JPH07180395A - ライニングされたサイロまたはタンクを建設する方法、サイロまたはタンクを建設するための壁板およびこれに用いる壁板を製造する方法 - Google Patents

ライニングされたサイロまたはタンクを建設する方法、サイロまたはタンクを建設するための壁板およびこれに用いる壁板を製造する方法

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JPH07180395A
JPH07180395A JP6184991A JP18499194A JPH07180395A JP H07180395 A JPH07180395 A JP H07180395A JP 6184991 A JP6184991 A JP 6184991A JP 18499194 A JP18499194 A JP 18499194A JP H07180395 A JPH07180395 A JP H07180395A
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lining material
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bolt
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Gerardus H F Paques
ヘンリクス フランシスクス パクヴェス ゲラルドゥス
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IND TANKBUILDERS BV
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IND TANKUBIRUDAAZU BV
IND TANKBUILDERS BV
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
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    • E04H7/00Construction or assembling of bulk storage containers employing civil engineering techniques in situ or off the site
    • E04H7/22Containers for fluent solids, e.g. silos, bunkers; Supports therefor
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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライニングされたサイロまたはタンクを建設
する方法とそれに用いる壁板を壁板を作る方法を提供す
る。 【構成】 壁板は、予め作られており、基板と固定部材
とライニング材の板とを含む。基板の周辺にはボルト孔
が設けられ、その内の一部、たとえば左側と下部のボル
ト孔にはボルトが挿入され、ライニング材の板がボルト
ヘッドの上を含む基板上に接着される。しかしボルトが
挿入されないボルト孔がある部位にはライニング板は設
けられず、ボルトを挿入したボルト孔のある部位では、
基板の外側にライニング板が細長く伸びている。近接し
た壁板は、端部が重合いボルト孔同志を合わせて、ボル
トを両壁板に挿通して、ナットを締付け、両壁板を結合
する。組立て後、基板の外側に伸び出したライニング板
が、他方の基板のライニングの施されていない部分を覆
い、両基板のライニング板同志は溶着される。このよう
にして内面にライニングされたサイロまたはタンクを建
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め作られた壁板を用
いて、ライニングされたされたサイロまたはタンクを建
設する方法に関する。サイロ壁は、ねじ接合部材によっ
て壁板を相互に接続することによって作られる。本発明
はさらにサイロを建設するための壁板とその壁板を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】貯蔵業と農作物、たとえば肥料のため
に、ボルト孔を有する予め作られた壁板を僅か重ね合わ
せて、相互にボルトとナットで接続して、サイロを建設
することはすでに知られている。サイロ壁は、先づ用意
された底板または基礎台上に建設され、必要ならば適当
な屋根がその後に作られる。このようなサイロは、たと
えばステンレス鋼の壁板、亜鉛被覆板またはエナメル被
覆壁板または類似物で建設される。通常予め作られた壁
板は、長方形であり、端部にはボルトまたはその類似物
のために複数の孔があり、それによって壁板は、適当な
シール材を介在させてお互いに重ね合わされる。
【0003】もしこのように構成されたサイロを腐食性
のある物質の貯蔵に用いるならば、用いられるシール材
および/または壁板は、サイロ中に貯蔵されるべき物質
に耐性がないから問題の物質に耐性のある材料で特別に
ライニングすることが必要となる。
【0004】現時点の実用上、このようなライニングは
サイロ壁が全部建設された後に、サイロの内面に施され
る。結果として、最終に建設されるべきサイロの工程
で、すでにできている壁板は部分的に機能が失われてい
る。壁面を覆うために、サイロの非常に広い内壁の前処
理が、困難であったり、多くの時間を要することがあ
る。さらに建物の場所に特別に輸送しなければならない
設備が必要なことが頻繁に起こる。もしもサイロ壁すべ
てを処理するときに、壁面の一部に酸化物層が形成さ
れ、その酸化物が強固に結合しているならば、ライニン
グを行う前に、サイロ壁は機械的に粗面にされおよび/
または化学的に前処理される。たとえばこのためにサン
ドブラスト、鋼グリットブラストまたは類似の方法が用
いられる。さらに建物の場所における天候が問題とな
る。同様の問題が結合剤を用いるときにも起こる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解決し、ライニングされたサイロまたはタン
クを建設する方法とそれに用いる壁板と壁板を作る方法
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ねじ接合部に
よって予め作られた壁板を相互に接続してライニングさ
れたサイロまたはタンクを建設する方法において、壁板
は、端部に沿ってボルト孔が設けられ、少なくとも2つ
の端部にあるボルト孔は、回転に対して保証する固定部
材を有し、前記固定部材と壁板の残余の部分との内側
は、壁板に結合されるライニング材の層によってカバー
され、壁板の残余のボルト孔を有する端部は、ライニン
グ材の層によってカバーされず、ライニング材の前記層
は、固定部材が準備されたボルト孔を有する端部の外側
に細長くの伸ばされ、壁板のライニング材の層の前記細
長く伸ばされた部分は、組立てられるべき他の壁板のラ
イニング材の層によってカバーされない部分をカバー
し、組立てられる2枚の壁板のライニング材の層の接近
した端部は、お互い密接に結合して完成された壁面を用
いてサイロまたはタンクを建設する方法である。また本
発明は、前記壁板の一方の対角線上の対向する隅部が除
去されていることを特徴とする。また本発明は、前記壁
板が、両面にエナメル被覆された鋼板であることを特徴
とする。また本発明は、前記固定部材がキャリッジボル
トであることを特徴とする。また本発明は、異なる壁板
のライニング材の層に近接した端は、溶着によって結合
されていることを特徴とする。また本発明は、前記固定
部材としてボルト孔に固着されたボルトが用いられるこ
とを特徴とする。また本発明は、前記壁板の一部が、固
定部材の直径よりも大きい直径のライニング層のない部
位のボルト孔を有することを特徴とする。また本発明
は、前記ライニング層のない部位のボルト孔が溝状に掘
られていることを特徴とする。また本発明は、ライニン
グ層のない部位のボルト孔の固定部材の周囲に入れられ
るワッシャーが用いられることを特徴とする。また本発
明は、前記壁板の少なくとも1つに閉じうる出入口を設
け、出入口部の内面にライニング材の層があることを特
徴とする。また本発明は、周辺に沿ってボルト孔の列が
設けられ予め作られた基板と、基板に建設されるべきサ
イロの内側になる側に結合されるライニング材の層とを
含み、基板の周辺のうち2つの端部に設けられたボルト
孔は固定手段を有し、ライニング材の層は、固定手段を
設けない端部には設けられず、周辺以外の部分と、固定
手段と、固定手段を設けた端部とを覆い、さらに固定手
段を有する端部の外側に細長い部分を形成して伸びるこ
とを特徴とするサイロまたはタンクを建設するための壁
板である。また本発明は、ライニング材の層で覆われた
固定手段が少なくとも回転に対して保証される程度にボ
ルト孔に適する大きさのキャリッジボルトであり、ボル
トヘッドがライニング材で覆われていることを特徴とす
る。また本発明は、前記固定手段としてボルト孔に固着
されたボルトが用いられることを特徴とする。また本発
明は、前記ボルトが、平らなヘッドを有し、平らなヘッ
ドとねじ山との間に存在する部分にぎざぎざを付されて
いることを特徴とする。また本発明は、前記基板が、エ
ナメル被覆鋼であることを特徴とする。また本発明は、
ライニング材として、適切な合成樹脂が用いられること
を特徴とする。また本発明は、前記合成樹脂が、溶着で
きるものであることを特徴とする。また本発明は、前記
基板とライニング材の層との間に結合層が存在すること
を特徴とする。また本発明は、前記結合層がライニング
材の層の補強をすることを特徴とする。また本発明は、
予め作られた基板が、固定手段の設けられるボルト孔に
よって固定され、ライニング材の層が金型によって任意
の形にプレスされ、ライニング材のこのようにして作ら
れた層が関連する基板に結合されることを特徴とする。
また本発明は、覆われるべき基板に固定手段が固定され
て、またはそれに相当する板が金型として用いられるこ
とを特徴とする。また本発明は、基板とライニング材の
層とを結合する前に、基板が結合を強化するために表面
処理されることを特徴とする。また本発明は、前記表面
処理が、基板の表面に噴射手段を用いて行うことを特徴
とする。また本発明は、繊維層がライニング材の層と基
板との間に設けられ、その後ライニング材の層が基板に
接着されることを特徴とする。また本発明は、ライニン
グ材の層を基板に結合するのを加圧下で行うことを特徴
とする。また本発明は、ライニング材の形をプレスする
ことと基板に結合することとを1つの操作で行うことを
特徴とする。また本発明は、膠の適切な層によってライ
ニング材と基板との結合を行うことを特徴とする。また
本発明は、前記の壁板または前記の方法で製造された壁
板によって建設されるサイロまたはタンクである。また
本発明は、壁板の少なくとも1つには、閉じうる通路部
材が装備される開口部と固定部材に適合させるボルト孔
とがあり、前記通路部材は、組立てられると、壁板に隣
接するフランジを含み、フランジと通路部材の残余の部
分とは、フランジのボルト孔を含む内面を覆うライニン
グ材の層を有し、フランジの周囲の端部は外に伸びる少
なくとも1つの細長い部分を有し、前記の細長い部分
は、壁板のライニング材の内側と溶着されることを特徴
とする。また本発明は、サイロまたはタンクに用いるた
めの通路部材である。
【0007】
【作用】本発明に従えば、周辺部にボルト孔を設けられ
た基板は、ボルト孔の一部に固定部材を装着した後、サ
イロまたはタンクの内面になる側をライニング材でカバ
ーされて壁板が製造される。壁板は相互に固定部材によ
って組合わされ、サイロまたはタンクが建設されるの
で、従来技術のようにサイロまたはタンクとして建設
後、内面全体をライニング材によってカバーすることが
ない。この場合、基板上に接着されるライニング材は、
固定部材が装着されない周辺部には設けられず、また固
定部材が装着された周辺部は基板の外側に細長く伸びた
ライニング材の板状部を設けるようにしたので、固定部
材によって組合わされた壁板の間にライニング材が入る
という無駄がなく、また組合わされた壁板はライニング
材によって隙間なくカバーされる。
【0008】また本発明に従えば、壁板の一方の対角線
上の対向する隅部が除去されていることが好ましく、こ
れによって壁板を組合わせたとき、重合わせ部の厚さを
少なくできる。
【0009】また本発明に従えば、基板が両面にエナメ
ル被覆された鋼板を用いることが好ましく、ライニング
材の層を接着する際に、基板を粗面化処理しても鋼板が
裸出せず、酸化されるのを防ぐことができる。
【0010】また本発明に従えば、固定部材としてキャ
リッジボルトが用いられることが好ましく、これによっ
て組合わされた壁板が回転するのを防ぐことができる。
【0011】また本発明に従えば、ライニング材は合成
樹脂であることが好ましく、さらに隣接する壁板上のラ
イニング材は溶着によって接着し、サイロまたはタンク
の内面を完全にカバーすることが好ましい。
【0012】また本発明に従えば、固定部材としてボル
ト孔に固着されたボルトを用いることが好ましく、たと
えばボルト孔の内径よりも若干大きい径のぎざぎざがヘ
ッドとねじ部との間にあるボルトをボルト孔に打込むな
どの方法によってボルト孔に固着される。これによって
組合わされた壁板が回転するのを防ぐことができる。
【0013】また本発明に従えば、ライニング層のない
部位のボルト孔は、その内径が固定部材の径よりも大き
いものか、溝状のものが好ましく、これによって壁板の
組立が容易になる。またこの場合、固定部材を前記ボル
ト孔に挿入したときにできる空間にはワッシャーが用い
られる。
【0014】また本発明に従えば、サイロまたはタンク
にマンホール、貯蔵物の出入口を設けることができ、こ
の場合出入口部は壁板の一部に設けられ、出入口部の内
面もライニング材の層でカバーされる。
【0015】また本発明に従えば、基板とライニング材
との間に膠などの結合層が設けられ、これによって基板
とライニング材とが強固に結合することが好ましく、さ
らにライニング材をたとえば繊維によって補強すること
が好ましい。
【0016】また本発明に従えば、ライニング材が金型
によって固定部材を装着した基板の形にプレスされて、
基板に結合されることが好ましく、さらに金型として固
定部材を装着した基板が用いられ得ることが好ましい。
これによってプレスと接着が1つの操作でできる。
【0017】また本発明に従えば、基板はライニング材
が接着される前に表面処理することが好ましく、さらに
表面処理は、噴射手段を用いて粗面処理であることが好
ましい。これによって、ライニング材の基板への接着が
強固にできる。
【0018】
【実施例】図1は本発明に従う壁板1の内面を示す概略
図である。壁板1は適切な材料、たとえばステンレス
鋼、亜鉛めっき鋼などで作られる。特に適切な材料は、
エナメル被覆鋼板である。伝統的に壁板1は長方形であ
り、一般に建設されるべきサイロまたはタンクの大きさ
と形に従って、少なくとも1つの方向に曲げられてい
る。垂直と水平の端部に沿って壁板は、ボルト孔の1ま
たは2以上の列が準備される。例示では2列のボルト孔
2が垂直の端部に沿って設けられ、水平の端部に沿って
1列のボルト孔3が設けられる。ボルト孔の部分に、お
互いに近接した板を重合わしてボルト孔を通し、ねじ付
ボルトなどによって板がお互いに接触される。
【0019】壁板または底板は、さらに図示されるよう
にライニング層4を含む。ライニング層4は、ボルト孔
を有する垂直と水平の2つの接続端部5と6のそれぞれ
に施されず、壁板の他の2つの端部7と8を覆ってい
る。端部7と8の位置では、ライニング層4は実質的に
基板の端部の外側にも存在する。
【0020】さらに要求されるボルトは、ライニング層
によって覆われるボルト孔に適するものであり、重合わ
せるとき外側となる壁板は、ライニング層が重なる必要
がないので、ライニング層は施されない。
【0021】ボルトの回転を防止するために、サイロの
建設中にナットが固定される。たとえばボルト孔中で回
転できないように一様に丸味をつけられたヘッドをもっ
たキャリッジボルトが習慣的に用いられる。
【0022】したがってタンクまたはサイロのための本
発明に従う壁板は基板とライニング層と要求される固定
手段を有する。
【0023】ライニングは適切な一般には熱可塑性合成
樹脂、たとえばポリエチレン、ポリプロピレンまたはフ
ッ素樹脂から成る。さらに必要ならば適切な壁材に最適
な結合効果のあるファブリックブラックまたは他の支持
材を用いる。ライニング材料として、サイロまたはタン
クに入れる物質に適したものが選択される。ライニング
材は適当な金型によって形成される。用いる金型は、た
とえば壁板がすでに作られていて要求されるボルト孔を
与える。このような方法によるライニング材の板は、ボ
ルト孔を有する2つの端部が図1に示すようにライニン
グされずに残り、ボルト孔を有する他の2つの端部がす
でにボルトを挿入された状態で、ボルトヘッドの側を覆
う。その結果、ライニング材の板は、基板の上に圧着さ
れる。もし加熱が必要ならば、ライニング材の板はボル
トヘッドの成形をするのに適した金型を採用する。
【0024】冷却後、ライニング材のこのようにして得
られた板は、適切な接着剤によって基板に接着される。
この目的のために基板は予め機械的および/または化学
的に表面処理される。たとえば基板はサンドブラストな
どで粗面化される。
【0025】エナメル被覆された基板は、エナメル層が
前記の処理によってもたらされる酸化の危険を含むこと
なしに粗面化されうる。形成されたライニング材の板
は、たとえば膠で接着され、結合された後、サイロ壁板
(またはタンク壁板)は、組立のために準備され、サイ
ロまたはタンクの中へ被覆された壁板が持込まれる。
【0026】図2は、本発明に従うねじが取付けられた
2つの壁板の重合い部分の固定ボルトを含む断面図であ
る。図2は垂直と同様に水平の断面である第1の壁板2
0は、合成樹脂ライニング層21を内側に施しており、
例示するように、ライニング層21は繊維層22または
他の適切な中間層や膠層を介して基板にフィルム状に接
着している。ライニング材は、サイロに入れようとする
物質の形および/または物質の性質によって決められ
る。要求に従って、ライニングが中間層なしに用いられ
ることもある。ライニングはボルトヘッド23上にも図
に示すように行われ、壁板20の下の縁部25を越えて
細長い部分24が伸びている。
【0027】例示では、ボルト27はキャリッジボルト
であり、この目的のためにその軸部にはキー26が形成
される。キー26は、それに適するボルト孔の形が、角
のある丸くない形をしている。
【0028】ねじ山を付けられた部分によって、ボルト
27は第1の壁板20の外側にある第2の壁板30のボ
ルト孔に挿入される。2つの板は、ボルト27とナット
28とによって接合される。ナット28は、プラスチッ
クキャップ29でカバーされる。さらに慣習的に例示す
るようにワッシャが用いられる。板30は、ライニング
層31を有する。しかしライニング層31は、図1の符
号6で示すように板30の上端部には施されていない。
またライニング31は、図1の符号5で示すように右側
端部にも施されていない。
【0029】組立てるとき、第1の板20のライニング
層21の垂下がった細長い部分24は、第2の板30の
ライニング層31の上端を越えて伸びている。壁板が組
立てられた後、お互いに並んでまたは重合って存在する
ライニング層の端部は、熱接合32または他の適切な方
法によってお互いに接合される。このような熱接合を形
成するために、簡単な方法で操従でき、運搬できる装置
が用いられる。
【0030】この例の中で垂れ下がった細長い部分24
が、第2の板30に接触しないことがある。細長い部分
24が比較的狭いので、これはライニングの強さに影響
を及ぼさない。これはまた小さな寸法変化を吸収する。
【0031】同様のことは、近接した壁板を越えて存在
するライニングの水平側の細長い部分につても云える。
【0032】しかし重合い部の細長い部分は望むならば
適切な接着剤によって近接した壁板に接着される。
【0033】図3は、4板の壁板の寄合わせられた隅部
を示す概略図である。4枚の壁板は、符号41〜44で
示される。板41と42とは垂直の重合い部45を、板
43と44とは垂直の重合部46を有する。重合い部4
5と46とは一直線上にある。同様に水平の重合い部4
7と48とは、板41と43および板42と42との間
にそれぞれ生じる。
【0034】大きな厚みの増加を防ぐために、各板の左
上隅部と右下隅部は、図1に示すように除去されてい
る。組立てられるとき、参照符49で示すように切除さ
れた斜線に沿ってお互いを接近させる。
【0035】図2の参照符24で示すように、端の細長
い部分の熱接合による突出のために板上に与えられる線
は、重合い部45〜48から離れてお互いに境を接す
る。問題の溶着継目は、参照符50〜53で示される。
【0036】図4は、壁板のボルト孔に固定部材を装着
する他の最も好ましい方法を示す概略図である。
【0037】図4aは、ボルト孔61を有する壁板60
の部分を示す断面図である。図4bは、ボルト孔61に
押込まれたボルト62を示す。ボルト62は、傾斜した
縁のある平ヘッド63を有する。さらにヘッドの下にす
ぐに周囲にぎざぎざの付けられた部分64を有する。ぎ
ざぎざの部分64は、ボルト孔61の直径よりも僅かに
大きい外径を有する。ボルト62は、ボルト孔61の周
囲に削ってぎざぎざ部64とともにボルト孔61に押込
まれ、回転に対する保証が得られる。またボルト62
は、ボルト孔61に強固に挿入されるので長手方向の移
動に対する保証も得られる。かくしてボルト61はサイ
ロの建設期間中ボルト孔61から落下しないし、またボ
ルト孔61から緊急時に押出されることもない。ボルト
孔61の周囲のエナメル層を破壊することなし、固定ボ
ルトを上述のような方法で装備することが可能であると
いうことを、エナメル被覆壁板についてテストして示さ
れる。ボルトヘッド63が、図4bに示されているよう
に板60のボルト孔61に入り込み、これを円錐状に拡
げるという壁板の変形は可能である。このことは参照符
65で示されるように僅かに外側に膨らんだ板の部分を
含む。さらにぎざぎざ部64と板61の間の接触を膨ら
んだ部分65が増加さす。
【0038】図4cは、壁板60の図4a,4bと同じ
部分を示す。しかしライニング層66が設けられ、これ
は接着剤67を介して板60に接着している。接着剤6
7は接着を強固にするもので、状況によってなくてもよ
い。最後に図6dは、ボルト62によって第1の壁板6
0に接触された第2の壁板68を示している。例で示す
ように、第2の壁板68は、ライニング層によってカバ
ーされない端の部位(図1中の参照符5と6で示される
端の部位)中で溝状の孔69を有する。壁板のいくつか
に溝状の孔があるものを用いると、サイロの組立を容易
にする。また溝状の孔69は、膨らみ65を受入れるこ
とを容易にする。溝状の孔69は特別のワッシャ70に
よって適合される。また溝状の孔69にすべり込ませる
裏あて金71を用いる。さらに例に示すように、第2の
あて金72がワッシャ70の外側から与えられ、ボルト
62のぎざぎざ部64を完全に覆ってナット73が締め
られる。ナット73の上にキャップ74が与えられる。
【0039】ワッシャの部品70〜72は、1セットを
なし、2つまたは3つの分離エレメントを用いることも
可能である。たとえば部品72が不要にされる程厚い部
品70を用いてもよい。さらに溝状の孔の代わりに、大
きい直径の丸い孔を用いることも可能である。したがっ
て部品71は、孔に合致した適当な形でよい。
【0040】さらにサイロは液体を出入するために壁面
に1つまたはそれ以上の開口部を有することがある。ま
た1つまたはそれ以上のマンホールを有する。このよう
な開口部またはマンホールは、適合した壁板に開口部を
組立てる特別の部品によって組立てられる。この場合
に、前記と同様の方法でライニング材でカバーされた固
定部材を用いることが可能である。
【0041】図5は、通路部80の部分の断面図であ
る。通路部80は、組立時にサイロまたはタンクの内側
に壁板82に組付ける垂直フランジ81を有する。フラ
ンジ81は、開口部の周囲に設けられる適切な部材83
とボルト孔84とを先に設ける。例では、壁板のライニ
ング層85は、開口部の端に伸びており、ボルト孔はラ
イニング層85にも同様に設けられる。しかし必要なら
ば開口部83を囲む細長い部分をライニングを施さない
適切な板を用いることも可能である。
【0042】開口部83とフランジ81とは、開口部通
路の性質に従う大きさを有する。マンホールは比較的大
きいものが必要であり、多くは長方形の開口部である。
液体の通路となる開口部は、多くは小さく通常は円形で
ある。
【0043】フランジ81はボルト86または類似の固
定部材が上述の方法の1つで組立てられるボルト孔を有
する。例示するように、内端は溶接によってボルト孔に
ボルトが確保される方法が用いられる。またフランジの
ボルト孔は、さらにねじが設けられてもよい。フランジ
81は壁板82よりも厚くできているので、他の固定手
段も同様に使われる。さらに組立て時にフランジ81は
その内周面にライニング層87が施される。ライニング
層87の材質は、ライニング層85の材質と同じものが
好ましく、同様の方法で接着される。
【0044】フランジ81は、外方に伸びる通路88の
管壁89と接続される。管壁89は他方の端で環状体9
0に接続する。環状体90は、よく知られている方法で
適切な材質のガスケット92を介してまたはそれなして
カバー91が組立てられる。図示するように環状体9
0、カバー91およびガスケット92は、ボルト孔94
を有する。
【0045】管壁89とカバー91とは、その内面が接
続し、液体がサイロの中へ運び込まれる。したがって管
壁89は、ライニング材の層95を内面に有し、カバー
91もその内面にまたライニング材の層96を有する。
図示するように環状体90もまたライニング材の層97
を有する。
【0046】フランジ81、管壁89および環状体90
のライニング材の部分は、お互いに溶着(または他の方
法、たとえば膠付け)で、参照符98,99で示すよう
に接着される。
【0047】さらにライニング材の層87は、フランジ
81の周辺の端部の外側に伸びた遊離端を有し、サイロ
の壁面の内側にあるライニング材の層85と、参照符1
00で示すように膠付け、溶着などの方法で接着され
る。
【0048】図示される構成で、開口部80はすでにラ
イニングされた壁板に適合し、ライニングは開口部を設
けてから行ってもよい。
【0049】勿論、開口部部品を設ける特別の壁板を製
造することも可能である。この部品は、ライニング層や
エナメル層を後で設けてもよい。
【0050】上述の他には種々の変形が考えられる。た
とえば本発明は長方形ではない壁板を用いて、また丸く
ないサイロやタンクの建設に用いられる。さらに壁板に
ライニング層を結合することは、加圧下で行われる。さ
らはライニングが一定の形にプレスされるときにも可能
である。壁板間のシール材として図2と図5の参照符3
3で示すようにセメントが用いることも可能である。ま
たセメントと一緒にまたは単独でシールテープが同様の
目的に用いられる。
【0051】さらに壁板のボルト孔の位置にナットを設
け、後で外側からボルトを挿入することも可能である。
しかしこの方法は、ボルトを締付けるとき、ボルトがナ
ットを介してライニング層を破損することがある。
【0052】固定手段の他の形式は、また同様に用いら
れる。これらの同様の方法は本発明の範囲に属すると理
解される。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板上に
固定部材を装着して、サイロまたはタンクの内面になる
側にライニング材を結合して壁板を製造し、この壁板を
組立ててサイロまたはタンクを建設でき、基板を組立て
た後その内面にライニング材を接着させる従来法より
も、ライニング材の接着を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の壁板の概略図である。
【図2】2枚の壁板の接続部の重合せを示す断面図であ
る。
【図3】4枚の壁板の接続部の隅部の重合せを示す図で
ある。
【図4】壁板を固定する他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】サイロまたはタンクに用いられる開口部の断面
図である。
【符号の説明】
1 壁板 2 垂直のボルト孔の列 3 水平のボルト孔の列 4 ライニング層 5 ライニングが施されていない垂直端部 6 ライニングが施されてしない水平端部 7 ボルトが設けられその上にライニングされた垂直端
部 8 ボルトが設けられその上にライニングされた水平端

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ接合部によって予め作られた壁板を
    相互に接続してライニングされたサイロまたはタンクを
    建設する方法において、 壁板は、端部に沿ってボルト孔が設けられ、少なくとも
    2つの端部にあるボルト孔は、回転に対して保証する固
    定部材を有し、 前記固定部材と壁板の残余の部分との内側は、壁板に結
    合されるライニング材の層によってカバーされ、 壁板の残余のボルト孔を有する端部は、ライニング材の
    層によってカバーされず、 ライニング材の前記層は、固定部材が準備されたボルト
    孔を有する端部の外側に細長くの伸ばされ、 壁板のライニング材の層の前記細長く伸ばされた部分
    は、組立てられるべき他の壁板のライニング材の層によ
    ってカバーされない部分をカバーし、組立てられる2枚
    の壁板のライニング材の層の接近した端部は、お互い密
    接に結合して完成された壁面を用いてサイロまたはタン
    クを建設する方法。
  2. 【請求項2】 前記壁板の一方の対角線上の対向する隅
    部が除去されていることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記壁板が、両面にエナメル被覆された
    鋼板であることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記固定部材がキャリッジボルトである
    ことを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 異なる壁板のライニング材の層に近接し
    た端は、溶着によって結合されていることを特徴とする
    前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記固定部材としてボルト孔に固着され
    たボルトが用いられることを特徴とする前記請求項のい
    ずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記壁板の一部が、固定部材の直径より
    も大きい直径のライニング層のない部位のボルト孔を有
    することを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記ライニング層のない部位のボルト孔
    が溝状に掘られていることを特徴とする請求項7記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 ライニング層のない部位のボルト孔の固
    定部材の周囲に入れられるワッシャーが用いられること
    を特徴とする請求項7または請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記壁板の少なくとも1つに閉じうる
    出入口を設け、出入口部の内面にライニング材の層があ
    ることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 周辺に沿ってボルト孔の列が設けられ
    予め作られた基板と、 基板に建設されるべきサイロの内側になる側に結合され
    るライニング材の層とを含み、 基板の周辺のうち2つの端部に設けられたボルト孔は固
    定手段を有し、 ライニング材の層は、固定手段を設けない端部には設け
    られず、周辺以外の部分と、固定手段と、固定手段を設
    けた端部とを覆い、さらに固定手段を有する端部の外側
    に細長い部分を形成して伸びることを特徴とするサイロ
    またはタンクを建設するための壁板。
  12. 【請求項12】 ライニング材の層で覆われた固定手段
    が少なくとも回転に対して保証される程度にボルト孔に
    適する大きさのキャリッジボルトであり、ボルトヘッド
    がライニング材で覆われていることを特徴とする請求項
    11記載の壁板。
  13. 【請求項13】 前記固定手段としてボルト孔に固着さ
    れたボルトが用いられることを特徴とする請求項11記
    載の壁板。
  14. 【請求項14】 前記ボルトが、平らなヘッドを有し、
    平らなヘッドとねじ山との間に存在する部分にぎざぎざ
    を付されていることを特徴とする請求項13記載の壁
    板。
  15. 【請求項15】 前記基板が、エナメル被覆鋼であるこ
    とを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれか1項
    に記載の壁板。
  16. 【請求項16】 ライニング材として、適切な合成樹脂
    が用いられることを特徴とする請求項11〜請求項15
    のいずれか1項に記載の壁板。
  17. 【請求項17】 前記合成樹脂が、溶着できるものであ
    ることを特徴とする請求項16記載の壁板。
  18. 【請求項18】 前記基板とライニング材の層との間に
    結合層が存在することを特徴とする請求項11〜請求項
    17のいずれか1項に記載の壁板。
  19. 【請求項19】 前記結合層がライニング材の層の補強
    をすることを特徴とする請求項18記載の壁板。
  20. 【請求項20】 予め作られた基板が、固定手段の設け
    られるボルト孔によって固定され、 ライニング材の層が金型によって任意の形にプレスさ
    れ、ライニング材のこのようにして作られた層が関連す
    る基板に結合されることを特徴とする請求項11〜請求
    項19のいずれか1項に記載の壁板を製造する方法。
  21. 【請求項21】 覆われるべき基板に固定手段が固定さ
    れて、またはそれに相当する板が金型として用いられる
    ことを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 基板とライニング材の層とを結合する
    前に、基板が結合を強化するために表面処理されること
    を特徴とする請求項20または請求項21に記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 前記表面処理が、基板の表面に噴射手
    段を用いて行うことを特徴とする請求項22記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 繊維層がライニング材の層と基板との
    間に設けられ、その後ライニング材の層が基板に接着さ
    れることを特徴とする請求項20〜請求項23のいずれ
    か1項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 ライニング材の層を基板に結合するの
    を加圧下で行うことを特徴とする請求項20〜請求項2
    4のいずれか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 ライニング材の形をプレスすることと
    基板に結合することとを1つの操作で行うことを特徴と
    する請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 膠の適切な層によってライニング材と
    基板との結合を行うことを特徴とする請求項20〜請求
    項26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 請求項11〜請求項19に記載のいず
    れか1項に記載の壁板または請求項20〜請求項27に
    記載のいずれか1項に記載の方法で製造された壁板によ
    って建設されるサイロまたはタンク。
  29. 【請求項29】 壁板の少なくとも1つには、閉じうる
    通路部材が装備される開口部と固定部材に適合させるボ
    ルト孔とがあり、 前記通路部材は、組立てられると、壁板に隣接するフラ
    ンジを含み、 フランジと通路部材の残余の部分とは、フランジのボル
    ト孔を含む内面を覆うライニング材の層を有し、フラン
    ジの周囲の端部は外に伸びる少なくとも1つの細長い部
    分を有し、 前記の細長い部分は、壁板のライニング材の内側と溶着
    されることを特徴とする請求項28に記載のサイロまた
    はタンク。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載のサイロまたはタン
    クに用いるための通路部材。
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