JPH0718656A - 流路切替装置 - Google Patents

流路切替装置

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JPH0718656A
JPH0718656A JP5159793A JP15979393A JPH0718656A JP H0718656 A JPH0718656 A JP H0718656A JP 5159793 A JP5159793 A JP 5159793A JP 15979393 A JP15979393 A JP 15979393A JP H0718656 A JPH0718656 A JP H0718656A
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pipe
valve
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upstream
injection
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Minoru Sekine
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MEISHO KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 注入材の切り替え作業を、適切なタイミング
によっておこなうことができる流路切替装置を提供す
る。 【構成】 二種の注入材が別々に流れる二本の配管の一
部を、一つの共用配管18に共用させる。共用配管18
の上流側端部に、流れ込む注入材の流路を切り替える上
流側バルブ12を設ける。共用配管の下流側端部に、流
れ出す注入材の流路を切り替える下流側バルブ15を設
ける。共用配管18に流れる流動体の量を直接または間
接に測定する圧力流量測定装置17を設ける。上流側バ
ルブ12を切り替えたときから圧力流量測定装置17に
より測定を開始した流動体の量が、共用配管18の容積
と同一になったときに下流側バルブ15を切り替える切
替制御装置21を、上流側バルブ12、下流側バルブ1
5および圧力流量測定装置17に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管に流れる流動体の
流路を切り替える装置に関するものであり、とくに、地
盤改良工事において、地盤中へ複数種の注入材を適宜選
択して注入するために、注入材の種類に応じてその流路
を適宜切り替える流路切替装置に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、建築技術の高度化によって、超高
層ビルの建設や高深度地下の開発が盛んにおこなわれて
いる。そして、これらの開発を支える基礎工事として重
要なものが地盤の強化である。とくに建設物の巨大化
や、地下利用の増大にともない、地盤の強化は益々その
必要性を増している。
【0003】このような地盤強化方法としては、様々な
ものがおこなわれているが、中でもグラウトと呼ばれる
注入材を地盤内部に注入し、このグラウトを凝固させる
ことによって地盤の強化を図る方法が広く普及してい
る。この方法による場合、地盤へのグラウトの注入は、
次のようにおこなう。まず、凝固の速い瞬結性グラウト
を注入する。注入した瞬結性グラウトは土の粒子間に根
のように浸透して凝固する。そして、凝固した瞬結性グ
ラウトの中心に、凝固の遅い緩結性グラウトを注入す
る。すると、瞬結性グラウトの中心が緩結性グラウトに
よって満たされ、この緩結性グラウトが凝固することに
よって、地中に木の根のようにグラウトが張るので、地
盤が強化される。
【0004】以上のような方法による地盤強化は、地盤
に注入管を挿入し、この注入管にグラウトを流し込むこ
とによっておこなうが、この注入管の構成は以下のよう
になっている。すなわち、図4に示すように、注入管1
は、外管2とその内部に同方向に収納された内管3から
成る。そして、外管2および内管3の上部には、以下の
ようなグラウト供給用のパイプが接続されている。すな
わち、内管3には、瞬結用パイプ4が接続され、外管2
には合流パイプ5が接続されている。合流パイプ5は、
緩結用パイプ6および主材用パイプ7に分かれている。
【0005】注入管1に供給されるグラウトは、反応材
と主材が混合されることによって凝固するものであり、
瞬結用パイプ4には、瞬結性の反応材が通過し、緩結用
パイプ6には、緩結性の反応材が通過する。そして、主
材用パイプ7には、各反応材に混合させる主材が通過す
る。また、外管2の先端には、地盤を掘削するためのボ
ーリングマシン(図示せず)により駆動するボーリング
ヘッド2aが設けられている。
【0006】さらに、このような注入管1は、図示しな
いが、グラウトを収納したグラウトミキサーに圧送ポン
プを介して配管によって接続されている。グラウトミキ
サーは、主材用、瞬結用の反応材用、緩結用の反応材用
に分かれている。
【0007】このような注入管1によるグラウト注入は
以下のようにおこなわれる。すなわち、ボーリングヘッ
ド2aによって地盤を掘削して注入管を地盤内に挿入す
る。そして、グラウトミキサーから圧送ポンプによって
瞬結用の反応材を注入する。この反応材は瞬結用パイプ
6を通って内管3に注入される。同時に、グラウトミキ
サーから主材を外管2に注入する。すると、瞬結用の反
応材および主材がボーリングヘッド2aによって混合さ
れ、注入管の回りの地盤の粗間隙を充填した後凝固す
る。つぎに、緩結性の反応材および主材を外管2に注入
する。すると、先に凝固した瞬結グラウトの中心が、ボ
ーリングヘッド2aによって混合された瞬結用の反応材
および主材によって充填される。さらに、この状態から
注入管を上昇させて、同様の作業を繰り返し、前に凝固
させたグラウトの上層を次々に新たなグラウトによって
凝固させる。したがって、注入管1を挿入した地盤は、
水平方向に一定の広がりを持ちながら、垂直方向に(下
から上へと)強化されていく。
【0008】ところで、主材、瞬結用の反応材および緩
結用の反応材の注入は装置の小形化およびコスト節約の
ため一台の二連圧送ポンプによっておこなっているのが
一般的である。この二連圧送ポンプは、主材の注入をお
こなうポンプと、反応材の注入をおこなうポンプを一台
のポンプで兼用させ、さらに反応材の注入をおこなうポ
ンプ部分は瞬結用の反応材と緩結用の反応材との両方の
注入作業をおこなうような構成になっている。したがっ
て、別々のグラウトミキサーから引き出される瞬結用の
反応材と緩結用の反応材は、上流では分岐した別々の配
管を通るが、圧送ポンプ部分において必ず同一の配管を
共用することになる。そして、この共用配管から、再び
瞬結用の配管と緩結用の配管に分岐させて、それぞれの
反応材を内管3または外管2に送り出すような方法をと
っている。しかし、このような共用配管を用いると、注
入管1に注入する反応材の種類を替えるとき、適当なタ
イミングで分岐部分の切り替えをおこなわないと、本来
瞬結用の反応材を注入すべき内管3に、緩結用の反応材
が流入し、逆に緩結用の反応材を注入すべき外管2に瞬
結用の反応材が流入してしまう。すると、異種の反応材
が混合され、上述のように順位づけられたグラウトの凝
固を、うまくおこなうことができなくなる。
【0009】これに対処するため、通常の注入装置に
は、流路切替装置が備えられている。この流路切替装置
は、圧送ポンプを中心にした上流側(グラウトミキサー
側)の分岐部分と下流側(注入管側)の分岐部分とに、
それぞれ流路の切り替えバルブを設け、圧送ポンプ部の
配管に流れ込む反応材と、この配管から流れ出す反応材
の流路の切り替えをおこなっている。
【0010】この方法を、上述の従来例に適用すると、
以下のようになる。まず、上流側のバルブを切り替え
て、共用配管内に流れこむ反応材を瞬結用のものから緩
結用のものに替える。このとき、共用配管には瞬結用の
反応材が残留しているので、これが後続の緩結用の反応
材に押されて完全に排出されるまで、下流側のバルブは
切り替えない。したがって、上流側のバルブによって切
り替えがおこなわれた直後であっても、緩結用の反応材
は正しい経路で内管3に注入され続ける。そして、共用
配管から瞬結用の反応材が排出された後に、下流側のバ
ルブを切り替え、今度は緩結用の反応材が通るべき経路
を通って外管2に注入されるようにする。
【0011】このような切り替えをおこなうバルブは、
手動による切替バルブやエアー駆動方式の切替バルブま
たは電動式の切替バルブが使用され、注入材の流速と、
位置及び流路の容積に関連して上流側の切替えバルブを
作動させた後、上記のようにタイミングをずらして下流
側の切替えバルブを作動させている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような流路切替装置には、以下のような問題点があっ
た。すなわち、配管内を流れる反応材は相当な速さで流
れているので、上流側のバルブと下流側のバルブの切り
替えのタイミングがとりにくい。
【0013】これに対処するため、両バルブに切替制御
装置を設け、この切替制御装置にタイマーを接続した装
置が提案されている。この装置によれば、両バルブ切り
替え時間のずれを予めタイマーに設定しておくことによ
って、タイミングのずれを自動的に発生させることがで
きる。しかし、このような装置によっても、グラウトミ
キサーにおける反応材の残留量や圧送ポンプの機械的動
作の不均一によって、圧送ポンプの送り出し速度が一時
的に変化した場合には、切替タイミングが予め設定した
時間に合わないこともある。また、地盤の状態、掘削深
度等の施工条件に応じて注入速度を変化させる場合は、
タイマーの設定をその都度変更する必要があり、正確か
つ効率良い設定には難しい点があった。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
共用配管内に順位づけられて流される異種の注入材を、
互いに混合させることなく、種類ごとに別々の配管に分
岐させて送り出す作業を、注入材の流速の変化にかかわ
らず適切なタイミングによっておこなうことができる流
路切替装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、二種以上の流動体が別々
に流れる二本以上の配管の一部を、一つの共用配管に共
用させ、その共用配管の上流側端部に、当該端部に流れ
込む流動体の流路の切り替えをおこなう上流側バルブ
と、共用配管の下流側端部に、当該端部から流れ出す流
動体の流路の切り替えをおこなう下流側バルブを設けた
流路切替装置において、前記共用配管に流れる流動体の
量を直接または間接に測定する流量測定手段を設け、前
記上流側バルブの切り替えをおこなったときから前記流
量測定手段により測定を開始した流動体の流量が、前記
共用配管の容積と同一になったときに、下流側バルブを
切り替える切替制御手段を前記上流側バルブ、前記下流
側バルブおよび前記流量測定手段に接続したことを特徴
とする。
【0016】また、請求項2記載の発明は、前記流動体
として地盤強化用の注入材を用い、前記上流側の配管を
二本設け、前記上流側のそれぞれの配管に異なった種類
の注入材を収納した収納手段を接続し、前記上流側の配
管に対応させて、前記下流側の配管を二本設け、前記下
流側の配管に、地盤に挿入する注入管を接続し、前記配
管または前記共用配管の少なくとも一方に、前記収納手
段から前記注入材を引き出して、前記注入管に送り出す
ポンプを設けたことを特徴とする。
【0017】さらに、請求項3記載の発明は、前記切替
制御手段に、前記共用配管の容積を予め設定するための
流量設定手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】上記のような構成を有する本発明の作用は以下
の通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、ま
ず一種類の流動体を配管および共用配管内に流す。次
に、別の種類の流動体を流すために、切替制御手段によ
って上流側バルブを切り替えるが、下流側バルブは切り
替えない。すると、先の種類の流動体の最後尾に続いて
後の種類の流動体が共用配管に流れ込むが、下流側バル
ブは切り替えられていないので、先の種類の流動体は正
常な経路で共用配管から排出される。そして、上流側バ
ルブが切り替えられてから流量測定装置によって共用配
管を流れる流動体の量が直接または間接に測定され始
め、その測定された量が、共用配管の容積と同一になっ
た時点で、切替制御手段によって下流側バルブを切り替
える。すると、、ちょうど先の種類の流動体が共用配管
から排出された時点で切り替えがおこなわれることにな
るので、後の種類の流動体は先の種類の流動体の経路に
混ざることなく、別の経路の配管に送り出される。
【0019】また、請求項2記載の発明では、注入管を
地盤に挿入し、ポンプによって収納手段から注入材を引
き出して注入管に送り出す。このとき、注入材は、上記
のような手順で注入管に送り込まれ、地盤内で凝固する
ので地盤が強化される。
【0020】さらに、請求項3記載の発明では、流量設
定手段によって共用配管の容積を設定し、これにしたが
って上記のように注入材の経路の切り替えをおこなう。
【0021】
【実施例】以下、請求項1、請求項2および請求項3記
載の本発明に対応する一実施例を、図面に従って具体的
に説明する。なお、請求項1記載の流量測定手段は、圧
力流量測定装置、切替制御手段は切替制御装置、請求項
2記載の収納手段はグラウトミキサー、ポンプは二連圧
送ポンプ、請求項3記載の流量設定手段は、流量設定器
とする。注入管の構造は従来例と同様なので、同一の符
号を付し、説明を省略する。
【0022】(1)実施例の構成 本実施例の構成を、図1の系統図を用いて以下に説明す
る。すなわち、グラウトミキサーA,B1 ,B2 ,はグ
ラウトを収納した貯蔵室である。グラウトミキサーAに
は主材であるA材、グラウトミキサーB1 には瞬結用の
反応材であるB1 材、グラウトミキサーB2 には緩結用
の反応材であるB2 材が収納されている。グラウトミキ
サーAは、二連圧送ポンプの主材用ポンプ部9、圧力流
量測定装置17を介して配管8によって主材用パイプ7
に接続されている。また、グラウトミキサーB1 および
グラウトミキサーB2 は、配管10,11によって上流
側バルブ12に接続されている。なお、図中9および1
6は主材用ポンプ部と反応材用ポンプ部を示し、実際は
二連圧送ポンプとして一体化されたものである。
【0023】一方、注入管1側の瞬結用パイプ4および
緩結用パイプ6は、配管13,配管14によって下流側
バルブ15に接続されている。
【0024】そして、上流側バルブ12と下流側バルブ
15との間は、二連圧送ポンプの反応材用ポンプ部16
を介して共用配管18によって接続されている。
【0025】本実施例に用いる上流側バルブ12および
下流側バルブ15は、モーター、駆動部、電磁弁からな
る電磁式三方バルブである。上流側バルブ12は、グラ
ウトミキサーB1 およびグラウトミキサーB2 のどちら
からのグラウトを共用配管18に送り出すかを切り換え
る装置である。下流側バルブ15は、共用配管18を流
れるグラウトを、配管13(瞬結用パイプ4から内管3
へと続く経路側)および配管14(緩結用パイプ6から
外管2へと続く経路側)のどちらに送り出すかを切り換
える装置である。そして、二つのバルブの駆動部および
電磁弁を作動させるモーターは、ケーブル19,20に
よって切替制御装置21に接続されている。
【0026】この切替制御装置21は、電源に接続され
た電気回路、電子回路および流量設定器が内蔵された装
置であり、切替制御装置21には、ケーブル22によっ
て圧力流量測定装置17が接続されている。この圧力流
量測定装置17は、配管8に設けられ、上流側バルブ1
2の切り替えがおこなわれた後に配管8内に流れた主材
の量を測定する装置である。配管8に設けられた主材用
ポンプ部9と共用配管18に設けられた反応材用ポンプ
部16は、二連圧送ポンプとして一体化されているの
で、主材用ポンプ部9および反応材用ポンプ部16の一
定時間の吐き出し量の比は、一定の値に固定させること
ができる。したがって、配管8内の主材の流量の変化と
共用配管18内の反応材の流量の変化とが比例するの
で、配管8に流れる主材の量を測定することによって、
共用配管18に流れる反応材の量も間接的に測定するこ
とができる構成となっている。
【0027】そして、切替制御装置21における電気回
路は、二つのバルブのモーターに接続されていて、電子
回路の指示にしたがってバルブのモーターを作動させる
回路である。電子回路は、流量設定器にあらかじめ設定
された設定値と、圧力流量測定装置17によって測定し
た測定値とを比較して、測定値が設定値に達したら下流
側バルブ15の切り替えをおこなう指示を電気回路に送
る回路である。なお、流量設定器に設定する値は、共用
配管18の容積を意味する値である。
【0028】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は、以下のと
おりである。なお、図1中、主材であるA材が配管8、
主材用パイプ7を通って外管2に入る経路を「A側の経
路」とする。また、瞬結用の反応材であるB1 材が、グ
ラウトミキサーB1 から配管10,18,13を通って
瞬結用パイプ4から内管3に入る経路を「B1 側の経
路」とし、緩結用の反応材であるB2 材が、グラウトミ
キサーB2から配管11,18,14を通って緩結用パ
イプ6から外管2に入る経路を「B2 側の経路」とす
る。さらに、図2中、バルブの電磁弁が開かれた状態を
ONで示し、閉じた状態をOFFで示す。
【0029】まず、地盤内に注入管1を挿入する。そし
て、電子回路によってバルブのモーターを作動させて、
各バルブの電磁弁を所望の状態にする。この場合は、上
流側バルブ12および下流側バルブ15を、B1 側経路
はON、B2 側の経路はOFFにする。この状態で、瞬
結用の反応材であるB1 材を反応材用ポンプ部16によ
って送り込むと、反応材は「B1 側の経路」を通って内
管3に注入される。同時に、主材であるA材を主材用ポ
ンプ部9によって送り込むと、A材は「A側の経路」を
通って外管2内に入る。すると、従来例のようにA材お
びB1 材が混合され瞬結グラウトとなり、これによって
注入管の回りの地盤の粗間隙が充填され凝固する。
【0030】つぎに、凝固した瞬結グラウトの中心を緩
結グラウトによって充填するために、注入管1内に、A
材をおよびB1 材を送り込むが、その作用は以下の通り
である。
【0031】すなわち、まず上流側バルブ12のみを切
り替えて、B1 側経路をOFF、B2 側経路をONにす
る。すると、共用配管18には、瞬結用の反応材の後に
続いて緩結用の反応材が流れこむ。
【0032】つぎに、下流側バルブ15を切り替えて、
B1 側経路をOFF、B2 側経路をONにする。する
と、緩結用の反応材が配管14を通って緩結用パイプ6
から注入管1に入る。このとき、B2 材の先端部はB1
材の尾部を押しながら共用配管18内を通過していくの
で、下流側バルブ15の切り替えのタイミングが遅い
と、B1 材に続いてB2 材が配管13に流れこんでしま
う。逆に、下流側バルブ15の切り替えのタイミングが
早いと、B2 材の直前に残ったB1 材が配管14に流れ
込んでしまう。
【0033】このような事態を防ぐために、本実施例に
おいては、以下のようなバルブの切り替え作業がおこな
われる。これにはまず、前提として次のことが言える。
すなわち、上流側バルブ12を切り替えることにより共
用配管18内に流れ込むB1材の後続が途絶えた時か
ら、共用配管18に残ったB1 材がすべて排出されるま
でにかかる時間は、B1 材の流れる速度によって変動す
る。しかし、共用配管18内の容積は一定であるから、
共用配管18のB1 材がすべて排出されるまでの間に共
用配管18内を流れるB1 材の量は常に一定である。
【0034】そこで、まず、切替制御装置21に内蔵さ
れた流量設定器の設定値を共用配管18内の容積を意味
する値と同一にする。そして、上流側バルブ12の切り
替えがおこなわれた後に、配管8に流れた主材の量が圧
力流量測定装置17によって測定される。この主材の流
量を測定することは、上述のように、上流側バルブ12
の切り替えがおこなわれた後に共用配管18内を流れた
B1 材の量を、間接的に測定することになる。さらに、
このように測定された流量を示す測定値が切替制御手段
21の電子回路に送られる。そして、その測定値が流量
設定器の設定値と同一になったら、電子回路から電気回
路に指示が送られ、電気回路によって下流側バルブ15
の切り替えがおこなわれる。すると、緩結用の反応材が
配管14を通って緩結用パイプ6から外管2に入る。同
時に主材を外管2に注入することにより、従来例と同様
の地盤強化作業がおこなわれる。
【0035】(3)実施例の効果 以上のような本実施例の効果は以下の通りである。すな
わち、二つのバルブの切り替えのタイミングのズレの基
準を、時間ではなく、反応材の流量にしたので、反応材
の流速が変化しても、正確なタイミングでバルブの切り
替えをおこなうことができる。つまり、上流側バルブ1
2の切り替え後に、共用配管18の容積と同一の量のB
1 材が共用配管18内を流れたということは、B1 材が
共用配管18から完全に排出されたことと同じであるか
ら、その時に下流側バルブ15を切り替えれば、適切な
タイミングで切り替えがおこなわれることになる。
【0036】したがって、グラウトミキサーの残量や二
連圧送ポンプの送り出し量の変化に影響されることな
く、つねに適切なバルブの切り替えタイミングによっ
て、異種の反応材の混合を防ぐことができるので、故障
の少ない装置を構成することができる。
【0037】さらに注入装置には、通常、プリセットカ
ウンターと称する流量計を備えることがおこなわれてい
るので、このプリセットカウンターを本実施例における
圧力流量測定装置17として使用すれば、従来と比較し
てもとくにコスト高にはならずに容易に装置を構成する
ことができる。
【0038】(4)その他の実施例 なお、本発明は以上のような実施例に限定されるもので
はなく、各部材の種類、配置等は適宜変更可能である。
たとえば、上流側バルブ12として、反応材が流入する
二方向のどちらもOFFにすることができる構成のもの
を用いれば、上述の実施例と異なり、図3に示すよう
に、B1 材の最後尾とB2 材の最先端の間が空く。する
と、B1 材とB2 材との境界面において両者がまざるこ
とがなくなり、切り替えの効果がさらに向上する。
【0039】また、圧力流量測定装置17は配管内の反
応材の流量が測定できるものであれば、他の種類の測定
装置でもよい。また、その配置も異種の反応材が共用す
る配管内の流量が測定できる位置でであれば装置内のど
こに配設されていてもよい。たとえば、上述の実施例の
ように配管8に設けるのではなく、共用配管18に設け
ることによって、共用配管18に流れる注入材の量を直
接測定する構成にしてもよい。
【0040】そして、切替制御装置21の構成は上述の
ようなものでなくても、流量測定装置の測定値、および
流量設定器の設定値に基づいてバルブを適切に作動させ
ることができるものであればよい。
【0041】また、グラウトの注入装置においては、グ
ラウト流量計や薬液注入流量計と称する注入記録管理測
定装置を備えていることが一般的であり、この装置の付
属機能として流量設定器を付加させることも可能であ
り、このような構成にすれば割安に機能の追加をするこ
とが可能である。
【0042】さらに、本発明の対象となる注入材は、流
動体であればどのようなものでもよい。注入材の種類の
数も、バルブの切り替え数を増やし、それに対応させて
分岐させる配管の数を増やせば、二種類に限定されな
い。また、本発明は複数種の流動体を用いる装置であれ
ば、地盤強化用の注入装置以外の装置に適用することも
可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、共用配管
の流量測定手段と、バルブの切替制御手段を設けるとい
う簡単な構成によって、共用配管内に順位づけられて流
される異種の注入材を、互いに混合させることなく、種
類ごとに別々の配管に分岐させて送り出す作業を、注入
材の流速の変化にかかわらず適切なタイミングによって
おこなうことができるという優れた流路切替装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流路切替装置の一実施例を示す系統
図。
【図2】図1の流路切替装置のバルブの動作タイミング
フローチャート。
【図3】本発明の他の実施例による流路切替装置のバル
ブの動作タイミングフローチャート。
【図4】従来の注入管を示す透視側面図。
【符号の説明】
1…注入管 2…外管 2a…ボーリングヘッド 3…内管 4…瞬結用パイプ 5…合流パイプ 6…緩結用パイプ 7…主材用パイプ 8,10,11,13,14…配管 9…主材用ポンプ部 12…上流側バルブ 15…下流側バルブ 16…反応材用ポンプ部 17…圧力流量測定装置 18…共用配管 19,20,22…ケーブル 21…切替制御装置 A,B1 ,B2 …グラウトミキサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種以上の流動体が別々に流れる二本以
    上の配管の一部を、一つの共用配管に共用させ、前記共
    用配管の上流側端部に、当該端部に流れ込む流動体の流
    路の切り替えをおこなう上流側バルブと、共用配管の下
    流側端部に、当該端部から流れ出す流動体の流路の切り
    替えをおこなう下流側バルブを設けた流路切替装置にお
    いて、 前記共用配管に流れる流動体の量を直接または間接に測
    定する流量測定手段を設け、 前記上流側バルブの切り替えをおこなったときから前記
    流量測定手段により測定を開始した流動体の流量が、前
    記共用配管の容積と同一になったときに、下流側バルブ
    を切り替える切替制御手段を、前記上流側バルブ、前記
    下流側バルブおよび前記流量測定手段に接続したことを
    特徴とする流路切替装置。
  2. 【請求項2】 前記流動体として地盤強化用の注入材を
    用い、 前記上流側の配管を二本設け、 前記上流側のそれぞれの配管に異なった種類の注入材を
    収納した収納手段を接続し、 前記上流側の配管に対応させて、前記下流側の配管を二
    本設け、 前記下流側の配管に、地盤に挿入する注入管を接続し、 前記配管または前記共用配管の少なくとも一方に、前記
    収納手段から前記注入材を引き出して、前記注入管に送
    り出すポンプを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    流路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記切替制御手段に、前記共用配管の容
    積を予め設定するための流量設定手段を設けたことを特
    徴とする請求項2記載の流路切替装置。
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