JPH07179800A - 印刷インキ組成物 - Google Patents
印刷インキ組成物Info
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- JPH07179800A JPH07179800A JP32413593A JP32413593A JPH07179800A JP H07179800 A JPH07179800 A JP H07179800A JP 32413593 A JP32413593 A JP 32413593A JP 32413593 A JP32413593 A JP 32413593A JP H07179800 A JPH07179800 A JP H07179800A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印刷インキの印刷品質および印刷適性を損な
うことなく、ミスチングの発生が防止された印刷インキ
組成物を提供すること。 【構成】 着色剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を主た
る成分とする印刷インキ組成物において、アミノ基とし
ては、3級アミノ基のみを少なくとも2個含有した分子
量1000以下のアミン化合物を、印刷インキ中に、
0.1〜10重量%含有させたことを特徴とする印刷イ
ンキ組成物。
うことなく、ミスチングの発生が防止された印刷インキ
組成物を提供すること。 【構成】 着色剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を主た
る成分とする印刷インキ組成物において、アミノ基とし
ては、3級アミノ基のみを少なくとも2個含有した分子
量1000以下のアミン化合物を、印刷インキ中に、
0.1〜10重量%含有させたことを特徴とする印刷イ
ンキ組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷インキ組成物に関
し、特にミスチングの発生が防止された新規な印刷イン
キ組成物に関する。
し、特にミスチングの発生が防止された新規な印刷イン
キ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に使用されている印刷インキ
には、大別してペースト状インキと液状インキの2種類
があり、前者は凸版や平版を用いて新聞・書籍・チラシ
・金属容器などの印刷に主に用いられ、他方後者はゴム
凸版や凹版を用いて段ボール・プラスチックフィルムな
どの印刷に主に用いられている。
には、大別してペースト状インキと液状インキの2種類
があり、前者は凸版や平版を用いて新聞・書籍・チラシ
・金属容器などの印刷に主に用いられ、他方後者はゴム
凸版や凹版を用いて段ボール・プラスチックフィルムな
どの印刷に主に用いられている。
【0003】近年、印刷の高級化、さらには印刷作業の
高速化がますます進み、印刷インキにおいても高速印刷
下での様々な印刷適性が要求されている。
高速化がますます進み、印刷インキにおいても高速印刷
下での様々な印刷適性が要求されている。
【0004】本発明の対象となるペースト状の印刷イン
キ、すなわち着色剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を主
たる成分とする印刷インキ組成物においては、印刷速度
の大幅な向上により、従来に増して印刷中のミスチング
の発生が問題となっている。
キ、すなわち着色剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を主
たる成分とする印刷インキ組成物においては、印刷速度
の大幅な向上により、従来に増して印刷中のミスチング
の発生が問題となっている。
【0005】印刷中のミスチングの発生の原因として
は、これらペースト状印刷インキ自身のタックが高いこ
とが考えられる。特に高速化の著しい新聞印刷、オフセ
ット輪転印刷および金属缶印刷においてミスチングが深
刻な問題となっている。このミスチングは印刷物の品質
を損ない、印刷機および作業者の汚染を引き起こすとと
もに健康上も好ましくない影響を及ぼすものである。
は、これらペースト状印刷インキ自身のタックが高いこ
とが考えられる。特に高速化の著しい新聞印刷、オフセ
ット輪転印刷および金属缶印刷においてミスチングが深
刻な問題となっている。このミスチングは印刷物の品質
を損ない、印刷機および作業者の汚染を引き起こすとと
もに健康上も好ましくない影響を及ぼすものである。
【0006】従来よりこのミスチングの問題を解決する
ために機械面およびインキ面の両方から種々の工夫がな
されてきている。たとえば機械面では、インキミストが
周囲に拡散しないようにコレクターを設置したり、発生
部分にカバーを取り付けたりしているが、これは余分な
設備の追加を必要とし、作業性の低下など別の問題を有
するものであった。
ために機械面およびインキ面の両方から種々の工夫がな
されてきている。たとえば機械面では、インキミストが
周囲に拡散しないようにコレクターを設置したり、発生
部分にカバーを取り付けたりしているが、これは余分な
設備の追加を必要とし、作業性の低下など別の問題を有
するものであった。
【0007】一方、インキそのものを改良してミスチン
グの発生を防止する方法として、たとえば、特公昭54
−21761号公報、特公昭61−38748号公報、
特公昭62−3187号公報には、変性炭化水素樹脂の
使用が開示され、また特開昭57−47367号公報に
は、非芳香族性油の使用が開示されているが、印刷イン
キの他の性能が低下するという問題を有するものであっ
た。また、特開昭55−12192号公報、特開昭55
−89670号公報には、酸化ワックスや塩や錯体の使
用、あるいは水をインキ中に乳化させる方法が開示され
ているが、インキの用途が限定される一方、安定性にも
問題を有するものであった。また、特開昭55−318
85号公報には、クレイ、タルクなどの充填剤の添加が
開示されているが、インキの流動性、パイリグなどに問
題を生じるものであった。さらに、特開平3−4347
1号公報には、ミスチング防止剤として、アルカノール
アミンを使用することが開示されているが、インキのミ
スチング防止剤としてはある程度効果があるものの、印
刷の高速化が進んだ現在では、充分ではなく問題を残す
ものであった。
グの発生を防止する方法として、たとえば、特公昭54
−21761号公報、特公昭61−38748号公報、
特公昭62−3187号公報には、変性炭化水素樹脂の
使用が開示され、また特開昭57−47367号公報に
は、非芳香族性油の使用が開示されているが、印刷イン
キの他の性能が低下するという問題を有するものであっ
た。また、特開昭55−12192号公報、特開昭55
−89670号公報には、酸化ワックスや塩や錯体の使
用、あるいは水をインキ中に乳化させる方法が開示され
ているが、インキの用途が限定される一方、安定性にも
問題を有するものであった。また、特開昭55−318
85号公報には、クレイ、タルクなどの充填剤の添加が
開示されているが、インキの流動性、パイリグなどに問
題を生じるものであった。さらに、特開平3−4347
1号公報には、ミスチング防止剤として、アルカノール
アミンを使用することが開示されているが、インキのミ
スチング防止剤としてはある程度効果があるものの、印
刷の高速化が進んだ現在では、充分ではなく問題を残す
ものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題を解
決しようとするものであり、従来品の印刷品質および印
刷適性を全く損なうことなく、ミスチングの発生を防止
する性能を有する印刷インキ組成物を提供しようとする
ものである。
決しようとするものであり、従来品の印刷品質および印
刷適性を全く損なうことなく、ミスチングの発生を防止
する性能を有する印刷インキ組成物を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、着色
剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を主たる成分とする印
刷インキ組成物において、アミノ基としては、3級アミ
ノ基のみを少なくとも2個含有した分子量1000以下
のアミン化合物を、印刷インキ中に、0.1〜10重量
%含有させたことを特徴とする印刷インキ組成物に関す
る。
剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を主たる成分とする印
刷インキ組成物において、アミノ基としては、3級アミ
ノ基のみを少なくとも2個含有した分子量1000以下
のアミン化合物を、印刷インキ中に、0.1〜10重量
%含有させたことを特徴とする印刷インキ組成物に関す
る。
【0010】また、本発明は、前記印刷インキ組成物に
おける前記アミン化合物が、(1)ジグリシジルエーテ
ルまたはトリグリシジルエーテル化合物のエポキシ基が
ジアルキルアミン、ジアルカノールアミンおよびアルキ
ルアルカノールアミンよりなる群れから選ばれる少なく
とも1種に当量付加している構造の化合物、および
(2)ポリアミン化合物の窒素に直接結合している活性
水素が全て消失するようにエチレンオキサイドおよび/
またはプロピレンオキサイドが付加している構造の化合
物、よりなる群から選ばれるすくなくとも1種である印
刷インキ組成物に関する。
おける前記アミン化合物が、(1)ジグリシジルエーテ
ルまたはトリグリシジルエーテル化合物のエポキシ基が
ジアルキルアミン、ジアルカノールアミンおよびアルキ
ルアルカノールアミンよりなる群れから選ばれる少なく
とも1種に当量付加している構造の化合物、および
(2)ポリアミン化合物の窒素に直接結合している活性
水素が全て消失するようにエチレンオキサイドおよび/
またはプロピレンオキサイドが付加している構造の化合
物、よりなる群から選ばれるすくなくとも1種である印
刷インキ組成物に関する。
【0011】
【作用および実施例】以下、本発明の印刷インキ組成物
について詳しく説明する。
について詳しく説明する。
【0012】まず、本発明の印刷インキ組成物に使用で
きるアミン化合物は、1級アミノ基および2級アミノ基
を含有せず、かつ3級アミノ基を少なくとも2個含有す
る分子量1000以下のアミン化合物である。
きるアミン化合物は、1級アミノ基および2級アミノ基
を含有せず、かつ3級アミノ基を少なくとも2個含有す
る分子量1000以下のアミン化合物である。
【0013】前記特定のアミン化合物としては、つぎの
ものが好ましい。
ものが好ましい。
【0014】(1)ジグリシジルエーテルまたはトリグ
リシジルエーテル化合物のエポキシ基がジアルキルアミ
ン、ジアルカノールアミンおよびアルキルアルカノール
アミンよりなる群から選ばれる少なくとも1種に当量付
加している構造のアミン化合物である。
リシジルエーテル化合物のエポキシ基がジアルキルアミ
ン、ジアルカノールアミンおよびアルキルアルカノール
アミンよりなる群から選ばれる少なくとも1種に当量付
加している構造のアミン化合物である。
【0015】ここで、ジグリシジルエーテルまたはトリ
グリシジルエーテル化合物としては、たとえばエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサジオールジグリシジ
ルエーテルなどのグリコールエーテル型エポキシ化合
物、レゾルシンジグリシジルエーテルなどのレゾルシン
型エポキシ化合物、ビスフェノールA,F,ADジグリ
シジリエーテルなどのビスフェノール型エポキシ化合
物、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルなどの
ポリグリコールエーテル型エポキシ化合物、エポキシ化
大豆油、グリセロールのジまたはトリグリシジルエーテ
ルなどがあげられる。とくにグリコールエーテル型エポ
キシ化合物、レゾルシン型エポキシ化合物、ポリグリコ
ールエーテル型エポキシ化合物であって、ジグリシジル
エーテル化合物であるものが好ましい。ジアルキルアミ
ンとしては、たとえばジイソプロピルアミン、ジイソブ
チルアミン、ジエチルアミンなどのジ低級アルキルアミ
ンが、ジアルカノールアミンとしては、たとえばジエタ
ノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールア
ミンなどのジ低級アルカノールアミンが、アルキルアル
カノールアミンとしては、たとえばN−プロピルエタノ
ールアミン、N−ブチルエタノールアミンなどの低級ア
ルキル低級アルカノールアミンがあげられる。
グリシジルエーテル化合物としては、たとえばエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサジオールジグリシジ
ルエーテルなどのグリコールエーテル型エポキシ化合
物、レゾルシンジグリシジルエーテルなどのレゾルシン
型エポキシ化合物、ビスフェノールA,F,ADジグリ
シジリエーテルなどのビスフェノール型エポキシ化合
物、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルなどの
ポリグリコールエーテル型エポキシ化合物、エポキシ化
大豆油、グリセロールのジまたはトリグリシジルエーテ
ルなどがあげられる。とくにグリコールエーテル型エポ
キシ化合物、レゾルシン型エポキシ化合物、ポリグリコ
ールエーテル型エポキシ化合物であって、ジグリシジル
エーテル化合物であるものが好ましい。ジアルキルアミ
ンとしては、たとえばジイソプロピルアミン、ジイソブ
チルアミン、ジエチルアミンなどのジ低級アルキルアミ
ンが、ジアルカノールアミンとしては、たとえばジエタ
ノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールア
ミンなどのジ低級アルカノールアミンが、アルキルアル
カノールアミンとしては、たとえばN−プロピルエタノ
ールアミン、N−ブチルエタノールアミンなどの低級ア
ルキル低級アルカノールアミンがあげられる。
【0016】前記アミン化合物の具体例としては、レゾ
ルシンジグリシジルエーテル1モルとジエタノールアミ
ン2モルとの付加物、ジエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル1モルとジエタノールアミン2モルとの付加
物、ネオペンチルグルコールジグリシジルエーテル1モ
ルとジエタノールアミン2モルとの付加物、エチレング
リコールジグリシジルエーテル1モルとジエタノールア
ミン2モルとの付加物、1,6−ヘキサンジオールジグ
リシジルエーテル1モルとジエタノールアミン2モルと
の付加物、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
1モルとジエタノールアミン2モルとの付加物、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル1モルとジエチ
ルアミン2モルとの付加物、ジエチレングリコールジグ
リシジルエーテル1モルとジエチルアミン2モルとの付
加物、エチレングリコールジグリシジルエーテル1モル
とN−ブチルエタノールアミン2モルとの付加物、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル1モルとN−ブ
チルエタノールアミン2モルとの付加物、プロピレング
リコールジグリシジルエーテル1モルとジプロパノール
アミン2モルとの付加物、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル1モルとジイソプロピルアミン2モルと
の付加物、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
1モルとジエタノールアミン1モルおよびジエチルアミ
ン1モルとの付加物などがあげられる。
ルシンジグリシジルエーテル1モルとジエタノールアミ
ン2モルとの付加物、ジエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル1モルとジエタノールアミン2モルとの付加
物、ネオペンチルグルコールジグリシジルエーテル1モ
ルとジエタノールアミン2モルとの付加物、エチレング
リコールジグリシジルエーテル1モルとジエタノールア
ミン2モルとの付加物、1,6−ヘキサンジオールジグ
リシジルエーテル1モルとジエタノールアミン2モルと
の付加物、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
1モルとジエタノールアミン2モルとの付加物、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル1モルとジエチ
ルアミン2モルとの付加物、ジエチレングリコールジグ
リシジルエーテル1モルとジエチルアミン2モルとの付
加物、エチレングリコールジグリシジルエーテル1モル
とN−ブチルエタノールアミン2モルとの付加物、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル1モルとN−ブ
チルエタノールアミン2モルとの付加物、プロピレング
リコールジグリシジルエーテル1モルとジプロパノール
アミン2モルとの付加物、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル1モルとジイソプロピルアミン2モルと
の付加物、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
1モルとジエタノールアミン1モルおよびジエチルアミ
ン1モルとの付加物などがあげられる。
【0017】(2)ポリアミン化合物の窒素に直接結合
している活性水素が全て消失するようにエチレンオキサ
イドおよび/またはプロピレンオキサイドが付加してい
る構造のアミン化合物である。
している活性水素が全て消失するようにエチレンオキサ
イドおよび/またはプロピレンオキサイドが付加してい
る構造のアミン化合物である。
【0018】ここで、ポリアミン化合物としては、たと
えばエチレンジアミン、ジアミノプロパン、トリメチル
ヘキサメチレンジアミン、ポリエーテルジアミン、イソ
ホロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、キシレンジ
アミン、ジアミノジエチルジフェニルメタン、ジメチル
アミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、
ジブチルアミノプロピルアミン、アミノエチルエタノー
ルアミンなどのジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、メチルイミノビスエチルアミン、
メチルイミノビスプロピルアミン、メチルイミノビスブ
チルアミン、エチルイミノビスプロピルアミン、エチル
イミノビスブチルアミン、トリ(メチルアミノ)ヘキサ
ン、イミノビスプロピルアミンなどのポリアミンがあげ
られる。前記ポリアミン化合物のうちで、とくにジアミ
ンが好ましい。
えばエチレンジアミン、ジアミノプロパン、トリメチル
ヘキサメチレンジアミン、ポリエーテルジアミン、イソ
ホロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、キシレンジ
アミン、ジアミノジエチルジフェニルメタン、ジメチル
アミノエチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、
ジブチルアミノプロピルアミン、アミノエチルエタノー
ルアミンなどのジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、メチルイミノビスエチルアミン、
メチルイミノビスプロピルアミン、メチルイミノビスブ
チルアミン、エチルイミノビスプロピルアミン、エチル
イミノビスブチルアミン、トリ(メチルアミノ)ヘキサ
ン、イミノビスプロピルアミンなどのポリアミンがあげ
られる。前記ポリアミン化合物のうちで、とくにジアミ
ンが好ましい。
【0019】前記アミン化合物の具体例としては、N,
N,N´N−テトラプロパノールエチレンジアミン、
N,N,N´,N´−テトラエタノールジアミノジシク
ロヘキシルメタン、N,N,N´,N´−テトラプロパ
ノールビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N,N,
N´,N´−テトラプロパノールキシレンジアミン、
N,N,N´,N´−テトラエタノールイソホロンジア
ミン、N,N,N´,N´−テトラプロパノールジアミ
ノジシクロヘキシルメンタン、N,N,N´,N´−テ
トラプロパノールビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、N,N,N´,N´−テトラエタ
ノールエチレンジアミン、N,N−ジプロパノール−N
´,N´−ジメチルエチレンジアミンなどがあげられ
る。
N,N´N−テトラプロパノールエチレンジアミン、
N,N,N´,N´−テトラエタノールジアミノジシク
ロヘキシルメタン、N,N,N´,N´−テトラプロパ
ノールビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N,N,
N´,N´−テトラプロパノールキシレンジアミン、
N,N,N´,N´−テトラエタノールイソホロンジア
ミン、N,N,N´,N´−テトラプロパノールジアミ
ノジシクロヘキシルメンタン、N,N,N´,N´−テ
トラプロパノールビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、N,N,N´,N´−テトラエタ
ノールエチレンジアミン、N,N−ジプロパノール−N
´,N´−ジメチルエチレンジアミンなどがあげられ
る。
【0020】さらに、本発明で使用できる特定のアミン
化合物としては、前記(1)記載のジグリシジルエーテ
ルまたはトリグリシジルエーテルのエポキシ基の少なく
とも1個に、モノエタノールアミンなどのモノアルカノ
ールアミン、ブチルアミン、プロピルアミンなどのモノ
アルキルアミンから選ばれる少なくとも1種を反応さ
せ、残りのエポキシ基に前記(1)記載のジアルキルア
ミン、ジアルカノールアミン、アルキルアルカノールア
ミンから選ばれる少なくとも1種を反応させたアミン化
合物の窒素に直接結合している活性水素が全て消失する
ようにエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオ
キサイドを付加させたアミン化合物、および一般式
(I)で示されるアミン化合物などがあげられる。一般
式(I)で示されるアミン化合物としては、たとえば
N,N,N´,N´−テトラメチルフェニレンジアミン
などがあげられる。
化合物としては、前記(1)記載のジグリシジルエーテ
ルまたはトリグリシジルエーテルのエポキシ基の少なく
とも1個に、モノエタノールアミンなどのモノアルカノ
ールアミン、ブチルアミン、プロピルアミンなどのモノ
アルキルアミンから選ばれる少なくとも1種を反応さ
せ、残りのエポキシ基に前記(1)記載のジアルキルア
ミン、ジアルカノールアミン、アルキルアルカノールア
ミンから選ばれる少なくとも1種を反応させたアミン化
合物の窒素に直接結合している活性水素が全て消失する
ようにエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオ
キサイドを付加させたアミン化合物、および一般式
(I)で示されるアミン化合物などがあげられる。一般
式(I)で示されるアミン化合物としては、たとえば
N,N,N´,N´−テトラメチルフェニレンジアミン
などがあげられる。
【0021】
【化1】
【0022】[式中、Xは2価の炭化水素基(たとえ
ば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などのアル
キレン基、シクロヘキシレン基などの2価の脂環族基、
フェニレン基などの2価の芳香族基など)、R1 、
R2 、R3 およびR4 はメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基などのアルキル基であ
り、R1、R2 、R3 およびR4 は互いに異なっていて
もよい]。
ば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などのアル
キレン基、シクロヘキシレン基などの2価の脂環族基、
フェニレン基などの2価の芳香族基など)、R1 、
R2 、R3 およびR4 はメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基などのアルキル基であ
り、R1、R2 、R3 およびR4 は互いに異なっていて
もよい]。
【0023】本発明において好ましくは前記(1)また
は(2)のアミン化合物を単独または混合して使用する
ことができる。
は(2)のアミン化合物を単独または混合して使用する
ことができる。
【0024】なお、本発明で特定するアミン化合物の分
子量が1000を超えると、ミスチング防止効果がなく
なる。
子量が1000を超えると、ミスチング防止効果がなく
なる。
【0025】また、本発明で特定するアミン化合物の使
用量は、印刷インキ組成物中、0.1〜10重量%、好
ましくは0.5〜8重量%含有させることが望ましい。
本発明で特定するアミン化合物の使用量が前記範囲未満
では、目的とするミスチング防止効果がえられず、前記
範囲を超えると、インキの増粘、流動性の低下およびグ
ロスの低下が見られ好ましくない。
用量は、印刷インキ組成物中、0.1〜10重量%、好
ましくは0.5〜8重量%含有させることが望ましい。
本発明で特定するアミン化合物の使用量が前記範囲未満
では、目的とするミスチング防止効果がえられず、前記
範囲を超えると、インキの増粘、流動性の低下およびグ
ロスの低下が見られ好ましくない。
【0026】なお、本発明で特定するアミン化合物以外
に、ミスチング効果が低下しない範囲で、モノエタノー
ルアミン、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジエ
チルエタノールアミン、N,N−ジプロピルエタノール
アミン、N−ブチルエタノールアミン、N,N−ジブチ
ルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
N−プロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノール
アミンを併用することができる。
に、ミスチング効果が低下しない範囲で、モノエタノー
ルアミン、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジエ
チルエタノールアミン、N,N−ジプロピルエタノール
アミン、N−ブチルエタノールアミン、N,N−ジブチ
ルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
N−プロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノール
アミンを併用することができる。
【0027】また、本発明の印刷インキ組成物に使用で
きるバインダー樹脂としては、酸価が100以下、好ま
しくは50以下の、石油樹脂(炭化水素樹脂)、ロジン
エステル樹脂、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノー
ル樹脂、アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹脂
などが例示され、印刷方式に合わせて単独または混合し
て使用できる。酸価が前記範囲を超えると、樹脂の合成
が困難であり、またたとえ合成できたとしても、印刷イ
ンキ組成物の溶剤との相溶性が劣るなどの問題を有す
る。
きるバインダー樹脂としては、酸価が100以下、好ま
しくは50以下の、石油樹脂(炭化水素樹脂)、ロジン
エステル樹脂、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノー
ル樹脂、アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹脂
などが例示され、印刷方式に合わせて単独または混合し
て使用できる。酸価が前記範囲を超えると、樹脂の合成
が困難であり、またたとえ合成できたとしても、印刷イ
ンキ組成物の溶剤との相溶性が劣るなどの問題を有す
る。
【0028】また、着色剤としては、通常の無機および
有機顔料、染料が使用できる。
有機顔料、染料が使用できる。
【0029】また、高沸点溶剤としては一般に、沸点2
00℃以上である、パラフィン系、オレフィン系、芳香
族系などの石油系溶剤が単独または混合して使用でき、
さらに、アマニ油、キリ油、脱水ヒマシ油などの乾性、
半乾性の植物油が併用できる。
00℃以上である、パラフィン系、オレフィン系、芳香
族系などの石油系溶剤が単独または混合して使用でき、
さらに、アマニ油、キリ油、脱水ヒマシ油などの乾性、
半乾性の植物油が併用できる。
【0030】また、とくに金属印刷インキの場合には高
沸点溶剤とし、高級脂肪族アルコール、グリコール系、
グリコールエステル系、グリコールエーテル系、アルキ
ルベンゼン系の溶剤、ビフェニルエーテルおよびそのモ
ノまたはジ置換体、多価アルコールのエステル、エーテ
ル、エーテルエステル類、多価カルボン酸のエステル
類、オキシカルボン酸のエステル、エーテルエステル類
などの有機溶剤が使用でき、さらには、メラミン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂などのアミノ樹脂を併用すること
ができる。
沸点溶剤とし、高級脂肪族アルコール、グリコール系、
グリコールエステル系、グリコールエーテル系、アルキ
ルベンゼン系の溶剤、ビフェニルエーテルおよびそのモ
ノまたはジ置換体、多価アルコールのエステル、エーテ
ル、エーテルエステル類、多価カルボン酸のエステル
類、オキシカルボン酸のエステル、エーテルエステル類
などの有機溶剤が使用でき、さらには、メラミン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂などのアミノ樹脂を併用すること
ができる。
【0031】その他顔料分散剤、耐摩擦性向上のための
滑剤、乾燥性調整剤、可塑剤などの各種添加剤も必要に
応じ添加することができる。
滑剤、乾燥性調整剤、可塑剤などの各種添加剤も必要に
応じ添加することができる。
【0032】本発明の印刷インキ組成物における特定の
アミン化合物以外の各成分の含有量は目的とする印刷イ
ンキの種類によって変わるものであるが、たとえば着色
剤5〜60重量%、バインダー樹脂10〜60重量%、
高沸点溶剤5〜50重量%程度である。
アミン化合物以外の各成分の含有量は目的とする印刷イ
ンキの種類によって変わるものであるが、たとえば着色
剤5〜60重量%、バインダー樹脂10〜60重量%、
高沸点溶剤5〜50重量%程度である。
【0033】本発明の印刷インキ組成物は、着色剤、バ
インダー樹脂、高沸点溶剤、アミン化合物などの各成分
を使用し、公知の手段により、練肉、混合して製造する
ことができる。
インダー樹脂、高沸点溶剤、アミン化合物などの各成分
を使用し、公知の手段により、練肉、混合して製造する
ことができる。
【0034】本発明の印刷インキ組成物の製造におい
て、アミン化合物の添加は、ワニス中または印刷インキ
中のどちらでもよく、また、インキ製造の中間段階もし
くはインキの仕上げ段階など任意の時点で添加出来るも
のである。
て、アミン化合物の添加は、ワニス中または印刷インキ
中のどちらでもよく、また、インキ製造の中間段階もし
くはインキの仕上げ段階など任意の時点で添加出来るも
のである。
【0035】なお、油性インキを使用する印刷におい
て、平版印刷の場合は通常湿し水を使用することから、
インキと湿し水とがある程度乳化する関係上、問題とす
るミスチングの発生はかなり抑制されるものであるが、
湿し水を使用しない水なし平版印刷、金属印刷のような
ドライオフセット印刷、あるいは活版印刷に使用する場
合特にミスチングが発生し易く、これら印刷方式に本発
明のインキを適用すると極めて有効である。
て、平版印刷の場合は通常湿し水を使用することから、
インキと湿し水とがある程度乳化する関係上、問題とす
るミスチングの発生はかなり抑制されるものであるが、
湿し水を使用しない水なし平版印刷、金属印刷のような
ドライオフセット印刷、あるいは活版印刷に使用する場
合特にミスチングが発生し易く、これら印刷方式に本発
明のインキを適用すると極めて有効である。
【0036】以下、実施例に基づき、本発明を具体的に
説明するが、これに限定されるものでない。
説明するが、これに限定されるものでない。
【0037】[実施例1および比較例1]炭化水素樹脂
(NP−120、日本石油化学(株)製)40重量部、
アルキッド樹脂(アラキードNo.1、荒川化学工業
(株)製)30重量部、鉱物油(5号ソルベント、日本
石油化学(株)製)30重量部を仕込み、160℃で1
時間加熱溶解させワニス1をえた。このワニス1の63
重量部に、カーボンブラック25重量部を混合した
後、、3本ロールで練肉し、さらに5号ソルベント10
重量部、コバルト系ドライヤー2重量部を加え、活版墨
インキ1(比較例1)をえた。このインキ100重量部
に、N,N,N´,N´−テトラプロパノールエチレン
ジアミン3重量部、5号ソルベント1重量部を添加し活
版墨インキA(実施例1)をえる。
(NP−120、日本石油化学(株)製)40重量部、
アルキッド樹脂(アラキードNo.1、荒川化学工業
(株)製)30重量部、鉱物油(5号ソルベント、日本
石油化学(株)製)30重量部を仕込み、160℃で1
時間加熱溶解させワニス1をえた。このワニス1の63
重量部に、カーボンブラック25重量部を混合した
後、、3本ロールで練肉し、さらに5号ソルベント10
重量部、コバルト系ドライヤー2重量部を加え、活版墨
インキ1(比較例1)をえた。このインキ100重量部
に、N,N,N´,N´−テトラプロパノールエチレン
ジアミン3重量部、5号ソルベント1重量部を添加し活
版墨インキA(実施例1)をえる。
【0038】[実施例2および比較例2]ロジン変性フ
ェノール樹脂(テスポール271、日立化成ポリマー
(株)製)35重量部、アマニ油10重量部、鉱物油
(6号ソルベント、日本石油化学(株)製)55重量
部、アルミニウムキレート0.7重量部を仕込み、16
0℃で1時間加熱溶解させワニス2をえた。このワニス
2の60重量部に、シアニン顔料20重量部を混合した
後、3本ロールで練肉し、さらに6号ソルベント19重
量部、コバルト系ドライヤー1重量部を加え、水なし平
版用印刷インキ2(比較例2)をえた。このインキ10
0重量部に、N,N,N´,N´−テトラプロパノール
エチレンジアミン5重量部、6号ソルベント3重量部を
添加し、水なし平版用印刷インキB(実施例2)をえ
た。
ェノール樹脂(テスポール271、日立化成ポリマー
(株)製)35重量部、アマニ油10重量部、鉱物油
(6号ソルベント、日本石油化学(株)製)55重量
部、アルミニウムキレート0.7重量部を仕込み、16
0℃で1時間加熱溶解させワニス2をえた。このワニス
2の60重量部に、シアニン顔料20重量部を混合した
後、3本ロールで練肉し、さらに6号ソルベント19重
量部、コバルト系ドライヤー1重量部を加え、水なし平
版用印刷インキ2(比較例2)をえた。このインキ10
0重量部に、N,N,N´,N´−テトラプロパノール
エチレンジアミン5重量部、6号ソルベント3重量部を
添加し、水なし平版用印刷インキB(実施例2)をえ
た。
【0039】[実施例3および比較例3]オイルフリー
アルキッドワニス(LV−298、ローターケミカル社
製)45重量部、メチル化メラミン樹脂(サイメル30
3、三井東圧化学(株)製)15重量部、カーボンブラ
ック25重量部を混合し、3本ロールで練肉し、それに
トリデシルアルコール15重量部を加えて2ピース缶用
のドライオフセット印刷インキ3(比較例3)をえた。
このインキ100重量部に、N,N,N´,N´−テト
ラプロパノールエチレンジアミン0.5重量部、トリデ
シルアルコール3重量部を添加し、2ピース缶用のドラ
イオフセット印刷インキC(実施例3)をえた。
アルキッドワニス(LV−298、ローターケミカル社
製)45重量部、メチル化メラミン樹脂(サイメル30
3、三井東圧化学(株)製)15重量部、カーボンブラ
ック25重量部を混合し、3本ロールで練肉し、それに
トリデシルアルコール15重量部を加えて2ピース缶用
のドライオフセット印刷インキ3(比較例3)をえた。
このインキ100重量部に、N,N,N´,N´−テト
ラプロパノールエチレンジアミン0.5重量部、トリデ
シルアルコール3重量部を添加し、2ピース缶用のドラ
イオフセット印刷インキC(実施例3)をえた。
【0040】[実施例4]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
5重量部、トリデシルアルコール3重量部を添加し、2
ピース缶用のドライオフセット印刷インキD(実施例
4)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
5重量部、トリデシルアルコール3重量部を添加し、2
ピース缶用のドライオフセット印刷インキD(実施例
4)をえた。
【0041】[実施例5]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
8重量部、トリデシルアルコール5重量部を添加し、2
ピース缶用のドライオフセット印刷インキE(実施例
5)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
8重量部、トリデシルアルコール5重量部を添加し、2
ピース缶用のドライオフセット印刷インキE(実施例
5)をえた。
【0042】[実施例6]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラエタノールジアミノジシクロヘ
キシルメタン5重量部、トリデシルアルコール3重量部
を添加し、2ピース缶用のドライオフセット印刷インキ
F(実施例6)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラエタノールジアミノジシクロヘ
キシルメタン5重量部、トリデシルアルコール3重量部
を添加し、2ピース缶用のドライオフセット印刷インキ
F(実施例6)をえた。
【0043】[実施例7]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、レゾル
シンジグリシジルエーテル1モルにジエタノールアミン
2モルを反応させたアミン化合物5重量部、トリデシル
アルコール3重量部を添加し、2ピース缶用のドライオ
フセット印刷インキG(実施例7)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、レゾル
シンジグリシジルエーテル1モルにジエタノールアミン
2モルを反応させたアミン化合物5重量部、トリデシル
アルコール3重量部を添加し、2ピース缶用のドライオ
フセット印刷インキG(実施例7)をえた。
【0044】[実施例8]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、ジエチ
レングリコールジグリシジルエーテル1モルにジエタノ
ールアミン2モルを反応させたアミン化合物5重量部、
トリデシルアルコール3重量部を添加し、2ピース缶用
のドライオフセット印刷インキH(実施例8)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、ジエチ
レングリコールジグリシジルエーテル1モルにジエタノ
ールアミン2モルを反応させたアミン化合物5重量部、
トリデシルアルコール3重量部を添加し、2ピース缶用
のドライオフセット印刷インキH(実施例8)をえた。
【0045】[実施例9]オイルフリーアルキッドワニ
ス(LV−298、ローターケミカル社製)45重量
部、N,N,N´,N´−テトラプロパノールエチレン
ジアミン5重量部、トリデシルアルコール3重量部を添
加し、ワニス4をえた。ついで、このワニス4の53重
量部、メチル化メラミン樹脂(サイメル303、三井東
圧化学(株)製)15重量部、カーボンブラック25重
量部を混合後、3本ロールで練肉し、それにトリデシル
アルコール15重量部を加えて2ピース缶用のドライオ
フセット印刷インキI(実施例9)をえた。
ス(LV−298、ローターケミカル社製)45重量
部、N,N,N´,N´−テトラプロパノールエチレン
ジアミン5重量部、トリデシルアルコール3重量部を添
加し、ワニス4をえた。ついで、このワニス4の53重
量部、メチル化メラミン樹脂(サイメル303、三井東
圧化学(株)製)15重量部、カーボンブラック25重
量部を混合後、3本ロールで練肉し、それにトリデシル
アルコール15重量部を加えて2ピース缶用のドライオ
フセット印刷インキI(実施例9)をえた。
【0046】[比較例4]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
0.05重量部、トリデシルアルコール3重量部を添加
し、2ピース缶用のドライオフセット印刷インキ4(比
較例4)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
0.05重量部、トリデシルアルコール3重量部を添加
し、2ピース缶用のドライオフセット印刷インキ4(比
較例4)をえた。
【0047】[比較例5]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
13重量部、トリデシルアルコール7重量部を添加し、
2ピース缶用のドライオフセット印刷インキ5(比較例
5)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,
N,N´,N´−テトラプロパノールエチレンジアミン
13重量部、トリデシルアルコール7重量部を添加し、
2ピース缶用のドライオフセット印刷インキ5(比較例
5)をえた。
【0048】[比較例6]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、エチレ
ンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドの混合物を反応させた化合物(分子量1650)5重
量部、トリデシルアルコール3重量部を添加し、2ピー
ス缶用のドライオフセット印刷インキ6(比較例6)を
えた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、エチレ
ンジアミンにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドの混合物を反応させた化合物(分子量1650)5重
量部、トリデシルアルコール3重量部を添加し、2ピー
ス缶用のドライオフセット印刷インキ6(比較例6)を
えた。
【0049】[比較例7]比較例3の2ピース缶用のド
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,N
−ジブチルエタノールアミン5重量部、トリデシルアル
コール3重量部を添加し、2ピース缶用のドライオフセ
ット印刷インキ7(比較例7)をえた。
ライオフセット印刷インキ3の100重量部に、N,N
−ジブチルエタノールアミン5重量部、トリデシルアル
コール3重量部を添加し、2ピース缶用のドライオフセ
ット印刷インキ7(比較例7)をえた。
【0050】[評価試験]実施例1〜9および比較例1
〜7でえたそれぞれの印刷インキを使用して各印刷方式
により印刷を行い、ミスチングの程度、その他の印刷適
性の評価を行なった。なお、評価は以下に記した方法で
行なった。その結果を表1に示す。
〜7でえたそれぞれの印刷インキを使用して各印刷方式
により印刷を行い、ミスチングの程度、その他の印刷適
性の評価を行なった。なお、評価は以下に記した方法で
行なった。その結果を表1に示す。
【0051】(1)流動性 スプレッドメーターにてフロ−値を測定し、フロー傾斜
(スロープ)値にて評価した。フロー値が2.0以上の
ものを2、2.0未満のものを1として評価した。
(スロープ)値にて評価した。フロー値が2.0以上の
ものを2、2.0未満のものを1として評価した。
【0052】(2)転移性、光沢、地汚れ それぞれの印刷機、印刷版を用いて印刷し、転移性、光
沢、地汚れを判断した。良好なものを2、良好でないも
のを1として評価した。
沢、地汚れを判断した。良好なものを2、良好でないも
のを1として評価した。
【0053】(3)ミスチング試験 インキをそれぞれ1.3ccとってインコメーター(ス
イング・アルバート社製)に塗布し、均一にならした
後、1200rpmで1分間回転させた。この間、ロー
ラーの下に白紙を置いておき、その上へのインキのミス
チングの多少を比較した。測定はローラーを30℃に保
って行った。
イング・アルバート社製)に塗布し、均一にならした
後、1200rpmで1分間回転させた。この間、ロー
ラーの下に白紙を置いておき、その上へのインキのミス
チングの多少を比較した。測定はローラーを30℃に保
って行った。
【0054】白紙上1cm2 当り、黒点が1個以内のも
のを4、黒点が2〜5個のものを3、黒点が6〜10個
のものを2、黒点が11個以上のものを1として評価し
た(評価値3、4が実用レベルである)。
のを4、黒点が2〜5個のものを3、黒点が6〜10個
のものを2、黒点が11個以上のものを1として評価し
た(評価値3、4が実用レベルである)。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明で特定するアミン化合物を添加し
た印刷インキ組成物は、印刷インキ組成物の印刷品質お
よび印刷適性を全く損なうことなく、ミスチングの発生
を防止する性能を有する。
た印刷インキ組成物は、印刷インキ組成物の印刷品質お
よび印刷適性を全く損なうことなく、ミスチングの発生
を防止する性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 葵 大阪市西区江戸堀一丁目23番37号 サカタ インクス株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 着色剤、バインダー樹脂、高沸点溶剤を
主たる成分とする印刷インキ組成物において、アミノ基
としては、3級アミノ基のみを少なくとも2個含有した
分子量1000以下のアミン化合物を、印刷インキ中
に、0.1〜10重量%含有させたことを特徴とする印
刷インキ組成物。 - 【請求項2】前記アミン化合物が、(1)ジグリシジル
エーテルまたはトリグリシジルエーテル化合物のエポキ
シ基がジアルキルアミン、ジアルカノールアミンおよび
アルキルアルカノールアミンよりなる群れから選ばれる
少なくとも1種に当量付加している構造の化合物、およ
び(2)ポリアミン化合物の窒素に直接結合している活
性水素が全て消失するようにエチレンオキサイドおよび
/またはプロピレンオキサイドが付加している構造の化
合物、よりなる群から選ばれるすくなくとも1種である
請求項1記載の印刷インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32413593A JPH07179800A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 印刷インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32413593A JPH07179800A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 印刷インキ組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07179800A true JPH07179800A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18162532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32413593A Pending JPH07179800A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 印刷インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07179800A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005250060A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Toshiba Corp | ホログラム記録媒体 |
JP4556333B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2010-10-06 | 東海ゴム工業株式会社 | 自動車用ホース |
JP4556332B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2010-10-06 | 東海ゴム工業株式会社 | 自動車用ホース |
JP2019119749A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | オフセット印刷インキ組成物、及び印刷物 |
WO2022163111A1 (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-04 | サカタインクス株式会社 | 金属印刷用インキ組成物、及びそれを用いた、印刷中のミスチングを低減させる方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32413593A patent/JPH07179800A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4556333B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2010-10-06 | 東海ゴム工業株式会社 | 自動車用ホース |
JP4556332B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2010-10-06 | 東海ゴム工業株式会社 | 自動車用ホース |
JP2005250060A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Toshiba Corp | ホログラム記録媒体 |
JP2019119749A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | オフセット印刷インキ組成物、及び印刷物 |
WO2022163111A1 (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-04 | サカタインクス株式会社 | 金属印刷用インキ組成物、及びそれを用いた、印刷中のミスチングを低減させる方法 |
JP2022114396A (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-05 | サカタインクス株式会社 | 金属印刷用インキ組成物、及びそれを用いた、印刷中のミスチングを低減させる方法 |
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