JPH0718965Y2 - 回転形変換器のトルク調整機構 - Google Patents

回転形変換器のトルク調整機構

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JPH0718965Y2
JPH0718965Y2 JP1627692U JP1627692U JPH0718965Y2 JP H0718965 Y2 JPH0718965 Y2 JP H0718965Y2 JP 1627692 U JP1627692 U JP 1627692U JP 1627692 U JP1627692 U JP 1627692U JP H0718965 Y2 JPH0718965 Y2 JP H0718965Y2
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JP
Japan
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operation shaft
rotary operation
rotary
torque
peripheral surface
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JP1627692U
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JPH0566508U (ja
Inventor
栄太郎 下田
Original Assignee
栄通信工業株式会社
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Adjustable Resistors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はポテンショメータ等の回
転形変換器において、その回転操作に要するトルクを調
整するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、図7において従来例を説明する。
図において1は回転形変換器としてのポテンショメー
タ、2はその筐体で、このポテンショメータ1の筐体2
には中央部に軸受部3が突設され、この軸受部3に回転
操作軸4が回転可能に挿通軸支されている。5及び6は
回転操作軸4の軸方向の動きを規制するために回転操作
軸4に嵌着される固定用リングである。そしてこの回転
操作軸4は筐体2の内部に構成される可変抵抗機構部
(図示せず)に連結されており、即ちこの回転操作軸4
を回転させることにより電気抵抗が可変調整されるよう
になっている。
【0003】このようなポテンショメータ1は、その用
途によって様々のトルクが要求される。例えば、回転操
作軸4をモータと連結して自動制御に使われる場合は、
回転操作軸4を回転させるためのトルクは軽いことを要
求されることが多いが、回転操作軸4にツマミを付けて
手動で回転させる場合や、振動や衝撃が常にある環境で
使用する場合には、回転操作軸4を回転させるためのト
ルクは重いことを要求されることが多い。これに対応す
るために従来は、ポテンショメータの製造時に回転操作
軸4に嵌着される固定用リング6と軸受部3との間に調
整用ワッシャ7として平ワッシャや波形スプリング等を
介挿してトルク調整を行なっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトルク調整構造は次のような問題点を有して
いた。 (1)調整用ワッシャ7としては通常厚さ0.1mm以
上の金属性のもの(黄銅、リン青銅、ステンレス等)が
使われているが、微妙な調整のためにさらに薄いものを
使おうとすると、ワッシャが歪んでトルクむらを引き起
こすことがあるため、微調整は難しいという問題があ
る。 (2)軸受部3は通常金属でできているため、ワッシャ
7との金属同士が擦れて摩耗が生じ易く、このためトル
クが軽くなるのが早いという問題があり、一旦トルクが
軽くなった場合、ユーザー側では再調整できない不都合
がある。 (3)トルクの調整は、製造時に行なうことができるだ
けで、ユーザー側で自由に調整することはできない。本
考案は、これらの問題点を改善するためになされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、回転操作軸を回転させて各種変換操作を行
なうようにした回転変換器において、回転操作軸が挿通
され、軸方向に割り溝が形成されてなる軸受部と、この
軸受部内に配設され、回転操作軸の周面に摺接される耐
摩耗性のリング部材と、軸受部の外周面に螺着され、リ
ング部材を締め付けて回転操作軸の回転に要するトルク
を調整するナット部材と、を有してなるものである。
【0006】
【作用】上記機構においてナット部材を回転させて締め
てゆくことにより、徐々にリング部材が締め付けられ、
これによって回転操作軸を回転させるためのトルクが調
整される。このようにして本考案ではユーザー側で自由
にトルク設定が可能で、しかも微調整ができる。また長
期間にわたる使用によってトルクが変化しても、簡単に
再調整することができる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図6を参照しながら本考案の実
施例について説明するに、前述した図7の従来例と対応
する部分には同一符号を付しその説明は省略する。
【0008】図1〜図3は本考案の第1の実施例を示し
ている。本例においては、図により明らかな如く、回転
操作軸4が挿通される軸受部3に、その先端部から軸方
向に所定の深さ(長さ)で複数の割り溝(スリット)8
が形成され、この軸受部3の外周面に形成された螺子溝
3aにナット部材9が螺着されている。このナット部材
9はいわゆる袋ナットが用いられ、その周面は回転操作
がし易いように多角形状(本例では六角形状)に形成さ
れており、このナット部材9を回転させて締めてゆくと
底部のテーパー面が軸受部3の先端部のテーパー面を押
圧し、これによって軸受部3が内径方向に変形して締め
付けられるようになっている。
【0009】そしてこのポテンショメータ(回転形変換
器)1では図1で明らかなように軸受部3の内面に溝部
10が周方向に形成されており、この溝部10内に位置
して、回転操作軸4が挿通され、この回転操作軸4の周
面と摺接される耐摩耗性のリング部材11を配設してあ
る。このリング部材11はいわゆるOリング状のものと
し、その材質としてはプラスチックの場合はナイロン
系、ポリアセタール系、フッ素系等の耐摩耗性の樹脂、
ゴムの場合はフッ素系、シリコーン系等の硬質のものが
用いられ、またはプラスチックとゴムとを複合化したも
のでもよい。
【0010】以上の如く構成される本例のポテンショメ
ータ1において回転操作軸4のトルクを調整する場合
は、ナット部材9を工具によって回転させて締めてゆく
ことにより、図2A〜Cに示すようにリング部材11が
徐々に締め付けられ、このためリング部材11と回転操
作軸4との間の摩擦が大となり、その結果回転操作軸4
のトルクは重くなる。またナット部材9を以上と逆に回
転させれば、回転操作軸4のトルクは軽くなる。このよ
うにしてナット部材9を回転させることにより、回転操
作軸4のトルクの微調整を行なうことができる。
【0011】図4は本考案の第2の実施例を示してい
る。本例では、一般構造のポテンショメータにおいて、
軸受部3にさらに回転操作軸4が挿通される筒状部材1
2を螺着固定してある。この場合、筒状部材12に軸方
向に割り溝(スリット)8が形成され、この筒状部材1
2の外周面に形成された螺子溝12aにナット部材9が
螺着されており、このナット部材9を回転させて締めて
ゆくと底部のテーパー面が筒状部材12の先端部のテー
パー面を押圧し、これによって筒状部材12が内径方向
に変形して締め付けられるようになっている。
【0012】そしてこの筒状部材12の内面には周方向
に溝部10が形成されており、この溝部10内に位置し
て、回転操作軸4が挿通され、この回転操作軸4の周面
と摺接される耐摩耗性のリング部材11を配設してあ
り、上記第1の実施例と同様にしてナット部材9を回転
させて締めてゆくことによってリング部材11が締め付
けられ、回転操作軸4のトルクの微調整が行われる。
【0013】また図5は上記第2の実施例の変形例であ
る。即ちこの例では、筒状部材12の内面におけるリン
グ部材用の溝部10より奥の部分に、軸受部3の螺子溝
3aから逃げるように肉抜き凹部13を設け、この部分
まで割り溝8を深く(長く)形成してあり、またナット
部材9の内面におけるテーパー部から螺子溝部にかけて
の部分に肉抜き凹部14を形成してある。この場合、筒
状部材12に肉抜き凹部13を設け割り溝8を深く形成
したことにより筒状部材12が全体的に内径方向に変形
し易くなると共に、ナット部材9の内面に肉抜き凹部1
4を形成したことにより筒状部材12の先端部のテーパ
ー面を効率良く押圧することができるようになり、その
結果ナット部材9の締め付けによる回転操作軸4のトル
クの調整がさらに容易となる。
【0014】以上、本考案の実施例について説明した
が、本考案は上記実施例の構成に限定されることなく種
々の実施形態を採り得るものである。例えば、ナット部
材9は多角形状のものに限ることなく図6Aに示すよう
にナット部材9の周面に操作ピン15を突設させたもの
を用いれば、工具なしでも操作ピン13で簡単にナット
部材9を回転させてトルク調整を行なえる。あるいは、
図6Bのように円形のナット部材9の周面にローレット
16を刻設してもよい。また、回転形変換器としては、
ポテンショメータの他にロータリースイッチ等も含ま
れ、即ち本考案は回転操作軸を回転させて各種の変換操
作を行なうようにした機構に幅広く適用できるものであ
る。
【0015】
【考案の効果】以上に説明した本考案の機構には、次の
ような効果がある。 (1)回転形変換器を機器に取り付けた後でも、ユーザ
ー側で自由にトルク設定が可能で、しかも微調整ができ
る。 (2)トルクの重い状態で、多頻度で長期間にわたって
使用しても滑らかなトルクが得られ、またトルクが軽く
なっても再調整が可能である。 (3)摩擦面は金属とプラスチックまたはゴムのため、
摩耗が少ない。 (4)周囲の振動、衝撃のある状態に合わせてトルク調
整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の断面図である。
【図2】リング部材の締め付けの説明図である。
【図3】第1の実施例の分解斜視図である。
【図4】第2の実施例の断面図である。
【図5】第2の実施例の変形例の断面図である。
【図6】ナット部材の他の形状例である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 ポテンショメータ(回転形変換器) 3 軸受部 4 回転操作軸 8 割り溝 9 ナット部材 11 リング部材 12 筒状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01C 10/32 Z

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転操作軸を回転させて各種変換操作を
    行なうようにした回転形変換器において、上記回転操作
    軸が挿通され、軸方向に割り溝が形成されてなる軸受部
    と、上記軸受部内に配設され、上記回転操作軸の周面に
    摺接される耐摩耗性のリング部材と、上記軸受部の外周
    面に螺着され、上記リング部材を締め付けて上記回転操
    作軸の回転に要するトルクを調整するナット部材と、を
    有してなる回転形変換器のトルク調整機構。
  2. 【請求項2】 回転操作軸を回転させて各種変換操作を
    行なうようにした回転形変換器において、上記回転操作
    軸が挿通される軸受部に固着され、軸方向に割り溝が形
    成されてなる筒状部材と、上記筒状部材内に配設され、
    上記回転操作軸の周面に摺接される耐摩耗性のリング部
    材と、上記筒状部材の外周面に螺着され、上記リング部
    材を締め付けて上記回転操作軸の回転に要するトルクを
    調整するナット部材と、を有してなる回転形変換器のト
    ルク調整機構。
JP1627692U 1992-02-19 1992-02-19 回転形変換器のトルク調整機構 Expired - Lifetime JPH0718965Y2 (ja)

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JP1627692U JPH0718965Y2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 回転形変換器のトルク調整機構

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JPH0566508U JPH0566508U (ja) 1993-09-03
JPH0718965Y2 true JPH0718965Y2 (ja) 1995-05-01

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