JPH07187508A - ボビンドラム送り出しスタンド - Google Patents
ボビンドラム送り出しスタンドInfo
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- JPH07187508A JPH07187508A JP5346798A JP34679893A JPH07187508A JP H07187508 A JPH07187508 A JP H07187508A JP 5346798 A JP5346798 A JP 5346798A JP 34679893 A JP34679893 A JP 34679893A JP H07187508 A JPH07187508 A JP H07187508A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】線材を巻き取ったボビンドラムをボビンドラム
送り出しスタンドに装着し、ボビンドラム送り出しスタ
ンドから取り外す作業を自動化し、ボビンドラムから線
材を取り出す作業を完全に自動化することを目的とす
る。 【構成】中央に長孔を設けた専用パレット２０を用いて
パレット搬送用コンベア４によってボビンドラムＢを搬
送するようにし、ボビンドラム送り出しスタンドの下部
にリフト５を設け、当該リフトの上端にボビン支持板５
ａを設け、上記パレット搬送用コンベアより上方にあっ
て互いに接近、離間する一対の可動支持ロール８、９を
ボビンドラム送り出しスタンドに設け、上記一対の可動
支持ロールのうち繰り出し側の可動支持ロール９の斜め
上方に可動押さえロール１３を設け、上記可動支持ロー
ルの少なくとも一方を駆動装置１４によって回転駆動す
るようにしたボビンドラム送り出しスタンドを構成して
上記作業を自動化した。
送り出しスタンドに装着し、ボビンドラム送り出しスタ
ンドから取り外す作業を自動化し、ボビンドラムから線
材を取り出す作業を完全に自動化することを目的とす
る。 【構成】中央に長孔を設けた専用パレット２０を用いて
パレット搬送用コンベア４によってボビンドラムＢを搬
送するようにし、ボビンドラム送り出しスタンドの下部
にリフト５を設け、当該リフトの上端にボビン支持板５
ａを設け、上記パレット搬送用コンベアより上方にあっ
て互いに接近、離間する一対の可動支持ロール８、９を
ボビンドラム送り出しスタンドに設け、上記一対の可動
支持ロールのうち繰り出し側の可動支持ロール９の斜め
上方に可動押さえロール１３を設け、上記可動支持ロー
ルの少なくとも一方を駆動装置１４によって回転駆動す
るようにしたボビンドラム送り出しスタンドを構成して
上記作業を自動化した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はボビンドラムを回転自在
に支持して、ボビンに巻き取られている線材を繰り出さ
せる、ボビンドラム送り出しスタンドに関するものであ
り、線材を巻き取ったボビンドラムを倉庫からコンベア
に載せて搬出し、ボビンドラムをコンベアからボビンド
ラム送り出しスタンドに載せて所要長さの線材を繰り出
させ、これを切断して後、再びボビンドラムをボビンド
ラム送り出しスタンドからコンベアに移しコンベアによ
ってボビンドラムを倉庫に搬入するという作業のうち、
ボビンドラムをコンベアからボビンドラム送り出しスタ
ンドに載せて所定長さの線材を繰り出させ、これを切断
して後、再びボビンドラムをボビンドラムを送り出しス
タンドからコンベアに移すという作業を自動化して、こ
の一連のアンロード作業の能率化を図り、コスト低減を
図ることができるものである。
に支持して、ボビンに巻き取られている線材を繰り出さ
せる、ボビンドラム送り出しスタンドに関するものであ
り、線材を巻き取ったボビンドラムを倉庫からコンベア
に載せて搬出し、ボビンドラムをコンベアからボビンド
ラム送り出しスタンドに載せて所要長さの線材を繰り出
させ、これを切断して後、再びボビンドラムをボビンド
ラム送り出しスタンドからコンベアに移しコンベアによ
ってボビンドラムを倉庫に搬入するという作業のうち、
ボビンドラムをコンベアからボビンドラム送り出しスタ
ンドに載せて所定長さの線材を繰り出させ、これを切断
して後、再びボビンドラムをボビンドラムを送り出しス
タンドからコンベアに移すという作業を自動化して、こ
の一連のアンロード作業の能率化を図り、コスト低減を
図ることができるものである。
【０００２】
【従来の技術】多数種類の線材を巻き取ったボビンドラ
ムを倉庫に保管してあり、これらを選択的に倉庫から搬
出してボビンドラム送り出しスタンドに載せて所要長さ
の線材を繰り出させてからボビンドラムを倉庫に戻すと
いう作業が繰り返し行われる。この作業のうち倉庫から
の搬出、倉庫への搬入は公知の自動倉庫システムによっ
て自動化することが可能であり、倉庫とボビンドラム送
り出しスタンド間の搬送はコンベアによって自動化する
ことが可能である。コンベアに載せられて搬出されたボ
ビンドラムをボビンドラム送り出しスタンドに載せてセ
ットする作業、ボビンドラムをボビンドラム送り出しス
タンドからコンベアに載せる作業は未だ自動化されず、
人手によっているのが現状である。この人手による作業
はボビンドラムをフォークリフトによってボビンドラム
送り出しスタンドに載せ、ボビンドラムシャフトを通
し、該シャフトをボビンドラム送り出しスタンドの支持
機構に把持させてボビンドラムをボビンドラム送り出し
スタンドに装着し、所定の高さまでボビンドラムを押し
上げてセットし、その位置で線材を繰り出させ、この繰
り出し動作終了後に再びボビンドラムを下ろし、シャフ
トを上記支持機構から外してボビンドラムをフォークリ
フトでコンベア上に下ろすという一連の作業である。こ
の作業の自動化がなされておらず、その作業能率が悪い
ために、自動倉庫システムおよびコンベアシステムの能
力をフルに発揮させることができず、結果的にこのアン
ロード作業の能率が悪い。つまり、人手による上記の作
業の能率の悪さがアンロード作業の能率向上の最大のネ
ックになっている。
ムを倉庫に保管してあり、これらを選択的に倉庫から搬
出してボビンドラム送り出しスタンドに載せて所要長さ
の線材を繰り出させてからボビンドラムを倉庫に戻すと
いう作業が繰り返し行われる。この作業のうち倉庫から
の搬出、倉庫への搬入は公知の自動倉庫システムによっ
て自動化することが可能であり、倉庫とボビンドラム送
り出しスタンド間の搬送はコンベアによって自動化する
ことが可能である。コンベアに載せられて搬出されたボ
ビンドラムをボビンドラム送り出しスタンドに載せてセ
ットする作業、ボビンドラムをボビンドラム送り出しス
タンドからコンベアに載せる作業は未だ自動化されず、
人手によっているのが現状である。この人手による作業
はボビンドラムをフォークリフトによってボビンドラム
送り出しスタンドに載せ、ボビンドラムシャフトを通
し、該シャフトをボビンドラム送り出しスタンドの支持
機構に把持させてボビンドラムをボビンドラム送り出し
スタンドに装着し、所定の高さまでボビンドラムを押し
上げてセットし、その位置で線材を繰り出させ、この繰
り出し動作終了後に再びボビンドラムを下ろし、シャフ
トを上記支持機構から外してボビンドラムをフォークリ
フトでコンベア上に下ろすという一連の作業である。こ
の作業の自動化がなされておらず、その作業能率が悪い
ために、自動倉庫システムおよびコンベアシステムの能
力をフルに発揮させることができず、結果的にこのアン
ロード作業の能率が悪い。つまり、人手による上記の作
業の能率の悪さがアンロード作業の能率向上の最大のネ
ックになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のアンロ
ード作業の能率向上を目的とし、このためにボビンドラ
ムをボビンドラム送り出しスタンドに装着し、ボビンド
ラム送り出しスタンドから取り外す作業を完全に自動化
できるようにすることをその課題とするものである。
ード作業の能率向上を目的とし、このためにボビンドラ
ムをボビンドラム送り出しスタンドに装着し、ボビンド
ラム送り出しスタンドから取り外す作業を完全に自動化
できるようにすることをその課題とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた手段は次の要素（イ）〜（ホ）によって構成される
ものである。 （イ）中央に長孔を設けた専用パレットを用いてパレッ
ト搬送用コンベアによってボビンドラムを搬送するよう
にしたこと、（ロ）ボビンドラム送り出しスタンドの下
部にリフトを設け、該リフトの上端にボビン支持手段を
設けたこと、（ハ）上記パレット搬送用コンベアより上
方にあって互いに接近、離間する一対の可動支持ロール
をボビンドラム送り出しスタンドに設けたこと、（ニ）
上記一対の可動支持ロールのうち繰り出し側の可動支持
ロールの斜め上方に可動押さえロールを設けたこと、
（ホ）上記可動支持ロールの少なくとも一方を駆動装置
によって回転駆動すること。
じた手段は次の要素（イ）〜（ホ）によって構成される
ものである。 （イ）中央に長孔を設けた専用パレットを用いてパレッ
ト搬送用コンベアによってボビンドラムを搬送するよう
にしたこと、（ロ）ボビンドラム送り出しスタンドの下
部にリフトを設け、該リフトの上端にボビン支持手段を
設けたこと、（ハ）上記パレット搬送用コンベアより上
方にあって互いに接近、離間する一対の可動支持ロール
をボビンドラム送り出しスタンドに設けたこと、（ニ）
上記一対の可動支持ロールのうち繰り出し側の可動支持
ロールの斜め上方に可動押さえロールを設けたこと、
（ホ）上記可動支持ロールの少なくとも一方を駆動装置
によって回転駆動すること。
【０００５】
【作 用】対向する一対の支持ロールを互いに大きく
離間させておいて、パレット搬送用コンベアによってボ
ビンドラム送り出しスタンドの所定位置まで移動させ
る。その後、リフトを伸長させ、その上端のボビン支持
手段（ボビン支持板）を専用パレットの長孔から上方に
突出させてボビン支持板によってボビンドラムの巻胴を
下から支持させ、さらにリフトを伸長させてボビンドラ
ムを押し上げる。リフトによって押し上げた状態に保持
しておいて対向する一対の可動支持ロールを互いに接近
させてボビンドラムのフランジを下から支持させる。こ
れによってボビンドラムは回転可能に支持される。この
両可動支持ロールの間隔はボビンドラムの大きさに応じ
て調節され、この両可動支持ロールの間隔を調節するこ
とによってボビンドラムの支持高さ、安定性が調節され
る。ボビンドラムを所定の高さにおいて両可動支持ロー
ル上に支持させて後、リフトを収縮させてその上端のボ
ビン支持板を上記搬送コンベアの下方まで引っ込める。
その後駆動装置によって可動支持ロールを回転させ、可
動支持ロールの回転によってボビンドラムを回転させ
る。このボビンドラムの回転によって線材がボビンから
繰り出される。ボビンドラムが線材によって引っ張られ
て支持ロールからその繰り出し方向に転落する傾向を生
じるが、繰り出し側の支持ロールの斜め上方に設けた可
動押さえロールがボビンドラムのフランジを斜め上方か
ら押さえるので、上記のボビンドラムの転落は防止され
る。したがって、ボビンドラムは安定して両支持ロール
の上で円滑に回転して線材を繰り出す。所要の線材を繰
り出し、切断した後は、リフトを伸長させてその上端の
ボビン支持板によってボビンドラムの巻胴を下から支持
させて後、対向する一対の可動支持ロールを大きく離間
させる。その後リフトを下げてボビンドラムを搬送コン
ベア上の専用パレット上に下ろし、パレット搬送用コン
ベアによってボビンドラム送り出しスタンドの外に搬送
する。以上の動作の制御を自動的に行うことは極めて簡
単であるから、ボビンドラムのボビンドラム送り出しス
タンドへの装着作業、取り外し作業は完全に自動化され
る。
離間させておいて、パレット搬送用コンベアによってボ
ビンドラム送り出しスタンドの所定位置まで移動させ
る。その後、リフトを伸長させ、その上端のボビン支持
手段（ボビン支持板）を専用パレットの長孔から上方に
突出させてボビン支持板によってボビンドラムの巻胴を
下から支持させ、さらにリフトを伸長させてボビンドラ
ムを押し上げる。リフトによって押し上げた状態に保持
しておいて対向する一対の可動支持ロールを互いに接近
させてボビンドラムのフランジを下から支持させる。こ
れによってボビンドラムは回転可能に支持される。この
両可動支持ロールの間隔はボビンドラムの大きさに応じ
て調節され、この両可動支持ロールの間隔を調節するこ
とによってボビンドラムの支持高さ、安定性が調節され
る。ボビンドラムを所定の高さにおいて両可動支持ロー
ル上に支持させて後、リフトを収縮させてその上端のボ
ビン支持板を上記搬送コンベアの下方まで引っ込める。
その後駆動装置によって可動支持ロールを回転させ、可
動支持ロールの回転によってボビンドラムを回転させ
る。このボビンドラムの回転によって線材がボビンから
繰り出される。ボビンドラムが線材によって引っ張られ
て支持ロールからその繰り出し方向に転落する傾向を生
じるが、繰り出し側の支持ロールの斜め上方に設けた可
動押さえロールがボビンドラムのフランジを斜め上方か
ら押さえるので、上記のボビンドラムの転落は防止され
る。したがって、ボビンドラムは安定して両支持ロール
の上で円滑に回転して線材を繰り出す。所要の線材を繰
り出し、切断した後は、リフトを伸長させてその上端の
ボビン支持板によってボビンドラムの巻胴を下から支持
させて後、対向する一対の可動支持ロールを大きく離間
させる。その後リフトを下げてボビンドラムを搬送コン
ベア上の専用パレット上に下ろし、パレット搬送用コン
ベアによってボビンドラム送り出しスタンドの外に搬送
する。以上の動作の制御を自動的に行うことは極めて簡
単であるから、ボビンドラムのボビンドラム送り出しス
タンドへの装着作業、取り外し作業は完全に自動化され
る。
【０００６】
【実 施 例】次いで図１、図２、図３を参照しつつ本
発明の実施例を詳細に説明する。ボビンドラム送り出し
スタンドの台１上の脚２に固定されたテーブル３と同じ
高さで互いに間隔ｄをおいて配置された左右二つのベル
トコンベア４ａ、４ａからなるパレット搬送用コンベア
４（以下「搬送用コンベア」という）があって、この搬
送用コンベア４の下方に配置された油圧シリンダ、また
は空気圧シリンダによるリフト５が台１に取り付けられ
ており、このリフト５の上端に断面Ｖ形の長いボビン支
持板（ボビン支持手段）５ａが固定されている。テーブ
ル３上のガイドレール６、６に左右（図１、図２におい
て）に摺動自在にキャリア７、７ａが支持されており、
このキャリア７、７ａに可動支持ロール８、９（以下
「支持ロール」という）がアーム１０を介して取り付け
られている。このキャリア７、７ａは油圧シリンダまた
は空気圧シリンダ等のシリンダ１１によって左右にシフ
トされ、また所定の位置に位置決めされる。可動押さえ
ロール１３（以下「押さえロール」という）が繰り出し
側の支持ロール９の斜め上方にあって、この例において
はこの押さえロール１３は右方のキャリア７ａにアーム
１２を介して取り付けられているので、繰り出し側の支
持ロール９と共に左右にシフトする。キャリア７ａに駆
動モータ１４が固定してあって、この駆動モータ１４に
よって繰り出し側の支持ロール９を駆動する。ボビンド
ラムを搬送するための専用パレット２０（以下「パレッ
ト」という）はその中央に長孔２１を有するもので、こ
の長孔２１は断面Ｖ形の長いボビン支持板５ａが通過で
きる形状、大きさの長孔である。ベルトコンベア４ａ、
４ａ間の間隔ｄはボビン支持板５ａが通過できる大きさ
であって、パレット２０の出入りの障害にならないよう
にボビン支持板がこの間隔ｄを通過してコンベア４の下
方に退避することができる。左右のベルトコンベア４
ａ、４ａの駆動ローラはテーブル３の下方に設置された
駆動モータ４ｂによって同期駆動される。したがって、
ボビンドラムは専用パレットと共に左右のベルトコンベ
ア４ａ、４ａによってテーブル３の所定位置に送り込ま
れ、またテーブル３の所定位置から送り出される。支持
ロール８、９、ボビン押さえロール１３の長さは取り扱
うボビンドラムの両フランジを支持できる長さでなけれ
ばならないが、ボビン支持板５ａの長さはボビンドラム
の巻胴を安定的に支持できる長さである。リフト５を下
げてボビン支持板５ａを搬送用コンベア４の下方に退避
させ、シリンダ１１によって互いに離間させておいて、
搬送用コンベア４によってパレット２０に載せられたボ
ビンドラムＢをパレット２０と共にテーブル３の中央に
移動させる。その後リフト５を伸長させてボビン支持板
５ａを押し上げ、ボビン支持板５ａによってパレット２
０上のボビンドラムＢの巻胴を下から支えさせて、ボビ
ンドラムＢを押し上げる。ボビンドラムＢを押し上げて
おいて、シリンダ１１によって一対の支持ロール８、９
を所定の位置まで互いに接近させてこの両支持ロール
８、９によってボビンドラムＢの両フランジを下から支
持させる。これによってボビンドラムＢは両支持ロール
８、９上に回転自在に支持される。リフト５を下げてボ
ビン支持板５ａを退避させて後、駆動モータ１４によっ
て繰り出し側の支持ロール９を時計方向に回転駆動し、
これによってボビンドラムＢを反時計方向（矢印Ｒ方
向）に回転させ、ボビンドラムＢの線材が巻胴の下から
矢印Ｌ方向に繰り出させる。所要の長さの線材が繰り出
され、切断された後、再びリフト５を伸長させて、その
ボビン支持板５ａによって支持ロール８、９に支持され
ているボビンドラムＢの巻胴を下から支持させておい
て、両支持ロール８、９を離間させ、ボビンドラムＢを
パレット２０上に下ろす。その後、ボビンドラムＢはパ
レットと共に搬送用コンベア４によってボビンドラム送
り出しスタンドの外に搬送される。上記の搬送用コンベ
ア４の制御、支持ロール８、９を左右にシフトさせるシ
リンダ１１の制御、繰り出し側の支持ロール９を回転駆
動する駆動モータ１４の制御、リフト５の制御等は全て
簡単な自動制御装置によって単純にシーケンス制御でき
るので、上記の一連の動作は完全に自動化される。
発明の実施例を詳細に説明する。ボビンドラム送り出し
スタンドの台１上の脚２に固定されたテーブル３と同じ
高さで互いに間隔ｄをおいて配置された左右二つのベル
トコンベア４ａ、４ａからなるパレット搬送用コンベア
４（以下「搬送用コンベア」という）があって、この搬
送用コンベア４の下方に配置された油圧シリンダ、また
は空気圧シリンダによるリフト５が台１に取り付けられ
ており、このリフト５の上端に断面Ｖ形の長いボビン支
持板（ボビン支持手段）５ａが固定されている。テーブ
ル３上のガイドレール６、６に左右（図１、図２におい
て）に摺動自在にキャリア７、７ａが支持されており、
このキャリア７、７ａに可動支持ロール８、９（以下
「支持ロール」という）がアーム１０を介して取り付け
られている。このキャリア７、７ａは油圧シリンダまた
は空気圧シリンダ等のシリンダ１１によって左右にシフ
トされ、また所定の位置に位置決めされる。可動押さえ
ロール１３（以下「押さえロール」という）が繰り出し
側の支持ロール９の斜め上方にあって、この例において
はこの押さえロール１３は右方のキャリア７ａにアーム
１２を介して取り付けられているので、繰り出し側の支
持ロール９と共に左右にシフトする。キャリア７ａに駆
動モータ１４が固定してあって、この駆動モータ１４に
よって繰り出し側の支持ロール９を駆動する。ボビンド
ラムを搬送するための専用パレット２０（以下「パレッ
ト」という）はその中央に長孔２１を有するもので、こ
の長孔２１は断面Ｖ形の長いボビン支持板５ａが通過で
きる形状、大きさの長孔である。ベルトコンベア４ａ、
４ａ間の間隔ｄはボビン支持板５ａが通過できる大きさ
であって、パレット２０の出入りの障害にならないよう
にボビン支持板がこの間隔ｄを通過してコンベア４の下
方に退避することができる。左右のベルトコンベア４
ａ、４ａの駆動ローラはテーブル３の下方に設置された
駆動モータ４ｂによって同期駆動される。したがって、
ボビンドラムは専用パレットと共に左右のベルトコンベ
ア４ａ、４ａによってテーブル３の所定位置に送り込ま
れ、またテーブル３の所定位置から送り出される。支持
ロール８、９、ボビン押さえロール１３の長さは取り扱
うボビンドラムの両フランジを支持できる長さでなけれ
ばならないが、ボビン支持板５ａの長さはボビンドラム
の巻胴を安定的に支持できる長さである。リフト５を下
げてボビン支持板５ａを搬送用コンベア４の下方に退避
させ、シリンダ１１によって互いに離間させておいて、
搬送用コンベア４によってパレット２０に載せられたボ
ビンドラムＢをパレット２０と共にテーブル３の中央に
移動させる。その後リフト５を伸長させてボビン支持板
５ａを押し上げ、ボビン支持板５ａによってパレット２
０上のボビンドラムＢの巻胴を下から支えさせて、ボビ
ンドラムＢを押し上げる。ボビンドラムＢを押し上げて
おいて、シリンダ１１によって一対の支持ロール８、９
を所定の位置まで互いに接近させてこの両支持ロール
８、９によってボビンドラムＢの両フランジを下から支
持させる。これによってボビンドラムＢは両支持ロール
８、９上に回転自在に支持される。リフト５を下げてボ
ビン支持板５ａを退避させて後、駆動モータ１４によっ
て繰り出し側の支持ロール９を時計方向に回転駆動し、
これによってボビンドラムＢを反時計方向（矢印Ｒ方
向）に回転させ、ボビンドラムＢの線材が巻胴の下から
矢印Ｌ方向に繰り出させる。所要の長さの線材が繰り出
され、切断された後、再びリフト５を伸長させて、その
ボビン支持板５ａによって支持ロール８、９に支持され
ているボビンドラムＢの巻胴を下から支持させておい
て、両支持ロール８、９を離間させ、ボビンドラムＢを
パレット２０上に下ろす。その後、ボビンドラムＢはパ
レットと共に搬送用コンベア４によってボビンドラム送
り出しスタンドの外に搬送される。上記の搬送用コンベ
ア４の制御、支持ロール８、９を左右にシフトさせるシ
リンダ１１の制御、繰り出し側の支持ロール９を回転駆
動する駆動モータ１４の制御、リフト５の制御等は全て
簡単な自動制御装置によって単純にシーケンス制御でき
るので、上記の一連の動作は完全に自動化される。
【０００７】
【効 果】前記の本発明の課題は未だ解決されたこと
がない新規な課題であるから、この課題を解決して前記
従来技術の問題を解消したことが本発明特有の効果であ
る。すなわち、ボビンドラムＢのボビンドラム送り出し
スタンドヘの装着作業、取り外し作業を完全に自動化す
ることができ、その結果、従来周知の自動倉庫システ
ム、すなわち倉庫の各棚に収納した任意のボビンドラム
Ｂを自動的に倉庫の外に取り出し、あるいは任意のボビ
ンドラムＢを倉庫の所定の棚に自動的に収納する自動シ
ステムと、搬送コンベアと、本発明の自動ボビン送り出
しスタンドとを組み合わせることによって、倉庫の棚に
収納された任意のボビンドラムＢを倉庫から取り出し、
そのボビンドラムＢから線材を取り出す作業を完全に自
動化することができることが本発明の特有の効果であ
る。また本発明の装置は、ボビンドラムＢをボビンドラ
ム送り出しスタンドに回転自在に装着してボビンドラム
Ｂを回転駆動するための機構にシャフトを用いることな
く、一対の支持ロール８、９を用い、かつその少なくと
も一方をボビンドラムＢの回転駆動に利用するものであ
るから、ボビンドラムＢの支持機構、回転駆動機構が極
めて単純であり、さらに支持ロール８、９の上にボビン
ドラムの両フランジを載せることによってボビンドラム
Ｂをボビン送り出しスタンドのボビン支持機構に装着す
るものであるから、その装着動作、取り外し動作が極め
て単純であり、かつ迅速になされる。さらに専用パレッ
ト２０と搬送用コンベア４とボビン支持板５ａを上端に
有するリフト５とを用い、ボビンドラムのボビンドラム
送り出しスタンドに対する送り込み、送り出しと、パレ
ット２０上のボビンドラムＢを支持ロール８、９に支持
させる動作とを行うものであるから、支持ロール８、９
に対するボビンドラムの装着、取り外し動作が極めて単
純であり、かつ迅速になされる。したがって、ボビンド
ラムＢのボビンドラム送り出しスタンドに対する装着、
取外し作業が極めて迅速に行われ、このためにこの作業
の能率が著しく向上される。このことが本発明の極めて
顕著な効果である。さらに、ボビンドラムＢをボビンド
ラム送り出しスタンドに送り込む方向と、ボビンドラム
Ｂをボビンドラム送り出しスタンドから送り出す方向と
を同方向にすることが可能であり、これによってボビン
ドラムの流れ方向を一方向とすることができるので、往
復するボビンドラムＢの流れが干渉することがなく、作
業性を一層向上させることができる。さらに、一定の位
置で搬送用コンベア４とリフト５が作動するので、動き
回る機器がなく、したがって作業空間の密度が高く、無
駄な空間を必要としないのでスペースの利用効率が極め
て向上する。
がない新規な課題であるから、この課題を解決して前記
従来技術の問題を解消したことが本発明特有の効果であ
る。すなわち、ボビンドラムＢのボビンドラム送り出し
スタンドヘの装着作業、取り外し作業を完全に自動化す
ることができ、その結果、従来周知の自動倉庫システ
ム、すなわち倉庫の各棚に収納した任意のボビンドラム
Ｂを自動的に倉庫の外に取り出し、あるいは任意のボビ
ンドラムＢを倉庫の所定の棚に自動的に収納する自動シ
ステムと、搬送コンベアと、本発明の自動ボビン送り出
しスタンドとを組み合わせることによって、倉庫の棚に
収納された任意のボビンドラムＢを倉庫から取り出し、
そのボビンドラムＢから線材を取り出す作業を完全に自
動化することができることが本発明の特有の効果であ
る。また本発明の装置は、ボビンドラムＢをボビンドラ
ム送り出しスタンドに回転自在に装着してボビンドラム
Ｂを回転駆動するための機構にシャフトを用いることな
く、一対の支持ロール８、９を用い、かつその少なくと
も一方をボビンドラムＢの回転駆動に利用するものであ
るから、ボビンドラムＢの支持機構、回転駆動機構が極
めて単純であり、さらに支持ロール８、９の上にボビン
ドラムの両フランジを載せることによってボビンドラム
Ｂをボビン送り出しスタンドのボビン支持機構に装着す
るものであるから、その装着動作、取り外し動作が極め
て単純であり、かつ迅速になされる。さらに専用パレッ
ト２０と搬送用コンベア４とボビン支持板５ａを上端に
有するリフト５とを用い、ボビンドラムのボビンドラム
送り出しスタンドに対する送り込み、送り出しと、パレ
ット２０上のボビンドラムＢを支持ロール８、９に支持
させる動作とを行うものであるから、支持ロール８、９
に対するボビンドラムの装着、取り外し動作が極めて単
純であり、かつ迅速になされる。したがって、ボビンド
ラムＢのボビンドラム送り出しスタンドに対する装着、
取外し作業が極めて迅速に行われ、このためにこの作業
の能率が著しく向上される。このことが本発明の極めて
顕著な効果である。さらに、ボビンドラムＢをボビンド
ラム送り出しスタンドに送り込む方向と、ボビンドラム
Ｂをボビンドラム送り出しスタンドから送り出す方向と
を同方向にすることが可能であり、これによってボビン
ドラムの流れ方向を一方向とすることができるので、往
復するボビンドラムＢの流れが干渉することがなく、作
業性を一層向上させることができる。さらに、一定の位
置で搬送用コンベア４とリフト５が作動するので、動き
回る機器がなく、したがって作業空間の密度が高く、無
駄な空間を必要としないのでスペースの利用効率が極め
て向上する。
【図１】本発明の実施例の正面図である。
【図２】上記図１の平面図である。
【図３】上記図１の側面図である。
１・・・ボビンドラム送り出しスタンドの台 ２・・・脚 ３・・・テーブル ４・・・搬送用コンベア ４ａ・・・ベルトコンベア ４ｂ・・・駆動モータ ５・・・リフト ５ａ・・・ボビン支持板 ６・・・ガイドレール ７、７ａ・・・キャリア ８、９・・・支持ロール １０、１２・・・アーム １１・・・シリンダ １３・・・押さえロール １４・・・駆動モータ ２０・・・専用パレット ２１・・・長孔 ｄ・・・ベルトコンベア４ａ、４ａの間隔 Ｂ・・・ボビンドラム
Claims (1)
- 【請求項１】中央に長孔を設けた専用パレットを用いて
パレット搬送用コンベアによってボビンドラムを搬送す
るようにし、 ボビンドラム送り出しスタンドの下部にリフトを設け、
当該リフトの上端にボビン支持手段を設け、 上記パレット搬送用コンベアより上方にあって互いに接
近、離間する一対の可動支持ロールをボビンドラム送り
出しスタンドに設け、 上記一対の可動支持ロールのうち繰り出し側の可動支持
ロールの斜め上方に可動押さえロールを設け、 上記可動支持ロールの少なくとも一方を駆動装置によっ
て回転駆動するようにした、ボビンドラム送り出しスタ
ンド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5346798A JPH07187508A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ボビンドラム送り出しスタンド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5346798A JPH07187508A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ボビンドラム送り出しスタンド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07187508A true JPH07187508A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18385891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5346798A Pending JPH07187508A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ボビンドラム送り出しスタンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07187508A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-12-27 JP JP5346798A patent/JPH07187508A/ja active Pending
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