JPH0718866B2 - 揮発性呈色組成物 - Google Patents

揮発性呈色組成物

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JPH0718866B2
JPH0718866B2 JP63026538A JP2653888A JPH0718866B2 JP H0718866 B2 JPH0718866 B2 JP H0718866B2 JP 63026538 A JP63026538 A JP 63026538A JP 2653888 A JP2653888 A JP 2653888A JP H0718866 B2 JPH0718866 B2 JP H0718866B2
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ethyl alcohol
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進三 中澤
啓一 増澤
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東京田辺製薬株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は揮発性アルコール、揮発性アルコール吸着物質
および乾湿呈色指示物質からなる揮発性呈色組成物に関
する。本発明組成物は食品および飼料の防腐剤、衣料の
防バイ剤、医療用器具および衛生材料の清浄性保存剤な
らびに香料および香辛料の香り保存剤として有用であ
る。
本発明組成物の特徴は防腐、防バイおよび保存の効果
(以下、単に保存効果という)の低下を色の変化により
指示することである。
従来の技術 揮発性物質の一種であるエチルアルコールをエチルアル
コール吸収物質に吸着させ袋に充填してなる吸着体を食
品と共に食品収納体の中に配置して食品を保存する方法
は公知である(例えば、特公昭55−2273号公報参照)。
上記の方法では、吸着体からエチルアルコール蒸気が食
品収納体の中へ発散し、発散したエチルアルコール蒸気
が食品の腐敗を防止している。
発明が解決しようとする問題点 公知の吸着体の保存効果は、食品と共に食品収納体の中
に配置して食品を保存している間に徐々に低下する。そ
の原因は、収納体の中に発散したエチルアルコールが徐
々に収納体の外へ蒸散し、これに伴い吸着体からエチル
アルコールが徐々に発散し、吸着体中のエチルアルコー
ル濃度が低下するためである。
吸着体が十分保存効果を発揮するに足るエチルアルコー
ルを吸着しているかどうかを判定することは非常に重要
なことであるが、従来は抜き取り検査でサンプルについ
てガスクロマトグラフィ法または液体クロマトグラフィ
法でエチルアルコール濃度を測定して判定しており、よ
り簡単な判定方法が望まれている。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、無水エチルアルコールは空気中の水分
を吸収しやすいこと、吸着体のエチルアルコール濃度
が低下すると吸着体の水分濃度は相対的に上昇するこ
と、エチルアルコール濃度の低下に伴い吸着体が空気
中の水分を吸収し吸着体の水分濃度は更に上昇すること
および吸着体を比較的水分含量の高い食品と共に食品
収納体の中に配置した場合、特にこの水分濃度の上昇傾
向が強いこと等の知見に基づき、揮発性アルコール、揮
発性アルコール吸着物質からなる組成物に少量の乾湿呈
色指示物質を添加した揮発性呈色組成物が保存効果の低
下を組成物の色の変化により示すことを見い出した。
本発明者らは、上記の揮発性呈色組成物は、水分含有
率が約30%(W/W)、揮発性アルコール含有率が約70%
(W/W)になると変色し始め、水分含有率が約40%(W/
W)、揮発性アルコール含有率が約60%(W/W)になると
完全に変色することおよび水分含有率が約30%(W/
W)、揮発性アルコール含有率が約70%(W/W)となり変
色し始めると、その揮発性呈色組成物の保存効果は低下
し始めており、その効果発揮期間はその時点以後通常20
日間程度であり、水分含有率が約40%(W/W)、揮発性
アルコール含有率が約60%(W/W)となり完全に変色す
ると、その組成物の保存効果は低下しており、その効果
発揮期間はその時点以後通常5日間程度であることを見
い出し本発明を完成した。
従って、本発明の揮発性呈色組成物を使用すれば、この
組成物の色の変化により、その時点以後の保存効果発揮
期間を知ることができ、組成物を取り替えるなどして食
品等の腐敗等を未然に防止することができる。
本発明の揮発性アルコールとしてはメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコールなどのアルコー
ル、ジャスミン、ローズなどの香料の前記のアルコール
溶液およびシナモン、オレンジ、ガーリックなどの香辛
料の前記のアルコール溶液の一種または二種以上が挙げ
られる。
揮発性アルコールの使用量は、本発明の揮発性呈色組成
物の使用目的に応じて設定される。
揮発性アルコール中の水分含有率は0〜30%(W/W)で
ある。
揮発性アルコール吸着物質としては合成ケイ酸アルミニ
ウム、多孔質炭酸マグネシウム、二酸化ケイ素、セルロ
ース、セルロース誘導体、デキストリンおよびデンプン
などの一種または二種以上が挙げられる。
乾湿呈色指示物質としては塩化コバルトおよびその金属
塩などの乾湿指示用の無機呈色試薬が挙げられる。
本発明組成物は揮発性アルコール、揮発性アルコール吸
着物質および乾湿呈色指示物質を必須成分とするもので
あるが、揮発性アルコールの吸着量や発散量を使用目的
に応じて調節するため、セラック、ヒドロキシプロピル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレート、酢酸ビニル、セルロー
スアセテートフタレート等のアルコール可溶性高分子化
合物、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ステアリン酸等の界面
活性剤等を単独または二種以上組み合わせて添加するこ
とができる。
本発明の組成物は揮発性アルコール、揮発性アルコール
吸着物質および乾湿呈色指示物質を通常の攪拌混合機で
混合して簡単に製造することができる。乾湿呈色指示物
質の添加方法としては、そのまま粒状の形で揮発性アル
コールを吸着した揮発性アルコール吸着体物質に混合す
る方法、揮発性アルコールに溶解または懸濁して揮発性
アルコール吸着物質と混合する方法およびシリカゲルま
たはその他の粉末と共に粒状に加工したものを揮発性ア
ルコールを吸着した揮発性アルコール吸着物質に混合す
る方法等がある。
本発明の組成物は、例えば通気性のある袋体に充填して
防腐剤として使用することができるが、組成物の色が外
部から判るように袋体の全面または一部を透明にする必
要がある。通気性のある袋体としては、有孔のもの、例
えば内面が有孔のポリエチレンフィルムで表面が紙から
なるものまたは無孔のもの、例えばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体からなるものが用いられる。
発明の効果 (試料の調製) 乾燥した多孔質炭酸マグネシウム300gと乾燥した合成ケ
イ酸アルミニウム(特軽質)200gとをクィックニーダー
にとり、350r.p.m.で5分間混合した後、所定含水率の
含水エチルアルコール700gを徐々に加えながら1分間混
合して粒状の揮発性組成物を得た。
この組成物に粒状の塩化コバルト15gを均一に混合して
揮発性呈色組成物を得た。
得られた揮発性呈色組成物を評1に示す。
保存効果の試験には、これらの揮発性呈色組成物の各々
2.5gを、片面がポリエチレンフィルムからなり、他の片
面が内側は有孔のポリエチレンフィルム、表面は紙から
なる袋体に充填したものを用いた。なお、表中の組成物
番号1〜4は本発明の実施例に相当するものである。
(試験方法) 上記の袋体に充填した組成物各1個を切り餅100gと共に
ポリエチレン製袋に入れ20日間保存して、呈色指示物質
の色の変化と切り餅の表面の変化とを観察した。対照と
して切り餅100gのみをポリエチレン製袋に入れたものを
用いた。
(試験結果) 結果を表2および3に示す。
保存日数の欄の「0」は試験開始時を示す。また、表中
の記号Bは「ブルー」、B′は「やや退色したブル
ー」、Pは「ピンク」を示す。
保存日数の欄の「0」は試験開始時を示す。また、表中
の記号−は「変化なし」、±は「色がやや変る」、+は
「カビの発生が認められる」、++は「全面にカビが認
められる」をそれぞれ示す。
表2および3から、本発明の揮発性呈色組成物は、呈色
指示物質の色が変化することにより保存効果の低下を指
示することがわかる。
従って、本発明の揮発性呈色組成物は、十分な保存効果
を保持しているかどうかが簡単に判定できる優れ組成物
である。
実施例1 乾燥した多孔質炭酸マグネシウム(神島化学工業製)50
0gをクィックニーダーにとり、350r.p.m.で攪拌しなが
ら、あらかじめ局方エチルアルコール800gに塩化コバル
ト10gを溶解して調製した溶液を徐々に加え、1分間混
合して青色の揮発性呈色組成物を得た。
実施例2 乾燥した合成ケイ酸アルミニウム(特軽質)500gをクィ
ックニーダーにとり、350r.p.m.で攪拌しながら90%(W
/W)エチルアルコール600gを徐々に加え、1分間混合し
て揮発性組成物を得た。
乾燥した合成ケイ酸アルミニウム(特軽質)200gと結晶
セルロース300gとをクィックニーダーにとり攪拌しなが
ら、5%(W/W)ヒドロキシプロピルセルロース−エチ
ルアルコール溶液300gに塩化コバルト20gを溶解して調
製した溶液を加え、混合した後、押し出し造粒機で造粒
し、乾燥した青色の円柱状粒状物を得た。
前記揮発性組成物に上記の粒状物50gを均一に加えて揮
発性呈色組成物を得た。
実施例3 乾燥した二酸化ケイ素200gと乾燥した合成ケイ酸アルミ
ニウム(特軽質)300gとをクィックニーダーにとり、攪
拌しながら無水エチルアルコール850gを徐々に加え、1
分間混合した後、塩化コバルト15gを均一に加えて青色
の呈色指示物質を含む揮発性呈色組成物を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮発性アルコール、揮発性アルコール吸着
    物質および乾湿呈色指示物質からなる揮発性呈色組成
    物。
JP63026538A 1988-02-09 1988-02-09 揮発性呈色組成物 Expired - Fee Related JPH0718866B2 (ja)

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