JPH0718112A - 紐状又は粒状のパルプ発泡体及びその製造方法 - Google Patents
紐状又は粒状のパルプ発泡体及びその製造方法Info
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- JPH0718112A JPH0718112A JP15016393A JP15016393A JPH0718112A JP H0718112 A JPH0718112 A JP H0718112A JP 15016393 A JP15016393 A JP 15016393A JP 15016393 A JP15016393 A JP 15016393A JP H0718112 A JPH0718112 A JP H0718112A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
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- Buffer Packaging (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電化製品や食品包装などの緩衝材として用いら
れ、緩衝特性が良く、適度の強度をもち、嵩ばらず、し
かも、使用後の廃棄処理に際しては、公害を引き起こさ
ない緩衝材の開発する。 【構成】再生パルプを含むパルプと生分解性の増粘剤と
を、界面活性剤とともに水で混練して起泡させ、この起
泡させた混練物を、気泡を保持したまま凝固溶液中に押
し出し、切断加工して紐状又は粒状にしたのち、乾燥さ
せる。
れ、緩衝特性が良く、適度の強度をもち、嵩ばらず、し
かも、使用後の廃棄処理に際しては、公害を引き起こさ
ない緩衝材の開発する。 【構成】再生パルプを含むパルプと生分解性の増粘剤と
を、界面活性剤とともに水で混練して起泡させ、この起
泡させた混練物を、気泡を保持したまま凝固溶液中に押
し出し、切断加工して紐状又は粒状にしたのち、乾燥さ
せる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電化製品や食品包装な
どのバラ状緩衝材として用いられ、使用後の廃棄処理に
おいて公害を引き起こさない紐状又は粒状のパルプ発泡
体とその製造方法に関するものである。
どのバラ状緩衝材として用いられ、使用後の廃棄処理に
おいて公害を引き起こさない紐状又は粒状のパルプ発泡
体とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、環境問題への関心が大変高まってお
り、製品が廃棄されたときの易処理性、あるいはリサイ
クル性が、商品設計においての重要なポイントになりつ
つある。発泡スチロールのバラ状緩衝材は、安価であ
り、また様々な形状のものに対応でき、しかも緩衝特性
が優れているため、包装緩衝材として幅広く用いられて
いるが、使用後の廃棄処理として、焼却処理を行うと高
熱を発生して炉を傷めたり、また埋立処理すると分解性
がなく嵩ばるなど、問題視されることが多かった。
り、製品が廃棄されたときの易処理性、あるいはリサイ
クル性が、商品設計においての重要なポイントになりつ
つある。発泡スチロールのバラ状緩衝材は、安価であ
り、また様々な形状のものに対応でき、しかも緩衝特性
が優れているため、包装緩衝材として幅広く用いられて
いるが、使用後の廃棄処理として、焼却処理を行うと高
熱を発生して炉を傷めたり、また埋立処理すると分解性
がなく嵩ばるなど、問題視されることが多かった。
【0003】これに対し、処理の容易な紙、故紙を利用
したバラ状緩衝材は、粉砕故紙を袋に充填して利用する
例や、シュレッダー処理して同様に小袋に充填して利用
することなどが知られているが、緩衝能力が、発泡スチ
ロール緩衝材に比較すると劣っており、嵩比重も大きく
なる傾向にあった。
したバラ状緩衝材は、粉砕故紙を袋に充填して利用する
例や、シュレッダー処理して同様に小袋に充填して利用
することなどが知られているが、緩衝能力が、発泡スチ
ロール緩衝材に比較すると劣っており、嵩比重も大きく
なる傾向にあった。
【0004】また、最近では澱粉や生分解性のプラスチ
ックが、管状などに発泡成形され、易処理性のバラ状緩
衝材として商品化された例もあるが、しかし、これら
は、発泡スチロール緩衝材に比較すると高価であるとい
う欠点があった。
ックが、管状などに発泡成形され、易処理性のバラ状緩
衝材として商品化された例もあるが、しかし、これら
は、発泡スチロール緩衝材に比較すると高価であるとい
う欠点があった。
【0005】さらに、これらの問題を解決するものとし
て、パルプ発泡ビーズが開発されたが、バラ状緩衝材と
して用いるには、ビーズという形状のため、嵩密度が大
きくなり、使用量が多くなる傾向があった。また、この
パルプ発泡ビーズの製造において、連続的な製造方法が
確立されていない。
て、パルプ発泡ビーズが開発されたが、バラ状緩衝材と
して用いるには、ビーズという形状のため、嵩密度が大
きくなり、使用量が多くなる傾向があった。また、この
パルプ発泡ビーズの製造において、連続的な製造方法が
確立されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の発泡
スチロールやその他のバラ状緩衝材の欠点を改善しよう
というものである。すなわち、緩衝特性が良く、適度の
強度をもち、嵩ばらず、しかも、使用後の廃棄処理に際
しては、焼却や埋立が可能な紐状又は粒状のパルプ発泡
体およびその連続的な製造方法を提供するものである。
スチロールやその他のバラ状緩衝材の欠点を改善しよう
というものである。すなわち、緩衝特性が良く、適度の
強度をもち、嵩ばらず、しかも、使用後の廃棄処理に際
しては、焼却や埋立が可能な紐状又は粒状のパルプ発泡
体およびその連続的な製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、再生パ
ルプを含むパルプと生分解性の増粘剤とを主原料とし、
界面活性剤もしくは分解型発泡剤による気泡を構造内部
に含む三次元網目構造を特徴とする紐状又は粒状のパル
プ発泡体である。
ルプを含むパルプと生分解性の増粘剤とを主原料とし、
界面活性剤もしくは分解型発泡剤による気泡を構造内部
に含む三次元網目構造を特徴とする紐状又は粒状のパル
プ発泡体である。
【0008】第2の本発明は、再生パルプを含むパルプ
と生分解性の増粘剤とを、界面活性剤とともに水で混練
して起泡させ、この起泡させた混練物を、図1に示すよ
うに、気泡を保持したまま凝固溶液(5)中に押し出
し、切断加工(6)して紐状(7)又は粒状にしたの
ち、乾燥させることを特徴とする紐状又は粒状のパルプ
発泡体の製造方法である。
と生分解性の増粘剤とを、界面活性剤とともに水で混練
して起泡させ、この起泡させた混練物を、図1に示すよ
うに、気泡を保持したまま凝固溶液(5)中に押し出
し、切断加工(6)して紐状(7)又は粒状にしたの
ち、乾燥させることを特徴とする紐状又は粒状のパルプ
発泡体の製造方法である。
【0009】再生パルプを含むパルプと生分解性の増粘
剤とを、分解型発泡剤とともに水で混練して、図2に示
すように、凝固溶液(4)中に押し出し、凝固溶液中で
切断加工(6)して紐状(7)又は粒状にし、加熱発泡
させたのち、乾燥させることを特徴とする紐状又は粒状
のパルプ発泡体の製造方法である。
剤とを、分解型発泡剤とともに水で混練して、図2に示
すように、凝固溶液(4)中に押し出し、凝固溶液中で
切断加工(6)して紐状(7)又は粒状にし、加熱発泡
させたのち、乾燥させることを特徴とする紐状又は粒状
のパルプ発泡体の製造方法である。
【0010】本発明をさらに詳細に説明すると、本発明
のパルプ発泡体は、その内部が界面活性剤の添加と撹拌
によって起泡された微細空間の連続層であり、その気泡
の大きさは、大きくとも1mm程度である。
のパルプ発泡体は、その内部が界面活性剤の添加と撹拌
によって起泡された微細空間の連続層であり、その気泡
の大きさは、大きくとも1mm程度である。
【0011】主原料であるパルプは、故紙、古ダンボー
ル紙、古雑誌などの再生パルプを含んでも良く、また、
紙加工などの工程で生じる綿状のパルプなども使用して
も良い。
ル紙、古雑誌などの再生パルプを含んでも良く、また、
紙加工などの工程で生じる綿状のパルプなども使用して
も良い。
【0012】この原料パルプに対し、7〜35倍量の水
を加えて懸濁する。これに増粘剤としてアルギン酸ナト
リウム塩、寒天などの天然多糖類や、ゼラチン、膠とい
ったゲル形成するタンパク質、ポリアクリル酸ナトリウ
ムなどの合成水溶性高分子を加え混合する。この添加量
は、添加物質又は得ようとするパルプ発泡体の強度に応
じて変更されるが、標準的には、パルプ100重量部に
対し0.5〜20重量部程度を添加する。
を加えて懸濁する。これに増粘剤としてアルギン酸ナト
リウム塩、寒天などの天然多糖類や、ゼラチン、膠とい
ったゲル形成するタンパク質、ポリアクリル酸ナトリウ
ムなどの合成水溶性高分子を加え混合する。この添加量
は、添加物質又は得ようとするパルプ発泡体の強度に応
じて変更されるが、標準的には、パルプ100重量部に
対し0.5〜20重量部程度を添加する。
【0013】さらにここで、パルプと増粘剤の混合物を
三次元網目構造とするため、界面活性剤、もしくは分解
型発泡剤を添加する。
三次元網目構造とするため、界面活性剤、もしくは分解
型発泡剤を添加する。
【0014】界面活性剤としては、例えば石ケン(高級
脂肪酸塩)、硫酸化物(高級脂肪列アルコールの半硫酸
エステル)、スルホン化物などのアニオン性界面活性剤
やカチオン性界面活性剤、あるいは、スパン系(商品
名)、ツィーン系(商品名)、ショ糖の脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルなどの非
イオン性や両性の界面活性剤が挙げられる。これらの界
面活性剤は、パルプ100重量部に対して5〜20重量
部程度添加する。この添加量は、最終的に得たいパルプ
発泡体の強度に応じて添加量を決めれば良いが、好まし
くは10重量部以下である。
脂肪酸塩)、硫酸化物(高級脂肪列アルコールの半硫酸
エステル)、スルホン化物などのアニオン性界面活性剤
やカチオン性界面活性剤、あるいは、スパン系(商品
名)、ツィーン系(商品名)、ショ糖の脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルなどの非
イオン性や両性の界面活性剤が挙げられる。これらの界
面活性剤は、パルプ100重量部に対して5〜20重量
部程度添加する。この添加量は、最終的に得たいパルプ
発泡体の強度に応じて添加量を決めれば良いが、好まし
くは10重量部以下である。
【0015】分解型発泡剤としては、重炭酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムなどの無機発泡剤、アゾジカルボン
アミド、ベンゼンスルホニルヒドラジッドなどの有機発
泡剤を用い、パルプ100重量部に対し、10〜20重
量部程度を加える。
ム、炭酸ナトリウムなどの無機発泡剤、アゾジカルボン
アミド、ベンゼンスルホニルヒドラジッドなどの有機発
泡剤を用い、パルプ100重量部に対し、10〜20重
量部程度を加える。
【0016】次に、界面活性剤を添加したときは、原料
の混合物を激しく撹拌して、起泡させながら混練する。
この混練物を気泡を保持しながら、図1及び図2に示す
ように、ポンプ(2)により原料槽(1)から凝固溶液
浴槽(4)へ移送し、凝固溶液(5)中に任意の形状の
吐出口(3)より押し出す。押し出された混練物が凝固
溶液と接触して凝固したら、任意の長さに切断する。通
常は7〜15cm程度の長さの紐状か、あるいは、細かく
切断して、粒状のパルプ発泡体となる。切断加工(6)
は、図2に示すように、凝固溶液浴槽内の吐出口位置で
も、あるいは図1に示すように、凝固が完了した浴槽外
でも良い。そして、適宜に切断加工された凝固混練物
は、180〜200℃程度で加熱乾燥又は凍結乾燥され
て、紐状又は粒状のパルプ発泡体が製造される。
の混合物を激しく撹拌して、起泡させながら混練する。
この混練物を気泡を保持しながら、図1及び図2に示す
ように、ポンプ(2)により原料槽(1)から凝固溶液
浴槽(4)へ移送し、凝固溶液(5)中に任意の形状の
吐出口(3)より押し出す。押し出された混練物が凝固
溶液と接触して凝固したら、任意の長さに切断する。通
常は7〜15cm程度の長さの紐状か、あるいは、細かく
切断して、粒状のパルプ発泡体となる。切断加工(6)
は、図2に示すように、凝固溶液浴槽内の吐出口位置で
も、あるいは図1に示すように、凝固が完了した浴槽外
でも良い。そして、適宜に切断加工された凝固混練物
は、180〜200℃程度で加熱乾燥又は凍結乾燥され
て、紐状又は粒状のパルプ発泡体が製造される。
【0017】また、発泡剤を添加したときは、原料の混
合物を発泡せずに混練し、この混練物を、界面活性剤を
添加したときと同様に、ポンプ(2)により原料槽
(1)から凝固溶液浴槽(4)へ移送し、凝固溶液
(5)中に任意の形状の吐出口(3)より押し出され、
凝固溶液中で凝固され、適宜に切断加工されたのち、紐
状又は粒状の凝固混練物は、加熱発泡され、さらに乾燥
されて紐状又は粒状のパルプ発泡体が製造される。
合物を発泡せずに混練し、この混練物を、界面活性剤を
添加したときと同様に、ポンプ(2)により原料槽
(1)から凝固溶液浴槽(4)へ移送し、凝固溶液
(5)中に任意の形状の吐出口(3)より押し出され、
凝固溶液中で凝固され、適宜に切断加工されたのち、紐
状又は粒状の凝固混練物は、加熱発泡され、さらに乾燥
されて紐状又は粒状のパルプ発泡体が製造される。
【0018】
【作用】本発明の紐状又は粒状のパルプ発泡体は、再生
パルプを含むパルプと生分解性の増粘剤とを主原料とし
ているため、使用後の廃棄処理に際しては、易焼却であ
り、また、土中で生分解性である。また、界面活性剤に
より三次元網目構造にしているため、目的に即応した任
意の緩衝特性や適度の強度が得られる。さらには、形状
が紐状又は粒状であり目的の大きさに作製できるため、
嵩ばらず、経済的である。
パルプを含むパルプと生分解性の増粘剤とを主原料とし
ているため、使用後の廃棄処理に際しては、易焼却であ
り、また、土中で生分解性である。また、界面活性剤に
より三次元網目構造にしているため、目的に即応した任
意の緩衝特性や適度の強度が得られる。さらには、形状
が紐状又は粒状であり目的の大きさに作製できるため、
嵩ばらず、経済的である。
【0019】さらに、本発明の紐状又は粒状のパルプ発
泡体の製造方法は、パルプ発泡体の原料を連続的に供給
して加工することができるため、成形の速度が早く、連
続的な製造が可能であり、しかも吐出口の形状や切断加
工の速度を目的に合わせて変更することが可能である。
泡体の製造方法は、パルプ発泡体の原料を連続的に供給
して加工することができるため、成形の速度が早く、連
続的な製造が可能であり、しかも吐出口の形状や切断加
工の速度を目的に合わせて変更することが可能である。
【0020】
<実施例1> 綿状のパルプ 100重量部 アルギン酸ナトリウム0.5 %溶液 3,300重量部 ドデシル硫酸ナトリウム 5重量部 の配合組成の混合液を混練して激しく撹拌し、撹拌前の
体積の約2倍になるまで起泡した。図1に示すように、
起泡した混練物を原料槽(1)に装填し、この混練物を
気泡を保持させながら、ポンプ(2)により、凝固溶液
槽(4)内の内径が10mmの吐出口(3)から、凝固
溶液の塩化カルシウム2%溶液中に押し出した。そし
て、凝固した紐状の混合物を、凝固溶液槽外で10cm
間隔に切断加工(6)して、さらに、180℃で乾燥し
て本実施例の紐状のパルプ発泡体を作製した。この紐状
のパルプ発泡体の見かけ比重は、約0.03であり、緩
衝材としての緩衝特性が良く、適度の強度をもち、嵩ば
らず、また、易焼却性で、土中では生分解性であった。
体積の約2倍になるまで起泡した。図1に示すように、
起泡した混練物を原料槽(1)に装填し、この混練物を
気泡を保持させながら、ポンプ(2)により、凝固溶液
槽(4)内の内径が10mmの吐出口(3)から、凝固
溶液の塩化カルシウム2%溶液中に押し出した。そし
て、凝固した紐状の混合物を、凝固溶液槽外で10cm
間隔に切断加工(6)して、さらに、180℃で乾燥し
て本実施例の紐状のパルプ発泡体を作製した。この紐状
のパルプ発泡体の見かけ比重は、約0.03であり、緩
衝材としての緩衝特性が良く、適度の強度をもち、嵩ば
らず、また、易焼却性で、土中では生分解性であった。
【0021】<実施例2> 綿状のパルプ 100重量部 アルギン酸ナトリウム0.5 %溶液 3,300重量部 ドデシル硫酸ナトリウム 5重量部 の配合組成の混合液を混練して激しく撹拌し、撹拌前の
体積の約2倍になるまで起泡した。実施例1と同様に、
起泡した混練物を原料槽に装填し、この混練物を気泡を
保持させながら、ポンプにより、凝固溶液槽内の内径が
10mmの吐出口から、凝固溶液の塩化カルシウム2%
溶液中に押し出した。そして、凝固した紐状の混合物
を、凝固溶液槽外で10cm間隔に切断加工して、さら
に、180℃で乾燥して本実施例の紐状のパルプ発泡体
を作製した。この紐状のパルプ発泡体の見かけ比重は、
約0.03であり、緩衝材としての緩衝特性が良く、適
度の強度をもち、嵩ばらず、また、易焼却性で、土中で
は生分解性であった。
体積の約2倍になるまで起泡した。実施例1と同様に、
起泡した混練物を原料槽に装填し、この混練物を気泡を
保持させながら、ポンプにより、凝固溶液槽内の内径が
10mmの吐出口から、凝固溶液の塩化カルシウム2%
溶液中に押し出した。そして、凝固した紐状の混合物
を、凝固溶液槽外で10cm間隔に切断加工して、さら
に、180℃で乾燥して本実施例の紐状のパルプ発泡体
を作製した。この紐状のパルプ発泡体の見かけ比重は、
約0.03であり、緩衝材としての緩衝特性が良く、適
度の強度をもち、嵩ばらず、また、易焼却性で、土中で
は生分解性であった。
【0022】<実施例3> 綿状のパルプ 100重量部 ポリアクリル酸ナトリウム2%溶液 2,000重量部 アゾジカルボンアミド 20重量部 の配合組成の混合液を撹拌して混練した。図2に示すよ
うに、その混練物を原料槽(1)に装填し、ポンプ
(2)により、凝固溶液槽(4)内の内径が10mmの
吐出口(3)から、凝固溶液の塩化カルシウム2%溶液
中に押し出した。そして、凝固溶液槽内で12cm間隔
に切断加工(6)して、凝固した紐状の混合物を凝固溶
液槽外に取り出し、さらに、180℃で加熱発泡させて
乾燥して、本実施例の紐状のパルプ発泡体を作製した。
この紐状のパルプ発泡体の見かけ比重は、約0.03で
あり、緩衝材としての緩衝特性が良く、適度の強度をも
ち、嵩ばらず、また、易焼却性で、土中では生分解性で
あった。
うに、その混練物を原料槽(1)に装填し、ポンプ
(2)により、凝固溶液槽(4)内の内径が10mmの
吐出口(3)から、凝固溶液の塩化カルシウム2%溶液
中に押し出した。そして、凝固溶液槽内で12cm間隔
に切断加工(6)して、凝固した紐状の混合物を凝固溶
液槽外に取り出し、さらに、180℃で加熱発泡させて
乾燥して、本実施例の紐状のパルプ発泡体を作製した。
この紐状のパルプ発泡体の見かけ比重は、約0.03で
あり、緩衝材としての緩衝特性が良く、適度の強度をも
ち、嵩ばらず、また、易焼却性で、土中では生分解性で
あった。
【0023】
【発明の効果】前述の実施例に記述されたように、本発
明の紐状又は粒状のパルプ発泡体は、再生パルプを含む
パルプと生分解性の増粘剤とを主原料とし、界面活性剤
又は分解型発泡剤により三次元網目構造に形成され、し
かも本発明の製造方法によって目的の特性に合わせた発
泡体に経済性をもって連続的に成形されるため、電化製
品や食品包装などの緩衝材として使用されたときに、緩
衝特性が良く、適度の強度をもち、嵩ばらず、経済的
で、しかも、使用後の廃棄処理に際しては、易焼却であ
り、また、土中に埋立ると生分解し、公害を引き起こす
ことがない。
明の紐状又は粒状のパルプ発泡体は、再生パルプを含む
パルプと生分解性の増粘剤とを主原料とし、界面活性剤
又は分解型発泡剤により三次元網目構造に形成され、し
かも本発明の製造方法によって目的の特性に合わせた発
泡体に経済性をもって連続的に成形されるため、電化製
品や食品包装などの緩衝材として使用されたときに、緩
衝特性が良く、適度の強度をもち、嵩ばらず、経済的
で、しかも、使用後の廃棄処理に際しては、易焼却であ
り、また、土中に埋立ると生分解し、公害を引き起こす
ことがない。
【図1】本発明の一実施例の紐状又は粒状のパルプ発泡
体の製造方法を示す説明図である。
体の製造方法を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の紐状又は粒状のパルプ発
泡体の製造方法を示す説明図である。
泡体の製造方法を示す説明図である。
1……原料槽 2……ポンプ 3……吐出口 4……凝固溶液浴槽 5……凝固溶液 6……切断加工 7……紐状
Claims (3)
- 【請求項1】再生パルプを含むパルプと生分解性の増粘
剤とを主原料とし、界面活性剤もしくは分解型発泡剤に
よる気泡を構造内部に含む三次元網目構造を特徴とする
紐状又は粒状のパルプ発泡体。 - 【請求項2】再生パルプを含むパルプと生分解性の増粘
剤とを、界面活性剤とともに水で混練して起泡させ、こ
の起泡させた混練物を、気泡を保持したまま凝固溶液中
に押し出し、切断加工して紐状又は粒状にしたのち、乾
燥させることを特徴とする紐状又は粒状のパルプ発泡体
の製造方法。 - 【請求項3】再生パルプを含むパルプと生分解性の増粘
剤とを、分解型発泡剤とともに水で混練して、凝固溶液
中に押し出し、凝固溶液中で切断加工して紐状又は粒状
にし、加熱発泡させたのち、乾燥させることを特徴とす
る紐状又は粒状のパルプ発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15016393A JPH0718112A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 紐状又は粒状のパルプ発泡体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15016393A JPH0718112A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 紐状又は粒状のパルプ発泡体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718112A true JPH0718112A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15490887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15016393A Pending JPH0718112A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 紐状又は粒状のパルプ発泡体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718112A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7141899B2 (en) * | 1998-04-07 | 2006-11-28 | X2Y Attenuators, Llc | Component carrier |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP15016393A patent/JPH0718112A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7141899B2 (en) * | 1998-04-07 | 2006-11-28 | X2Y Attenuators, Llc | Component carrier |
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