JPH0718048B2 - 高速紡糸引取方法 - Google Patents

高速紡糸引取方法

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JPH0718048B2
JPH0718048B2 JP61084178A JP8417886A JPH0718048B2 JP H0718048 B2 JPH0718048 B2 JP H0718048B2 JP 61084178 A JP61084178 A JP 61084178A JP 8417886 A JP8417886 A JP 8417886A JP H0718048 B2 JPH0718048 B2 JP H0718048B2
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JP
Japan
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guide
nozzle guide
yarn
oil supply
supply nozzle
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JP61084178A
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JPS62243819A (ja
Inventor
憲二 井村
小柳  正
Original Assignee
旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、高速紡糸引取方法に関する。更に詳しくは、
溶融紡糸した熱可塑性合成繊維糸条を5000m/分以上で引
取るに際して、走行する糸条の張力を低く安定に保ちパ
ツケージフオームを良好にし、且つ単糸切れ、毛羽を少
なくする高速紡糸引取方法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、熱可塑性合成繊維をゴデットロールを用いること
なく溶融紡糸する方法では、例えば、紡糸口金から冷却
風を経て冷却固化されたフイラメントはオイリングノズ
ルに至り、ここで集束されると同時に給油され巻取機に
よつて引取られる。
特に、ゴデットロールを用いることなく糸条を5000m/分
以上で引取る方法では、フイラメントを集束することな
く走行させ引取ると、空気抵抗を受け、糸条張力は引取
機に近接するに従つて増加し、引取つた場合、耳立ちが
大きくなる。この傾向は引取速度が速いほどパツケージ
の形崩れ単糸切れや毛羽が多くなる。
この引取張力の上昇を回避する手段として例えば、特開
昭58−208416号公報に開示されるように細化完了点から
5cm以上、下方の位置で集束用ガイドにて該モノフイラ
メント群を1個のガイドにより集束する方法が提案され
ている。しかしながら、この方法を用いても集束ガイド
より下流の糸条は十分に集束しておらず、糸条の引取張
力を低減することが不十分で、耳立ちが大きく単糸切れ
毛羽も多く後工程における糸切れのトラブルを解消する
に至らなかつた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、紡糸張力を低く、変動を小さくするこ
とにより、パツケージフオームを良好に保ち、耳高をな
くし、且つ単糸切れ、毛羽を少なくする引取方法にあ
る。
本発明者らは、上記の如くマルチフイラメントの集束が
十分でない場合に、空気との抵抗により張力上昇が大と
なる問題点について検討した結果、走行する糸条に、第
1ガイドと第2ガイドの2個のガイドによる屈曲角度を
ある範囲に特定することにより、マルチフイラメントの
集束効果で紡糸中の糸条が受ける空気抵抗を小さくし、
走行する糸条の張力を低く、且つ安定なに保ち、パツケ
ージフオームを良好にし、単糸バラケや毛羽をなくすこ
とを見出したものである。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明は、溶融紡糸した熱可塑性合成繊維糸
条をガイドにより集束し、5000m/分以上で引取るに際
し、第1給油ノズルガイド1と第2給油ノズルガイド2
の配置により糸条の屈曲角度を5°≦θ≦25°とし、オ
イリングと集束とを同時にすることを特徴とする高速紡
糸引取方法、である。
本発明でいう熱可塑性繊維糸条とは、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートなどに代表さ
れる熱可塑性ポリエステル。ポリヘキサメチレンアジパ
ミド、ポリカプロアミドなどに代表される熱可塑性ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリエチレンなど、繊維形成
性熱可塑性重合体から得られる合成繊維糸条をいう。
次に、本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
第1図は本発明に用いる紡糸引取装置の一例を示す正面
図である。第2図は本発明に用いる、第1給油ノズルガ
イド、第2給油ノズルガイドを示す側面図である。第3
図は本発明に係る糸条の屈曲角度θを説明するための側
面図である。
第1図において紡糸口金3より紡糸される合成繊維糸条
6は、加熱域4を通過し整流された冷却風5により冷却
され、配向細化完了した点より下方にある第1給油ノズ
ルガイド1と第2給油ノズルガイド2で油剤を付与し、
しかる後糸条はパツケージ8に引取られる。
第1給油ノズルガイド1と第2給油ノズルガイド2によ
る糸条6の屈曲角度θは5°〜25°の範囲内にすること
が必要である。すなわち、θが5°未満では、フイラメ
ントのバラケが発生するため、単糸1本1本が空気抵抗
を受け、巻取られるまでの間に張力が上昇し、単糸切れ
を起し、毛羽発生となり本発明の目的を達し得ない。
又、θが25°を越える場合には、フイラメント束とガイ
ドとの接触抵抗が増大するため糸切れが生じる。
第1給油ノズルガイド1の配置位置は、細化完了点より
下方5cm〜30cmであるちことが望ましい。30cm以上にお
いても本発明の効果は得られるが、張力の絶対値をより
低減する事からは、上記の範囲にするのが良い。
屈曲角度θをなす第1給油ノズルガイド1と第2給油ノ
ズルガイド2との間隔は30cmが好ましい。又ガイドの種
類は、集束と同時に油剤付与操作をするために、給油ノ
ズルガイドが好ましい。
この給油用ノズルガイドの材質は、平滑性,耐摩耗性の
点からセラミツクガイドが好ましい。
一方、第1給油ノズルガイド1と第2給油ノズルガイド
2を走行する糸条にエマルジヨン油剤又は、水が付与さ
れていない場合は、単糸切れや、強伸度低下を引き起す
結果となることから高品質の糸条を得るためには少なく
とも、第1給油ノズルガイド1又は第2給油ノズルガイ
ド2でエマルジヨン油剤又は水を付与することが好まし
い。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。
実施例 溶融したポリエチレンテレフタレートを第1図に示す溶
融紡糸装置を用いて、紡糸口金3より紡出し、加熱域を
通過し、冷却固化後、第2図に示すガイドを第1給油ノ
ズルガイド1と第2給油ノズルガイド2を用いてエマル
ジヨンにした油剤を0.8%付着させながら綾振りを固定
するガイド7を経て引取速度7000m/分で紡糸し、75d/36
fのフイラメントを得た。
ガイドの配置は、第1給油ノズルガイド1を固定とし
て、第2給油ノズルガイド2を用いて屈曲角度θを第1
表に示す如く変化させ、紡糸張力及び張力変動を測定
し、9kg巻パツケージを得た。その結果を第1表に示
す。
なお、第1給油ノズルガイド1の位置は細化完了点より
5cm下方の位置に、又、第2給油ノズルガイド2は第1
給油ノズルガイド1より30cm下方に設置して、第2給油
ノズルガイド2の下方10cmの所を張力測定器(ミニテン
スR−045B)100g用ピツクアツプ1本付(スイス製)で
測定し、記録計に記録し、張力の上限と下限の差を変動
値とし0.01g/デニール以下を合格とする。又紡糸張力は
平均値とする。
毛羽は、糸長100万m当りの単糸切れ発生回数0.5ケ/10
6m以下は合格とする。
パツケージフオーム検査は、◎:非常に良好である(フ
オーム崩れなし)、○:良好(耳高やや有り、フオーム
崩れなし)、×:不良(フオーム崩れ有り、差取出来な
い)とする。
紡糸安定性は、◎:非常に良好(切糸、単糸切れ殆んど
なし)、○:良好(単糸切れややあり)、△:やや不良
(切糸有り、単糸切れやや有り)、×:不良(切糸多
発、紡糸出来ない)とする。
第1表に示すとおり、第1給油ノズルガイド1と第2給
油ノズルガイド2の配置により、糸条の屈曲角度θを本
発明で特定する範囲(第1表No.3〜No.6)にある場合
は、紡糸張力は低く変動を小さく安定に保ち、パツケー
ジフオームは良好であり、且つ単糸切れや毛羽が少な
い。
〈発明の効果〉 本発明に係る糸条の集束手段と糸条の屈曲角度θ、5〜
25°の特定により紡糸張力が低く、安定に保ち、パツケ
ージフオームを良好にし、且つ単糸切れ毛羽がなく、巻
取状態を安定に保ち続けるために極めて有効な高速紡糸
引取方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いる紡糸引取装置の一例を示す正
面図である。第2図は本発明に用いる第1給油ノズルガ
イド1、第2給油ノズルガイド2の例を示す平面図であ
る。第3図は、本発明に係る糸条の屈曲角度θを説明す
るための側面図である。 1:第1給油ノズルガイド、2:第2給油ノズルガイド、3:
紡糸口金、4:加熱域装置、5:冷却装置、6:糸条、7:綾振
り固定ガイド、8:パツケージ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融紡糸した熱可塑性合成繊維糸条をガイ
    ドにより集束し、5000m/分以上で引取るに際し、第1給
    油ノズルガイド1と第2給油ノズルガイド2の配置によ
    り糸条の屈曲角度を5°≦θ≦25°とし、オイリングと
    集束とを同時にすることを特徴とする高速紡糸引取方
    法。
JP61084178A 1986-04-14 1986-04-14 高速紡糸引取方法 Expired - Lifetime JPH0718048B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP61084178A JPH0718048B2 (ja) 1986-04-14 1986-04-14 高速紡糸引取方法

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JP61084178A JPH0718048B2 (ja) 1986-04-14 1986-04-14 高速紡糸引取方法

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JPS62243819A JPS62243819A (ja) 1987-10-24
JPH0718048B2 true JPH0718048B2 (ja) 1995-03-01

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ID=13823231

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JP61084178A Expired - Lifetime JPH0718048B2 (ja) 1986-04-14 1986-04-14 高速紡糸引取方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS517204A (en) * 1974-07-09 1976-01-21 Nippon Kami Pulp Kenkyusho Kagakuparupuno seizoho

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JPS62243819A (ja) 1987-10-24

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