JPH07187573A - 座屈防止装置付き多段式油圧シリンダを備えたジブ - Google Patents
座屈防止装置付き多段式油圧シリンダを備えたジブInfo
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- JPH07187573A JPH07187573A JP6143688A JP14368894A JPH07187573A JP H07187573 A JPH07187573 A JP H07187573A JP 6143688 A JP6143688 A JP 6143688A JP 14368894 A JP14368894 A JP 14368894A JP H07187573 A JPH07187573 A JP H07187573A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J10/00—Engine or like cylinders; Features of hollow, e.g. cylindrical, bodies in general
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66C—CRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
- B66C23/00—Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
- B66C23/62—Constructional features or details
- B66C23/64—Jibs
- B66C23/70—Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths
- B66C23/701—Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66C—CRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
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- Actuator (AREA)
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 確実に所定の順序で収縮及び突出し、座屈の
虞がなく安定して使用可能なジブを提供する。 【構成】 支持装置の第1構成部材4,4aがシリンダ段O
〜Z に固定されている。油圧シリンダをジブ部材にて支
持すべく第1構成部材4,4aと協働する支持装置の第2構
成部材3,3a;5,5a が伸縮ジブ部材(A〜E)に固定され
ている。伸縮可能なシリンダ段V 〜Z は後方においてピ
ストンヘッド105 にて閉鎖されている。逆止弁107 にて
閉鎖されるオーバフロー通路106 がピストンヘッド105
内に設けられ、逆止弁107 の作動素子によりシリンダ段
V 〜Z は完全に突出した状態で開放される。ロックリン
グ108 がシリンダ段V 〜Z の各シリンダ室内に設けら
れ、ロック素子110 を駆動し、対応するシリンダ段V 〜
Z を包囲するシリンダ段O 〜Zをロックする。
虞がなく安定して使用可能なジブを提供する。 【構成】 支持装置の第1構成部材4,4aがシリンダ段O
〜Z に固定されている。油圧シリンダをジブ部材にて支
持すべく第1構成部材4,4aと協働する支持装置の第2構
成部材3,3a;5,5a が伸縮ジブ部材(A〜E)に固定され
ている。伸縮可能なシリンダ段V 〜Z は後方においてピ
ストンヘッド105 にて閉鎖されている。逆止弁107 にて
閉鎖されるオーバフロー通路106 がピストンヘッド105
内に設けられ、逆止弁107 の作動素子によりシリンダ段
V 〜Z は完全に突出した状態で開放される。ロックリン
グ108 がシリンダ段V 〜Z の各シリンダ室内に設けら
れ、ロック素子110 を駆動し、対応するシリンダ段V 〜
Z を包囲するシリンダ段O 〜Zをロックする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座屈防止装置付き多段式
油圧シリンダを備えたジブに関する。
油圧シリンダを備えたジブに関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンやパワーショベルのジブのよう
な伸縮可能なジブを伸張及び収縮させるためには、伸縮
可能な、すなわち多段式の油圧シリンダが用いられる。
その場合には、一般的に伸縮可能なジブの各部材、即ち
各伸縮部材に対し多段式油圧シリンダの段がそれぞれ1
つずつ組み合わされている。作動時には油圧シリンダの
長さが増加するにつれて、油圧シリンダの自重及び持上
げ荷重が増大し、これらが曲げ力となって、油圧シリン
ダが座屈することがある。
な伸縮可能なジブを伸張及び収縮させるためには、伸縮
可能な、すなわち多段式の油圧シリンダが用いられる。
その場合には、一般的に伸縮可能なジブの各部材、即ち
各伸縮部材に対し多段式油圧シリンダの段がそれぞれ1
つずつ組み合わされている。作動時には油圧シリンダの
長さが増加するにつれて、油圧シリンダの自重及び持上
げ荷重が増大し、これらが曲げ力となって、油圧シリン
ダが座屈することがある。
【0003】これまでは、シリンダ壁厚の寸法を充分に
厚くしてそのような座屈を防止するように努力がなされ
てきた。しかしながら、油圧シリンダ壁の形状寸法をこ
のように強くすることによって油圧シリンダの自重が増
大することになる。その結果、最大持上げ荷重がそれに
応じて減少する。
厚くしてそのような座屈を防止するように努力がなされ
てきた。しかしながら、油圧シリンダ壁の形状寸法をこ
のように強くすることによって油圧シリンダの自重が増
大することになる。その結果、最大持上げ荷重がそれに
応じて減少する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した公
知の多段油圧シリンダでは、複数のシリンダ段が順次伸
張され、そして再度収縮されることが確実には行われて
いない。個々の油圧シリンダ段の間の異なる摩擦状態に
基づいて、個々のシリンダ段の飛越しもしくは部分的な
突出が起こることがあり、これが座屈を招来する。
知の多段油圧シリンダでは、複数のシリンダ段が順次伸
張され、そして再度収縮されることが確実には行われて
いない。個々の油圧シリンダ段の間の異なる摩擦状態に
基づいて、個々のシリンダ段の飛越しもしくは部分的な
突出が起こることがあり、これが座屈を招来する。
【0005】従って、本発明の目的は断面の最も大きな
シリンダ段から出発し、常に順番に断面がこれより次に
小さい油圧シリンダ段がまず最初に完全に突出され、再
び没入される場合にはこれに対応した方法で逆の順序が
保持されるようにして、多段油圧シリンダを備えた伸縮
可能なジブを形成し、各作動条件下で油圧シリンダの座
屈の虞れが全くない伸縮可能なジブを形成することであ
る。
シリンダ段から出発し、常に順番に断面がこれより次に
小さい油圧シリンダ段がまず最初に完全に突出され、再
び没入される場合にはこれに対応した方法で逆の順序が
保持されるようにして、多段油圧シリンダを備えた伸縮
可能なジブを形成し、各作動条件下で油圧シリンダの座
屈の虞れが全くない伸縮可能なジブを形成することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記した目的を
達成するために、本発明はジブ部材を伸張及び収縮させ
るために多段油圧シリンダが配置された伸縮自在なジブ
において、支持装置の第1構成部材が、少なくとも1つ
のシリンダ段に固定されている。油圧シリンダをジブ部
材で支持するために第1構成部材と協働する、支持装置
の第2構成部材が少なくとも1つの伸縮ジブ部材に固定
されている。シリンダ段中の伸縮可能なシリンダ段が、
突出方向で後方においてピストンヘッドによって閉鎖さ
れている。ピストンヘッドの軸線方向両側間で伸長し逆
止弁によって閉鎖される油圧媒体用オーバフロー通路が
ピストンヘッド内に設けられ手いる。さらに、逆止弁
(107)の作動素子がピストンヘッドの領域内に設け
られ手いる。作動素子により逆止弁は対応するシリンダ
段が完全に突出した位置にあるときに開放される。ピス
トンヘッドにより軸線方向においてばねの力に抗してピ
ストンヘッド側で位置調整可能なロックリングが、シリ
ンダ段の各々のシリンダ室内に設けられている。ロック
リングが半径方向で位置調整可能な少なくとも1つのロ
ック素子を駆動する。ロックリングがピストンヘッドか
ら離間した位置にあるとき、ロック素子が対応するシリ
ンダ段を取り囲んでいるシリンダ段に対して対応するシ
リンダが摺動しないようにロックする。
達成するために、本発明はジブ部材を伸張及び収縮させ
るために多段油圧シリンダが配置された伸縮自在なジブ
において、支持装置の第1構成部材が、少なくとも1つ
のシリンダ段に固定されている。油圧シリンダをジブ部
材で支持するために第1構成部材と協働する、支持装置
の第2構成部材が少なくとも1つの伸縮ジブ部材に固定
されている。シリンダ段中の伸縮可能なシリンダ段が、
突出方向で後方においてピストンヘッドによって閉鎖さ
れている。ピストンヘッドの軸線方向両側間で伸長し逆
止弁によって閉鎖される油圧媒体用オーバフロー通路が
ピストンヘッド内に設けられ手いる。さらに、逆止弁
(107)の作動素子がピストンヘッドの領域内に設け
られ手いる。作動素子により逆止弁は対応するシリンダ
段が完全に突出した位置にあるときに開放される。ピス
トンヘッドにより軸線方向においてばねの力に抗してピ
ストンヘッド側で位置調整可能なロックリングが、シリ
ンダ段の各々のシリンダ室内に設けられている。ロック
リングが半径方向で位置調整可能な少なくとも1つのロ
ック素子を駆動する。ロックリングがピストンヘッドか
ら離間した位置にあるとき、ロック素子が対応するシリ
ンダ段を取り囲んでいるシリンダ段に対して対応するシ
リンダが摺動しないようにロックする。
【0007】本発明では、ピストンシリンダがその完全
突出位置にあるときに初めて逆止弁が開き、後続するす
べての油圧シリンダ段では逆止弁が閉じているので、こ
れらの油圧シリンダ段は最初に突出されることができな
い。従って、その時々においてすでに突出された位置に
ある油圧シリンダのシリンダ室にのみ圧油の供給が可能
である。
突出位置にあるときに初めて逆止弁が開き、後続するす
べての油圧シリンダ段では逆止弁が閉じているので、こ
れらの油圧シリンダ段は最初に突出されることができな
い。従って、その時々においてすでに突出された位置に
ある油圧シリンダのシリンダ室にのみ圧油の供給が可能
である。
【0008】さらに各シリンダ段は、各シリンダ段が完
全に突出され、次に続くシリンダ室を充填するために逆
止弁が開かれると直ちに、突出された位置で機械的にロ
ックされる。その結果、それ以降に意図せず滑って戻る
ことも回避される。好適な実施態様によれば、油圧シリ
ンダ段の互いのロックは、油圧油の逆流が制限弁によっ
て妨げられることによって行われるようにされている。
全に突出され、次に続くシリンダ室を充填するために逆
止弁が開かれると直ちに、突出された位置で機械的にロ
ックされる。その結果、それ以降に意図せず滑って戻る
ことも回避される。好適な実施態様によれば、油圧シリ
ンダ段の互いのロックは、油圧油の逆流が制限弁によっ
て妨げられることによって行われるようにされている。
【0009】上述のロック装置によって、油圧シリンダ
段の収縮が伸張に対して全く正反対の順序で確実に行わ
れる。さらに、本発明を用いて得られる技術的進歩は、
油圧シリンダがその全長にわたって又は選択された部分
長さにわたって最初から座屈強度に対して設計されたジ
ブの伸縮部材で支持されるために用いられる措置から明
らかとなる。特別な利点は、本発明のおかげで油圧シリ
ンダの座屈防止護が、ジブ延長部の最終段において得ら
れるのみでなく、すでにすべての中間段においても並び
にジブ延長部の1つの段から次の段への移行の間でさえ
も得られることから明らかとなる。
段の収縮が伸張に対して全く正反対の順序で確実に行わ
れる。さらに、本発明を用いて得られる技術的進歩は、
油圧シリンダがその全長にわたって又は選択された部分
長さにわたって最初から座屈強度に対して設計されたジ
ブの伸縮部材で支持されるために用いられる措置から明
らかとなる。特別な利点は、本発明のおかげで油圧シリ
ンダの座屈防止護が、ジブ延長部の最終段において得ら
れるのみでなく、すでにすべての中間段においても並び
にジブ延長部の1つの段から次の段への移行の間でさえ
も得られることから明らかとなる。
【0010】本発明の他の利点は、個々の油圧シリンダ
段の回転を相対的に互いに起こすことのないように本発
明による支持装置が保証するので個々の油圧シリンダ段
が相対的に互いに回転不可能であることから明らかとな
る。
段の回転を相対的に互いに起こすことのないように本発
明による支持装置が保証するので個々の油圧シリンダ段
が相対的に互いに回転不可能であることから明らかとな
る。
【0011】
【実施例】図1において伸縮自在ジブは、伸縮不能な1
つの基礎部材GK並びに5つの伸縮自在部材(以下「伸
縮部材」と称する)A〜Eを有している。各伸縮部材A
〜Eは基礎部材GK側の基端部が閉塞されるとともに、
基礎部材GKから離間する側の先端部が開放されてい
る。伸縮部材A〜Eは基礎部材GKから最も突出され、
かつ直径寸法が最も小さい伸縮部材Eに至るまで、伸縮
部材A〜Eの直径は公知の構成によって減少している。
つの基礎部材GK並びに5つの伸縮自在部材(以下「伸
縮部材」と称する)A〜Eを有している。各伸縮部材A
〜Eは基礎部材GK側の基端部が閉塞されるとともに、
基礎部材GKから離間する側の先端部が開放されてい
る。伸縮部材A〜Eは基礎部材GKから最も突出され、
かつ直径寸法が最も小さい伸縮部材Eに至るまで、伸縮
部材A〜Eの直径は公知の構成によって減少している。
【0012】伸縮部材A〜Eを基礎部材GKから突出さ
せ、かつ基礎部材GK内へ没入させるために油圧シリン
ダが設けられている。この油圧シリンダは、ジブの基礎
部材GK内に配置された基礎段「0」の外に5つの伸縮
自在シリンダ段V〜Zを有している。基礎段「0」に続
くシリンダ段Vは、伸縮部材Aの突出及び没入のために
用いられる。これに続くシリンダ段Wは伸縮部材Bの突
出及び没入のために用いられる。シリンダ段Wに続くシ
リンダ段Xは伸縮部材Cの突出及び没入のために用いら
れる。シリンダ段Xに続くシリンダ段Yは、伸縮部材D
の突出及び没入のために用いられる。そして、シリンダ
段Yに続く油圧シリンダの最終段Zは、最も外方の、即
ち最も遠くに突出可能な伸縮部材Eの突出及び没入のた
めに用いられる。
せ、かつ基礎部材GK内へ没入させるために油圧シリン
ダが設けられている。この油圧シリンダは、ジブの基礎
部材GK内に配置された基礎段「0」の外に5つの伸縮
自在シリンダ段V〜Zを有している。基礎段「0」に続
くシリンダ段Vは、伸縮部材Aの突出及び没入のために
用いられる。これに続くシリンダ段Wは伸縮部材Bの突
出及び没入のために用いられる。シリンダ段Wに続くシ
リンダ段Xは伸縮部材Cの突出及び没入のために用いら
れる。シリンダ段Xに続くシリンダ段Yは、伸縮部材D
の突出及び没入のために用いられる。そして、シリンダ
段Yに続く油圧シリンダの最終段Zは、最も外方の、即
ち最も遠くに突出可能な伸縮部材Eの突出及び没入のた
めに用いられる。
【0013】図1に示すように、シリンダ段V〜Zの先
端(左端)部は、2つの引張ロッド10の先端部に連結
されている。これら引張ロッド10の基端部(右端部)
は、それぞれ運動を伝達するように組み合わされた伸縮
部材A〜Dの底部に連結されている。従って、シリンダ
段Vはそのような引張ロッド10によって伸縮部材Aに
対して作動連結されている。また、シリンダ段Wは引張
ロッド10にて伸縮部材Bに対して作動連結されてい
る。更に、シリンダ段Xは引張ロッド10にて伸縮部材
Cに対して作動連結されている。そして、シリンダ段Y
は引張ロッドにて伸縮部材Dに対して作動連結されてい
る。ただ最も遠く突出されるシリンダ段Zは引張ロッド
10に連結されることなく、伸縮部材Eに対して作動連
結されている。この目的のために、図示されてはいない
が、シリンダ段Zの先端部に透設された孔7に通され伸
縮部材Eと連動可能に連結されているテンションボルト
が設けられている。
端(左端)部は、2つの引張ロッド10の先端部に連結
されている。これら引張ロッド10の基端部(右端部)
は、それぞれ運動を伝達するように組み合わされた伸縮
部材A〜Dの底部に連結されている。従って、シリンダ
段Vはそのような引張ロッド10によって伸縮部材Aに
対して作動連結されている。また、シリンダ段Wは引張
ロッド10にて伸縮部材Bに対して作動連結されてい
る。更に、シリンダ段Xは引張ロッド10にて伸縮部材
Cに対して作動連結されている。そして、シリンダ段Y
は引張ロッドにて伸縮部材Dに対して作動連結されてい
る。ただ最も遠く突出されるシリンダ段Zは引張ロッド
10に連結されることなく、伸縮部材Eに対して作動連
結されている。この目的のために、図示されてはいない
が、シリンダ段Zの先端部に透設された孔7に通され伸
縮部材Eと連動可能に連結されているテンションボルト
が設けられている。
【0014】引張ロッド10は引張ロープ又はロープに
類似したものにより代替され得る。必要であるのは、伸
縮自在な油圧シリンダ段の運動が、組み合わされた伸縮
部材に同時にかつ均一に伝達されることだけである。
類似したものにより代替され得る。必要であるのは、伸
縮自在な油圧シリンダ段の運動が、組み合わされた伸縮
部材に同時にかつ均一に伝達されることだけである。
【0015】ジブ部材の直径は、図1〜図4から明かな
ように、基礎部材GKから次第に最小伸縮部材Eに至る
ように減少している。シリンダ段V〜Zの直径は、同様
に基礎段「0」から、最も遠く繰り出される最も薄いシ
リンダ段Zにまで至って減少している。
ように、基礎部材GKから次第に最小伸縮部材Eに至る
ように減少している。シリンダ段V〜Zの直径は、同様
に基礎段「0」から、最も遠く繰り出される最も薄いシ
リンダ段Zにまで至って減少している。
【0016】最も突出することが可能な伸縮部材E内に
は、内壁に沿って油圧シリンダの縦方向軸線に対して平
行で互いに対向している2つの支持レール3、3aが設
けられている。これらの支持レール3,3aは図1〜図
6に示すように、十分に剛性のある形状寸法を有し、伸
縮部材A〜Dの内壁に溶接されている。
は、内壁に沿って油圧シリンダの縦方向軸線に対して平
行で互いに対向している2つの支持レール3、3aが設
けられている。これらの支持レール3,3aは図1〜図
6に示すように、十分に剛性のある形状寸法を有し、伸
縮部材A〜Dの内壁に溶接されている。
【0017】支持レール3、3aと係合して、シリンダ
段Yの先端部に設けられた支持爪4、4aが設けられて
いる。これらの支持爪4,4aは、図6に示すように互
いに対向して配置されシリンダ段Yの外壁に溶接されて
いる。最も細いシリンダ段Zは、支持爪を備えておらず
図6には示されていない。
段Yの先端部に設けられた支持爪4、4aが設けられて
いる。これらの支持爪4,4aは、図6に示すように互
いに対向して配置されシリンダ段Yの外壁に溶接されて
いる。最も細いシリンダ段Zは、支持爪を備えておらず
図6には示されていない。
【0018】支持レール3、3aの長さは、これが組み
合わされた伸縮部材Eの長さとほぼ等しい。図4以降の
図面に示す実施例から明らかなように、支持レール3、
3aが引き込まれた状態で(図4)すべての支持爪4、
4aがレール3、3aと係合しているような長さを有す
る必要がある。伸縮部材A、B、C、Dは、図1〜図4
から明らかなように、長い支持レール3、3aに代わっ
て短い支持レール片5、5aのみを有している。しかし
ながら、これらの支持レール片は、最も外方の伸縮部材
Eの支持レール3、3aと同じ平面で、すなわち一直線
上に伸長している。
合わされた伸縮部材Eの長さとほぼ等しい。図4以降の
図面に示す実施例から明らかなように、支持レール3、
3aが引き込まれた状態で(図4)すべての支持爪4、
4aがレール3、3aと係合しているような長さを有す
る必要がある。伸縮部材A、B、C、Dは、図1〜図4
から明らかなように、長い支持レール3、3aに代わっ
て短い支持レール片5、5aのみを有している。しかし
ながら、これらの支持レール片は、最も外方の伸縮部材
Eの支持レール3、3aと同じ平面で、すなわち一直線
上に伸長している。
【0019】短い支持レール片5、5aは、同様にそれ
ぞれの属する伸縮部材A〜Dの内壁と連結固定されてお
り、好ましくは前記伸縮部材A〜Eの基端部、すなわち
底部に設けられている。長いレール3は突出された状態
で短いレール片5と一直線状をなす。同様に、別の長い
レール3aも突出された状態で対応する短いレール片5
aと一直線状をなす。好ましくはレール3、3a及び短
いレール片5、5aはそれらの端部で面取りされてい
る。
ぞれの属する伸縮部材A〜Dの内壁と連結固定されてお
り、好ましくは前記伸縮部材A〜Eの基端部、すなわち
底部に設けられている。長いレール3は突出された状態
で短いレール片5と一直線状をなす。同様に、別の長い
レール3aも突出された状態で対応する短いレール片5
aと一直線状をなす。好ましくはレール3、3a及び短
いレール片5、5aはそれらの端部で面取りされてい
る。
【0020】図1に示すようにジブが完全に突出されて
いる状態において、油圧シリンダ基礎部材「0」の両支
持爪4、4aが、伸縮部材A内に配置された両レール片
5、5aとそれぞれ係合する一方、シリンダ段Vの両支
持爪4、4aは伸縮部材Bのレール片5、5aと係合そ
れぞれしている。ジブが完全に突出されている状態では
シリンダ段Wに設けられた両支持爪4、4aが、伸縮部
材Cのレール片5、5aと係合しており、そしてシリン
ダ段Xに設けられた支持爪4、4aが、伸縮部材D内に
設けられた支持レール片5、5aと互いに係合してい
る。最も突出した伸縮部材E内に設けられた支持レール
3、3aは、すでに説明したようにシリンダ段Yに設け
られた支持爪4、4aと常に係合している。
いる状態において、油圧シリンダ基礎部材「0」の両支
持爪4、4aが、伸縮部材A内に配置された両レール片
5、5aとそれぞれ係合する一方、シリンダ段Vの両支
持爪4、4aは伸縮部材Bのレール片5、5aと係合そ
れぞれしている。ジブが完全に突出されている状態では
シリンダ段Wに設けられた両支持爪4、4aが、伸縮部
材Cのレール片5、5aと係合しており、そしてシリン
ダ段Xに設けられた支持爪4、4aが、伸縮部材D内に
設けられた支持レール片5、5aと互いに係合してい
る。最も突出した伸縮部材E内に設けられた支持レール
3、3aは、すでに説明したようにシリンダ段Yに設け
られた支持爪4、4aと常に係合している。
【0021】図6から明かなように、両支持爪4、4a
は支持レール3、3aもしくはこれらのレールと一直線
状に配置されている支持レール片5、5aを三方から包
囲している。なぜならば、各爪の端部が、レール3、3
aもしくは支持レール片5、5aに対して開いたC断面
形として形成されているからである。
は支持レール3、3aもしくはこれらのレールと一直線
状に配置されている支持レール片5、5aを三方から包
囲している。なぜならば、各爪の端部が、レール3、3
aもしくは支持レール片5、5aに対して開いたC断面
形として形成されているからである。
【0022】油圧シリンダ段Yの例で図6に示したよう
に、支持爪4、4aと支持レール3、3aもしくは短い
支持レール片5、5aとの互いの係合によって油圧シリ
ンダは、左右(図6)、また上下に曲折し、支持爪4、
4aの一方が支持レール3、3aの一方もしくは支持レ
ール片5、5aの一方に当接してその曲折が規制され
る。シリンダ段V〜Zの全て、または少なくとも1個
が、組み合わされた伸縮部材A〜Eの爪及びレール構造
によって支持されており、しかもこれらの爪及びレール
構造が、持ち上げるべき荷重を考慮して最初から充分な
剛性を有する形状及び寸法にされているので、油圧シリ
ンダの水平方向への座屈又は垂直方向への座屈は防止さ
れる。
に、支持爪4、4aと支持レール3、3aもしくは短い
支持レール片5、5aとの互いの係合によって油圧シリ
ンダは、左右(図6)、また上下に曲折し、支持爪4、
4aの一方が支持レール3、3aの一方もしくは支持レ
ール片5、5aの一方に当接してその曲折が規制され
る。シリンダ段V〜Zの全て、または少なくとも1個
が、組み合わされた伸縮部材A〜Eの爪及びレール構造
によって支持されており、しかもこれらの爪及びレール
構造が、持ち上げるべき荷重を考慮して最初から充分な
剛性を有する形状及び寸法にされているので、油圧シリ
ンダの水平方向への座屈又は垂直方向への座屈は防止さ
れる。
【0023】図1〜図4に示したように、最も外方の伸
縮部材Eの互いに対向している支持レール3、3a間の
内寸は、伸縮部材A〜Dの互いに対向している支持レー
ル片5、5a間の内寸と同じ大きさである。
縮部材Eの互いに対向している支持レール3、3a間の
内寸は、伸縮部材A〜Dの互いに対向している支持レー
ル片5、5a間の内寸と同じ大きさである。
【0024】次に説明するのは、伸縮部材及びシリンダ
段が、それらの完全に没入した図4の初期位置から部分
的に繰り出された中間状態を経て完全に繰り出された図
1の位置へと動かされる方法である。
段が、それらの完全に没入した図4の初期位置から部分
的に繰り出された中間状態を経て完全に繰り出された図
1の位置へと動かされる方法である。
【0025】図4の初期位置では各伸縮部材A〜Eがそ
の大きさに従ってジブ基礎部材GK内に収納されてお
り、各シリンダ段V〜Zがその大きさに従ってシリンダ
基礎段「0」内に収納されている。
の大きさに従ってジブ基礎部材GK内に収納されてお
り、各シリンダ段V〜Zがその大きさに従ってシリンダ
基礎段「0」内に収納されている。
【0026】この位置では、シリンダ段が入り込んでい
る隣接する伸縮部材の底部は互いに面しており、油圧シ
リンダ縦方向軸線に対し平行方向で支持レール片5、5
aの寸法とほぼ等しい距離だけで互いに離間している。
シリンダ基礎段GK並びにすべてのシリンダ段A〜Eの
支持爪4、4aは、図4に従った初期位置では最も内側
の伸縮部材Eの両支持レール3、3aと係合している。
このように、全支持爪を支持レール3、3aと係合可能
にするためには、既述したように支持レール3、3a
が、シリンダ縦方向軸線の方向で短い支持レール片5、
5aよりも明らかに大きな形状寸法、すなわち長くなけ
ればならない。
る隣接する伸縮部材の底部は互いに面しており、油圧シ
リンダ縦方向軸線に対し平行方向で支持レール片5、5
aの寸法とほぼ等しい距離だけで互いに離間している。
シリンダ基礎段GK並びにすべてのシリンダ段A〜Eの
支持爪4、4aは、図4に従った初期位置では最も内側
の伸縮部材Eの両支持レール3、3aと係合している。
このように、全支持爪を支持レール3、3aと係合可能
にするためには、既述したように支持レール3、3a
が、シリンダ縦方向軸線の方向で短い支持レール片5、
5aよりも明らかに大きな形状寸法、すなわち長くなけ
ればならない。
【0027】シリンダ段Vが油圧力を受けると、同シリ
ンダ段Vは基礎段「0」から突出される。前記シリンダ
段Vは、(図示されていない)引張ロッド10又は他の
連結手段を用いて伸縮部材Aの底部側に接続されている
ので、シリンダ力Fzy1 が伸縮部材Aに伝達される。そ
の結果、伸縮部材Aはシリンダ段Vと同時に上方に移動
する。しかしながら、既述したように伸縮部材Aにはこ
の時点でまだ伸縮部材B〜Eが収納されているので、こ
れら伸縮部材B〜Eは、シリンダ段V〜Yと同じく伸縮
部材Aと共に上方へ移動する。図4の状態から図3の状
態へと運動が進行する場合に、最も内側の伸縮部材Eの
支持レール3、3aは上方へ移動する。これに対して、
シリンダ基礎段「0」に組み合わされている支持爪4、
4aは動かずに残ったままである。従って、最も内側の
伸縮部材Eの支持レール3、3aは、シリンダ基礎段G
Kの支持爪4、4aと相対的に移動される。この相対運
動が進められて、支持レール3、3aの基端部が、油圧
シリンダの基礎段「0」と組み合わされた支持爪4、4
aとの係合から離脱される。次に、シリンダ段Vの先端
側への運動がさらに続行された場合には、基礎段「0」
の支持爪4、4aは伸縮部材D、C、Bの各支持レール
3、3aと一直線状をなす支持レール片5、5aと順次
係合した後、離脱する。シリンダ段Vが完全に突出され
た状態では(図3)、シリンダ基礎段「0」の支持爪
4、4aは、伸縮部材Aの支持レール片5、5aと係合
している。前述の支持レールもしくは支持レール片が支
持爪を一層容易に通って動くようにするためには、すで
に述べたようにレールもしくはレール片の端部分が面取
りされている。
ンダ段Vは基礎段「0」から突出される。前記シリンダ
段Vは、(図示されていない)引張ロッド10又は他の
連結手段を用いて伸縮部材Aの底部側に接続されている
ので、シリンダ力Fzy1 が伸縮部材Aに伝達される。そ
の結果、伸縮部材Aはシリンダ段Vと同時に上方に移動
する。しかしながら、既述したように伸縮部材Aにはこ
の時点でまだ伸縮部材B〜Eが収納されているので、こ
れら伸縮部材B〜Eは、シリンダ段V〜Yと同じく伸縮
部材Aと共に上方へ移動する。図4の状態から図3の状
態へと運動が進行する場合に、最も内側の伸縮部材Eの
支持レール3、3aは上方へ移動する。これに対して、
シリンダ基礎段「0」に組み合わされている支持爪4、
4aは動かずに残ったままである。従って、最も内側の
伸縮部材Eの支持レール3、3aは、シリンダ基礎段G
Kの支持爪4、4aと相対的に移動される。この相対運
動が進められて、支持レール3、3aの基端部が、油圧
シリンダの基礎段「0」と組み合わされた支持爪4、4
aとの係合から離脱される。次に、シリンダ段Vの先端
側への運動がさらに続行された場合には、基礎段「0」
の支持爪4、4aは伸縮部材D、C、Bの各支持レール
3、3aと一直線状をなす支持レール片5、5aと順次
係合した後、離脱する。シリンダ段Vが完全に突出され
た状態では(図3)、シリンダ基礎段「0」の支持爪
4、4aは、伸縮部材Aの支持レール片5、5aと係合
している。前述の支持レールもしくは支持レール片が支
持爪を一層容易に通って動くようにするためには、すで
に述べたようにレールもしくはレール片の端部分が面取
りされている。
【0028】シリンダの軸線に平行な支持爪4、4aに
は、支持レールもしくは支持レール片の隣接端部間の中
間部が掛け渡されているため、「外れる」ことが起こり
得ないように選択されている(図5参照)。すなわち、
支持爪と支持レールもしくは支持レール片との意図しな
い係合離脱が起こらないようにされている。
は、支持レールもしくは支持レール片の隣接端部間の中
間部が掛け渡されているため、「外れる」ことが起こり
得ないように選択されている(図5参照)。すなわち、
支持爪と支持レールもしくは支持レール片との意図しな
い係合離脱が起こらないようにされている。
【0029】従って、油圧シリンダの座屈防止は、例え
ば図1のような最終位置において保証されるのみでな
く、図1の位置から図4の位置の間のすべての中間位置
並びに突出動作の間でも保証されるのである。
ば図1のような最終位置において保証されるのみでな
く、図1の位置から図4の位置の間のすべての中間位置
並びに突出動作の間でも保証されるのである。
【0030】次の段階、即ち図3に示した位置から図2
に示した位置にジブが突出される場合には、圧力が加え
られることによってシリンダ段Wが突出される。このシ
リンダ段Wも、図示されていない引張ロッド10又は類
似物を介して対応する伸縮部材Bに連結されている。従
って、ここでも伸縮部材B並びに伸縮部材Bに収納され
た伸縮部材C、D及びEの先端側への運動に基づき、シ
リンダ段Vに組合わされた支持爪4、4aと支持レール
3、3aもしくは伸縮部材D及びCの支持レール片5、
5aとの間の相対運動が生ずる。シリンダ行程距離(シ
リンダW)に達した場合には、このシリンダ段に組み合
わされた支持爪4、4aが、図2に示しすように伸縮部
材Bの支持レール片5、5aと係合している。
に示した位置にジブが突出される場合には、圧力が加え
られることによってシリンダ段Wが突出される。このシ
リンダ段Wも、図示されていない引張ロッド10又は類
似物を介して対応する伸縮部材Bに連結されている。従
って、ここでも伸縮部材B並びに伸縮部材Bに収納され
た伸縮部材C、D及びEの先端側への運動に基づき、シ
リンダ段Vに組合わされた支持爪4、4aと支持レール
3、3aもしくは伸縮部材D及びCの支持レール片5、
5aとの間の相対運動が生ずる。シリンダ行程距離(シ
リンダW)に達した場合には、このシリンダ段に組み合
わされた支持爪4、4aが、図2に示しすように伸縮部
材Bの支持レール片5、5aと係合している。
【0031】同様の方法で、シリンダ段X、Y及びZが
順番に突出されることによって、伸縮部材C、D及びE
は、図1のようにジブが完全に伸張した位置に達するま
で突出される。その際に注意すべきことは、図4から図
1へのすべての突出位置においてシリンダ段Yの支持爪
4、4aが、最も内側の伸縮部材Eの支持レール3、3
aと常に係合して残されていることである。
順番に突出されることによって、伸縮部材C、D及びE
は、図1のようにジブが完全に伸張した位置に達するま
で突出される。その際に注意すべきことは、図4から図
1へのすべての突出位置においてシリンダ段Yの支持爪
4、4aが、最も内側の伸縮部材Eの支持レール3、3
aと常に係合して残されていることである。
【0032】図1の位置から図4の位置へとジブが収縮
される場合には、逆の順序で運動が行われる。その際に
はまず最初に、最小直径のシリンダ段Zが、これと接続
された伸縮部材Eとともに没入される。その後で、シリ
ンダ段Yがこれと組み合わされた伸縮部材Dとともに没
入され、次にシリンダ段Xが、これと組み合わされた伸
縮部材Cとともに没入される。次いで、シリンダ段Wが
対応する伸縮部材Bとともに没入される。そして、最後
にシリンダ段Vが伸縮部材Aとともに没入される。
される場合には、逆の順序で運動が行われる。その際に
はまず最初に、最小直径のシリンダ段Zが、これと接続
された伸縮部材Eとともに没入される。その後で、シリ
ンダ段Yがこれと組み合わされた伸縮部材Dとともに没
入され、次にシリンダ段Xが、これと組み合わされた伸
縮部材Cとともに没入される。次いで、シリンダ段Wが
対応する伸縮部材Bとともに没入される。そして、最後
にシリンダ段Vが伸縮部材Aとともに没入される。
【0033】本発明によれば爪とレールもしくはレール
片とが互いに入れ替えできることは自明である。そのよ
うな場合には、個々のシリンダ段にレールもしくは短い
レール片が固定されている一方で、伸縮部材の内壁に支
持爪が固定されている。これらの支持爪は、油圧シリン
ダの座屈を防止するために前記レールもしくはレール片
と係合している。
片とが互いに入れ替えできることは自明である。そのよ
うな場合には、個々のシリンダ段にレールもしくは短い
レール片が固定されている一方で、伸縮部材の内壁に支
持爪が固定されている。これらの支持爪は、油圧シリン
ダの座屈を防止するために前記レールもしくはレール片
と係合している。
【0034】次に本発明による油圧シリンダの形態を図
7、8及び9を用いて説明する。図7は、ジブの基礎部
材GKに組み合わされた基礎段「0」並びに伸縮部材A
及びBに組み合わされたシリンダ段V,Wを示してい
る。
7、8及び9を用いて説明する。図7は、ジブの基礎部
材GKに組み合わされた基礎段「0」並びに伸縮部材A
及びBに組み合わされたシリンダ段V,Wを示してい
る。
【0035】油圧シリンダ段は、圧油を用いた加圧によ
るピストン・シリンダの構成に従って伸縮自在である。
圧油の供給は固定シリンダ基礎段「0」の単に概略的に
示した開口部104を介して行われる。
るピストン・シリンダの構成に従って伸縮自在である。
圧油の供給は固定シリンダ基礎段「0」の単に概略的に
示した開口部104を介して行われる。
【0036】長さ方向に摺動するシリンダ段の各々は、
最も内側のシリンダ段は除いて、突出方向で後部におい
てピストンヘッド105によって閉塞されている。ピス
トンヘッド105内には、ピストンの軸線方向の両側間
で伸長し逆止弁107によって閉鎖可能な油圧媒体用オ
ーバフロー通路106が設けられている。この逆止弁1
07は通には閉鎖位置にあり、シリンダ段V,Wが完全
に突出された場合に初めて開放される。
最も内側のシリンダ段は除いて、突出方向で後部におい
てピストンヘッド105によって閉塞されている。ピス
トンヘッド105内には、ピストンの軸線方向の両側間
で伸長し逆止弁107によって閉鎖可能な油圧媒体用オ
ーバフロー通路106が設けられている。この逆止弁1
07は通には閉鎖位置にあり、シリンダ段V,Wが完全
に突出された場合に初めて開放される。
【0037】さらに図8に従った実施例では、伸縮自在
なシリンダ段V,Wの各々のシリンダ室内にロックリン
グ108が設けられている。このロックリングはシリン
ダ室に配置された次のシリンダ段Wのピストンヘッド1
05により、ばね109の力に抗して軸線方向おいてピ
ストンヘッド105側に位置調節が自在である。ロック
リング108はピストンヘッド105から離れた位置に
ある場合、シリンダ段Wを包囲しているシリンダ段Vに
対して当該シリンダ段Wが摺動しないようにロックする
1つ又は複数のロック素子110を駆動する。
なシリンダ段V,Wの各々のシリンダ室内にロックリン
グ108が設けられている。このロックリングはシリン
ダ室に配置された次のシリンダ段Wのピストンヘッド1
05により、ばね109の力に抗して軸線方向おいてピ
ストンヘッド105側に位置調節が自在である。ロック
リング108はピストンヘッド105から離れた位置に
ある場合、シリンダ段Wを包囲しているシリンダ段Vに
対して当該シリンダ段Wが摺動しないようにロックする
1つ又は複数のロック素子110を駆動する。
【0038】これに対して図9に従った実施例では、個
々のシリンダ段V,Wをロックするために、まず制限弁
124がオーバフロー通路106内に設けられている。
これによって油圧媒体の逆流が防止されている。個々の
シリンダ段V,Wを再度没入させるためには、それらの
シリンダ段V,W中の油圧媒体が、断面が最小のシリン
ダWにおいて閉鎖可能な戻し用管路125を介して油圧
装置123に帰還される。従って、油圧媒体は突出時、
没入時のいずれの場合でも常に断面が最大のシリンダ段
「0」から断面が最小のシリンダ段Wに向かう方向に流
れる。個々のシリンダ段0,V,Wを所定順序で空にす
るために、逆止弁107に作用するアクチュエータ12
6が設けられている。このアクチュエータはピストンヘ
ッド105からシリンダ室内に向かって突出しており、
そのシリンダ室内に配置されたシリンダ段のピストンヘ
ッド105によって駆動される。
々のシリンダ段V,Wをロックするために、まず制限弁
124がオーバフロー通路106内に設けられている。
これによって油圧媒体の逆流が防止されている。個々の
シリンダ段V,Wを再度没入させるためには、それらの
シリンダ段V,W中の油圧媒体が、断面が最小のシリン
ダWにおいて閉鎖可能な戻し用管路125を介して油圧
装置123に帰還される。従って、油圧媒体は突出時、
没入時のいずれの場合でも常に断面が最大のシリンダ段
「0」から断面が最小のシリンダ段Wに向かう方向に流
れる。個々のシリンダ段0,V,Wを所定順序で空にす
るために、逆止弁107に作用するアクチュエータ12
6が設けられている。このアクチュエータはピストンヘ
ッド105からシリンダ室内に向かって突出しており、
そのシリンダ室内に配置されたシリンダ段のピストンヘ
ッド105によって駆動される。
【0039】図示した実施例では、2つのオーバフロー
通路106、127が設けられている。その際には、図
面に従ったオーバフロー通路106がシリンダ段V,W
の突出のために設けられている一方、他のオーバフロー
通路127がシリンダ段V,Wの没入のために用いられ
る。しかしまた、図示はされていないが、第1オーバフ
ロー通路106の逆止弁107にアクチュエータ126
を直接に作用させることも同様に可能である。その場合
には、唯一のオーバフロー通路106のみが必要とされ
る。
通路106、127が設けられている。その際には、図
面に従ったオーバフロー通路106がシリンダ段V,W
の突出のために設けられている一方、他のオーバフロー
通路127がシリンダ段V,Wの没入のために用いられ
る。しかしまた、図示はされていないが、第1オーバフ
ロー通路106の逆止弁107にアクチュエータ126
を直接に作用させることも同様に可能である。その場合
には、唯一のオーバフロー通路106のみが必要とされ
る。
【0040】逆止弁107用の作動素子は調整リング1
11によって形成されている。この調整リングはシリン
ダ段V,Wの胴面内の環状溝112内に配置され、ばね
113の力に軸線方向で対抗しピストンヘッド105の
外側正面の方向で調節自在である。調整リング111
は、半径方向において内方へ突出している環状段部11
4にて動かされる。この環状段部は、ピストンヘッド1
05を取り囲んでいるシリンダ段0,Vの自由開放端に
設けられている。調整リング111は、環状段部114
側においてカラー部115を有しており、このカラー部
の半径方向外周面は、シリンダ段0,Vの内壁にて案内
されている。その際にカラー部115の正面は環状段部
114に対するストッパを形成する。
11によって形成されている。この調整リングはシリン
ダ段V,Wの胴面内の環状溝112内に配置され、ばね
113の力に軸線方向で対抗しピストンヘッド105の
外側正面の方向で調節自在である。調整リング111
は、半径方向において内方へ突出している環状段部11
4にて動かされる。この環状段部は、ピストンヘッド1
05を取り囲んでいるシリンダ段0,Vの自由開放端に
設けられている。調整リング111は、環状段部114
側においてカラー部115を有しており、このカラー部
の半径方向外周面は、シリンダ段0,Vの内壁にて案内
されている。その際にカラー部115の正面は環状段部
114に対するストッパを形成する。
【0041】本実施例において、逆止弁107の閉鎖体
71は球状をなし、弁室内に配置されている。この弁室
内において、閉鎖体71がばね72により弁を閉鎖する
位置に保持されている。閉鎖体71は、その作動のため
に軸線方向において調整リング111に向かって突出す
る押しロッド116を備え、調整リング111のカラー
115が環状段部114に当接すると直ちに押しロッド
にて閉鎖体71が弁座から離間される。
71は球状をなし、弁室内に配置されている。この弁室
内において、閉鎖体71がばね72により弁を閉鎖する
位置に保持されている。閉鎖体71は、その作動のため
に軸線方向において調整リング111に向かって突出す
る押しロッド116を備え、調整リング111のカラー
115が環状段部114に当接すると直ちに押しロッド
にて閉鎖体71が弁座から離間される。
【0042】図8に従った実施態様におけるロックリン
グ108は、その周面に環状溝117を備え、ピストン
ヘッド側の溝壁118はロック素子110のための傾斜
部を形成している。ロック素子110は、特に簡単な球
状に形成され、この球がシリンダ段V,Wの壁の孔部に
配置されている。シリンダ段0,V,Wの自由開放端部
には、ロック素子110が進入を許容する凹部119す
なわち環状溝がそれぞれ設けられている。これによっ
て、当接している両シリンダ段0、V,Wが互いに機械
的にロックする。
グ108は、その周面に環状溝117を備え、ピストン
ヘッド側の溝壁118はロック素子110のための傾斜
部を形成している。ロック素子110は、特に簡単な球
状に形成され、この球がシリンダ段V,Wの壁の孔部に
配置されている。シリンダ段0,V,Wの自由開放端部
には、ロック素子110が進入を許容する凹部119す
なわち環状溝がそれぞれ設けられている。これによっ
て、当接している両シリンダ段0、V,Wが互いに機械
的にロックする。
【0043】油圧シリンダが完全に没入された状態で開
口部104より圧油が供給されると、まず第1摺動自在
シリンダ段Vが突出される。即ち、シリンダ段Vのピス
トンヘッド105内に配置された逆止弁107は閉鎖位
置にある。第1伸縮自在シリンダ段Vが完全に突出され
ると直ちに調整リング111が環状段部114に当接し
て逆止弁107を開放させる。この方法で圧油は次のシ
リンダ室内に流入する。この時、当該シリンダ室に続く
逆止弁107はすべて閉鎖されているため、圧油は当該
シリンダ室内にのみ流入する。このように、断面が小さ
い順にシリンダ段V,Wが順次突出され、これらシリン
ダ段がその突出された位置においてそれぞれロックされ
る。
口部104より圧油が供給されると、まず第1摺動自在
シリンダ段Vが突出される。即ち、シリンダ段Vのピス
トンヘッド105内に配置された逆止弁107は閉鎖位
置にある。第1伸縮自在シリンダ段Vが完全に突出され
ると直ちに調整リング111が環状段部114に当接し
て逆止弁107を開放させる。この方法で圧油は次のシ
リンダ室内に流入する。この時、当該シリンダ室に続く
逆止弁107はすべて閉鎖されているため、圧油は当該
シリンダ室内にのみ流入する。このように、断面が小さ
い順にシリンダ段V,Wが順次突出され、これらシリン
ダ段がその突出された位置においてそれぞれロックされ
る。
【0044】個々のシリンダ段0,V,Wが互いにロッ
クされることによって、油圧シリンダが没入される場合
には、前記とは逆の順序で没入動作が確実に行われる。
その際にこの伸縮部材を収縮させるためには、これに掛
かっている使用荷重を利用することができる。しかしな
がら、伸縮部材は常に使用荷重を受けるとは限らず、ま
たその荷重の大きさも十分でないことが多いので、突出
方向で最後のシリンダ段Wには、即ち最後のシリンダ段
Wで摺動自在に案内されたピストンには巻上機121に
巻き取ることができる戻しロープ120が接続されてい
る。この巻上機121は油圧シリンダを動かすために油
圧装置123にて油圧モータ122により駆動されるこ
とが好ましい。その際に、油圧装置の駆動速度は、シリ
ンダ段0,V,Wから流出する油圧媒体の流量及び圧
力、あるいは流量及び圧力のうち少なくともいずれか一
方に対応して弁、特に下降制動弁を介して制御される。
クされることによって、油圧シリンダが没入される場合
には、前記とは逆の順序で没入動作が確実に行われる。
その際にこの伸縮部材を収縮させるためには、これに掛
かっている使用荷重を利用することができる。しかしな
がら、伸縮部材は常に使用荷重を受けるとは限らず、ま
たその荷重の大きさも十分でないことが多いので、突出
方向で最後のシリンダ段Wには、即ち最後のシリンダ段
Wで摺動自在に案内されたピストンには巻上機121に
巻き取ることができる戻しロープ120が接続されてい
る。この巻上機121は油圧シリンダを動かすために油
圧装置123にて油圧モータ122により駆動されるこ
とが好ましい。その際に、油圧装置の駆動速度は、シリ
ンダ段0,V,Wから流出する油圧媒体の流量及び圧
力、あるいは流量及び圧力のうち少なくともいずれか一
方に対応して弁、特に下降制動弁を介して制御される。
【0045】巻上機121にはさらにロープ張力装置、
特にばねモータ128が係合している。このばねモータ
128は油圧モータ122のスイッチが切られている場
合でも戻しロープを引っ張って保持している。これによ
って戻しロープ120は常にテンションがかけられた状
態に確実に保持される。よって、戻しロープが傷つき易
いシリンダ壁面に接触することが防止される。これによ
り、油圧媒体の冷却の結果として個々の油圧シリンダ段
0,V,Wのわずかな没入が排除されない場合において
は特に重要である。
特にばねモータ128が係合している。このばねモータ
128は油圧モータ122のスイッチが切られている場
合でも戻しロープを引っ張って保持している。これによ
って戻しロープ120は常にテンションがかけられた状
態に確実に保持される。よって、戻しロープが傷つき易
いシリンダ壁面に接触することが防止される。これによ
り、油圧媒体の冷却の結果として個々の油圧シリンダ段
0,V,Wのわずかな没入が排除されない場合において
は特に重要である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は確実に
所定の順序で収縮及び突出し、座屈の虞がなく安定して
使用可能であるという優れた効果を発揮する。
所定の順序で収縮及び突出し、座屈の虞がなく安定して
使用可能であるという優れた効果を発揮する。
【図1】 5つの伸縮部材と5段油圧シリンダとを有す
るジブが完全に伸張された状態を示す略体説明図であ
る。
るジブが完全に伸張された状態を示す略体説明図であ
る。
【図2】 2つの伸縮部材及び油圧シリンダのうちの2
つの段のみが伸張されているジブを示す略体説明図であ
る。
つの段のみが伸張されているジブを示す略体説明図であ
る。
【図3】 1つの伸縮部材及びこれに対応する油圧シリ
ンダの段が突出された状態のジブを示す略体説明図であ
る。
ンダの段が突出された状態のジブを示す略体説明図であ
る。
【図4】 図1〜図3に従ったジブが完全に収縮した状
態を示す略体説明図である。
態を示す略体説明図である。
【図5】 完全に収縮した油圧シリンダを示す略体説明
図である。
図である。
【図6】 座屈防止装置の構成部材類が協働する状態を
示す一部拡大平面図である。
示す一部拡大平面図である。
【図7】 多段油圧シリンダを示す略体図である。
【図8】 図7に従った多段油圧シリンダを示す部分断
面である。
面である。
【図9】 第2実施例における油圧シリンダを示す部分
断面である。
断面である。
3,3a…第2の構成部材、4,4a…第1構成部材、
5,5a…第2の構成部材、105…ピストンヘッド、
106…油圧媒体用オーバフロー通路、107…逆止
弁、108…ロックリング、109…ばね、110…ロ
ック素子、O〜Z…シリンダ段。
5,5a…第2の構成部材、105…ピストンヘッド、
106…油圧媒体用オーバフロー通路、107…逆止
弁、108…ロックリング、109…ばね、110…ロ
ック素子、O〜Z…シリンダ段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02F 9/00 A
Claims (22)
- 【請求項1】 ジブ部材を伸張及び収縮させるために多
段油圧シリンダが配置された伸縮自在なジブにおいて、 支持装置の第1構成部材(4、4a)が、少なくとも1
つのシリンダ段(0〜Z)に固定されていることと、 前記油圧シリンダを前記ジブ部材で支持するために前記
第1構成部材(4、4a)と協働する、前記支持装置の
第2構成部材(3、3a;5、5a)が、少なくとも1
つの伸縮ジブ部材(A〜E)に固定されていることと、 前記シリンダ段(0〜Z)中の伸縮可能なシリンダ段
(V〜Z)が、突出方向で後方においてピストンヘッド
(105)によって閉鎖され、該ピストンヘッド(10
5)の軸線方向両側間で伸長し逆止弁(107)によっ
て閉鎖される油圧媒体用オーバフロー通路(106)が
ピストンヘッド(105)内に設けられ、さらに逆止弁
(107)の作動素子がピストンヘッド(105)の領
域内に設けられ、前記作動素子により逆止弁(107)
は対応するシリンダ段(V〜Z)が完全に突出した位置
にあるときに開放されることと、 前記ピストンヘッド
(105)により軸線方向においてばね(109)の力
に抗してピストンヘッド(105)側で位置調整可能な
ロックリング(108)が、シリンダ段(V〜Z)の各
々のシリンダ室内に設けられており、前記ロックリング
(108)が半径方向で位置調整可能な少なくとも1つ
のロック素子(110)を駆動し、ロックリング(10
8)がピストンヘッド(105)から離間した位置にあ
るとき、ロック素子(110)が対応するシリンダ段
(V〜Z)を取り囲んでいるシリンダ段(0〜Z)に対
して対応するシリンダが摺動しないようにロックするこ
ととを特徴とするジブ。 - 【請求項2】 前記支持装置の第1構成部材は互いに対
向している2つの爪(4、4a)であることと、前記第
2構成部材が、互いに対向している2つのレール(3、
3a)もしくは互いに対向している2つのレール片
(5、5a)であることと、さらに前記爪(4,4a)
が、前記レール(3,3a)もしくは前記レール片
(5,5a)を包むように係合しており、前記レール
(3,3a)もしくは前記レール片(5,5a)がジブ
部材の内壁に設けられていることとを特徴とする請求項
1に記載のジブ。 - 【請求項3】 直径が最小のジブ部材(E)の第2構成
部材はジブ部材(E)の内壁に沿って形成された互いに
対向するレール(3、3a)であることを特徴とする請
求項1又は2に記載のジブ。 - 【請求項4】 直径が最小のジブ部材(E)と直径が最
大のジブ部材(GK)との間に配置された他のジブ部材
(A〜D)における第2構成部材は、ジブ部材(A〜
D)の内壁の底部に設けられた互いに対向する短いレー
ル片(5、5a)であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載のジブ。 - 【請求項5】 前記レール(3、3a)及び短いレール
片(5、5a)がそれぞれシリンダ軸線に対して平行に
かつ長さ方向において直線状をなすように配置されてい
ることを特徴とする請求項3又は4に記載のジブ。 - 【請求項6】 前記油圧シリンダの伸縮自在のシリンダ
段(V〜Z)が、伸縮自在なジブ部材(A〜E)とその
たびごとに機械的に接続されており、その結果、各ジブ
部材(A〜E)が対応するシリンダ段(V〜Z)を用い
て同時に移動可能であることを特徴とする請求項1〜5
のいずれか1項に記載のジブ。 - 【請求項7】 機械的接続素子として引張ロッド(1
0)が設けられており、該引張ロッドが、前記シリンダ
段(V〜Z)の先端部と同シリンダ段(V〜Z)に対応
するジブ部材(A〜D)の底部と連結することを特徴と
する請求項6に記載のジブ。 - 【請求項8】 直径が最小のジブ部材(E)に設けられ
たシリンダ段(V)の先端部がジブ部材(E)の先端部
と接続されていることを特徴とする請求項6に記載のジ
ブ。 - 【請求項9】 互いに対向している支持レール(3、3
a)間もしくは互いに対向している前記支持レール片
(5、5a)間の内寸が、伸縮自在なジブ部材(A〜
E)において同じ大きさであることを特徴とする請求項
2に記載のジブ。 - 【請求項10】 前記ジブが完全に収縮された状態です
べての支持爪(4、4a)が、直径が最小のジブ部材
(E)の支持レール(3、3a)と係合していることを
特徴とする請求項2に記載のジブ。 - 【請求項11】 多段油圧シリンダが配置された伸縮自
在なジブ、特にクレーン又は類似物での伸縮式ジブのた
めの多段油圧シリンダが配置された伸縮自在なジブであ
って、前記油圧シリンダ段(0〜Z)が、長さ方向に摺
動するように互いに配置されており、ピストン・シリン
ダ構成方法で油圧媒体の圧力を受けることによって繰り
出すように互いに案内されているジブにおいて、 長さ方向に摺動するシリンダ段(V〜Z)の最も内側の
シリンダ段(0)を除く各シリンダ段(V〜Z)が伸張
する方向の反対側においてピストンヘッド(105)に
て閉塞され、ピストンヘッド(105)の軸線方向両側
間において伸長し逆止弁(107)にて閉鎖自在でかつ
ピストンヘッド(105)を介してシリンダ室から圧油
が逆流することを阻止する制限弁(124)を設けた油
圧媒体用オーバフロー通路(106)がピストンヘッド
(105)に設けられているとともに、シリンダ段が完
全に繰り出した場合に前記逆止弁(107)を開く逆止
弁(107)用作動素子がピストンヘッド(105)の
領域内に設けられており、さらに逆止弁(107)がピ
ストンヘッド(105)からシリンダ室内に突出し、シ
リンダ室内に配置されたシリンダ段(V〜Z)のピスト
ンヘッド(105)によって作動されるアクチュエータ
(126)によって開かれることと、 遮断可能な油圧媒体用戻し管(125)が断面が最小の
シリンダ段(V)内に開口していることとを特徴とする
ジブ。 - 【請求項12】 前記シリンダ段(V〜Z)を引き込む
べく逆止弁(129)及び制限弁(130)を備えた別
個のオーバフロー通路(127)が設けられていること
を特徴とする請求項11に記載のジブ。 - 【請求項13】 前記逆止弁(107)用作動素子が前
記シリンダ段(0〜Z)の周面の環状溝(112)に配
置され、軸線方向においてばね(113)の力に抗して
ピストンヘッド(105)の正面に向かって位置調整可
能である調整リング(111)によって形成され、該調
整リング(111)がピストンヘッド(105)を包囲
しいるシリンダ段(0〜Z)の先端部に設けられかつ半
径方向内方に突出する環状段部(114)によって作動
されることを特徴とする請求項1又は11又は12に記
載のジブ。 - 【請求項14】 前記調整リング(111)の環状段部
(114)側にカラー部(115)が設けられ、該カラ
ー部(115)の半径方向外周面が、これを取り囲んで
いる前記シリンダ段の内壁にて案内され、前記カラー部
(115)の正面が環状段部(114)に対するストッ
パを形成していることを特徴とする請求項13に記載の
ジブ。 - 【請求項15】 前記弁(107)の閉鎖体(71)が
軸線方向において調整リング(111)に向かって突出
している押圧ロッド(116)を備えていることを特徴
とする請求項13又は14に記載のジブ。 - 【請求項16】 前記ロックリング(108)はその周
面において環状溝(117)を備えており、前記ピスト
ンヘッド(105)方向における前記環状溝(117)
の溝壁(118)がロック素子(110)用の傾斜部を
形成していることを特徴とする請求項1及び請求項13
〜15のいずれか1項に記載のジブ。 - 【請求項17】 前記ロック素子(110)が、前記シ
リンダ段の壁の孔部に配置されている球によって形成さ
れていることを特徴とする請求項1及び請求項13〜1
6のいずれか1項に記載のジブ。 - 【請求項18】 前記ロック素子(110)が入るため
の溝又は環状溝が、前記シリンダ段の先端部に設けられ
ていることを特徴とする請求項及び請求項13〜17の
いずれか1項に記載のジブ。 - 【請求項19】 巻上機(121)に巻き取り可能な戻
しロープ(120)が突出方向で最後の前記シリンダ段
に接続されていることを特徴とする請求項1及び請求項
13〜18のいずれか1項に記載のジブ。 - 【請求項20】 前記巻上機(121)が、油圧モータ
(122)によって駆動され、該油圧モータ(122)
の駆動速度がシリンダ段から流出する油圧媒体の量及び
圧力、あるいは少なくともそのいずれか一方に応じて下
降制動弁を介して制御されていることを特徴とする、請
求項19に記載のジブ。 - 【請求項21】 前記巻上機(121)にさらにばねモ
ータ(128)が係合し、該ばねモータ(128)が、
油圧モータ(122)の停止中でも戻しロープを張って
保持することを特徴とする請求項20に記載のジブ。 - 【請求項22】 そのたびごとにシリンダ段(V、W、
X)が、該シリンダ段(V、W、X)に対応するジブ部
材(A〜E)と連結されていることを特徴とする請求項
11〜15及び請求項19〜21のいずれか1項に記載
のジブ。
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