JPH0718526Y2 - 乾式切断ブレード - Google Patents

乾式切断ブレード

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JPH0718526Y2
JPH0718526Y2 JP1991007533U JP753391U JPH0718526Y2 JP H0718526 Y2 JPH0718526 Y2 JP H0718526Y2 JP 1991007533 U JP1991007533 U JP 1991007533U JP 753391 U JP753391 U JP 753391U JP H0718526 Y2 JPH0718526 Y2 JP H0718526Y2
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JP
Japan
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substrate
cutting blade
annular groove
hole
air
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Expired - Lifetime
Application number
JP1991007533U
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English (en)
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JPH04106165U (ja
Inventor
誠也 緒方
Original Assignee
ノリタケダイヤ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は切断ブレード、より詳し
くは、アスファルトまたはコンクリートにより舗装され
た道路、土間、滑走路等の切断を乾式で行うことのでき
る乾式切断ブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乾式切断ブレードとしては、例え
ば実開平1 ─164066号公報に記載されたものが知られて
いる。この切断ブレードは、基板の板厚間に設けた多数
の連通孔がダイヤモンドチップの固着部に開口され、連
通孔からの圧縮空気を固着部へ噴射させるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この切断ブ
レードでは、圧縮空気をダイヤモンドチップの固着部に
のみ噴射させるものであるため、基板自体は冷却され
ず、特に被切削材と接触する基板の最大切込み部分が高
温になり、熱変形や曲がりが生じるという問題がある。
また、圧縮空気を機械的に注入する必要があり構造が複
雑になるという問題がある。
【0004】そこで本考案は、機械的な操作を必要とせ
ず基板を空気により冷却し、熱変形や曲がりなどが生じ
ない乾式切断ブレードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案、2枚の鋼板を
貼り合わせた円盤状の基板の外周にダイヤモンドセグメ
ントが固着された切断ブレードにおいて、前記基板の貼
合わせ面に、同基板の中心に対して同心状の空冷用空気
の通路空冷用空気の通路となる環状溝を設け、この環状
に交差して外部に開放し貫通孔を形成し、前記環状溝
に前記貫通孔から外部空気を供給するように構成してな
ことを特徴とする。前記環状溝は基板が最も高温とな
る最大切り込み部分に設ける。また、貫通孔を法線方向
から回転方向に傾斜させて設け、さらに、その先端部
に、基板の回転方向に対して後方側に基板を一部切欠し
た切欠部を設けた構造とすることもできる。
【0006】
【作用】ブレードの回転に伴い、貫通孔から空気が環状
溝の中に入り込み基板を冷却する。
【0007】
【実施例】図1は、乾式切断ブレードの実施例を示す一
部切欠平面図、図2は図1におけるA−A線断面図であ
る。
【0008】図において、1はダイヤモンドセグメント
であり、基板2の外周にレーザ溶接により一定間隔で配
置されている。
【0009】基板2は2枚の鋼板2a,2bを貼り合わ
せて形成しており、その合わせ面に空気の通路となる環
状溝3を形成している。この環状溝3は、基板と略同心
円状に形成しており、被切削材と基板2とが接触し高温
となりやすい最大切込み部分に設けている。本実施例で
は、被切削物への切り込みを50mmとし、基板2の中
心から内径R1 =110mm,外形R2 =120mmの
位置に、半径方向10mm、厚み方向に0.5mmの環
状溝3を形成した。
【0010】4は基板を貫通する貫通孔である。この貫
通孔4は、環状溝3を先端とし基板内部に向かって形成
された長円状の孔であり、すくい角をもたせ切粉を掻き
出す効果をもたせるため、法線方向から回転方向にα=
10°〜30°傾斜させている。
【0011】また、環状溝3がある貫通孔4の先端部に
は、図3に示すように、回転方向に対して後方側に基板
2を一部切欠した切欠部5を設け、ブレードの回転時に
おける環状溝3への空気挿入効果を高めている。
【0012】以上の構成において、切断ブレードを回転
すると、自動的に貫通孔4から環状溝3内へ空気がとり
入れられ環状溝3内を流れ、基板2は内面から冷却され
る。その結果基板2の熱変形を有効に防止することがで
きる。
【0013】なお、下記条件によって切断実験を行い、
スリット部温度,熱変形,騒音を測定した。
【0014】 ブレード寸法:12″×40L ×3.4T ×7X ×18
N ×2.6E 機 械:台車式エンジンカッター 23馬力 被 削 材 :アスファルト 切 込 :5cm 切削速度 :4m/分 環 状 溝 :内径110mm,外形120mm 比較例として、環状溝を有しない単板ブレードを用い
た。
【0015】結果は、比較例が基板スリット温度70
℃、変形(面ブレ)は0.28mmであったのに対し、
実施例では基板スリット温度45℃、変形(面ブレ)は
0.09mmと良好であった。
【0016】また、切断時の騒音を測定したところ、比
較例が最大103dB、最大ピーク時の周波数は4,5
50HZ であったのに対し、実施例では最大87dB、
最大ピーク時の周波数は2,600HZ と良好であっ
た。
【0017】これからもわかる通り、本実施例の乾式切
断ブレードは、基板の冷却効果において優れ、しかも騒
音も低減することができる。
【0018】
【考案の効果】以上に説明したように本考案の乾式切断
ブレードは、2枚の鋼板の貼り合わせ構造とした基板の
貼合わせ面に空冷用空気の通路となる環状溝を形成し、
さらに環状溝に空気を供給する貫通孔を設けたため、ブ
レードの回転により自動的に空気が環状溝内に入り、こ
の空気により基板が冷却され、基板の熱変形や曲がりな
どが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式切断ブレードの一部切欠平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】貫通孔の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ダイヤモンドセグメント 2 基板 3 環状溝 4 貫通孔 5 切欠部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の鋼板を貼り合わせた円盤状の基板
    (2)の外周にダイヤモンドセグメント(1)が固着さ
    れた切断ブレードにおいて、前記基板(2)の貼合わせ
    面に、同基板の中心に対して同心状の空冷用空気の通路
    となる環状溝(3)を設け、この環状溝(3)に交差し
    て外部に開放し貫通孔(4)を形成し、前記環状溝
    (3)に前記貫通孔(4)から外部空気を供給するよう
    に構成してなることを特徴とする乾式切断ブレード。
  2. 【請求項2】 環状溝(3)を基板(2)が最も高温と
    なる最大切り込み部分に設けたことを特徴とする乾式切
    断ブレード。
  3. 【請求項3】 貫通孔(4)を法線方向から回転方向に
    傾斜させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の乾
    式切断ブレード。
  4. 【請求項4】 貫通孔(4)の先端部に、基板(2)の
    回転方向に対して後方側に基板(2)を一部切欠した切
    欠部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乾式切
    断ブレード。
JP1991007533U 1991-02-20 1991-02-20 乾式切断ブレード Expired - Lifetime JPH0718526Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04106165U JPH04106165U (ja) 1992-09-11
JPH0718526Y2 true JPH0718526Y2 (ja) 1995-05-01

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ID=31899159

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6442108U (ja) * 1987-05-28 1989-03-14
JPH0167006U (ja) * 1987-10-22 1989-04-28

Also Published As

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JPH04106165U (ja) 1992-09-11

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