JPH07184476A - 接木装置における苗切断装置 - Google Patents

接木装置における苗切断装置

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JPH07184476A
JPH07184476A JP5354396A JP35439693A JPH07184476A JP H07184476 A JPH07184476 A JP H07184476A JP 5354396 A JP5354396 A JP 5354396A JP 35439693 A JP35439693 A JP 35439693A JP H07184476 A JPH07184476 A JP H07184476A
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JP
Japan
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cutting
seedling
finger
scion
cotyledon
Prior art date
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Application number
JP5354396A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Mishiro
満 三代
Koichi Yamamoto
浩一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断用苗を挟持する時に隣接する切断用苗を
挟持しないようにし、また切断された穂木を挟持部材か
ら確実に排除するようにする。 【構成】 搬送路21上の切断用苗を搬送体22により
搬送し、前記搬送路21上の所定位置において挟持部材
27a,29aにより切断用苗の子葉より上下部分を挟
持すると共に、その間の茎を前記搬送路21に対して進
退する切断刃29cにより切断して台木または穂木を形
成するようにしたものであって、前記切断用苗の子葉よ
り上側を挟持する挟持部材29aは、互いに向き合って
開閉動作する一対の指片からなり、かつ一方の指片29
eは、先端側が内方に屈曲した長指からなり、かつ他方
の指片29fは直状に形成された短指とからなるもので
ある。さらに、前記一対の指片が開いた状態でこれらの
間を横切って残っている穂木を排出する排出部材50を
設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、切断用苗を切断して
接ぎ木する接木装置に係り、詳しくは切断刃によって切
断された穂先を排除する苗切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の接木装置における苗切断装置は、
搬送装置により搬送されてくる列状トレイの各ポットに
植生されている切断用苗を搬送路上の所定位置において
一時停止し、この所定位置において搬送路に対して進退
開閉する姿勢修正チャックおよび穂先チャックにより切
断用苗の上下部分を挟持すると共に、同様に搬送路に対
して進退する切断刃を回動操作させて切断用苗の子葉よ
り上側の茎を約45°の角度で切断するようにしてい
た。
【0003】ところで、前記穂先チャックcは、図15
に示すように穂先の排出を容易とするために直状のフィ
ンガーc1,c2の先端を拡開させ、かつこのフィンガ
ーc1,c2を開閉自在に構成したもので、フィンガー
c1,c2を閉じることにより切断用苗を挟持させ、次
いで切断刃を回転操作させて茎を切断し、さらに穂先チ
ャックcを搬送路の切断部分から後退させてフィンガー
c1,c2を開くことにより穂先を排除するようにして
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の接木
装置における苗切断装置において挟持部材である穂先チ
ャックは、直状のフィンガーc1,c2の先端が拡開配
置されているので、切断用苗を挟持する時に隣接する切
断用苗の子葉や本葉を一緒に挟持して、子葉を切断させ
たり、切断用苗の姿勢を傾斜させてしまうという問題が
ある。
【0005】また、切断用苗を切断したのちに穂先チャ
ックcを搬送路の切断部分から後退させた後にフィンガ
ーc1,c2を開いても例えばトマトのような本葉に小
さな切れ目があり、かつ細毛があるような苗については
穂先が穂先チャックcから落下し難く、次の切断用苗の
切断処理においても穂先チャックcに穂先が残ったまま
となることがあるために、次の操作において切断用苗を
挟持することが不確実となるという問題がある。
【0006】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、切断用苗を挟持する時に隣接す
る切断用苗を挟持しないようにし、また切断された穂木
を挟持部材から確実に排除した後に、次の切断用苗の切
断処理を行うようにした接木装置における苗切断装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するために、この発明に係る接木装置における苗切断装
置は、搬送路(21)上の切断用苗を搬送体(22)に
より搬送し、前記搬送路(21)上の所定位置において
挟持部材(27a,29a)により切断用苗の子葉より
上下部分を挟持すると共に、その間の茎を前記搬送路
(21)に対して進退する切断刃(29c)により切断
して台木または穂木を形成するようにしたものであっ
て、前記切断用苗の子葉より上側を挟持する挟持部材
(29a)は、互いに向き合って開閉動作する一対の指
片からなり、かつ一方の指片(29e)は、先端側を内
方に屈曲した長指からなり、かつ他方の指片(29f)
は直状に形成された短指とからなる、ことを特徴とす
る。
【0008】さらに、好ましくは、搬送路(21)上の
切断用苗を搬送体(22)により搬送し、前記搬送路
(21)上の所定位置において挟持部材(27a,29
a)により切断用苗の子葉より上下部分を挟持すると共
に、その間の茎を前記搬送路(21)に対して進退する
切断刃(29c)により切断して台木または穂木を形成
するようにしたものであって、前記切断用苗の子葉より
上側を挟持する挟持部材(29a)は、互いに向き合っ
て開閉作動する一対の指片からなり、かつこれら一対の
指片(29e,29f)が開いた状態において、これら
指片(29e,29f)の間を横切って、残っている穂
木を排出する排出部材(50)を設けたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】以上の構成に基づき、搬送路(21)上の切断
用苗を搬送体(22)により搬送し、搬送路(21)上
の所定位置において挟持部材(27a,29a)により
切断用苗の子葉より上下部分を挟持すると共に、前記搬
送路(21)に対して進退する切断刃(29c)により
切断する。この場合、切断用苗の子葉より上側を挟持す
る挟持部材(29a)は、一対の指片を互いに向き合っ
て開閉作動させ、一方の指片の先端側を内方に屈曲さ
せ、切断用苗を挟持する時に、隣接する切断用苗を一緒
に挟持させないようにした。
【0010】さらに、搬送路(21)上の切断用苗を搬
送体(22)により搬送し、搬送路(21)上の所定位
置において挟持部材(27a,29a)により切断用苗
の子より上下部分を挟持すると共に、前記搬送路(2
1)に対して進退する切断刃(29c)により切断す
る。この場合、挟持部材(29a)に残っている穂木
を、一対の指片(29e,29f)が開いた状態の時
に、これら指片(29e,29f)の間を横切って、排
出部材(50)により確実に排出し、次の切断処理操作
に備える。
【0011】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対象
するためのものであるが、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0013】図1乃至図14は、それぞれこの発明の一
実施例を示す図である。図7において、接木装置1に
は、多数の台木用苗を貯蔵する台木用苗ストック装置
2、多数の穂木用苗を貯蔵する穂木用苗ストック装置
3、台木用苗ストック装置2から供給された台木用苗を
切断して台木を形成する台木形成装置5、穂木用苗スト
ック装置3から供給された穂木用苗を切断して穂木を形
成する穂木形成装置6、前記台木形成装置5によって形
成された台木を収納する列状トレイ7を空の育苗箱8に
収納するための空箱ストック部9および接木苗を養生す
る接木養生装置10などが設けられている。
【0014】台木用苗ストック装置2および穂木用苗ス
トック装置3の各部分の構成は、それぞれ同一に構成さ
れているため、両方のストック装置2,3を共通に説明
する。台木用ストック装置2および穂木用ストック装置
3には図7に示すように箱状に枠組み形成された供給フ
レーム11の内側左右両端に無端環状の一対の搬送チェ
ーン12,12を旋回自在に巻装されており、この搬送
チェーン12,12を正逆回転可能なモータ13によっ
て駆動している。前記左右一対の搬送チェーン12,1
2には、複数のハンガー15,15が所定間隔毎に、左
右の位置を合わせて取り付けられており、これによって
列状トレイ7を収納した育苗箱8を水平状態に所定間隔
隔てて多段に載置している。なお、前記列状トレイ7は
ポット16(図1参照)の上端を一列に連接したもの
で、このポット16に切断用苗である台木用苗または穂
木用苗が植生されている。
【0015】前記供給フレーム11の前側には育苗箱8
を搬出する出口が設けられ、この出口には搬送チェーン
12,12の旋回によるハンガー15,15の旋回経路
と交差して台木用苗搬送装置17または穂木用苗搬送装
置18に接続される搬送コンベヤ19が配置されてい
る。
【0016】これらの台木用苗搬送装置17および穂木
用苗搬送装置18の各部分の構成はそれぞれ同一に構成
されているので、両方の搬送装置17,18を共通に説
明する。台木用苗搬送装置17および穂木用苗搬送装置
18は、図1および図2に示すように育苗箱8を搬送コ
ンベヤ19によって搬送し、その終端において育苗箱8
を一時停止し、次いで育苗箱8から列状トレイ7を一列
づつ引き出し、さらに台木形成装置5または穂木形成装
置6に向けてガイドレール20に沿って搬送路21上を
搬送させるもので、このガイドレール20にはフック2
2aを有する搬送体22が摺動自在に設けられている。
そして、このフック22aは図1および図2に示すよう
に前記列状トレイ7の第1番目のポット16と第2番目
のポット16との間に挿脱する進退シリンダ23および
育苗箱8を乗り越えさせる昇降シリンダ25によって進
退および昇降自在に設けられ、搬送体22をガイドレー
ル20に沿って摺動させることにより列状トレイ7が搬
送路21上を移送するように構成されている。なお、前
記搬送コンベヤ19は、列状トレイ7が育苗箱8を乗り
越えて取り出される毎に育苗箱8を間欠搬送する構成と
なっている。
【0017】前記台木形成装置5および穂木形成装置6
の各部分の構成は、それぞれ同一に構成されているの
で、両方の形成装置5,6を共通に説明する。台木形成
装置5および穂木形成装置6は、図1乃至図3に示すよ
うに搬送路21を中間に介在させて配置され、子葉高さ
を検出する検出器としてのレーザセンサ26と、このレ
ーザセンサ26より下側に位置し、切断用苗の子葉より
下側の茎を挟持するために進退自在に設けられた抑止部
材27と、この抑止部材27に対して搬送路21を挟ん
で反対側に位置し、かつ切断用苗の子葉より上側の茎を
支持する姿勢修正ガイド28と、前記搬送体22のフッ
ク22aによって搬送されてきた切断用苗を切断する切
断機構29とからなるものである。
【0018】前記レーザセンサ26は図2に示すように
搬送路21を挟んでその一方側面に投光器26aを配置
すると共に、この投光器26aに対向して搬送路21の
他方側面に受光器26bを配置し、両者を連結パイプ3
0により連結したものである。そして、前記レーザセン
サ26は第1ブラケット31aの一端側に取り付けら
れ、この第1ブラケット31aの中央部は第1縦フレー
ム32aに設けられた第1スライドガイド33aに沿っ
て昇降自在に取り付けられている。また、前記第1ブラ
ケット31aの他端側には第1スクリューシャフト35
aが貫通した第1スクリューナット36aが取り付けら
れている。そして、前記第1スクリューシャフト35a
は軸受37を介して前記第1縦フレーム32aに取り付
けられると共に、その上端は第1制御用エンコーダ38
aを貫通して第1モータ39の軸39aにカップリング
40を介して連結されている。
【0019】前記抑止部材27は前記レーザセンサ26
と一体に上下動し、図4に示すように下側挟持部材とな
るチャックフィンガー27aおよびこのチャックフィン
ガー27aの外側に配置され、前後の隣接する切断用苗
を拡開傾斜させる離開フィンガー27bをそれぞれ開閉
自在に取り付けたものである。そして、これらチャック
フィンガー27aおよび離開フィンガー27bはエアー
チャック41によって開閉動作させられる。前記抑止部
材27は前記第1ブラケット31aに取り付けられた進
退用エアーシリンダ42によって前記搬送路21に対し
て進退自在に取り付けられている。そして、前記チャッ
クフィンガー27aの閉開動作に連動して離開フィンガ
ー27bが開閉動作するようにチャックフィンガー27
aの一方のチャック片27cと離開フィンガー27bの
他方のフィンガー片27fとを一方のブロック片27g
に取り付け、チャックフィンガー27aの他方のチャッ
ク片27dと離開フィンガー27bの一方のフィンガー
片27eとを他方のブロック片27hに取り付ける。ま
た、前記一方のチャック片27cは、基端部から下り勾
配で延出すると共に、他方のチャック片27dは、基端
部から上り勾配で延出し、かつ切断用苗の挟持位置にて
同一高さになるように図4(a)に示すよう交差した形
状である。
【0020】さらに、前記姿勢修正ガイド28は切断用
苗の子葉より上側の茎を支持するV字状フィンガー28
aを搬送路21に対してガイド用エアーシリンダ43に
よって進退自在に設けたものである。
【0021】前記切断機構29は図2および図5に示す
ように摺動体45に取り付けられた上側挟持部材である
穂先チャックフィンガー29aと、エアーシリンダ46
によって進退自在に設けられた切断刃ホルダー29b
と、この切断刃ホルダー29bに取り付けられた切断刃
29cと、この切断刃29cの近傍に併設され、切断用
苗の子葉を前記切断刃29cから保護する保護用ガイド
29dと、案内レール47にブラケット48を介して取
り付けられた穂先排出シリンダ49と、この穂先排出シ
リンダ49によって摺動自在に取り付けられた穂木の排
出部材としてのブラシ50とからなるものである。そし
て、前記穂先チャックフィンガー29aは互いに向き合
って開閉動作する一対の指片からなり、その一方の指片
は、先端側が内方に屈曲した長指29eからなり、これ
を図2に示すように列状トレイ7の搬送方向の上流側に
配置する。また、他方の指片は、直状に形成された短指
29fからなり、これを前記搬送方向の下流側に配置す
る。前記切断刃ホルダー29bはその先端側の刃取付部
分が前方に向いて屈曲すると共に、軸方向に約45°の
角度に傾斜して形成され、また保護用ガイド29dは切
断刃ホルダー29bのほぼ中央部分に取り付けられ、そ
の先端側を切断刃ホルダー29bに平行にかつ切断刃2
9cより下側にく字状に折曲させて形成されている。
【0022】また、前記摺動体45は案内レール47に
摺動自在に取り付けられ、エアーシリンダ46は摺動体
45に取り付けられている。そして、前記案内レール4
7は第2ブラケット31bに取り付けられ、この第2ブ
ラケット31bは第2縦フレーム32bに設けられた第
2スライドガイド33bに沿って昇降自在に取り付けら
れている。さらに、前記第2ブラケット31bには第2
スクリューシャフト35bが貫通した第2スクリューナ
ット36bが取り付けられている。前記第2スクリュー
シャフト35bは軸受37を介して第2縦フレーム32
bに取り付けられると共に、その上端には第2制御用エ
ンコーダ38bを貫通して第2モータ51の軸51aに
カップリング52を介して連結されている。
【0023】そして、前記抑止部材27におけるチャッ
クフィンガー27aと離開フィンガー27bとの進退方
向および姿勢修正ガイド28のV字状フィンガー28a
の進退方向に前記切断刃29cと穂先チャックフィンガ
ー29aとの進退方向を交差させ、かつこの交差点に前
記投光器26aから受光器26bに向かうレーザビーム
を交差させて配置する。すなわち、図2に示すように例
えば切断機構29を搬送路21に対して直角方向から進
退するように配置した場合、レーザセンサ26を切断機
構29に対して時計回りにほぼ30°拡開した角度に、
また姿勢修正ガイド28を反時計回りにほぼ30°拡開
した角度に、かつ切断用苗を切断する位置でそれぞれが
交差するように配置する。
【0024】なお、前記レーザセンサ26における受光
器26bから切断用苗までの距離を投光器26aから切
断用苗までの距離より近く配置して連結パイプ30の振
動によって投光器26aから受光器26bへのレーザビ
ームの投射外れを防止している。
【0025】空箱ストック装置9は、図7に示すように
空箱収納部53に空の育苗箱8を貯蔵すると共に、この
空の育苗箱8に台木を植生した列状トレイ7を収納させ
るもので、台木用苗搬送装置17の終端に台木形成装置
5によって形成された台木を植生した列状トレイ7を搬
送すると共に、前記空箱収納部53から空の育苗箱8を
供給し、空の育苗箱8を乗り越えて前記列状トレイ7を
収納させるようにしたものである。
【0026】そして、台木を植生した列状トレイ7を収
納した育苗箱8を作業台55に載置し、この作業台55
において台木に穂木を接木し、接木苗を収納した育苗箱
8を搬送コンベヤ56によって接木養生部10に搬送す
る。
【0027】前記接木養生部10は、図7に示すように
搬送コンベヤ56の終端に搬送されてきた育苗箱8を貯
蔵室57内に転送する転送コンベヤ58と、この貯蔵室
57の内側左右両端に無端環状に巻装された一対の搬送
チェーン59,59と、この搬送チェーン59,59の
同一位置に所定間隔毎に取り付けられた複数のハンガー
60,60と、前記貯蔵室57内に加温加湿空気を供給
する加湿パイプ61aを有する加湿器61とを備えたも
のである。
【0028】また、貯蔵室57はフレーム62をシート
63により覆って形成したもので、前記左右の搬送チェ
ーン59,59はフレーム62に回転自在に支承された
複数のスプロケット(図示せず)に巻装されており、こ
のスプロケットをモータ(図示せず)により駆動するこ
とにより左右の搬送チェーン59,59を同一速度で同
時に旋回させる。
【0029】次に、作用について説明する。
【0030】台木用苗ストック装置2または穂木用苗ス
トック装置3に貯蔵されている台木用苗または穂木用苗
は、それぞれ列状トレイ7の各ポット16に植生され
る。そして、前記列状トレイ7は育苗箱8に収納されて
おり、この育苗箱8を供給フレーム11の出口において
搬送チェーン12,12に取り付けられているハンガー
15から搬送コンベヤ19に転送し、この搬送コンベヤ
19の終端まで搬送させて一時停止させる。
【0031】次いで、この搬送コンベヤ19の終端に一
時停止している育苗箱8の列状トレイ7に対して台木用
苗搬送装置17および穂木用苗搬送装置18のフック2
2aを掛止してこれを搬送路21に沿って台木形成装置
5または穂木形成装置6に向けて搬送する。すなわち、
列状トレイ7の第1番目のポット16と第2番目のポッ
ト16との間にフック22aを挿入させたのちに、フッ
ク22aを上昇させて育苗箱8の側壁を乗り越えさせ、
さらにガイドレール20に沿って搬送体22を摺動させ
て列状トレイ7を搬送路21上を摺動させる。
【0032】そして、列状トレイ7を台木形成装置5ま
たは穂木形成装置6が設けられた搬送路21の所定位置
まで搬送してその位置において搬送体22の摺動を一時
停止させる。この所定位置において搬送体22が一時停
止すると、図8および図9(a)に示すようにチャック
用エアーシリンダー42によってチャックフィンガー2
7aおよび離開フィンガー27bを搬送路21の側面か
らその上の切断用苗に向けて直進させる。同時にガイド
用エアーシリンダ43によってV字状フィンガー28a
を進出させて切断用苗の子葉より上側の茎を支持させ
る。
【0033】そして、抑止部材27および姿勢修正ガイ
ド28によって切断用苗の姿勢を直立状態にさせ、次い
でモータ39を駆動してスクリューシャフト35aを回
転させてレーザセンサ26および抑止部材27を上下動
させる。すなわち、スクリューナット36aは、第1ブ
ラケット31aによって回動を規制されているので、モ
ータ39を介してスクリューシャフト35aが回転する
と、この回転に伴ってレーザーセンサ26および抑止部
材27を昇降させる。これによってレーザセンサ26の
投光器26aから投射されるビーム量が子葉によって遮
蔽され、受光器26bが受光するビーム量が減少するの
で、このビーム量の減少によってモータ39の回転を停
止させる。これによって子葉を切断しないように切断用
苗の切断位置を調節することができる。
【0034】その後、図10に示すようにガイド用エア
ーシリンダ43によってV字状フィンガー28aを後退
させ、次いで図9(b)、図11および図12に示すよ
うに離開用エアーチャック41によって一方のフィンガ
ー片27eと他方のフィンガー片27fとを拡開させて
隣接する切断用苗の子葉を拡開傾斜すると共に、一方の
チャック片27cと他方のチャック片27dとの交差位
置によって切断用苗の子葉より下側の同一高さを挟持す
る。
【0035】次いで、図13に示すように案内レール4
7に沿って摺動体45を進出させると共に、モータ51
を駆動してスクリューシャフト35bを回転させて切断
機構29を上下動させる。すなわち、スクリューナット
36bは、第2ブラケット31bによって回動を規制さ
れているので、モータ51を介してスクリューシャフト
35bが回転すると、この回転に伴って切断機構29が
上下動する。その後、穂先チャックフィンガー29aに
よって切断用苗の子葉より上側の茎を挟持してチャック
フィンガー27aと穂先チャックフィンガー29aとに
よって挟持される切断用苗の姿勢を直立状態にする。
【0036】この場合、穂先チャックフィンガー29a
の長指29eはその先端側が内方に屈曲して列状トレイ
7の搬送方向上流側に位置し、また短指29fが列状ト
レイ7の搬送方向の下流側に位置しているために、切断
位置にある切断用苗の子葉や隣接する切断用苗の本葉な
どは長指29eによって切断刃29cの進退範囲から排
除される。
【0037】そして、図14に示すようにエアーシリン
ダ46によって切断刃29cを切断用苗の子葉より上側
と穂先チャックフィンガー29aとの間に直進させる。
切断刃29cは45°の角度に傾斜し、かつ刃面が前方
に向いているため、切断刃29cの1回の進退動作によ
り茎がほぼ45°の角度で斜めに切断されることにな
る。この場合、切断刃29cと保護用ガイド29dとの
間に切断用苗の茎が挿入し、子葉は保護用ガイド29d
によって排除されるので、子葉が切断される虞がなく、
切断刃29cの後退によって台木または穂木が形成され
ることになる。そして、切断刃29cによって切断され
た切断用苗の穂先側は切断刃29cの後退に伴って穂先
チャックフィンガー29aに載った状態で搬送路21か
ら排除されることになり、穂先チャックフィンガー29
aの後退移動後に、開いた状態の一対の指片間を穂先排
出シリンダ49によって動作するブラシ50が通過する
ことになって穂先チャックフィンガー29aから穂木が
排除される。
【0038】その後、列状トレイ7を各ポット16間隔
の1ピッチ分だけ移送し、同様に切断用苗の姿勢を直立
状態に修正しながら切断刃29cによって茎を45°の
角度に切断して繰り返し台木または穂木を形成する。
【0039】このようにして形成された台木を収納した
列状トレイ7は、再度搬送体22によって搬送路21上
を搬送され、空箱ストック装置9において空箱収納部5
3から供給される空の育苗箱8に収納されることにな
る。また、切断機構29によって切断された穂木は受け
皿に集められ、列状トレイおよび培土はそれぞれ別個に
回収される。
【0040】そして、台木用列状トレイ7を収納した育
苗箱8を一旦作業台55に移して接木作業を行う。すな
わち、この作業台55において台木用列状トレイ7のそ
れぞれのポット16に植生されている台木の切断面に穂
木の切断面を合わせ、この接合面を切り込み入りのチュ
ーブ(図示せず)によって被覆し、接木作業を行う。こ
のようにして接木された接木苗は、搬送コンベヤ56に
よって接木養生装置10に搬送される。接木養生装置1
0では、育苗箱8を搬送コンベヤ56から転送コンベヤ
58によって貯蔵室57内に転送し、さらに搬送チェー
ン59,59を間欠回転させて各ハンガー60,60に
載置する。そして、加湿パイプ61aによって加湿器6
1から加温加湿空気を貯蔵室57内に供給して貯蔵室5
7内に収納されている接木苗を養生させる。
【0041】このようにして台木を形成することにより
子葉が切断されたり、所定の角度に茎を切断することが
できなくなったりすることがなくなる。このため接木の
生育が遅れたり、接木本来の樹勢調節や着果促進などが
行えなくなったりすることがなくなる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、切断用苗の子葉より上側を挟持する挟持部材
は、互いに向き合って開閉動作する一対の指片からな
り、かつ一方の指片は、先端側が内方に屈曲した長指か
らなると共に、他方の指片は、直状に形成された短指か
らなるように形成されているので、前記挟持部材によっ
て切断用苗の子葉を挟持してこれを切断させたり、隣接
する切断用苗の本葉を挟持して姿勢を傾斜させたりする
ことがなくなる。
【0043】また、切断用苗の切断後に挟持部材に残っ
ている穂木は、排出部材によって確実に排出させられる
ため、次の切断用苗の切断処理を円滑に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る接木装置における苗切断装置の
一実施例を示す正面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】この発明に係る抑止部材を拡大して示すもの
で、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。
【図5】切断刃を示すもので、(a)はその平面図、
(b)はその正面図である。
【図6】この発明の切断機構部分を示す背面図である。
【図7】この発明に係る接木装置の一実施例を示し、
(a)は台木用苗処理部を示す平面図、(b)は穂木用
苗処理部を示す平面図ある。
【図8】この発明の切断装置の検出器と抑止部材と姿勢
修正ガイドとの位置関係を示し、抑止部材と姿勢修正ガ
イドとの前進状態を示す平面図である。
【図9】(a)は抑止部材によって切断用苗を挟持する
直前の状態を示す正面図、(b)は抑止部材によって切
断用苗を挟持した状態を示す正面図である。
【図10】同上の姿勢修正ガイドの後退状態を示す平面
図である。
【図11】同上の抑止部材によって切断用苗を挟持する
途中の状態を示す平面図である。
【図12】同じく抑止部材によって切断用苗を挟持した
状態を示す平面図である。
【図13】同じく穂先チャックフィンガーによって切断
用苗を挟持する状態を示す平面図である。
【図14】同上の切断刃によって切断用苗を切断する状
態を示す正面図である。
【図15】従来の苗切断装置における穂先チャックのフ
ィンガー部分のみを示す斜視図である。
【符号の説明】
21 搬送路 22 搬送体 27a 挟持部材(チャックフィンガー) 29a 挟持部材(穂先チャックフィンガー) 29c 切断刃 50 穂先排出部材(ブラシ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路上の切断用苗を搬送体により搬送
    し、前記搬送路上の所定位置において挟持部材により切
    断用苗の子葉より上下部分を挟持すると共に、その間の
    茎を前記搬送路に対して進退する切断刃により切断して
    台木または穂木を形成するようにした接木装置における
    苗切断装置において、 前記切断用苗の子葉より上側を挟持する挟持部材は、互
    いに向き合って開閉動作する一対の指片からなり、かつ
    一方の指片は、先端側が内方に屈曲した長指からなり、
    かつ他方の指片は直状に形成された短指とからなる、 ことを特徴とする接木装置における苗切断装置。
  2. 【請求項2】 搬送路上の切断用苗を搬送体により搬送
    し、前記搬送路上の所定位置において挟持部材により切
    断用苗の子葉より上下部分を挟持すると共に、その間の
    茎を前記搬送路に対して進退する切断刃により切断して
    台木または穂木を形成するようにした接木装置における
    苗切断装置において、 前記切断用苗の子葉より上側を挟持する挟持部材は、互
    いに向き合って開閉作動する一対の指片からなり、かつ
    これら一対の指片が開いた状態において、これら指片の
    間を横切って、残っている穂木を排出する排出部材を設
    けた、 ことを特徴とする請求項1記載の接木装置における苗切
    断装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110178578A (zh) * 2019-05-27 2019-08-30 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 一种黄瓜子叶物理刺激促进壮苗的方法

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CN110178578A (zh) * 2019-05-27 2019-08-30 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 一种黄瓜子叶物理刺激促进壮苗的方法

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