JPH0860648A - グラウト注入用制御管理装置 - Google Patents

グラウト注入用制御管理装置

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JPH0860648A
JPH0860648A JP22273794A JP22273794A JPH0860648A JP H0860648 A JPH0860648 A JP H0860648A JP 22273794 A JP22273794 A JP 22273794A JP 22273794 A JP22273794 A JP 22273794A JP H0860648 A JPH0860648 A JP H0860648A
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JP
Japan
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grout
injection
injection amount
liquid
data
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JP22273794A
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English (en)
Inventor
Hiromi Shimoda
弘巳 下田
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SHOWA KISO KAIHATSU KK
Original Assignee
SHOWA KISO KAIHATSU KK
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトを
二重管ロッドを介して順次土中に注入することにより地
盤の固化改良を行なう二重管ロッド複合注入システムに
おけるグラウト注入用制御管理装置に関し、注入量デー
タの収集・保存の簡略化とデータ再利用の効率化を図る
ことを目的とする。 【構成】 瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの
注入量を設定するグラウト注入量設定手段と、グラウト
主液の流量から瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウ
トの注入量をリアルタイムに算出するグラウト注入量算
出手段と、該グラウト注入量算出手段によって算出され
る瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの注入量デ
ータを格納記憶する注入量データ記憶手段と、該データ
記憶手段に格納記憶されている注入量データをICカー
ド、磁気ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体に記
録する注入量データ記録手段とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二重管ロッド複合注入
システムにおけるグラウト注入用制御管理装置に係り、
特に、注入量データの収集・保存の簡略化、データ再利
用の効率化、ならびに注入量制御の最適化を図ったグラ
ウト注入用制御管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤改良のための薬液注入工法として、
二重管ロッド複合注入工法が知られている。この二重管
ロッド複合注入工法(以下、「複合注入工法」と略称)
の原理を図10に示す。まず最初に、図10(A)に示
すように、注水削孔などの方法によって二重管ロッドを
所定の深さまで打ち込んだ後、二重管ロッドの外管に水
ガラスや酸化シリカゾルなどのグラウト主液(以下、
「A液」と呼ぶ)を送給するとともに、内管に瞬結性反
応液(以下、「B1 液」と呼ぶ)を送給し、この2液を
二重管ロッド内で合流混合せしめることにより、ゲル化
時間の短い、いわゆる瞬結性一次グラウトを得る。そし
て、この瞬結性一次グラウトを二重管ロッドの先端に形
成した噴射孔を通じて土中へ噴射し、二重管ロッドの周
りに瞬結パッカーを形成する。
【0003】次いで、図10(B)に示すように、外管
にA液と緩結性反応液(以下、「B2 液」と呼ぶ)を送
給して合流混合せしめることにより、ゲル化時間の長
い、いわゆる浸透性二次グラウトを得る。そして、この
浸透性二次グラウトを土中に噴射し、土粒間隙浸透によ
って削孔周囲に浸透せしめることにより、地盤を固化す
るものである。上記注入処理は、二重管ロッドを一定距
離づつステップアップしていきながら、それぞれのステ
ップ位置で順次繰り返される。これによって、孔の周り
に沿って固化した地盤が形成され、地盤の改良が行われ
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した複
合注入工法を実施するには、瞬結性一次グラウトと浸透
性二次グラウトの注入量を正確に制御し、かつ、管理す
る必要がある。従来知られているグラウト注入用の制御
管理装置は、ペン書き記録計によって注入量や注入圧力
をチャート紙上に記録していったり、集計結果を記録紙
上に印字するものがほとんどであった。このため、従来
のグラウト注入用制御管理装置の場合、前回行なった注
入作業の結果を次回の注入作業に反映させることが難し
く、単に工事内容の記録資料として保存しておくという
だけのものがほとんどであった。また、記録紙は嵩張る
ために場所を取るとともに、紛失したり汚損することも
多く、その保管と管理に多大の手間がかかるという問題
もあった。
【0005】さらにまた、従来のグラウト注入用制御管
理装置は、瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの
切り換えをそれぞれの注入量を与える注入時間によって
設定しているものがほとんどであった。このため、設定
した注入量と実際の注入量とが一致しているという保証
がなく、瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの注
入量を正確に制御することが難しいという問題もあっ
た。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、第1の目的とするところは、
算出された瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの
注入量データをICカード、磁気ディスク、光磁気ディ
スクなどの記録媒体に記録保存することにより、注入量
データの収集・保存の簡略化とデータ再利用の効率化を
図ったグラウト注入用制御管理装置を提供することであ
る。
【0007】また、第2の目的とするところは、グラウ
ト主液(A液)の流量に基づいてグラウト主液に混合さ
れる瞬結性反応液(B1 液)と緩結性反応液(B2 液)
の切り換えタイミングを制御することにより、瞬結性一
次グラウトと浸透性二次グラウトの注入量を正確に制御
することのできるグラウト注入用制御管理装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1に、本発明に係るグ
ラウト注入用制御管理装置の原理構成を示す。本発明に
係るグラウト注入用制御管理装置は、瞬結性一次グラウ
トと浸透性二次グラウトを二重管ロッドを介して順次土
中に注入することにより地盤の固化改良を行なう二重管
ロッド複合注入システムにおけるグラウト注入用制御管
理装置であって、瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラ
ウトの注入量を設定するグラウト注入量設定手段と、A
液(グラウト主液)の流量から瞬結性一次グラウトと浸
透性二次グラウトの注入量をリアルタイムに算出するグ
ラウト注入量算出手段と、該グラウト注入量算出手段に
よって算出される瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラ
ウトの注入量データを格納記憶する注入量データ記憶手
段と、該注入量データ記憶手段に格納記憶されている注
入量データをICカード、磁気ディスク、光磁気ディス
クなどの所定の記録媒体に記録する注入量データ記録手
段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、前記グラウト注入量算出手段でリア
ルタイムに算出される注入量と前記グラウト注入量設定
手段に設定されている注入量とを比較することによりグ
ラウト主液に混合される瞬結性反応液と緩結性反応液の
切り換えタイミングを制御するバルブ切換制御手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、上記のように構成しているので、瞬
結性一次グラウトと浸透性二次グラウトのそれぞれの流
量がA液(グラウト主液)の流量に基づいてリアルタイ
ムに算出され、注入量データ記憶手段に格納記憶され
る。そして、この注入量データ記憶手段に格納記憶され
た注入量データは、注入量データ記録手段によってIC
カード、磁気ディスク、光磁気ディスクなどの所定の記
録媒体に記録保存される。
【0011】したがって、この記録媒体に記録保存した
注入量データを直接コンピュータで処理することができ
るので、従来のようにチャート紙や記録紙などをまった
く必要とすることなしに、コンピュータによって様々な
角度から作業内容を検討することが可能となる。また、
記録媒体に記録されたデータは簡単に読み取ることがで
きるので、前回の注入作業時の記録データを次回の注入
作業などに簡単に利用できるようになる。
【0012】また、グラウト注入量算出手段でリアルタ
イムに算出される注入量と前記グラウト注入量設定手段
に設定されている注入量とをバルブ切換制御手段で比較
することにより、A液(グラウト主液)に混合されるB
1 液(瞬結性反応液)とB2(緩結性反応液)の切り換
えタイミングを制御するようにしているので、瞬結性一
次グラウトと浸透性二次グラウトのそれぞれの注入量を
設定量に正確に一致させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図2に、本発明に係るグラウト注入用制
御管理装置を用いて構成した複合注入システムの全体構
成を示す。図中、1はA液(グラウト主液)を貯溜する
A液槽、2はB1 液(瞬結性反応液)を貯溜するB1
槽、3はB2 液(緩結性反応液)を貯溜するB2 液槽で
ある。なお、通常、瞬結性一次グラウトはゲル化時間が
短いことから「ショート」と呼ばれ、また、浸透性二次
グラウトをゲル化時間が長いことから「ロング」と呼ば
れている。したがって、以下の説明においては、場合に
応じて、「瞬結性一次グラウト」に代えて「ショート」
という語を、また、「浸透性二次グラウト」に代えて
「ロング」という語を用いることがある。
【0014】4はA液、B1 液、B2 液を送給するため
の注入ポンプである。A液槽1は、配管5、注入ポンプ
4、配管6、A液流量計7、配管8を介して二重管ロッ
ド9の外管側に接続されている。また、B1 液槽2は、
配管10を介してサクション側の電動モータ式三方弁1
1の一方の入力側弁口に接続され、B2 液槽3は配管1
2を介して三方弁11の他方の入力側弁口に接続されて
いる。さらに、三方弁11の出力側弁口は、配管13、
注入ポンプ4、配管14を介してデリバリー側の電動モ
ータ式三方弁15の入力側弁口に接続されている。
【0015】また、デリバリー側の三方弁15の一方の
出力側弁口は、配管17を介して二重管ロッド9の内管
側に接続され、さらに、この三方弁15の他方の出力側
弁口は、配管16を介してA液流量計7の下流側に接続
されている。B1 液とB2 液の切り換えは、これら2つ
の三方弁11,15を制御することにより行なわれる。
18は本発明に係るグラウト注入用制御管理装置、19
はプリンタ、20はボーリングマシン、21は二重管ロ
ッド9の一定距離の引き上げ指示を行なうステップアッ
プ指示用表示器である。
【0016】図3に、前記図2中に示した本発明に係る
グラウト注入用制御管理装置18の具体的な回路構成例
を示す。図において、31はCPU、32は後述する本
発明によるすべての制御と演算処理を実現するための制
御管理用プログラムを格納されたROM、33はワーキ
ングメモリとデータ一時格納メモリを構成するRAM、
34は外付けプリンタ用のインターフェース、35は表
示器類、36はキーやスイッチ類を備えた操作パネル、
37は磁気ディスクに対してデータの読み書きを行なう
データ記録装置、38は入出力信号用インターフェース
である。
【0017】また、図4に、前記複合注入用制御管理装
置18の正面外観図を示す。図において、37は記録媒
体たる磁気ディスクにデータを記録するためのデータ記
録装置、41はショートとロングの注入量を各ステップ
別、各ステップ段別に設定する設定器とその表示器、4
2は手動設定操作部、43は初期設定操作部、44は自
動/手動切換スイッチ、45は1ステップの注入終了確
認のための定量スイッチ、46は定量注入確認のための
ブザースイッチ、47は三方弁11,15をショート側
とロング側へ手動で切り換えるためのバルブ手動切換ス
イッチ、48は二重管ロッド9を所定距離だけ引き上げ
るように指示するステップアップ指示スイッチである。
【0018】49は注入終了後において配管を清掃する
時に作動させる水洗いスイッチ、50は注入ポンプ停止
スイッチ、51は注入ポンプ吐出圧異常警報ランプ、5
2は注入作業終了スイッチ、53はステップ段位置を表
示するステップ段表示器、54は設定確認スイッチ、5
5はショートプリセット値設定スイッチ、56はステッ
ププリセット値設定スイッチ、57はロングプリセット
値設定スイッチ、58は設定スイッチ、59はステップ
数表示器、60はショート注入量表示器、61はロング
注入量表示器、62はショートプリセットカウンタ、6
3はロングプリセットカウンタ、64はステッププリセ
ット表示器、65はショートプリセット値表示器、66
はロングプリセット値表示器である。
【0019】次に、図5〜図7のフローチャートを参照
して上記実施例の動作を説明する。注入作業の開始に先
立ち、まず、グラウト注入用制御管理装置18の設定器
41によって、図8に示すように、これから薬液注入を
行なう対象孔について、その孔番号、注入する瞬結性一
次グラウトと浸透性二次グラウトの複合比率、各注入ス
テップ位置における瞬結性一次グラウトと浸透性二次グ
ラウト注入量をステップ段別に順次設定する(ステップ
S1)。これらの設定値はグラウト注入用制御管理装置
18内のRAM33に格納されるとともに、ステッププ
リセット表示器64、ショートプリセット値表示器6
5、ロングプリセット値表示器66などに表示される
(ステップS2)。また、データ記録装置に37に磁気
ディスクをセットし、データの記録に備える(ステップ
S3)。
【0020】次いで、初期設定操作部43によって注入
モードを設定するとともに、装置全体にリセットをか
け、すべての機器を初期状態に戻す。また、2つの三方
弁11,15を切り換える際にその間の配管に残存して
いる液が他側へ混入してしまうことがないようにタイム
ラグを与えて切り換えるようにするために、この2つの
三方弁11,15間を結ぶ管路容積に相当する注入量を
遅延流量積算値としてセットする(ステップS4)。こ
れらのデータもRAM33に格納される。
【0021】上記のようにして各設定を完了した後、注
入ポンプ4を駆動し、薬液の注入を開始する(ステップ
S5)。これによりショート(瞬結性一次グラウト)の
注入開始を示すランプ(図示せず)が点灯するとともに
(ステップS6)、グラウト注入用制御管理装置18の
CPU31は、サクション側の三方弁11をB1 液槽2
側に、また、デリバリー側の三方弁15を配管17側に
切り換える。
【0022】注入ポンプ4が作動開始すると、A液槽1
のA液は配管5、注入ポンプ4、配管6、A液流量計
7、配管8を介して二重管ロッド9の外管側に送給され
る。また、B1 液層2のB1 液は配管10、三方弁1
1、注入ポンプ4、配管14、三方弁15、配管17を
介して二重管ロッド9の内管側に送給される。二重管ロ
ッド9の外管と内管に送給されたA液とB1 液は、二重
管ロッド9内で混合されて瞬結性一次グラウトとなり、
二重管ロッド9の先端の孔から土中に噴射される。
【0023】A液流量計7は配管6内を流れるA液の流
量を検出し、その積算流量をグラウト注入用制御管理装
置18に次々と送る(ステップS7)。CPU31は、
このA液の積算流量データをRAM33に格納した後、
このA液の積算流量に基づいてその時の瞬結性一次グラ
ウトの総注入量をリアルタイムに算出する(ステップS
8)。この瞬結性一次グラウトの総注入量は、総注入量
=(A液積算流量×注入係数)の式から算出することが
できる。式中の注入係数は、注入ポンプ4のA液とB液
の吐出比をA:Bとするとき、(A+B)/Aで与えら
れる。
【0024】例えば、いま、A液流量計7から送られて
きたA液の積算流量値が200[リットル]、注入ポン
プ4のA液とB液の吐出比A:B=2:1の場合、注入
係数=(A+B)/A=1.5であるから、その時点に
おける瞬結性一次グラウトの総注入量は、(200×
1.5)=300[リットル]となる。このようにして
算出された瞬結性一次グラウトの総注入量は、ショート
注入量表示器60に次々と更新表示されるとともに、R
AM33に格納される。
【0025】CPU31は、上記算出された瞬結性一次
グラウトの総注入量と、プリセットカウンタ62に表示
されている当該ステップにおける瞬結性一次グラウトの
設定注入量とを比較し、総注入量が設定注入量に達した
か否かを監視する。(ステップS9)。そして、総注入
量が設定注入量に一致すると、瞬結性一次グラウトのの
注入を終了し(ステップS10)、引き続いて浸透性二
次グラウトを注入するために、三方弁11,15を切り
換える(ステップS11)。
【0026】なお、この際における三方弁11,15の
切り換えは、配管13,14の間に残存するB1 液が浸
透性二次グラウトに混入しないようにするため、2つの
三方弁11,15にタイムラグを与えて行なわれる。す
なわち、まず最初に、サクション側の三方片11をB1
液槽2側からB2 液槽3側に切り換えた後、配管13,
14の間に存在するB1 液の全量がデリバリー側の三方
弁15から配管17へ完全に出終わった時点で、デリバ
リー側の三方弁15を配管14と配管16が連通するよ
うに切り換える。このようなタイムラグを与えるには、
前述ステップS4で初期設定した遅延流量積算値を利用
し、サクション側の三方弁11を切り換えた後、瞬結性
一次グラウトの注入量が当該遅延流量積算値に相当する
注入量にに達したときにデリバリー側の三方弁15を切
り換えれるようにすればよい。
【0027】上記のようにして2つの三方弁11,15
が切り換えられると、引き続いて浸透性二次グラウト
(ロング)の注入が開始され(ステップS12)、浸透
性二次グラウト(ロング)の注入開始を示すランプ(図
示せず)が点灯する(ステップS13)。A液槽1のA
液は配管5、注入ポンプ4、配管6、A液流量計7、配
管8を介して二重管ロッド9の外管側に送給される。ま
た、B2 液層3のB2 液は配管12、三方弁11、注入
ポンプ4、配管14、三方弁15、配管16を介して、
A液流量計7の下流側の配管8に送給される。A液とB
1 液は配管8内で合流混合されて浸透性二次グラウトと
なり、二重管ロッド9の先端の孔から土中に噴射され
る。
【0028】そして、A液流量計7は、前述した瞬結性
一次グラウトの場合と同様に、配管6内を流れるA液の
流量を検出し(ステップS14)、その積算流量をグラ
ウト注入用制御管理装置18に次々と送り、RAM33
に格納する。CPU31は、このA液の積算流量から浸
透性二次グラウトの総注入量をリアルタイムに算出する
(ステップS15)。この浸透性二次グラウトの総注入
量は、前述した瞬結性一次グラウトの場合と同じく、総
注入量=(A液積算流量×注入係数)の式より算出する
ことができる。
【0029】例えば、いま、A液流量計7から送られて
きたA液の積算流量値が800[リットル]、注入ポン
プ4のA液とB液の吐出比A:B=2:1の場合、その
時点における瞬結性一次グラウトの総注入量は、(80
0×1.5)=1200[リットル]となる。このよう
にして算出された浸透性二次グラウトの総注入量は、ロ
ング注入量表示器61に次々と更新表示されるととも
に、RAM33に格納される。
【0030】CPU31は、上記算出された浸透性二次
グラウトの総注入量と、プリセットカウンタ63に表示
されている当該ステップにおける浸透性二次グラウトの
設定注入量とを比較し、総注入量が設定注入量に達した
か否かを監視する。(ステップS16)。そして、総注
入量が設定注入量に一致すると、浸透性二次グラウトの
注入を終了する(ステップS17)。
【0031】このようにして1ステップ分の瞬結性一次
グラウト(ショート)と浸透性二次グラウト(ロング)
の注入が終わると、CPU31は、ステップ数カウンタ
59のカウント値を1アップすとともに、2つの三方弁
11と15を前述したと同様にタイムラグを与えてショ
ート注入側へ切り換える(ステップS18)。そして、
今回の注入作業がその孔における薬液注入の最終ステッ
プであったか否かを判定し(ステップS19)、最終ス
テップであった場合にはステップS20へ移行し、ま
た、最終ステップでなかった場合にはステップS21へ
移行する。
【0032】最終ステップでなかった場合は、1ステッ
プの注入終了確認用の定量スイッチ45を押した後(ス
テップS21)、ステップアップ指示表示器21に二重
管ロッド9を1ステップだけ引き上げるように指示を出
す(ステップS22)。これにより、作業員はボーリン
グマシン20によって二重管ロッド9を1ステップだけ
引き上げ、次の薬液注入に備える。
【0033】そして、このステップ引き上げによって、
ステップ段(すなわち地層)が図8に例示したようにそ
れまでのステップ位置のものと変わるか否かを判定する
(ステップS23)。ステップ段が変わる場合には、そ
のステップ段に設定した複合比率、注入量の設定データ
をRAM33から読み出して設定した後(ステップS2
4)、再びステップS6に戻り、この新たな設定値に基
づいて当該新たなステップにおける注入作業を行なう。
また、ステップS23においてステップ段が変わらない
と判定された場合には、そのままステップS6に戻り、
それまでの設定値を連続して使用し、当該新たなステッ
プにおける注入作業を行なう。
【0034】上記した瞬結性一次グラウト(ショート)
と浸透性二次グラウト(ロング)の注入作業を各ステッ
プ、各ステップ段別に順次繰り返して実行することによ
り、図10で説明したように削孔に沿って固化した地盤
が形成される。そして、すべてのステップ段、ステップ
について注入作業が完了すると(ステップS19)、完
了スイッチをオンすることにより(ステップS20)、
計測を完了する(ステップS25)。
【0035】前記計測終了後、注入作業終了キー12を
オンすると(ステップS26)、RAM33に格納され
ている孔番号、瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウ
トの各ステップ、各ステップ段毎の注入流量データなど
の各種のデータがデータ記録装置によって磁気ディスク
に記録される(ステップS27)。さらに、これらのデ
ータはプリンタ19にも転送され、このデータに基づい
て、図9に示すような注入作業日報が印字作成される
(ステップS27)。この図9に示す注入作業日報は、
図8に示した各ステップ段の各ステップ位置における瞬
結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの実際の注入流
量を示すものである。
【0036】上記のようにして磁気ディスクに記録格納
されたデータは、持ち運びに便であとともに、そのまま
直接コンピュータにかけて処理を行なうことが可能とな
る。したがって、コンピュータを用いて種々の分析を行
なうことができるとともに、次回の注入作業にも簡単に
利用することができる。
【0037】なお、前記実施例では記録媒体として磁気
ディスクを用いたが、これに限定されるものではなく、
ICカード、光磁気ディスクなど、他の記録媒体を用い
ることができるものである。また、三方弁11,15と
して電動モータ式のものを用いたが、電磁式、油圧式な
ど、他の駆動形式のものを用いてもよいことも当然であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るグラ
ウト注入用制御管理装置は、グラウト主液の流量から瞬
結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの注入量をリア
ルタイムに算出し、この算出される瞬結性一次グラウト
と浸透性二次グラウトの注入量データをICカード、磁
気ディスク、光磁気ディスクなどの所定の記録媒体に記
録して保存するようにしたので、注入作業結果の集計管
理が極めて簡単になる。また、従来のようにチャート紙
や記録紙によってデータを保存しておく必要がないの
で、その保管と管理が極めて簡単となる。また、記録保
存したデータを直接コンピュータにかけて処理すること
ができるので、データの種々の利用が可能であり、たと
えば前回の作業データを分析して次回の作業に役立てる
ことができるなど、その利用価値は極めて大きなものと
なる。
【0039】さらに、本発明に係るグラウト注入用制御
管理装置は、グラウト注入量算出手段でリアルタイムに
算出される注入量と前記グラウト注入量設定手段に設定
されている注入量とをバルブ切換制御手段によって比較
することによりグラウト主液に混合される瞬結性反応液
と緩結性反応液の切り換えタイミングを制御するように
したので、注入薬液量の最適な制御と管理を実現するこ
とができ、施工品質の向上を図ることができる。また、
注入深度と土質条件に応じて瞬結性一次グラウトと浸透
性二次グラウトの複合比率や注入量を自由にコントロー
ルすることができるので、注入作業の効率と注入品質の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグラウト注入用制御管理装置の原
理構成図である。
【図2】本発明に係るグラウト注入用制御管理装置を用
いて構成した複合注入システムの全体構成図である。
【図3】前記グラウト注入用制御管理装置の具体的な回
路構成を示す図である。
【図4】前記グラウト注入用制御管理装置の正面外観図
である。
【図5】前記複合注入システムの動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】前記複合注入システムの動作を示すフローチャ
ート(図5の続き)である。
【図7】前記複合注入システムの動作を示すフローチャ
ート(図6の続き)である。
【図8】本発明に係るグラウト注入用制御管理装置にお
けるグラウト注入量の設定ステップの一例を示す説明図
である。
【図9】本発明に係るグラウト注入用制御管理装置によ
って作成された注入作業日報の一例を示す図である。
【図10】二重ロッド複合注入工法の原理説明図であ
る。
【符号の説明】
A グラウト主液 B1 瞬結性反応液 B2 緩結性反応液 1 A液槽 2 B1 液槽 3 B2 液槽 4 注入ポンプ 7 A液流量計 9 二重管ロッド 11 サクション側の三方弁 15 デリバリー側の三方弁 18 グラウト注入用制御管理装置 19 プリンタ 20 ボーリングマシン 21 ステップアップ指示表示器 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34 プリンタ用インターフェース 35 表示器類 36 操作パネル 37 データ記録装置 38 入出力信号用インターフェース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウ
    トを二重管ロッドを介して順次土中に注入することによ
    り地盤の固化改良を行なう二重管ロッド複合注入システ
    ムにおけるグラウト注入用制御管理装置であって、 瞬結性一次グラウトと浸透性二次グラウトの注入量を設
    定するグラウト注入量設定手段と、 グラウト主液の流量から瞬結性一次グラウトと浸透性二
    次グラウトの注入量をリアルタイムに算出するグラウト
    注入量算出手段と、 該グラウト注入量算出手段によって算出される瞬結性一
    次グラウトと浸透性二次グラウトの注入量データを格納
    記憶する注入量データ記憶手段と、 該注入量データ記憶手段に格納記憶されている注入量デ
    ータをICカード、磁気ディスク、光磁気ディスクなど
    の所定の記録媒体に記録する注入量データ記録手段とを
    備えたことを特徴とするグラウト注入用制御管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のグラウト注入用制御管
    理装置において、 前記グラウト注入量算出手段でリアルタイムに算出され
    る注入量と前記グラウト注入量設定手段に設定されてい
    る注入量とを比較することによりグラウト主液に混合さ
    れる瞬結性反応液と緩結性反応液の切り換えタイミング
    を制御するバルブ切換制御手段を設けたことを特徴とす
    るグラウト注入用制御管理装置。
JP22273794A 1994-08-25 1994-08-25 グラウト注入用制御管理装置 Pending JPH0860648A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101698970B1 (ko) 2016-08-26 2017-01-23 지원섭 약액주입공법용 그라우팅 자동화시스템
JP2022162990A (ja) * 2021-04-13 2022-10-25 フジモリ産業株式会社 注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラム
JP2022162826A (ja) * 2021-04-13 2022-10-25 フジモリ産業株式会社 注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラム

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JP2022162990A (ja) * 2021-04-13 2022-10-25 フジモリ産業株式会社 注入管理システム及び注入管理方法、並びにプログラム
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