JPH07189550A - 開閉部材の回動規制装置 - Google Patents

開閉部材の回動規制装置

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JPH07189550A
JPH07189550A JP34802193A JP34802193A JPH07189550A JP H07189550 A JPH07189550 A JP H07189550A JP 34802193 A JP34802193 A JP 34802193A JP 34802193 A JP34802193 A JP 34802193A JP H07189550 A JPH07189550 A JP H07189550A
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JP34802193A
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Masatoshi Fujiwara
正利 藤原
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Original Assignee
Kato Hatsujo Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で窓、扉などの開閉部材を任意の
位置に開いた状態で保持することができると共に、突風
などの強い衝撃が瞬間的に印加された場合でも急激に開
閉してしまうことのない開閉部材の回動規制装置を提供
する。 【構成】 回動規制装置4Aは、内部に第1流体室5a
と第2流体室5bとを有するケシーング5と、このケシ
ーング5に螺入する支持軸6とからなり、この支持軸6
に各流体室5a,5bを郭成するプランジャ6b,6c
が形成されると共に、両流体室5a,5bを連通する流
体通路6dが穿設されており、この流体通路6dを流動
する流体の流量がオリフィス7aで規制される。ケシー
ング5は開閉部材としての窓2の上側の支持軸部に係入
されており、一方、上記支持軸6の先端が取付け枠とし
ての窓枠1側に進退自在に係入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば開き窓や、玄
関、浴室、リビングルーム等の扉など、広く開閉動作を
する部材の支持軸部に適用され、これらの開閉部材の回
動に一定のトルクを与えたり、あるいは回動を所定の力
で固定できるようにした開閉部材の回動規制装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、開き窓などは、通常、壁面の開口
部に窓枠が固定され、それに合致した窓が、その一方の
側辺上下或いは中央部上下に設けた支持軸によって開閉
自在に支持されている。この窓を開くときは、この窓の
他方に設けた取っ手を把持し、この窓を内側、或いは外
側へ押圧することで、この窓が上記支持軸を中心に回動
し窓が開けられる。この窓を開いた状態で固定するに
は、上記窓枠と窓とを連設するステーで行う。このステ
ーには、上記窓を一定の開き角度(例えば90°)で固
定するもの、或いは任意の角度で固定できるものがあ
る。
【0003】また、扉(ドア)などにおいては、扉の開
閉動作に連動するリンク機構と、このリンク機構を介し
て制動力を与えるダンパと、扉を常時閉じる方向に付勢
するスプリングとを設けたオートクロージャも採用され
ている。この装置では、扉を開いた後にそのまま手を離
しても、スプリングの付勢力とダンパの制動力によっ
て、扉が自動的にゆっくりと閉じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステー
を用いて窓の開き角度を固定するものでは、この窓を開
いたとき、或いは閉じるときにステーを固定、或いは解
除する操作が必要で、このとき、一般的には窓を一方の
手で保持しているため、上記ステーの固定、解除操作は
片手で行わなければならず、使い勝手が悪い。さらに、
ステーが外部に露出しているため、外観が損なわれてし
まう。
【0005】また、扉に採用されているオートクロージ
ャは、常にスプリングの付勢力が作用しているので、扉
を開いた状態に保持させることができず、リンク機構が
外部に露出しているため、外観が損なわれるという問題
点があった。
【0006】従って、本発明の目的は、窓、扉などの開
閉部材を任意の開き角度に所定の制動力で保持すること
ができ、突風などの強い外力が印加されても開閉部材が
急激に開閉するのを有効に防止でき、コスト的にも優
れ、しかも、製造組み立てが容易なばかりか、制動機構
が外部に露出せず外観を損ねることのない、小型で、量
産性に優れ、その上、メンテナンスの容易な開閉部材の
回動規制装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第一は、開閉部材をその取付け枠に回動可
能に支持する支持軸部に設けて上記開閉部材の回動動作
を規制する開閉部材の回動規制装置において、前記支持
軸部の前記取付け枠と前記開閉部材との一方にケーシン
グを設け、他方にこのケーシングに装着すると共に前記
開閉部材の回動角に同期して進退自在な支持軸を設け、
この支持軸に上記ケーシング内を第1流体室と第2流体
室とに郭成し、上記支持軸の進退動作に従って上記両流
体室の一方を圧縮し他方を拡張するプランジャを設け、
さらに上記第1流体室と第2流体室とを流量制限通路を
介して連通したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の第二は、前記第1流体室と
前記第2流体室とを、前記流量制限通路よりも流路抵抗
の小さいバイパス通路を介して連通すると共に、このバ
イパス通路に流路遮断手段を介装したことを特徴とす
る。
【0009】さらに、本発明の第三は、開閉部材をその
取付け枠に回動自在に支持する支持軸部に設けて上記開
閉部材の開閉動作を規制する開閉部材の回動規制装置に
おいて、前記支持軸部の前記取付け枠と前記開閉部材と
の一方にケーシングを設け、他方にこのケーシングに装
着すると共に上記開閉部材の回動角に同期して進退自在
な支持軸を設け、この支持軸に上記ケーシング内を第1
流体室と第2流体室とに郭成し、上記支持軸の進退動作
に従って上記両流体室の一方を圧縮し他方を拡張するプ
ランジャを設け、さらに第1流体室と上記第2流体室と
を流体通路を介して連通し、この流体通路に流路遮断手
段を介装したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の第一の開閉部材の回動規制装置では、
開閉部材を回動させるとき、取付け枠と開閉部材との支
持軸部の一方に設けたケーシングと、他方に設けた支持
軸とが相対回転し、この支持軸が上記開閉部材の回動角
に同期して上記ケーシング内を進退動作する。
【0011】すると、この支持軸に設けたプランジャ
が、上記ケーシング内に郭成された第1流体室と第2流
体室との一方を圧縮し、他方を拡張する。その結果、圧
縮された側の流体室に貯留されている流体が、流量制限
通路を経て拡張された側の流体室へ移動する。そして、
上記開閉部材を任意の開き角度で停止すると、上記両流
体室間の流体圧力の均衡で開閉部材が固定される。
【0012】この状態で突風などの瞬間的に大きな外力
が印加されても、流体の粘性と上記流量制限通路の流路
抵抗とによって設定される流動抵抗により、上記開閉部
材は急激に開閉することはない。
【0013】また、流体の流動抵抗により開閉部材を規
制しているので、この開閉部材の開閉操作はスムーズ
で、耐久性が良い。さらに、基本的な構造を共通化し
て、流体の粘性と上記流量制限通路とを設定することで
回動規制力を調整できるので、例えば窓、扉などのあら
ゆる種類の開閉部材に対応でき、製品を安価に供給する
ことができる。
【0014】本発明の第二の開閉部材の回動規制装置で
は、上記第一の回動規制装置の動作に加え、開閉部材を
素早く開閉したいときは、前記第1流体室と前記第2流
体室とを連通するバイパス通路に介装した流路遮断手段
を操作して、上記バイパス通路を開く。すると、上記両
流体室に貯留されている流体が上記支持軸に設けたプラ
ンジャの移動に伴い、上記バイパス通路を介して圧縮さ
れた側の流体室から拡張された側の流体室へ小さい流動
抵抗で移動する。従って、開閉時の流体の流動抵抗が小
さいため開閉部材の開閉を行う際の負担が軽減される。
【0015】また、所定開き角で上記開閉部材を固定す
るときは、上記流路遮断手段で上記バイパス通路を遮断
する。すると、前記第一の回動規制装置と同様に、上記
開閉部材の開き角が固定される。
【0016】本発明の第三の回動規制装置では、開閉部
材を開くときは、第1流体室と第2流体室とを連通する
流体通路に介装した流路遮断手段を操作して、この流体
通路を開く。その状態で開閉部材を開くと、取付け枠と
開閉部材との支持軸部のいずれか一方に設けた支持軸
と、他方に設けたケーシングとが相対回転し、この支持
軸が開閉部材の回動角に同期して上記ケーシング内を進
退動作する。すると、上記支持軸に設けた上記プランジ
ャによって上記両流体室の一方が圧縮され、他方が拡張
され、圧縮された側の流体室に貯留されている流体が、
流体通路を経て拡張された側の流体室へ移動する。
【0017】そして、所望の開き角で開閉部材を固定す
るときは、上記流路遮断手段を操作して、上記流体通路
を遮断する。すると、上記流体の流動が阻止され、流体
の移動がなくなり、上記開閉部材は所定角度で開いた状
態に固定される。
【0018】なお、本発明の開閉部材の回動規制装置
は、窓、扉の開閉構造に特に好適であるが、その他、リ
クライニングシートの倒れ角度調節機構など、あらゆる
開閉部材に適用することができる。
【0019】
【実施例】図1〜5には、本発明を開き窓の回動規制装
置に適用した第一実施例が示されている。
【0020】図1において、1は家屋の壁などに固定設
置される取付け枠の一例としての窓枠で、この窓枠1に
開閉部材の一例としての窓2が一側の上下に設けた支持
軸部を介して開閉自在に取付けられている。また、この
窓2の他方の側部に取っ手2aが取付けられている。
【0021】下側の上記支持軸部は上記窓2の下面から
上記窓枠1に突出する(或いは上記窓枠1から上記窓2
の下面に突出する)ピボット3で、上側の上記支持軸部
は開閉支持装置4Aで構成されている。
【0022】この回動規制装置4Aは、上記窓2の上部
一側に装着された角柱状のケーシング5と、このケーシ
ング5に挿通された支持軸6とからなり、この支持軸6
の上記ケーシング5から突出された先端に、ほぞ6aが
形成され、このほぞ6aが上記窓枠1の上記窓2の上辺
の対向面に形成したほぞ穴1aに進退自在に係入されて
いる。
【0023】また、この支持軸6の中途と後端にプラン
ジャ6b,6cが形成され、一方のプランジャ6bで上
記ケーシング5内の先端側に第1流体室5aが郭成さ
れ、他方のプランジャ6cで上記ケーシング5の後端側
に第2流体室5bが郭成されている。さらに、この両流
体室5a,5bが上記支持軸6に穿設された流体通路6
dを介して連通されている。
【0024】図3、図4に示すように、上記流体通路6
dの上記第2流体室5bに露呈する端面にプラグ7が緊
密に螺入され、このプラグ7に上記流体通路6dに連通
するオリフィス7aが形成され、このオリフィス7aと
上記流体通路6dとで流量制限通路8が形成されてい
る。なお、符号7bは上記プラグ7に形成したドライバ
などの工具を係合させる摺割りである。また、上記両流
体室5a,5b及び上記流量制限通路8には油を代表と
する所定粘性の流体が充填されている。
【0025】また、上記各流体室5a,5bの内周と、
上記プランジャ6b,6c外周との摺動部分は、Oリン
グなどのシール部材で所定にシールされている。
【0026】一方、上記支持軸6のプランジャ6bとプ
ランジャ6cとの間には、二条ねじなどの台形ねじ6e
が螺設され、この台形ねじ6eが、上記ケーシング5の
内周に螺設した雌ねじ5eに螺合されている。この螺合
部分が、支持軸6をケーシング5に対して、窓2の回動
角に同期して進退自在とする手段をなしている。
【0027】すなわち、図2(b)に示すように、例え
ば上記窓2が外側への右開きタイプであり、上記台形ね
じ6eが右ねじであれば、上記窓2を同図(a)の状態
から同図(b)の状態へ回動させると、上記支持軸6は
上記ケーシング5との相対回転により図3の上方へ移動
する。
【0028】次に、この窓2の開閉操作について説明す
る。図1,図2(a)に示すように、窓2が窓枠1にロ
ックされて所定に閉じている状態から、図2(b)に示
すように、窓2を外側へ開くと、回動規制装置4Aの上
記窓2に係入されているケーシング5がこの窓2と一体
的に回転し、一方、このケーシング5に挿通した支持軸
6の先端に形成したほぞ6aが窓枠1に形成したほぞ穴
1aに係入されているため、上記支持軸6は回転が規制
されている。その結果、この支持軸6は上記ケーシング
5の回転に伴い、互いに螺合するねじ5e,6eを介し
て図3の上方へスライドする。
【0029】すると、上記ケーシング5の先端側に形成
した第1流体室5aが上記支持軸6に形成したプランジ
ャ6bにより圧縮され、一方、上記ケーシング5の後端
側に形成した第2流体室5bが上記支持軸6の後端に形
成したプランジャ6cによって拡張されるため、上記第
1流体室5aに貯留されている所定粘性の流体が上記支
持軸6に穿設した流体通路6dを介して、上記第2流体
室5bに流入し、窓2の回転が許容される。
【0030】そして、窓2を所望の位置、例えば図2
(b)に示すように、90°の位置で停止させると、上
記支持軸6は所定量突出した例えば図5の位置で停止す
る。すると、上記回動規制装置4A内の流体移動がなく
なり、上記窓2の開き角がある制動力をもって固定され
る。また、この状態で突風などの瞬間的に強い力が上記
窓2に作用しても、流量制限通路8を通る流体の流動抵
抗によって流体が急激に移動しないので、窓2が急激に
開閉してしまうことはない。
【0031】また、上記窓2を閉じると、上記回動規制
装置4Aは上述の動作と逆の動作をし、上記支持軸6が
徐々に後退して図3の状態に復帰する。尚、この窓2を
開閉するときの制動力が流体の抵抗によって生じるもの
であるため、この窓2の開閉は常にスムーズである。
【0032】さらに、上記オリフィス7aの径、及び流
体の粘性を適宜設定することで、窓2の大きさ、重量に
応じた流体の流動抵抗を簡単に変更することができる。
また、オリフィス7aの径、及び流体の粘性を変えるだ
けで種々の窓に対応できるため、ほとんどの主要な部品
は共用化することができ、量産性に優れ、コストの低減
を図ることが可能になるばかりでなく、メンテナンスが
容易で、しかも仕様変更に対して迅速に対応することが
できる。
【0033】加えて、窓2の回転制動を支持軸6の上下
移動で実現しているため、形状がコンパクトになり窓2
の厚み内に収納することができ、その結果、窓からの突
出物が無くなり良好な外観が得られる。
【0034】図6〜8には、本発明を開き窓の回動規制
装置に適用した第二実施例が示されている。
【0035】この実施例に示す回動規制装置4Bは、上
述した第一実施例による回動規制装置4Aのケーシング
5に、第1流体室5aと第2流体室5bとを前記流量制
限通路8よりも流路抵抗の小さいバイパス通路11で連
通し、しかも、このバイパス通路11の中途に流体遮断
手段の一例である切換えバルブ12を介装したものを加
えたものである。尚、図中の符号13a,13bは盲栓
である。
【0036】上記回動規制装置4Bを取付ける窓2が比
較的大きい場合、この窓2を開いた状態で固定するに
は、比較的大きな固定力で保持する必要がある。しか
し、固定力を大きくするためには、流体の流動抵抗を大
きくなければならず、その分、窓2の開閉が困難にな
る。
【0037】そこで、窓2を開閉するときは、上記切換
えバルブ12の窓2aの側面に突出するつまみ12aを
把持し、上記切換えバルブ12を設定角度回転させ、こ
の切換えバルブ12に穿設した流体ポート12bを、図
8の状態から上記バイパス通路11を連通する方向へ回
転させる。
【0038】次いで、上記窓2を開くと、前述の第一実
施例と同様、第1流体室5aが支持軸6に形成したプラ
ンジャ6bにより圧縮され、第2流体室5bが上記支持
軸6の後端に形成したプランジャ6cによって拡張され
るため、上記第1流体室5aに貯留されている所定粘性
の流体が上記バイパス通路11を経て上記第2流体室5
bに流入する。
【0039】このバイパス通路11は流路抵抗が小さい
ため、操作者は比較的小さいトルクで窓2を開くことが
できて負担が少ない。
【0040】そして、上記窓2を所望の角度開いた後、
上記切換えバルブ12を図8の状態に回動させて上記バ
イパス通路11を遮断すると、流体が上記支持軸6に設
けた流量制限通路8を介してのみ上記流体室5a,5b
間の移動が可能となり、その分、流体の流動抵抗が大き
くなるため、窓2は前述の第一実施例と同様の制動力で
保持されることになる。
【0041】この実施例によれば、窓2を小さいトルク
で開閉させることができ、しかも、開いた状態では大き
なトルクで保持することができるため、比較的大きな窓
に好適であり、窓2の開閉操作性が極めて良い。また、
本実施例による流量制限通路8は急激な衝撃を緩衝する
安全装置の役割をも果す。
【0042】図9には、本発明を開き窓の回動規制装置
に適用した第三実施例が示されている。
【0043】この実施例に示す回動規制装置4Cでは、
上述の第二実施例に示した回動規制装置4Bの支持軸6
に設けた流量制限通路8を無くし、第1流体室5aと第
2流体室5bとを流体通路(第二実施例のバイパス通路
と同じ)11で連通し、この流体通路11の中途に切換
えバルブ12を介装したものである。
【0044】開閉操作は上記第二実施例と同じである
が、上記切換えバルブ12によって流体通路11を遮断
すると、両流体室5a,5b間の流体の移動が無くな
り、窓2の開いた状態がほぼ完全に固定され、従来のス
テーと同様の働きを得ることができ、しかも従来のもの
に比べて操作性が格段に向上する。
【0045】図10、11には、本発明を開き窓の回動
規制装置に適用した第四実施例が示されている。
【0046】図10に示すように、この回動規制装置4
Dは、両端が開口した筒状のケーシング5を有し、その
下方の端部には、支持軸6の上端部が挿入され、更にネ
ジ蓋21が螺着されている。支持軸6は、下端に形成さ
れたほぞ6aと、ネジ蓋21の下部内周に摺接するプラ
ンジャ6bと、ケーシング5の中間部内周に摺接するプ
ランジャ6cと、ネジ蓋21の上端部内周に形成された
雌ネジ21aと螺合する台形ネジ6eとを有している。
ケーシング5内の、プランジャ6bとプランジャ6cと
の間には、流体室5aが形成されている。
【0047】一方、ケーシング5の上方の端部には、弁
棒22の下端部が挿入され、別のネジ蓋23が螺着され
ている。弁棒22の下部外周は、ケーシング5に摺接す
るプランジャ22aをなしている。また、ネジ蓋23の
内部には、弁棒22を軸方向下方に付勢するスプリング
24が挿入されている。ケーシング5内の、上記弁棒2
2のプランジャ22aと、前記支持軸6のプランジャ6
cとの間の空間は、流体室5bをなしている。そして、
支持軸6には、流体室5aと流体室5bとを連通させる
流体通路6dが形成されている。
【0048】また、弁棒22の下端には、球弁座25が
取付けられ、この球弁座25と、上記流体通路6dの流
体室5b側の開口部との間に、球弁26が配置されてい
る。球弁26は、スプリング24で付勢された弁棒22
の押圧力によって、常時は上記開口部を閉じるように圧
接されている。しかし、弁棒22をスプリング24に抗
して上方に引っ張ると、弁座25が球弁26から離れる
ため、上記開口部は開口される。なお、上記弁棒22、
弁座25、球弁26及びスプリング24が、本発明にお
ける流路遮断手段を構成している。
【0049】この回動規制装置4Dは、図11に示すよ
うに、窓2の一方の側辺の下部に収容され、支持軸6の
下端を窓枠1の下部に挿入されている。そして、窓2の
上記側辺の上部に取付けられ、窓枠1の上部に挿入され
た支持軸27とで、窓2を開閉自在に支持している。ま
た、窓2の他方の側辺中央部には、図中矢印で示すよう
に操作される回転ハンドル28が取付けられている。
【0050】そして、窓2の上辺両側には、プーリ2
9、30が取付けられており、上記弁棒22の上端に一
端を連結されたワイヤ31が、上記プーリ29、30に
張設され、その他端を上記ハンドル28の握り部分とは
反対側に突出する端部に連結されている。
【0051】したがって、ハンドル28を図11中想像
線で示すように回動させると、ワイヤ31が引っ張ら
れ、弁棒22が上方に引っ張られる。その結果、球弁2
6が流体通路6dの流体室5b側の開口部から離れ、流
体通路6dが開通して流体室5aと流体室5bとの間で
流体の移動が容易になされるので、窓2を比較的小さな
力で開閉動作させることが可能となる。
【0052】また、窓2を所定の角度に開き、その状態
でハンドル28を図11中実線で示す状態に戻すと、弁
棒22がスプリング24の付勢力で元の位置に戻り、球
弁座25を介して球弁26が、流体通路6dの流体室5
b側の開口部に圧接されるため、流体通路6dが閉塞さ
れる。その結果、流体室5aと流体室5bとの間で流体
の移動ができなくなり、窓2を所定の制動力で保持する
ことができる。
【0053】なお、上記各実施例は、いずれも開き窓の
回動機構に適用したものであるが、前述したように、本
発明は、窓の他、扉や、リクライニングシートの倒れ角
度調節機構など、あらゆる開閉部材に適用することが可
能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開閉部材と取付け枠との支持軸部に、流体の流動抵抗に
より開閉部材の開いた角度を保持する回動規制装置を介
装したので、上記開閉部材を任意の開き角度に所定の制
動力で保持させることができ、また、開いた状態の開閉
部材を簡単に閉じることができて操作性が良い。
【0055】さらに、請求項1に記載したように、流体
の移動する第1流体室と第2流体室とを流量制限通路を
介して連通することで、突風などの強い外力が瞬間的に
印加されても開閉部材が急激に開閉することを防止でき
る。
【0056】しかも、ケーシングに支持軸を装着した簡
単な構造であるため、製造組み立てが容易なばかりか、
小型で、窓や扉などの開閉部材の厚み内に収納すること
が可能となり、開閉部材の外観を損ねることがない。
【0057】また、流体の流動抵抗は、流体自体の粘性
と流量制限通路の通路径で設定することができ、その他
の構成部品は共用化することができるので、量産性に優
れ、低コストで製品を供給することができる。
【0058】さらに、流体の流動抵抗を利用してるた
め、開閉部材の回動動作がスムーズになされ、メンテナ
ンスも容易で、高い信頼性を得ることができる。
【0059】さらに、請求項2に記載したように、上記
第1流体室と第2流体室とを流路抵抗の小さいバイパス
通路を介して連通し、しかも、このバイパス通路に流路
遮断手段を介装することで、上述した効果に加え、開閉
部材を開閉するときは上記流路遮断手段を操作して上記
バイパス通路を連設させれば、開閉部材を開閉する際の
負担が軽減され、開閉操作を一層容易にすることができ
る。
【0060】また、請求項3に記載したように、上記第
1流体室と上記第2流体室とを流路抵抗の小さい流体通
路を介して連通し、しかも流体通路に流路遮断手段を介
装することで、開閉操作時の負担が上述と同様に軽減さ
れ、しかも、流路遮断手段で上記バイパス通路を遮断す
れば、開閉部材を任意の開いた位置で確実に固定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を窓の回動規制装置に適用した第一実施
例を示す一部断面正面図である。
【図2】窓を閉めた状態(a)と開いた状態(b)とを
示す平面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】図3のIV-IV 線に沿った断面図である。
【図5】図2(a)のV-V 線に沿った断面図である。
【図6】本発明を窓の回動規制装置に適用した第二実施
例を示す要部拡大正面図である。
【図7】図6のVII-VII 線に沿った断面図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線に沿った断面図である。
【図9】本発明を窓の回動規制装置に適用した第三実施
例を示す要部断面図である。
【図10】本発明の回動規制装置の第四実施例を示す要
部断面図である。
【図11】同回動規制装置を窓に適用した状態を示す概
略正面断面図である。
【符号の説明】
1 窓枠 2 窓 4 回動規制装置 5 ケーシング 5a 第1流体室 5b 第2流体室 6 支持軸 6b,6c プランジャ 6d 流体通路 8 流量制限通路 11 バイパス通路、流体通路 12 流路遮断手段 22 弁棒 24 スプリング 26 球弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉部材をその取付け枠に回動可能に支
    持する支持軸部に設けて上記開閉部材の回動動作を規制
    する開閉部材の回動規制装置において、 前記支持軸部の前記取付け枠と前記開閉部材との一方に
    ケーシングを設け、他方にこのケーシングに装着すると
    共に前記開閉部材の回動角に同期して進退自在な支持軸
    を設け、 この支持軸に上記ケーシング内を第1流体室と第2流体
    室とに郭成し、上記支持軸の進退動作に従って上記両流
    体室の一方を圧縮し他方を拡張するプランジャを設け、 さらに上記第1流体室と第2流体室とを流量制限通路を
    介して連通したことを特徴とする開閉部材の回動規制装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1流体室と前記第2流体室とを、
    前記流量制限通路よりも流路抵抗の小さいバイパス通路
    を介して連通すると共に、このバイパス通路に流路遮断
    手段を介装したことを特徴とする請求項1記載の開閉部
    材の回動規制装置。
  3. 【請求項3】 開閉部材をその取付け枠に回動自在に支
    持する支持軸部に設けて上記開閉部材の開閉動作を規制
    する開閉部材の回動規制装置において、 前記支持軸部の前記取付け枠と前記開閉部材との一方に
    ケーシングを設け、他方にこのケーシングに装着すると
    共に上記開閉部材の回動角に同期して進退自在な支持軸
    を設け、 この支持軸に上記ケーシング内を第1流体室と第2流体
    室とに郭成し、上記支持軸の進退動作に従って上記両流
    体室の一方を圧縮し他方を拡張するプランジャを設け、 さらに第1流体室と上記第2流体室とを流体通路を介し
    て連通し、この流体通路に流路遮断手段を介装したこと
    を特徴とする開閉部材の回動規制装置。
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