JP4783066B2 - 注入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、グラウト注入やリーク処理、穴埋め等における注入方法に関する。
従来、ダム工事現場等において、リーク処理、湧水処理、穴埋め等を目的として行われるグラウト注入は、例えば図2に示すように、中央プラントにおいて生成された所定の水セメント比(W/C)のセメントミルクCMを、注入箇所毎に設置されたミキサー110に100リットル(L)単位で圧送し、ミキサー110においてこのセメントミルクに希釈材(水等)Wを投入することにより所定の濃度に調整した後、グラウトポンプ130で注入管121に圧送することにより行われていた。
ところが、グラウト注入は、注入の目的や注入箇所の状況等により、その注入段階に応じてグラウトの配合を変化させる場合がある。このような、グラウトの配合を変化させながらのグラウト注入を、前記従来の注入装置101を利用して行う場合は、ミキサー110内のグラウトに各段階に応じて希釈材Wを追加することによりグラウトの配合を変化させていた。しかし、注入段階や時間の経過に伴いその濃度や量が変化するミキサー110内のグラウトについて、注入段階毎に希釈材を投入して所定濃度に調整することは、非常に困難であった。また、注入段階に応じてグラウトの配合が高濃度となる場合は、ミキサー110内のグラウトを一旦廃棄して、新たに中央プラントにおいて所定の配合にセメントミルクCMを100リットル(L)単位で生成して圧送する必要があり、材料費が嵩むとともに、多量の産業廃棄物が排出されるという問題点を有していた。ここで、図2における符号121は注入箇所に配設される注入管である。
このため、注入段階に応じてグラウトの配合を変化させることが可能な注入方法として、特許文献1には、図3に示すように、中央プラントにおいて生成された高濃度のセメントミルクCMをグラウト槽210へ圧送し、注入段階に応じて、グラウト槽210のグラウトと希釈材槽211の希釈材とを個別に圧送し、ラインミキサー212において所定濃度のグラウトに調整したうえで注入管221を介して注入する方法が開示されている。なお、図3における符号240は、圧力流量検出部であり、符号241は、リターンバルブである。
また、特許文献2には、図4に示すように、注入に必要とされる配合の種類と同数のアジテータ310,310,…を備えた注入ラインに、中央プラントにおいて生成された複数の配合からなるセメントミルクCMをそれぞれ圧送し、注入段階に応じて、アジテータを切り換えることで、所定の配合のグラウトを選択して注入する方法が開示されている。なお、図4の符号322は、選定したアジテータ310と注入材路320との連通の切り替えを行う第一切替手段であり、符号323は、リターンバルブ341を介して所定の返送されるグラウトを所定のアジテータ310へ返送するための注入材路への連通の切り替えを行う第二切替手段である。また、符号340は、注入材路320を流れるグラウトの圧力と流量を検出する圧力流量検出部である。
特開2005−113523号公報([0027]−[0059]、図1−図3) 特開2001−311137号公報([0020]−[0030]、図1−図2)
ところが、特許文献1のグラウト注入方法は、中央プラントにおいて多量(100L単位)に生成された高濃度のグラウトを使用するため、注入施工中にグラウト槽210内においてグラウトが硬化することで、注入が不能となる場合があり、所定時間が経過するとグラウト槽210内のグラウトを廃棄して、新たなグラウトを生成する必要があった。そのため、材料費が嵩むとともに、多量の産業廃棄物が発生するという問題点を有していた。また、グラウトの硬化を遅らせるために遅延固化材を投入する場合があるが、グラウトのゲル化が遅れることにより、グラウトの注入量が増加する場合があり、材料費が嵩むという問題点を有していた。
一方、特許文献2のグラウト注入方法は、複数のアジテータ310,310,…を配置するため、限られた用地しか確保することができない場合には、配置することができないという問題点を有していた。また、配合毎に数100Lのグラウトを生成するため、小規模な注入工事においては、多量の産業廃棄物が発生する場合があるという問題点を有していた。
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、廃棄物処分とされるグラウトの量を最小限に抑えた、効率的で安価な注入工事(例えば、一般的なグラウト注入や、リーク処理や、穴埋め等)を可能とした注入方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、一次ミキサーにおいて注入材を生成する第一工程と、前記一次ミキサーで生成された注入材を二次ミキサーに投入し、当該注入材を撹拌しつつ貯留する第二工程と、前記二次ミキサーに投入された注入材を注入箇所に圧送する第三工程と、を繰り返す注入方法であって、前記第一工程において生成される注入材が、前記二次ミキサーから前記注入箇所間に配設された注入材路の容積と同程度の量であり、かつ、前記第三工程による前記注入材の注入箇所への注入が行われている間に生成されることを特徴としている。
かかる注入方法は、注入箇所に対する個別の注入ライン上において、注入材の生成から注入までを行うため、配合を調整するために希釈材を投入する等の作業を要することなく、簡易に作業を行うことができる。また、生成される注入材の量が、注入箇所に注入される量に対応しているため、配合の変更や時間の経過により廃棄処分される注入材の量を最小限に抑えることを可能としている。つまり、1箇所の注入箇所に対して1つの一次ミキサーを配置し、任意配合の注入材を、注入に必要な量で生成するため、無駄を省き、効率的で安価な注入工事を可能としている。
また、前記第一工程において生成される注入材の量が、前記二次ミキサーから前記注入箇所間に配設された注入材路の容積と同程度で、第一工程による注入材の生成が、第三工程の注入材の注入が行われている間に行われるため、注入ライン内において空気が含まれることなく、注入材を搬送することを可能とし、注入材路内で、注入材が硬化することを防止するため、好適である。つまり、注入材路に対応した量により注入材を連続的に生成すれば、産業廃棄物となる余分な注入材の生成を最小限に抑え、かつ、注入材路中に空気が含まれることがなく、所定の注入環境を維持した状態で作業を連続して行うことができる。
また、前記注入材路の容積が、10リットル乃至50リットルの範囲内であれば、少量で生成されたグラウトの硬化が開始する前に注入を完了させることが可能となり、グラウトの硬化により注入材路が閉塞することがなく、廃棄物の量も最小限に抑えることができるため、好適である。
本発明の注入方法およびこれに使用する注入装置により、例えば、一般的なグラウト注入や、リーク処理や、穴埋め等の注入工事において、廃棄物処分とされるグラウトの量を最小限に抑えた、効率的で安価に施工を行うことが可能となった。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
ここで、図1は、本実施形態の注入装置の概略を示すフロー図である。
注入装置1は、図1に示すように、任意量のグラウト(注入材)を任意配合で生成する一次ミキサー10と、一次ミキサー10で生成されたグラウトを貯留する二次ミキサー11と、二次ミキサー11と注入孔(注入箇所)50との間において注入ポンプ30により圧送されたグラウトが循環可能となるように配設された送り管20aおよび戻し管20bとを有する注入材路20とを備えている。また、この注入材路20には、注入孔50に挿入されて注入材の一部を注入孔50に注入するための注入口が先端(図1において下端)に形成された注入管(注入部)21を有している。
そして、注入管21の内部は、圧送されたグラウトを注入口(逆止弁22)へと誘導する送り部24と、注入口に誘導されたグラウトのうち不要なグラウトを返送する戻し部25とから構成されている。
また、注入装置1は、送り部24に圧送されるグラウトの流量と圧力とを検出するための送り側検出部42と、戻し部25から返送されるグラウトの流量と圧力とを検出するための戻し側検出部44と、送り側検出部42と戻し側検出部44との検出結果に応じて注入管21内のグラウトの流量と圧力とを制御する注入管理部41とから構成される注入管理装置40を備えている。
一次ミキサー10は、二次ミキサー11の直上に配設されて、グラウト注入を行うライン上において、所定量(本実施形態では10〜50L/min)のグラウトを所定配合で生成するミキサーである。一次ミキサー10は、セメントC、水W、混和剤Mの投入量を管理するミキサー計量器10aと、投入されたセメントC、水W、混和剤Mを撹拌混合する撹拌羽10bと、一次ミキサー10により生成されたグラウトを二次ミキサー11へ投入するための投入口の開閉を行うバルブ10cとを備えている。
一次ミキサー10内に投入されたセメントC、水W、混和剤Mは、撹拌羽10bを回転させることによるせん断力と、撹拌羽10bの回転により生じる渦によって撹拌されて、約30秒でグラウトに生成される。そして、この生成されたグラウトは、バルブ10cを開放することにより、約30秒で二次ミキサー11へと投入される。
なお、一次ミキサー10の構成や機能は、前記のものに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、一次ミキサー10から二次ミキサー11へのグラウトの投入は、二次ミキサー11の直上に配設された一次ミキサー10からダイレクトに投入するのが望ましいが、ポンプ等を介して投入する構成としてもよい。さらに、一次ミキサー10により生成されるグラウトの量は10〜50L/minに限定されるものではないことはいうまでもない。
二次ミキサー11は、図1に示すように、一次ミキサー10において生成されたグラウトを、撹拌ポンプ14を利用して撹拌しつつ貯留する。
二次ミキサー11には、二次ミキサー11内のグラウトの量を計測する液面計12と、二次ミキサー11内のグラウトを循環させることで撹拌する管路13とを備えている。管路13は、グラウトを循環させることを目的として、撹拌ポンプ14により二次ミキサー11から圧送されてきたグラウトを二次ミキサー11へ返送するルートと、不要なグラウトを排出(図1中の符合D参照)するルートとに分岐されている。そして、管路13の返送ルートと排出ルートとの分岐点近傍にはバルブ15が備えられており、排出口にはバルブ16が備えられている。
二次ミキサー11の下部には注入管21へグラウトを圧送するための送り管20aが接続されており、この送り管20aは、そのライン上に注入ポンプ30を有している。また、二次ミキサー11の上部には、注入管21から返送されたグラウトを圧送するための戻し管20bが接続されている。
本実施形態に係る注入装置1は、注入管21と二次ミキサー11との間に注入管理装置40を備えている。
注入管理装置40は、送り管20aにより圧送されるグラウトの流量と圧力とを測定する送り側検出部42と、送り管20aのグラウトの流量と圧力とを制御するためのバルブ43と、戻し管20bにより圧送されるグラウトの流量と圧力とを測定する戻し側検出部44と、戻し管20bのグラウトの流量と圧力とを制御するためのバルブ45と、送り側検出部42および戻し側検出部44の測定結果に基づきバルブ43,45の開度を調整する注入管理部41とから構成されている。
注入管21は、円筒状の管体であって、その先端側端部の注入口に逆止弁22が取り付けられている。
本実施形態に係る逆止弁22は、ゴム製部材からなり、先端が平面視十字状にしぼまれた状態で、内部の断面がスリット状に形成されている。そして、注入されるグラウトの圧力により、しぼまれた先端が広げられて、注入孔50内にグラウトが注入される(図1中の符号P参照)。そして、グラウトの圧力が軽減されることや、外部から逆止弁22に圧力が加わることにより、逆止弁22の先端はしぼみ、グラウト材の逆流が防止される。なお、逆止弁22の材質や構成は、限定されるものではなく、グラウト注入時に注入孔50内に注入したグラウトが注入管21の内部に逆流することを抑止することが可能であればよい。
また、注入管21の外周には、パッカー23が取り付けられている。このパッカー23は、ゴム製であって、空気を挿入することで膨張し、平面視で円形、側面視で略8角形に形成される。なお、パッカー23は、空気が未挿入時は収縮して注入管21の側面に張り付いた状態となる。ここで、パッカー23の構成は前記のものに限定されるものではなく、適宜公知のものを選定して使用すればよい。また、パッカー23は、必要に応じて適宜取り付ければよく、必ずしも注入管21に装着されていなくてもよい。
注入管21は、その内部が内壁により2分割されており、送り部24と戻し部25とが形成されている。そしてこの送り部24には送り管20aが、戻し部25には戻し管20bが接続されている。また、内壁は、注入管21の一方の先端まであり、送り部24と戻し部25とは、逆止弁22の内部において合流する構成となっている。
なお、注入管21の構成は前記のものに限定されるものではなく、適宜公知の注入手段を選定して使用すればよい。
また、本実施形態では、送り部24と戻し部25とを有した注入管21を使用することにより、注入管21の先端において、余分なグラウトを返送する構成としたが、注入材路10にリターンバルブを設けて、グラウトを返送する構成としてもよく、注入材路20および注入管21の構成は限定されるものではない。この場合において、注入管理装置の流量圧力検出手段は、1箇所のみ設置すればよく、注入管理装置40の構成も限定されるものではない。
次に本実施形態の注入装置1による、注入方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態による注入方法は、一次ミキサー10において任意配合の注入材を生成する第一工程と、一次ミキサー10で生成された注入材を二次ミキサー11に投入する第二工程と、二次ミキサー11に投入された注入材を注入孔50に圧送する第三工程とを繰り返すことにより注入孔50へのグラウト注入を完了する。そして、第一工程において生成される注入材の量は、第三工程において圧送される注入材の量に対応しており、10〜50L/minの範囲内であって、かつ、二次ミキサー11から注入孔50間に配設された注入材路20の容積と同程度である。
ここで、第一工程において生成されるグラウト量と、第三工程において注入されるグラウト量とは、略同量に調整されているため、第一工程から第三工程までの一連の作業は、注入孔50への注入が完了するまで、連続して繰り返えされ、また、第一工程によるグラウトの生成と、第三工程によるグラウトの注入は、同時期に行う。
<第一工程>
まず、一次ミキサー10にセメントC、水W、混和剤Mと投入して、所定の配合のグラウトを生成する。この時、一次ミキサー10により一回に生成されるグラウトの量は、二次ミキサー11の排出口から注入管21の注入口(逆止弁22)までの注入材路20の容積、つまり、送り管20aおよび送り部24の容積と同等の量である20Lとする。なお、一次ミキサー10において生成されるグラウトの量は限定されるものではなく、適宜状況に応じて設定すればよい。
<第二工程>
一次ミキサー10によるグラウトの生成が完了したら、バルブ10cを開放して、グラウトを二次ミキサー11へ投入する。二次ミキサー11では撹拌ポンプ14を利用してグラウトを循環させることで、グラウトが二次ミキサー11内で分離することを防止する。
<第三工程>
二次ミキサー11に投入されたグラウトは、注入ポンプ30により送り管20aを介して注入孔50に配設された注入管21へ圧送される。この時、注入ポンプ30により圧送されるグラウトの量は、最大20L/minとする。そして、注入管21の先端の逆止弁22から所定量のグラウトが排出されて注入孔50に注入される。さらに、送り管20aにより圧送されたグラウトのうち、注入孔50に注入されない余分なグラウトは、戻し部25および戻し管20bを通って二次ミキサー11へ返送される。ここで、注入ポンプ30によるグラウトの圧送量は最大20L/minに限定されるものではなく、適宜設定されることはいうまでもない。
つまり、本実施形態の注入装置1では、二次ミキサー11から常時一定量のグラウトが注入ポンプにより圧送されて、所定量のグラウトが注入されるとともに余分のグラウトが二次ミキサー11に返送される構成となっている。そのため、常時、送り管20a、注入管21および戻し管20bの内部においてグラウトが循環されており、これらの配管系(注入材路20)においてグラウトが硬化して閉塞することがない。
ここで、注入管21による注入孔50へのグラウトの注入は、パッカー23により注入管21と注入孔50との隙間が閉塞されているため、グラウトが外部へ流出することが防止されている。
なお、注入孔50へ注入されるグラウトの注入量および注入圧の調整は、送り管20aに配設されたバルブ43と戻し管20bに配設されたバルブ45の開度を調整することに行われる。
また、バルブ43,45の開度は、送り側検出部42により計測される送り管20aの流量および圧力と、戻し側検出部44により計測される戻し管20bの流量および圧力に基づき注入管理部41により設定される。また、この注入管理装置40の検出結果により算出された、注入量に応じて、一次ミキサー10によるグラウトの生成のタイミングが決定する。
つまり、注入孔50へのグラウトの注入量が多い場合には、一次ミキサー10により連続してグラウトを生成し、注入量が少ない場合には、一次ミキサー10によるグラウトの生成の間隔をあけて行う。
また、注入段階に応じてグラウトの配合を変更させる場合は、配合の変更のタイミングに合わせて、一次ミキサー10により新たな配合のグラウトを生成することにより行う。
つまり、注入管理装置40の送り側検出部42と戻し側検出部44の計測の結果、グラウトの配合を変更する必要が生じた場合には、注入管理部41から送信された信号により、図示しない制御盤が、セメントC、水W、混和剤Mの一次ミキサー10への投入を自動的に制御することにより行う。ここで、グラウトの配合の変更は前記の方法に限定されるものではなく、例えば、注入管理部41から送信された配合の変更の指示が、一次ミキサー10の近傍に配置されたモニター等に表示されることで、作業員が指示に従って配合量の変更を行う構成としてもよい。
また、グラウトの配合を変更させる際は、二次ミキサー11の液面計12による計測結果に応じて、二次ミキサー11内に滞留したグラウトの残量と配合に応じて、一次ミキサー10で生成するグラウトの配合が設定される。
本実施形態の注入装置1を利用した注入方法によれば、一次ミキサー10により生成されるグラウトの量が、注入量に応じて10〜50L/minの範囲内で設定されているため、余分なグラウトを生成することがなく、また、産業廃棄物を多量に発生させることがないため、経済面および環境面で優れている。
また、グラウトの時間当たりの注入量と、生成量とが略同等に調整されているため、生成されたグラウトは、生成と略同時に注入されるため、注入段階に応じてグラウトの配合を変更させる場合でも、前段階で生成されたグラウトが二次ミキサー11に滞留していることがなく、グラウトの配合の変更がスムーズに行われる。
また、一次ミキサー10により直接所定配合のグラウトを生成するため、水セメント比W/Cが0.8:1や0.5:1等の高濃度の配合によるグラウト注入も可能とある。つまり、従来は、中央プラント等において生成されたセメントミルクに、人的に希釈材(水W)を投入して所定の配合に調整していたため、正確な配合に生成することが困難であったが、本実施形態に係る注入装置1は、直接所定配合のグラウトを生成するため、容易に所定配合のグラウトを生成することが可能である。
また、本実施形態の注入装置1によれば、注入管21の先端において、注入材(グラウト)を循環させる構成であるため、常時循環させることで、配管系内において注入材が硬化して閉塞されることがないため、配管系の洗浄等の必要がなく、従来に比べて簡易に施工を行うことが可能となる。
また、注入量や注入圧の管理は注入管理装置40により、自動的に行うため、簡易に施工を行うことが可能である。
配合の管理(ミキサー計量器、液面計等)から注入の管理(注入管理装置)までを、機械的に行うため、人的なミスを大幅に削減することが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態では、グラウト注入に関して本発明の注入装置を使用するものとしたが、リーク処理、湧水処理、穴埋め等にも利用可能であり、施工対象は限定されるものではない。
また、注入材はグラウトに限定されるものではなく、適宜公知の注入材を選定して使用することが可能である。
また、前記実施形態では、注入管理部により、自動的にバルブの開度を調節して、グラウトの注入量および注入圧を制御する構成としたが、注入管理部の算出結果に応じて、人的にバルブ調整を行ってもよいことはいうまでもない。
また、二次ミキサー(注入材槽)として、撹拌ポンプにより貯留されるグラウトを撹拌する構成としたが、例えば撹拌羽により撹拌する構成としてもよく、二次ミキサーの構成は限定されるものではない。
また、前記実施形態では、注入部として、筒状の注入管を使用するものとしたが、例えば、可撓性の管材を二つ折りにして注入材を循環可能に構成し、かつ、その折れ点に注入口を形成したものを、注入孔に挿入する構成としてもよく、注入部の構成は限定されるものではない。
また、前記実施形態では、注入管が送り部と戻し部とを有しており、注入管の先端においてグラウトが返送可能に構成されていたが、注入管の構成は限定されるものではなく、公知の注入手段から適宜選定して採用すればよい。
本発明の注入装置の概略を示すフロー図である。 従来の注入装置の概略を示すフロー図である。 従来の注入装置の概略を示すフロー図である。 従来の注入装置の概略を示すフロー図である。
符号の説明
1 注入装置
10 一次ミキサー
11 二次ミキサー
20 注入材路
21 注入管
30 注入ポンプ
50 注入孔(注入箇所)

Claims (2)

  1. 一次ミキサーにおいて注入材を生成する第一工程と、
    前記一次ミキサーで生成された注入材を二次ミキサーに投入し、当該注入材を撹拌しつつ貯留する第二工程と、
    前記二次ミキサーに投入された注入材を注入箇所に圧送する第三工程と、を繰り返す注入方法であって、
    前記第一工程において生成される注入材が、前記二次ミキサーから前記注入箇所間に配設された注入材路の容積と同程度の量であり、かつ、前記第三工程による前記注入材の注入箇所への注入が行われている間に生成されることを特徴とする、注入方法。
  2. 前記注入材路の容積が、10リットル乃至50リットルであることを特徴とする、請求項1に記載の注入方法。
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