JPH07189504A - 蔵型収納付き建物 - Google Patents

蔵型収納付き建物

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JPH07189504A
JPH07189504A JP32923293A JP32923293A JPH07189504A JP H07189504 A JPH07189504 A JP H07189504A JP 32923293 A JP32923293 A JP 32923293A JP 32923293 A JP32923293 A JP 32923293A JP H07189504 A JPH07189504 A JP H07189504A
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JP
Japan
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floor
storage
building
room
storehouse
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JP32923293A
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English (en)
Inventor
Mikio Monya
幹男 紋谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蔵のような大きな蔵型収納室を設けてこれを
有効利用することができる上に使い勝手も非常に良好で
あり、また、北側斜線による高さ制限内において建物内
容積の平面的かつ立体的な有効利用を図ることができ、
併せて敷地の有効利用を図れるようにした蔵型収納付き
建物を提供する。 【構成】 上下階に亘って複数の居室を配置した建物本
体10内の下階と上階との間に一つ以上の蔵型収納室を
構成する蔵階KFを備えかつ、この蔵階KFの蔵型収納
室の階高hを上下階の階高h1、h2よりも低く構成
し、建物本体10内の蔵階KFの北側(N)に、出入り
口17付きの第1蔵型収納室K1を配置し、この第1蔵
型収納室K1の上の上階の北側に一般収納室30a、3
0bを配置し、第1蔵型収納室K1の下の下階の北側
に、厨房11、玄関16、及び和室15のうちの少なく
とも一つを配置した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下階の間に大型の収
納空間となる蔵型収納室を備えた建物に係り、更に詳し
くは、建物の高さ制限下での蔵型収納室を含む間取り及
び水回りなどとの関係を効率的に配置した構造の蔵型収
納付き建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般住宅や集合住宅等の建物内
には、物品を収納するために押入、天袋、納戸等が設け
られ、また近年では床下空間を利用した床下収納庫、さ
らには屋根裏収納などが設けられている。
【0003】ところで、近年においてはその家族構成や
生活パターンの変化と共に、住戸内にも家具その他の多
くの物品が揃えられ、また、その物品の使用形態も季節
等に応じて多用化していることなどから、必要に応じて
これらの物品を建物内に収納しておくための大きな収納
空間を必要とするようになってきている。この点は、土
地の高騰に伴う敷地の有効利用および建物内容積の有効
利用の観点からも、建物内に可能な限り大きくしかも効
率的な収納空間を設けておくことが望まれている。
【0004】そこで、本出願人は既に、このような点を
考慮した建物として、図5および図6に示す構造の収納
付き戸建て住宅を提案した。これは、上下階に亘って複
数の居室1、2を配置した建物において、下階居室1の
天井3と、その上階居室2の床4との間のほぼ全域を収
納空間に形成したもので、具体的には、下階居室1の天
井3と上階居室2の床4との間に、即ち一階の壁パネル
P1と二階の壁パネルP2との間に天輪パネルPを配置
して収納空間Kを形成し、さらに上階居室2の床4に収
納空間Kへの物品出し入れ用の開閉蓋5を設けた構成と
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の収納構造においては、確かに大きな収納空間
を建物内に設けることができるものの、単に収納空間を
平面的に広くしたいわゆる大型の床下収納を形成したよ
うな構造となるために、物品の出し入れ等を行う際に使
い勝手が悪いという問題があった。また、このように収
納空間を平面的に広く形成しても、例えば間取りとの関
係などにおいて開閉蓋5を設ける場所や設置数などに制
約を受けるためにこれを有効利用しにくいという問題も
あった。
【0006】また、このように上下階の間のほぼ全体に
亘ってただ単に大きな収納空間を設けただけでは、居室
等の各部屋の高さは通常の高さと何ら変わりはないの
に、その収納空間の高さの分、建物全体が高くなるため
に、建物内容積をいたずらに大きくするだけとなり、こ
れでは建物内容積の平面的かつ立体的な有効利用を図る
ことができないという問題がある。
【0007】一方、このように上下階の間に大きな収納
空間を設けた場合、その分、建物全体の高さが高くなる
ために、例えば北側斜線問題として知られている建物の
高さ制限により、建物内の間取り計画等に大きな制約を
受けたり、逆に敷地の有効利用が図れなくなるといった
問題もある。
【0008】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、いわゆる蔵のような大きな蔵型収納室を設
けてこれを有効利用することができる上に使い勝手も非
常に良好であり、また、蔵型収納室及び一般収納室を含
む上下階の間取り及び配置関係を考慮することにより北
側斜線による高さ制限内において建物内容積の平面的か
つ立体的な有効利用を図ることができ、併せて敷地の有
効利用を図れるようにした蔵型収納付き建物を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、上下階に亘って複数の居室
を配置した建物本体内の下階と上階との間に少なくとも
一つの蔵型収納室を構成する蔵階を備え、かつ、この蔵
階の蔵型収納室の階高を上下階の階高よりも低く構成し
た蔵型収納付き建物であって、前記建物本体内の蔵階の
北側に、出入り口付きの第1蔵型収納室を配置し、この
第1蔵型収納室の上の上階の北側に一般収納室を配置
し、さらに第1蔵型収納室の下の下階の北側に、玄関、
厨房、及び和室のうちの少なくとも一つを配置したこと
を特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の蔵
型収納付き建物において、第1蔵型収納室の上の屋根を
北側傾斜の勾配屋根としたことを特徴としている。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1記載の蔵
型収納付き建物において、建物本体内の下階の南側に居
間及び食堂を配置し、この食堂の上の蔵階に、出入り口
付きの第2蔵型収納室を配置したことを特徴としてい
る。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1または請
求項3記載の蔵型収納付き建物において、建物本体内の
蔵階に、上下階及び各蔵型収納室に連なる室内階段及び
踊り場を設けたことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の蔵型収納付き建物では、建物本
体内の下階と上階との間に、それら上下階の階高よりも
低い蔵階が構成される。そして、この蔵階の第1蔵型収
納室は上下階の間に位置していると共に出入り口を備え
ていて、ここから直接出入りして利用可能となり、した
がって、使い勝手が極めてよくなるので、第1蔵型収納
室を有効に利用することができる。また、建物本体内の
蔵階の北側に第1蔵型収納室が配置されていて、この第
1蔵型収納室の上の上階の北側に一般収納室が配置され
ているので、一般収納室の天井部分は北側斜線に沿った
傾斜天井としても良く、したがって、第1蔵型収納室と
一般収納室との上下の組み合わせによりこの部分の屋根
の高さを北側斜線に対応させて十分に低く押さえること
が可能となる。また、この第1蔵型収納室を上下階の間
に設けたことによりその分、建物本体の高さも高くなる
が、この第1蔵型収納室は、一般に天井高がほぼ一定で
それ以上高くする必要のない和室、玄関または厨房など
の上に配置されているので、蔵型収納室の上の上階の階
高に大きく影響することはない。
【0014】請求項2記載の蔵型収納付き建物では、第
1蔵型収納室の上方の屋根を北側傾斜の勾配屋根とした
ことにより、第1蔵型収納室の直上に位置する一般収納
室の天井も北側傾斜の傾斜天井となる。これにより一般
収納室の天井高さが低くなるので、この一般収納室の上
部に手の届く領域が形成される。
【0015】請求項3記載の蔵型収納付き建物では、建
物本体内の下階の南側に居間及び食堂を配置し、そして
この食堂のように天井を高くする必要のない居室の上の
蔵階に第2蔵型収納室を配置したことにより、この第2
蔵型収納室の上の上階の階高に大きく影響を及ぼすこと
がないばかりか、逆に蔵階部分のうち、第1及び第2蔵
型収納室以外の蔵階部分は吹き抜けとすることができる
ので、居間などのように一般居室よりも高い天井高さと
するのが望ましい部屋の天井を高くすることができる。
これにより建物内容積がさらに平面的かつ立体的に有効
利用される。
【0016】請求項4記載の蔵型収納付き建物では、建
物本体内の蔵階に、上下階及び蔵型収納室に連なる室内
階段および踊り場を設けているので、この踊り場から蔵
型収納室へと直接出入りすることができ、これにより、
蔵型収納室の使い勝手がさらに良好なものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る蔵型収納付き建物の実施
例を図1乃至図4に基づいて説明する。実施例による蔵
型収納付き建物は、上下階に亘って複数の居室を配置し
た建物本体10内の下階と上階との間に少なくとも一つ
の蔵型収納室を構成する蔵階KFを備え、かつ、この蔵
階KFの蔵型収納室の階高hを上下階の階高h1、h2
よりも低く構成した建物であって、前記建物本体10内
の蔵階KFの北側(N)に、出入り口17付きの第1蔵
型収納室K1を配置し、この第1蔵型収納室K1の上の
上階の北側に一般収納室30a、30bを配置し、さら
に第1蔵型収納室K1の下の下階の北側に、厨房11、
玄関16、及び和室15のうちの少なくとも一つを配置
した構成としたものである。
【0018】以下、これらの詳細について説明すると、
建物本体10は、この実施例では図1及び図2に示すよ
うに、パネル組立型の切妻式二階建て住戸の例が示され
ており、その下階である一階1F及び上階である二階2
Fには、それぞれ複数の居室が設けられ、また、各階に
は必要な機能に応じてポーチ16a及び玄関16に連な
るホール17、トイレ18等が設けられている。
【0019】建物本体10内の一階1Fと二階2Fとの
間には、蔵階KFが設けられている。即ち、まず図2に
示すように、一階に和室15、居間19、食堂19aが
設けられ、二階には寝室20、子供部屋21a、21b
がそれぞれ設けられている。そして、蔵階KFには、ち
ょうど一階の和室15及び玄関16、ポーチ16a、ホ
ール17の直上に相当する位置に第1蔵型収納室K1が
設けられている。
【0020】また、この蔵階KFには、ちょうど食堂1
5の直上に相当する位置に第2蔵型収納室K2が設けら
れている。さらに、この蔵階KFには、一階1Fの厨房
11の直上に相当する位置に、浴室12、洗面13、ト
イレ14がそれぞれ設けられている。この蔵階KFの第
1蔵型収納室K1、K2の間には蔵階用の踊り場22が
設けられ、この蔵階用の踊り場22を介して一階に連な
る室内階段23、及び二階に連なる室内階段24が設け
られている。そして、前記第1蔵型収納室K1及び第2
蔵型収納室K2には、蔵階用の踊り場22から出入りす
るための出入り口25、26がそれぞれ設けられてい
る。
【0021】また、二階2Fの北側には、図4に示すよ
うに第1蔵型収納室K1の上に位置する一般収納室30
a、30bが並べて設けられている。これらのうち、一
般収納室30aは間口が2間、奥行き0.75間程度で
その間口全面に開閉扉が設けられたクローゼットとして
構成され、他方の一般収納室30bはウオークインクロ
ーゼットとして構成されている。これらの一般収納室3
0a、30bの天井は図1で示すように傾斜天井として
構成されている。
【0022】二階2Fの寝室20の床と子供部屋21
a、21bの床は同一レベルとされ、一方、蔵階KF部
分のうち一階の居間19の直上に相当する部分は吹き抜
けAとされ、これにより一階の居間19の天井は蔵階K
Fの高さh分だけ高く設けられている。この蔵階KFの
高さhとしては、その下限として、人が少なくともかが
んで歩ける程度の高さ、例えば1.2m程度あればよ
く、上限として大人が背伸びして手の届く程度の高さ、
例えば2.2m程度の高さに設定される。ちなみに、蔵
型収納室Kの天井高さは、図示例による設計では(1.
2m)とされている。
【0023】建物本体10は、本実施例では間口5間、
奥行き4.25間程度の平面矩形の建物であって、その
建物本体10の北側に面する屋根が図1に示すように北
側斜線を考慮した勾配屋根Yとして構成されている。こ
の図1においては、第一種高度北側斜線の定義について
も付記されており、一点鎖線Rが北側隣地境界線、二点
鎖線Tが第一種高度北側斜線、H=5m、W=1.73
6mとして規定されるものである。
【0024】このように構成された蔵型収納付き建物で
は、建物本体10内の一階1Fと二階2Fとの間に、そ
れら一階及び二階の階高h1、h2よりも低い階高h=
1.2mの蔵階KFが構成される。そして、この蔵階K
Fの第1蔵型収納室K1及び第2蔵型収納室K2はいず
れも一階と二階の間に位置していると共に出入り口2
5、26を備えていて、ここから直接出入りして利用可
能となる。したがって、使い勝手が極めてよくなるの
で、第1蔵型収納室K1及び第2蔵型収納室K2を有効
に利用することができる。
【0025】また、建物本体10内の蔵階KFの北側に
第1蔵型収納室K1が配置されていて、この第1蔵型収
納室K1の上の二階の北側に一般収納室30a、30b
がそれぞれ配置されているので、これら一般収納室30
a、30bの天井部分は北側斜線に沿った傾斜天井とし
ても良く、したがって、第1蔵型収納室K1と一般収納
室30a、30bとの上下の組み合わせによりこの部分
の屋根Yの高さを、例えば図1に示すように第一種高度
北側斜線Tに対応させて十分に低く押さえることが可能
となる。これにより、北側斜線による高さ制限内におい
て建物内容積の平面的かつ立体的な有効利用を図ること
ができ、併せて敷地の有効利用をも図ることができる。
【0026】また、この第1蔵型収納室K1及び第2蔵
型収納室K2を上下階の間に設けたことによりその分、
建物本体10の高さも高くなるが、この第1蔵型収納室
K1及び第2蔵型収納室K2は、一般に天井高がほぼ一
定でそれ以上高くする必要のない和室や玄関あるいは食
堂などの上にそれぞれ配置されているので、蔵階の上の
二階の階高h2に大きく影響することはない。
【0027】また、第1蔵型収納室K1の上方の屋根Y
を北側傾斜の勾配屋根としたことにより、第1蔵型収納
室K1の直上に位置する一般収納室30a、30bの天
井も北側傾斜の傾斜天井となり、これにより一般収納室
30a、30bの天井高さが低くなるので、この一般収
納室の上部に手の届く領域が形成される。したがって、
これらの一般収納室30a、30bの使い勝手も改善さ
れる。
【0028】また、、建物本体10内の一階1Fの南側
に居間19及び食堂19aを配置し、そしてこの食堂1
9aのように天井を高くする必要のない居室の上の蔵階
KFに第2蔵型収納室K2を配置したことにより、この
第2蔵型収納室K2の上の二階2Fの階高h2に大きく
影響を及ぼすことがないばかりか、逆に蔵階KF部分の
うち、第1及び第2蔵型収納室K1、K2以外の蔵階K
F部分のうち、図示例のように居間19の上の部分など
を吹き抜けとすることができるので、居間19などのよ
うに一般居室よりも高い天井高さとするのが望ましい部
屋の天井を高くすることができる。これにより建物内容
積がさらに平面的かつ立体的に有効利用される。
【0029】さらに、建物本体10内の蔵階KFに、一
階と二階及び各蔵型収納室K1、K2に連なる室内階段
23、24および踊り場22を設けているので、この踊
り場22から各蔵型収納室K1、K2へと直接出入りす
ることができ、これにより、各蔵型収納室の使い勝手が
さらに良好なものとなる。
【0030】なお、実施例では本発明を二階建住宅に適
用した例を示したが、二階建に限らず三階建住宅、その
他の種々の建物などにも適用できることは言うまでもな
い。また、各収納空間の天井高としては、使い勝手を考
慮した場合、普通の身長の大人が腰や頭を少し低くした
状態で歩ける程度の高さ、例えば1.2m程度以上の高
さであれば十分であるが、高さ制限との関係、あるいは
収納物品の形状や収納の仕方、さらには階高、間取りな
どとの関係で一部の収納空間についてそれ以下の高さに
することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る蔵型
収納付き建物によれば、下記のような種々の優れた効果
を奏することができる。
【0032】請求項1記載の発明においては、上下階に
亘って複数の居室を配置した建物本体内の下階と上階と
の間に少なくとも一つの蔵型収納室を構成する蔵階を備
え、かつ、この蔵階の蔵型収納室の階高を上下階の階高
よりも低く構成した蔵型収納付き建物であって、前記建
物本体内の蔵階の北側に、出入り口付きの第1蔵型収納
室を配置し、この第1蔵型収納室の上の上階の北側に一
般収納室を配置し、さらに第1蔵型収納室の下の下階の
北側に、玄関、厨房、及び和室のうちの少なくとも一つ
を配置した構成としたから、いわゆる蔵のような大きな
蔵型収納室を設けてこれを有効利用することができる上
に使い勝手も非常に良好であり、また、蔵型収納室及び
一般収納室を含む上下階の間取り及び配置関係を考慮す
ることにより北側斜線による高さ制限内において建物内
容積の平面的かつ立体的な有効利用を図ることができ、
併せて敷地の有効利用を図ることができる。
【0033】即ち、本発明においては、第1蔵型収納室
は上下階の間に位置していると共に出入り口を備えてい
て、ここから直接出入りして利用可能となり、したがっ
て、使い勝手が極めてよくなるので、第1蔵型収納室を
有効に利用することができる。また、建物本体内の蔵階
の北側に第1蔵型収納室が配置されていて、この第1蔵
型収納室の上の上階の北側に一般収納室が配置されてい
るので、一般収納室の天井部分は北側斜線に沿った傾斜
天井としても良く、したがって、第1蔵型収納室と一般
収納室との上下の組み合わせによりこの部分の屋根の高
さを北側斜線に対応させて十分に低く押さえることが可
能となる。これにより、北側斜線による高さ制限内にお
いて建物内容積の平面的かつ立体的な有効利用を図るこ
とができ、併せて敷地の有効利用をも図ることができ
る。
【0034】請求項2記載の発明では、第1蔵型収納室
の上方の屋根を北側傾斜の勾配屋根としたことにより、
第1蔵型収納室の直上に位置する一般収納室の天井も北
側傾斜の傾斜天井となる。これにより一般収納室の天井
高さが低くなるので、この一般収納室の上部に手の届く
領域が形成することができ、これにより一般収納室の使
い勝手も改善することができる。
【0035】請求項3記載の発明では、建物本体内の下
階の南側に居間及び食堂を配置し、そしてこの食堂のよ
うに天井を高くする必要のない居室の上の蔵階に第2蔵
型収納室を配置したことにより、この第2蔵型収納室の
上の上階の階高に大きく影響を及ぼすことがないばかり
か、逆に蔵階部分のうち、第1及び第2蔵型収納室以外
の蔵階部分は吹き抜けとすることができるので、居間な
どのように一般居室よりも高い天井高さとするのが望ま
しい部屋の天井を高くすることができる。これにより建
物内容積をさらに平面的かつ立体的に有効利用すること
ができる。
【0036】請求項4記載の発明では、建物本体内の蔵
階に、上下階及び蔵型収納室に連なる室内階段および踊
り場を設けているので、この踊り場から蔵型収納室へと
直接出入りすることができ、これにより、蔵型収納室の
使い勝手をさらに良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すもので、図2のイーイ線
付近における建物の縦方向断面を示す概略立面図であ
る。
【図2】本発明の実施例を示す一階部分の平面図であ
る。
【図3】本発明の実施例を示す蔵階部分の平面図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示す二階部分の平面図であ
る。
【図5】従来例を示す立面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 建物本体 11 厨房 12 浴室 13 洗面 14 トイレ 15 和室 16 玄関 17 ポーチ 19 居間 20 寝室 22 踊り場 23、24室内階段 25、26 出入り口 K1 第1蔵型収納室 K2 第2蔵型収納室 KF 蔵階

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下階に亘って複数の居室を配置した建
    物本体内の下階と上階との間に少なくとも一つの蔵型収
    納室を構成する蔵階を備え、かつ、この蔵階の蔵型収納
    室の階高を上下階の階高よりも低く構成した蔵型収納付
    き建物であって、前記建物本体内の蔵階の北側に、出入
    り口付きの第1蔵型収納室を配置し、この第1蔵型収納
    室の上の上階の北側に一般収納室を配置し、さらに第1
    蔵型収納室の下の下階の北側に、玄関、厨房、及び和室
    のうちの少なくとも一つを配置したことを特徴とする蔵
    型収納付き建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蔵型収納付き建物におい
    て、前記第1蔵型収納室の上の屋根を北側傾斜の勾配屋
    根としたことを特徴とする蔵型収納付き建物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蔵型収納付き建物におい
    て、前記建物本体内の下階の南側に居間及び食堂を配置
    し、この食堂の上の蔵階に、出入り口付きの第2蔵型収
    納室を配置したことを特徴とする蔵型収納付き建物。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3記載の蔵型収納
    付き建物において、前記建物本体内の蔵階に、上下階及
    び各蔵型収納室に連なる室内階段及び踊り場を設けたこ
    とを特徴とする蔵型収納付き建物。
JP32923293A 1993-12-27 1993-12-27 蔵型収納付き建物 Pending JPH07189504A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218053A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Misawa Homes Co Ltd 蔵型収納付き建物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218053A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Misawa Homes Co Ltd 蔵型収納付き建物

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