JPH0718522A - 空気紡績装置 - Google Patents

空気紡績装置

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JPH0718522A
JPH0718522A JP18440693A JP18440693A JPH0718522A JP H0718522 A JPH0718522 A JP H0718522A JP 18440693 A JP18440693 A JP 18440693A JP 18440693 A JP18440693 A JP 18440693A JP H0718522 A JPH0718522 A JP H0718522A
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JP
Japan
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nozzle
fibers
twist
fiber bundle
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP18440693A
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English (en)
Inventor
Koichi Doi
行一 土居
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0718522A publication Critical patent/JPH0718522A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1ノズル内におけるロスファイバの発生及
びそれに伴なう細糸不良や、スライバ集束点の変動に伴
う糸切れが防止でき、糸の品質が安定しているのみなら
ず、より糸強力の強い糸を紡績可能な空気紡績装置を提
供する。 【構成】 直列配置した第1ノズルと第2ノズルの間に
撚止め部材を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気紡績装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気紡績装置においては、ケンス
より供給されるスライバを3乃至はそれ以上のドラフト
ローラ対よりなるドラフト装置でドラフトした後、該ド
ラフト装置下流側に直列に配置した第1ノズルと第2ノ
ズルとからなる空気紡績ノズルで仮撚紡績している。以
下、その例を図5と共に説明する。
【0003】図5において、空気紡績ノズル30を構成
する第1ノズル31及び第2ノズル32の内部には、圧
空噴射による互いに反対方向の旋回気流a,bが発生し
ており、且つ、夫々のノズル31,32の導入部におい
ては、上記圧空噴射に伴ない吸引気流を生じている。
【0004】そして、ドラフト装置によりドラフトさ
れ、偏平に押し拡げられたスライバSは、フロントロー
ラ33より送出されると、該フロントローラ33近傍ま
で遡及して伝達されている第2ノズル32による仮撚に
より集束されるが、フロントローラ33と第1ノズル3
1との間では第1ノズルによってスライバSは仮撚とは
逆方向にバルーニングしており、このバルーニングによ
って、後端はフロントローラ33に把持され、スライバ
Sを構成する繊維束中にあるが、先端は、遊離して無拘
束状態となった繊維f0が生成する。
【0005】上記無拘束状態の繊維f0は、第1ノズル
31の吸引旋回気流aにより、f1の如く第2ノズル3
2の仮撚とは逆方向に芯繊維束f2に巻き付けられる。
この巻付繊維f1は第2ノズル32を通過して仮撚が解
撚される過程で、芯繊維束f2に更に強く巻き付けられ
る結果、平行な芯繊維束f2の回りに巻付繊維f1が存
在することで加撚状態となった結束紡績糸Yが形成され
る。
【0006】しかし、上記紡績過程において、フロント
ローラ対33より送出されたスライバSは、上述の如く
該フロントローラ対33近傍において第2ノズル32の
仮撚で直ちに集束しているので、この間スライバSの大
部分の繊維が集束されてしまい、無拘束状態の繊維f0
の生成が制限されるので、結束紡績糸Yにおける巻付繊
維f1の構成比は全体の15〜20%に留まっていた。
そこで、糸強力をより強くするためには巻付繊維f1を
増加させる必要があった。
【0007】また、フロントローラ対33と第1ノズル
31との間におけるバルーニングに伴なう振動により、
先端が無拘束状態となった繊維f0が芯繊維束f2に充
分に巻き付けないまま、該繊維f0の後端がフロントロ
ーラ対33の把持を開放されると、繊維f0は脱落して
ロスファイバとなる。このロスファイバは、ある程度恒
常的に存在し、風綿となってダストコレクタ等で回収さ
れているが、ロスファイバの量が多くなると紡績糸Yに
細糸不良を生じるという恐れが有った。
【0008】更に、スライバSはフロントローラ対33
近傍で、第2ノズル32の仮撚により集束されるが、ス
ライバSを構成する繊維束にドラフトむら等による瞬間
的な質量変化が生じると、第1ノズル31内でのバルー
ニングが崩れ、第2ノズル32の仮撚の上流側への伝達
が阻害されスライバSの集束点が不安定になり、糸切れ
が発生するという問題点もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
のこのような点に鑑みて、第1ノズル内におけるロスフ
ァイバの発生及びそれに伴なう細糸不良や、スライバ集
束点の変動に伴う糸切れが防止でき、糸の品質が安定し
ているのみならず、より糸強力の強い糸を紡績可能な空
気紡績装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】直列配置した第1ノズル
と第2ノズルの間に撚止め部材を設けた。
【0011】
【作用】撚止め部材は、第2ノズルの旋回気流による仮
撚が上流側の第1ノズルに伝達されるのを抑制している
ので、ドラフト装置のフロントローラ対より送出された
スライバは、ほぼ無撚の平行な状態で第1ノズルを通過
する。この間、スライバを構成する繊維中、先端が無拘
束状態となった繊維は次第に増加する。
【0012】そして、第1ノズル下流側において、撚止
め部材を通過時、ほぼ平行状態にある芯繊維束が第2ノ
ズルの仮撚により集束した後、第2ノズルの下流側で解
撚される過程で、上記先端無拘束状態の繊維は芯繊維束
に強く巻き付けられ巻付繊維を形成し、その結果巻付繊
維の多い結束紡績糸が得られる。
【0013】上記紡績過程において、フロントローラと
撚止め部材との間においてスライバ(繊維束)はバルー
ニングせずほぼ平行状態を保持しているので、バルーニ
ングとそれに伴なう振動により表層部の繊維が離脱して
ロスファイバとなる事態は発生しない。また、上記繊維
束は撚止め部材において該撚止め部材まで伝達されてい
る第2ノズルの仮撚で集束するので、仮撚の伝達経路は
極めて短く、且つ、集束点において繊維束は撚止め部材
に支持されているので、繊維束に瞬間的な質量変化が生
じた場合においても、集束点の移動,振動及び、それに
伴う紡績糸の糸切れは防止される。
【0014】また、繊維束が第1ノズルを通過する際、
繊維長の短い繊維の後端は第1ノズル内での気流の作用
により無拘束状態となり、該繊維後端を撚止め部材で撚
り込むことにより、芯繊維束が実撚り状の結束紡績糸が
得られる。
【0015】
【実施例】本発明空気紡績装置1を4線式のドラフト装
置に実施した例について図面と共に次に説明する。
【0016】図1において本発明実施例の空気紡績装置
1は、バックローラ対21,サードローラ対22,エプ
ロンベルトeを装架したミドルローラ対23,フロント
ローラ対24からなる4線式のドラフト装置2の下流側
に設けられており、フロントローラ対24の直後に設け
た第1ノズル11,該第1ノズル11の下流側に軸心を
一にして直列に配置した第2ノズル12,及び、それら
の間に設けた撚止め部材13よりなり、第2ノズル12
下流側にはデリベリローラ3を設けている。
【0017】第1ノズル11は、導入口4をフロントロ
ーラ対24のニップ点に近傍して開口し、第1ノズル1
1の内部には、糸走行方向に対して斜に圧空噴射孔5を
設け、該圧空噴射孔5より圧空を噴射することにより、
第1ノズル11内に、上記導入口4より送出口6に至る
吸引気流(図2に矢印aで示す)を発生する。この吸引
気流aは、上記圧空噴射孔5を第1ノズル11内周面接
線方向に沿って設けることにより旋回を含むものであっ
ても良いが、その場合、旋回気流の方向は、後述する第
2ノズル12の旋回気流(図2に矢印bで示す)とは逆
向きであり、且つ、回転数は充分低く設定することが好
ましい。
【0018】撚止め部材13は、第1ノズル11の送出
口6に近接して設け、図3に示す如く、糸走行線Cを中
心に、導入側13aより送出側13bにかけて第2ノズ
ル12の旋回気流の方向と逆方向に180°捩れた螺旋
状接触面Tを形成してなり、図示例では断面半円形をな
している。そして、繊維束が糸走行線Cに沿って撚止め
部材13を通過する際における接触面Tの繊維束への接
触方向は、導入側13aから送出側13bにかけて18
0°に亘り漸次変化しており、導入側13aと送出側1
3bとでは接触方向が逆転している。従って、一定の太
さを有する繊維束は糸張力により上記接触面Tに圧接さ
れるようになっており、これにより撚伝達を抑制するこ
とが可能である。また撚止め部材13とフロントローラ
24との距離Lが、紡績する繊維の平均繊維長程度とな
るように設けるものとする。
【0019】第2ノズル12は、導入口7を撚止め部材
13に近接して開口し、該第2ノズル12内部には、ノ
ズル内周面接線方向に沿って、圧空噴射孔8を設け、該
圧空噴射口8より圧空を噴射することにより、第2ノズ
ル12内に旋回気流(図2に矢印bで示す)を発生す
る。
【0020】次に上述の実施例に基づいて作用を説明す
る。
【0021】ドラフト装置2によりドラフトされ、偏平
に押し拡げられたスライバSは、フロントローラ対24
より送出されると、フロントローラ対24の直後に開口
している導入口4より、第1ノズル11の吸引気流aに
より該ノズル11内に導入されるが、第2ノズル12の
仮撚は撚止め部材13により抑制され、第1ノズル11
内には伝えられていないので、上記スライバSは集束せ
ずにほぼ平行な状態で送出口6より撚止め部材13に送
られる。しかしこの間にスライバSを構成する繊維のう
ち、表層部(特に偏平に押し拡げられたスライバSの両
側部)に位置する繊維の後端は依然としてフロントロー
ラ24に把持されているが、先端は遊離して無拘束状態
となった繊維f0が生成し、次第に増加する。
【0022】そして、第1ノズル下流側において撚止め
部材13を通過する際、該撚止め部材13まで伝達され
ている第2ノズル12の仮撚により、ほぼ平行状態の繊
維束は集束するが無拘束状態の繊維f0は撚止め部材1
3の螺旋状接触面Tによって、上記集束した繊維束を芯
繊維束f2として該芯繊維束f2の仮撚と逆方向に巻き
付けられ、巻付繊維f1を形成し、更に第2ノズル12
を通過して下流側において解撚される過程で芯繊維束f
2により強く巻き付けられる結果、図4に示す如く平行
な芯繊維束f2の回りに多量の巻付繊維f1が存在する
ことで加撚状態となった結束紡績糸Yが形成される。
【0023】上記紡績過程において、フロントローラ2
4と撚止め部材13との間において、スライバS(繊維
束)はバルーニングしておらず、従って、バルーニング
に伴なう振動で表層部の繊維f0が遊離して脱落し、ロ
スファイバが発生するといった事態は発生しない。
【0024】また、上記繊維束は撚止め部材13におい
て、該撚止め部材13まで伝達されている第2ノズル1
2の仮撚で集束しており、第2ノズル12による仮撚の
伝達経路は極めて短く、且つ、集束点において繊維束は
撚止め部材13の接触面Tに圧接され支持されているの
で、繊維束に瞬間的な質量変化が生じた場合において
も、撚伝達は阻害され難く、集束点の移動,振動及び、
それに伴う紡績中の糸切れは防止される。
【0025】また、スライバS(繊維束)が第1ノズル
11間を通過する際、繊維長の短い繊維の後端は第1ノ
ズル11間での吸引気流aの作用により、図2において
f3に示すように一部遊離して無拘束状態となる。この
ような無拘束状態の繊維後端f3は、第ノズル11下流
側の撚止め部材13において、螺旋状接触面Tに案内さ
れ集束時に撚り込まれることにより、芯繊維束f2が実
撚り状の結束紡績糸Yが得られる。
【0026】
【発明の効果】本発明空気紡績装置は、上記のとおり、
直列配置した第1ノズルと第2ノズルの間に撚止め部材
を設けたので、巻付繊維が多く、糸強力の強い紡績糸を
紡績可能であるのみならず、第1ノズル内でのロスファ
イバの発生、それに伴う紡績糸の細糸不良、及び、スラ
イバの集束点の移動,振動及び、それに伴う紡績中の糸
切れを防止でき、糸の品質を安定化することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の空気紡績装置を示す側断面図
である。
【図2】本発明実施例の空気紡績装置による紡績過程を
示す要部斜視図である。
【図3】撚止め部材を示す斜視図である。
【図4】本発明装置による結束紡績糸を示す図である。
【図5】従来の空気紡績装置による紡績過程を示す要部
斜視図である。
【図6】従来の結束紡績糸を示す図である。
【符号の説明】
1 空気紡績装置 2 ドラフト装置 11 第1ノズル 12 第2ノズル 13 撚止め部材 24 フロントローラ S スライバ Y 紡績糸 f1 巻付繊維 f2 芯繊維束

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列配置した第1ノズルと第2ノズルの
    間に撚止め部材を設けたことを特徴とする空気紡績装
    置。
JP18440693A 1993-06-29 1993-06-29 空気紡績装置 Pending JPH0718522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18440693A JPH0718522A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 空気紡績装置

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JP18440693A JPH0718522A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 空気紡績装置

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JPH0718522A true JPH0718522A (ja) 1995-01-20

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ID=16152616

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JP18440693A Pending JPH0718522A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 空気紡績装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103866439A (zh) * 2012-12-07 2014-06-18 索若德国两合股份有限公司 气流纺纱装置
CN105274677A (zh) * 2014-06-13 2016-01-27 村田机械株式会社 芯纱供给单元、芯纱供给装置及纺纱机

Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103866439A (zh) * 2012-12-07 2014-06-18 索若德国两合股份有限公司 气流纺纱装置
CN109972246A (zh) * 2012-12-07 2019-07-05 索若德国两合股份有限公司 气流纺纱装置
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