JPH07189189A - 高白印刷用塗工紙 - Google Patents
高白印刷用塗工紙Info
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- JPH07189189A JPH07189189A JP33552393A JP33552393A JPH07189189A JP H07189189 A JPH07189189 A JP H07189189A JP 33552393 A JP33552393 A JP 33552393A JP 33552393 A JP33552393 A JP 33552393A JP H07189189 A JPH07189189 A JP H07189189A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い白色度を備え、且つ優れたオフセット印
刷適性、特に印刷光沢に優れた印刷用塗工紙を得るこ
と。 【構成】 澱粉、好ましくは、置換度0.03〜0.1
のアセチル化澱粉、より好ましくは、アセチル化タピオ
カ澱粉を、好ましくは過硫酸アンモニウムを用いて酸化
変性した糊液に、該糊液の固形分に対して過酸化水素を
0.2〜2.0重量%及び水酸化ナトリウムを0.2〜
2.0重量%それぞれ添加した調成糊液を配合してなる
塗被液を、支持体上に塗抹、乾燥してなる高白印刷用塗
工紙。 【効果】 酸化変性した澱粉糊液を過酸化水素及び水酸
化ナトリウムを用いて処理することにより、酸化変性時
に起こる着色が解消し、酸化変性した澱粉糊液を配合す
る塗被液を塗抹してなる印刷用塗工紙に於て、高い白色
度を備えた印刷用塗工紙が得られる。
刷適性、特に印刷光沢に優れた印刷用塗工紙を得るこ
と。 【構成】 澱粉、好ましくは、置換度0.03〜0.1
のアセチル化澱粉、より好ましくは、アセチル化タピオ
カ澱粉を、好ましくは過硫酸アンモニウムを用いて酸化
変性した糊液に、該糊液の固形分に対して過酸化水素を
0.2〜2.0重量%及び水酸化ナトリウムを0.2〜
2.0重量%それぞれ添加した調成糊液を配合してなる
塗被液を、支持体上に塗抹、乾燥してなる高白印刷用塗
工紙。 【効果】 酸化変性した澱粉糊液を過酸化水素及び水酸
化ナトリウムを用いて処理することにより、酸化変性時
に起こる着色が解消し、酸化変性した澱粉糊液を配合す
る塗被液を塗抹してなる印刷用塗工紙に於て、高い白色
度を備えた印刷用塗工紙が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な印刷用塗工紙に
関するものである。本発明に係る高白印刷用塗工紙は、
カラー印刷の原稿を忠実に再現する為に必要な高い白色
度を備え、良好な塗工状態で製造することを可能とし、
優れたオフセット印刷適性、特に高い印刷光沢と、更に
良好な着肉性を持つ印刷用塗工紙に関するものである。
関するものである。本発明に係る高白印刷用塗工紙は、
カラー印刷の原稿を忠実に再現する為に必要な高い白色
度を備え、良好な塗工状態で製造することを可能とし、
優れたオフセット印刷適性、特に高い印刷光沢と、更に
良好な着肉性を持つ印刷用塗工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷物のビジュアル化の進展に伴
い、画質が良い印刷用塗工紙に対する需要が著しく増大
している。特に原稿の色調を忠実に再現する為には、ベ
ースとなる印刷用紙の白紙が高い白色度を持つことが望
ましい。この点は印刷用塗工紙に関しても同様である。
印刷用塗工紙の白色度は顔料の白色度に大きく依存し、
白色度の高い顔料、即ち炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、等を用いれば白色度の向上効果が得られる。しかし
ながら、炭酸カルシウム、特に粉砕に依り微粒子化した
炭酸カルシウムである重質炭酸カルシウムは光沢度が低
く、多量に配合すると印刷用塗工紙の光沢が低下してし
まう。化学的に合成して製造する軽質炭酸カルシウム
は、アラゴナイト系軽質炭酸カルシウムの様に比較的高
い光沢度が得られるが、ストリーク、スクラッチ等が発
生し易く、ブレードコーターでの塗工適性が良くなく、
塗工紙の塗層強度も低くなり易い。又、二酸化チタンは
高い白色度を示すが、非常に微粒であり、塗工紙の塗層
強度も低くなり易い。
い、画質が良い印刷用塗工紙に対する需要が著しく増大
している。特に原稿の色調を忠実に再現する為には、ベ
ースとなる印刷用紙の白紙が高い白色度を持つことが望
ましい。この点は印刷用塗工紙に関しても同様である。
印刷用塗工紙の白色度は顔料の白色度に大きく依存し、
白色度の高い顔料、即ち炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、等を用いれば白色度の向上効果が得られる。しかし
ながら、炭酸カルシウム、特に粉砕に依り微粒子化した
炭酸カルシウムである重質炭酸カルシウムは光沢度が低
く、多量に配合すると印刷用塗工紙の光沢が低下してし
まう。化学的に合成して製造する軽質炭酸カルシウム
は、アラゴナイト系軽質炭酸カルシウムの様に比較的高
い光沢度が得られるが、ストリーク、スクラッチ等が発
生し易く、ブレードコーターでの塗工適性が良くなく、
塗工紙の塗層強度も低くなり易い。又、二酸化チタンは
高い白色度を示すが、非常に微粒であり、塗工紙の塗層
強度も低くなり易い。
【0003】カオリンは、磁気分離法、フローテーショ
ン法等の手法(ユニ出版(株)1989年1月20日発
行の「塗工用顔料と製紙用填料」113〜114ページ
を参照)で白色度の向上が行えるが、炭酸カルシウムや
二酸化チタンの水準までは及ばない。この様に顔料を選
択することに依って白色度の改善は行えるが、他の品質
とのバランスが取れなくなり易く、満足する結果は得難
い。
ン法等の手法(ユニ出版(株)1989年1月20日発
行の「塗工用顔料と製紙用填料」113〜114ページ
を参照)で白色度の向上が行えるが、炭酸カルシウムや
二酸化チタンの水準までは及ばない。この様に顔料を選
択することに依って白色度の改善は行えるが、他の品質
とのバランスが取れなくなり易く、満足する結果は得難
い。
【0004】塗液中のバインダーとして用いるスチレン
−ブタジエンラテックスや澱粉等は、皮膜形成後、完全
に無色のものはなく、若干の着色がある。特に塗工層の
バインダー用の澱粉としては、燐酸エステル化澱粉、ヒ
ドロキシエチル化澱粉等があるが、低分子量化変性に際
して、着色を起こし易く、特に低分子量品は着色がきつ
くなり易い。一方、変性度が低く高分子量の澱粉は着色
程度が低いが、塗液に配合した際の粘度、特にブレード
コーター塗工適性に悪影響を与えるハイシェアー粘度が
高くなり、良い結果が得られない。
−ブタジエンラテックスや澱粉等は、皮膜形成後、完全
に無色のものはなく、若干の着色がある。特に塗工層の
バインダー用の澱粉としては、燐酸エステル化澱粉、ヒ
ドロキシエチル化澱粉等があるが、低分子量化変性に際
して、着色を起こし易く、特に低分子量品は着色がきつ
くなり易い。一方、変性度が低く高分子量の澱粉は着色
程度が低いが、塗液に配合した際の粘度、特にブレード
コーター塗工適性に悪影響を与えるハイシェアー粘度が
高くなり、良い結果が得られない。
【0005】又、塗液製造工程の効率化の為、生澱粉を
過硫酸アンモニウム等で酸化低分子化変性と糊化を同時
に行うプロセス(以後、自家変性と称す。)も導入され
ている。このプロセスでは、澱粉分子量の制御を連続的
に行うことが可能となり、低分子量化が容易で流動特性
の良好な澱粉糊液を造ることができる。しかしながら、
変性、糊化に際して激しい着色が起こり易く、この着色
は変性度が増大する程ひどくなる。即ち、塗液の流動性
を向上させ、ブレード塗工適性を改善する、あるいは印
刷光沢を向上させる、等の目的でより低分子化した澱粉
ではより着色の問題は深刻化する。
過硫酸アンモニウム等で酸化低分子化変性と糊化を同時
に行うプロセス(以後、自家変性と称す。)も導入され
ている。このプロセスでは、澱粉分子量の制御を連続的
に行うことが可能となり、低分子量化が容易で流動特性
の良好な澱粉糊液を造ることができる。しかしながら、
変性、糊化に際して激しい着色が起こり易く、この着色
は変性度が増大する程ひどくなる。即ち、塗液の流動性
を向上させ、ブレード塗工適性を改善する、あるいは印
刷光沢を向上させる、等の目的でより低分子化した澱粉
ではより着色の問題は深刻化する。
【0006】着色した澱粉を漂白する方法としては、亜
硫酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム等を用いる方法
があるが、澱粉糊液の保存安定性を低下させ易く、アミ
ロースが結晶化し、沈澱等を発生する老化現象が起こり
易くなる。又、次亜塩素酸ナトリウムについては、分子
量低下を起こすので、分子量制御の点から使用方法が難
しい。
硫酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム等を用いる方法
があるが、澱粉糊液の保存安定性を低下させ易く、アミ
ロースが結晶化し、沈澱等を発生する老化現象が起こり
易くなる。又、次亜塩素酸ナトリウムについては、分子
量低下を起こすので、分子量制御の点から使用方法が難
しい。
【0007】白色度は、紙に依る光の散乱性と吸収性と
に依り決まってくる性質であり、アート紙、コート紙等
の上級印刷用塗工紙では非常に高い白色度を求められて
いる為、高い散乱性を持つ高白色度顔料を用いても、バ
インダー層は光散乱性を殆ど持たない為、僅かな着色も
光吸収性を増大させ、白色度を低下させてしまう。
に依り決まってくる性質であり、アート紙、コート紙等
の上級印刷用塗工紙では非常に高い白色度を求められて
いる為、高い散乱性を持つ高白色度顔料を用いても、バ
インダー層は光散乱性を殆ど持たない為、僅かな着色も
光吸収性を増大させ、白色度を低下させてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明の目的は、高い白色度を持ち、良好な塗工適性、特
にブレードコーターで高速塗工可能な塗工適性を持ちつ
つ、良好なオフセット印刷適性を示す高白印刷用塗工紙
を得ることである。特に、自家変性澱粉をバインダーに
用いつつ、高い白色度の印刷用塗工紙を得ることが課題
である。
発明の目的は、高い白色度を持ち、良好な塗工適性、特
にブレードコーターで高速塗工可能な塗工適性を持ちつ
つ、良好なオフセット印刷適性を示す高白印刷用塗工紙
を得ることである。特に、自家変性澱粉をバインダーに
用いつつ、高い白色度の印刷用塗工紙を得ることが課題
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高白印刷用塗工
紙は、澱粉を酸化変性した糊液に、該糊液の固形分に対
して過酸化水素を0.2〜2.0重量%及び水酸化ナト
リウムを0.2〜2.0重量%それぞれ添加した調成糊
液を配合してなる塗被液を用い、支持体上に塗抹、乾燥
してなることを特徴とする高白印刷用塗工紙である。
紙は、澱粉を酸化変性した糊液に、該糊液の固形分に対
して過酸化水素を0.2〜2.0重量%及び水酸化ナト
リウムを0.2〜2.0重量%それぞれ添加した調成糊
液を配合してなる塗被液を用い、支持体上に塗抹、乾燥
してなることを特徴とする高白印刷用塗工紙である。
【0010】本発明で用いる澱粉は、置換度0.03〜
0.1のアセチル化澱粉であり、酸化変性は過硫酸アン
モニウムを用いて行うことが望ましい。
0.1のアセチル化澱粉であり、酸化変性は過硫酸アン
モニウムを用いて行うことが望ましい。
【0011】更に、本発明で用いる澱粉はアセチル化タ
ピオカ澱粉であることが望ましい。
ピオカ澱粉であることが望ましい。
【0012】又、本発明で行う過酸化水素及び水酸化ナ
トリウムによる処理は、50〜90℃の温度範囲で、1
5分以上行うことが望ましい。
トリウムによる処理は、50〜90℃の温度範囲で、1
5分以上行うことが望ましい。
【0013】澱粉の酸化変性時に過酸化水素を酸化剤と
して用いることは既に行われているが(紙パルプ技術協
会平成5年8月17日発行「コーティング」の89ペー
ジ4〜5行目を参照のこと)、それでは澱粉糊液の保存
安定性が悪化し易く、又、自家変性の高温高圧下の反応
条件での過酸化水素の使用は危険がある為、望ましい方
法ではない。本発明の酸化変性処理後続けて常圧下、5
0〜90℃の温度範囲で過酸化水素処理を高pH下で行
うことに依って、透明性が高く、澱粉糊液の保存安定性
の高い澱粉糊液が得られ、塗層強度の高い印刷用塗工紙
が得られる。
して用いることは既に行われているが(紙パルプ技術協
会平成5年8月17日発行「コーティング」の89ペー
ジ4〜5行目を参照のこと)、それでは澱粉糊液の保存
安定性が悪化し易く、又、自家変性の高温高圧下の反応
条件での過酸化水素の使用は危険がある為、望ましい方
法ではない。本発明の酸化変性処理後続けて常圧下、5
0〜90℃の温度範囲で過酸化水素処理を高pH下で行
うことに依って、透明性が高く、澱粉糊液の保存安定性
の高い澱粉糊液が得られ、塗層強度の高い印刷用塗工紙
が得られる。
【0014】過酸化水素処理温度が、50℃より低い温
度では、反応が進まないだけでなく、糊液の安定性が悪
化して沈澱等を生ずる。90℃より高い温度では、澱粉
分子量低下が大きく塗層強度が低下する。過酸化水素添
加率が、0.2重量%より少ない場合では、白色度向上
効果が無く、2重量%より多い場合では、澱粉分子量低
下が大きく塗層強度が低下する。
度では、反応が進まないだけでなく、糊液の安定性が悪
化して沈澱等を生ずる。90℃より高い温度では、澱粉
分子量低下が大きく塗層強度が低下する。過酸化水素添
加率が、0.2重量%より少ない場合では、白色度向上
効果が無く、2重量%より多い場合では、澱粉分子量低
下が大きく塗層強度が低下する。
【0015】水酸化ナトリウムの添加率は、0.2重量
%より少ない場合では、糊液の安定性が悪化するだけで
なく、アセチル化澱粉を用いる場合、脱アセチル化の影
響等から糊液のpHが著しく低下し、塗液配合時に著し
く増粘し、塗工できなくなる場合がある。水酸化ナトリ
ウム添加率が、2重量%より多い場合では、白色度が向
上しない。
%より少ない場合では、糊液の安定性が悪化するだけで
なく、アセチル化澱粉を用いる場合、脱アセチル化の影
響等から糊液のpHが著しく低下し、塗液配合時に著し
く増粘し、塗工できなくなる場合がある。水酸化ナトリ
ウム添加率が、2重量%より多い場合では、白色度が向
上しない。
【0016】処理時間が短い場合には白色度向上効果が
少ないため、15分以上処理することが望ましい。
少ないため、15分以上処理することが望ましい。
【0017】本発明で用いる澱粉は、アセチル化澱粉で
あれば、過酸化水素処理後の糊液保存安定性が低下しに
くく、特に置換度が0.03以上であれば過酸化水素処
理中に脱アセチル化反応が起こっても保存安定性が低下
しない。只、置換度が0.1より大きくなると過酸化水
素処理時のpH変化が著しくなり、塗液配合時に著しい
増粘を起こすことがあり、望ましくない。
あれば、過酸化水素処理後の糊液保存安定性が低下しに
くく、特に置換度が0.03以上であれば過酸化水素処
理中に脱アセチル化反応が起こっても保存安定性が低下
しない。只、置換度が0.1より大きくなると過酸化水
素処理時のpH変化が著しくなり、塗液配合時に著しい
増粘を起こすことがあり、望ましくない。
【0018】置換度(DS、Degree of Su
bstitation)は、澱粉誘導体のエステル化
度、エーテル化度を表し、グルコース残基1個当りの置
換水酸基の平均値である。グルコース100個に1個の
置換であれば置換度0.01となる(澱粉科学ハンドブ
ック、朝倉書店)。
bstitation)は、澱粉誘導体のエステル化
度、エーテル化度を表し、グルコース残基1個当りの置
換水酸基の平均値である。グルコース100個に1個の
置換であれば置換度0.01となる(澱粉科学ハンドブ
ック、朝倉書店)。
【0019】本発明の澱粉を酸化低分子化変性する方法
としては、酵素を用いる方法、次亜塩素酸塩を用いる方
法、熱化学変性と呼ばれる過硫酸塩を用い、高温(12
0℃以上)、高圧下で澱粉けん濁液を処理する方法等が
ある。この点についての詳細は、紙パルプ技術協会誌第
39巻第9号(昭和60年9月発行)4〜5ページに詳
細が述べれられている。
としては、酵素を用いる方法、次亜塩素酸塩を用いる方
法、熱化学変性と呼ばれる過硫酸塩を用い、高温(12
0℃以上)、高圧下で澱粉けん濁液を処理する方法等が
ある。この点についての詳細は、紙パルプ技術協会誌第
39巻第9号(昭和60年9月発行)4〜5ページに詳
細が述べれられている。
【0020】これらの手法の内、過硫酸塩を用いる熱化
学変性法が最も分子量制御性に優れ、塗液への配合時の
塗液の粘度安定性も高い。過硫酸塩には過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム等があるが、過硫酸アンモニウ
ムが分子量制御性の点で望ましい。
学変性法が最も分子量制御性に優れ、塗液への配合時の
塗液の粘度安定性も高い。過硫酸塩には過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム等があるが、過硫酸アンモニウ
ムが分子量制御性の点で望ましい。
【0030】又、アセチル化澱粉には、コーン、馬齢薯
澱粉、米等の原料を用いることが可能であるが、澱粉糊
液の安定性を向上させ、高濃度の塗液を得る為にはアセ
チル化タピオカが望ましい。
澱粉、米等の原料を用いることが可能であるが、澱粉糊
液の安定性を向上させ、高濃度の塗液を得る為にはアセ
チル化タピオカが望ましい。
【0031】アセチル化澱粉は、未変性の澱粉に比べ老
化し難くなり、糊液の安定性が増す。又、塗液の保水性
も向上する。これは、アミロースの水酸基が一部ブロッ
クされる為、水相中での再結晶性が低下すると共に、水
溶液の状態での低シェアーでの粘度(B型粘度)を上げ
る為と考えられる。ただ、低シェアーでの粘度(B型粘
度)は上昇するが、ストリーク、スクラッチ等のブレー
ドコーター操業性に悪影響する高シェアーでの粘度(H
SV)は上昇しない為、良好な保水性と高速ブレードコ
ーター操業性を確保できる。アセチル化の置換度は、
0.03未満では効果が無い。又、0.1より大きい場
合では疎水化が進み過ぎ、かえって塗層強度の低下等の
問題を起こす為、用いることはできない。
化し難くなり、糊液の安定性が増す。又、塗液の保水性
も向上する。これは、アミロースの水酸基が一部ブロッ
クされる為、水相中での再結晶性が低下すると共に、水
溶液の状態での低シェアーでの粘度(B型粘度)を上げ
る為と考えられる。ただ、低シェアーでの粘度(B型粘
度)は上昇するが、ストリーク、スクラッチ等のブレー
ドコーター操業性に悪影響する高シェアーでの粘度(H
SV)は上昇しない為、良好な保水性と高速ブレードコ
ーター操業性を確保できる。アセチル化の置換度は、
0.03未満では効果が無い。又、0.1より大きい場
合では疎水化が進み過ぎ、かえって塗層強度の低下等の
問題を起こす為、用いることはできない。
【0032】本発明で用いる他の接着剤としては、スチ
レン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、酢ビ系・
アクリル系、エチレン・酢ビ系、ブタジエン・メチルメ
タクリル系、酢ビ・ブチルアクリレート系等の各種共重
合体及びポリビニルアルコール、無水マレイン酸・スチ
レン共重合体、イソブテン・無水マレイン酸共重合体、
アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成
バインダー、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱
粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得ら
れる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆蛋白等の天然系バ
インダーなどの一般に知られたバインダーが挙げられ
る。また、必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消
泡剤、耐水化剤、着色剤等の通常用いられている各種助
剤が適宜使用できる。
レン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、酢ビ系・
アクリル系、エチレン・酢ビ系、ブタジエン・メチルメ
タクリル系、酢ビ・ブチルアクリレート系等の各種共重
合体及びポリビニルアルコール、無水マレイン酸・スチ
レン共重合体、イソブテン・無水マレイン酸共重合体、
アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成
バインダー、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱
粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得ら
れる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆蛋白等の天然系バ
インダーなどの一般に知られたバインダーが挙げられ
る。また、必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消
泡剤、耐水化剤、着色剤等の通常用いられている各種助
剤が適宜使用できる。
【0033】また、本発明で用いる塗工紙用顔料として
は、カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、湿式粉砕重質炭酸カルシウム、湿式粉砕軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウムとタルクまたは軽質炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、カオリン、サチンホ
ワイト等との混合粉砕物、クレー、サチンホワイト、タ
ルク、酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ、焼成
カオリン、酸化亜鉛、活性白土、酸性白土、珪素土、レ
ーキ、プラスチックピグメント等が挙げられる。
は、カオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、湿式粉砕重質炭酸カルシウム、湿式粉砕軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウムとタルクまたは軽質炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、カオリン、サチンホ
ワイト等との混合粉砕物、クレー、サチンホワイト、タ
ルク、酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ、焼成
カオリン、酸化亜鉛、活性白土、酸性白土、珪素土、レ
ーキ、プラスチックピグメント等が挙げられる。
【0034】本発明に用いられる原紙は、LBKP、N
BKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TM
P、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP
等の古紙パルプ等のパルプを含み、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン等
の各種の填料、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチオ
ン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を含み、酸性、中
性、アルカリ性で抄造される。本発明の原紙には、ノー
サイズプレス原紙、澱粉、ポリビニルアルコール等でサ
イズプレスされた原紙、等が用いられる。又、これらの
原紙に対して、各種ブレードコーター、ロールコータ
ー、エアーナイフコーター、バーコーター、ロッドブレ
ードコーター、ショートドゥェルコーター等で下塗り塗
工層を塗工した紙を原紙として用い、ダブル塗工を行う
ことも可能である。
BKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TM
P、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP
等の古紙パルプ等のパルプを含み、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン等
の各種の填料、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチオ
ン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を含み、酸性、中
性、アルカリ性で抄造される。本発明の原紙には、ノー
サイズプレス原紙、澱粉、ポリビニルアルコール等でサ
イズプレスされた原紙、等が用いられる。又、これらの
原紙に対して、各種ブレードコーター、ロールコータ
ー、エアーナイフコーター、バーコーター、ロッドブレ
ードコーター、ショートドゥェルコーター等で下塗り塗
工層を塗工した紙を原紙として用い、ダブル塗工を行う
ことも可能である。
【0035】本発明による塗被組成物を基紙に塗工する
方法は、一般の各種塗工機が使用可能であるが、特に高
速のブレードコーターへの適用を主として考えている
が、ブレードコーターの種類は特に限定されるものでは
なく、ショートドゥェルコーター、ロールアプリケータ
ー型、ノズルアプリケーター型等の各種ブレードコータ
ーを使用可能であり、ベベル方式、ベント方式でも塗工
可能である。かくして塗工、乾燥された塗工紙は、スー
パーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー
処理等を施される。
方法は、一般の各種塗工機が使用可能であるが、特に高
速のブレードコーターへの適用を主として考えている
が、ブレードコーターの種類は特に限定されるものでは
なく、ショートドゥェルコーター、ロールアプリケータ
ー型、ノズルアプリケーター型等の各種ブレードコータ
ーを使用可能であり、ベベル方式、ベント方式でも塗工
可能である。かくして塗工、乾燥された塗工紙は、スー
パーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー
処理等を施される。
【0036】
【実施例】以下で、実施例を用い、更に詳細に本発明の
効果を説明するが、本発明はこれにより限定されるもの
ではない。なお、実施例中の「%」及び「部」は、それ
ぞれ「重量%」及び「重量部」を示す。なお、実施例中
の諸測定値は次の方法によって得られたものである。
効果を説明するが、本発明はこれにより限定されるもの
ではない。なお、実施例中の「%」及び「部」は、それ
ぞれ「重量%」及び「重量部」を示す。なお、実施例中
の諸測定値は次の方法によって得られたものである。
【0037】[B型粘度]B型粘度計を用い、糊液の粘
度は60℃の温度、60rpmの条件、塗液の粘度は2
5℃の温度、60rpmの条件で測定した(単位:cp
s)。 [ハイシェアー粘度]日本レオロジー機器(株)製レオ
メーター(NRM100−0)を用い、25℃の温度、
1000rpmの条件で測定した(単位:cps)。 [沈澱率]糊液を60℃の温度で一日放置した後、4%
の濃度に希釈して遠心分離(3000rpm、10分)
し、沈澱物を回収、乾燥して重量を測定した。糊液固形
分に対する沈澱物の割合をもって沈澱率とした。沈澱物
は、凝集したアミロース分であり、沈澱率をもって糊液
の老化に対する安定性の指標とした。 [白色度]JISP8123に従い測定した(単位:
%)。 [印刷光沢度]サンプルをローランドオフセット印刷機
にて印刷し、一昼夜室温にて放置し、サンプルのブラッ
ク、マゼンタ、シアン、イエローの4色重ね刷りベタ印
刷部について、60度の角度で光沢を測定した(単位:
%) [ピック強度]RI印刷機(明製作所)を用いてIPI
インキにより印刷し、印刷面のピッキングの程度を目視
判定した。5段階評価で5が最も良い水準。許容限度は
ランク3。
度は60℃の温度、60rpmの条件、塗液の粘度は2
5℃の温度、60rpmの条件で測定した(単位:cp
s)。 [ハイシェアー粘度]日本レオロジー機器(株)製レオ
メーター(NRM100−0)を用い、25℃の温度、
1000rpmの条件で測定した(単位:cps)。 [沈澱率]糊液を60℃の温度で一日放置した後、4%
の濃度に希釈して遠心分離(3000rpm、10分)
し、沈澱物を回収、乾燥して重量を測定した。糊液固形
分に対する沈澱物の割合をもって沈澱率とした。沈澱物
は、凝集したアミロース分であり、沈澱率をもって糊液
の老化に対する安定性の指標とした。 [白色度]JISP8123に従い測定した(単位:
%)。 [印刷光沢度]サンプルをローランドオフセット印刷機
にて印刷し、一昼夜室温にて放置し、サンプルのブラッ
ク、マゼンタ、シアン、イエローの4色重ね刷りベタ印
刷部について、60度の角度で光沢を測定した(単位:
%) [ピック強度]RI印刷機(明製作所)を用いてIPI
インキにより印刷し、印刷面のピッキングの程度を目視
判定した。5段階評価で5が最も良い水準。許容限度は
ランク3。
【0038】実施例1 (原紙配合) LBKP(濾水度440mlcsf) 70部 NBKP(濾水度490mlcsf) 30部 (内添薬品) 軽質炭酸カルシウム(*原紙中灰分で表示) *6部 市販カチオン澱粉 2部 市販カチオン系ポリアクリルアミド部留まり向上剤0.02部 パルプ、内添薬品は上記の配合で調成され、50g/m
2 の坪量(絶乾)の原紙が抄造された。この原紙に対し
て、0.25g/m2 の澱粉をサイズプレスにより付着
し、塗工用原紙を得た。
2 の坪量(絶乾)の原紙が抄造された。この原紙に対し
て、0.25g/m2 の澱粉をサイズプレスにより付着
し、塗工用原紙を得た。
【0039】<変性澱粉の調製方法>市販コーンスター
チに、固形分濃度が35%となる様に水を加え、澱粉懸
濁液を調製した。これに過硫酸アンモニウムを添加し、
セピクッカー(日本食品加工(株)製)により、蒸気圧
7kg、温度145℃、保持時間5分の条件下で酸化変
性すると同時に糊化した後、水酸化ナトリウム溶液を添
加して中和して、変性澱粉糊液を得た。澱粉糊液粘度は
過硫酸アンモニウムの量により調整した。
チに、固形分濃度が35%となる様に水を加え、澱粉懸
濁液を調製した。これに過硫酸アンモニウムを添加し、
セピクッカー(日本食品加工(株)製)により、蒸気圧
7kg、温度145℃、保持時間5分の条件下で酸化変
性すると同時に糊化した後、水酸化ナトリウム溶液を添
加して中和して、変性澱粉糊液を得た。澱粉糊液粘度は
過硫酸アンモニウムの量により調整した。
【0040】<過酸化水素及び水酸化ナトリウムによる
変性澱粉糊液の処理方法>変性澱粉糊液に水酸化ナトリ
ウム1.0%及び過酸化水素1.0%を添加し、70℃
の温度に保持し、30分間攪拌して調成糊液を得た。こ
れを塗被液の調製に供した。
変性澱粉糊液の処理方法>変性澱粉糊液に水酸化ナトリ
ウム1.0%及び過酸化水素1.0%を添加し、70℃
の温度に保持し、30分間攪拌して調成糊液を得た。こ
れを塗被液の調製に供した。
【0041】<塗被液の調整方法及び塗工方法>前記し
た方法により得られた調成糊液を使用し、以下の配合量
に従って塗被液を調製した。なお、塗液固形分濃度は、
63%であった。 (塗被液配合) 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 30部 市販2級カオリン(ウルトラコート) 40部 市販湿式重質炭酸カルシウム(カービタル90) 30部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 調成糊液 6部 市販スチレンブタジエンラテックス(JSR0617) 8部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 水酸化ナトリウム 0.15部 上記塗被液を前述の塗工用原紙に、フラデッドニップ型
ブレードコーター(三菱重工(株)製)により800m
/minの速度で片面10g/m2 塗抹し、乾燥した。
次いで、線圧220kg/cm、速度300m/min
の条件でスーパーカレンダー処理を行ない、印刷用塗工
紙を得た。得られた印刷用塗工紙について、20℃、6
5%RHの恒温恒湿室内で24時間以上調湿を行った
後、紙質の測定を行った。
た方法により得られた調成糊液を使用し、以下の配合量
に従って塗被液を調製した。なお、塗液固形分濃度は、
63%であった。 (塗被液配合) 市販1級カオリン(ウルトラホワイト90) 30部 市販2級カオリン(ウルトラコート) 40部 市販湿式重質炭酸カルシウム(カービタル90) 30部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 調成糊液 6部 市販スチレンブタジエンラテックス(JSR0617) 8部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 水酸化ナトリウム 0.15部 上記塗被液を前述の塗工用原紙に、フラデッドニップ型
ブレードコーター(三菱重工(株)製)により800m
/minの速度で片面10g/m2 塗抹し、乾燥した。
次いで、線圧220kg/cm、速度300m/min
の条件でスーパーカレンダー処理を行ない、印刷用塗工
紙を得た。得られた印刷用塗工紙について、20℃、6
5%RHの恒温恒湿室内で24時間以上調湿を行った
後、紙質の測定を行った。
【0042】実施例2 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素0.2%及
び水酸化ナトリウム0.2%を用いて90℃の温度で処
理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素0.2%及
び水酸化ナトリウム0.2%を用いて90℃の温度で処
理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。
【0043】実施例3 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム0.2%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム0.2%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
【0044】実施例4 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
【0045】実施例5 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム2.0%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム2.0%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
【0046】実施例6 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素2.0%及
び水酸化ナトリウム2.0%により50℃の温度で処理
した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。実施例1〜6の結果は表1に示した。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素2.0%及
び水酸化ナトリウム2.0%により50℃の温度で処理
した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。実施例1〜6の結果は表1に示した。
【0047】実施例7 澱粉として、置換度0.02のアセチル化タピオカ澱粉
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
【0048】実施例8 澱粉として、置換度0.03のアセチル化タピオカ澱粉
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
【0049】実施例9 澱粉として、置換度0.07のアセチル化タピオカ澱粉
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
【0050】実施例10 澱粉として、置換度0.10のアセチル化タピオカ澱粉
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。
【0051】実施例11 澱粉として、置換度0.11のアセチル化タピオカ澱粉
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。実施例7〜11の結果は表2に示した。
を用いた以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を
得た。実施例7〜11の結果は表2に示した。
【0052】比較例1 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素及び水酸化
ナトリウムによる処理を行わずに塗被液の調製に供した
以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。実
施例1〜6の結果は、表1に示した。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素及び水酸化
ナトリウムによる処理を行わずに塗被液の調製に供した
以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。実
施例1〜6の結果は、表1に示した。
【0053】比較例2 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素0.1%及
び水酸化ナトリウム0.1%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素0.1%及
び水酸化ナトリウム0.1%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
【0054】比較例3 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素2.2%及
び水酸化ナトリウム2.2%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素2.2%及
び水酸化ナトリウム2.2%により処理した以外は実施
例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得た。
【0055】比較例4 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%を用いて45℃の温度で処
理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%を用いて45℃の温度で処
理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。
【0056】比較例5 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%を用いて95℃の温度で処
理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%を用いて95℃の温度で処
理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗工紙を得
た。
【0057】比較例6 澱粉として、置換度0.07のアセチル化コーン澱粉を
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%を用いて70℃の温度で1
0分間処理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗
工紙を得た。
用いて得られた変性澱粉糊液を、過酸化水素1.0%及
び水酸化ナトリウム1.0%を用いて70℃の温度で1
0分間処理した以外は実施例1と同様に行い、印刷用塗
工紙を得た。
【0058】比較例7 <澱粉糊液の調製方法>市販デキストリンに固形分濃度
が35%となる様に水を加えて澱粉懸濁液を調製し、こ
れを95℃にて30分加熱し澱粉糊液を調製した。
が35%となる様に水を加えて澱粉懸濁液を調製し、こ
れを95℃にて30分加熱し澱粉糊液を調製した。
【0059】<塗被液の調製方法>前記により得られた
澱粉糊液を使用し、実施例1と同様に調製を行った。塗
抹も実施例1と同様に行い印刷用塗工紙を得た。各比較
例の結果は表3に示した。
澱粉糊液を使用し、実施例1と同様に調製を行った。塗
抹も実施例1と同様に行い印刷用塗工紙を得た。各比較
例の結果は表3に示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】上記表1及び表2の結果から、本発明の範
囲内の過酸化水素及び水酸化ナトリウムを用い、酸化変
性した澱粉糊液を処理することにより、高い白色度を備
えた印刷用塗工紙を得ることができた。
囲内の過酸化水素及び水酸化ナトリウムを用い、酸化変
性した澱粉糊液を処理することにより、高い白色度を備
えた印刷用塗工紙を得ることができた。
【0064】一方、比較例1及び2は、過酸化水素及び
水酸化ナトリウムの量が本発明の範囲より少ないため、
白色度が劣った。比較例3は、過酸化水素及び水酸化ナ
トリウムの量が本発明の範囲より多いため、白色度は良
好であったが、ピック強度が劣った。比較例4は、過酸
化水素及び水酸化ナトリウムによる処理の際の温度が低
かったため、充分な漂白効果が得られず、白色度が劣っ
た。更に、澱粉糊液の安定性が劣った。比較例5は、過
酸化水素及び水酸化ナトリウムによる処理の際の温度が
高かったため、澱粉の低分子量化が進み、ピック強度が
劣った。比較例6は、過酸化水素及び水酸化ナトリウム
による処理の際の処理時間が短いため、充分な漂白効果
が得られず、白色度が劣った。
水酸化ナトリウムの量が本発明の範囲より少ないため、
白色度が劣った。比較例3は、過酸化水素及び水酸化ナ
トリウムの量が本発明の範囲より多いため、白色度は良
好であったが、ピック強度が劣った。比較例4は、過酸
化水素及び水酸化ナトリウムによる処理の際の温度が低
かったため、充分な漂白効果が得られず、白色度が劣っ
た。更に、澱粉糊液の安定性が劣った。比較例5は、過
酸化水素及び水酸化ナトリウムによる処理の際の温度が
高かったため、澱粉の低分子量化が進み、ピック強度が
劣った。比較例6は、過酸化水素及び水酸化ナトリウム
による処理の際の処理時間が短いため、充分な漂白効果
が得られず、白色度が劣った。
【0065】
【発明の効果】本発明により、酸化変性した澱粉を配合
する印刷用塗工紙に於て、酸化変性した澱粉を過酸化水
素及び水酸化ナトリウムにより処理した調成澱粉糊液を
用いることにより、高い白色度を備え、且つ印刷光沢に
優れた印刷用塗工紙を得ることができる。
する印刷用塗工紙に於て、酸化変性した澱粉を過酸化水
素及び水酸化ナトリウムにより処理した調成澱粉糊液を
用いることにより、高い白色度を備え、且つ印刷光沢に
優れた印刷用塗工紙を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 澱粉を酸化変性した糊液に、該糊液の固
形分に対して過酸化水素を0.2〜2.0重量%及び水
酸化ナトリウムを0.2〜2.0重量%それぞれ添加し
た調成糊液を配合してなる塗被液を用い、支持体上に塗
抹、乾燥してなることを特徴とする高白印刷用塗工紙。 - 【請求項2】 澱粉が、置換度0.03〜0.1のアセ
チル化澱粉であり、過硫酸アンモニウムを用いて酸化変
性したものであることを特徴とする請求項1記載の高白
印刷用塗工紙。 - 【請求項3】 澱粉が、アセチル化タピオカであること
を特徴とする請求項1又は2記載の高白印刷用塗工紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33552393A JPH07189189A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 高白印刷用塗工紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33552393A JPH07189189A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 高白印刷用塗工紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189189A true JPH07189189A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18289527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33552393A Pending JPH07189189A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 高白印刷用塗工紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07189189A (ja) |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33552393A patent/JPH07189189A/ja active Pending
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