JPH07186094A - 紙管の切断装置 - Google Patents

紙管の切断装置

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JPH07186094A
JPH07186094A JP33069393A JP33069393A JPH07186094A JP H07186094 A JPH07186094 A JP H07186094A JP 33069393 A JP33069393 A JP 33069393A JP 33069393 A JP33069393 A JP 33069393A JP H07186094 A JPH07186094 A JP H07186094A
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JP
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paper tube
cutting
saw blade
cut
hood
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JP33069393A
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Shogo Oi
省吾 大井
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RIVER SEIKI KK
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RIVER SEIKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙管を任意の切断長で端面精度を確保して切断
する。 【構成】一対の回転ロールに紙管Kaを載置し、その一
端をストッパに当接させた後、押圧ローラ56を下降さ
せて紙管Ka押圧し、位置決めする。そして、切断位置
に移動された円盤状切断鋸刃46を回転させつつ下降さ
せ、紙管Kaを切断する。この際、円盤状切断鋸刃46
に取り付けられた集塵フード47における補助フード4
7bの下端縁が紙管Kaの外周面に接触して切断箇所の
周囲を包囲し、その後、この補助フード47bに対して
フード本体47aが下降することから、常時切断箇所を
包囲した状態で紙管Kaを切断することができる。そし
て、円盤状切断鋸刃46による紙管Kaの切り屑は、集
塵フード47を吸引することによって周囲に飛散させる
ことなく吸い出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙管の切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種製紙は、製紙会社にて製造
された幅広の製紙をロール状に巻き取って形成された原
反ロールを加工業者が受け取り、その加工業者にてユー
ザーが必要とする紙幅に切断すると同時に設定長さ巻き
取ってユーザーに供給されている。具体的には、図10
および図11に示すように、ユーザーが必要とする紙幅
に対応する幅の複数個の紙管K1 ,K2 …を順次一対の
ワインダーW,Wに載せてそれらの両端を支持し、一
方、原反ロールから幅広の製紙Pを繰り出してユーザー
が必要とする幅に切断ナイフN…で切断すると同時に、
その切断された製紙P1 ,P2 …の一端を紙管K1 ,K
2 …にそれぞれ貼着した後、ワインダーW,Wを回転さ
せることで紙管K1 ,K2 …を回転させ、紙管K1 ,K
2 …に切断された製紙P1 ,P2 …を設定長さだけ巻き
付けてロール状に形成し、ユーザーに供給するようにし
ている。この際、紙幅に対応した紙管K1 ,K2 …が必
要となることから、紙管の切断装置が利用されている。
【0003】この紙管の切断装置は、紙管の内径に対応
するソケットを装着離脱自在な長尺な心棒と、心棒に装
着されたソケットと対向する位置で前後方向に進退自在
な円盤状切断ナイフ(図12参照)から構成されてお
り、切断する紙管の内径に対応するソケットを心棒に装
着するとともに、その心棒に長尺な紙管を挿入して固定
した後、紙管を回転させた状態で円盤状切断ナイフを回
転させつつ、もしくは、回転させることなく紙管に押し
付け、切断するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな紙管の切断装置においては、切断する度に長尺な紙
管を心棒に挿入し、また、切断が終了する度に所定の切
断長の紙管を離脱させなければならず、作業が煩雑とな
るとともに、作業者が紙管を心棒にセットし、円盤状切
断ナイフを押し付けて切断する方式であるため、作業者
の熟練度によって切断端面の筒直度および平面度、さら
には、切断端面間の長さ精度や平行度に誤差が発生する
ことがある。このような切断端面に誤差がある複数個の
紙管をワインダーに載せてそれらの両端を支持した場
合、それらの軸心がずれることがあり(図13参照)、
この状態で所定幅に切断された製紙をロール状に巻き取
ると、その端面に不揃いが発生したり、しわを巻き込む
という問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、紙管を任意の切断長で切断端面の精度を確
保して簡単確実に切断することのできる紙管の切断装置
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定フレーム
に設けられたストッパと、この固定フレームに対して回
転自在に軸支された一対の回転ロールと、固定フレーム
に対して左右方向および上下方向に摺動自在であって、
回転可能な円盤状切断鋸刃と、この円盤状切断鋸刃の周
囲を包囲するとともに真空源に配管接続された集塵フー
ドと、固定フレームに対して左右方向および上下方向に
摺動自在な押圧ローラからなり、前記集塵フードは、円
盤状切断鋸刃と一体のフード本体と、このフード本体に
摺動自在に嵌挿され、円盤状切断鋸刃を越えて懸吊され
た補助フードで構成され、一対の回転ロールに載置して
一端をストッパに当接させるとともに、押圧ローラで位
置決めした紙管を回転しつつ下降する円盤状切断鋸刃で
切断する際、円盤状切断鋸刃による紙管の切り屑をその
切断箇所を常時包囲する集塵フードを介して吸引するこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】一対の回転ロールに紙管を載置し、その一端を
ストッパに当接させた後、円盤状切断鋸刃をストッパか
ら切断長だけ離隔した位置まで移動させると同時に、押
圧ローラを下降させて紙管を位置決めし、次いで、円盤
状切断鋸刃を回転させつつ下降させ、紙管を切断する。
この際、集塵フードの補助フードが紙管の外周面に接触
し、その後、補助フードに対してフード本体が下降する
ことから、円盤状切断鋸刃による紙管の切断箇所は、真
空源を介して吸引されている集塵フードによって常時包
囲されている。
【0008】この結果、位置決めされた紙管を円盤状切
断鋸刃の下降軌跡にしたがって切断することが可能とな
り、熟練を要することなく誰でも簡単確実に任意の切断
長で、しかも、その端面精度を確保して切断することが
できると同時に、円盤状切断鋸刃による紙管の切り屑を
集塵フードから周囲に飛散させることなく吸引すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1乃至図4には、紙管Kaの切断装置1
の一実施例が示されており、この切断装置1は、固定フ
レーム2と、この固定フレーム2に設けられ、紙管Ka
を支持して回転させる回転装置3と、固定フレーム2に
設けられ、紙管Kaを切断する回転刃装置4と、紙管K
aを位置決めする位置決め装置5から構成されている。
【0011】固定フレーム2は、左右(図1の左右方
向)に間隔をおいて設置された一対の側板21,21
と、これらの左右の側板21,21の下部間に連結され
た連結パイプ22と、左右の側板21,21の上部間に
連結されたスライドビーム23と、右方の側板21に固
定されたストッパ24からなり、前述のスライドビーム
23の前面には、左右方向にわたって一対のガイドレー
ル23a,23aが敷設されている他、その上面には左
右方向にわたってラック23bが取り付けられている
(図2,図3参照)。
【0012】また、回転装置3は、図1および図2に示
すように、左右の側板21,21に前後方向(図2の左
右方向)に間隔をおいてそれぞれ回転自在に軸支された
一対の回転ロール31,31と、これらの回転ロール3
1,31に隣接して左方の側板21に固定されたブレー
キ付き電動モータ32と、回転ロール31,31に隣接
して左方の側板21に回転自在に軸支された2本の回転
軸33と、一対の回転ロール31,31の左端にそれぞ
れ固定されたスプロケット31a,31aと、これらの
スプロケット31aと対応して電動モータ32の出力軸
に固定されたスプロケット32aと、前述したスプロケ
ット31a,32aに対応して回転軸33にそれぞれ固
定されたスプロケット33a,33aと、これらのスプ
ロケット31a,32aおよび33a間に巻回されたチ
ェーン34からなり、一対の回転ロール31,31の軸
間距離は、一定外径の紙管Kaを支持して回転できるよ
うに設定されている。
【0013】したがって、電動モータ32を回転駆動さ
せると、チェーン34およびスプロケット31a,32
aおよび33aを介して一対の回転ロール31,31を
同じ方向に回転させることができる。この結果、後述す
るように、一対の回転ロール31,31に跨がって載置
された紙管Kaは、回転ロール31,31の回転方向と
逆の方向に回転させられるようになっている。また、電
動モータ32の回転駆動を停止させると、ブレーキが作
動し、回転ロール31,31をその慣性に抗して速やか
に停止させることができる。
【0014】一方、回転刃装置4は、その詳細を図3に
示すように、スライドビーム23のガイドレール23
a,23aに嵌合するリニアベアリング41b,41b
を前壁背面側に備えるとともに、一対のガイドレール4
1a,41aを前壁表面側に上下方向にわたって敷設し
た移動ブラケット41と、この移動ブラケット41の上
壁に設置された電動モータ(ステップモータ)42,4
3と、移動ブラケット41のガイドレール41a,41
aに嵌合するリニアベアリング44b,44bを備えた
昇降ブラケット44と、この昇降ブラケット44に取り
付けられた電動モータ45と、この電動モータ45の出
力軸に固定された円盤状切断鋸刃46と、この円盤状切
断鋸刃46の周囲を包囲して昇降ブラケット44に取り
付けられた集塵フード47からなり、電動モータ42の
出力軸にはピニオン42aが固定されてスライドビーム
23のラック23bと噛み合わされている他、電動モー
タ43の出力軸にはネジ棒43aが連結されて昇降ブラ
ケット44に固定されたナット44aに螺合されてい
る。
【0015】また、集塵フード47は、昇降ブラケット
44に固定されて円盤状切断鋸刃46の大半周囲を覆う
フード本体47aと、このフード本体47aに摺動自在
に嵌挿され、ロッド47cを介して円盤状切断鋸刃46
の下端縁を越えてその周囲を覆うように懸吊された補助
フード47bからなり、フード本体47aには、図示し
ない真空源に連通された配管48が接続されている。
【0016】したがって、電動モータ42を回転駆動さ
せると、ラック23bと噛み合うピニオン42aが回転
し、ガイドレール23a,23aに沿って移動ブラケッ
ト41を左右方向に移動させることができる他、電動モ
ータ43を回転駆動させると、ナット44aと螺合して
いるネジ棒43aが回転し、ガイドレール41a,41
aに沿って昇降ブラケット44を上下方向に昇降させる
ことができ、さらに、電動モータ45を回転駆動させる
と、円盤状切断鋸刃46を回転させることができる。ま
た、円盤状切断鋸刃46によって紙管Kaを切断する際
に発生する切り屑は、真空源を駆動することにより、切
断箇所の周囲を常時包囲する集塵フード47から吸引さ
れ、周囲に飛散するのが防止されている。
【0017】ところで、円盤状切断鋸刃46は、図5お
よび図6に示すように、一定の刃溝をおいて多数のチッ
プ取り付け部461aを形成した本体461bと、この
本体461bのチップ取り付け部461aに1刃とびに
刃先の傾斜方向を異ならせてロウ付けされた切削チップ
461cからなり、この切断鋸刃461によって紙管K
aを切断した場合、その切断端面の筒直度および平面
度、さらには、切断端面間の長さ精度や平行度において
極めて良好な結果が得られる。したがって、図10およ
び図11に示したように、切断した複数個の紙管K1
2 …を並列してワインダーW,Wに載せ、それらの両
端を支持した場合、切断端面同士が確実に面接触するこ
とから(図7参照)、このような紙管K1 ,K2 …を用
いて切断された製紙P1 ,P2 …をロール状に巻き取る
場合、その端面に不揃いが生じたり、しわを巻き込むこ
とを確実に防止することができる。
【0018】さらに、位置決め装置5は、図4に示すよ
うに、スライドビーム23のガイドレール23a,23
aに嵌合するリニアベアリング51b,51bを前壁背
面側に備えた移動ブラケット51と、この移動ブラケッ
ト51の上壁に設置された電動モータ(ステップモー
タ)52と、移動ブラケット51の前壁に固定されたエ
アシリンダ53と、このエアシリンダ53の可動部に固
定された支持ブラケット54と、この支持ブラケット5
4に嵌合されて垂直軸線回りに回動自在なシャフト55
と、このシャフト55の下部に設けられ、水平軸線回り
に回転自在な押圧ローラ56からなり、電動モータ52
の出力軸にはピニオン52aが固定されてスライドビー
ム23のラック23bと噛み合わされている他、シャフ
ト55を支持ブラケット54回りに若干回動させること
で、押圧ローラ56の回転軸線を一対の回転ロール3
1,31に載置された紙管Kaの回転軸線と上方から見
て一定角度交差させている。この押圧ローラ56の交差
方向は、紙管Kaの回転に追従して回転させられる押圧
ローラ56によって紙管Kを前述したストッパ24に向
けて摺動させる方向である。例えば、図4に示す位置に
押圧ローラ56を交差させている場合、紙管Kaの回転
方向は、矢印に示すように、時計回り方向となる。
【0019】したがって、電動モータ52を回転駆動さ
せると、ラック23bと噛み合うピニオン52aが回転
し、ガイドレール23a,23aに沿って移動ブラケッ
ト51を左右方向に移動させることができる他、エアシ
リンダ53を伸長作動させると、支持ブラケット54、
すなわち、押圧ローラ56を上昇位置から下降位置に移
動させることができ、後述するように、一対の回転ロー
ル31,31に支持されている紙管Kaを上方から押圧
するものである。この際、紙管Kaが回転ロール31,
31の回転に追従して回転すると、紙管Kaの回転に追
従して押圧ローラ56が回転し、その回転によって紙管
Kaをストッパ24に向けて摺動させ、位置決めするよ
うになっている。
【0020】なお、詳細には図示しないが、前述したア
クチュエータを制御するため、制御装置が設けられてい
る他、切断長などを入力するため、制御盤が設けられて
いる。
【0021】次に、このように構成した紙管Kaの切断
装置1の作動について説明すると、一対の回転ロール3
1,31の軸間距離に見合った長尺な紙管Kaをそれら
の回転ロール31,31に跨がって載せ、その紙管Ka
を右方に押し出してその右端をストッパ24に当接させ
た後、図示しない制御盤から切断長を入力して始動スイ
ッチを操作すれば、まず、電動モータ42を回転駆動さ
せ、移動ブラケット41、すなわち、円盤状切断鋸刃4
6をストッパ24から切断長に対応する位置まで移動さ
せるとともに、電動モータ52を回転駆動させ、移動ブ
ラケット51、すなわち、押圧ローラ56を入力された
切断長と関連する位置、例えば、ストッパ24から切断
長の約1/2に対応する位置まで移動させる。そして、
円盤状切断鋸刃46および押圧ローラ56がストッパ2
4からそれぞれ切断長に対応する距離およびその半分の
距離隔てられると、電動モータ42および52の回転駆
動を停止させた後、エアシリンダ53を伸長作動させ、
支持ブラケット54を介して押圧ローラ56を下降さ
せ、紙管Kaを押圧する。次いで、電動モータ32を回
転駆動させ、順次チェーンスプロケットを介して一対の
回転ロール31,31を同じ方向に回転させ、それらの
回転ロール31,31の上に支持されている紙管Kaを
回転させる。
【0022】紙管Kaが回転すると、その紙管Kaを押
圧ローラ56が押圧していることにより、紙管Kaの回
転に追従して押圧ローラ56が回転を開始する。この場
合、押圧ローラ56の回転軸線が紙管Kaの回転軸線と
一定角度交差していることにより、押圧ローラ56の回
転は、紙管Kaを一対の回転ロール31,31に沿って
ストッパ24に向けて押し出すように作用する。この結
果、紙管Kaが回転する時、紙管Kaはその右端がスト
ッパ24と当接する方向に常時押し出されて位置決めさ
れている。
【0023】このように紙管Kaが位置決めされると、
電動モータ45を回転駆動させ、円盤状切断鋸刃46を
回転させると同時に、電動モータ43を回転駆動させ、
昇降ブラケット44、すなわち、円盤状切断鋸刃46を
下降させる。そして、図示しない真空源を作動させて集
塵フード47内を吸引する。昇降ブラケット44の下降
は、まず、集塵フード47における補助フード47bの
下端縁を紙管Kaの外周面に接触させて切断箇所の周囲
を包囲した後、さらに、補助フード47bに対してフー
ド本体47aが下降することから、押圧ローラ56を介
して位置決めされた紙管Kaの切断箇所は集塵フード4
7で常時包囲されている。そして、集塵フード47で包
囲された切断箇所を円盤状切断鋸刃46を介して切断す
る際、紙管Kaの切り屑は、集塵フード47内から吸い
出され、切断装置1の周囲に飛散することが防止されて
いる。
【0024】円盤状切断鋸刃46が一定距離下降すれ
ば、紙管Kaの切断は終了することから、電動モータ4
5の回転駆動、すなわち、円盤状切断鋸刃46の回転を
停止させた後、電動モータ43を逆方向に回転駆動させ
て昇降ブラケット44を待機位置まで上昇させる。
【0025】また、異なる切断長の、もしくは、同一切
断長の紙管を複数個必要な場合においても、制御盤から
それらの切断長を順次入力することにより、その入力さ
れた順にストッパ24と当接しない左端側から順次切断
することができる。すなわち、入力された切断長の総和
に円盤状切断鋸刃46によって削り取られる長さを加え
て紙管Kaに必要な長さを算出し、その算出された全体
必要長さを越える長尺な紙管Kaを用意し、この長尺な
紙管Kaを回転ロール31,31上に載せてストッパ2
4にその右端を当接させた後、始動スイッチを操作すれ
ば、まず、算出された全体必要長さを越える余剰分を切
断して切り落とした後、入力された切断長にしたがって
順次切断を行うものである。この際、押圧ローラ56
は、ストッパ24から円盤状切断鋸刃46までの距離の
ほぼ1/2の距離に位置して紙管Kaを押圧し、位置決
めしている。
【0026】以上のことから、この実施例においては、
紙管Kaを回転ロール31の上にその正面側から載置し
てその一端をストッパ24に当接させた後、切断長を入
力して始動スイッチを操作するだけで、位置決めされた
紙管Kaを円盤状切断鋸刃46の下降軌跡にしたがって
切断することから、熟練を要することなく簡単確実にか
つ連続的に紙管を任意の切断長で、しかも、その端面精
度を確保して切断することができる他、円盤状切断鋸刃
46で紙管Kaを切断することに伴って発生する切り屑
は、周囲に飛散させることなく吸引することができる。
【0027】ところで、前述した切断装置1において
は、軸間距離が一定である一対の回転ロール31,31
に一定外径の紙管Kaを支持して切断するものを例示し
たが、任意の外径の紙管Kxを任意の切断長で切断する
こともできる。
【0028】以下、このような目的に対応した切断装置
1Aについて図10乃至図11に基づいて説明する。こ
の切断装置1Aは、先に示した切断装置1と同様に、固
定フレーム2と、この固定フレーム2に設けられ、紙管
Kxを支持して回転させる回転装置3と、固定フレーム
2に設けられ、紙管Kxを切断する回転刃装置4と、紙
管Kxを位置決めする位置決め装置5の他に、紙管Kx
を昇降させる昇降装置6を設けて構成されている。
【0029】ここで、回転刃装置4、位置決め装置5
は、先に説明した構造と同一であり、その詳細な説明は
省略し、昇降装置6を主に、その他変更された箇所を追
加しながら説明する。
【0030】この昇降装置6は、固定フレーム2の左右
の側板21,21に前後方向に間隔をおいて回転自在に
軸支された一対の回転軸61,61と、一方の側板21
に固定された電動モータ62と、前述の回転軸61,6
1の両端にそれぞれ固定されたピニオン61a,61a
と、電動モータ62の出力軸に固定されたスプロケット
62aと、このスプロケット62aに対応して回転軸6
1にそれぞれ固定されたスプロケット61b,61b
と、これらのスプロケット62a,61bおよび61b
間に巻回されたチェーン63と、上端に取付けブラケッ
ト64を固定するとともに、左右の側板21,21に固
定されたガイド21aに摺動自在に嵌挿され、前述した
ピニオン61aと噛み合うラック65bを形成した各一
対のロッド65,65からなり、各側板21にそれぞれ
一対設けられたロッド65,65は、側方から見て八字
状に取り付けられている。
【0031】したがって、電動モータ62を回転駆動さ
せることにより、チェーン63およびスプロケット62
a,61bおよび61bを介して回転軸61,61が回
転し、それらの両端に固定されているピニオン61aを
回転させることから、これらのピニオン61aが噛み合
うラック65b、すなわち、ロッド65をガイド21a
に沿って摺動させることができる。この結果、これらの
ロッド65は、その上端が互いに接近するように、ある
いは、離隔するように同量ずつ昇降するようになってい
る。
【0032】一方、回転装置3は、左右の側板21,2
1にそれぞれ一対ずつ設けられたロッド65のうち、前
方のロッド65の取付けブラケット64間および後方の
ロッド65の取付けブラケット64間にそれぞれ回転自
在に軸支された一対の回転ロール31,31と、左方の
一対の取付けブラケット64にそれぞれ固定されたブレ
ーキ付き電動モータ32,32と、これらの電動モータ
32,32の出力軸にそれぞれ固定されたスプロケット
32a,32aと、これらのスプロケット32a,32
aに対応して回転ロール31,31に固定されたスプロ
ケット31a,31aと、これらのスプロケット31
a,32a間にそれぞれ巻回されたチェーン34からな
り、右方の側板21に固定されたストッパ24には、右
方の側板21に設けられたロッド65,65の移動軌跡
に合致する八字状の長孔(図示せず)が形成されて回転
ロール31,31の右端側の昇降を許容している。
【0033】したがって、電動モータ32,32を回転
駆動すると、チェーン34およびスプロケット31a,
32aを介して回転ロール31,31を回転させること
ができる。この際、電動モータ32,32は、同期して
回転させる必要がある。
【0034】なお、詳細には図示しないが、固定フレー
ム2のスライドビーム23には、回転ロール31,31
に支持された紙管Kxの外周面との距離を計測するセン
サーが設けられており、その計測値を制御盤に表示でき
るようになっている。そして、センサーによる計測値が
設定された範囲内に入るように回転ロール31,31を
昇降制御することにより、回転刃装置4の円盤状切断鋸
刃46と任意の外径の紙管Kxとの距離が一定となり、
円盤状切断鋸刃46の昇降ストロークでその紙管Kxを
切断できるようにしている。
【0035】次に、このように構成した紙管Kxの切断
装置1Aの作動について説明すると、一対の回転ロール
31,31に任意の外径の紙管Kxを載せ、図示しない
センサーを介して紙管Kxの外周面との距離を計測す
る。そして、制御盤に設けた昇降スイッチ(図示せず)
を操作して電動モータ62を正転駆動もしくは逆転駆動
させ、チェーンスプロケットを介して一対の回転軸6
1,61、すなわち、4個のピニオン61aを同じ方向
に回転させる。この結果、これらのピニオン61aが噛
み合うラック65bを形成した4本のロッド65を同じ
量だけガイド21aに沿って摺動させることができる。
ロッド65の摺動は、一対の回転ロール31,31を互
いに接近するように、もしくは、互いに離隔するように
昇降させることから、これらの回転ロール31,31に
支持されている紙管Kxを昇降させる。このように紙管
Kxを昇降させることにより、前述したセンサーで計測
された数値が一定範囲内に入ったことを確認すれば、昇
降スイッチによる紙管Kxの昇降を停止する。
【0036】この後、前述したように、図示しない制御
盤から切断長を入力して始動スイッチを操作すれば、電
動モータ42を介して円盤状切断鋸刃46をストッパ2
4から切断長に対応する位置まで移動させるとともに、
電動モータ52を介して押圧ローラ56をストッパ24
から切断長の1/2に対応する位置まで移動させる。そ
して、円盤状切断鋸刃46および押圧ローラ56が、そ
れぞれストッパ24から切断長に対応する距離およびそ
の半分の距離だけ隔てられると、電動モータ42および
52を停止させた後、エアシリンダ53を介して押圧ロ
ーラ56を下降させ、紙管Kxを押圧する。次いで、電
動モータ32を介して一対の回転ロール31,31を同
じ方向に回転させ、それらの回転ロール31,31の上
に支持されている紙管Kxを回転させる。紙管Kxが回
転すると、紙管Kxの回転に追従して押圧ローラ56が
回転し、この結果、前述したように、紙管Kxを常時ス
トッパ24と当接する方向に押し出して位置決めする。
【0037】紙管Kxが位置決めされると、電動モータ
45を介して円盤状切断鋸刃46を回転させるととも
に、電動モータ43を介して円盤状切断鋸刃46を下降
させ、さらに、図示しない真空源を作動させて集塵フー
ド47内を吸引する。そして、円盤状切断鋸刃46が下
降することにより、集塵フード47が紙管Kxの外周面
に接触して切断箇所の周囲を常時包囲し、かつ、押圧ロ
ーラ56を介して紙管Kaを位置決めした状態で、紙管
Kxを入力された切断長で切断することができ、この切
断の際に発生する切り屑は、集塵フード47から吸い出
される。
【0038】円盤状切断鋸刃46が一定距離下降すれ
ば、紙管Kxの切断は終了し、電動モータ45の回転駆
動、すなわち、円盤状切断鋸刃46の回転を停止させた
後、電動モータ43を逆方向に回転駆動させて昇降ブラ
ケット44を待機位置まで上昇させる。
【0039】なお、異なる切断長の、もしくは、同一切
断長の紙管を複数個必要な場合においても、制御盤から
それらの必要幅を順次入力することにより、その入力さ
れた順にストッパ24と当接しない他端側から順次切断
することができる点は、先の実施例と同様である。
【0040】以上のことから、この実施例においては、
紙管Kxを回転ロール31の上にその正面側から載置
し、その外径に合わせて紙管Kxを昇降させた後、紙管
Kxの一端をストッパ24に当接させ、切断長を入力し
て始動スイッチを操作するだけで、位置決めされた紙管
Kxを円盤状切断鋸刃46の下降軌跡にしたがって切断
することから、熟練を要することなく簡単確実にかつ連
続的に任意のサイズの紙管を任意の切断長で、しかも、
その端面精度を確保して切断することができる他、円盤
状切断鋸刃46で紙管Kxを切断することに伴って発生
する切り屑は、周囲に飛散させることなく吸引すること
ができる。
【0041】なお、これらの実施例においては、ストッ
パ24を右方の側板21に固定したが、左方の側板21
に設けてもよい。その際には、回転刃装置4と位置決め
装置5の取り付け関係は逆になる。
【0042】また、異なる切断長の、もしくは、同一切
断長の紙管を複数個必要な場合は、予めその切断パター
ンをプログラムしておき、必要な切断パターンを呼び出
し、そのプログラムにしたがって切断させることが好ま
しい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定フレ
ームに設けられたストッパと、この固定フレームに対し
て回転自在に軸支された一対の回転ロールと、固定フレ
ームに対して左右方向および上下方向に摺動自在であっ
て、回転可能な円盤状切断鋸刃と、この円盤状切断鋸刃
の周囲を包囲するとともに真空源に配管接続された集塵
フードと、固定フレームに対して左右方向および上下方
向に摺動自在な押圧ローラからなり、前記集塵フード
は、円盤状切断鋸刃と一体のフード本体と、このフード
本体に摺動自在に嵌挿され、円盤状切断鋸刃を越えて懸
吊された補助フードで構成され、一対の回転ロールに載
置して一端をストッパに当接させるとともに、押圧ロー
ラで位置決めした紙管を回転しつつ下降する円盤状切断
鋸刃で切断する際、円盤状切断鋸刃による紙管の切り屑
をその切断箇所を常時包囲する集塵フードを介して吸引
することにより、位置決めされた紙管を円盤状切断鋸刃
の下降軌跡にしたがって切断することが可能となり、熟
練を要することなく簡単確実に任意の切断長で、しか
も、その端面精度を確保して切断することができると同
時に、円盤状切断鋸刃による紙管の切り屑を、集塵フー
ドを経て周囲に飛散させることなく吸引することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙管の切断装置の一実施例を示す正面
図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1の切断装置を構成する回転刃装置の側面図
である。
【図4】図1の切断装置を構成する位置決め装置の側面
図である。
【図5】円盤状切断鋸刃を示す正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図5の円盤状切断鋸刃によって切断された紙管
を接続した状態を示す断面図である。
【図8】本発明の紙管の切断装置の他の実施例を示す正
面図である。
【図9】図8のY−Y線断面図である。
【図10】ロール状の製紙を製造する工程を説明する正
面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】円盤状切断ナイフを示す正面図およびその側
面図である。
【図13】端面精度の劣る紙管を接続した状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1,1A 切断装置 2 固定フレーム 21 側板 22 連結パイプ 23 スライドビーム 23a ガイドレール 23b ラック 24 ストッパ 3 回転装置 31 回転ロール 32 ブレーキ付き電動モータ 33 回転軸 34 チェーン 31a,32a,33a スプロケット 4 回転刃装置 41 移動ブラケット 41a ガイドレール 42,43 電動モータ(ステップモータ) 42a ピニオン 43a ネジ棒 44 昇降ブラケット 44a ナット 41b,44b リニアベアリング 45 電動モータ 46 円盤状切断鋸刃 461 チップ取り付け部 462 本体 463 切削チップ 47 集塵フード 47a フード本体 47b 補助フード 5 位置決め装置 51 移動ブラケット 51b リニアベアリング 52 電動モータ(ステップモータ) 52a ピニオン 53 エアシリンダ 54 支持ブラケット 55 シャフト 56 押圧ローラ 6 昇降装置 61 回転軸 61a ピニオン 62 電動モータ(ステップモータ) 61b,62a スプロケット 63 チェーン 64 取り付けブラケット 65 ロッド 65b ラック Ka,Kx,K1 ,K2 紙管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定フレームに設けられたストッパと、
    この固定フレームに対して回転自在に軸支された一対の
    回転ロールと、固定フレームに対して左右方向および上
    下方向に摺動自在であって、回転可能な円盤状切断鋸刃
    と、この円盤状切断鋸刃の周囲を包囲するとともに真空
    源に配管接続された集塵フードと、固定フレームに対し
    て左右方向および上下方向に摺動自在な押圧ローラから
    なり、前記集塵フードは、円盤状切断鋸刃と一体のフー
    ド本体と、このフード本体に摺動自在に嵌挿され、円盤
    状切断鋸刃を越えて懸吊された補助フードで構成され、
    一対の回転ロールに載置して一端をストッパに当接させ
    るとともに、押圧ローラで位置決めした紙管を回転しつ
    つ下降する円盤状切断鋸刃で切断する際、円盤状切断鋸
    刃による紙管の切り屑をその切断箇所を常時包囲する集
    塵フードを介して吸引することを特徴とする紙管の切断
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103692461A (zh) * 2013-12-16 2014-04-02 芜湖欣荣管业科技有限公司 一种纸筒切割机

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