JPH07180815A - 濃淡燃焼装置 - Google Patents

濃淡燃焼装置

Info

Publication number
JPH07180815A
JPH07180815A JP32662493A JP32662493A JPH07180815A JP H07180815 A JPH07180815 A JP H07180815A JP 32662493 A JP32662493 A JP 32662493A JP 32662493 A JP32662493 A JP 32662493A JP H07180815 A JPH07180815 A JP H07180815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rich
gas
light
combustion
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32662493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Otsuka
哲二 大塚
Yoshitaka Tanimura
愛隆 谷村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Harman Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP32662493A priority Critical patent/JPH07180815A/ja
Publication of JPH07180815A publication Critical patent/JPH07180815A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOx発生量の増加を回避し、且つ、安定燃
焼性を維持しながら、インプット調整可能範囲を広くす
る。 【構成】 偏平筒状の濃燃焼部3の複数が間隔を隔てて
並設され、淡混合気を燃焼する淡用炎口10が備えら
れ、且つ、その淡用炎口10に連通する淡用混合室11
と、その淡用混合室11に燃焼用空気を導入する淡用導
入口12とが備えられた偏平筒状の淡燃焼部6が、濃燃
焼部3を構成部材として、隣合う濃燃焼部3同士の間に
形成され、淡混合気生成用の燃料ガス又は混合気が導通
される淡用ガス導通路16が、濃用炎口7からの混合気
吐出方向視にて、濃燃焼部3と重複するように設けられ
濃淡燃焼装置において、噴出口18が、淡用ガス導通路
16に隣接する両側の淡用混合室11のうちの同一側の
片方の淡用混合室11に燃料ガス又は混合気を噴出する
ように、淡用ガス導通路16に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃混合気を燃焼する濃
用炎口が一端面に形成され、且つ、その濃用炎口に連通
する濃用混合室と、その濃用混合室に燃料ガス及び燃焼
用空気を導入する濃用導入口とが形成された偏平筒状の
濃燃焼部の複数が間隔を隔てて並設され、淡混合気を燃
焼する淡用炎口が前記濃用炎口と同一側の端面に備えら
れ、且つ、その淡用炎口に連通する淡用混合室と、その
淡用混合室に燃焼用空気を導入する淡用導入口とが備え
られた偏平筒状の淡燃焼部が、前記濃燃焼部を構成部材
として、隣合う濃燃焼部同士の間に形成され、淡混合気
生成用の燃料ガス又は混合気が導通される淡用ガス導通
路が、前記濃用炎口からの混合気吐出方向視にて、前記
濃燃焼部と重複するように設けられ、前記淡用ガス導通
路により導かれる燃料ガス又は混合気を前記淡用混合室
に噴出する噴出口が、前記淡用ガス導通路に形成され、
前記濃用導入口に燃料ガスを供給する濃用ガス供給手段
と、前記淡用ガス導通路に燃料ガスを供給する淡用ガス
供給手段とが設けられ、前記濃用導入口及び前記淡用導
入口に燃焼用空気を供給する空気供給手段が設けられた
濃淡燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる濃淡燃焼装置は、図8に示すよう
に、濃用炎口7にて濃混合気を安定燃焼させて形成され
る濃火炎の保炎作用により、淡用炎口10から吐出する
多量の淡混合気を安定燃焼させて、燃焼温度を低くする
ことにより、NOx(窒素酸化物)の発生量を極力低減
しようとするものである。かかる濃淡燃焼装置におい
て、従来は、図8に示すように、噴出口18は、淡用ガ
ス導通路16に隣接する両側の淡用混合室11に燃料ガ
ス又は混合気を噴出するように、淡用ガス導通路16に
形成していた。そして、インプットの調整は、濃用ガス
供給手段にて全ての濃燃焼部3に燃料ガスを供給し、且
つ、淡用ガス供給手段にて全ての淡燃焼部6に燃料ガス
を供給する状態で、濃用ガス供給手段及び淡用ガス供給
手段による燃料ガス供給量及び空気供給手段による空気
供給量を調整することにより行っていた。尚、図8は、
全体のうちの5台の濃燃焼部3の並設部分を示してお
り、図8において、5台の濃燃焼部3は、図面上、左か
ら順に3a ,3b ,3c ,3d ,3e にて示し、淡燃焼
部6は、同じく、6a ,6 b ,6c ,6d にて示す。
又、濃燃焼部3a ,3b ,3c ,3d ,3e 夫々と濃用
炎口7からの混合気吐出方向視にて重複するように設け
られた淡用ガス導通路16夫々を、16a ,16b ,1
c ,16d ,16e にて示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、濃燃焼部に
て安定燃焼させる濃混合気の量が少なくなりすぎると濃
混合気を安定燃焼させることができないので、各濃燃焼
部に供給する燃料ガスの最少量(以下、最少供給量と略
称する場合がある)を決めて、常に、その最少供給量以
上の燃料ガスを各濃燃焼部に供給するようにしている。
しかしながら、従来技術のように、全ての濃燃焼部に燃
料ガスを供給する状態でインプットの調整をする場合、
濃用ガス供給手段により供給された燃料ガスが全ての濃
燃焼部に対して分配されて、各濃燃焼部に対する分配量
が少なくなるので、濃用ガス供給手段への燃料ガス供給
量を少なくしすぎると、各濃燃焼部への燃料ガス分配量
が前記最少供給量を下回る状態となるので、濃用ガス供
給手段による燃料供給量を余り少なくすることができな
かった。従って、従来技術には、インプット調整可能範
囲が狭い、換言すればターンダウン比が小さいという問
題があった。
【0004】上記問題を解決するために、濃用ガス供給
手段にて燃料ガスを供給する濃燃焼部の個数、及び、淡
用ガス供給手段にて燃料ガスを供給する淡燃焼部の個数
を少なくして、濃用ガス供給手段及び淡用ガス供給手段
による燃料ガス供給量及び空気供給手段による空気供給
量を調整することにより、換言すれば、燃焼させる濃燃
焼部の個数及び淡燃焼部の個数を少なくすることによ
り、インプットの調整を行うことが想定される。つま
り、濃用ガス供給手段により供給された燃料ガスが分配
される濃燃焼部の個数を少なくすることにより各濃燃焼
部に対する分配量を多くして、前記最少供給量を維持し
ながら濃用ガス供給手段による燃料供給量をより少なく
することができるようにして、インプット調整可能範囲
を広くしようとするものである。
【0005】しかしながら、図8(イ)に示すように、
全ての濃燃焼部3を燃焼させる状態から、図8(ロ)に
示すように、3台の濃燃焼部3b ,3c ,3d を燃焼さ
せる状態にインプットを減少した場合、導通路16b
16c ,16d に燃料ガスを供給すると、淡燃焼部
a ,6b ,6c ,6d に燃料ガス又は混合気が供給さ
れるが、この場合、淡燃焼部6a ,6d 夫々において
は、夫々の片側の濃燃焼部3 b ,3d でしか濃火炎が形
成されていないので、淡燃焼部6a ,6d においては淡
混合気を安定燃焼させることができないという不具合が
生じる。
【0006】この不具合を解消するために、導通路16
b ,16d に燃料ガスを供給せずに導通路16c のみに
燃料ガスを供給するようにすると、淡燃焼部6b ,6c
夫々においては、夫々の片側の導通路16c からしか燃
料ガス又は混合気が供給されないので、全ての濃燃焼部
3を燃焼させる状態に比べて、淡燃焼部6b ,6c 夫々
に供給される燃料ガス又は混合気の量が少なくなるた
め、その結果、燃焼させる淡混合気の量が少なくなっ
て、NOxの発生量が増加するという不具合が生じる。
尚、図8において、導通路16の噴出口18から噴出さ
れる燃料ガス又は混合気を矢印にて示し、又、図8
(ロ)は導通路16c のみに燃料ガスを供給する状態を
示している。
【0007】従って、従来技術では、燃焼させる濃燃焼
部の個数及び淡燃焼部の個数を少なくすることにより、
インプットの調整を行うことができなかった。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、NOx発生量の増加を回避し、
且つ、安定燃焼性を維持しながら、インプット調整可能
範囲を広くすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による濃淡燃焼装
置の第1の特徴構成は、前記濃用ガス供給手段及び前記
淡用ガス供給手段は、燃料ガスを供給する前記淡用混合
室に隣接する両側の前記濃燃焼部の前記濃用導入口に燃
料ガスを供給する状態で、前記濃用導入口及び前記淡用
ガス導通路に燃料ガスを供給するように構成され、前記
噴出口が、前記淡用ガス導通路に隣接する両側の淡用混
合室のうちの同一側の片方の淡用混合室に燃料ガス又は
混合気を噴出するように、前記淡用ガス導通路に形成さ
れている点にある。
【0010】第2の特徴構成は、二つ以上の隣接する濃
燃焼部により、一つの燃焼ブロックが形成され、前記濃
用ガス供給手段及び前記淡用ガス供給手段は、インプッ
トを減少するときは、燃料ガスを供給する二つの燃焼ブ
ロックの間に、少なくとも一つの燃料ガスを供給しない
燃焼ブロックが存在する状態で、前記濃用導入口及び前
記淡用ガス導通路に燃料ガスを供給するように構成され
ている点にある。
【0011】第3の特徴構成は、前記淡用ガス導通路
が、前記濃燃焼部と一体的に形成されている点にある。
【0012】
【作用】第1の特徴構成による作用は、以下の通りであ
る。図5に基づいて、燃焼させる濃燃焼部3の個数及び
淡燃焼部6の個数を少なくすることにより、インプット
の調整を行う場合の作用について説明する。尚、図5
は、全体のうちの5台の濃燃焼部3の並設部分を示して
おり、図5において、5台の濃燃焼部3は、図面上、左
から順に3a ,3b ,3c ,3d ,3 e にて示し、淡燃
焼部6は、同じく、6a ,6b ,6c ,6d にて示す。
又、濃燃焼部3a ,3b ,3c ,3d ,3e 夫々と濃用
炎口7からの混合気吐出方向視にて重複するように設け
られた淡用ガス導通路16夫々を、16a ,16b ,1
c ,16d ,16e にて示す。
【0013】噴出口18は、淡用ガス導通路16に隣接
する両側の淡用混合室11のうちの同一側の片方(図5
においては、図面上、左側)の淡用混合室11に燃料ガ
ス又は混合気を噴出するように、淡用ガス導通路16に
形成してある。図5において、導通路16の噴出口18
から噴出される燃料ガス又は混合気を矢印にて示す。
【0014】図5(イ)に示すように、全ての濃燃焼部
3を燃焼させる状態においては、淡燃焼部6夫々の淡用
混合室11には、右側の淡用ガス導通路16から燃料ガ
ス又は混合気が供給される。そして、両側の濃燃焼部3
にて形成される濃火炎により保炎作用により、淡燃焼部
6夫々において淡混合気が安定燃焼する。尚、淡用混合
室11に供給される燃料ガス又は混合気の量が、従来、
即ち、淡用混合室11に対して隣接する両側の淡用ガス
導通路16から燃料ガス又は混合気が供給される場合と
同じになるように、噴出口18、淡用ガス供給手段及び
空気供給手段を構成する。
【0015】図5(イ)に示すように、全ての濃燃焼部
3を燃焼させる状態から、図5(ロ)に示すように、3
台の濃燃焼部3b ,3c ,3d を燃焼させる状態にイン
プットを減少する場合、濃用ガス供給手段により、濃燃
焼部3b ,3c ,3d 夫々の濃用導入口9に燃料ガスが
供給され、淡用ガス供給手段により、導通路16c ,1
d に燃料ガスが供給される。つまり、燃料ガスを供給
する淡用混合室11に隣接する両側の濃燃焼部3の濃用
導入口9に燃料ガスを供給する状態で、濃用導入口9及
び淡用ガス導通路16に燃料ガスが供給される。
【0016】従って、淡燃焼部6b の淡用混合室11に
は右側の導通路16c から、淡燃焼部6c の淡用混合室
11には右側の導通路16d から夫々燃料ガス又は混合
気が供給される。そして、淡燃焼部6b においては、隣
接する両側の濃燃焼部3b ,3c にて濃火炎が形成さ
れ、淡燃焼部6c においては、隣接する両側の濃燃焼部
c ,3d にて濃火炎が形成されているので、いずれの
淡燃焼部6b ,6c においても、淡混合気は安定燃焼す
る。しかも、全ての濃燃焼部3を燃焼させる場合、及
び、インプットを減少した場合のいずれにおいても、淡
燃焼部6b ,6c 夫々の淡用混合室11には、右側の淡
用ガス導通路16c ,16d から燃料ガス又は混合気が
供給されるので、燃料ガス又は混合気の量は同じであ
る。
【0017】つまり、噴出口が、淡用ガス導通路に隣接
する両側の淡用混合室のうちの同一側の片方の淡用混合
室に燃料ガス又は混合気を噴出するように、淡用ガス導
通路に形成されているので、淡用混合室への燃料ガス又
は混合気の供給量を同量に維持し、且つ、隣接する片側
の濃燃焼部のみしか燃焼していない淡燃焼部における淡
用混合室への燃料ガス又は混合気の供給は停止する状態
で、燃焼させる濃燃焼部の個数及び淡燃焼部の個数を少
なくすることができる。
【0018】第2の特徴構成による作用は、以下の通り
である。インプットを減少したときは、燃料ガスが供給
されて燃焼状態にある二つの燃焼ブロックの間に存在す
る、少なくとも一つの燃料ガスが供給されない燃焼ブロ
ックの濃用炎口及び淡用炎口夫々から燃焼用空気が吐出
する。
【0019】第3の特徴構成による作用は、以下の通り
である。濃燃焼部及び淡用ガス導通路は、別体にて形成
することが想定されるが、一体的に形成することによ
り、例えば、板金等を成形することにより同時に製作す
ることができるので、別体にて形成する場合に比べて、
簡単に製作することができる。又、複数の濃燃焼部を並
設するのと同時に、濃用炎口からの混合気吐出方向視に
て濃燃焼部と重複する状態で、淡用ガス導通路を設ける
ことができるので、濃淡燃焼装置を簡単に組み立てるこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、淡燃焼部にお
いて燃焼させる淡混合気の量を同量に維持し、且つ、淡
燃焼部に隣接する両側の濃燃焼部は必ず燃焼させて淡燃
焼部において常に淡混合気を安定燃焼させる状態で、燃
焼させる濃燃焼部の個数及び淡燃焼部の個数を少なくし
てインプットを調整することができるので、NOx発生
量の増加を回避し、且つ、安定燃焼性を維持しながら、
インプット調整可能範囲を広くすることができるように
なった。
【0021】更に、第2の特徴構成によれば、空気過剰
率が更に大きくなって燃焼温度を更に低くすることがで
きるので、NOxの発生量を一層低減することができる
ようになった。
【0022】更に、第3の特徴構成によれば、製作コス
トを低減することができるようになった。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて実施例を説明する。先
ず、図1ないし図3に基づいて、給湯装置等に用いるバ
ーナユニットとしての濃淡燃焼装置の全体構成について
説明する。
【0024】バーナケース1に内装する箱状枠体2の内
部に偏平状の濃燃焼部としての濃燃焼用バーナ3を所定
間隔で多数並設し、箱状枠体2の下方でバーナケース1
の底部には、空気供給手段として、燃焼用空気供給ファ
ン4の吐出口4aを開口させた空気室5を形成してあ
る。
【0025】また、偏平状の濃燃焼用バーナ3を上記の
如く所定間隔で並設することにより、隣合う濃燃焼用バ
ーナ3どうしの間は淡燃焼部としての淡燃焼用バーナ6
として機能させる構成としてあり、このように、濃燃焼
用バーナ3をバーナ構成部材に利用して、隣合う濃燃焼
用バーナ3の間に位置させる淡燃焼用バーナ6を形成す
ることで、全体装置構成の簡略化を図ってある。
【0026】濃燃焼用バーナ3には、一次空気率の小さ
い濃混合気を吐出させる濃用上部炎口7、その濃用上部
炎口7に連通する濃用混合室8、及び、その濃用混合室
8に濃混合気生成用の燃焼用空気と燃料ガスを導入する
濃用側部導入口9を形成してあり、これに対し、濃燃焼
用バーナ3どうしの間に形成する淡燃焼用バーナ6は、
一次空気率の大きい淡混合気を吐出させる淡用上部炎口
10、その淡用上部炎口10に連通する淡用混合室1
1、及び、その淡用混合室11に燃焼用空気を導入する
淡用下部導入口12を備える構成とし、淡用下部導入口
12へは、箱状枠体1の底壁を形成する整風用の多孔板
13を介して前記の空気室5から燃焼用空気を上方へ向
けて通風供給するようにしてある。
【0027】淡混合気生成用の混合気を導く淡用ガス導
通路16、及び、その淡用ガス導通路16に燃料ガスと
燃焼用空気を導入する淡用側部導入口17を、前記の濃
用混合室8や濃用側部導入口9とは区画した状態で,且
つ、濃用上部炎口7からの混合気吐出方向視にて濃燃焼
用バーナ3と重複する状態で、各燃焼用バーナ3に一体
的に形成してある。又、この淡用ガス導通路16により
導かれる混合気を、隣接する両側の淡用混合室11のう
ちの同一側の片方(本実施例では、右側面視において左
側)の淡用混合室11に対し斜め上向きに噴出する複数
の噴出口18を、淡用上部炎口10の長手方向に分散配
置して各濃燃焼用バーナ3の淡用ガス導通路16に形成
してある。
【0028】図中の14は、燃料ガスを濃燃焼用バーナ
3夫々の濃用側部導入口9に対し個別に吹き込み供給す
る濃用ガスノズルであり、この濃用ガスノズル14から
の燃料ガス吹き込みに伴い、空気室5から導かれる燃焼
用空気をエゼクタ作用により所定の割合で濃用側部導入
口9に吸入させ、これにより、濃用混合室8の通過過程
で濃混合気を混合生成して、この濃混合気を濃用上部炎
口7から吐出させる構成としてある。
【0029】又、燃料ガスを淡燃焼用バーナ6夫々の淡
用側部導入口17に対し個別に吹き込み供給する淡用ガ
スノズル19を設けてある。つまり、淡混合気について
は、淡用ガスノズル19から淡用側部導入口17への燃
料ガス吹き込みに伴い、空気室5から導かれる燃焼用空
気をエゼクタ作用により所定の割合で淡用側部導入口1
7に吸入させて、これら吹き込み燃料ガスと吸入空気と
の混合気を淡用ガス導通路16での導通過程で予め混合
させ、そして、淡用下部導入口12から燃焼用空気が通
風供給される淡用混合室11に対し、淡用ガス導通路1
6での上記の生成混合気を複数噴出口18から分散状態
で噴出させることにより、淡用混合室11において混合
状態が均一な淡混合気を混合生成して、この淡混合気を
淡用上部炎口10から吐出させる構成としてある。
【0030】なお、濃淡燃焼装置の燃焼形態ついては、
一次空気率を小さくして単独での安定燃焼を可能とした
濃混合気を上記の濃用上部炎口7で燃焼させることによ
り、隣接の淡用上部炎口10から吐出させる一次空気率
の大きい淡混合気を、濃混合気燃焼炎の保炎作用で安定
的に継続燃焼させ、これにより、装置全体としてのNO
x発生の低減を図るものである。
【0031】次に、図4に基づいて、各濃燃焼用バーナ
3、及び、各淡燃焼用バーナ6に燃料ガスを供給するた
めの構成について説明する。図4に示すように、本実施
例においては、23枚の濃燃焼用バーナ3を所定間隔で
並設し、隣合う濃燃焼用バーナ3どうしの間に位置する
淡燃焼用バーナ6を22枚形成してある。尚、以下の説
明を分かりやすくするために、便宜上、23枚の濃燃焼
用バーナ3を右側面視において、左から順に、31 ,3
2 ,33 ・・・322,323にて示し、22枚の淡燃焼用
バーナ6を、同じく、61 ,62 ,6 3 ・・・621,6
22にて示す。
【0032】濃用ガスノズル14夫々を濃用側部導入口
9夫々に臨ませ、且つ、淡用ガスノズル19夫々を淡用
側部導入口17夫々に臨ませた状態で、濃用ガスノズル
14及び淡用ガスノズル19を、箱状の燃料ガス供給室
15の側壁に取り付けてある。尚、左端の濃燃焼用バー
ナ31 の淡用側部導入口17に対応する淡用ガスノズル
19は取り付けていない。
【0033】濃燃焼用バーナ31 ,32 ,33 及びそれ
らの間に位置する淡燃焼用バーナ6 1 ,62 にて燃焼ブ
ロックB1 を形成し、濃燃焼用バーナ34 ,35 及びそ
れらの間に位置する淡燃焼用バーナ63 ,64 ,65
て燃焼ブロックB2 を形成し、濃燃焼用バーナ36 ,3
7 ,38 及びそれらの間に位置する淡燃焼用バーナ
6 ,67 にて燃焼ブロックB3 を形成するというよう
に、9個の燃焼ブロックBを形成してある。9個の燃焼
ブロックBは、便宜上、右側面視において、左から順
に、B1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 ,B7
8 ,B9 にて示す。尚、燃焼ブロックB1 ,B3 ,B
5 ,B7 ,B9 夫々は、淡燃焼用バーナ6に隣接する両
側の濃燃焼用バーナ3は必ず燃焼させるように構成して
ある。
【0034】そして、燃焼ブロックB1 ,B3 ,B5
燃料ガスを供給する状態と、燃焼ブロックB2 ,B4
6 ,B8 に燃料ガスを供給する状態と、燃焼ブロック
7,B9 に燃料ガスを供給する状態とが、各別に得ら
れるように、燃料ガス供給室15を隔壁20,21にて
3つの部屋15A ,15B ,15C に区画してある。
【0035】更に、説明を加えると、部屋15A は、例
えば、濃燃焼用バーナ31 ,32 ,33 夫々の濃用側部
導入口9に対応する濃用ガスノズル14の夫々、及び、
濃燃焼用バーナ32 ,33 夫々の淡用側部導入口17に
対応する淡用ガスノズル19の夫々に連通する状態とし
てあり、このことによって、濃燃焼用バーナ31
2 ,33 夫々、及び、淡燃焼用バーナ61 ,62 夫々
に燃料ガスが供給されるように構成してある。又、部屋
15B は、例えば、濃燃焼用バーナ34 ,35 夫々の濃
用側部導入口9に対応する濃用ガスノズル14の夫々、
及び、濃燃焼用バーナ34 ,35 ,36 夫々の淡用側部
導入口17に対応する淡用ガスノズル19の夫々に連通
する状態としてあり、このことによって、濃燃焼用バー
ナ34 ,35夫々、及び、淡燃焼用バーナ63 ,64
5 夫々に燃料ガスが供給されるように構成してある。
【0036】部屋15A には、燃料ガス供給路22から
分岐させた分岐路22A を連通接続し、部屋15B
は、同じく分岐路22B を連通接続し、部屋15C
は、同じく分岐路22C を連通接続してある。分岐路2
A ,分岐路22B ,分岐路22 C 夫々には、開閉弁V
A ,VB ,VC を介装し、燃料ガス供給路22には燃料
ガス供給量を調整する調整弁VM を介装してある。
【0037】そして、大インプットのときは、開閉弁V
A ,VB ,VC を開成して、全ての燃焼ブロックB1
2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 ,B7 ,B8 ,B9 を燃
焼させる状態とし、中インプットのときは、開閉弁
A ,VC を開成して、燃焼ブロックB1 ,B3
5 ,B7 ,B9 を燃焼させる状態とし、小インプット
のときは、開閉弁VC のみを開成して、燃焼ブロックB
7 ,B9 を燃焼させる状態とするように構成してある。
更に、大、中、小の各インプットにおいて、調整弁VM
の開度を調整することにより、インプットを微調節でき
るように構成してある。
【0038】つまり、濃用ガスノズル14夫々及び燃料
ガス供給室15を濃用ガス供給手段として機能させ、淡
用ガスノズル19夫々及び燃料ガス供給室15を淡用ガ
ス供給手段として機能させるように構成してあり、それ
ら、濃用ガス供給手段14,15、及び、淡用ガス供給
手段19,15を、燃料ガスを供給する淡用混合室11
に隣接する両側の濃燃焼部3の濃用側部導入口9に燃料
ガスを供給する状態で、濃用側部導入口9及び淡用ガス
導通路16に燃料ガスを供給するように構成し、又、イ
ンプットを減少するときは、燃料ガスを供給する二つの
燃焼ブロックBの間に、少なくとも一つの燃料ガスを供
給しない燃焼ブロックBが存在する状態で、濃用側部導
入口9及び淡用ガス導通路16に燃料ガスを供給するよ
うに構成してある。
【0039】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0040】 前述の実施例においては、濃燃焼用バ
ーナ3において濃用混合室8よりも下側に淡用ガス導通
路16を形成したが、濃燃焼用バーナ3における淡用ガ
ス導通路16の形成箇所は種々変更可能であり、例え
ば、図6に示すように、濃用混合室8の下側部分8aと
上側部分8bとの間に淡用ガス導通路16を形成する構
造としてもよい。
【0041】 前述の実施例においては、淡用ガス導
通路16に対し燃料ガスとともに燃焼用空気を供給する
ようにして、淡用ガス導通路16を予混合用の混合気導
通路として機能させる構成としたが、これに代え、淡用
ガス導通路16に対し燃料ガスのみを供給するように淡
用ガス供給手段を構成してもよい。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す右側面視拡大断面図
【図2】実施例を示す正面視拡大断面図
【図3】実施例を示す切欠き斜視図
【図4】実施例を示す右側面視断面図
【図5】作用を説明する右側面視概略図
【図6】別実施例を示す正面視拡大断面図
【図7】従来例を示す右側面視概略図
【符号の説明】
3 濃燃焼部 4,5 空気供給手段 6 淡燃焼部 7 濃用炎口 8 濃用混合室 9 濃用導入口 10 淡用炎口 11 淡用混合室 12 淡用導入口 14,15 濃用ガス供給手段 16 淡用ガス導通路 18 噴出口 19,15 淡用ガス供給手段 B 燃焼ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃混合気を燃焼する濃用炎口(7)が一
    端面に形成され、且つ、その濃用炎口(7)に連通する
    濃用混合室(8)と、その濃用混合室(8)に燃料ガス
    及び燃焼用空気を導入する濃用導入口(9)とが形成さ
    れた偏平筒状の濃燃焼部(3)の複数が間隔を隔てて並
    設され、 淡混合気を燃焼する淡用炎口(10)が前記濃用炎口
    (7)と同一側の端面に備えられ、且つ、その淡用炎口
    (10)に連通する淡用混合室(11)と、その淡用混
    合室(11)に燃焼用空気を導入する淡用導入口(1
    2)とが備えられた偏平筒状の淡燃焼部(6)が、前記
    濃燃焼部(3)を構成部材として、隣合う濃燃焼部
    (3)同士の間に形成され、 淡混合気生成用の燃料ガス又は混合気が導通される淡用
    ガス導通路(16)が、前記濃用炎口(7)からの混合
    気吐出方向視にて、前記濃燃焼部(3)と重複するよう
    に設けられ、前記淡用ガス導通路(16)により導かれ
    る燃料ガス又は混合気を前記淡用混合室(11)に噴出
    する噴出口(18)が、前記淡用ガス導通路(16)に
    形成され、 前記濃用導入口(9)に燃料ガスを供給する濃用ガス供
    給手段(14,15)と、前記淡用ガス導通路(16)
    に燃料ガスを供給する淡用ガス供給手段(19,15)
    とが設けられ、 前記濃用導入口(9)及び前記淡用導入口(12)に燃
    焼用空気を供給する空気供給手段(4,5)が設けられ
    た濃淡燃焼装置であって、 前記濃用ガス供給手段(14,15)及び前記淡用ガス
    供給手段(19,15)は、燃料ガスを供給する前記淡
    用混合室(11)に隣接する両側の前記濃燃焼部(3)
    の前記濃用導入口(9)に燃料ガスを供給する状態で、
    前記濃用導入口(9)及び前記淡用ガス導通路(16)
    に燃料ガスを供給するように構成され、 前記噴出口(18)が、前記淡用ガス導通路(16)に
    隣接する両側の淡用混合室(11)のうちの同一側の片
    方の淡用混合室(11)に燃料ガス又は混合気を噴出す
    るように、前記淡用ガス導通路(16)に形成されてい
    る濃淡燃焼装置。
  2. 【請求項2】 二つ以上の隣接する濃燃焼部(3)によ
    り、一つの燃焼ブロック(B)が形成され、前記濃用ガ
    ス供給手段(14,15)及び前記淡用ガス供給手段
    (19,15)は、インプットを減少するときは、燃料
    ガスを供給する二つの燃焼ブロック(B)の間に、少な
    くとも一つの燃料ガスを供給しない燃焼ブロック(B)
    が存在する状態で、前記濃用導入口(9)及び前記淡用
    ガス導通路(16)に燃料ガスを供給するように構成さ
    れている請求項1記載の濃淡燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記淡用ガス導通路(16)が、前記濃
    燃焼部(3)と一体的に形成されている請求項1又は2
    記載の濃淡燃焼装置。
JP32662493A 1993-12-24 1993-12-24 濃淡燃焼装置 Pending JPH07180815A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32662493A JPH07180815A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 濃淡燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32662493A JPH07180815A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 濃淡燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07180815A true JPH07180815A (ja) 1995-07-18

Family

ID=18189883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32662493A Pending JPH07180815A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 濃淡燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07180815A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07180815A (ja) 濃淡燃焼装置
JP3196398B2 (ja) 燃焼装置
JP3116007B2 (ja) 濃淡燃焼装置
JP3324845B2 (ja) 濃淡燃焼装置
JPH07208707A (ja) 濃淡燃焼装置
JPH10160113A (ja) ガスバーナ
JP3288603B2 (ja) 燃焼装置およびその燃焼装置を備えた給湯装置
JPH09137921A (ja) 低NOxガス燃焼装置
JPH08327027A (ja) 濃淡燃焼装置
JP3244812B2 (ja) 燃焼装置
JP2003120907A (ja) 燃焼バーナにおける混合ガス等の分布装置
JP3226702B2 (ja) 濃淡燃焼装置
JPH07269814A (ja) 濃淡燃焼装置
JPH0771723A (ja) 燃焼装置
JP3509945B2 (ja) 複合燃焼器
GB2221026A (en) Gas burner
JPH07269812A (ja) 濃淡燃焼装置
JPH0627569B2 (ja) ガスバーナ
JP2003114011A (ja) ガスバーナの予混合室
JPH08278008A (ja) 予混合式ガスバーナ
JPH07260109A (ja) 濃淡燃焼装置
JP2002213713A (ja) 燃焼装置
JPH062818A (ja) 燃焼装置
JPH06101817A (ja) 濃淡燃焼バーナ
JPH09119613A (ja) バーナー装置