JPH07188784A - 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置 - Google Patents
連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置Info
- Publication number
- JPH07188784A JPH07188784A JP33167593A JP33167593A JPH07188784A JP H07188784 A JPH07188784 A JP H07188784A JP 33167593 A JP33167593 A JP 33167593A JP 33167593 A JP33167593 A JP 33167593A JP H07188784 A JPH07188784 A JP H07188784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- cooling
- steel strip
- crown
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、連続熱処理炉内加熱帯のハースロ
ールの鋼帯エッジ部近傍のサーマルクラウンを制御でき
る、特殊な冷却機構を要しない単純構造のクラウン制御
装置を提供する。 【構成】 ロール本体内に冷却媒体噴出装置を設けて該
装置からの冷却媒体の噴出によりロールを内部より冷却
する連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御
装置において、クラウン制御を行う必要のある鋼帯のサ
イズに合わせて冷却の不要範囲に、該範囲の冷却を防止
できるようにロール内面を断熱構造とし、冷却装置はロ
ール内部を一様に冷却する構造としたことを特徴とする
連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装
置。 【効果】 ハースロールの鋼帯エッジ部で発生するサー
マルクラウンを簡単な冷却装置で減少できるようにな
り、鋼帯の安定通板を可能にし、形状の優れた鋼帯の生
産性、歩留を向上させる。
ールの鋼帯エッジ部近傍のサーマルクラウンを制御でき
る、特殊な冷却機構を要しない単純構造のクラウン制御
装置を提供する。 【構成】 ロール本体内に冷却媒体噴出装置を設けて該
装置からの冷却媒体の噴出によりロールを内部より冷却
する連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御
装置において、クラウン制御を行う必要のある鋼帯のサ
イズに合わせて冷却の不要範囲に、該範囲の冷却を防止
できるようにロール内面を断熱構造とし、冷却装置はロ
ール内部を一様に冷却する構造としたことを特徴とする
連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装
置。 【効果】 ハースロールの鋼帯エッジ部で発生するサー
マルクラウンを簡単な冷却装置で減少できるようにな
り、鋼帯の安定通板を可能にし、形状の優れた鋼帯の生
産性、歩留を向上させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は連続熱処理炉の加熱帯に
おけるハースロールのクラウンの制御装置に関する。
おけるハースロールのクラウンの制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼帯の連続熱処理炉において、鋼帯を安
定通板するために炉内のハースロールには予め凸型のク
ラウンが付与されている。しかしながら、ハースロール
に鋼帯が巻きついた部分は鋼帯との伝熱により鋼帯とほ
ぼ同温度となる。一方、鋼帯の巻きつかない部分は、加
熱帯では加熱装置からの輻射熱によって加熱されてお
り、ロールの幅方向に温度差が発生する。加熱炉の前半
部で特に鋼帯温度が低いためロールとの温度差が大きく
なり、ロールの凸型のクラウンが減少或いは逆に凹型ク
ラウンとなる（以後この形状をサーマルクラウンと言
う）。該サーマルクラウンは鋼帯の蛇行を助長し、不安
定な通板の要因となっている。
定通板するために炉内のハースロールには予め凸型のク
ラウンが付与されている。しかしながら、ハースロール
に鋼帯が巻きついた部分は鋼帯との伝熱により鋼帯とほ
ぼ同温度となる。一方、鋼帯の巻きつかない部分は、加
熱帯では加熱装置からの輻射熱によって加熱されてお
り、ロールの幅方向に温度差が発生する。加熱炉の前半
部で特に鋼帯温度が低いためロールとの温度差が大きく
なり、ロールの凸型のクラウンが減少或いは逆に凹型ク
ラウンとなる（以後この形状をサーマルクラウンと言
う）。該サーマルクラウンは鋼帯の蛇行を助長し、不安
定な通板の要因となっている。
【０００３】鋼帯の蛇行を防止するために従来実操業に
おいては、通板速度、張力、炉温等を調整することによ
って対応してきたが、必ずしも十分対応しきれておら
ず、ハースロールクラウン制御が望まれている。このよ
うなハースロールのクラウン制御技術として例えば特開
平４−２０２７１６号公報に示されているように、ハー
スロール内に両エッジ部を冷却するために両サイドに分
割された冷却装置を持ち冷却媒体を噴出してハースロー
ルの内側より冷却し、中央部と両端部の温度差を制御す
るものがある。
おいては、通板速度、張力、炉温等を調整することによ
って対応してきたが、必ずしも十分対応しきれておら
ず、ハースロールクラウン制御が望まれている。このよ
うなハースロールのクラウン制御技術として例えば特開
平４−２０２７１６号公報に示されているように、ハー
スロール内に両エッジ部を冷却するために両サイドに分
割された冷却装置を持ち冷却媒体を噴出してハースロー
ルの内側より冷却し、中央部と両端部の温度差を制御す
るものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷却位置を
ロールの両サイドに限定するために冷却装置をロールの
両サイドに分割するような複雑な構造とするのではな
く、サーマルクラウンを制御したい鋼帯幅から冷却の不
要な範囲を決定し、該範囲のロールの内面に冷媒の吹き
つけによる冷却を防止する断熱構造を設けることによっ
て、冷却装置による冷却位置の限定を要しない単純構造
の連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装
置を提供することを目的になされたものである。
ロールの両サイドに限定するために冷却装置をロールの
両サイドに分割するような複雑な構造とするのではな
く、サーマルクラウンを制御したい鋼帯幅から冷却の不
要な範囲を決定し、該範囲のロールの内面に冷媒の吹き
つけによる冷却を防止する断熱構造を設けることによっ
て、冷却装置による冷却位置の限定を要しない単純構造
の連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装
置を提供することを目的になされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】ハースロールのサーマル
クラウン制御が必要な鋼帯幅の最小幅から最大幅に対す
る必要冷却幅を決定する。即ち、最小幅の鋼帯エッジの
内側数十mmの位置から最大幅の鋼帯のエッジから外側へ
数百mmの位置までの範囲が必要冷却幅となる。該範囲以
外は冷却は不要であり、加熱炉の熱効率から見れば冷却
しないほうが望ましい。
クラウン制御が必要な鋼帯幅の最小幅から最大幅に対す
る必要冷却幅を決定する。即ち、最小幅の鋼帯エッジの
内側数十mmの位置から最大幅の鋼帯のエッジから外側へ
数百mmの位置までの範囲が必要冷却幅となる。該範囲以
外は冷却は不要であり、加熱炉の熱効率から見れば冷却
しないほうが望ましい。
【０００６】従って、本発明は、ロール本体内に冷却媒
体噴出装置を設けて該装置からの冷却媒体の噴出により
ロールを内部より冷却する連続熱処理炉におけるハース
ロールのクラウン制御装置において、クラウン制御を行
う必要のある鋼帯のサイズに合わせて冷却の不要範囲
に、該範囲の冷却を防止できるようにロール内面を断熱
構造とし、冷却装置はロール内部を一様に冷却する構造
としたことを特徴とする連続熱処理炉におけるハースロ
ールのクラウン制御装置を要旨とする。
体噴出装置を設けて該装置からの冷却媒体の噴出により
ロールを内部より冷却する連続熱処理炉におけるハース
ロールのクラウン制御装置において、クラウン制御を行
う必要のある鋼帯のサイズに合わせて冷却の不要範囲
に、該範囲の冷却を防止できるようにロール内面を断熱
構造とし、冷却装置はロール内部を一様に冷却する構造
としたことを特徴とする連続熱処理炉におけるハースロ
ールのクラウン制御装置を要旨とする。
【０００７】
【作用】以下に本発明を図面に従って説明する。図１
は、ロールの内面の断熱範囲と冷却装置の機構を表す概
略図である。
は、ロールの内面の断熱範囲と冷却装置の機構を表す概
略図である。
【０００８】鋼帯１，２は最小幅と最大幅を示してい
る。鋼帯幅に対する必要冷却幅は図２に示すように顕著
なサーマルクラウンが発生する鋼帯エッジより内側約５
０mmより外側を冷却する。該外側の冷却幅については、
図３に示すように冷却能（冷媒の熱伝達率）との関係で
決定される。これにより鋼帯の最小幅のエッジ内側５０
mm位置より最大幅のエッジ外側の必要幅の位置までを必
要冷却幅とし、それ以外の冷却不要の範囲としたハース
ロール９の内面に断熱材３，４を装着する。
る。鋼帯幅に対する必要冷却幅は図２に示すように顕著
なサーマルクラウンが発生する鋼帯エッジより内側約５
０mmより外側を冷却する。該外側の冷却幅については、
図３に示すように冷却能（冷媒の熱伝達率）との関係で
決定される。これにより鋼帯の最小幅のエッジ内側５０
mm位置より最大幅のエッジ外側の必要幅の位置までを必
要冷却幅とし、それ以外の冷却不要の範囲としたハース
ロール９の内面に断熱材３，４を装着する。
【０００９】さらに、内部から冷媒をハースロール内面
に吹きつける冷却装置５をロール内部に設置する。流量
及び温度を適正に制御された冷媒は入口６より入り、ノ
ズル７でロール内面に吹きつけられ、８の位置でロール
端部より排出される。冷却装置５は軸回りに回転しても
よいし、また、ノズル７を多数設けてもよく、いずれに
しろロール内面を一様に冷却し得る構造となっている。
に吹きつける冷却装置５をロール内部に設置する。流量
及び温度を適正に制御された冷媒は入口６より入り、ノ
ズル７でロール内面に吹きつけられ、８の位置でロール
端部より排出される。冷却装置５は軸回りに回転しても
よいし、また、ノズル７を多数設けてもよく、いずれに
しろロール内面を一様に冷却し得る構造となっている。
【００１０】
【発明の効果】この発明により、ハースロールの鋼帯エ
ッジ部で発生するサーマルクラウンを簡単な冷却装置で
減少できるようになり、鋼帯の安定通板を可能とし、形
状の優れた鋼帯の生産性、歩留りを向上させることがで
きる。
ッジ部で発生するサーマルクラウンを簡単な冷却装置で
減少できるようになり、鋼帯の安定通板を可能とし、形
状の優れた鋼帯の生産性、歩留りを向上させることがで
きる。
【図１】本発明のロール内部に断熱帯を設置し内部全面
冷却装置を設置した装置の説明図である。
冷却装置を設置した装置の説明図である。
【図２】鋼帯幅に対して発生するサーマルクラウン位置
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】鋼帯エッジから外側のロールを冷却する冷却幅
と必要熱伝達率（α）との関係の説明図である。
と必要熱伝達率（α）との関係の説明図である。
１ 鋼帯（最小幅） ２ 鋼帯（最大幅） ３ 中央断熱帯 ４ エッジ断熱帯 ５ 冷却媒体噴出装置 ６ 冷却媒体流入 ７ 冷却媒体噴出 ８ 冷却媒体排出 ９ ハースロール
Claims (1)
- 【請求項１】 ロール本体内に冷却媒体噴出装置を設け
て該装置からの冷却媒体の噴出によりロールを内部より
冷却する連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン
制御装置において、クラウン制御を行う必要のある鋼帯
のサイズに合わせて冷却の不要範囲に、該範囲の冷却を
防止できるようにロール内面を断熱構造とし、冷却装置
はロール内部を一様に冷却する構造としたことを特徴と
する連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33167593A JPH07188784A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33167593A JPH07188784A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07188784A true JPH07188784A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18246331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33167593A Withdrawn JPH07188784A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07188784A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110777253A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-02-11 | 襄阳英腾热处理有限公司 | 一种可调节温度的热处理用冷却装置 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33167593A patent/JPH07188784A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110777253A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-02-11 | 襄阳英腾热处理有限公司 | 一种可调节温度的热处理用冷却装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07188784A (ja) | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置 | |
| JPS638171B2 (ja) | ||
| JPS59229422A (ja) | 連続焼鈍における鋼帯の冷却方法 | |
| US4257829A (en) | Method for cooling an aluminum strip during the process of heat treatment | |
| JPS61201735A (ja) | 鋼帯の連続焼鈍方法および装置 | |
| JP3116725B2 (ja) | 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整装置 | |
| JP3301664B2 (ja) | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置 | |
| JPS62253734A (ja) | 帯板支持ロ−ルの熱変形防止装置 | |
| JP3116724B2 (ja) | 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整装置 | |
| JP2575873B2 (ja) | 薄鋼板連続焼鈍設備 | |
| JPH083650A (ja) | 金属帯の熱処理方法 | |
| JP3114498B2 (ja) | 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整方法 | |
| JPH0711341A (ja) | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御方法および制御装置 | |
| JPS6317896B2 (ja) | ||
| JP2979903B2 (ja) | 金属帯冷却方法 | |
| JPH08176680A (ja) | 連続熱処理炉におけるハースロールのクラウン制御装置およびクラウン制御方法 | |
| JPH0726332A (ja) | 金属帯冷却装置 | |
| JPH1072625A (ja) | 連続焼鈍炉におけるハースロールのクラウン制御方法 | |
| JP3106848B2 (ja) | ガスヘッダー及びそれを使用したロールの温度差変形防止方法 | |
| JP2877863B2 (ja) | ストリップの連続熱処理炉 | |
| JPS5946292B2 (ja) | 連続焼鈍炉用冷却装置 | |
| JPH07278682A (ja) | 連続加熱炉における板温制御方法 | |
| JPH07126759A (ja) | 金属帯の加熱方法および加熱装置 | |
| JPH02282431A (ja) | 支持ロールの熱変形を防止した連続熱処理炉 | |
| KR20030046259A (ko) | 연속 가열로의 온도편차 자동 조절장치 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |