JP2018127818A - ミキシングユニット及びグラウト充填方法 - Google Patents

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【課題】A液及びB液を簡単な構造で均一に混合することができるミキシングユニットを提供する。【解決手段】グラウト充填に用いるA液が供給される第1管部31と、可塑剤であるB液が供給される第2管部32と、第1管部31及び第2管部32の合流部分から延びてA液とB液との混合液を流出させる第3管部33とによってY字状に形成されたミキシングユニット本体3と、B液が供給されると共に供給されたB液をA液との合流部分に放射状に拡散して噴出させる噴出ノズル2とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、主材(以下、A液)と可塑剤(以下、B液)とを混合するためのミキシングユニット及びこのミキシングユニットを組み込むことによりグラウトを施工現場で作製可能としたグラウト充填方法に関する。
トンネル覆工背面の空洞、地山と構造物との隙間、床下の地盤沈下における空洞、護岸の浸食等に対しては、発生している隙間や空洞などを埋めるためにグラウト材を注入して充填することが行われる。このグラウト材充填の施工においては、A液の材料となる生モルタルをセメント及び砂等の混和材と水から作製し、これをミキサー車によって施工現場まで運搬し、施工現場でA液は生モルタルに気泡を混合してエアモルタルとし、B液となる可塑剤を混合して注入作業を行うのが一般的である。これ以外の方法として、エアモルタルを圧送パイプによって施工現場の注入箇所に圧送することもなされるが、エアモルタルは流動性等の理由によって要求されるだけの長距離圧送ができないものとなっている。
施工現場の注入箇所にA液を圧送後に注入場所でB液との混合を行う場合、これらの混合を行うミキシングユニットが用いられる。例えば、特許文献1には、ミキシングユニットとして、以下の構造が開示されている。
(1)A液のパイプ内にB液のパイプを平行に挿入し、A液のパイプ内でA液、B液を混合する構造
(2)A液のパイプにB液のパイプを挿入する際に、B液のパイプの先端部分をゴムスリーブで覆い、供給するB液によってゴムスリーブを膨張させ、ゴムスリーブとB液パイプとの間に生じた隙間からB液を噴射して混合する構造
(3)Y字管によってA液及びB液を混合する構造
(4)直角に交わる直交管によってA液及びB液を混合する構造
特開平8−13985号公報
従来のミキシングユニットでは、いずれもA液及びB液を均一に混合することができない問題がある。これに対しては、A液とB液の混合比および流速の違いによる均一な混合不足、A液とB液とを混合するための運動エネルギーが不足する等の種々の要因が考えられるが、結果として良好な混合ができないことから実用性に乏しいものとなっている。特に、長距離圧送を可能としたA液にあっては、流速の低さから運動エネルギーの不足が顕著で、B液との均一な混合が出来にくくなり、混合の際の多くの問題が発生している。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、A液及びB液を簡単な構造で均一に混合することができるミキシングユニットを提供することを目的とする。又、本発明は、このミキシングユニットを使用したグラウト充填方法を提供することを目的とする。
本発明のミキシングユニットは、グラウト充填に用いる主材であるA液が供給される第1管部と、可塑材であるB液が供給される第2管部と、前記第1管部及び第2管部の合流部分から延びて前記A液とB液との混合液を流出させる第3管部とによってY字状に形成されたミキシングユニット本体と、前記第2管部の内部に配置され、前記B液が供給されると共に供給されたB液を前記A液との合流部分に放射状に拡散して噴出させる噴出ノズルとを備えていることを特徴とする。
本発明において、前記噴出ノズルは、先端部が閉じた液通路及び液通路の先端側に径方向に向けて形成された複数の噴出孔を有するノズル本体と、前記噴出孔の形成領域を覆うように前記ノズル本体に被せられた可撓性材料からなる逆流防止チューブと、前記ノズル本体における前記逆流防止チューブよりも先端側の外面の全周に突出状に設けられ、ノズル本体と逆流防止チューブとの間を流れたB液を放射状に拡散した噴出流とする方向変換部材とを有している。
さらに、本発明においては、前記ノズル本体における前記噴出孔の形成領域の外面の全周に、前記噴出孔から流出するB液を前記逆流防止チューブとの間で溜める受け溝が形成されている。
ここで、前記方向変化部材は、前記ノズル本体における前記逆流防止チューブよりも先端側の外周に形成されたリング固定溝と、このリング固定溝から突出した状態でリング固定溝に嵌められたリング体とによって形成される。
本発明による、グラウト充填方法は、グラウト充填の主材であって長距離圧送可能な状態としたA液及び可塑材であって前記A液に混合されるB液を個々の圧送ポンプによって圧送する段階と、前記A液及びB液の圧送流量を個々の流量計によって計測する段階と、請求項1乃至4いずれか1項記載のミキシングユニットによって前記A液とB液とを混合する段階と、前記ミキシングユニットから流出する混合液の圧力を圧力計によって計測する段階と、前記圧力計の計測値に基づいて前記A液の圧送ポンプ及びB液の圧送ポンプによる圧送駆動を制御する段階と、を備えていることを特徴とする。
本発明のミキシングユニットによれば、ミキシングユニット本体の第2管部の内部に設けた噴出ノズルがB液を放射状に噴出するため、B液がA液に強力に入り込んで混合される。従って、A液の物性や流速及び性状に関係なくB液をセメント液に均一に混合することができる。又、Y字状のミキシングユニット本体とミキシングユニット本体の第2管部内に配置される噴射ノズルとの2部材によって形成されることから簡単な構造とすることができる。
本発明によれば、方向変換部材を噴射ノズルのノズル本体に設けており、この方向変換部材によってB液を放射状の噴出流とするため、B液を確実に放射状に噴出させることができ、B液をセメント液に均一に混合することができる。
又、受け溝を設けることにより噴出孔からのB液をノズル本体の全周にわたって溜めることができるため、B液をノズル本体の全周から均一に噴出させることができる。
本発明のグラウト充填方法によれば、A液を長距離圧送可能な状態としても、このセメント液にB液を均一に混合することができる。
本発明の一実施形態のミキシングユニットを示す平面からの断面図である。 ミキシングユニットに用いるミキシングユニット本体の平面からの断面図である。 (A)はミキシングユニットに用いる噴出ノズルの縦断面図、(B)はそのE−E穿断面図である。 ミキシングユニットにおける受け溝を示す側面からの断面図である。 噴出ノズルと逆流防止チューブとの関係を示す断面図である。 逆流防止チューブを固定するための操作を示す断面図である。 逆流防止チューブの固定状態を示す断面図である。 噴射ノズルの要部を示す断面図である。 方向変換部材の配置状態を示す断面図である。 方向変換部材の作用を示す断面図である。 本発明のグラウト充填方法に用いるシステムのブロック図である。 本発明のグラウト充填方法の作業の流れを示すフローチャートである。 図12の作業の流れにおける他の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態に用いるミキシングユニット1を示し、図3〜図10はミキシングユニット1に用いる噴出ノズル2を示す。図1に示すように、ミキシングユニット1はミキシングユニット本体3と、噴出ノズル2とを備えている。
ミキシングユニット本体1は全体がSUS等によって形成されることにより、強度、耐酸性、防錆性、耐腐食性を有している。このミキシングユニット本体3は図1に示すように、上流側の第1管部31及び第2管部32と、下流側の第3管部33とからなるY字状の管体によって形成される。
第1管部31は、A液が供給されるものであり、パイプ、ホース等のA液供給管34に接続される。A液はグラウト充填に用いる主材であり、長距離圧送可能な状態となっている。第2管部32は噴出ノズル2を内部に備えることによりB液が供給される。B液はA液に添加する可塑材が使用される。第2管部32の内部の噴出ノズル2はパイプ、ホース等のB液供給管35に接続される。第3管部33は第1管部31及び第2管部32の合流部分から延びており、第1管部31からのA液及び第2管部32からのB液が混合した混合液を流出させる。
図2はミキシングユニット3の具体的な形状を示す。ミキシングユニット3がY字状となっていることにより、第1管部31及び第2管部が直交する構造に比べてA液の流速等の流動性を低下させることなくA液及びB液を混合することができる。Y字状のミキシングユニット3においては、第3管部33の中心線に対し第1管部31は角度θ1、第2管部32は角度θ2を有して接続されている。第1管部31の角度θ1は混合液が第3管部33内で緩乱流となるように設定されるものであり、このため角度θ1はミキシングユニット3内の流動抵抗が小さくなるように設定される。かかる角度θ1はA液の粘度、流速等の因子によって適宜変更されるものである。第2管部32の角度θ2は第3管部33内の混合液が均一の合流液となるように設定されるものであり、このため角度θ2は角度θ1とほぼ同角度に設定されることが良好である。
噴出ノズル2は図3に示すノズル本体11と、図5〜図7に示す逆流防止チューブ12と、図9及び図10に示す方向変換部材13とを有している。
図3に示すように、ノズル本体11はB液供給管35に接続される基端部(図1及び図3における左端部)から先端部(右端部)に向かって段状に先細りとなる外形に形成されている。噴出ノズル2の内部には、先端部が閉じた状態で軸方向に延びた液通路14が形成されている。液通路14にはB液が導入される。この液通路14の先端側には、複数の噴出孔15が形成されている。噴出ノズル2をミキシングユニット3に取り付けた状態において、噴出孔15は図1に示すように、第2管部32の先端部よりも第3管部33側に位置するようになっている。
噴出孔15は軸方向と直交する径方向に向けて形成されており、液通路14に導入されたB液は噴出孔15からノズル本体11の径方向に沿って外側に流出する。この実施形態において、噴出孔15は径方向の等分位置の4箇所に形成されている。これらの複数(4個)の噴出孔15の断面積を合わせた合算値は液流路14の断面積よりも小さく設定される。これによりB液の圧力を液流路14内の圧力よりも高くすることができ、高くなった圧力でB液を噴出孔15から流出させることができる。
図5〜図7に示すように、逆流防止チューブ12はノズル本体11の先端側に被せられる。逆流防止チューブ12はノズル本体11における噴出孔15の形成領域を覆うようにノズル本体11に被せられる。逆流防止チューブ12は軟質ゴム等の可撓性材料により両端部が開口された円筒状に形成されており、その内径Dがノズル本体11における噴出孔15の形成領域の外径DAに合わせて設定される(D=DA)。従って、逆流防止チューブ12をノズル本体11に被せると、逆流防止チューブ12がノズル本体11の外面に密着し、A液さらには混合液がノズル本体11内に流れ込む(逆流)ことを防止することができる。又、内側からの圧力によって逆流防止チューブ12が簡単に撓む(変形する)ため、噴出孔15からのB液の流動を妨げることがない。これによりB液をノズル本体11の外面との間から良好に流出させることができる。
かかる逆流防止チューブ12はチューブ固定リング16によってノズル本体11の外面に固定される。チューブ固定リング16はゴム、金属線材等によって形成されており、ノズル本体11に形成されているリング溝17に嵌め込まれることにより滑ることのないように逆流防止チューブ12を固定する。なお、リング溝17は噴出孔15よりも後部側(基端部側)に位置するようにノズル本体11に形成されるものであり、これにより上述した逆流防止チューブ12のB液流出動作を円滑に確保することができる。
方向変換部材13は逆流防止チューブ12とノズル本体11との間から外側に流れ出たB液を拡散させて放射状の噴出流4(図10参照)とするものである。図9及び図10に示すように、方向変換部材13は逆流防止チューブ12よりも先端側に設けられる。又、方向変換部材13はこの位置でノズル本体11の外面の全周に突出状に設けられる。このように設けられることにより、方向変換部材13は逆流防止チューブ12から流れ出たB液を方向変換して放射状に拡散した噴出流4とする。
かかる方向変換部材13は、逆流防止チューブ12の先端側に位置するようにノズル本体11に形成されたリング固定溝19と、リング固定溝19に嵌められるリング体18とによって形成される。リング固定溝19は図8に示すように、窪み状となってノズル本体11の外側の全周に形成される。リング体18はゴム輪、金属輪等によって形成される。リング体18はリング固定溝19の溝深さよりも径太のもの使用される。このように径太とすることによりリング体18をリング固定溝19に嵌めると、リング体18はリング固定溝19よりも外側に突出した状態となる。このようなリング体18はノズル本体11の全周にわたって突出した状態となって逆流防止チューブ12よりも先端側に位置する。そして、逆流防止チューブ12とノズル本体11との間から流出するB液を受けて径方向に拡散させる。これによりB液を放射状の噴出流4とすることができる。
なお、方向変換部材13としては、逆流防止チューブ12の先端側でノズル本体11の全周に突出状に形成されるものであれば良く、ノズル本体11の全周にリングを一体的に形成して方法変換部材13とすることも可能である。
この実施形態において、ノズル本体11には、受け溝20が形成される(図8〜図10参照)。受け溝20は、噴出孔15の形成領域の外側の全周に位置するように形成されるものである。これにより図4に示すように、噴出孔15の出口部分と受け溝20とが連通状態となる。又、受け溝20は逆流防止チューブ12の配置領域の内側に位置するように形成される。これにより受け溝20と逆流防止チューブ12の内側とが連通状態となる。以上により、噴出孔15から流出するB液は、受け溝20に流れ込んで一時的に受け溝20に溜まり、受け溝20内に充満する。B液によって受け溝20が溢れるとB液が受け溝20からノズル本体11と逆流防止チューブ12との間に流出する(図10参照)。
このような構造とすることにより、径方向の複数個所の噴出孔15から流出したB液は一時的に受け溝20に溜まってノズル本体11の全周に充満し、その後、逆流防止チューブ12とノズル本体11との間から流出するため、B液はノズル本体11の全周から均一に流出することができる。このため、B液は方向変換部材13の全周に均一に放射状に拡散する。従って、A液に対してB液を均一に混合することができる。
以上の構造のミキシングユニット1においては、噴出ノズル2がB液を放射状に噴出するため、B液がA液に強力に入り込んで混合される。従って、A液の物性や性状に関係なくB液をセメント液に均一に混合することができる。又、Y字状のミキシングユニット本体3とミキシングユニット本体3内に配置される噴射ノズル2との2部材によって形成されることから簡単な構造とすることができる。
さらに、方向変換部材13を噴射ノズル2のノズル本体11に設けてB液を放射状の噴出流とするため、B液を確実に放射状に噴出させることができ、B液をA液に均一に混合することができる。又、受け溝20を設けることにより噴出孔からのB液をノズル本体の全周にわたって溜めることができるため、B液をノズル本体11の全周から均一に噴出させることができる。
図11は、以上のミキシングユニット1を組み込むことにより構成されるグラウト充填方法のブロック図を示す。
長距離圧送可能な状態とされたA液を圧送するA液圧送ポンプ41と、B液を圧送するB液圧送ポンプ42とが別経路で設けられている。長距離圧送可能な状態のA液としては、例えばセメントと、微粒子骨材と、増粘材と、高性能減水材とを水に混合することにより作製される。長距離圧送可能なA液の性状としては、例えば、2〜4Mpaの圧送圧力で150〜180リットル/minの流速で例えば1〜5Km(好ましくは5Km)の距離を圧送できる性状を選択することができる。可塑剤であるB液としては、例えば酸化ナトリウム、二酸化珪素等の混合によって形成される。
A液を圧送するA液圧送ポンプ41及びB液を圧送するB液圧送ポンプ42のそれぞれには流量計43,44が接続されてA液、B液の圧送流量が計測される。流量計43,44の下流側には、上述したミキシングユニット1が接続され、ミキシングユニット1によってA液とB液とが混合されてグラウトが作製される。
ミキシングユニット1には、先端圧力計45が接続され、先端圧力計45によってミキシングユニット1からの混合液(グラウト)の圧力が計測される。その後、グラウトは施工場所の注入孔48に充填される。
先端圧力計45が計測したグラウトの圧力は先端制御盤46に送出される。先端圧力計45には、制御装置47が通信又は配線によって接続されている。先端圧力計45が計測したグラウトの圧力は制御装置47に出力される。又、制御装置47には、それぞれの流量計43,44が計測した圧送流量が入力される。これらのデータに基づき、制御装置47はA液圧送ポンプ41及びB液圧送ポンプ42の圧送を制御する。
このような方法によれば、ミキシングユニットによって混合された混合液(グラウト)の圧力をA液及びB液のそれぞれの圧送ポンプ41、42にフィードバックした圧送ポンプ41、42を制御するため、監視や調整のための作業者を格段に削減することができ、省力化が可能となる。
図12及び図13は、図11に示すシステムを用いたA液及びB液の圧送制御のフローチャートの一例を示す。A液及びB液の圧送制御では、設定優先モード及び配合比優先モードの2つのモードを選択することができる。図12のステップS11は、このモード選択を行うステップであり、設定優先モードを設定すると図12のフローにより処理が行われ、配合比優先モードを選択すると、ステップS13に移行して図13のフローにより処理が行われる。
設定優先モードでは、図12に示すように、A液及びB液の目標流量値を手動で設定する(ステップS12)。設定した目標流量値は制御装置47に記録される。そして、目標流量値を設定した後、自動運転が開始される(ステップS14)。自動運転では、A液圧送ポンプ41が駆動し、この駆動によってA液が圧送され、圧送されるA液の流量を下流側の流量計43が計測し、計測した計測値が制御装置47に出力される。
制御装置47では、入力された計測値と、設定時に記録された目標流量値とを比較して計測値が目標流量値に到達したか否かを判定する(ステップS15)。目標流量値に到達していない場合は、制御装置47はA液圧送ポンプ41の吐出量を調整し、目標流量値になるまで、判定を繰り返す。
又、B液圧送ポンプ42が駆動してB液が圧送される。圧送されるB液の流量をB液側の流量計44が計測し、計測した計測値が制御装置47に出力される。制御装置47では、入力された計測値と、設定時に記録された目標流量値とを比較して計測値が目標流量値に到達したか否かを判定する(ステップS16)。目標流量値に到達していない場合は、制御装置47はB液圧送ポンプ42の吐出量を調整し、目標流量値になるまで、判定を繰り返す。
A液及びB液が目標流量値に到達することにより、注入孔48へのグラウト充填が行われる。グラウト充填の終了は、手動で行われ、運転終了が設定されることにより(ステップS17)、運転が終了する(ステップS18)。なお、設定優先モードにおける目標流量値の判定はA液及びB液の順序を逆にしても良い。
ステップS13から開始される配合比優先モードでは、図13に示すように、A液の目標流量値を手動で設定する(ステップS21)。次に、A液及びB液の配合比を手動で設定し(ステップS22)、設定した配合比は制御装置47に記録される。配合比の設定の後、自動運転が開始される(ステップS23)。自動運転では、A液圧送ポンプ41が駆動し、この駆動によってA液が圧送され、圧送されるA液の流量を下流側の流量計43が計測し、計測した計測値が制御装置47に出力される。制御装置47では、入力された計測値と、設定時に記録された目標流量値とを比較して計測値が目標流量値に到達したか否かを判定する(ステップS24)。目標流量値に到達していない場合は、制御装置47はA液圧送ポンプ41の吐出量を調整し、目標流量値になるまで、判定を繰り返す。
ステップS24でA液が目標流量値に到達したとき、ステップS25に移行する。ステップS25では、制御装置47がA液の現在流量値からB液の目標流量値を算出する。
B液圧送ポンプ42が駆動してB液が圧送され、圧送されるB液の流量をB液側の流量計44が計測し、計測した計測値が制御装置47に出力され、制御装置47では、計測値と目標流量値とを比較して計測値が目標流量値に到達したか否かを判定する(ステップS26)。目標流量値に到達していない場合は、制御装置47はB液圧送ポンプ42の吐出量を調整し、目標流量値になるまで、判定を繰り返す。
A液及びB液が目標流量値に到達することにより、注入孔48へのグラウト充填が行われる。グラウト充填の終了は、手動で行われ、運転終了が設定されることにより(ステップS27)、運転が終了する(ステップS28)。以上のような配合比設定モードはA液、B液の混合における配合比率が重要な場合に有効なモードである。
1 ミキシングユニット
2 噴出ノズル
3 噴出流
11 ノズル本体
12 逆流防止チューブ
13 方向変換部材
14 噴出孔
15 リング溝
16 リング体
17 リング固定溝
20 受け溝
31 第1管部
32 第2管部
33 第3管部

Claims (5)

  1. グラウト充填に用いる主材であるA液が供給される第1管部と、可塑材であるB液が供給される第2管部と、前記第1管部及び第2管部の合流部分から延びて前記A液とB液との混合液を流出させる第3管部とによってY字状に形成されたミキシングユニット本体と、
    前記第2管部の内部に配置され、前記B液が供給されると共に供給されたB液を前記A液との合流部分に放射状に拡散して噴出させる噴出ノズルとを備えていることを特徴とするミキシングユニット。
  2. 請求項1記載のミキシングユニットであって、
    前記噴出ノズルは、先端部が閉じた液通路及び液通路の先端側に径方向に向けて形成された複数の噴出孔を有するノズル本体と、前記噴出孔の形成領域を覆うように前記ノズル本体に被せられた可撓性材料からなる逆流防止チューブと、前記ノズル本体における前記逆流防止チューブよりも先端側の外面の全周に突出状に設けられ、ノズル本体と逆流防止チューブとの間を流れたB液を放射状に拡散した噴出流とする方向変換部材とを有していることを特徴とするミキシングユニット。
  3. 請求項2記載のミキシングユニットであって、
    前記ノズル本体における前記噴出孔の形成領域の外面の全周に、前記噴出孔から流出するB液を前記逆流防止チューブとの間で溜める受け溝が形成されていることを特徴とするミキシングユニット。
  4. 請求項2記載のミキシングユニットであって、
    前記方向変化部材は、前記ノズル本体における前記逆流防止チューブよりも先端側の外周に形成されたリング固定溝と、このリング固定溝から突出した状態でリング固定溝に嵌められたリング体とによって形成されていることを特徴とするミキシングユニット。
  5. グラウト充填の主材であって長距離圧送可能な状態としたA液及び可塑材であって前記A液に混合されるB液を個々の圧送ポンプによって圧送する段階と、
    前記A液及びB液の圧送流量を個々の流量計によって計測する段階と、
    請求項1乃至4いずれか1項記載のミキシングユニットによって前記A液とB液とを混合する段階と、
    前記ミキシングユニットから流出する混合液の圧力を圧力計によって計測する段階と、
    前記圧力計の計測値に基づいて前記A液の圧送ポンプ及びB液の圧送ポンプによる圧送駆動を制御する段階と、を備えていることを特徴とするグラウト充填方法。
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JPH0813985A (ja) * 1994-06-24 1996-01-16 Shimoda Gijutsu Kenkyusho:Kk 二液性エアモルタル注入工法
JP2000328886A (ja) * 1999-05-21 2000-11-28 East Japan Railway Co 空洞部の充填工法
JP2005120673A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Maeda Corp 多液同時注入システム
JP2009024481A (ja) * 2007-06-20 2009-02-05 Meiko Construction Co Ltd セメント系充填材の長距離圧送注入方法

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