JPH07180017A - 塗装用溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

塗装用溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法

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JPH07180017A
JPH07180017A JP34628093A JP34628093A JPH07180017A JP H07180017 A JPH07180017 A JP H07180017A JP 34628093 A JP34628093 A JP 34628093A JP 34628093 A JP34628093 A JP 34628093A JP H07180017 A JPH07180017 A JP H07180017A
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JP
Japan
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steel sheet
hot
dip
plating bath
temp
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Withdrawn
Application number
JP34628093A
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English (en)
Inventor
Nobuo Hatanaka
信夫 畠中
Mitsuo Masuda
光夫 増田
Setsuji Satou
設司 佐藤
Yuji Hatano
勇治 波田野
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板を前処理帯で加熱還元した後、Zn−A
l系合金めっき浴に浸漬して、薄目付溶融めっき鋼板を
製造する際、表面の平滑なものが得られる製造方法を提
供する。 【構成】 めっき浴の浴温を445〜465℃にすると
ともに、鋼板の浸漬温度をめっき浴の浴温と同温から浴
温より50℃低い範囲にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面が平滑な薄目付塗
装用溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、塗装用めっき鋼板として、溶融Zn
めっき鋼板の代わりにAl含有量が3.5〜10.0%の
溶融Zn−Al系合金めっき鋼板が多量に使用されてい
るが、この鋼板は溶融Znめっき鋼板と同様の製造工程
で製造されている。すなわち、鋼板を前処理帯にて還元
性ガスで加熱還元した後、Zn−Al系合金めっき浴に
浸漬して、気体絞り法によりめっき付着量を調整し、そ
の後、大気中で放冷する方法で製造されている。この方
法でのめっき浴の浴温は鋼板とめっき層との境界の合金
層成長を抑制するために430〜440℃にし、鋼板の
めっき浴への浸漬温度はめっき後のめっき層流動性を鋼
板保持熱により高くして、めっき層を平滑にするため、
浴温より10〜20℃高くしている。
【0003】ところで、溶融Zn−Al系合金めっき鋼
板は、溶融Znめっき鋼板に比べて耐食性に非常に優れ
ているので、塗装を施す場合、20〜40g/m2と薄目
付にしている。しかし、薄目付にすると、凝固過程で亀
甲模様が発生し、その模様が塗装後外観に現れてしま
う。この亀甲模様はめっき直後に水やZn−Al系合金
との吸熱反応化合物水溶液のミストをめっき鋼板に噴霧
して、鋼板を急冷すれば、結晶粒界の成長が抑制される
ので、防止できる。
【0004】しかし、この方法では、鋼板の幅方向の冷
却速度が異なるため、冷却速度の速い両端部はミストの
急冷により亀甲模様が抑制されるが、冷却速度の遅い中
央部はミストで急冷しても、亀甲模様が成長してしま
う。この中央部の亀甲模様成長はミスト噴霧量を多くし
たり、水溶液濃度を高くすれば、抑制できるが、今度は
両端部が高速で急冷されるため、溶融めっき層が流動に
より平滑になる前に凝固し、長手方向に段状の凹凸筋が
発生してしまう。このため、いずれの場合も塗装する
と、幅方向の外観が不均一になってしまうという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この亀甲模
様の問題を解決した塗装用溶融Zn−Al系合金めっき
鋼板の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、めっき浴の浴
温を445〜465℃にするとともに、鋼板の浸漬温度
をめっき浴の浴温と同温から浴温より50℃低い範囲に
した。
【0007】
【作用】めっき付着量を20〜40g/m2と薄目付にし
た場合、溶融めっき層の凝固速度はめっき浴に浸漬され
る直前の鋼板温度である浸漬温度に大きく影響され、浸
漬温度が浴温より高いと、鋼板の保持熱により溶融めっ
き層の凝固速度は遅くなる。しかし、鋼板の浸漬温度を
浴温以下にすると、溶融めっき後の空冷過程で鋼板とめ
っき層との界面から自己冷却が起こり、大気中のめっき
層外面からの冷却と併さって凝固速度が促進されるた
め、結晶粒界の成長が抑制され、亀甲模様が抑制され
る。
【0008】めっき浴の浴温を445〜465℃と従来
の浴温より高くしたのは、鋼板温度が浴温より低く、溶
融めっき層の流動性を高めることができないので、浴温
を高くして、溶融めっき層の流動性を確保しておくため
である。445℃未満であると、亀甲模様が発生してし
まう。逆に465℃を越えると、亀甲模様は消えるもの
の、溶融めっき層の垂れが起こり、さざ波状の模様が発
生する。また、鋼板の浸漬温度をめっき浴の浴温と同温
から浴温より50℃低い範囲にしたのは、浴温より高い
と、めっき立ち上がり時に鋼板の保持熱によりめっき金
属の凝固が遅くなり、亀甲模様が発生する。逆に浴温よ
り50℃超低いと、めっき濡れ性が低下し、不めっき等
が発生し梨肌状の肌荒れ外観となる。
【0009】
【実施例】めっき浴がZn−Al系合金である無酸化炉
方式の連続溶融めっきラインで板厚0.6mm、板幅9
17mmの冷延鋼帯を147m/minの速度で通板して、
気体絞り法により付着量を20〜40g/m2(片面)に
調整し、大気放冷した。表1に浴組成、鋼帯がめっき浴
に浸漬される直前の温度である浸漬温度および浴温と亀
甲模様の発生状態の関係を示す。
【0010】
【表1】 (注)比較例1にはさざ波模様が発生し、比較例4には
不めっきが多数発生した。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明法によれば、薄目
付溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造の際に発生す
る亀甲模様を抑制できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波田野 勇治 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社市川製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を前処理帯で加熱還元した後、A
    l含有量が3.5〜10.0%のZn−Al系合金めっき
    浴に浸漬して、めっき付着量を片面当たり20〜40g
    /m2に調整し、その後大気中で放冷する溶融めっき鋼板
    の製造方法において、めっき浴の浴温を445〜465
    ℃にするとともに、鋼板の浸漬温度をめっき浴の浴温と
    同温から浴温より50℃低い範囲にすることを特徴とす
    る塗装用溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法。
JP34628093A 1993-12-22 1993-12-22 塗装用溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法 Withdrawn JPH07180017A (ja)

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