JPH07187675A - 酸化物超電導体の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導体の製造方法

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JPH07187675A
JPH07187675A JP5331788A JP33178893A JPH07187675A JP H07187675 A JPH07187675 A JP H07187675A JP 5331788 A JP5331788 A JP 5331788A JP 33178893 A JP33178893 A JP 33178893A JP H07187675 A JPH07187675 A JP H07187675A
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睦 伊藤
Hisao Yamauchi
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Tohoku Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、体積分率が90%以上の良質な単一
相のHg系1223型酸化物超電導体を簡便な方法によ
り大量に得ることができる酸化物超電導体の製造方法を
提供することを目的とする。 【構成】HgBa2 Ca2 Cu3 8+y で示す組成を有
する酸化物超電導体を構成する金属の酸化物原料を前記
組成となるように混合して混合粉末を得る工程と、前記
混合粉末を成形して成形体を得る工程と、前記成形体を
密閉容器内に封入して前記酸化物原料が固相反応を起す
温度における少なくとも20時間の熱処理を前記成形体
に施して酸化物超電導体を得る工程とを具備することを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体窒素温度以上の温
度で超電導特性を発揮するHg系1223型酸化物超電
導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導体は、臨界温度(以下、Tcと省
略する)以下で電気抵抗がゼロとなり、完全反磁性を示
し、ジョセフソン効果を発揮するという他の物質にない
特性を有しており、電力輸送用ケーブル、発電機用電
線、核融合プラズマ閉じ込め材、磁気浮上列車用材料、
磁気シールド材、高速コンピュータの分野等に幅広い応
用が期待されている。
【0003】ベドノルツ(Bednorz) とミュラー(Muller)
が1986年にTc約30KであるLa−Ba−Cu−
O系超電導体を発見した後、約30種類の銅酸化物にお
いて超電導特性が認められたことが報告されている。な
かでもTl−Ba−Ca−Cu−O系超電導体は、Tc
が125Kであり、これまでで最も高いTcを持つ物質
として注目されていた。これに対して、最近、Hg−B
a−Ca−Cu−O系超電導体(1223型)は、13
3.5KのTcを有することが報告された(A.Schiling
et al.,Nature(London)363,56(1993))。
【0004】このHg−Ba−Ca−Cu−O系超電導
体は、5〜6GPaの超高圧を用いて行う合成法によ
り、ほぼ単一相のものが得られている(M.Hirabayashi e
t al.,Jpn.J.Appl.Phys.32,L1206(1993)) 。上述した超
高圧を用いて行う合成法は、非常に高価な超高圧合成装
置を必要とするので、大量生産には不適当である。ま
た、この合成法では、一度に約200mgの微量しか製造
することができず、しかも得られた酸化物超電導体はす
べてにわたり単一相ではない。
【0005】一方、Ba2 Ca2 Cu3 7 、またはB
aCuO2 およびCa2 CuO3 のような複合酸化物に
HgOを混合して混合粉末を作製し、この混合粉末から
なる成形体に温度800〜850℃で5〜10時間の熱
処理を施して超高圧を用いることなくHg系酸化物超電
導体を得る方法がある。しかしながら、この方法により
得られたHg系酸化物超電導体は、多数の不純物相を含
んでおり、体積分率は90%未満である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、体積分率が90%以上の良質
なHg系1223型酸化物超電導体を簡便な方法により
大量に得ることができる酸化物超電導体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
HgBa2 Ca2 Cu3 8+y で示す組成を有する酸化
物超電導体を構成する金属の酸化物原料を前記組成とな
るように混合して混合粉末を得る工程と、前記混合粉末
を成形して成形体を得る工程と、前記成形体を密閉容器
内に封入して前記酸化物原料が固相反応を起す温度にお
ける少なくとも20時間の熱処理を前記成形体に施して
酸化物超電導体を得る工程とを具備することを特徴とす
る酸化物超電導体の製造方法を提供する。
【0008】本発明の第1の発明において、酸化物超電
導体を構成する金属の酸化物原料とは、HgO,Ba
O,CaO,CuO等の酸化物超電導体を構成する一つ
の金属元素と酸素元素からなる酸化物をいう。まず、前
記酸化物原料を金属元素のモル比がHg:Ba:Ca:
Cu=1:2:2:3となるように混合する。酸化物原
料を混合する場合には、通常の乾式法あるいは共沈法、
ゾルゲル法等の湿式法等を用いることができる。なお、
化学量論的組成からモル比で1以内の範囲で変えて原料
を混合することは、一般に知られている方法であり、T
l系やBi系等の酸化物超電導体の合成にも用いられて
いる。したがって、酸化物原料の混合比は、Hg:B
a:Ca:Cu=1:2:2:3から多少ずれていても
よい。
【0009】次に、上記のようにして得られた混合粉末
を所定の形状の成形体に成形する。この成形方法として
は、圧縮成形、ラバープレス等を用いることができる。
【0010】次に、成形体を密閉容器内に封入して酸化
物原料が固相反応を起す温度における少なくとも20時
間の熱処理を成形体に施す。成形体を密閉容器内に封入
する場合、密閉容器内の圧力を10-1〜10-6Torrに設
定することが好ましい。これは、密閉容器内の圧力が1
-1未満の低真空では密閉容器が破損し易くなり、圧力
が10-6Torrを超える高真空では実現が困難であり、H
gが蒸発し易くなるからである。酸化物原料が固相反応
を起す温度とは、酸化物原料が反応し、しかも部分的熔
融しない温度を意味する。特に、酸化物原料が固相反応
を起す温度は、Hgのために反応温度を下げることを考
慮して600〜750℃であることが好ましい。これ
は、温度が600℃〜750℃の範囲内であると、不純
物相である安定なBaCuO2 の生成あるいは部分的に
溶融がなく、Hgの減少を防止しながら固相反応を進め
ることができるからである。熱処理時間は少なくとも2
0時間に設定する。これは、熱処理時間が20時間未満
であると、得られるHg系1223型酸化物超電導体に
Hg系1212相等の不純物相が混入するからである。
熱処理時間の上限は、酸化物原料の粒径や熱処理温度等
の条件により異なるが、120時間程度であると考えら
れる。
【0011】本発明の第2の発明は、Hg系1223型
酸化物超電導体を構成する金属の酸化物原料にPb,B
i,Tl,Au,Pt,Ag,Cd,およびInからな
る群より選ばれた少なくとも一つの元素を添加して前記
酸化物原料を混合して混合粉末を得る工程と、前記混合
粉末を成形して成形体を得る工程と、前記成形体を密閉
容器内に封入して前記酸化物原料が固相反応を起す温度
における少なくとも10時間の熱処理を前記成形体に施
して酸化物超電導体を得る工程とを具備することを特徴
とする酸化物超電導体の製造方法を提供する。
【0012】本発明の第2の発明において、Hg系12
23型酸化物超電導体とは、結晶構造がHgBa2 Ca
2 Cu3 8+y と同じであり、HgあるいはCuサイト
の金属が部分的に添加元素で置換されたものを含む酸化
物超電導体をいう。部分的に置換された元素の位置、量
の同定は、Bi系酸化物超電導体にPbを置換したもの
を同定するように難しい。その酸化物原料は、HgO,
BaO,CaO,CuO等の酸化物超電導体を構成する
一つの金属元素と酸素元素からなる酸化物のみならず、
酸化物超電導体を構成する少なくとも一つの金属元素と
酸素元素からなる酸化物、および複合酸化物を意味す
る。
【0013】第2の発明においては、この酸化物原料に
Pb,Bi,Tl,Au,Pt,Ag,Cd,およびI
nからなる群より選ばれた少なくとも一つの元素を添加
する。このような元素を添加することにより、Hg系1
223型酸化物超電導体を容易に得ることができる。こ
れらの元素を添加する方法としては、これらの元素の酸
化物を混合する方法、共沈法、ゾルゲル法のように、こ
れらの元素をイオンの形で添加する方法等を挙げること
ができるが、酸化物原料にMOx (MはPb,Bi,T
l,Au,Pt,Ag,Cd,およびInからなる群よ
り選ばれた少なくとも一つの元素)の粉末原料をHg:
Ba:Ca:Cu:M=1:2:2:3:a(0.05
≦a≦0.5)となるように混合することが好ましい。
aが0.05〜0.5の範囲内であるとHg系1223
型酸化物超電導体のTcが130Kを超える。
【0014】第2の発明において、混合粉末を得てから
の工程は第1の発明と同様である。
【0015】
【作用】本発明の第1の発明は、HgBa2 Ca2 Cu
3 8+y で示す組成を有する酸化物超電導体を構成する
金属の酸化物原料を前記組成となるように混合し、その
混合粉末からなる成形体に酸化物原料が固相反応を起す
温度における少なくとも20時間の熱処理を施すことを
特徴としている。これにより、超高圧を用いることな
く、良質のHg系1223型酸化物超電導体を容易に得
ることができる。
【0016】本発明の第2の発明は、Hg系1223型
酸化物超電導体を構成する金属の酸化物原料にPb,B
i,Tl,Au,Pt,Ag,Cd,およびInからな
る群より選ばれた少なくとも一つの元素を添加すること
を特徴としている。このように上記元素を添加すること
により、Hg系1223組成ができ易くなり、Hg系1
223型酸化物超電導体が容易に得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0018】(実施例1)純度99%のHgO、純度9
9%のBaO、純度99.99%のCaO、および純度
99.99%のCuOの各原料粉末を化学量論的混合比
Hg:Ba:Ca:Cu=1:2:2:3となるように
混合して混合粉末を得た。
【0019】この混合粉末を500kg/cm3 でプレス成
型して、寸法2×2mm、長さ20mmの棒状体を作製し
た。これを石英アンプル内に載置した。次いで、石英ア
ンプル内を減圧して内部の圧力を約1×10-4Torrとし
た後に、ガスバーナーを用いて石英アンプルを封印し
た。
【0020】この石英アンプルを電気炉内に投入し、6
65℃で熱処理を施して混合粉末を固相反応させ、その
後石英アンプルを水中に入れて急冷した。熱処理後の石
英アンプルからパイプを取り出し、さらにパイプから酸
化物超電導体の棒状体を取り出した。この棒状体を粉末
に粉砕して酸化物超電導体のX線回折を行った。なお、
熱処理は、その時間tsを5〜168時間まで変えて行
った。その結果を図1および図2に示す。
【0021】図1および図2から分かるように、tsが
20時間を超えるとHg系1223型酸化物超電導体が
得られている。特に、tsが70時間では、ほぼ完全に
近い単一相であるHg系1223型酸化物超電導体が得
られている。なお、tsが128時間を超えると酸化物
超電導体が分解する傾向が見られる。一方、tsが20
時間未満であるとHg系の1212相が生成されてお
り、単一相となっていない。
【0022】上記Hg系1223型酸化物超電導体の体
積分率の熱処理時間依存性を図3(A)に示す。図3
(A)から分かるように、本実施例ではtsが20〜1
20時間である場合に、体積分率90%以上の良質なH
g系1223型酸化物超電導体が得られる。
【0023】また、tsが70時間のものについて、S
QUID法により帯磁率を測定し、その温度依存性を調
べた。その結果を図4(A)に示す。図4(A)から分
かるように、134K以下で反磁性を示し、マイスナー
信号の大きさも10%以上であり、良好な超電導特性を
発揮した。
【0024】(実施例2)純度99%のHgO、純度9
9%のBaO、純度99.99%のCaO、純度99.
99%のCuO、および純度99.9%のPbOの各原
料粉末を化学量論的混合比Hg:Ba:Ca:Cu:P
b=1:2:2:3:0.2(PbO20モル%添加)
となるように混合して混合粉末を得た。この混合粉末を
用いて実施例1と同様にしてPbO添加のHg系122
3型酸化物超電導体を得て、X線回折を行った。その結
果を図5(B)に示す。なお、tsは168時間とし
た。参考としてtsが168時間であるPbO無添加の
Hg系1223型酸化物超電導体のX線回折結果を図5
(A)に示す。図5(B)から分かるように、PbOの
添加によりほぼ単一相のHg系1223型酸化物超電導
体が得られた。
【0025】次に、PbOを添加したHg系1223型
酸化物超電導体の体積分率の熱処理時間依存性を図3
(B)に示す。図3(B)から分かるように、本実施例
ではtsが150時間以上でも、体積分率90%以上の
良質なHg系1223型酸化物超電導体が安定して得ら
れる。
【0026】また、PbOを添加したHg系1223型
酸化物超電導体について、SQUID法により帯磁率を
測定し、その温度依存性を調べた。その結果を図4
(B)に示す。図4(B)から分かるように、133K
以下で反磁性を示し、マイスナー信号の大きさも50%
以上であり、より良好な超電導特性を発揮した。
【0027】(実施例3)PbOの代りにBi2 3
20モル%添加すること以外は実施例2と同様にしてB
2 3 添加のHg系1223型酸化物超電導体を得
て、その体積分率の熱処理時間依存性を図3(B)に示
す。なお、tsは168時間とした。図3(B)から分
かるように、本実施例ではtsが150時間以上でも、
体積分率90%以上の良質なHg系1223型酸化物超
電導体が安定して得られる。
【0028】(実施例4)PbOの代りにTl2 3
20モル%添加すること以外は実施例2と同様にしてB
2 3 添加のHg系1223型酸化物超電導体を得
て、その体積分率の熱処理時間依存性を図3(B)に示
す。なお、tsは168時間とした。図3(B)から分
かるように、本実施例ではtsが150時間以上でも、
体積分率90%以上の良質なHg系1223型酸化物超
電導体が安定して得られる。
【0029】なお、上記実施例2〜4では、添加元素と
してPb,Bi,Tlを用いているが、添加元素として
Au,Pt,Ag,Cd,Inを用いて同様の効果が得
られる。
【0030】(従来例)純度99.9%のBaCO3
純度99.9%のCaCO3 、および純度99.9%の
CuOの原料粉末を混合・焼結してBa2 Ca2 Cu3
7 を作製し、これにHgOを混合して混合粉末を得
た。
【0031】この混合粉末を実施例1と同様にしてプレ
ス成型し、石英アンプル内に封入した。この石英アンプ
ルを電気炉内に投入し、800〜850℃で5〜10時
間の熱処理を施してHg系1223型酸化物超電導体を
得た。このHg系1223型酸化物超電導体についてX
線回折を行ったところ、Hg系の1212相、およびB
aCuO2 、Ca2 CuO3 のような不純物相を多く含
んでいた。また、このHg系1223型酸化物超電導体
の体積分率を算出したところ80%であった。
【0032】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の酸化物超電導
体の製造方法は、HgBa2 Ca2 Cu3 8+y で示す
組成を有する酸化物超電導体を構成する金属の酸化物原
料を前記組成となるように混合し、その混合粉末からな
る成形体に酸化物原料が固相反応を起す温度における少
なくとも10時間の熱処理を施すので、体積分率が90
%以上の良質なHg系1223型酸化物超電導体を簡便
な方法により大量に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により得られたHg系1223型
酸化物超電導体のX線回折結果。
【図2】本発明の方法により得られたHg系1223型
酸化物超電導体のX線回折結果。
【図3】(A)はPbO無添加のHg系1223型酸化
物超電導体のX線回折結果から得られた熱処理時間と体
積分率との関係を示すグラフ、(B)はPbOを添加し
たHg系1223型酸化物超電導体のX線回折結果から
得られた熱処理時間と体積分率との関係を示すグラフ。
【図4】(A)はPbO無添加のHg系1223型酸化
物超電導体の熱処理時間と帯磁率との関係を示すグラ
フ、(B)はPbOを添加したHg系1223型酸化物
超電導体の熱処理時間と帯磁率との関係を示すグラフ。
【図5】(A)は本発明の方法により得られた無添加の
Hg系1223型酸化物超電導体のX線回折結果、
(B)は本発明の方法により得られた添加元素を含むH
g系1223型酸化物超電導体のX線回折結果。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/12 ZAA C // H01B 12/00 ZAA (71)出願人 000002130 住友電気工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 (72)発明者 井澤 和幸 東京都江東区東雲一丁目14番3 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 山本 文子 東京都江東区東雲一丁目14番3 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 安達 成司 東京都江東区東雲一丁目14番3 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 伊藤 睦 東京都江東区東雲一丁目14番3 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 山内 尚雄 東京都江東区東雲一丁目14番3 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HgBa2 Ca2 Cu3 8+y で示す組
    成を有する酸化物超電導体を構成する金属の酸化物原料
    を前記組成となるように混合して混合粉末を得る工程
    と、前記混合粉末を成形して成形体を得る工程と、前記
    成形体を密閉容器内に封入して前記酸化物原料が固相反
    応を起す温度における少なくとも20時間の熱処理を前
    記成形体に施して酸化物超電導体を得る工程とを具備す
    ることを特徴とする酸化物超電導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記密閉容器内の圧力を10-1〜10-6
    Torrにする請求項1記載の酸化物超電導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱処理が600〜750℃の範囲内
    の温度で行われる請求項1記載の酸化物超電導体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 Hg系1223型酸化物超電導体を構成
    する金属の酸化物原料にPb,Bi,Tl,Au,P
    t,Ag,Cd,およびInからなる群より選ばれた少
    なくとも一つの元素を添加して前記酸化物原料を混合し
    て混合粉末を得る工程と、前記混合粉末を成形して成形
    体を得る工程と、前記成形体を密閉容器内に封入して前
    記酸化物原料が固相反応を起す温度における少なくとも
    10時間の熱処理を前記成形体に施して酸化物超電導体
    を得る工程とを具備することを特徴とする酸化物超電導
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】 Hg系1223型酸化物超電導体を構成
    する金属の酸化物原料にPb,Bi,Tl,Au,P
    t,Ag,Cd,およびInからなる群より選ばれた少
    なくとも一つの元素を添加して前記酸化物原料を混合し
    て混合粉末を得る工程が、HgO,BaO,CaO,C
    uO,およびMOx (MはPb,Bi,Tl,Au,P
    t,Ag,Cd,およびInからなる群より選ばれた少
    なくとも一つの元素)の粉末原料をHg:Ba:Ca:
    Cu:M=1:2:2:3:a(0.05≦a≦0.
    5)となるように混合する工程である請求項4記載の酸
    化物超電導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記密閉容器内の圧力を10-1〜10-6
    Torrにする請求項4記載の酸化物超電導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理が600〜750℃の範囲内
    の温度で行われる請求項4記載の酸化物超電導体の製造
    方法。
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