JPH07183408A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JPH07183408A
JPH07183408A JP5327289A JP32728993A JPH07183408A JP H07183408 A JPH07183408 A JP H07183408A JP 5327289 A JP5327289 A JP 5327289A JP 32728993 A JP32728993 A JP 32728993A JP H07183408 A JPH07183408 A JP H07183408A
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JP
Japan
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film
gate
semiconductor
insulating film
forming
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JP5327289A
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English (en)
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Norihisa Arai
範久 新井
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】半導体基板200上に素子分離用絶縁膜と、こ
れに直交する浮遊ゲート208、制御ゲート209を形
成する工程と、制御ゲート209間の領域を一つおきに
レジスト材でマスクし、このレジスト材と制御ゲート2
09とをマスクとして素子分離用絶縁膜にエッチングを
施しこの下の半導体基板200を露出させる工程と、レ
ジスト材と制御ゲート209をマスクとして半導体基板
200上に酸化膜212を選択成長させる工程と、レジ
スト材を除去し、酸化膜212をマスクとして浮遊ゲー
ト208及び制御ゲート209の側壁に酸化処理を施
し、半導体基板200と浮遊ゲート208との間にバー
スビーク213を発生させる工程とを具備することを特
徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法 【効果】本発明を用いると、高速消去・高速読出動作が
可能であり、微細化に好適な、片側のみにより大きなバ
ーズビークを有する、非対称セルを容易に製造すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不揮発性半導体記憶装置
の製造方法に関する。特に、不揮発性メモリセルのドレ
イン側のみにバースビークを形成した非対称セルの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、不揮発性半導体記憶装置に
は、浮遊ゲート及び制御ゲートを積層形成したMOSト
ランジスタをメモリセルとして用いている。なかでも、
書き込み・消去特性の向上及びデータ保持特性の向上を
目的として、ドレイン側とソース側との浮遊ゲートの形
状が非対象であるメモリセルが開発されている。米国登
録特許5,051,794 にはドレイン側とソース側とでバーズ
ビークの大きさを調節する技術が開示されている。以
下、ドレイン側のバーズビークをソース側よりも大きく
形成する方法を説明する。
【0003】[図15]に示すように、P型の半導体基
板上300上にゲート絶縁膜301、ポリシリコン膜か
らなる浮遊ゲート302、ゲート間絶縁膜303、ポリ
シリコン膜304及びタングステンポリサイド膜341
からなる制御ゲート305からなる積層膜を形成し、こ
れをゲート形状にエッチング加工する。続いてN型のソ
ース領域307、ドレイン領域306を形成し、ソース
領域307上及び積層膜の一部を覆う窒化膜308を形
成する。続いて、この窒化膜308をマスクとして酸化
処理を施し、浮遊ゲート302及び制御ゲート305の
ドレイン領域側に熱酸化膜を形成する。すると半導体基
板300と浮遊ゲート302との間にバーズビーク31
1が形成され、距離が若干増大する。続いて、層間絶縁
膜310を全面に形成する。このようにして、左右非対
象のメモリセルが得られる。
【0004】以上説明したような非対象メモリセルはド
イレンと浮遊ゲートとの距離が離れているため、ドレイ
ンからの電子の放出が起こりにくく、データの保持特性
がよい。また、ソース側のバーズビークは小さいため、
消去特性に影響を与えることもない。
【0005】しかし、窒化膜を耐酸化マスクとして用い
るため、ストレスの問題を無視することができない。
[図15]のように制御ゲートをポリシリコン膜及びポ
リサイド膜の積層構造とし、さらにこの直上に窒化膜を
形成すると、熱ストレスによりポリサイド膜がポリシリ
コン膜より剥がれてしまうという問題が発生する。ま
た、窒化膜がソース領域上に形成されているため、層間
絶縁膜によるゲッタリング効果を期待することができな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の非対象セルの形成方法では、窒化膜を耐酸化マスクと
して用いるため、ゲート電極をポリシリコン・ポリサイ
ドの積層構造とした場合に、熱ストレスによりポリサイ
ド膜がポリシリコン膜より剥がれてしまうという問題が
あった。また、窒化膜がソース領域上に形成されている
ため、層間絶縁膜によるゲッタリング効果が阻害される
という問題があった。
【0007】本発明は、上記欠点を除去し、熱ストレス
による積層制御ゲート電極の剥がれやゲッタリング効果
の阻害の生じない非対象セルの形成方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、半導体基板上の素子分離領域に素子分
離用絶縁膜を形成する工程と、この上にゲート絶縁膜を
介して第1の半導体膜を形成する工程と、素子分離用絶
縁膜上の第1の半導体膜の一部にエッチングを施しこれ
を帯状に切断する工程と、第1の半導体膜上にゲート間
絶縁膜を介して第2の半導体膜を形成する工程と、第1
の半導体膜及び前記第2の半導体膜にエッチングを施
し、第1の半導体膜を浮遊ゲートに第2の半導体膜を制
御ゲートに形成する工程と、制御ゲート間の領域を一つ
おきにレジスト材でマスクし、このレジスト材と制御ゲ
ートとをマスクとして前記素子分離用絶縁膜にエッチン
グを施し、この素子分離用絶縁膜下の半導体基板を露出
させる工程と、レジスト材と制御ゲートをマスクとして
半導体基板上に酸化膜を成長させる工程と、レジスト材
を除去し、酸化膜をマスクとして浮遊ゲートの側壁に酸
化処理を施し、半導体基板と浮遊ゲートとの間にバース
ビークを発生させる工程と、半導体基板、制御ゲート及
び酸化膜上に層間絶縁膜を形成し、金属配線を形成する
工程とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶
装置の製造方法を提供する。
【0009】また、同様の目的を達成するため、本発明
ではさらに、半導体基板上の素子分離領域に素子分離用
絶縁膜を形成する工程と、この上にゲート絶縁膜を介し
て第1の半導体膜を形成する工程と、素子分離用絶縁膜
上の第1の半導体膜の一部にエッチングを施し第1の半
導体膜を帯状に切断する工程と、第1の半導体膜上にゲ
ート間絶縁膜を介して第2の半導体膜を形成する工程
と、第1の半導体膜及び第2の半導体膜にエッチングを
施し、第1の半導体膜を浮遊ゲートに第2の半導体膜を
制御ゲートに形成する工程と、制御ゲート間の領域を一
つおきにに酸化膜で充填し、浮遊ゲート及び制御ゲート
の片側領域を酸化膜で覆う工程と、酸化膜をマスクとし
て浮遊ゲートの側壁に酸化処理を施し、半導体基板と浮
遊ゲートとの間にバースビークを発生させる工程と、半
導体基板、制御ゲート及び酸化膜上に層間絶縁膜を形成
し、さらに金属配線を形成する工程とを具備することを
特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供す
る。
【0010】
【作用】本発明で提供する第1の手段及び第2の手段を
用いると、トランジスタの片側のみにバーズビークを発
生させるために熱処理をする際、従来例のように窒化膜
ではなく酸化膜をマスクとして用いるため、ゲート電極
の熱ストレスによる剥がれが生じず、ゲッタリング効果
に影響を与えることもない。さらに、制御ゲート間の領
域をひとつおきに酸化膜で埋め込むため、金属配線の段
切れ等の問題も生じない。
【0011】さらに、本発明で提供する第1の手段を用
いると、素子分離用絶縁膜にエッチングを施すために用
いたレジスト材を、再度、酸化膜の選択成長のマスクに
兼用することが可能になる。その結果、第2の手段と比
較しても製造プロセスが簡略化される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して説
明する。[図1]は本発明の不揮発性半導体記憶装置に
用いるメモリセルの断面図及びその拡大図である。[図
1](a)に示すように、このメモリセルは、P型の半
導体基板上100上にゲート絶縁膜101、ポリシリコ
ン膜からなる浮遊ゲート102、ゲート間絶縁膜10
3、ポリシリコン膜104及びタングステンポリサイド
膜141からなる制御ゲート105からなる積層膜を形
成し、これをゲート形状にエッチング加工する。続いて
N型のソース領域107、ドレイン領域106を形成
し、ソース領域107上及び積層膜のほぼ全てを覆い隣
接するセル間を埋め尽くす酸化膜108を形成する。続
いて、この酸化膜108をマスクとして酸化処理を施
し、浮遊ゲート102及び制御ゲート105のドレイン
領域側に熱酸化膜を形成する。すると半導体基板100
と浮遊ゲート102との間にバーズビーク111が形成
され、距離が若干増大する。続いて、図示しない層間絶
縁膜を全面に形成する。このようにして、左右非対称の
メモリセルが得られる。なお、[図1](b)、(c)
は領域142及び領域143の拡大図である。
【0013】このような非対称メモリセルはドイレンと
浮遊ゲートとの距離が離れているため、ドレインからの
電子の放出が起こりにくく、データの保持特性がよい。
また、ソース側のバーズビークは小さいため、消去特性
に影響を与えることもない。
【0014】さらに、ドレイン側の容量が小さくなるた
め、ビット線を介して複数個のメモリセルを接続した場
合に、ビット線自体の寄生容量が低下し、読み出し速度
が向上する。また、ドレイン側のバーズビークはサーフ
ェースブレイクダウン耐圧の向上に寄与するため、書き
込み時のドレイン電圧を向上することができ。これは、
書き込み速度の向上に寄与する。
【0015】さらに、バーズビークをドレイン側のみに
形成するため、ソース拡散層と浮遊ゲートとのオーバー
ラップ領域を縮小させることができる。これは、微細化
にも有利であり、微細化による読み出し、書き込み、消
去特性の向上に寄与する。
【0016】また、トランジスタの片側のみにバーズビ
ークを発生させるための熱処理をする際、従来例のよう
に窒化膜ではなく酸化膜をマスクとして用いるため、ゲ
ート電極の熱ストレスによる剥がれが生じず、ゲッタリ
ング効果に影響を与えることもない。さらに、制御ゲー
ト間の領域をひとつおきに酸化膜で埋め込むため、平坦
化され、その上に金属配線層を形成しても、その金属配
線の段切れ等の問題も生じない。
【0017】続いて、本発明の第1の実施例の製造工程
を[図2]〜[図10]を参照して説明する。P型半導
体基板200表面にLOCOS(選択酸化法)を用いて
複数の帯状の素子分離用絶縁膜を形成する([図2]参
照)。すなわち、図示しない酸化膜及び窒化膜からなる
積層膜を形成した後これを帯状にエッチングし、さらに
この積層膜をマスクとして水蒸気中で酸化を行う。続い
て、この積層膜をエッチング除去することにより複数の
帯状の素子分離用絶縁膜201を得る。
【0018】続いて、P型半導体基板200及び素子分
離用絶縁膜201上にゲート絶縁膜202を介してポリ
シリコン膜203を形成し、ポリシリコン膜203の一
部にエッチングを施し、ポリシリコン膜203を帯状に
切断する([図3]参照)。すなわち、P型半導体基板
表面を熱酸化し、厚さ10nmの熱酸化膜を形成し、こ
れをゲート絶縁膜202とする。続いて、LPCVD法
(減圧化学的気相堆積法)を用いて全面にリンをドープ
したポリシリコン膜203を100nm形成する。この
ポリシリコン膜203に対し、素子分離用絶縁膜201
上の領域をこれと平行に、選択的にエッチング除去し、
スリット204を形成する。このスリット204によっ
てポリシリコン膜203が各素子領域毎に分離される。
【0019】続いて、ポリシリコン膜203上にゲート
間絶縁膜205を介してポリシリコン膜206、タング
ステンシリサイド膜207を積層形成する([図4]参
照)。すなわち、ポリシリコン膜203を熱酸化し、厚
さ10nmの熱酸化膜を形成し、これに引き続きLPC
VD法により、厚さ15nmのシリコン窒化膜を形成
し、続いて熱酸化により窒化膜上に6nmの熱酸化膜を
形成することで、ONO構造(酸化膜、窒化膜、酸化膜
の複合膜)のゲート間絶縁膜205を形成する。続い
て、LPCVD法を用いて、全面にリンをドープしたポ
リシリコン膜206を150nm形成する。さらに、ス
パッタ法を用いて、全面にタングステンシリサイド膜2
07を200nm形成する。なお、タングステンシリサ
イドに限られるものではなく、モリブデンシリサイド等
の高融点シリサイドや高融点金属との積層膜であれば良
い。また、当然であるが、ポリシリコンの単層膜でも良
い。
【0020】続いて、タングステンシリサイド膜20
7、ポリシリコン膜206及びポリシリコン膜203に
対してエッチングを施し、素子分離用絶縁膜201と直
行する方向の複数の帯状に加工し、浮遊ゲート、制御ゲ
ート形状に加工形成する([図5]参照)。すなわち、
図示しないレジスト素子分離用絶縁膜201と直交する
方向に帯状に選択的に形成し、このレジストをマスクと
する異方性エッチング法を用いて、タングステンシリサ
イド膜207、ポリシリコン膜206及びポリシリコン
膜203を順次エッチングする。この結果、各メモリセ
ル毎に浮遊ゲート208及び制御ゲート209が形成さ
れる。
【0021】続いて、制御ゲート209間の領域を一つ
おきにレジスト材210でマスクし、このレジスト材2
10と制御ゲート209とをマスクとして素子分離用絶
縁膜201に異方性エッチングを施し、この素子分離用
絶縁膜201下のP型半導体基板200を露出させる。
さらに、同一のマスクを用いてソース拡散層予定領域で
あるP型半導体基板の露出部にN型不純物を注入する。
この時の条件は、ヒ素を加速エネルギーを60keV
で、ドーズ量を1×1015cm-2でイオン注入する。こ
の結果、ソース拡散層211が形成される([図6]参
照)。
【0022】続いてレジスト材210、制御ゲート20
9、浮遊ゲートをマスクとしてP型半導体基板200上
に酸化膜212を選択成長させる([図7]参照)。こ
の選択成長は酸化膜の液相堆積法で形成し、この液相堆
積法は硅弗化水素水に室温で6時間程度放置することで
600nmの酸化膜を堆積させている。この反応は以下
の化学式で示される。
【0023】 H2 SiF6 +2H2 O → SiO2 +6HF 式1 6HF+2Al → 2AlF3 +2H2 O 式2 すなわち、式1で示される平衡溶液に対して、アルミニ
ウムを加えることによって、式2に示す反応を生ぜせし
め、この結果、式1の平衡をくずし、左辺から右辺への
反応を促進させる。撹拌を加えることによって、より均
質な酸化膜が堆積される。このように堆積された酸化膜
を通常SORD膜と呼んでいる。SORD膜はレジスト
が形成された領域を除いて選択的に成長するため、[図
7]に示したような形状となる。
【0024】続いて、レジスト材210を除去し、酸化
膜212をマスクとして浮遊ゲート208及び制御ゲー
ト209の側壁に熱酸化を施し、P型半導体基板200
と浮遊ゲート208との間にバーズビーク213を発生
させる。熱酸化の条件は、Dry雰囲気中、850℃、
50分である。この結果、酸化膜212におおわれてい
ない領域につき酸化膜214を発生させると共に、浮遊
ゲート208及び制御ゲート209の側面に丸みが生
じ、バーズビーク213が発生する。同時に、ソース拡
散層211は横方向に拡散すると共に活性化される。続
いて、酸化膜212及び制御ゲート209をマスクにド
レイン拡散層予定領域であるP型半導体基板の露出部に
N型不純物を注入する。この時の条件は、ヒ素を加速エ
ネルギーを60keVで、ドーズ量を5×1015cm-2
でイオン注入する。この結果、ドレイン拡散層219が
形成される([図8]参照)。続いて、窒素雰囲気中
で、950℃、30分のアニールを行うことによって、
ドレイン拡散層219は活性化される。ここで、ソース
拡散層も若干の横方向拡散が起こるため、ソースの接合
深さ及び浮遊ゲート直下の延在距離が増加し、形成され
たメモリセルの消去特性の向上にも寄与する。このよう
に、本発明の製造工程を経ることによって、ソース・ド
レイン拡散層のアニール時間を異ならせることが可能に
なり、形成されたメモリセルの特性向上につながる。
【0025】続いて、全面に層間絶縁膜であるBPSG
膜215を形成する([図9]参照)。さらに、ビット
線となる素子分離用絶縁膜201の方向と平行な金属配
線216(アルミ配線が望ましい)を例えばスパッタ法
で形成する([図10]参照)。
【0026】以上説明したように、トランジスタの片側
のみにバーズビークを発生させるために熱処理をする際
に、従来例のように窒化膜ではなく酸化膜をマスクとし
て用いるため、ゲート電極の熱ストレスによる剥がれが
生じず、ゲッタリング効果に影響を与えることもない。
さらに、制御ゲート間の領域をひとつおきに酸化膜で埋
め込むため、金属配線の段切れ等の問題も生じない。
【0027】さらに、素子分離用絶縁膜にエッチングを
施すために用いたレジスト材を、再度、酸化膜の選択成
長のマスクに兼用することが可能になる。その結果、製
造プロセスが簡略化される。
【0028】また、ソースの拡散及びドレインの拡散時
間に差を設けることができ、上述の工程ではソースの拡
散時間の方をより長くできる。この結果、消去特性の向
上したメモリセルを得ることができる。
【0029】以上、第1の実施例を液相堆積膜による酸
化膜を用いて、ソース拡散層上の、浮遊ゲート及び制御
ゲートによって囲まれた領域を埋め込む例を説明した
が、液相堆積膜を用いず、SOG膜(スピン・オン・グ
ラス膜)を用いても良い。これは、低融点ガラスを全面
に回転塗布し、ソース拡散層上の、浮遊ゲート及び制御
ゲートによって囲まれた領域を埋め込むものである。よ
り具体的な製造工程は、[図6]に示したような、レジ
スト材210をドレイン拡散層の予定領域上に形成し、
素子分離用絶縁膜201をエッチング除去し、ソース拡
散層211を形成した状態の後、低融点ガラスを全面に
塗布する。続いて、研磨処理を施し、レジスト材210
を露出させることにより、[図7]とほぼ同様にソース
拡散層上の、浮遊ゲート及び制御ゲートによって囲まれ
た領域を埋め込むことができる。その後の工程は第一の
実施例とほぼ同様である。
【0030】以上、第一の実施例の変形例としてSOG
膜を用いた例を説明した。この場合、工程数は若干増加
するが、液相堆積膜よりも一般に不純物の少ない良い膜
質が得られる。これを、EEPROM等に用いると、メ
モリセルの特性向上に寄与する。
【0031】なお、第一の実施例のさらなる変形とし
て、ソース拡散層を制御ゲートとのセルフアラインで形
成しない例が考えられる。すなわち、素子分離領域の形
成時に既にソース拡散層領域を形成しておき、その後に
浮遊ゲート、制御ゲートを形成する。続いて、制御ゲー
ト間の領域をひとつおきにレジストでマスクし、このレ
ジストと制御ゲートとをマスクとして用いてSORD膜
を堆積させる。このレジストは、ソース拡散層領域の不
純物イオン注入のマスクとして共用できる。すなわち、
イオン注入用のマスクと選択成長用のマスクとを共用す
ることにより、新たなるマスクの増加無しに本発明の目
的を達成している。この場合、ソース形成をゲート電極
とのセルフアラインエッチングで行わないため、微細な
セルの実現にはやや不向きではあるが、浮遊ゲートの側
壁を長時間のエッチングにさらさないこと等からメモリ
セルの特性向上が可能になる。また、本発明の一目的で
ある、高速消去、高速読出動作が可能となる。
【0032】続いて、本発明の第2の実施例[図11]
から[図14]を参照して説明する。第一の実施例と共
通な要素は同様の図番を用いて説明を省略する。第一の
実施例の[図2]から[図6]に示したように、P型半
導体基板200上に浮遊ゲート208、制御ゲート20
9を成形加工し、レジスト材210をドレイン拡散層の
予定領域上に形成するとともに素子分離用絶縁膜201
をエッチング除去し、ソース拡散層211を形成する。
【0033】続いて、レジスト材210を除去し、ソー
ス拡散層211上の、浮遊ゲート208及び制御ゲート
209によって囲まれた領域を酸化膜250で埋め込む
([図11]参照)。すなわち、レジスト材210を除
去した後、LPCVD法を用いて、全面に、厚さ1μm
の酸化膜250を形成する。さらに、ドレイン拡散層予
定領域上のみに帯状に図示しないレジスト材を形成し、
これをマスクに酸化膜250をエッチング除去する。続
いて、マスクとして用いたレジスト材を除去する。
【0034】続いて、酸化膜250をマスクとして浮遊
ゲート208及び制御ゲート209のドレイン側の側壁
に熱酸化を施し、P型半導体基板200と浮遊ゲート2
08との間にバーズビーク213を発生させる。熱酸化
の条件は、第一の実施例と同様、Dry雰囲気中、85
0℃、50分である。この結果、酸化膜250におおわ
れていない領域につき酸化膜219を発生すると共に、
浮遊ゲート208及び制御ゲート209の側面に丸みが
生じ、バーズビーク213が発生する。同時に、ソース
拡散層211は横方向に拡散すると共に活性化される。
続いて、酸化膜212及び制御ゲート209をマスクに
ドレイン拡散層予定領域であるP型半導体基板の露出部
にN型不純物を注入し、ドレイン拡散層219を形成す
る([図12]参照)。
【0035】続いて、窒素雰囲気中で、アニールを行
い、ドレイン拡散層219を活性化する。ここでも、第
一の実施例と同様にソース拡散層でも若干の横方向拡散
が起こるため、ソースの接合深さ及び浮遊ゲート直下の
延在距離が増加し、形成されたメモリセルの消去特性の
向上にも寄与する。このように、本発明の製造工程を経
ることによって、ソース・ドレイン拡散層のアニール時
間を異ならせることが可能になり、形成されたメモリセ
ルの特性向上につながる。
【0036】続いて、全面に層間絶縁膜であるBPSG
膜215を形成する([図13]参照)。さらに、ビッ
ト線となる素子分離用絶縁膜201の方向と平行な金属
配線216(アルミ配線が望ましい)を例えばスパッタ
法で形成する([図14]参照)。
【0037】以上説明したように、トランジスタの片側
のみにバーズビークを発生させるために熱処理をする際
に、従来例のように窒化膜ではなく酸化膜をマスクとし
て用いるため、ゲート電極の熱ストレスによる剥がれが
生じず、ゲッタリング効果に影響を与えることもない。
さらに、制御ゲート間の領域をひとつおきに酸化膜で埋
め込むため、金属配線の段切れ等の問題も生じない。
【0038】また、ソースの拡散及びドレインの拡散時
間に差を設けることができ、上述の工程ではソースの拡
散時間の方をより長くできる。この結果、消去特性の向
上したメモリセルを得ることができる。
【0039】また、第2の実施例によると、第一の実施
例と比較すると若干の製造工程の増加があるが、長時間
の液相堆積膜を形成するために要す工程を省略できるた
め、より結果的に製造コストを低減することができる。
【0040】さらに、第2の実施例によると、LPCV
D法による酸化膜は液相堆積膜と比較して高品質な酸化
膜を形成することができるため、EEPROM等に用い
ると、データ保持特性の向上など、さらなる効果が得ら
れる。
【0041】なお、第2の実施例のさらなる変形とし
て、ソース拡散層を制御ゲートとのセルフアラインで形
成しない例が考えられる。すなわち、素子分離領域の形
成時に既にソース拡散層領域を形成しておき、その後に
浮遊ゲート、制御ゲートを形成する例である。この場
合、ソース形成をゲート電極とのセルフアラインエッチ
ングで行わないため、微細なセルの実現にはやや不向き
ではあるが、浮遊ゲートの側壁を長時間のエッチングに
さらさないこと等からメモリセルの特性向上が可能にな
る。また、本発明の一目的である、高速消去、高速読出
動作が可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明を用いると、高速
消去・高速読出動作が可能であり、微細化に好適な、片
側のみにより大きなバーズビークを有する、非対称セル
を容易に製造することが可能となる。
【0043】特に、トランジスタの片側のみにバーズビ
ークを発生させるために熱処理をする際に、従来例のよ
うに窒化膜ではなく酸化膜をマスクとして用いるため、
ゲート電極の熱ストレスによる剥がれが生じず、ゲッタ
リング効果に影響を与えることもない。さらに、制御ゲ
ート間の領域をひとつおきに酸化膜で埋め込むため、金
属配線の段切れ等の問題も生じない。
【0044】また、ソースの拡散及びドレインの拡散時
間に差を設けることができ、上述の工程ではソースの拡
散時間の方をより長くできる。この結果、消去特性の向
上したメモリセルを得ることができる。
【0045】特に、第一の実施例によると、素子分離用
絶縁膜にエッチングを施すために用いたレジスト材を、
再度、酸化膜の選択成長のマスクに兼用することが可能
になる。その結果、製造プロセスが簡略化される。
【0046】また、第2の実施例によると、長時間の液
相堆積膜を形成するために要す工程を省略できるため、
より結果的に製造コストを低減することができる。さら
に、第2の実施例によると、LPCVD法により、液相
堆積膜と比較して高品質な酸化膜を形成することができ
るため、EEPROM等に用いると、データ保持特性の
向上など、さらなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による不揮発性半導体メモリセ
ルの断面図及びその拡大図
【図2】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図3】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図4】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図5】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図6】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図7】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図8】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図9】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
製造工程を示す斜視図
【図10】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置
の製造工程を示す斜視図
【図11】本発明の第2の実施例による半導体記憶装置
の製造工程を示す斜視図
【図12】本発明の第2の実施例による半導体記憶装置
の製造工程を示す斜視図
【図13】本発明の第2の実施例による半導体記憶装置
の製造工程を示す斜視図
【図14】本発明の第2の実施例による半導体記憶装置
の製造工程を示す斜視図
【図15】従来の非対称メモリセルを示した断面図
【符号の説明】
200 シリコン基板 202 ゲート絶縁膜 203 ポリシリコン膜 205 ゲート間絶縁膜 206 ポリシリコン膜 207 タングステンシリサイド膜 208 浮遊ゲート 209 制御ゲート 211 ソース拡散層 212 液相堆積により形成した酸化膜 213 バーズビーク 214 ドレイン拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に素子分離領域に素子分離
    用絶縁膜を形成する工程と、 前記素子分離用絶縁膜上に及びゲート絶縁膜を介して前
    記半導体基板上に第1の半導体膜を形成する工程と、 前記素子分離用絶縁膜上の前記第1の半導体膜の一部に
    エッチングを施し前記第1の半導体膜を帯状に切断する
    工程と、 前記第1の半導体膜上にゲート間絶縁膜を介して第2の
    半導体膜を形成する工程と、 前記第1の半導体膜及び前記第2の半導体膜にエッチン
    グを施し、前記第1の半導体膜を浮遊ゲートに前記第2
    の半導体膜を制御ゲートに形成する工程と、 前記制御ゲート間の領域を一つおきにレジスト材でマス
    クし、このレジスト材と前記制御ゲートをマスクとして
    前記半導体基板上に酸化膜を選択成長させる工程と、 前記レジスト材を除去し、前記酸化膜をマスクとして前
    記浮遊ゲートの側壁に酸化処理を施し、前記半導体基板
    と前記浮遊ゲートとの間にバースビークを発生させる工
    程と、 前記半導体基板、前記制御ゲート及び前記酸化膜上に層
    間絶縁膜を形成し、金属配線を形成する工程とを具備す
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法
  2. 【請求項2】 半導体基板上に複数の帯状の素子分離用
    絶縁膜を形成する工程と、 前記素子分離用絶縁膜上に及びゲート絶縁膜を介して前
    記半導体基板上に第1の半導体膜を形成する工程と、 前記素子分離用絶縁膜上の前記第1の半導体膜の一部に
    エッチングを施し前記第1の半導体膜を帯状に切断する
    工程と、 前記第1の半導体膜上にゲート間絶縁膜を介して第2の
    半導体膜を形成する工程と、 前記第1の半導体膜及び前記第2の半導体膜にエッチン
    グを施し、前記素子分離用絶縁膜と直行する方向の複数
    の帯状に加工し、前記第1の半導体膜を浮遊ゲートに前
    記第2の半導体膜を制御ゲートに形成する工程と、 前記制御ゲート間の領域を一つおきにレジスト材でマス
    クし、このレジスト材と前記制御ゲートとをマスクとし
    て前記素子分離用絶縁膜にエッチングを施し、この素子
    分離用絶縁膜下の半導体基板を露出させる工程と、 前記レジスト材と前記制御ゲートをマスクとして前記半
    導体基板上に酸化膜を選択成長させる工程と、 前記レジスト材を除去し、前記酸化膜をマスクとして前
    記浮遊ゲートの側壁に酸化処理を施し、前記半導体基板
    と前記浮遊ゲートとの間にバースビークを発生させる工
    程と、 前記半導体基板、前記制御ゲート及び前記酸化膜上に層
    間絶縁膜を形成し、前記素子分離用絶縁膜と平行な金属
    配線を形成する工程とを具備することを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法
  3. 【請求項3】 半導体基板上の素子分離領域に素子分離
    用絶縁膜を形成する工程と、 前記素子分離用絶縁膜上に及びゲート絶縁膜を介して前
    記素子分離用絶縁膜上に第1の半導体膜を形成する工程
    と、 前記素子分離用絶縁膜上の前記第1の半導体膜の一部に
    エッチングを施し前記第1の半導体膜を帯状に切断する
    工程と、 前記第1の半導体膜上にゲート間絶縁膜を介して第2の
    半導体膜を形成する工程と、 前記第1の半導体膜及び前記第2の半導体膜にエッチン
    グを施し、前記第1の半導体膜を浮遊ゲートに前記第2
    の半導体膜を制御ゲートに形成する工程と、 前記制御ゲート間の領域を一つおきにに酸化膜で充填
    し、前記浮遊ゲート及び前記制御ゲートの片側領域を前
    記酸化膜で覆う工程と、 前記酸化膜をマスクとして前記浮遊ゲートの側壁に酸化
    処理を施し、前記半導体基板と前記浮遊ゲートとの間に
    バースビークを発生させる工程と、 前記半導体基板、前記制御ゲート及び前記酸化膜上に層
    間絶縁膜を形成し、金属配線を形成する工程とを具備す
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP5327289A 1993-12-24 1993-12-24 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Withdrawn JPH07183408A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0896366A1 (en) * 1997-07-31 1999-02-10 STMicroelectronics, Inc. EEPROM cell structure and fabrication process

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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