止するとともに、電動機内への侵水を防止する目的を達
成した。
【0007】
【作用】本発明によれば、電動機の運転により羽根車を
回転させることで、羽根車に吸い込まれて背面側に吐出
された揚水は揚水路を上昇する。一方、回転軸とともに
フアンが回転して空間内に封入されている空気よりも熱
伝導率の大きい気体を、通気路を介して強制循環させ
る。たとえば、ロータの軸方向一側の空間部の空気をロ
ータに形成した通気路に送り込んでロータの軸方向他側
に存在する空間部に吐出させ、この空間部の熱伝導率の
大きい気体を回転軸に形成した通気路に吸い込んでロー
タの軸方向他側の空間部に吐出する循環流を発生させ
る。これにより、ロータおよび回転軸の発熱、つまり電
動機の発熱を全長にわたって均等に奪熱して熱伝導率の
大きい気体に蓄熱し、この熱伝導率の大きい気体からハ
ウジングに速やかに熱を伝達してハウジングの表面から
放熱することができる。したがって、電動機の蓄熱を抑
えて高温化を防止できる。
回転させることで、羽根車に吸い込まれて背面側に吐出
された揚水は揚水路を上昇する。一方、回転軸とともに
フアンが回転して空間内に封入されている空気よりも熱
伝導率の大きい気体を、通気路を介して強制循環させ
る。たとえば、ロータの軸方向一側の空間部の空気をロ
ータに形成した通気路に送り込んでロータの軸方向他側
に存在する空間部に吐出させ、この空間部の熱伝導率の
大きい気体を回転軸に形成した通気路に吸い込んでロー
タの軸方向他側の空間部に吐出する循環流を発生させ
る。これにより、ロータおよび回転軸の発熱、つまり電
動機の発熱を全長にわたって均等に奪熱して熱伝導率の
大きい気体に蓄熱し、この熱伝導率の大きい気体からハ
ウジングに速やかに熱を伝達してハウジングの表面から
放熱することができる。したがって、電動機の蓄熱を抑
えて高温化を防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る乾式水中モータポンプの縦
断面図である。同図において、乾式水中モータポンプ
(以下、単にポンプという)3は、コラム1内周の揚水
路2に設置される。
明する。図1は本発明に係る乾式水中モータポンプの縦
断面図である。同図において、乾式水中モータポンプ
(以下、単にポンプという)3は、コラム1内周の揚水
路2に設置される。
【0009】ポンプ3は、縦型円筒状に組み立てられた
ハウジング4と、このハウジング4で囲まれた空間5に
設置された電動機6と、電動機6の回転軸7の先端部
(下端部)に取付けられた羽根車8などを備えている。
電動機6は、回転軸7と、この回転軸7が固着されたロ
ータ9と、ロータ9の周囲に配備されたステータ10と
を有しており、ロータ9およびステータ10が円筒状の
モータフレーム11に収納されている。また、前記空間
5には、空気よりも熱伝導率の大きい不活性ガス(たと
えばヘリゥム)が注入孔5Aから封入されており、注入
孔5Aは不活性ガス注入後にプラグ5Bによって閉じら
れている。そして、空間5は、ロータ9の軸方向上側に
存在する空間部5aと、軸方向下側に存在する空間部5
bとを備えている。
ハウジング4と、このハウジング4で囲まれた空間5に
設置された電動機6と、電動機6の回転軸7の先端部
(下端部)に取付けられた羽根車8などを備えている。
電動機6は、回転軸7と、この回転軸7が固着されたロ
ータ9と、ロータ9の周囲に配備されたステータ10と
を有しており、ロータ9およびステータ10が円筒状の
モータフレーム11に収納されている。また、前記空間
5には、空気よりも熱伝導率の大きい不活性ガス(たと
えばヘリゥム)が注入孔5Aから封入されており、注入
孔5Aは不活性ガス注入後にプラグ5Bによって閉じら
れている。そして、空間5は、ロータ9の軸方向上側に
存在する空間部5aと、軸方向下側に存在する空間部5
bとを備えている。
【0010】ハウジング4は、モータフレーム11と、
モータフレーム11の上端部に、透孔12aを形成した
上部隔壁12を介して連結された蓋部材13と、この蓋
部材13の上端開口を塞いでいる上蓋14と、モータフ
レーム11の下端部に下部隔壁15を介して連結された
ケーシング16などを具備している。そして、ケーシン
グ16の外周を取り囲む吸込ケーシング18がコラム1
の下端開口に挿入して取付けられているとともに、羽根
車8の下流側にケーシング16と吸込ケーシング18を
橋絡するガイドベーン17が放射状に配設されている。
また、羽根車8のボス部19にキャップ20が装着さ
れ、回転軸7は上部隔壁12に設けられた軸受21と下
部隔壁15に設けられた軸受22とによって回転自在に
支持されている。そして、メカニカルシール23によっ
て支持されることで、電動機6内への侵水を防止してい
る。
モータフレーム11の上端部に、透孔12aを形成した
上部隔壁12を介して連結された蓋部材13と、この蓋
部材13の上端開口を塞いでいる上蓋14と、モータフ
レーム11の下端部に下部隔壁15を介して連結された
ケーシング16などを具備している。そして、ケーシン
グ16の外周を取り囲む吸込ケーシング18がコラム1
の下端開口に挿入して取付けられているとともに、羽根
車8の下流側にケーシング16と吸込ケーシング18を
橋絡するガイドベーン17が放射状に配設されている。
また、羽根車8のボス部19にキャップ20が装着さ
れ、回転軸7は上部隔壁12に設けられた軸受21と下
部隔壁15に設けられた軸受22とによって回転自在に
支持されている。そして、メカニカルシール23によっ
て支持されることで、電動機6内への侵水を防止してい
る。
【0011】一方、ロータ9の軸方向を貫通して空間部
5aと空間部5bとを互いに連通させる複数の第1通気
路24が形成され、回転軸7に空間部5aと蓋部材13
内の空間部13aとを互いに連通させる第2通気路25
が形成されている。この第2通気路25は、回転軸7の
上端から空間部5bに対応する位置にかけて形成した盲
貫孔25Aと、この盲貫孔25Aと空間部5bを連通さ
せる横孔25B,25Bを備えた構造になっており、盲
貫孔25Aの上端開口は蓋部材13内の空間部13aに
臨んでいる。また、回転軸7におけるロータ9の直上位
置に空間5内の不活性ガスを強制循環させるフアン26
が取付けられている。
5aと空間部5bとを互いに連通させる複数の第1通気
路24が形成され、回転軸7に空間部5aと蓋部材13
内の空間部13aとを互いに連通させる第2通気路25
が形成されている。この第2通気路25は、回転軸7の
上端から空間部5bに対応する位置にかけて形成した盲
貫孔25Aと、この盲貫孔25Aと空間部5bを連通さ
せる横孔25B,25Bを備えた構造になっており、盲
貫孔25Aの上端開口は蓋部材13内の空間部13aに
臨んでいる。また、回転軸7におけるロータ9の直上位
置に空間5内の不活性ガスを強制循環させるフアン26
が取付けられている。
【0012】前記構成において、電動機6に通電するこ
とによりロータ9および回転軸7が回転し、回転軸7と
ともに羽根車8が回転する。これにより、吸込ケーシン
グ18から吸い込まれた水がガイドベーン17により整
流された後、揚水路2を上向きに流れて図外の吐出口よ
り吐出される。
とによりロータ9および回転軸7が回転し、回転軸7と
ともに羽根車8が回転する。これにより、吸込ケーシン
グ18から吸い込まれた水がガイドベーン17により整
流された後、揚水路2を上向きに流れて図外の吐出口よ
り吐出される。
【0013】一方、回転軸7とともにフアン26が回転
して空間5内の不活性ガスを、第1通気路24および第
2通気路25を介して強制循環させる。たとえば、矢印
aで示すように、空間部5aの不活性ガスをロータ9に
形成した複数の第1通気路24に送り込んで空間部5b
に吐出させ、空間部5bの不活性ガスを矢印bで示すよ
うに、回転軸7に形成した第2通気路25に吸い込んで
空間部13aに吐出し、ここkrあ上部隔壁12の透孔
12aを通して空間部5bに移行させる循環流を発生さ
せる。つまり、横孔25B,25Bから不活性ガスを吸
い込み、盲貫孔25Aを上昇させて空間部13aに吐出
する。勿論、反対方向の流れで循環させてもよい。これ
により、ロータ9および回転軸7の発熱、つまり電動機
6の発熱を全長にわたって均等に奪熱して熱伝導率の大
きい不活性ガスに蓄熱し、熱伝導率の大きい不活性ガス
からモータフレーム11に速やかに熱を伝達して、その
表面から放熱することができる。したがって、電動機6
の蓄熱を抑えて高温化を防止できる。しかも、回転軸7
と電動機6との取り合せ部分に余分なシール装置を設け
る必要がないので、電動機6内への侵水を回避すること
もできる。
して空間5内の不活性ガスを、第1通気路24および第
2通気路25を介して強制循環させる。たとえば、矢印
aで示すように、空間部5aの不活性ガスをロータ9に
形成した複数の第1通気路24に送り込んで空間部5b
に吐出させ、空間部5bの不活性ガスを矢印bで示すよ
うに、回転軸7に形成した第2通気路25に吸い込んで
空間部13aに吐出し、ここkrあ上部隔壁12の透孔
12aを通して空間部5bに移行させる循環流を発生さ
せる。つまり、横孔25B,25Bから不活性ガスを吸
い込み、盲貫孔25Aを上昇させて空間部13aに吐出
する。勿論、反対方向の流れで循環させてもよい。これ
により、ロータ9および回転軸7の発熱、つまり電動機
6の発熱を全長にわたって均等に奪熱して熱伝導率の大
きい不活性ガスに蓄熱し、熱伝導率の大きい不活性ガス
からモータフレーム11に速やかに熱を伝達して、その
表面から放熱することができる。したがって、電動機6
の蓄熱を抑えて高温化を防止できる。しかも、回転軸7
と電動機6との取り合せ部分に余分なシール装置を設け
る必要がないので、電動機6内への侵水を回避すること
もできる。
【0014】なお、前記実施例では、ロータ9に第1通
気路24を形成し、回転軸7に第2通気路25を形成し
た構造で説明しているが、図2のように、ステータ10
に第1通気路24を形成し、回転軸7に第2通気路25
を形成した構造あるいはロータ9に第1通気路24を形
成し、回転軸7に第2通気路25を形成しかつステータ
10に第3通気路27を形成した構造、さらに、図3に
示すように、第1通気路24を形成したステータ10に
円筒状の隔壁28を設け、ロータ9とステータ10との
隙間を第2通気路25として機能にさせるようにした構
造であってもよい。
気路24を形成し、回転軸7に第2通気路25を形成し
た構造で説明しているが、図2のように、ステータ10
に第1通気路24を形成し、回転軸7に第2通気路25
を形成した構造あるいはロータ9に第1通気路24を形
成し、回転軸7に第2通気路25を形成しかつステータ
10に第3通気路27を形成した構造、さらに、図3に
示すように、第1通気路24を形成したステータ10に
円筒状の隔壁28を設け、ロータ9とステータ10との
隙間を第2通気路25として機能にさせるようにした構
造であってもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、乾式水中モータポンプ
においても、空間内に封入されている空気よりも熱伝導
率の大きい気体が、回転軸に設けられたフアンにより通
気路を介して強制循環されて均等かつ効率よく奪熱して
熱伝導率の大きい気体に蓄熱し、熱伝導率の大きい気体
からハウジングに速やかに熱を伝達して、そのの表面か
ら放熱することができる。したがって、電動機の蓄熱を
抑えて高温化を防止できる。しかも、回転軸と電動機と
の取り合せ部分に余分なシール装置を設ける必要がない
ので、電動機内への侵水を回避することもできる。
においても、空間内に封入されている空気よりも熱伝導
率の大きい気体が、回転軸に設けられたフアンにより通
気路を介して強制循環されて均等かつ効率よく奪熱して
熱伝導率の大きい気体に蓄熱し、熱伝導率の大きい気体
からハウジングに速やかに熱を伝達して、そのの表面か
ら放熱することができる。したがって、電動機の蓄熱を
抑えて高温化を防止できる。しかも、回転軸と電動機と
の取り合せ部分に余分なシール装置を設ける必要がない
ので、電動機内への侵水を回避することもできる。
【図1】本発明に係る乾式水中モータポンプの一実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】変形例を示す縦断面図である。
【図3】他の変形例を示す縦断面図である。
2 揚水路 4 ハウジング 5 空間 5a ロータの軸方向一側の空間部 5b ロータの軸方向他側の空間部 6 電動機 7 回転軸 8 羽根車 9 ロータ 10 ステータ 13a ロータの軸方向一側の空間部 24 第1通気路(ロータに形成した通気路) 25 第2通気路(回転軸に形成した通気路) 26 フアン 27 第3通気路(ステータに形成した通気路)
Claims (1)
- 【請求項1】 揚水路内に配備されるハウジングで囲ま
れた空間に電動機が設置され、この電動機の回転軸に羽
根車が取付けられ、この羽根車の回転により吸い込まれ
た水が前記揚水路を経て吐出される乾式水中モータポン
プにおいて、前記電動機のロータとステータの少なくと
もいずれか一方および前記回転軸のそれぞれに、前記空
間における前記ロータの軸方向両側に存在する空間部を
互いに連通させる通気路を形成し、前記空間に空気より
も熱伝導率の大きい気体を封入するとともに、前記回転
軸に前記空間内の熱伝導率の大きい気体を前記通気路を
介して強制循環させるフアンが設けられていることを特
徴とする乾式水中モータポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33085193A JPH07189981A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 乾式水中モータポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33085193A JPH07189981A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 乾式水中モータポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189981A true JPH07189981A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18237245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33085193A Pending JPH07189981A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 乾式水中モータポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07189981A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090295A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Tsurumi Mfg Co Ltd | 水中モータの結露防止構造 |
KR101416549B1 (ko) * | 2012-09-28 | 2014-07-11 | 제이엠아이 (주) | 수중펌프의 방열장치 |
CN113513485A (zh) * | 2021-04-15 | 2021-10-19 | 江苏大学 | 一种干式电机变频高速潜水泵 |
CN113915173A (zh) * | 2021-11-27 | 2022-01-11 | 深圳市建成机电设备有限公司 | 一种水务处理机械混合液回流机构 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33085193A patent/JPH07189981A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090295A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Tsurumi Mfg Co Ltd | 水中モータの結露防止構造 |
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