JPH01305043A - 揮散抑制アルコール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、柿のしぶ抜きや食品用のかび防止。

消毒や腐食防止、燃料等に使用するのに適する揮散抑制
アルコールに関するものである。

「従来の技術」 従来揮散を抑制したアルコールはなく、また。

エタノールやメタノール等の液体アルコールを徐々に揮
散させるには、液体アルコールを液不透過性で弱通気性
の（例えば有孔ポリエチレン製の）袋等に封入している
。

「発明が解決しようとする課題」 揮散を抑制して徐々に進行させる液体アルコールがない
ので、例えばエタノールにより青果物等を熟成（例えば
柿のしぶ抜き）する場合は、エタノールを品物に噴霧し
て容器に密閉しなければならないが、このように噴霧す
ると速く揮散して効力の持続性がないため管理が難かし
く、対象となる品物が密閉に適さない場合は使用するこ
とかできない。

また、液体アルコールをそのまま液不透過性で弱通気性
を有する袋に封入したものは、袋か破れた場合は内部の
アルコールか漏出するので、極めて扱いにくく手軽には
使用することがてきない問題がある。

さらに、液体アルコールを燃料として使用する場合は、
アルコールを瓶等の容器に充填し、毛細管現象を利用し
て容器内のアルコールをガラス繊維等に順次含浸注出さ
せながら、容器から露出したガラス繊維の部分で徐々に
燃焼しなければならない。

本発明の目的は、前記のような欠点や問題を解消して、
極めて取扱い易い揮散抑制アルコールを提供することに
ある。

「課題を解決するための手段」 本発明に係る揮散抑制アルコールは前述の目的を達成す
るため、液体アルコールをゲル化する手段を採択したも
のである。

また、液体アルコールをゲル化したものは、これを通気
性のある材料からなる袋又は容器に封入するのが好まし
い。

液体アルコールをゲル化するゲル化剤には、有機溶剤に
易溶で増粘性を有する天然多糖類、又はそのような性質
を有する誘導体を用いる。このようなゲル化剤が鎖状構
造である場合は、当該ゲル化剤に適する架橋剤を添加す
る。

前述のような性質を有するゲル化剤としては、天然多糖
類のヒドロキシプロピル化物、例えばヒドロキシプロピ
ルセルロース又はヒドロキシプロピル化グアーガム等が
最も適している。これ等のゲル化剤は鎖状構造であるの
で１例えば適量のホウ酸やクエン酸のような弱酸を架橋
剤とし、要すれば適量の苛性ソーダを添加する。

液体アルコールには、エタノール、メタノール、ブタノ
ールその他種々のものがあるか、どのようなものを使用
するかは用途によって適宜選択する。

「作用」 本発明は、前述のように液体アルコールをゲル化させた
ものであるから、アルコールの揮散は液体の時に比べて
著しく抑制され、徐々に揮散する状態になる。

したかって１例えばエタノールを使用した場合には、柿
その他の青果物の熟成や食品の防かび。

殺菌等の管理に有用であるとともに、取扱いが簡単なの
てこれ等の管理が極めて容易になる。

また例えば、燃料用の液体アルコールに応用した場合は
、アルコール分か徐放揮散するので、ゲル化したちのそ
のものに着火し、徐々に燃焼させることかできて非常に
便利である。

「実施例」 実施例−１ エタノール８０重量部に水２０重量部を加えたエタノー
ル水溶液に、ヒドロキシプロピルセルロース４ｉ量部と
ホウ８０．０９重量部を添加して溶解させ、苛性ソーダ
０．１重量部を加えて攪拌し、エタノールをゲル化させ
る。

苛性ソーダは、エタノールに溶解（例えば１％エタノー
ル溶液）させて使用するのが好ましい。

苛性ソーダの添加により、ホウ酸が四価の酸となって前
記セルロースの水酸基と結合して架橋する。

この実施例では、はぼ８０重量％濃度のゲル化アルコー
ルが得られる。

このようにゲル化したアルコールは、ゲル化そのもによ
ってアルコール分の揮散が抑制され、取扱いが非常に容
易になり、ゲル化のままの状態では、燃料として好適に
使用され、また、採血済の注射針（特に使い捨ての）を
投棄するまでの間−時的に保管する場合、ゲル化したア
ルコールへ針を突き刺しておけば、採血使用後の注射針
の先に採血作業者等の皮膚が接触する恐れかないので、
血清肝炎、エイズその他の悪性ウィルスの感染を防＋に
−するのに役立フ。

ゲル化したアルコールを、例えば有孔ポリエチレンや通
気量を抑制する孔開きフィルムのような通気性を有する
材料の袋、又は通気量を抑制する孔開き材料等からなる
通気性を有する容器に封入すると、当該材料の通気量を
選択することによって、アルコール分の揮散をさらにき
めこまかく抑制することかできる。したかって、これら
は冷蔵庫その他の食品保存容器内に設置し、生菓子その
他の食品の防かび、殺菌、鮮度保持等に使用するのに適
し、また、柿その他の果実の熟成促進に好適に使用され
る。

実施例−２ エタノール８７重量部に、ヒドロキシプロピルセルロー
ス３重量部とホウ酸０．０９重量部を加えて溶解させ、
これに苛性ソーダ１０重量部を含むエタノール溶液を添
加攪拌し、はぼ８７重量％濃度のゲル化アルコールを得
る。

この実施例のゲル化したアルコールの作用は、実施例−
１と同様であり、また、これを通気性を有する袋又は容
器に封入した場合の作用も同様であるので、これらの説
明は省略する。

実施例−３ エタノール水溶液（各５０重量％のエタノールと水を混
ぜたもの）９５重量部に、１重量部のヒドロキシプロピ
ルセルロースを添加し、はぼ均一な溶液になった状態で
、ホウ酸０．０５重量部、クエン酸０．０１重量部、ヒ
ドロキシプロピル化グアーガム３重量部を添加溶解させ
、次いで苛性ソーダ１重量％のエタノール溶液１重量部
を加えてゲル化させ、はぼ５０重量％涜度のゲル化アル
コールを得る。

ゲル化したアルコールの作用は、実施例−１と同様であ
り、また、これを通気性を有する袋又は容器に封入した
場合の作用も同様であるので、これらの説明は省略する
。

前記各実施例では、液体アルコールにエタノールを使用
したが、メタノールやブタノールその他の液体アルコー
ルを使用した場合もほぼ同様な要領てゲル化アルコール
を得ることかできる。

「発明の効果」 本発明は、液体アルコールをゲル化させたものであるか
ら非常に取扱い易く、アルコールは液体の時に比べて極
めて徐々に揮散するので、柿その他の青果物の熟成や食
品の防かび、殺菌等の管理か極めて容易になるとともに
、注射針その他の特殊な医療器具類の消毒保管にも有用
である。

また、アルコール分の徐放揮散により、ゲル化したもの
そのものに着火して徐々に燃焼させることかできるので
、簡易な、あるいは携帯用の燃料として非常に便利であ
る。

特許出願人　横　　山　　佳　　正 量　　　　　日本ダンボール株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、液体アルコールをゲル化したことを特徴とする
   揮散抑制アルコール。
2. （２）、液体アルコールをゲル化したものを、通気性を
   有する材料からなる袋又は容器に封入したことを特徴と
   する揮散抑制アルコール。