JP3934008B2 - グラウト注入装置 - Google Patents

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤または岩盤にグラウトを注入するグラウト注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ダム建設工事で地盤や岩盤等に注入されるグラウトには、水にセメントを混合したセメントミルクや、水、セメントに加えて分散剤やベントナイトを混合した注入材などがある。そして、グラウトの注入は、地盤や岩盤中の小さな空隙が急激に閉塞したり、注入孔の孔詰まりが生じないように、最初に薄い濃度のものを注入し、順次濃い濃度のものに切り替える。このようなグラウトの配合濃度は、通常、水と水以外の物質との重量比で表す。例えば、水、セメント、ベントナイトのそれぞれの重量をW、C、Bとすると、セメントミルクの配合濃度はW/C、セメントベントナイトの配合濃度はW/(C+B)で表される。一般に、この値は、10〜0.8の範囲で注入が行われている。
【0003】
また、現在のグラウトは、セメント、水、及び必要に応じて分散剤やベントナイトをそれぞれ計量してミキシングプラントのグラウトミキサに投入・混練し、所定の注入場所へ搬送して貯留槽で貯留した後、注入に使用される。したがって、グラウトの製造は、通常使用するグラウトミキサの攪拌容量を単位として行われ、例えば200リットルごとに練り上げられたグラウトを注入するようにしている。
このようにグラウトは、あらかじめ所望の濃度のものを、所定の容量ごとに一括して製造し、アジテータ等の貯留槽に貯留しておき、注入に使用している。そして、貯留槽内のグラウトが不足した場合には、次のグラウトを容量単位でまとめて製造した後、貯留槽に補充し、また、グラウトの配合濃度を切り換える場合は、新たな配合のグラウトを容量単位でまとめて製造することによって対処している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来ではグラウト製造が、所定の容量(例えば200リットル)を単位とする一括処理(バッチ処理)で行われていたため、グラウト注入途中では任意に濃度切り替えができず、容量単位でまとめて配合濃度を切り替える必要があった。
したがって、岩盤または地盤へのグラウト注入による地山の性状変化に対応して、グラウトの配合濃度を切り換えるタイミングが、数分〜数十分程度遅れることがあり、効率的なグラウト注入が困難であった。
また、従来では、グラウト製造が一括処理(バッチ処理)で行われているため、刻々と変化する地山状況に素早く対応できなかった。
さらに、グラウトの配合濃度を切り換えたり、グラウト注入を終了する場合には、グラウトミキサや貯留槽に残っているグラウトは廃棄することになるので、グラウトの無駄が生じることになる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、地盤または岩盤の性状変化に対応した配合濃度のグラウトを素早くかつ効率的に注入でき、しかも無駄なグラウトが生じることもないグラウト注入装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、地盤または岩盤にグラウトを注入するグラウト注入装置であって、
グラウト原液を貯留する貯留槽1と、
この貯留槽1内のグラウト原液を前記地盤または岩盤への注入口10へ供給する原液供給路3と、
前記グラウト原液を希釈する希釈水を前記注入口10へ供給する希釈水供給路4と、
前記原液供給路3に設けられて、この原液供給路3を流れるグラウト原液の流量を制御可能な原液流量制御部5と、
前記希釈水供給路4に設けられて、この希釈水供給路4を流れる希釈水の流量を制御可能な希釈水流量制御部6と、
前記原液流量制御部5より下流側の前記原液供給路3(例えば送出ホース3b)と、前記希釈水流量制御部6より下流側の前記希釈水供給路4(例えば送出ホース4b)とに、それぞれグラウト原液と希釈水とを所望の割合で供給するように、前記原液流量制御部5と希釈水流量制御部6とを制御するグラウト流量制御部7と、
前記原液流量制御5部から前記貯留槽1内に、余剰のグラウト原液を戻す戻し路13と、
前記希釈水流量制御部6から余剰の希釈水を廃棄するための廃棄路14とを備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、貯留槽から原液供給路を流れてくるグラウト原液の流量と、希釈水供給路を流れてくる希釈水の流量をそれぞれ原液流量制御部と希釈水流量制御部で制御するが、この際、グラウト流量制御部によって、原液流量制御部と希釈水流量制御部を制御することによって、原液流量制御部より下流側の前記原液供給路と、希釈水流量制御部より下流側の前記希釈水供給路とにそれぞれグラウト原液と希釈水とを所望の割合で供給するように、流量を制御するので、所望の配合濃度のグラウトを地盤または岩盤への注入口へ供給できる。
したがって、地盤または岩盤の性状変化に対応した配合濃度のグラウトを素早くかつ効率的に注入できる。
【0008】
また、貯留槽内にグラウト原液を貯留しておき、希釈水によって注入口に所望の配合濃度のグラウトを供給できるので、貯留槽や、この貯留槽にグラウト原液を供給するグラウトミキサに残っているグラウト原液は廃棄することなく、他の地盤や岩盤への注入口に注入するグラウト原液として使用できるので、グラウト原液の無駄が生じることがない。
さらに、原液流量制御部によって流量が制御されたグラウト原液と、希釈水流量制御部によって流量が制御された希釈水とは、途中で一時貯留部等に貯留されることなく、原液供給路と希釈水供給路とを流れて直接注入口に供給されるので、原液流量制御部や希釈水流量制御部と、注入口との間に、グラウトを注入口へ送出するポンプやグラウトの流量を制御する制御弁を有する流量計を設ける必要がなく、装置構成が簡単となる。
また、原液流量制御部で流量が制御されて、余剰となったグラウト原液を、戻し路によって貯留槽に戻すことによって、グラウト原液を再利用でき、さらに、グラウト原液の無駄が生じることがない。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグラウト注入装置において、
前記原液流量制御部5より下流側の前記原液供給路3と、前記希釈水流量制御部6より下流側の前記希釈水供給路4とに接続されて、前記原液供給路3を流れてきたグラウト原液と、前記希釈水供給路4を流れてきた希釈水とを混合する静止型混合器16を備えていることを特徴とする。
【0010】
ここで、静止型混合器とは、駆動部を持たない管型の混合器であり、円筒状の管内に混合素子(エレメント)を設置したものである。エレメントの形状は、例えば、長方形の板を左右逆方向に180度ひねったもので、このエレメントを左右交互にそれぞれ直交するように管内に設置したものである。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、原液供給路を流れてきたグラウト原液と、希釈水供給路を流れてきた希釈水とを静止型混合器によって、混合するので、グラウト原液と希釈水とをより効率的に混合できる。また、静止型混合器を使用するので、モータ等の駆動部が必要なく、装置の小型化を図れる。
さらに、静止型混合器は、その入口からグラウト原液と希釈水を連続的に導入して、出口からこれらが混合されたグラウトを連続的に排出できるので、注入口へ所望の配合濃度のグラウトを連続的に注入できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のグラウト注入装置のシステム構成を示す図である。この図に示すように、グラウト注入装置は、グラウト原液を貯留する貯留槽1と、グラウト原液を希釈する希釈水を貯留する水槽2と、原液供給路3と、希釈水供給路4と、原液流量制御部5と、希釈水流量制御部6と、グラウト流量制御部7とを備えている。
【0015】
貯留槽1は、例えばその内部に攪拌翼を供えたアジテータ等で構成されており、この貯留槽1には、図示しないミキシングプラントのグラウトミキサで混練されたセメントミルク(グラウト原液)が、貯留されるようになっている。この貯留されるセメントミルクは、セメントと水とを混練してなるもので、比較的濃い配合濃度(水セメント比W/C=1.0〜0.8)のものである。以下のこの濃い配合濃度のセメントミルクを、原液セメントミルクと称する。
【0016】
水槽2は、原液セメントミルクを所定の配合濃度に希釈する希釈水を貯留するものであり、一般的な水貯留タンクで構成されている。
原液供給路3は、貯留槽1内の原液セメントミルク(グラウト原液)を地盤または岩盤への注入口10へ供給するためのものであり、樹脂や金属製のパイプで構成されている。また、原液供給路3は、貯留槽1から原液流量制御部5に原液セメントミルクを供給する供給ホース3aと、原液流量制御部5で流量が制御された原液セメントミルクを注入口10側に送り出す送出ホース3bとによって構成されており、供給ホース3aの途中には、貯留槽1内の原液セメントミルクを送り出すグラウトポンプ11が設けられている。
【0017】
希釈水供給路4は、水槽2内の希釈水を注入口10へ供給するためのものであり、樹脂や金属製のパイプで構成されている。また、希釈水供給路4は、水槽2から希釈水流量制御部6に希釈水を供給する供給ホース4aと、希釈水流量制御部6で流量が制御された希釈水を注入口10側に送り出す送出ホース4bとによって構成されており、供給ホース4aの途中には、水槽2内の希釈水を送り出すポンプ12が設けられている。
【0018】
原液流量制御部5は、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備えており、供給ホース3aを流れてくる原液セメントミルクの圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら検出値に基いて、制御弁の開閉を制御することによって、原液セメントミルクを所望の圧力、流量で送出ホース3bに送り出すようになっている。
また、原液流量制御部5には、この原液流量制御部5から貯留槽1内に、余剰の原液セメントミルクを戻す戻し路13が接続されており、この戻し路13への原液セメントミルクの送り出しも前記制御弁が行うようになっている。つまり、送出ホース3bへの原液セメントミルクの流量を抑えたいときには、供給ホース3aを流れてくる原液セメントミルクの一部を制御弁によって戻し路13に送り出して、貯留槽1内に戻すようになっている。
【0019】
希釈水流量制御部6は、圧力検出器、流量検出器、制御弁等を備えており、供給ホース4aを流れてくる希釈水の圧力、流量をそれぞれ圧力検出器、流量検出器で検出するとともに、これら検出値に基いて、制御弁の開閉を制御することによって、希釈水を所望の圧力、流量で送出ホース4bに送り出すようになっている。
また、希釈水流量制御部6には、余剰の希釈水を廃棄するための、廃棄路14が接続されており、この廃棄路14への希釈水の送り出しも前記制御弁が行うようになっている。つまり、送出ホース4bへの希釈水の流量を抑えたいときには、供給ホース4aを流れてくる希釈水の一部を制御弁によって廃棄路14に送り出して、廃棄するようになっている。
【0020】
グラウト流量制御部7は、原液流量制御部5の制御弁と希釈水流量制御部6の制御弁の開閉を制御して、原液流量制御部5より下流側の原液供給路3つまり送出ホース3bと、希釈水流量制御部6より下流側の希釈水供給路4つまり送出ホース4bとに、それぞれ原液セメントミルクと希釈水とを所望の割合で供給するようになっている。
送出ホース3b,4bの下流側端部には、Y字管15が接続されており、このY字管15に静止型混合器16が接続されている。
【0021】
この静止型混合器16は、送出ホース3b,4bをそれぞれ流れてきた原液セメントミルクと希釈水とを混合するものであり、スタティックミキサと称されている。静止型混合器16は、図2に示すように、駆動部を持たない管型の混合器であり、円筒状の管17と、この管17内に設置された複数のエレメント18とを備えて構成されている。エレメント18の形状は、例えば、長方形の板を左右逆方向に180度ひねったもので、このエレメント18は左右交互にそれぞれ直交するように管17内に設置されている。
そして、このような静止型混合器16の出口には、図1に示すように、接続管20が接続されており、この接続管20が地盤または岩盤への注入口10に接続されている。この注入口10には注入管21が接続されており、この注入管21は地盤または岩盤に形成された孔に挿入され、その下端部から地盤または岩盤に、静止型混合器16で混合されてなるセメントミルク(グラウト)を注入するようになっている。
【0022】
次に上記のような構成のグラウト注入装置によってグラウトを注入する方法について説明する。
図示しないグラウトミキサで原液セメントミルクを製造し、これを貯留槽1に導いて、この貯留槽1内の攪拌翼で攪拌しながらグラウトポンプ11を作動させると、貯留槽1内の原液セメントミルクがグラウトポンプ11によって加圧されて、原液供給路3の供給ホース3aを流れて、原液流量制御部5に達する。原液流量制御部5に達した原液セメントミルクは、制御弁によって注入に必要な原液セメントミルクが送出ホース3bへ送り出され、余剰な原液セメントミルクは戻し路13を通って貯留槽1へ戻される。
【0023】
一方、水槽2内の希釈水はポンプ12により加圧されて希釈水供給路4の供給ホース4aを流れて、希釈水流量制御部6に達する。希釈水流量制御部6に達した希釈水は、制御弁によって原液セメントミルクを所望の配合濃度に希釈するに必要な希釈水が送出ホース4bへ送り出され、余剰な希釈水は廃棄路14を通って廃棄される。
【0024】
原液セメントミルクの流量と希釈水の流量とを制御する場合、グラウト流量制御部7によって、原液流量制御部5の制御弁と希釈水流量制御部6の制御弁の開閉を制御することによって、送出ホース3b、4bにそれぞれ原液セメントミルクと希釈水とを所望の割合で供給するように、流量を制御する。この制御は、例えば、原液セメントミルクの流量を一定としておき、所望の配合濃度のセメントミルクを作るために必要な希釈水の量を算出し、その値に基いて、希釈水流量制御部6の制御弁を制御してもよいし、原液セメントミルクと希釈水の双方の流量を、原液流量制御部5の制御弁と希釈水流量制御部6の制御弁の双方を制御して調整してもよい。
また、グラウト流量制御部7によって、原液流量制御部5の制御弁と希釈水流量制御部6の制御弁とを制御して、グラウトが所望の圧力、流量となるように調整する。
【0025】
上記のようにして流量や圧力が調整され原液セメントミルクと希釈水とはY字管15を流れて合流し、静止型混合器16によって混合されたうえで、注入口10に達し、この注入口10から注入管21を流れて地盤または岩盤に注入される。
【0026】
本実施の形態によれば、グラウト流量制御部7によって、原液流量制御部5の制御弁と希釈水流量制御部6の制御弁の開閉を制御することによって、送出ホース3b、4bにそれぞれ原液セメントミルクと希釈水とを所望の割合で供給するように、流量を制御するので、セメントミルクを所望の配合濃度にして地盤または岩盤への注入口へ供給できる。
したがって、地盤または岩盤の性状変化に対応した配合濃度のグラウトを素早くかつ効率的に注入できる。
【0027】
また、貯留槽1内に原液セメントミルクを貯留しておき、希釈水によって原液セメントミルクを希釈して所望の配合濃度のセメントミルクを注入できるので、貯留槽1や、この貯留槽1に原液セメントミルクを供給するグラウトミキサに残っている原液セメントミルクは廃棄することなく、他の地盤や岩盤への注入口に注入するセメントミルクの原液として使用できるので、原液セメントミルクの無駄が生じることがない。
さらに、原液流量制御部5によって流量が制御された原液セメントミルクと、希釈水流量制御部6によって流量が制御された希釈水とは、途中で一時貯留部等に貯留されることなく、送出ホース3b,4bを流れて静止型混合器16で混合されて注入口10に供給されるので、原液流量制御部5や希釈水流量制御部6と、注入口10との間に、セメントミルクを注入口へ送出するグラウトポンプやグラウトの流量を制御する制御弁を有する流量計を設ける必要がなく、装置構成が簡単となる。
【0028】
加えて、原液セメントミルクと希釈水とを静止型混合器16によって、混合するので、原液セメントミルクと希釈水とをより効率的に混合できる。また、静止型混合器16を使用するので、モータ等の駆動部が必要なく、装置の小型化を図れる。
さらに、静止型混合器16は、その入口から原液セメントミルクと希釈水を連続的に導入して、出口からこれらが混合されたセメントミルクを連続的に排出できるので、注入口10へ所望の配合濃度のセメントミルクを連続的に注入できる。
また、原液流量制御部5で流量が制御されて、余剰となった原液セメントミルクを、戻し路13によって貯留槽1に戻すことによって、原液セメントミルクを再利用でき、さらに、原液セメントミルクの無駄が生じることがない。
【0029】
なお、本実施の形態では、岩盤または地盤に注入するグラウトとして、セメントミルクを使用したものを例にとって説明したが、セメントミルクのセメントとしては通常のセメント以外でも、急硬化性のセメントを用いてもよく、それ以外の他のグラウトを使用しもよい。
また、本実施の形態では、水槽2から希釈水を供給するようにしたが、水槽2を設置せずに、直接水道水を使用してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、グラウト原液を希釈水によって希釈して所望の配合濃度のグラウトを地盤または岩盤への注入口へ供給できるので、地盤または岩盤の性状変化に対応した配合濃度のグラウトを素早くかつ効率的に注入できる。
また、同一の配合濃度のグラウト原液を使用できるので、このグラウト原液は廃棄することなく、他の地盤や岩盤への注入口に注入するグラウト原液として使用でき、よって、グラウト原液の無駄が生じることがない。
さらに、グラウト原液と希釈水とは、途中で一時貯留部等に貯留されることなく、原液供給路と希釈水供給路とを流れて直接注入口に供給されるので、原液流量制御部や希釈水流量制御部と、注入口との間に、グラウトを注入口へ送出するポンプやグラウトの流量を制御する制御弁を有する流量計を設ける必要がなく、装置構成が簡単となる。
また、余剰となったグラウト原液を戻し路によって貯留槽に戻すことによって、グラウト原液を再利用でき、さらに、グラウト原液の無駄が生じることがない。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、グラウト原液と希釈水とを静止型混合器によって混合するので、効率的な混合を図れ、また、モータ等の駆動部が必要なく、装置の小型化を図れる。
さらに、静止型混合器の入口からグラウト原液と希釈水を連続的に導入して、出口からこれらが混合されたグラウトを連続的に排出できるので、注入口へ所望の配合濃度のグラウトを連続的に注入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラウト注入装置の一例を示すもので、そのシステム構成を示す図である。
【図2】同、静止型混合器の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 貯留槽
3 原液供給路
4 希釈水供給路
5 原液流量制御部
6 希釈水流量制御部
7 グラウト流量制御部
10 注入口
13 戻し路
16 静止型混合器

Claims (2)

  1. 地盤または岩盤にグラウトを注入するグラウト注入装置であって、
    グラウト原液を貯留する貯留槽と、
    この貯留槽内のグラウト原液を前記地盤または岩盤への注入口へ供給する原液供給路と、
    前記グラウト原液を希釈する希釈水を前記注入口へ供給する希釈水供給路と、
    前記原液供給路に設けられて、この原液供給路を流れるグラウト原液の流量を制御可能な原液流量制御部と、
    前記希釈水供給路に設けられて、この希釈水供給路を流れる希釈水の流量を制御可能な希釈水流量制御部と、
    前記原液流量制御部より下流側の前記原液供給路と、前記希釈水流量制御部より下流側の前記希釈水供給路とに、それぞれグラウト原液と希釈水とを所望の割合で供給するように、前記原液流量制御部と希釈水流量制御部とを制御するグラウト流量制御部と、
    前記原液流量制御部から前記貯留槽内に、余剰のグラウト原液を戻す戻し路と、
    前記希釈水流量制御部から余剰の希釈水を廃棄するための廃棄路とを備えていることを特徴とするグラウト注入装置。
  2. 請求項1に記載のグラウト注入装置において、
    前記原液流量制御部より下流側の前記原液供給路と、前記希釈水流量制御部より下流側の前記希釈水供給路とに接続されて、前記原液供給路を流れてきたグラウト原液と、前記希釈水供給路を流れてきた希釈水とを混合する静止型混合器を備えていることを特徴とするグラウト注入装置。
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