JPH07188644A - 軟質又は半硬質の連続気泡性ポリウレタンフォ−ムシ−リング材の製造方法 - Google Patents

軟質又は半硬質の連続気泡性ポリウレタンフォ−ムシ−リング材の製造方法

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JPH07188644A
JPH07188644A JP5332710A JP33271093A JPH07188644A JP H07188644 A JPH07188644 A JP H07188644A JP 5332710 A JP5332710 A JP 5332710A JP 33271093 A JP33271093 A JP 33271093A JP H07188644 A JPH07188644 A JP H07188644A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】防水性の優れたシ−リング材、更に詳しくは通
気性を有し、しかも防水性の優れた軟質乃至半硬質連続
気泡性ポリウレタンフォ−ムシ−リング材の製造方法に
関する。 【構成】ポリオ−ルとポリイソシアナ−トとを整泡剤及
び発泡剤の存在下で反応させて連続気泡性ポリウレタン
フォ−ムシ−リング材を製造する方法において、整泡剤
として、イソシアナ−トまたはポリオ−ルと反応する基
で且つ水酸基より遅反応性である基を有する遅反応性シ
リコン整泡剤を使用し、且つ10mm厚さの通気度が2
0cc/cm2/sec以下とすることを特徴とする軟
質又は半硬質の連続気泡性ポリウレタンフォ−ムシ−リ
ング材の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水性の優れたシ−リ
ング材、更に詳しくは通気性を有し、しかも防水性の優
れた軟質乃至半硬質連続気泡性ポリウレタンフォ−ムシ
−リング材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水性のポリウレタンフォ−ムシ
−リング材は、(i)常圧における沸点が200℃以
上、融点あるいは軟化点が150℃以下である実質的に
炭化水素からなる物質をポリウレタン原料中に混和し、
特定通気度以下にするときは防水性のシ−リング材とな
し得ること、(ii)ポリオ−ルとして特にポリジエン系
ポリオ−ル、ダイマ−酸素ポリオ−ル、ヒマシ油系ポリ
オ−ルの単独又はそれらの混合物を使用するときは防水
性を向上し得ること、(iii)シリコン整泡剤として、
水酸基含有オルガノシリコン化合物又は、1級又は2級
アミノ基含有オルガノシリコン化合物を使用するとき防
水性を向上し得ることを究明し、これらにより優れたシ
−リング材を得ることに一応の成果を得た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリウレタンフォ−ム
を製造する際、使用する整泡剤がポリウレタンフォ−ム
の防水性(耐漏水性)に多大な影響を及ぼすことを見出
したがこの種の水酸基含有のシリコン化合物を整泡剤と
して使う時、種々生産上の問題があった。すなわち、モ
−ルド発泡成形や剥離性のセパレ−タ−上で連続発泡す
る場合に脱型時の脱型力(ひきはがしに要する強度)が
高いため、製品に変形が生じたり、製品が伸ばされて寸
法の出ない欠点がある。その対策として離型剤の塗布量
を多くすると、製品の表面があれるなどした欠点があ
り、防水性のすぐれたウレタンフォ−ムを得ることが困
難である。またセパレ−タ−上で連続的に発泡する場合
も、セパレ−タ−剥離時に剥離力が高いため、フォ−ム
が伸ばされ、寸法が出なかったり、更にはフォ−ムがセ
パレ−タ−にくっつき、剥離不可能に至ることもある。
以上の様な生産上のさまざまな課題に対し、種々検討し
た結果、ポリウレタンフォ−ムを製造する際使用する整
泡剤を特定することで従来技術の欠点を改良することを
見出し、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリオ
−ル、ポリイソシアナ−トを整泡剤及び発泡剤の存在下
で反応させて連続気泡性ポリウレタンフォ−ムシ−リン
グ材を製造する方法において、整泡剤として、イソシア
ナ−トまたはポリオ−ルと反応する基で且つ水酸基より
遅反応性である基を有する遅反応性シリコン整泡剤を使
用し、且つ10mm厚さの通気度が20cc/cm2
sec以下とすることを特徴とする軟質又は半硬質の連
続気泡性ポリウレタンフォ−ムシ−リング材の製造方法
である。即ち、本発明においては、整泡剤としてエポキ
シ基、COOH基、SH基の様なイソシアナ−トまたは
ポリオ−ルと反応する基を有するシリコン整泡剤を使用
するものであって、これらの基はイソシアナ−トまたは
ポリオ−ルに対する反応速度が水酸基又は1〜2級アミ
ノ基に比べ、遅反応性の基であり、その結果、ウレタン
発泡時には反応しておらず、ウレタンフォ−ム表面への
ブリ−ドが起こり、脱型時においてもシリコンは反応し
ていないため、容易に離型することができ、又、数時間
以上経過後には、十分反応するので防水性は発揮される
のである。
【0005】次に本発明について詳細に述べる。本発明
で使用するシリコン整泡剤は、シリコン分子の中にイソ
シアナ−トまたはポリオ−ルと反応する反応基を有し、
且つそれが水酸基又は1〜2級アミノ基に比べ、遅反応
性の基であるものである。具体的な反応基としては、エ
ポキシ基、カルボキシル基、メルカプタン基等である。
具体的には以下の化合物が一例としてあげられる。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】本発明のシ−リング材を製造する際、使用
するポリオ−ルとしては、ポリエ−テルポリオ−ル、ポ
リエステルポリオ−ル、ポリジエンポリオ−ル、ヒマシ
油ポリオ−ル等が挙げられる。しかしながら、ポリオ−
ルとしてポリジエンポリオ−ル、ダイマ−酸ポリオ−
ル、ヒマシ油ポリオ−ルを使用する場合は、特に好まし
い。これらのポリオ−ルは単独又は混合して使用しても
よく、又他の汎用ポリエ−テル又はポリエステルを加え
てもよい。汎用ポリオ−ルのしめる割合が全ポリオ−ル
100重量部当り20重量部以上使用することが必要で
ある。しかし充填剤特に常圧における沸点が200℃以
上、融点あるいは軟化点が150℃以下である実質的に
炭化水素よりなる物質等の充填剤を反応原料中に混和し
てフォ−ムを製造すると防水性が向上するので、優れた
防水性のシ−リング材を得るためにはこれを混和するこ
とが好ましい。
【0010】ポリエ−テルポリオ−ルとしては、エチレ
ングリコ−ル、グリセリン、トリメチロ−ルプロパン等
の多価アルコ−ル、これらの多価アルコ−ルにエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドある
いはアリルオキサイドを付加重合したものが挙げられ
る。ただし、これに限定されるものではなく、これらは
単独または混合物として使用でき、またエチレンオキサ
イドを付加重合する場合はその付加量は10モル%未満
であるのが好ましい。ポリエステルポリオ−ルとして
は、アジピン酸、フタル酸、コハク酸などの多価カウボ
ン酸とエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジ
エチレングリコ−ル、プチレングリコ−ル、トリメチロ
−ルプロパンなどの多価アルコ−ル類から合成される化
合物が挙げられる。ただし、これらに限定されるもので
はなく、これらは単独又は混合物として使用できる。
【0011】ポリジエン系ポリオ−ルとしては、ブタジ
エン、イソブレン、クロロブレンなどのジエン化合物の
単独重合又は共重合物、もしくはこれらのモノマ−とス
チレン、アクリロニトリルなどの共重合可能なビニル化
合物とのラジカル的又はアニオン的共重合体の水酸基
物、ジエン成分含有の固形ゴムの分解物や、更にポリジ
エン系ポリオ−ルの二重結合を水素添加したものなどが
挙げられる。しかし、これに限定されるものではなく、
これらは単独又は混合物として使用できる。ダイマ−酸
とは、二塩基性酸で、二つの一塩基性脂肪鎖(通常は炭
素数18)が、炭素−炭素の共有結合により、二分子結
合して得られる分子量が2倍の二塩基性酸を言う。その
代表的な化合物としては、リノ−ル酸、オレイン酸を加
熱することによって得られ、その構造式を示すと次の通
りである。
【0012】
【化4】
【0013】ダイマ−酸の工業的製法では、ダイマ−酸
の外にモノマ−酸、三塩基性酸および重合酸が含まれ
る。本発明においては、これらの混合物も使用し得られ
る。ダイマ−酸誘導体ポリオ−ルとしては、ダイマ−酸
と短鎖のジオ−ル、トリオ−ル、またはポリオ−ルとの
反応生成物であるダイマ−酸ポリエステル;ダイマ−酸
とポリアルキレングリコ−ル、ポリアルキレントリオ−
ルまたは長鎖のポリオ−ルとの反応生成物;ダイマ−酸
にその他のポリカルボン酸例えばアジピン酸を混合した
ものに前記各種のジオ−ル、トリオ−ルまたはポリオ−
ルを反応させた反応生成物;ダイマ−酸とアルキレンオ
キサイドとの反応生成物またはそれらの混合物が挙げら
れる。しかしこれに限定されるものではない。ひまし油
誘導体ポリオ−ルとしては、例えば、ひまし油ポリエス
テル;ひまし油とアジピン酸等の酸との混合ポリカルボ
ン酸より得られるポリエステル;ひまし油と、エチレン
グリコ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、グリセリン等の
短鎖ポリオ−ル混合物とポリカルボン酸との反応生成
物;ひまし油とアルキレンオキサイド、例えばプロピレ
ンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等との反応生成物;ひまし油ポリエステルのアルキレ
ンオキサイド付加重合物またはそれらの混合物が挙げら
れる。しかしこれに限定されるものではない。これらの
ダイマ−酸またはひまし油誘導体ポリオ−ルまたはひま
し油の数平均分子量は約600〜10000であり、好
ましくは700〜5000である。ダイマ−酸と短鎖の
ジオ−ル、トリオ−ルとの反応生成物である場合は、数
平均分子量が600〜5000、特に800〜5000
であることが好ましい。また、ダイマ−酸またはひまし
油とアルキレンオキサイドとの反応生成物の場合は、数
平均分子量が1000〜5000であることが好まし
い。
【0014】ポリイソシアナ−ト化合物としては、例え
ば、トリレンジイソシアナ−ト、ポリメチレンポリフェ
ニレンポリイソシアナ−ト、ヘキサメチレンジイソシア
ナ−ト、1,5−ナフタレンジイソシアナ−ト、キシリ
レンジイソシアナ−トおよび水添ポリメチレンポリフェ
ニレンジイソシアナ−ト等が挙げられる。これらは単独
または混合物として使用される。しかし、これに限定さ
れるものではない。その中でも特にポリメチレンポリフ
ェニレンポリイソシアナ−トを使用する場合が防水性が
向上する。
【0015】充填剤として添加する常圧における沸点が
200℃以上融点あるいは軟化点が150℃以下である
実質的に炭化水素よりなる物質として、例えば、パラフ
ィン、ワックス類、コ−ルタ−ル、アスファルト、ナフ
サクラツキング時に副生するC4〜C11溜分を重合させ
た石油樹脂と呼ばれるもの、ポリプテン伸展油などの石
油系オイル等が挙げられる。しかしこれに限定されるも
のではない。前記の外の充填剤としては二塩基性カルボ
ン酸エステル、塩素化パラフィン等の可塑剤、動植物油
が挙げられる。
【0016】発泡剤としては、例えば、水;モノ弗化ト
リ塩化メタン、ジ塩化メタンなどのハロゲン化アルカ
ン;ブタン、ペンタンなどの低沸点アルカン;分解窒素
ガス等を発生するアゾビスイソブチロニトリル等が挙げ
られる。これらは単独または混合物として使用される。
しかしこれに限定されるものではない。触媒としては、
例えば3級アミン、有機スズ化合物等が挙げられ、その
代表的化合物として、トリエチレンジアミン、トリエチ
ルアミン、n−メチルモルホリン、n−エチルモルホリ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルブタンジアミ
ン、オクテン酸第1スズ、ジブチルラウリン酸第2スズ
があげられる。しかしこれに限定されるものではない。
前記のものの外、一般ポリウレタン発泡体において使用
される架橋剤;カ−ボンブラック、炭酸カルシウム等の
充填剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤等を適宜混和使用し
得られることは勿論である。また更に軟質性の改善、接
触面との密着性の増加、コストダウン等の目的で、瀝青
質、粘着付与剤を加えることもできる。
【0017】本発明のシ−リング材のポリウレタンフォ
−ムは前記のような諸原料ならびに触媒、発泡剤等を使
用してフォ−ムを形成させる。その製法は従来知られて
いる(1)プレポリマ−法、(2)ワンショット法、
(3)部分プレポリマ−法等のいずれの方法によっても
製造し得られる。得られる製品はスラブ状、モ−ルド状
或は両面スキン状のものが含まれる。
【0018】ポリウレタンフォ−ムの耐漏水性は前記の
如く、ポリウレタン原料の種類、防水剤の添加の有無お
よび整泡剤の種類によって影響されるが、その通気度の
程度により影響される。その通気度は10mm厚さにお
ける通気度(以下通気度と言う)が20cc/cm3
Sec以下であることが必要である。この通気度の調整
は、触媒の量、種類(例えばスズ系触媒を使用し、その
使用量を多くすると通気度が低くなる。)、攪拌条件
(羽根の形状、回転数で大幅に変化する)、溶在エア−
量(少ないと通気度が低くなり、多いと高くなる)その
他発泡剤の種類や量、反応温度等により変化するので、
これらを調整することによって行う。ポリウレタンフォ
−ムの防水性は水との接触角が少なくとも75度以上好
ましくは約90度以上あることが好ましい。
【0019】本発明において言う通気度とは、織布通気
度試験のフランジ−ル型法によるもので、JIS−L−
1004に準じてフォ−ムの厚さを10mmとして測定
したものである。装置は東洋精機社製の通気性試験機N
o.869を使用した。前記の接触角とは、厚さ約10
mmのフォ−ムをアルミニウム箔にはさみ、温度180
〜200℃、圧力40〜50kg/cm2でプレスして
フィルム状となしたものを接触角計で測定した値であ
る。接触角計としては協和接触角計CA−A(協和科学
社製)を使用した。
【0020】防水性についての試験は、図1及び図2に
示す外径たて横共に98mm、内径たて横共に68m
m、厚さ10mmの角形状の試料1を2枚のアクリル樹
脂板2,3にはさみ、中央部に設けた注水管5から水を
注水し、水圧(水中の高さ)を変化させ、また2枚のア
クリル板2,3間で試料1をはさむ時、スペ−サ−4の
厚さを変え圧縮率を50%とし30分毎に水圧を10m
mずつ上昇し、漏水した水圧から10mmを引いた水圧
を止水性とした。
【0021】本発明の方法によって得られるシ−リング
材は、使用に当っては、圧縮率が20%以上とすること
が好ましい。その理由は特に発泡体においては、圧縮面
における圧縮表面の状態が大きく影響され均一に圧縮さ
れることが困難であるからである。20%圧縮すると圧
縮面の状態の影響による漏水が防止し得られる。このシ
−リング材は、自動車のフェンダ−シ−ラ−、フロント
ピラ−シ−ラ−、ベンチレ−タ−シ−ラ−等のシ−リン
グ材、船舶、冷蔵庫等のシ−リング材として有効に使用
し得られる。
【0022】
【作用】従来より耐漏水性の優れたポリウレタンフォ−
ムシ−リング材の製造に際し、シリコン化合物中に、水
酸基や1〜2級アミノ基を有する化合物が整泡剤として
有効であることが知られている。これらの整泡剤はフォ
−ム製造時にポリイソシアナ−トと反応しながらポリウ
レタンポリマ−鎖中に共重合しているものと考えられ
る。一般に軟質又は半硬質のウレタンフォ−ムの製造に
際し、シリコン整泡剤は、ポリウレタン製造時に反応し
ない様、分子設計されている。その理由は、シリコン整
泡剤が発泡反応の初期の原料粘度が低い段階で整泡効果
が働き、発泡反応の後期において、ウレタンの分子量増
大と共にシリコン整泡剤は相分離し、破泡効果が働き最
終的にはウレタン表面にブリ−ドして来ていると考えら
れる。そのためモ−ルド発泡やセパレ−タ−上での発泡
の場合、脱型時にシリコン整泡剤がウレタンフォ−ム表
面にブリ−ドしているため、その脱型力は小さい。一
方、水酸基含有のシリコン整泡剤の場合、ウレタン発泡
時に反応してしまうため、ウレタンフォ−ム表面へのシ
リコンのブリ−ドがないため、その脱型力は高くなると
考えられる。
【0023】本発明のエポキシ基のような遅反応性のシ
リコン整泡剤を用いると、ウレタン発泡時には反応して
おらず、ウレタンフォ−ム表面へのブリ−ドが起こり脱
型時においてもシリコンは反応していないため、その脱
型力は低く、又、数時間以上経過後には十分反応し、そ
のため防水性は発揮されるものと考えられる。次ぎに実
施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。なお、各実施例及び比較
例で使用する整泡剤は次の通りである。
【0024】
【化5】
【0025】
【実施例及び比較例】
実施例1、比較例1 グリセリンにプロピレンオキシドを付加したOH価56
のポリオ−ル85部と、グリセリンにプロピレンオキシ
ドと無水フタル酸の付加重合したOH値56のポリオ−
ル15部、スズ触媒としてスタノクト(吉富製薬)0.
25部、アミン触媒としてDabco33LV(三共エ
アプロダクト)0.5部、水2.2部、カ−ボンブラッ
ク系着色剤3部、TDF(日本ポリウレタン)31.4
部と前述のシリコン整泡剤A又はCを1部を急速に攪拌
し、40〜45℃に温調した250×250×20mm
のモ−ルドに注入発泡した。なお、モ−ルドの底面に
は、フォ−ムの剥離力を測定するため、シリコン表面処
理したポリエステルフィルム製のセパレ-タ-を貼り付け
ておいた。結果は表1の通り、実施例のものは、脱型が
容易で且つ、セパレ−タ−との剥離強度も低いものであ
った。一方、比較例1のものは、剥離しにくいため、製
品が変形していた。又、剥離強度も高かった。得られた
発泡体は、実施例の場合、正常で且つ止水性を有する
が、比較例のものは、やや収縮ぎみであった。
【0026】
【表1】
【0027】実施例2、3、比較例2、3 ポリオ−ルとしてグリセリンにプロピレンオキシドを付
加したOH価56のもの100部に対し、水2.2部、
アミン触媒としてDabco33LV(三共エアプロダ
クト)0.5部、スズ触媒としてスタノクト(吉富製
薬)0.3部、カ−ボンブラック系着色剤3部、芳香族
系石油樹脂10部、イソシアナ−トとしてT−65(日
本ポリウレタン)30.21部とイソネ−ト143L
(エムディ−化成)3.35部と、以下のシリコン整泡
剤1部を急速に攪拌し、シリコン表面処理した剥離性の
セパレ−タ−の間で発泡し厚み約10mmの発泡体を得
て、キュア−後、剥離強度を測定した。なお、同一のセ
パレ−タ−で5回発泡を繰り返し、5回目の剥離強度に
ついても測定した。結果は表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、遅
反応シリコン整泡剤を用いるため、 1.モ−ルド発泡において、脱型力が低く、且つ離型剤
の少量塗布で脱型可能である。又、毎回離型剤を塗工し
ないでも多数回脱型できる。もちろん、得られるウレタ
ンフォ−ムは、防水性を有する。 2.セパレ−タ−上で発泡したものは、剥離力が低く、
そのためフォ−ムが伸ばされることもなく、変形もな
い。またセパレ−タ−の使用回数も多数回となるメリッ
トもある。 3.得られるウレタンフォ−ムは、フォ−ム全体の通気
性が安定しており、且つ防水性を有する。通気性のある
発泡シ−リング材のため圧縮してもはみ出しが少ないの
で組立て時の外観が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】防水性試験に使用する試験試料の平面図
【図2】防水性試験においける斜視図
【符号の説明】
1 試験試料 4 スペンサ− 2,3 アクリル樹脂板 5 注水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08G 18/08 101:00) C08L 75:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオ−ルとポリイソシアナ−トとを整
    泡剤及び発泡剤の存在下で反応させて連続気泡性ポリウ
    レタンフォ−ムシ−リング材を製造する方法において、
    整泡剤として、イソシアナ−トまたはポリオ−ルと反応
    する基で且つ水酸基より遅反応性である基を有する遅反
    応性シリコン整泡剤を使用し、且つ10mm厚さの通気
    度が20cc/cm2/sec以下とすることを特徴と
    する軟質又は半硬質の連続気泡性ポリウレタンフォ−ム
    シ−リング材の製造方法。
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