JP2005120673A - 多液同時注入システム - Google Patents

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節男 伊藤
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義宏 阿部
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Abstract

【課題】 数種類の注入液を液路の途中またはその先端で任意の混合比率で調合することが可能となり、混合液の性質(浸透性、粘性、凝結、硬化時間、強度等)の調整範囲が大きく広がり、その結果、薬液またはセメント注入工事における止水効果・補強効果の向上、それらにともなう経済性の改善を期待することができる。
【解決手段】 複数の注入液をグラウトミキサに接続する注入ポンプから地盤に挿入する注入管に同時に送る際に、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備え、液路を流れてくる注入液の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら検出値に基いて、制御弁の開閉を制御することにより注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出すグラウト流量制御装置8を、少なくともA液(第1注入液)の注入ポンプ6から注入管4への液路に配設し、また、各注入液相互を所望の割合で供給するように前記グラウト流量制御装置8を制御するグラウト流量比率設定装置9を設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ダム、トンネル、都市土木等の薬液注入工法での、多液混合同時注入における流量圧力の自動制御を行う多液同時注入システムに関するものである。
薬液注入工法は、地盤の中に固化材(薬液)を注入して固結土を造成し、地盤の透水性を低下させるとともに、地盤を強化する工法である。薬液注入工法での多液注入、例えば、注入液として、セメントミルク等の懸濁型注入液(A液)と水ガラス系等の溶液型注入液(B液)などの二液混合グラウチングでは、グラウトミキサで作成する注入液Aと注入液Bをポンプで地盤に挿入する注入管に送り、これら注入液Aと注入液Bを配管経路の途中または注入管の先端で混合して地盤に吐出するものである。
このような二液混合グラウチングで注入液の圧力、流量を管理する方法としては、図13に示すように、従来、薬液注入ポンプによる方法によるものである。
図13において、図中1、2は注入液Aと注入液Bのグラウトミキサであるが、これらグラウトミキサ1、2の注入液Aと注入液Bは薬液注入ポンプ3からそれぞれの配管経路で注入管4の注入孔4aに送られる。そして、薬液注入ポンプ3からの各配管経路に薬液流量圧力測定装置5で計測してこの薬液注入ポンプ3を制御する。
前記薬液注入ポンプ3に使用されるポンプはピストン式またはプランジャ式のポンプで、吐出量(流量)を制御する機能を有し、二種類の注入液(注入液Aと注入液B)を等量で吐出できる。なお、1台の薬液注入ポンプ3とせずに2台のポンプとしてもよい。
このように圧力制御については、作業員が薬液流量圧力測定装置5の圧力表示を目で見て確認しながら、薬液注入ポンプ3の吐出量を調整することで、間接的に調整を行う。注入配管は単管×2系列である。
なお、このような薬液注入工法での、二液混合グラウチングにおける流量圧力の制御に関する特許文献は存在しない。
前記図13の薬液注入ポンプによる制御方式では制御に人手を介在しなければならないものである。
また、扱う注入液は2種類のものに限られ、しかも、混合比率は1:1に固定されている。
しかも、注入液Aと注入液Bの二種類の注入液を配管経路の途中または注入管4の先端で合流させると、注入液が互いに干渉し合い、圧力、流量が不規則に変化するので、このような二種類の注入液の混合割合を1:1に保つには、迅速かつ微妙な制御を連続的に行う必要がある。そのためには前記のごとく制御に人手を介在させるものでは、圧力、流量の変化に追随できない場合が多い。
この発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、数種類の注入液を任意の混合比率で調合することが可能となる多液同時注入システムを提供することにある。
請求項1記載のこの発明は前記目的を達成するため、複数の注入液をグラウトミキサに接続する注入ポンプから地盤に挿入する注入管に同時に送る際に、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備え、液路を流れてくる注入液の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら測定値に基いて、制御弁の開閉を制御することにより注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出すグラウト流量制御装置を、少なくともA液(第1注入液)の注入ポンプから注入管への液路に配設し、また、各注入液相互を所望の割合で供給するように前記グラウト流量制御装置を制御するものとして、仕様で定められた混合液の流量設定値と各注入液の混合割合を基にA液の流量設定値を算出し、それに基づいてA液の流量制御を行い、また、A液の流量の測定値とB液(第2注入液)の混合比率を基にB液の流量設定値を算出し、それに基づいてB液の流量制御を行うグラウト流量比率設定装置を設けたことを要旨とするものである。
請求項1記載のこの発明によれば、注入ポンプから地盤に挿入する注入管に流れる各注入液の流量を、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備えており、液路を流れてくる注入液の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら測定値に基いて、制御弁の開閉を制御することによって、注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出すグラウト流量制御装置で制御するが、この際、グラウト流量比率設定装置によってそれぞれ所望の割合で供給するように流量を制御できる。
請求項2記載のこの発明は、グラウト流量制御装置には、グラウトミキサに、余剰の注入液を戻す戻し路を接続することを要旨とするものである。
請求項2記載のこの発明によれば、グラウト流量制御装置が制御弁の開閉を制御することによって、注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出す際に、この戻し路への注入液の送り出しも前記制御弁が行うようになっている。つまり、液路への注入液の流量を抑えたいときには、液路を流れてくる注入液の一部を制御弁によって戻し路に送り出して、グラウトミキサ内に戻すことで余剰の注入液を再利用できるなど、無理や無駄のない制御弁での流量制御が得られる。
請求項3記載のこの発明は、グラウト流量比率設定装置でのB液の流量制御は、B液側の注入ポンプを可変吐出型とし、この可変吐出型注入ポンプにグラウト流量比率設定装置から制御信号を送ることで行うことを要旨とするものである。
請求項3記載のこの発明によれば、B液の液路は単路式のものですむ。
請求項4記載のこの発明は、グラウト流量比率設定装置でのB液の流量制御は、A液(第1注入液)の注入ポンプから注入管への液路に配設したグラウト流量制御装置と同様なグラウト流量制御装置をB液の注入ポンプから注入管への液路に配設し、このグラウト流量制御装置にグラウト流量比率設定装置から制御信号を送ることで行うことを要旨とするものである。
請求項4記載のこの発明によれば、B液の流量制御は、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備えており、液路を流れてくる注入液の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら測定値に基いて、制御弁の開閉を制御することによって、注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出すグラウト流量制御装置で制御するものであり、B液用の注入ポンプは可変吐出型注入ポンプでなくともよい。
請求項5記載のこの発明は、グラウト流量比率設定装置は、さらに、A液(第1注入液)の流量の測定値とC液(第3注入液)の混合比率を基にC液の流量設定値を算出し、それに基づいてC液の流量制御を行うことを要旨とするものである。
請求項5記載のこの発明によれば、A液(第1注入液)、B液(第2注入液)、C液(第3注入液)の三液の同時注入を実現できるものである。
以上述べたように本発明の多液同時注入システムによれば、数種類の注入液を液路の途中またはその先端で任意の混合比率で調合することが可能となる。そのため、混合液の性質(浸透性、粘性、凝結、硬化時間、強度等)の調整範囲が大きく広がり、その結果、薬液またはセメント注入工事における止水効果・補強効果の向上、それらにともなう経済性の改善を期待することができる。
以下、図面について本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の多液同時注入システムの第1実施形態を示す説明図で、A液(第1注入液)とB液(第2注入液)との二液同時注入の場合で、注入液の種類は、注入液A:セメントミルク(懸濁型注入液)、注入液B:水ガラス(溶液型注入液)であり、注入液の用途としては、通常はセメントミルクの注入を行い、地表への漏出防止、湧水の逆流防止等の理由で、注入液をゲル化(≒凝結)させる必要が生じた場合、セメントミルクに水ガラスを混合するものである。
また、この第1実施形態は、懸濁型注入液に循環路式注入配管、溶液型注入液に単路式注入配管を用いる例である。
注入液Aと注入液Bのグラウトミキサ1、2にはそれぞれ注入ポンプとしてのグラウトポンプ6、7が接続され、注入液Aと注入液Bはこのグラウトポンプ6、7から途中の合流管11で合流して注入管4の注入孔4aに送られる。
この合流管11は、流量制御を安定させるため、図8〜図10に示すように、急縮管11aと貫入型T字管11bの2つの継手を組み合わせた。貫入型T字管11bは図示のように一方の管に他方の管の先端が入り込み、かつその先端は上流側が長く突き出るようにテーパーの切口となるもので、これら急縮管11aと貫入型T字管11bは、A液側への逆流の緩和を図る特殊継手であり、合流部付近の流れの安定化に寄与する。
また、B液を一時的に使用する場合には、B液側への逆流防止を防止するため図11に示すように貫入型T字管11b内に逆止弁11cを設ける。
図5に注入管4の詳細を示すと、注入ロッド(ボーリングロッド)30の上端部には注入ヘッドとしての注入孔4aがあり、先端部にはエアーパッカー32を配設したパッカーヘッド31を設けている。図示の例はチューブ式であり、エアーパッカー32の膨張用の窒素を供給するエアーチューブ33を注入ロッド30の外周に取り付けたが、エアー通路を注入ロッド30の中に形成することも可能である。図中34はチッソボンベ、ロッドホルダー35である。
注入液Aと注入液Bは合流管11で合流して注入孔4aを介して注入管4に入り、先端で突出されるが、合流管11と注入孔4aとの間には、静止型混合器12を配設する。
この静止型混合器12は各注入液を混合するものであり、スタティックミキサと称されている。図7に示すように、駆動部を持たない管型の混合器であり、駆動部を持たない管型の混合器であり、円筒状の管27と、この管27内に設置された複数のエレメント28とを備えて構成されている。エレメント28の形状は、例えば、長方形の板を左右逆方向に180度ひねったもので、このエレメント28は左右交互にそれぞれ直交するように管27内に設置されている。
なお、注入管4を2ショット方式(二液が注入管の先端で合流する)のものでは、前記静止型混合器12は不要となる。
グラウトポンプ6から注入管4への液路配管で、前記合流管11の手前に、図6に示すような、圧力検出器24、流量検出器(電磁流量計)25、制御弁20等を備え、液路を流れてくる注入液の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器24、流量検出器25で検出するとともに、これら測定値に基いて、バルブ制御部としての制御弁20の開閉を制御することにより注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出すグラウト流量制御装置8を設ける。
このグラウト流量制御装置8は、岩盤や構造物に危険な影響を与えないために注入圧力が設計上の計測値を超えないようにグラウトポンプ6側に吐出流量をリターンさせる機能を有するが、前記制御弁20に対応して入口21、出口22、リターン口23を設けた。図中26はキャスタである。
前記グラウト流量制御装置8を設けるに際して、グラウトミキサ1に、余剰の注入液を戻す戻し路18をリターン口23に接続する。
一方、注入液Bのグラウトミキサ2に接続される注入ポンプとしてのグラウトポンプ7は、これを可変吐出型注入ポンプとし、また、グラウトポンプ7から注入管4への液路配管に流量・圧力センサ10を配設した。
各注入液相互を所望の割合で供給するように前記グラウト流量制御装置8を制御するものとして、仕様で定められた混合液の流量設定値と各注入液の混合割合を基にA液の流量設定値を算出し、それに基づいてA液の流量制御を行い、また、A液の流量の測定値とB液(第2注入液)の混合比率を基にB液の流量設定値を算出し、それに基づいてB液の流量制御を行うグラウト流量比率設定装置9を設けた。
このグラウト流量比率設定装置9にはパソコン等が利用でき、前記グラウト流量制御装置8の圧力検出器24、流量検出器(電磁流量計)25の測定出力を受け、制御信号をグラウト流量制御装置8を介して、制御弁20を制御する。また、グラウト流量比率設定装置9は、可変吐出型注入ポンプであるグラウトポンプ7と信号線で接続され、このグラウトポンプ7の運転を制御できるものである。
また、グラウト流量比率設定装置9は流量・圧力センサ10からの出力を受け、これに基づいてグラウトポンプ7等の制御も可能である。
図12はグラウト流量比率設定装置9のブロック回路図で、電気信号を物理量(流量・圧力)に変換するスケーリング回路9a、混合比率をもとに二液の流量の大小を判定する主/従制御判別回路9b、流量の大きな側の信号(例えばA液の流量>B液の流量の場合、A液側の信号)を主制御回路へ渡す主/従制御振り分け回路9c、主側について、流量または圧力のどちらか一方の制御を割出し、設定値と入力値の差を求める主制御用流量・圧力偏差量算出回路9d、主側について、設定値と入力値の差に応じた電動弁の開閉信号を出力する主制御用電動弁駆動開閉判別回路9f、従側について、主側の注入液の流量と混合比率をもとに算出した流量の設定値と入力値の差を求める従制御用流量・圧力偏差量算出回路9e、従側について、設定値と入力値の差に応じた電動弁の開閉信号を出力する従制御用電動弁駆動開閉判別回路9g、主/従判別回路からの信号(9f、9gからの信号)に応じて主制御出力と従制御出力を切り替える主/従制御切替回路9hとからなる。
次に、使用法について説明する。準備として、A液側のグラウトミキサ1〜グラウトポンプ6〜グラウト流量制御装置8の間でセメントミルク(A液)を循環する。
グラウト流量比率設定装置9が、セメントミルク(A液)の流量・圧力の設定にしたがって、制御信号(制御弁20の開度を調整する信号)をA液側のグラウト流量制御装置8に送る。
[注入開始]
A液側のグラウト流量制御装置8が制御弁20を調整し、セメントミルクの流れが注入孔4aへ向かう。この時点では、B液側は注入を行わない。
[セメントミルクの流量・圧力の制御]
グラウト流量比率設定装置9は、セメントミルクについて流量・圧力の測定値(A液側のグラウト流量制御装置8が測定)と設定値を照合し、その差異に応じて、A液側のグラウト流量制御装置8に制御信号(制御弁20の開度に応じて注入孔4aへ送る量すなわちサプライ量と、グラウトミキサ1に戻す量すなわちリターン量が増減する)を送る。通常は、この状態で注入を行う。
[二液注入の準備]
二液注入が指示されると、グラウト流量比率設定装置9は、二液の混合後の流量(設定値)と二液の混合割合をもとに、セメントミルクの流量(設定値)を変更する。
[二液注入の開始]
グラウト流量比率設定装置9は、セメントミルクの流量(測定値)と二液の混合割合をもとに、水ガラスの流量(設定値)を計算し、その制御信号(吐出量を調整する信号)をB液側のグラウトポンプ7(可変吐出量型)に送る。
これを受けて、B液側のグラウトポンプ7(可変吐出量型)はグラウトポンプを運転し、水ガラスを注入孔4a側へ送り出す。
[二液注入の制御]
・セメントミルクの制御
前記[セメントミルクの流量・圧力の制御]と同様(圧力制御はA液側で行う)。ただし二液の混合割合が変更された場合は、それに応じて流量(設定値)を変更する。
・水ガラスの制御
B液側の水ガラスの制御は、グラウト流量比率設定装置9が(1)セメントミルクの流量(測定値)の変化に合わせて(混合割合に応じて)、水ガラスの流量(設定値)を随時変更すること、(2)流量の測定値(B側の流量センサが測定)と設定値を照合し、B液側のグラウトポンプ(可変吐出量型7)に制御信号を送ることで行う。
[混合方法]
1.5ショット方式(二液が注入孔口の手前で合流)では、静止型混合器12を用いる。ただし前記のごとく、2ショット方式(二液が注入管の先端(孔内)で合流)では、これらは不要となる。
図2は本発明の第2実施形態を示すもので、注入液の種類としては、注入液A:セメントミルク(懸濁型注入液)、注入液B:セメント系急硬材の懸濁液(懸濁型注入液)(以下、急硬ミルクと称する)の場合である。
また、注入液の用途としては、両者を混合した注入液はある時間が経過するとゲル化(≒凝結)する。その時間(ゲルタイム)は両者の混合割合により変動する。二液の混合割合を調整することによって、混合後の注入液のゲルタイムを変化させながら注入を行う。例えば注入の初期にはゲルタイムを長く設定して注入液の浸透を図り、後期にはゲルタイムを短く設定して注入の収束を図る。
この第2実施形態は二種類の懸濁型注入液にそれぞれ循環路式注入配管を用いる例であり、前記第1実施形態の流量・圧力センサ10の代わりにA液側のグラウト流量制御装置8と同様なグラウト流量制御装置8をB液の注入ポンプ7から注入管4への液路に配設し、このグラウト流量制御装置8にグラウト流量比率設定装置9から制御信号を送ることで行うものとした。
B液側にも前記グラウト流量制御装置8を設けるに際して、グラウトミキサ1に、余剰の注入液を戻す戻し路18を設けた。また、注入液Bのグラウトミキサ2に接続される注入ポンプとしてのグラウトポンプ7は、これを可変吐出型注入ポンプとせずに、A液側のグラウトポンプ6と同等なものとする。
その他の構成は前記第1実施形態と同一である。
次に使用法について説明する。
[二液注入の準備]
A液側、B液側のグラウトミキサ1、2〜グラウトポンプ6、7〜グラウト流量制御装置8、8の間でセメントミルク、急硬ミルクを循環する。
グラウト流量比率設定装置9は、二液の混合後の流量(設定値)と二液の混合割合をもとに計算したセメントミルクの流量(設定値)と圧力(設定値)の制御信号(制御弁20の開度を調整する信号)をA液側のグラウト流量制御装置8に送る。
[二液注入の開始]
A液側のグラウト流量制御装置8が制御弁20を調整し、セメントミルクの流れが注入孔へ向かう。
引き続き、グラウト流量比率設定装置9は、セメントミルクの流量(測定値)と二液の混合割合をもとに、急硬ミルクの流量(設定値)を計算し、その制御信号(吐出量を調整する信号)をB液側のグラウト流量制御装置8に送る。これを受けて、B液側のグラウト流量制御装置8が制御弁20を調整し、急硬ミルクの流れが注入孔4aへ向かう。
[二液注入の制御]
・セメントミルク
グラウト流量比率設定装置9は、流量・圧力の測定値(A液側のグラウト流量制御装置8が測定)と設定値を照合し、その差異に応じて、A液側のグラウト流量制御装置8に制御信号を送る。
これを受けてA液側グラウト流量制御装置8の制御弁20の開度が変化し、サプライ量、リターン量が増減することによって、流量・圧力制御を行う(圧力制御はA液側で行う)。ただし二液の混合割合が変更された場合は、それに応じて流量(設定値)を変更する。
・急硬ミルク
グラウト流量比率設定装置9が、(1)セメントミルクの流量(測定値)の変化に合わせて(混合割合に応じて)、急硬ミルクの流量(設定値)を随時変更すること、(2)流量の測定値(B側のグラウト流量制御装置)と設定値を照合し、B液側のグラウト流量制御装置に制御信号を送ることで行う。
[混合方法]
1.5ショット方式(二液が注入孔口の手前で合流)では、合流管11、静止型混合器12を用いる。ただし2ショット方式(二液が注入管の先端(孔内)で合流)では、これらは不要となる。
図3は本発明の第3実施形態を示すもので、前記第2実施形態の応用として、一方の注入液(混合前)の流量・圧力と、混合後の注入液の流量・圧力をもとに制御を行う場合である。
注入液Bのグラウトミキサ2に接続される注入ポンプとしてのグラウトポンプ7と合流管11の間の液路に前記第2実施形態のグラウト流量制御装置8の代わりにリターンバルブ13を設け、また、合流管11または静止型混合器12と注入孔4aとの間にグラウト流量圧力検出器14を設ける。
これらリターンバルブ13やグラウト流量圧力検出器14はグラウト流量比率設定装置9と信号線で接続され、A液側のグラウト流量制御装置8の流量・圧力測定値とグラウト流量圧力検出器14の混合後の注入液の流量・圧力をもとに、グラウト流量制御装置8の制御弁20やリターンバルブ13を開閉制御する。
図4は本発明の第4実施形態を示すもので、三液同時注入の場合である。本実施形態では、二種類の懸濁型注入液(A液、B液)にそれぞれ循環路式注入配管を、溶液型注入液(C液)に単路式注入配管を用いた。
注入液の種類としては、注入液A:セメントミルク(懸濁型注入液)、注入液B:セメント系急硬材の懸濁液(懸濁型注入液)以下、急硬ミルク、注入液C:水ガラス(溶液型注入液)である。
注入液の用途としては、通常はセメントミルク+急硬ミルクの二液同時注入を行い、地表への漏出防止、湧水の逆流防止等の理由で、注入液をゲル化(≒凝結)させる必要が生じた場合、セメントミルクに水ガラスを混合する。
この実施形態は、前記第1実施形態と第2実施形態を併合したものであり、A液とB液の関係においては、前記第2実施形態を、A液またはB液とC液との関係においては前記第1実施形態の構成を取り入れた。
図中11はA液とB液の合流管、15はこれらA液とB液の混合液とC液との合流管であり、C液のグラウトミキサ19に接続される注入ポンプとしてのグラウトポンプ16は、これを可変吐出型注入ポンプとし、また、グラウトポンプ16から注入管4への液路配管に流量センサ17を配設した。
使用法についても前記第1実施形態と第2実施形態と同様であり、グラウト流量比率設定装置9は、仕様で定められた混合液の流量設定値と各注入液の混合割合を基にA液(第1注入液)の流量設定値を算出し、それに基づいてA液の流量制御を行い、また、A液の流量の測定値とB液(第2注入液)の混合比率を基にB液の流量設定値を算出し、それに基づいてB液の流量制御を行い、さらに、A液の流量の測定値とC液(第3注入液)の混合比率を基にC液の流量設定値を算出し、それに基づいてC液の流量制御を行う。
この発明の多液同時注入システムの第1実施形態を示す説明図である。 この発明の多液同時注入システムの第2実施形態を示す説明図である。 この発明の多液同時注入システムの第3実施形態を示す説明図である。 この発明の多液同時注入システムの第4実施形態を示す説明図である。 注入管の正面図である。 グラウト流量制御装置の正面図である。 静止型混合器の一例を示す断面図である。 合流管の一例を示す断面図である。 合流管を構成する急縮管の斜視図である。 合流管を構成する貫入型T字管の斜視図である。 合流管の他例を示す断面図である。 グラウト流量比率設定装置のブロック図である。 従来例を示す説明図である。
符号の説明
1、2…グラウトミキサ 3…薬液注入ポンプ
4…注入管 4a…注入孔
5…薬液流量圧力測定装置 6、7…グラウトポンプ
8…グラウト流量制御装置 9…グラウト流量比率設定装置
9a…スケーリング回路 9b…主/従制御判別回路
9c…主/従制御振り分け回路
9d…主制御用流量・圧力偏差量算出回路
9e…従制御用流量・圧力偏差量算出回路
9f…主制御用電動弁駆動開閉判別回路
9g…従制御用電動弁駆動開閉判別回路
9h…主/従制御切替回路 10…流量・圧力センサ
11…合流管 11a…急縮管
11b…貫入型T字管 11c…逆止弁
12…静止型混合器 13…リターンバルブ
14…グラウト流量圧力検出器 15…合流管
16…グラウトポンプ 17…流量センサ
18…戻し路 19…グラウトミキサ
20…制御弁
21…入口 22…出口
23…リターン口 24…圧力検出器
25…電磁流量計 26…キャスタ
27…管 28…エレメント
30…注入ロッド
31…パッカーヘッド 32…エアーパッカー
33…エアーチューブ 34…チッソボンベ
35…ロッドホルダー

Claims (5)

  1. 複数の注入液をグラウトミキサに接続する注入ポンプから地盤に挿入する注入管に同時に送る際に、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備え、液路を流れてくる注入液の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら検出値に基いて、制御弁の開閉を制御することにより注入液を所望の圧力、流量で液路に送り出すグラウト流量制御装置を、少なくともA液(第1注入液)の注入ポンプから注入管への液路に配設し、また、各注入液相互を所望の割合で供給するように前記グラウト流量制御装置を制御するものとして、仕様で定められた混合液の流量設定値と各注入液の混合割合を基にA液の流量設定値を算出し、それに基づいてA液の流量制御を行い、また、A液の流量の測定値とB液(第2注入液)の混合比率を基にB液の流量設定値を算出し、それに基づいてB液の流量制御を行うグラウト流量比率設定装置を設けたことを特徴とする多液同時注入システム。
  2. グラウト流量制御装置には、グラウトミキサに、余剰の注入液を戻す戻し路を接続する請求項1記載の多液同時注入システム。
  3. グラウト流量比率設定装置でのB液の流量制御は、B液側の注入ポンプを可変吐出型とし、この可変吐出型注入ポンプにグラウト流量比率設定装置から制御信号を送ることで行う請求項1または請求項2記載の多液同時注入システム。
  4. グラウト流量比率設定装置でのB液の流量制御は、A液(第1注入液)の注入ポンプから注入管への液路に配設したグラウト流量制御装置と同様なグラウト流量制御装置をB液の注入ポンプから注入管への液路に配設し、このグラウト流量制御装置にグラウト流量比率設定装置から制御信号を送ることで行う請求項1または請求項2記載の多液同時注入システム。
  5. グラウト流量比率設定装置は、さらに、A液(第1注入液)の流量の測定値とC液(第3注入液)の混合比率を基にC液の流量設定値を算出し、それに基づいてC液の流量制御を行う請求項3または請求項4記載の多液同時注入システム。
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