JP2682608B2 - 多層階蔵型収納付き建物 - Google Patents

多層階蔵型収納付き建物

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JP2682608B2
JP2682608B2 JP5117122A JP11712293A JP2682608B2 JP 2682608 B2 JP2682608 B2 JP 2682608B2 JP 5117122 A JP5117122 A JP 5117122A JP 11712293 A JP11712293 A JP 11712293A JP 2682608 B2 JP2682608 B2 JP 2682608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蔵のような大型の収納
空間を備えた建物に係り、更に詳しくは、上下階方向に
複数に区画された多層構造の収納空間を備えた多層階蔵
型収納付き建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般住宅や集合住宅等の建物内
には、物品を収納するために押入、天袋、納戸等が設け
られ、また近年では床下空間を利用した床下収納庫、さ
らには屋根裏収納などが設けれている。
【0003】ところで、近年においてはその家族構成や
生活パターンの変化と共に、住戸内にも家具その他の多
くの物品が揃えられ、また、その物品の使用形態も季節
等に応じて多用化していることなどから、必要に応じて
これらの物品を建物内に収納しておくための大きな収納
空間を必要とするようになってきている。この点は、土
地の高騰に伴う敷地の有効利用および建物内容積の有効
利用の観点からも、建物内に可能な限り大きくしかも効
率的な収納空間を設けておくことが望まれている。
【0004】そこで、本出願人は既に、このような点を
考慮した建物として、図7および図8に示す構造の収納
付き戸建て住宅を提案した。これは、上下階に亘って複
数の居室1、2を配置した建物において、下階居室1の
天井3と、その上階居室2の床4との間のほぼ全域を収
納空間に形成したもので、具体的には、下階居室1の天
井3と上階居室2の床4との間に、即ち一階の壁パネル
P1と二階の壁パネルP2との間に天輪パネルPを配置
して収納空間Kを形成し、さらに上階居室2の床4に収
納空間Kへの物品出し入れ用の開閉蓋5を設けた構成と
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の収納構造においては、確かに大きな収納空間
を建物内に設けることができるものの、単に収納空間を
平面的に広くしたいわゆる大型の床下収納を形成したよ
うな構造となるために、物品の出し入れ等を行う際に使
い勝手が悪いという問題があった。また、このように収
納空間を平面的に広く形成しても、例えば間取りとの関
係などにおいて開閉蓋5を設ける場所や設置数などに制
約を受けるためにこれを有効利用しにくいという問題も
あった。さらに工費の点からみても、一階の壁パネルP
1と二階の壁パネルP2との間に天輪パネルPを設ける
構造であるために、その分、工事費用が割高になってし
まうという問題もあった。
【0006】一方、例えば住戸内に設けられる納戸のよ
うな収納空間においては、ほとんどの場合、手の届く範
囲内が有効利用される空間であり、居住性を重視した通
常の居室と同じ天井高をとっても、上部は利用されない
無駄な空間になっていた。
【0007】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、いわゆる蔵のような大きな収納空間を設け
てこれを有効利用することができる上に使い勝手も非常
に良好であり、また、収納空間を構成する構造材が強固
なコアを構成して建物全体の強度を向上させる構造とな
り、しかも工費の増大も十分に抑制できる多層階蔵型収
納付き建物を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上下階に亘って複数の居室を配置した建物において、建
物本体内に、上下階方向に延在しかつ構造材で形成され
た筒状の周壁を、前記建物本体の躯体に結合して設ける
とともに、前記周壁内を上下に複数に区画することによ
って多層構造の収納空間を設け、これら各収納空間の周
壁に出入り口をそれぞれ設け、前記複数の収納空間のう
ちの少なくとも一つの収納空間の床を上下の階の間に設
け、該上下の階の間に設けられた収納空間の出入り口付
近の床を収納空間内から外部に延出させて躍り場を形成
し、この躍り場に、下階に至る室内下階段および上階に
至る室内上階段を設けたことを特徴としている。ここ
で、階段の踊り場とは、一般に、階段の途中に設けられ
た踏面の広い段で、階段を昇降する際の危険防止や休息
のために設けられたものをいうが、本発明においては、
最上層の収納空間への出入り口付近に設けられた、室内
階段の頂上の踏面の広い部分も踊り場ということにす
る。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記周壁が建物本体の妻行方向の中央部寄りに設け
られていることを特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または2
において、前記多層構造の収納空間のうち、最下層の収
納空間の床面が下階の床面よりも下方に位置するように
構成されていることを特徴としている。
【0011】請求項4に係る発明は、上下階に亘って複
数の居室を配置した建物において、建物本体内に、上下
階方向に延在しかつ構造材で形成された筒状の周壁を、
前記建物本体の躯体に結合して設けるとともに、前記周
壁内を上下に複数に区画することによって多層構造の収
納空間を設け、これら各収納空間の周壁に出入り口をそ
れぞれ設け、前記複数の収納空間のうちの少なくとも一
つの収納空間の床を上下の階の間に設け、該上下の階の
間に設けられた収納空間の出入り口付近の床を収納空間
内から外部に延出させて躍り場を形成し、この躍り場
に、下階に至る室内下階段および上階に至る室内上階段
を設け、さらに最上層の前記収納空間の少なくとも一部
が屋根裏空間を使用し、かつ、最下層の前記収納空間の
少なくとも一部が、地盤面を掘り下げた地階を使用して
いることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の多層階蔵型収納付き建物では、
収納空間が建物本体内の上下階方向に複数に区画された
多層構造となっているので、これら収納空間の天井高は
例えば一般の居室よりも低くなるが、逆に手の届く範囲
となるので、上部が無駄な空間とならず、また、これら
各収納空間には出入り口が設けられているので、各収納
空間へ直接出入りすることができ、したがって、蔵のよ
うな大きな収納空間を設けてもこれを有効利用できる上
に使い勝手も極めて良好なものとなる。また、前記複数
の収納空間のうちの少なくとも一つの収納空間の床を上
下の階の間に設け、該上下の階の間に設けられた収納空
間の出入り口付近の床を収納空間内から外部に延出させ
て躍り場を形成したので、上下の階の間に設けられた収
納空間の床と、踊り場とが同一レベルとなる。そして、
この躍り場に、下階に至る室内下階段および上階に至る
室内上階段を設けたので、前記上下の階の間に床が設け
られた収納空間に、前記室内下階段と室内上階段の踊り
場から出入り口を通して直接出入りすることができ、こ
れにより、収納空間の使い勝手がさらに良好なものとな
る。また、前記周壁が構造材で筒状に形成されるととも
に、この周壁が建物本体の躯体に結合されているので、
該周壁が筒状のコアを構成して建物全体の強度を向上さ
せる作用を発揮する。
【0013】請求項2記載の多層階蔵型収納付き建物で
は、前記周壁が建物本体の妻行方向の中央部寄りに設け
られているので、建物の補強作用がより効果的になり、
しかも建物の高い所の屋根裏を収納空間の一部に利用で
きることになり、これにより収納空間を多層構造として
も、収納空間の必要な天井高を確保することが可能にな
る。
【0014】請求項3記載の多層階蔵型収納付き建物で
は、多層構造の収納空間のうち、最下層の収納空間の床
面が下階の床面よりも下方に位置しているので、下階が
一階である場合、この一階に少なくとも2層の収納空間
を構成することが可能になる。
【0015】請求項4記載の多層階蔵型収納付き建物で
は、収納空間が建物本体内の上下階方向に複数に区画さ
れた多層構造となっているので、これら収納空間の天井
高は例えば一般の居室よりも低くなるが、逆に手の届く
範囲となるので、上部が無駄な空間とならず、また、こ
れら各収納空間には出入り口が設けられているので、各
収納空間へ直接出入りすることができ、したがって、蔵
のような大きな収納空間を設けてもこれを有効利用でき
る上に使い勝手も極めて良好なものとなる。また、前記
複数の収納空間のうちの少なくとも一つの収納空間の床
を上下の階の間に設け、該上下の階の間に設けられた収
納空間の出入り口付近の床を収納空間内から外部に延出
させて躍り場を形成したので、上下の階の間に設けられ
た収納空間の床と、踊り場とが同一レベルとなる。そし
てこの躍り場に、下階に至る室内下階段および上階に至
る室内上階段を設けたので、前記上下の階の間に床が設
けられた収納空間に、前記室内下階段と室内上階段の踊
り場から出入り口を通して直接出入りすることができ、
これにより、収納空間の使い勝手がさらに良好なものと
なる。また、前記周壁が構造材で筒状に形成されるとと
もに、この周壁が建物本体の躯体に結合されているの
で、該周壁が筒状のコアを構成して建物全体の強度を向
上させる作用を発揮する。また、最上層の前記収納空間
の少なくとも一部が屋根裏空間を使用し、かつ、最下層
の前記収納空間の少なくとも一部が、地盤面を掘り下げ
た地階を使用しているので、屋根裏空間と地階との有効
利用を図ることができるとともに、これら最上層および
最下層のそれぞれの収納空間に出入り口から直接出入り
して収納物を出し入れできる。さらに、最下層の収納空
間は少なくとも一部が地階を使用する形態で下方へ下げ
られ、最上層の収納空間は少なくとも一部が天井裏空間
を使用する形態で上方へ上げられるので、各収納空間の
天井高さを必要な程度に十分確保することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る多層階蔵型収納付き建物
の実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。実施例に
よる多層階蔵型収納付き建物は、上下階に亘って複数の
居室を配置した建物において、建物本体10内に、上下
階方向に複数に区画されかつ周壁Rを備えた多層構造の
収納空間K1〜K4を設け、これら各収納空間K1〜K
4の周壁Rに出入り口C1〜C4をそれぞれ設け、そし
て、各出入り口C1〜C4付近の前記周壁Rの外面に室
内階段S1〜S4の踊り場11、12および14をそれ
ぞれ設けた構成としたものである。
【0017】以下、これらの詳細について説明すると、
建物本体10は、この実施例では図4および図5に示す
ようにパネル組立型の寄せ棟式二階建て住戸の例が示さ
れており、下階である一階15および上階である二階1
6には、それぞれ複数の居室17、18が設けられてい
る。また、各階には必要な機能に応じて玄関19やホー
ル20、浴室21、洗面所22等が設けられている。
【0018】そして、建物本体10内に設けられた多層
構造の収納空間K1〜K4は、図1に示すように、ここ
では一階に2層、二階に2層の合計4層となった構成で
あり、最下層の収納空間K1の床L1部分は一階の床F
1よりも下方に位置するように、実施例では地盤30の
表面とほぼ同一レベルとなるように一段下げられた構成
とされている。また、最上層の収納空間K4は一部が屋
根裏空間をも利用する構成とされている。ちなみに、各
収納空間の天井高は、図示例による設計では収納空間K
1が1.82m、K2が1.64m、K3が1.82
m、K4が1.80mとされている。
【0019】前記各収納空間K1〜K4の外壁を構成す
る周壁Rは、図2および図3に示すように、構造材であ
る壁パネル等により間口が約2間、奥行き1間の平面矩
形状に構成され、全体として一階15の中央部寄りにな
るように設けられていると共に、各収納空間K1〜K4
が下階および上階に亘って積層構造となったいわゆるタ
ワー状に構成され、これにより、建物本体10内に角筒
型のコアが形成されている。
【0020】収納空間への各出入り口C1〜C4のう
ち、収納空間K3への出入り口を除く残りの出入り口C
1、C2、C4はいずれも周壁Rの片面側に設けられ、
出入り口C3については、二階居室(寝室)23側に設
けられている。したがって、各室内階段や踊り場もこれ
らの出入り口に対応するように周壁Rの片面側に集中さ
せて上下に積層する形態で設けられている。
【0021】即ち、収納空間K3を除く各収納空間K
1、K2およびK4に対応して、これらの収納空間の出
入り口C1、C2およびC4付近の周壁Rの外面には、
それらの出入り口にそれぞれ連通する踊り場11、1
2、14を備えた室内階段S1、S2、S4が設けられ
ており、これにより一階15から室内階段S1、踊り場
11を通って収納空間K1へ、一階15から室内階段S
2、踊り場12を通って収納空間K2へ、室内階段S
2、踊り場12、室内階段S3を通って二階16へ、二
階16から室内階段S4、踊り場14を通って収納空間
K4へと移動可能に構成されている。
【0022】なお、実施例では、室内階段の踊り場1
1、12、14と収納空間の床L1、L2、L4とは各
々同一レベルとなるように設定されている。また、二階
の収納空間K3については、その収納空間K3の床L3
と二階の床F2とが同一レベルに設定されている。
【0023】このように構成された多層階蔵型収納付き
建物においては、収納空間が一階に2層、二階に2層の
合計4層となっているが、各収納空間K1〜K4の高さ
は1.6m以上確保されており、しかも各収納空間K1
〜K4のいずれにも出入り口C1〜C4がそれぞれ設け
られているので、それら各収納空間に直接出入りして物
品の出し入れを行うことができる。また、収納空間K3
の出入り口C3は二階の床F2と同一レベルにあり、収
納空間K1、K2、K4の出入り口C1、C2、C4に
は、これと連絡する室内階段S1、S2、S4の踊り場
11、12、14がそれぞれ設けられているので、この
踊り場から収納空間へと直接出入りすることができるこ
とになり、これらの結果、各収納空間は極めて使い勝手
が良好になる。
【0024】また、各収納空間K1〜K4は、一般の居
室よりも天井高が低くなっていて、天井まで手の届く空
間であり、しかも各階に2層の合計4層の構成となって
いるので、このように蔵のような大きな収納空間を設け
ても、これを極めて効率的かつ有効に利用することがで
きるようになる。
【0025】また、各収納空間K1〜K4は上下に積層
された構造でしかも構造材としての周壁Rを備えている
ので、この周壁R部分が建物本体10の上下に延在する
いわゆる角筒形のコアのような構造を構成することにな
り、この結果、建物本体10がこの周壁Rにより補強さ
れて、その分、構造強度が向上する。
【0026】また、収納空間K1〜K4の周壁Rは、一
階および二階の間仕切りとしての機能も兼ねているか
ら、収納空間K2およびK4の床L1およびL4の他に
は特に余分な工事を必要とすることもなく、したがって
工費の点から見ても、特別に割高になるといったことも
ない。
【0027】図6は、本発明の他の実施例をモデル図的
に示したもので、この実施例では、最下層の収納空間K
1の床L1部分について、基礎30を支持する地盤31
の表面よりもさらに一段下げた構成とされ、また、各収
納空間K1〜K4は建物本体10の妻行方向のほぼ中央
部に設けられ、さらに、建物本体10の大きさや間取り
等の関係で室内階段11、12、13、14の配設位置
や構造などが少し変更されている例が示されている。
【0028】図6に示すような構成とした場合、最下層
の収納空間K1は一部が地階となる形態で下方へ下げら
れ、最上層の収納空間K4は天井裏の一番高い所を利用
可能となるので、各収納空間K1〜K4の天井高さを必
要な程度に十分に確保することができる。
【0029】なお、実施例においては、本発明を二階建
住宅に適用した例を示したが、二階建に限らず三階建住
宅、その他の種々建物などにも適用できることは言うま
でもない。また、各収納空間の天井高としては、使い勝
手を考慮した場合、普通の身長の大人が腰や頭を少し低
くした状態で歩ける程度の高さ、例えば1.4m程度以
上の高さであれば十分であるが、収納物品の形状や収納
の仕方、あるいは階高、間取りなどの関係で一部の収納
空間についてそれ以下の高さにすることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る多層
階蔵型収納付き建物によれば、下記のような種々の優れ
た効果を奏することができる。
【0031】請求項1記載の多層階蔵型収納付き建物に
おいては、収納空間が建物本体内の上下階方向に複数に
区画された多層構造となっているので、これら収納空間
の天井高は例えば一般の居室よりも低くなるが、逆に手
の届く範囲となるので、上部が無駄な空間とならず、ま
た、これら各収納空間には出入り口が設けられているの
で、各収納空間へ直接出入りすることができ、したがっ
て、蔵のような大きな収納空間を設けてもこれを有効利
用できる上に使い勝手も極めて良好なものとなる。ま
た、前記複数の収納空間のうちの少なくとも一つの収納
空間の床を上下の階の間に設け、該上下の階の間に設け
られた収納空間の出入り口付近の床を収納空間内から外
部に延出させて躍り場を形成したので、上下の階の間に
設けられた収納空間の床と、踊り場とが同一レベルとな
り、この躍り場に、下階に至る室内下階段および上階に
至る室内上階段を設けたので、前記上下の階の間に床が
設けられた収納空間に、前記室内下階段と室内上階段の
踊り場から出入り口を通して直接出入りすることがで
き、これにより、収納空間の使い勝手がさらに良好なも
のとなる。
【0032】また、前記周壁が構造材で筒状に形成され
るとともに、この周壁が建物本体の躯体に結合されてい
るので、該周壁が筒状のコアを構成して建物全体の強度
を向上させ、これにより建物の構造強度上からも有効な
効果を発揮する。
【0033】また、収納空間の周壁は、一階および二階
の間仕切りとしての機能も兼ねさせることができ、か
つ、一部の収納空間の床を設ける他には特別な工事を必
要とすることもないので、工費の増大も十分に抑制する
ことができる。さらに、収納空間の出入り口付近に室内
階段の踊り場を設けているので、この踊り場から収納空
間へと直接出入りすることができ、これにより、収納空
間の使い勝手がさらに良好なものにすることができる。
【0034】請求項2記載の多層階蔵型収納付き建物に
おいては、前記周壁が構造材で筒状に形成されるととも
に、この周壁が建物本体の躯体に結合されているので、
該周壁が筒状のコアを構成して建物全体の強度を向上さ
せるが、該周壁が建物本体の妻行方向の中央部寄りに設
けられているので、建物の補強作用がより効果的にな
り、しかも建物の高い所の屋根裏を収納空間の一部に利
用できることになり、これにより収納空間を多層構造と
しても、収納空間の必要な天井高を確保することが可能
になる。
【0035】請求項3記載の多層階蔵型収納付き建物に
おいては、多層構造の収納空間のうち、最下層の収納空
間の床面が下階の床面よりも下方に位置しているので、
下階が一階である場合、この一階に少なくとも2層の収
納空間を構成することができる。
【0036】請求項4の多層階蔵型収納付き建物におい
ては、請求項1と同様の効果の他に次のような優れた効
果を奏することができる。すなわち、最上層の前記収納
空間の少なくとも一部が屋根裏空間を使用し、かつ、最
下層の前記収納空間の少なくとも一部が、地盤面を掘り
下げた地階を使用しているので、屋根裏空間と地階との
有効利用を図ることができるとともに、これら最上層お
よび最下層のそれぞれの収納空間に出入り口から直接出
入りして収納物を出し入れすることができる。さらに、
最下層の収納空間は少なくとも一部が地階を使用する形
態で下方へ下げられ、最上層の収納空間は少なくとも一
部が天井裏空間を使用する形態で上方へ上げられるの
で、各収納空間の天井高さを必要な程度に十分確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部の立面図である。
【図2】本発明の実施例を示す一階部分の平面図であ
る。
【図3】本発明の実施例を示す二階部分の平面図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すモデル図である。
【図7】従来例を示す立面図である。
【図8】使用例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 建物本体 11、12、13、14 踊り場 15 一階 16 二階 17、18 居室 K1、K2、K3、K4 収納空間 C1、C2、C3、C4 出入り口 S1、S2、S3、S4 室内階段 R 周壁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下階に亘って複数の居室を配置した建
    物において、建物本体内に、上下階方向に延在しかつ構
    造材で形成された筒状の周壁を、前記建物本体の躯体に
    結合して設けるとともに、前記周壁内を上下に複数に区
    画することによって多層構造の収納空間を設け、 これら各収納空間の周壁に出入り口をそれぞれ設け、前
    記複数の収納空間のうちの少なくとも一つの収納空間の
    床を上下の階の間に設け、該上下の階の間に設けられた
    収納空間の出入り口付近の床を収納空間内から外部に延
    出させて躍り場を形成し、この躍り場に、下階に至る室
    内下階段および上階に至る室内上階段を設けたことを特
    徴とする多層階蔵型収納付き建物。
  2. 【請求項2】 前記周壁が建物本体の妻行方向の中央部
    寄りに設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    多層蔵型収納付き建物。
  3. 【請求項3】 前記多層構造の収納空間のうち、最下層
    の収納空間の床面が下階の床面よりも下方に位置するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の多層階蔵型収納付き建物。
  4. 【請求項4】 上下階に亘って複数の居室を配置した建
    物において、建物本体内に、上下階方向に延在しかつ構
    造材で形成された筒状の周壁を、前記建物本体の躯体に
    結合して設けるとともに、前記周壁内を上下に複数に区
    画することによって多層構造の収納空間を設け、 これら各収納空間の周壁に出入り口をそれぞれ設け、前
    記複数の収納空間のうちの少なくとも一つの収納空間の
    床を上下の階の間に設け、該上下の階の間に設けられた
    収納空間の出入り口付近の床を収納空間内から外部に延
    出させて躍り場を形成し、この躍り場に、下階に至る室
    内下階段および上階に至る室内上階段を設け、 さらに最上層の前記収納空間の少なくとも一部が屋根裏
    空間を使用し、かつ、最下層の前記収納空間の少なくと
    も一部が、地盤面を掘り下げた地階を使用していること
    を特徴とする多層階蔵型収納付き建物。
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