JPH07186914A - 自動ブレーキ弁 - Google Patents

自動ブレーキ弁

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JPH07186914A
JPH07186914A JP5328750A JP32875093A JPH07186914A JP H07186914 A JPH07186914 A JP H07186914A JP 5328750 A JP5328750 A JP 5328750A JP 32875093 A JP32875093 A JP 32875093A JP H07186914 A JPH07186914 A JP H07186914A
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brake valve
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Tsutomu Ishino
力 石野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動操作用のブレーキ弁に小改造を加えるだ
けで所望の自動ブレーキ弁を得る。 【構成】 電磁パイロット弁の切換え時にパイロット圧
によりブレーキ作動方向に摺動するスピストン40を設
けるとともに、このピストン40をブレーキ解除方向に
押し戻す復帰用ばね43を設け、ピストンの摺動時にロ
ッド31を摺動させてブレーキ室に連通するブレーキ連
通路25をドレン連通路26に連通させてブレーキを作
動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動ブレーキ弁にパイ
ロット圧による作動機構を付加した自動ブレーキ弁に関
し、例えばブルドーザ等の装軌式建設機械に搭載して好
適な自動ブレーキ弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばブルドーザ等の装軌式建設
機械に搭載される変速装置として、静油圧−機械式伝動
機が知られている。この静油圧−機械式伝動機は、エン
ジンの出力軸に連結される入力軸を通して駆動される機
械伝動部と、この入力軸に接続可能に設けられる静油圧
伝動部と、この静油圧伝動部の出力軸と機械伝動部とを
結合する差動部とを備えたものとされている。
【0003】このような静油圧−機械式伝動機を搭載す
る車両では、走行中に前後進切り換え操作を行って静油
圧伝動部の速度比を下げると、車速が低下するとともに
エンジン回転数が上昇して所謂エンジンブレーキ状態と
なる。しかし、降坂走行時のように静油圧伝動部の速度
比の低下を速くした場合には、エンジン回転数の上昇が
大きくなってエンジンブレーキの利きは良くなるが、こ
のエンジンブレーキによる吸収馬力に限界があることか
ら、車両を止めることができないという問題点があっ
た。
【0004】そこで、本出願人は、前述のような問題点
を解消するため、無段変速機の速度比を低下させる間に
エンジン回転数が設定した上限値を越えた時にブレーキ
を自動的に作動させるようにした車両前後進切り換え制
御方法を既に提案している(特願平2−137702
号)。
【0005】なお、前述の装軌式建設機械には、通常、
走行中の車両を停止させる際に作動されるフットブレー
キペダルと、車両の駐車時に作動される駐車ブレーキレ
バーとが設けられている。そして、ブレーキを作動させ
るための油圧回路中にはこれらフットブレーキペダルお
よび駐車ブレーキレバーにより作動されるフットブレー
キ弁および駐車ブレーキ弁がそれぞれ設けられ、オペレ
ータの操作によりいずれかのブレーキ弁が作動されたと
きにブレーキが作動されるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の車両
前後進切り換え制御方法を実現するには、油圧ブレーキ
の油圧回路中にコントローラからの信号によって作動さ
れる自動ブレーキ弁を別途設けることが考えられる。し
かしながら、このような自動ブレーキ弁を前述のフット
ブレーキ弁および駐車ブレーキ弁に加えてさらに設けた
のでは、構造が複雑化するとともに、コスト高を招いて
しまうという問題点がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、従来よりある手動操作用のブレー
キ弁に小改造を加えるだけで所望の自動ブレーキ弁を得
ることができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述された目的を達成す
るために、本発明による自動ブレーキ弁は、手動レバー
の操作により摺動されるロッドと、このロッドの摺動時
にブレーキ力調整用のばねを介して摺動されるスプール
とを備えるブレーキ弁において、電磁パイロット弁の切
換え時にパイロット圧により前記ロッドを押圧して前記
スプールをブレーキ作動方向に摺動させるピストンと、
このピストンを前記パイロット圧の解除時にブレーキ解
除方向へ押し戻す復帰用ばねとを設けることを特徴とす
るものである。
【0009】ここで、前記電磁パイロット弁は、無段変
速機を備える車両において、 走行(例えば降坂走行)に際して前後進レバーが切
換えられ、かつエンジン回転数が所定値を越える時に、 走行(例えば降坂走行)に際して実際の速度比がス
ピードコントロールレバーの指令値より大きく、かつエ
ンジン回転数が所定値を越える時に、 前後進レバーが中立位置にあって実際の車速が零に
近づく時に、 異常判定信号が発せられる時に、励磁されるものと
することができる。
【0010】
【作用】本発明においては、電磁パイロット弁が切換え
られてパイロット圧によりピストンがブレーキ作動方向
に摺動されると、このピストンによりロッドが押圧され
てそのロッドが摺動され、それによってスプールがブレ
ーキ作動方向に摺動されてブレーキが作動される。ま
た、前記パイロット圧が解除されると復帰用ばねの復元
力によりピストンがブレーキ解除方向へ押し戻されてブ
レーキが解除される。こうして、手動操作用のブレーキ
弁に小改造を加えるだけで手動操作に加えて自動操作に
よるブレーキ作動の可能な自動ブレーキ弁を得ることが
できる。この自動ブレーキ弁は、前述の〜の各条件
の成立時に作動させるように構成することで、エンジン
の不用意なオーバーランを防いで車両を確実に停止させ
ることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明による自動ブレーキ弁の具体的
実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1には、本発明の一実施例による自動ブ
レーキ弁の制御システムが示されている。図示のよう
に、エンジン1の出力軸2には静油圧−機械式伝動機3
が連結されている。この静油圧−機械式伝動機3は、エ
ンジンの出力軸2に連結される入力軸を通して駆動され
る機械伝動部3aと、この入力軸に接続可能で各々吐出
量設定斜板を有するポンプおよびモータより構成されて
少なくとも一方の吐出量設定斜板の角度が可変である静
油圧伝動部3bと、これら静油圧伝動部3bの出力軸と
機械伝動部3aとを結合する差動部3cとによって構成
されている。
【0013】エンジン1の出力軸2には、この出力軸2
の回転数を検知してエンジン1のエンジン回転数nE
検知するエンジン回転数検知器4が設けられ、静油圧伝
動部3bのモータの出力軸にはそのモータ回転数nm
検知するモータ回転数検知器5が設けられている。ま
た、図示されないチェンジレバーには、そのチェンジレ
バーがF(前進),N(中立),R(後退)のいずれの
レバー位置にあるかを検知するレバー位置検知器6が設
けられ、やはり図示されない前進用および後進用の各ス
ピードコントロールレバーには、それら各スピードコン
トロールレバーのレバーストロークを検知するレバース
トローク検知器7が設けられている。これらエンジン回
転数検知器4,モータ回転数検知器5,レバー位置検知
器6およびレバーストローク検知器7からのエンジン回
転数信号,モータ回転数信号,レバー位置信号およびレ
バーストローク信号等はコントロールユニット8に与え
られる。コントロールユニット8は、これら信号に基づ
いて所定のプログラムにしたがって処理を行って、前進
用,後進用,1速用,2速用,3速用の各油圧クラッチ
の切り換えを行う速度段切換バルブ9に切換制御信号を
出力するとともに、ブレーキ作動回路10の後述する電
磁パイロット弁13に励磁信号を出力する。
【0014】ブレーキ作動回路10においては、作動油
の供給源である油圧ポンプ11とブレーキ室12との間
の管路に、電磁パイロット弁13もしくはフットレバー
14により作動されるブレーキ弁15と、手動レバー1
6により作動される駐車ブレーキ弁17とが直列接続さ
れている。これらブレーキ弁15および駐車ブレーキ弁
17は、常態ではそれぞれ復帰用ばね18,19によっ
て油圧ポンプ11の吐出路11aからブレーキ室12へ
作動油が供給される図1で示される位置を保持し、それ
によってブレーキが解除された状態にある(図2(a)
参照)。この状態で、電磁パイロット弁13が励磁され
ずもしくはフットレバー14によってブレーキ弁15が
作動されるか、手動レバー16によって駐車ブレーキ弁
17が作動されると、ブレーキ室12がドレンポートに
繋がれてブレーキが作動状態となる(図2(b)参
照)。
【0015】次に、本実施例によるブレーキ弁15の構
造を図3に基づいてより詳細に説明する。このブレーキ
弁15は、弁本体20と前記フットレバー14を備える
操作部21とが一体化されて構成されている。弁本体2
0にはその弁本体20を貫通するようにスプール孔22
が設けられ、このスプール孔22にはスプール23が軸
線方向に摺動可能に嵌挿されている。スプール孔22に
は、また、油圧ポンプ11の吐出路11aに連通するポ
ンプ連通路24と、ブレーキ室12に連通するブレーキ
連通路25と、ドレンポートに連通するドレン連通路2
6とが設けられている。そして、前記スプール23の先
端部(図3で左端部)には、ポンプ連通路24とブレー
キ連通路25とを連通・遮断するとともに、ブレーキ連
通路25とドレン連通路26とを連通・遮断する小径部
27と大径部28とがそれぞれ設けられている。さら
に、スプール23の軸心には有底の油穴29が穿孔さ
れ、この油穴29の底部(図3で左端部)近傍にはブレ
ーキ連通路25に連通する細孔30が穿孔されている。
【0016】前記スプール孔22には、基端部が操作部
21内に突設されるとともに、先端部がスプール23の
油穴29内に挿入されるようにしてロッド31が軸線方
向に摺動可能に嵌挿されている。このロッド31は、先
端部にピストン32が固着された軸部33と、この軸部
33の基端部側を取り囲むようにその軸部33に一体に
設けられる段付き形状のキャップ部34とを備えてい
る。このキャップ部34の先端側の端面34aはスプー
ル23の端面23aに対向するように配置され、基端側
の端面34bはフットレバー14の操作に伴い回動され
る回動レバー35の先端部に接当されている。また、軸
部33の先端側はスプール23の内周面に固着される環
状スペーサ36の内周面に摺接され、前記ピストン32
の頭部32aがこの環状スペーサ36の側面(肩部)に
接当されるようになっている。そして、キャップ部34
と環状スペーサ36との間にはブレーキ力調整用のばね
(モジュレーションばね)37が介挿されている。
【0017】また、前記スプール孔22には、操作部2
1側に向けて順次大径となるように第1段部38および
第2段部39がそれぞれ形成され、第2段部39の操作
部21側にはキャップ部34の外周面の段部に係合して
そのキャップ部34をスプール23側へ向けて押圧する
ピストン40が配設されている。そして、このピストン
40の圧力室41にはパイロット管路42を介して電磁
パイロット弁13からパイロット圧が加えられるように
なっている。したがって、ピストン40の圧力室41に
パイロット圧が加えられるとピストン40は矢印A方向
に摺動され、それによってキャップ部34言い換えれば
ロッド31が同方向に摺動される。また、パイロット圧
が解除されると、ピストン40の端面と第1段部38と
の間に介挿されている復帰用ばね43によりそのピスト
ン40は元の位置に復帰される。
【0018】このように構成されているブレーキ弁15
は次のように動作する。まず、ブレーキ解除状態におい
ては、図3に示されているように回動レバー35,ロッ
ド31,ピストン40およびスプール23がいずれもそ
れぞれのストロークエンド(図3の右端側)に位置し、
この状態ではピストン32の頭部32aが環状スペーサ
36の肩部に接当され、スプール23の大径部28によ
ってブレーキ連通路25とドレン連通路26とが遮断さ
れるとともに、スプール23の小径部27およびスプー
ル23に形成されている図示されない切欠きによってポ
ンプ連通路24とブレーキ連通路25とが連通された状
態(図1参照)にある。
【0019】このようなブレーキ解除状態から、ブレー
キ作動のために図示されないフットペダルが足踏み操作
されると、このフットペダルに連動するフットレバー1
4が作動され、回動レバー35が軸35aを中心に図2
で時計方向に回動される。これによりキャップ部34の
端面34bが回動レバー35の先端部によって矢印A方
向に押圧され、ロッド31がモジュレーションばね37
の付勢力に抗してスプール23の内周面に沿って矢印A
方向に摺動される。このロッド31の移動の初期におい
ては、ポンプ連通路24とブレーキ連通路25とが連通
しているためそのロッド31とスプール23とは一体と
なって左方に摺動され、ブレーキ連通路25とドレン連
通路26とが連通されることによりブレーキ室12内の
油圧が急激に落とされる(図4の特性図でaで示す部
分)。
【0020】この状態からロッド31がモジュレーショ
ンばね37および復帰用ばね18を圧縮してさらに左方
に移動されると、このロッド31の移動にスプール23
が追従せず、ピストン32の頭部32aが環状スペーサ
36の肩部から離れてロッド31のみが左方へ移動され
る調圧状態となる。この調圧状態においては、ブレーキ
連通路25から細孔30を通してスプール23の油穴2
9内に入ってそのスプール23を左方に押圧する押圧力
と、復帰用ばね18とモジュレーションばね37のそれ
ぞれのばね力の差分によりスプール23を右方に押圧す
る押圧力との関係で、前者の押圧力が徐々に大きくなっ
てブレーキ室12内の油圧が徐々に落とされていく(図
4の特性図でbで示す部分)。
【0021】そして、キャップ部34の端面34aがス
プール23の端面23aに当接されるまでロッド31が
摺動されると、その当接以降はスプール23は強制的に
左方へ押動され、ブレーキ室12内の油圧はドレンに排
出されて急激に零まで落とされ(図4の特性図でcで示
す部分)、これによってブレーキ作動状態となる。な
お、ブレーキを解除するためにフットペダルが復帰され
ると、フットレバー14が元の位置に戻り、スプール2
3およびロッド31がモジュレーションばね37および
復帰用ばね18の復元力により元の位置に復帰してブレ
ーキ解除状態となる。
【0022】また、コントロールユニット8からの信号
によって電磁パイロット弁13が消磁された際には、パ
イロット圧がパイロット管路42を介してピストン40
の圧力室41に加えられる。この場合には、ピストン4
0が復帰用ばね43の付勢力に抗して矢印A方向に摺動
され、そのピストン40によりキャップ部34が押圧さ
れてロッド31が矢印A方向に摺動される。こうしてフ
ットレバー14の操作時と同様にしてブレーキが作動さ
れる。また、パイロット圧の解除時にはピストン40は
復帰用ばね43の復元力によって速やかに元の位置に復
帰される。
【0023】次に、前述のコントロールユニット8によ
る電磁パイロット弁13の制御の具体例について説明す
る。 (1) 降坂走行に際しての前後進切換え時のブレーキ
作動 この例では、車両が前進2速(F2)もしくは前進3速
(F3)で降坂走行している状態から後進に切換えられ
た際、あるいは後進2速(R2)もしくは後進3速(R
3)で降坂走行している状態から前進に切換えられた際
に車両が停止できないとき、コントロールユニット8か
ら電磁パイロット弁13に励磁信号が与えられてブレー
キ弁15が作動するように制御される。
【0024】この場合の制御フローを図5のフローチャ
ートによって説明する。 ステップS1: このフローにおいてスタートすると、
まず、レバー位置検知器6からのレバー信号位置によっ
て車両が前進状態にあるか後進状態にあるかを判定する
とともに、エンジン回転数nE とモータ回転数nm とか
ら定められた演算に基づき速度比eを算出してこの速度
比eの符号を判定することにより車両が前後進切換状態
にあるか否かを判定し、この判定がYESのときにはス
テップS2へ進み、NOのときにはステップS6へ進
む。
【0025】ステップS2: 前後進切換状態にあると
いうことなので、次に電磁ブレーキが作動されたか否か
を判定する。そして、電磁ブレーキ作動がなされていな
い(NO)というときにはステップ3へ進み、電磁ブレ
ーキ作動がなされた(YES)というときにはステップ
S5へ進む。
【0026】ステップS3: エンジン回転数検知器4
により検知されるエンジン回転数が2300rpm(ハ
イアイドル)以上になっているか否かを判定し、YES
(n E ≧2300)のときにはステップS4に進み、N
O(nE <2300)のときにはそのままリターンす
る。
【0027】ステップS4: 前後進切換状態にあって
ブレーキ作動されておらず、かつエンジン回転数が23
00rpm以上となっているので、電磁パイロット弁1
3を励磁してブレーキ弁15を作動させ、その後リター
ンする。
【0028】ステップS5: 前後進切換状態にあって
ブレーキ作動がなされた場合であるので今度はブレーキ
解除のためにエンジン回転数が2100rpm以下にな
っているか否かを判定し、YES(nE ≦2100)の
ときはステップS6へ進み、NO(nE >2100)の
ときにはそのままリターンする。 ステップS6: ブレーキを解除してリターンする。
【0029】(2) 降坂走行に際しての速度段切換え
(シフトダウン)時のブレーキ作動 この例では、車両が降坂走行している際に例えば前進3
速(F3)から前進1速(F1)へ速度段が切換えられ
たとき、車速を減速させることが困難であることから、
電磁パイロット弁13への消磁信号によりブレーキ弁1
5が自動的に作動するように制御される。
【0030】この場合の制御フローを図6のフローチャ
ートによって説明する。 ステップT1: このフローにおいてスタートすると、
まず、スピードコントロールレバーの指令値Eoを見る
とともに、実際の速度eを算出し、これらEoとeとの
大小を比較する。
【0031】ステップT2: Eoがeより大きいか否
かを判定し、Eo>eというとき(YES)にはそのま
まリターンし、Eo≦eというとき(NO)にはステッ
プT3へ進む。
【0032】ステップT3: 車両が指令値Eoに比べ
て速く走行しているということなので、次にブレーキが
かかっている状態にあるか否かを見る。そして、この判
定がNOすなわちブレーキ状態にないというときにはス
テップT4へ進み、YESすなわちブレーキ状態にある
というときにはステップT6へ進む。
【0033】ステップT4: エンジン回転数が230
0rpm以上になっているか否かを判定し、YES(n
E ≧2300)のときにはステップT5へ進み、NO
(nE<2300)のときにはそのままリターンする。
【0034】ステップT5: 車両が指令値Eoに比べ
て速く走行していてブレーキ状態になく、かつエンジン
回転数が2300rpm以上となっているので電磁パイ
ロット弁13を消磁してブレーキ弁15を作動させ、そ
の後リターンする。
【0035】ステップT6: ブレーキ状態にあるので
今度はブレーキ解除のためにエンジン回転数が2100
rpm以下になっているか否かを判定し、YES(nE
≦2100)のときはステップT7へ進み、NO(nE
>2100)のときにはそのままリターンする。 ステップT7: ブレーキを解除してリターンする。
【0036】(3)前後進レバーのニュートラル(N)
位置でのブレーキ作動 この例では、降板走行時に限らず前後進レバーがニュー
トラル(N)位置にあるときに車両を確実に停止させる
ためにブレーキ弁15が自動的に作動するように制御さ
れる。
【0037】この場合の制御フローを図7のフローチャ
ートによって説明する。 ステップU1: レバー位置検知器6からのレバー位置
信号によりニュートラル(N)状態の指令がなされたか
否かを判定し、この判定がYESすなわちN状態指令が
なされているときにはステップU2へ進み、NOすなわ
ちN状態指令がなされていないというときには、そのま
まリターンする。
【0038】ステップU2: 速度比eが零に近づいて
いるか否かを−ε<e<εを満足しているか否かによっ
て判定し、この判定がYESのときにはステップU3へ
進み、NOのときにはステップU4へ進む。
【0039】ステップU3: 速度比eが零に近づいて
いるということなのでブレーキを作動させる。 ステップU4: 速度比eがまだ零に近づいていないの
でブレーキを作動を行わない。
【0040】(4) 異常時におけるブレーキ作動 この例では、例えばステアリングレバーのセンサの断線
やレバー類の断線等の異常発生時にブレーキ弁15が自
動的に作動して車両を緊急停止させるように制御され
る。ただし、この場合車両走行中にオペレータの意志に
反して車両を急激に停止させるのはかえって危険である
ため、異常発生時に予めオペレータにその異常状態を報
知し、その後オペレータの操作に応じてブレーキを作動
させるようにするのが好ましい。本発明は、前述の実施
例において開示されたものに限定されず、いろいろな態
様で実施することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
手動操作によるブレーキスプールの作動機能を持ちなが
ら電磁パイロット圧によるブレーキスプールの作動機能
を有する自動ブレーキ弁を簡単な構造によって得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動ブレーキ弁の制御
システム図
【図2】本実施例におけるブレーキ解除状態およびブレ
ーキ作動状態説明図
【図3】自動ブレーキ弁の断面図
【図4】ブレーキスプールストロークに対する油圧,操
作力の関係を示す特性図
【図5】降坂走行に際しての前後進切換え時の制御フロ
ーを示すフローチャート
【図6】降坂走行に際しての速度段切換え時の制御をフ
ロー示すフローチャート
【図7】前後進レバーのニュートラル位置での制御フロ
ーを示すフローチャート
【符号の説明】 1 エンジン 3 静油圧−機械式伝動機 4 エンジン回転数検知器 5 モータ回転数検知器 6 レバー位置検知器 7 レバーストローク検知器 8 コントロールユニット 10 ブレーキ作動回路 12 ブレーキ室 13 電磁パイロット弁 14 フットレバー 15 ブレーキ弁 18,43 復帰用ばね 23 スプール 31 ロッド 37 モジュレーションばね 40 ピストン 42 パイロット管路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動レバーの操作により摺動されるロッ
    ドと、このロッドの摺動時にブレーキ力調整用のばねを
    介して摺動されるスプールとを備えるブレーキ弁におい
    て、電磁パイロット弁の切換え時にパイロット圧により
    前記ロッドを押圧して前記スプールをブレーキ作動方向
    に摺動させるピストンと、このピストンを前記パイロッ
    ト圧の解除時にブレーキ解除方向へ押し戻す復帰用ばね
    とを設けることを特徴とする自動ブレーキ弁。
  2. 【請求項2】 前記電磁パイロット弁は、無段変速機を
    備える車両の走行に際して前後進レバーが切換えられ、
    かつエンジン回転数が設定値を越える時に消磁されて前
    記ピストンにパイロット圧を与える請求項1に記載の自
    動ブレーキ弁。
  3. 【請求項3】 前記電磁パイロット弁は、無段変速機を
    備える車両の走行に際して実際の速度比がスピードコン
    トロールレバーの指令値より大きく、かつエンジン回転
    数が設定値を越える時に消磁されて前記ピストンにパイ
    ロット圧を与える請求項1に記載の自動ブレーキ弁。
  4. 【請求項4】 前記電磁パイロット弁は、無段変速機を
    備える車両において前後進レバーが中立位置にあって実
    際の車速が零に近づく時に消磁されて前記ピストンにパ
    イロット圧を与える請求項1に記載の自動ブレーキ弁。
  5. 【請求項5】 前記電磁パイロット弁は、無段変速機を
    備える車両において異常判定信号が発せられる時に消磁
    されて前記ピストンにパイロット圧を与える請求項1に
    記載の自動ブレーキ弁。
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