JPH07178675A - 研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削方法 - Google Patents
研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削方法Info
- Publication number
- JPH07178675A JPH07178675A JP32741393A JP32741393A JPH07178675A JP H07178675 A JPH07178675 A JP H07178675A JP 32741393 A JP32741393 A JP 32741393A JP 32741393 A JP32741393 A JP 32741393A JP H07178675 A JPH07178675 A JP H07178675A
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- JP
- Japan
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- grinding wheel
- grinding
- workpiece
- grindstone
- rotary
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 砥石の冷却作用を増大させること
【構成】 研削、切断用回転砥石1の側面周辺部の全周
に一連の微小な貫通孔2を開け、これらの貫通孔2にノ
ズル4から研削水5を次々に吹き付けて、貫通孔2に研
削水5を留まらせながら被加工物Wを研削、切断するよ
うにしている。 【効果】 砥石と被加工物の研削による温度上昇を緩和
できるので、被加工物のチッピングを防止でき、ひいて
は加工時間の短縮、砥石の長寿命化を計ることができ
る。
に一連の微小な貫通孔2を開け、これらの貫通孔2にノ
ズル4から研削水5を次々に吹き付けて、貫通孔2に研
削水5を留まらせながら被加工物Wを研削、切断するよ
うにしている。 【効果】 砥石と被加工物の研削による温度上昇を緩和
できるので、被加工物のチッピングを防止でき、ひいて
は加工時間の短縮、砥石の長寿命化を計ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、単結晶フェ
ライトなどの磁気ヘッド用コアーブロックを切断して、
単一の磁気ヘッドチップを得る場合などに用いて好適な
研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削
方法に関するものである。
ライトなどの磁気ヘッド用コアーブロックを切断して、
単一の磁気ヘッドチップを得る場合などに用いて好適な
研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている研削、切断用回転砥
石(以下、単に「砥石」と記す)は、その側面周辺部は
円盤状に形成されており、このような砥石で被加工物を
研削しながら切断していた。
石(以下、単に「砥石」と記す)は、その側面周辺部は
円盤状に形成されており、このような砥石で被加工物を
研削しながら切断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造の砥石では、砥石と被加工物の切断面の温度が上昇す
るといった問題があり、このために被加工物と砥石との
間に研削水をかけ、温度の上昇を抑えるようにすると共
に、切り粉の排出を容易にして砥石の目詰まりを防止す
るようにしている。
造の砥石では、砥石と被加工物の切断面の温度が上昇す
るといった問題があり、このために被加工物と砥石との
間に研削水をかけ、温度の上昇を抑えるようにすると共
に、切り粉の排出を容易にして砥石の目詰まりを防止す
るようにしている。
【0004】一般に被加工物と砥石との間にかかる研削
水の度合いが切断の切れ味を左右するものであって、従
来技術では砥石の周速と被加工物の送り速度(被加工物
を固定し、一定の直線速度で被加工物を進めるテーブル
の速度)との相対速度(以下、単に「加工相対速度」と
記す)を余り速くすることができない。もしこの加工相
対速度を速くすると、被加工物の切断部分にチッピング
(欠け)が起き易くなるため、従来技術ではどうしても
加工相対速度を遅くしなければならず、従って加工時間
が長くなるという問題があった。
水の度合いが切断の切れ味を左右するものであって、従
来技術では砥石の周速と被加工物の送り速度(被加工物
を固定し、一定の直線速度で被加工物を進めるテーブル
の速度)との相対速度(以下、単に「加工相対速度」と
記す)を余り速くすることができない。もしこの加工相
対速度を速くすると、被加工物の切断部分にチッピング
(欠け)が起き易くなるため、従来技術ではどうしても
加工相対速度を遅くしなければならず、従って加工時間
が長くなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】それ故に、この発明で
は、砥石の側面周辺部に複数の微小貫通孔を形成し、そ
れらの微小貫通孔に研削水を留まらせた状態の砥石で被
加工物を切断するようにして、前記課題を解決した。
は、砥石の側面周辺部に複数の微小貫通孔を形成し、そ
れらの微小貫通孔に研削水を留まらせた状態の砥石で被
加工物を切断するようにして、前記課題を解決した。
【0006】
【作用】従って、この発明の砥石によれば、複数の微小
貫通孔に留った研削水が被加工物の切断面と砥石を一層
冷却し、砥石の磨耗を防止すると共に、切り粉を比較的
容易に外部へ排出することができる。
貫通孔に留った研削水が被加工物の切断面と砥石を一層
冷却し、砥石の磨耗を防止すると共に、切り粉を比較的
容易に外部へ排出することができる。
【0007】
【実施例】以下、図1乃至図3を用いて、この発明の砥
石を説明する。図1はこの発明の砥石を示していて、同
図Aは砥石と被加工物との関係を示した側面図であり、
同図Bは同図Aの矢示Aから見た砥石とノズルとの関係
のみを示した正面図であり、そして図2はこの発明の砥
石で被加工物を切断している状態の一部を拡大して示し
ていて、同図Aはその正面図であり、同図Bは同図Aの
A−A線上における側面図である。
石を説明する。図1はこの発明の砥石を示していて、同
図Aは砥石と被加工物との関係を示した側面図であり、
同図Bは同図Aの矢示Aから見た砥石とノズルとの関係
のみを示した正面図であり、そして図2はこの発明の砥
石で被加工物を切断している状態の一部を拡大して示し
ていて、同図Aはその正面図であり、同図Bは同図Aの
A−A線上における側面図である。
【0008】先ず、図1を用いて、この発明の砥石の構
造を説明する。この砥石1は、ドーナツ型の円盤状をし
ており、その側面周辺部近傍の全周にわたって複数の微
小な貫通孔2を形成した。この砥石1はモーター(不図
示)の回転軸のフランジ3に固定される。
造を説明する。この砥石1は、ドーナツ型の円盤状をし
ており、その側面周辺部近傍の全周にわたって複数の微
小な貫通孔2を形成した。この砥石1はモーター(不図
示)の回転軸のフランジ3に固定される。
【0009】実施例として前記砥石1の各寸法を挙げる
と、直径は80mm程度、研削面から前記フランジ3に
固定される中心孔(不図示)までの幅は3mm程度、そ
して前記各貫通孔2の直径は1mm程度である。
と、直径は80mm程度、研削面から前記フランジ3に
固定される中心孔(不図示)までの幅は3mm程度、そ
して前記各貫通孔2の直径は1mm程度である。
【0010】符号4は一対のノズルで、その噴出口4A
は一連の前記貫通孔2に対向し、図1Bに示したよう
に、砥石1から微小間隙を開けた状態で砥石1の両側面
に対向して配置されている。図1Aに示したように、被
加工物Wは治具11に固定され、更にX軸テーブル10
に固定された状態で前記砥石1の近傍に配置されてい
る。
は一連の前記貫通孔2に対向し、図1Bに示したよう
に、砥石1から微小間隙を開けた状態で砥石1の両側面
に対向して配置されている。図1Aに示したように、被
加工物Wは治具11に固定され、更にX軸テーブル10
に固定された状態で前記砥石1の近傍に配置されてい
る。
【0011】次に、図2も併用してこの発明の砥石1の
研削方法を説明する。先ず、砥石1を矢印Yの時計方向
に高速回転させると共に、前記一対のノズル4の噴出口
4Aから砥石1に研削水5を噴射する。そしてX軸テー
ブル10を矢印Xの左方向に移動させる。そうすると、
図2Bに示したように、研削水5は次々に到来する砥石
1上の微小な前記貫通孔2に留まった状態になり、その
砥石1は滞水した状態を維持したまま被加工物Wを研
削、切断して行く。
研削方法を説明する。先ず、砥石1を矢印Yの時計方向
に高速回転させると共に、前記一対のノズル4の噴出口
4Aから砥石1に研削水5を噴射する。そしてX軸テー
ブル10を矢印Xの左方向に移動させる。そうすると、
図2Bに示したように、研削水5は次々に到来する砥石
1上の微小な前記貫通孔2に留まった状態になり、その
砥石1は滞水した状態を維持したまま被加工物Wを研
削、切断して行く。
【0012】砥石1の貫通孔2に留まった研削水5は砥
石1そのものを冷却するばかりか被加工物Wの切断部に
も次々に入り込み、切断面も冷却し、砥石1の切れ味を
持続させ、同時に切り粉を外部へ排出する働きもする。
石1そのものを冷却するばかりか被加工物Wの切断部に
も次々に入り込み、切断面も冷却し、砥石1の切れ味を
持続させ、同時に切り粉を外部へ排出する働きもする。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の砥石を
用いると、 1.砥石と被加工物の温度上昇を緩和できるので、被加
工物のチッピングを防止することができる 2.相対速度を上げられるので、加工時間を短縮するこ
とができる 3.砥石の寿命を長くすることができる などの優れた効果がある。
用いると、 1.砥石と被加工物の温度上昇を緩和できるので、被加
工物のチッピングを防止することができる 2.相対速度を上げられるので、加工時間を短縮するこ
とができる 3.砥石の寿命を長くすることができる などの優れた効果がある。
【図1】 この発明の砥石を示していて、同図Aは砥石
と被加工物との関係を示した側面図であり、同図Bは同
図Aの矢示Aから見た砥石とノズルとの関係のみを示し
た正面図である。
と被加工物との関係を示した側面図であり、同図Bは同
図Aの矢示Aから見た砥石とノズルとの関係のみを示し
た正面図である。
【図2】 この発明の砥石で被加工物を切断している状
態の一部を拡大して示していて、同図Aはその正面図で
あり、同図Bは同図AのA−A線上における側面図であ
る。
態の一部を拡大して示していて、同図Aはその正面図で
あり、同図Bは同図AのA−A線上における側面図であ
る。
1 (切断用回転)砥石 2 貫通孔 3 フランジ 4 ノズル 5 研削水 10 X軸テーブル 11 治具 W 被加工物
Claims (2)
- 【請求項1】 回転砥石の側面周辺部に複数の微小貫通
孔を形成したことを特徴とする研削、切断用回転砥石。 - 【請求項2】 請求項1の研削、切断用回転砥石を用
い、前記微小貫通孔に研削水を留まらせながら被加工物
を研削することを特徴とする被加工物の研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32741393A JPH07178675A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32741393A JPH07178675A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07178675A true JPH07178675A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18198883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32741393A Pending JPH07178675A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 研削、切断用回転砥石及びそれを用いた被加工物の研削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07178675A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0850728A3 (en) * | 1996-12-27 | 2001-03-07 | Sankyo Diamond Industrial Co., Ltd. | Electrodeposited diamond wheel |
JP2018181907A (ja) * | 2017-04-04 | 2018-11-15 | 株式会社ディスコ | 加工方法 |
CN112706084A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-27 | 湖南理工学院 | 一种自适应供给瞬时冷却分块式结构化金刚石砂轮 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32741393A patent/JPH07178675A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0850728A3 (en) * | 1996-12-27 | 2001-03-07 | Sankyo Diamond Industrial Co., Ltd. | Electrodeposited diamond wheel |
JP2018181907A (ja) * | 2017-04-04 | 2018-11-15 | 株式会社ディスコ | 加工方法 |
CN112706084A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-27 | 湖南理工学院 | 一种自适应供给瞬时冷却分块式结构化金刚石砂轮 |
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