JPH07179786A - エラストマー被覆鉱物粒子、その製造方法、それを使用して熱可塑性ポリマーを強化する方法、ならびに強化ポリマー - Google Patents

エラストマー被覆鉱物粒子、その製造方法、それを使用して熱可塑性ポリマーを強化する方法、ならびに強化ポリマー

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JPH07179786A
JPH07179786A JP6255810A JP25581094A JPH07179786A JP H07179786 A JPH07179786 A JP H07179786A JP 6255810 A JP6255810 A JP 6255810A JP 25581094 A JP25581094 A JP 25581094A JP H07179786 A JPH07179786 A JP H07179786A
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mineral
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サラフ タレック
Frederic Hoehn
オエン フレデリック
Gerard Riess
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Abstract

(57)【要約】 本発明は個々に独立した形で存在することを特徴とす
る、エラストマーで被覆された鉱物粒子に関する。本発
明はまた、a)鉱物粒子を少なくとも一つのポリオキシ
エチレン序列を含む結合剤および、少なくとも一つのエ
ラストマーのラテックスと反応させること、 b) 液相を該粒子から分離すること、 c) 該粒子を乾燥すること、からなることを特徴とする
該粒子の製造方法に関する。 本発明はまた、熱可塑性ポリマーの強化のため該粒子の
使用法、ならびに該粒子により強化された熱可塑性ポリ
マーに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエラストマーで被覆され
た鉱物粒子、その製造方法、熱可塑性ポリマーの強化材
としてのその使用法、ならびにそれによって生じる強化
熱可塑性ポリマーを提供することを目的とするものであ
る。一例として、スチレン−ブタジエンコポリマーで被
覆したシリカあるいは炭酸カルシウム粒子の、ポリスチ
レン(PSおよびPSchoc (耐衝撃性ポリスチレ
ン))あるいはポリメチルメタクリレート(PMMA)
をベースにしたマトリックスの強化への使用があげられ
る。
【0002】
【従来の技術】鉱物粒子をポリマーマトリックスの強化
材として用いることができるということは知られてい
る。欧州特許第0249524号には、シリカをベース
にした2つの型の球状粒子についての記載がある。第一
の型の粒子は少なくとも300μmの平均粒径を持ち、
比重は0.15から0.32の間であり、第二の型の粒
子は平均粒径が少なくとも80μmであり、比重は0.
32を上回る。
【0003】シリカをベースとしたこれらの粒子は、疎
水性物質と水との混和性がほとんどない、あるいはまっ
たくない有機溶剤との存在下で、小径粒子の懸濁液の沈
殿を経て調製され、その後回収され、続いて洗浄・乾燥
される。このようにして得られた粒子に対しては、さら
に高密度化処理を行うこともできる。このシリカベース
の球状粒子は、エラストマーの強化に使用できる。
【0004】欧州特許第0213931号には無機粒子
の凝塊とエラストマーを含む大径のフロックの記載があ
る。これらのフロックの入手方法は無機粒子を天然ある
いは合成ラテックスで処理して、pH4未満の多価カチオ
ンの水溶性塩を加えることからなる。フロックの粉砕に
よって得られる粉末は熱可塑性のあるいは熱硬化性の樹
脂の強化材として用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでに述べてきた
従来技術の鉱物粒子にはいくつかの不都合な点がある。
シリカをベースとした粒子はポリマーマトリックスと相
溶性のある被覆で覆われていない。このため該マトリッ
クスへの分散が悪化し、同時に強化された材料の機械抵
抗が脆弱化する。
【0006】フロックの粉砕によって得られる粉末粒子
は粒径が大きく、様々な形状の凝集塊を呈する。これを
ポリマーマトリックスに混合すると、強化された材料の
機械抵抗の低下を引き起こす。
【0007】
【課題を解決するための手段】今回、特に熱可塑性のポ
リマーを効果的に強化する新規なエラストマー被覆鉱物
粒子が見出された。本発明の第一の目的は、従って、比
較的小径で、個々に独立した形で存在するエラストマー
で被覆された鉱物粒子に関する。
【0008】本発明において「エラストマー被覆の鉱物
粒子」とはエラストマーをベースとした被覆で覆われて
いる均一な粒子のことである。本発明のもう一つの目的
は、被覆の厚さを効果的に制御することができる、エラ
ストマーで被覆された鉱物粒子を得る方法に関する。本
発明のその他の目的は、熱可塑性のポリマー内に該粒子
を均一に配合して該ポリマーを強化するための、エラス
トマーで被覆された鉱物粒子の利用に関する。
【0009】本発明のその他の目的は、良好な耐衝撃性
を示す、本発明の鉱物粒子により強化された熱可塑性ポ
リマーに関する。本発明はしたがって、まず第一に、個
々に独立した形で存在することを特徴とする、エラスト
マーで被覆された鉱物粒子に関するものである。さらに
詳しくは、本発明は平均直径が0.2〜20μmであ
り、エラストマーベースの被覆の厚さが50〜300nm
であるような粒子に関する。
【0010】本発明はまた、エラストマーで被覆された
鉱物粒子の製造方法に関するもので、特に、上に記載し
た粒子の製造方法に関する。この製造方法は次の各段階
により特徴づけられる: a)鉱物粒子を少なくとも一つのポリオキシエチレン序
列を含む結合剤および少なくとも一つのエラストマーラ
テックスと反応させること、 b) 液相を該粒子から分離すること、 c) 該粒子を乾燥すること。
【0011】本発明はまた、熱可塑性ポリマーの強化の
ための、本発明によるエラストマー被覆粒子の使用に関
する。この目的のため、第一の応用例に従う使用法にお
いては重合時に鉱物粒子の取り込みが行われることを特
徴とする。第二の応用例に従う使用法においては押し出
し成形時に鉱物粒子の取り込みが行われることを特徴と
する。
【0012】本発明はまた,本発明の鉱物粒子により強
化された熱可塑性ポリマーに関する。さらに詳しくは,
本発明はポリスチレン(PS)や耐衝撃性ポリスチレン
(PSchoc)のように基本的にPSをベースとした混合
物、ならびにポリメチルメタクリレート(PMMA)お
よびPMMAを基本的にベースとした混合物に関する。
【0013】その他の利点は以下に述べる記述と限定的
ではない実施例に鑑みれば明らかとなるであろう。本発
明によるエラストマー被覆の鉱物粒子は一般にSiO2、Ca
CO3、Ti2O3、Al(OH)3、およびタルクをべースとするも
のであり、特にSiO2、CaCO3が好ましい。これらの粒子
は一般に個々に独立し、ほぼ球状を呈しており、一般に
平均直径は0.2から20μmであり、好ましくは0.5から10
μmである。
【0014】これらの粒子は一般に、50から300 nm、
好ましくは100から250nmの平均厚さを持つ、エラスト
マーをベースとした被覆で覆われている。本発明による
鉱物粒子は以下に記載する方法により調製することがで
きる。この方法における第一段階は、鉱物粒子を少なく
とも一つのポリオキシエチレン序列を含む結合剤およ
び、少なくとも一つのエラストマーラテックスと反応さ
せることからなる。
【0015】鉱物粒子はSiO2、CaCO3、Ti2O3、Al(O
H)3、およびタルクの中から都合よく選ぶことができ、
好ましくはSiO2およびCaCO3である。一般にほぼ球形
で、平均直径が0.2から20μm、好ましくは0.5から10μ
mの粒子が用いられる。これらの鉱物粒子の表面は一般
に電気的に中性か、あるいは陰性に帯電している。
【0016】本発明方法で用いる結合剤は少なくとも一
つのポリオキシエチレン序列を持つ化合物から選ばれ
る。一般に、二序列コポリマーAB、三序列コポリマー
ABAあるいはBABの中から選ばれた少なくとも一つ
の結合剤が用いられるが、ここでAはポリオキシエチレ
ンの序列を示し、Bはポリオキシプロピレン、ポリスチ
レン、ポリメチルメタクリレート、あるいはビニルおよ
び/またはアクリルモノマーをベースとした序列から選
ばれる序列を示す。Bに2つの序列が存在する場合、こ
れらは同一であっても異なっていてもよい。
【0017】各ポリオキシエチレン序列の数平均分子量
は一般に少なくとも1000であり、好ましくは200
0から8000の間である。結合剤の数平均分子量は、
一般に少なくとも1500であり、好ましくは2000
から15000の間である。エラストマーのラテックス
は一般に、カルボン酸基および/または酸無水物の基を
含む統計学的に分散されたグラフトを含有しているエラ
ストマーのラテックスから選ばれる。
【0018】一般にポリブタジエン、ポリイソプレンの
ようなジエン系モノマーをベースとしたホモポリマー、
またジエン系ならびにスチレン系あるいは次の化学式で
表される(メタ)アクリル系のモノマーをベースとした
コポリマーから選ばれるエラストマーが使用される。
【0019】
【化2】
【0020】ここで、R1は水素原子、あるいはメチル基
を表し、R2は1〜12個の炭素原子を含む、直鎖アルキ
ル、分枝アルキル、または環状アルキル基を表す。アク
リル酸あるいはメタクリル酸官能基をもつスチレンおよ
びブタジエンモノマーをベースとしたコポリマー(SB
R)が都合よく使用され得る。
【0021】このラテックス中のエラストマーの粒子の
大きさは一般に平均直径が50から300nm、好ましく
は100から250nmとなるようなものが選ばれる。本
発明方法の第一段階を実施する際、鉱物粒子に対し通常
0.05から1重量%の結合剤を用いるが、これは好ま
しくは0.1から0.7重量%である。結合剤の最大量
は、それ自体としては極めて重要というわけではない。
しかし1%を上回る量は経済的な理由から得策ではな
い。
【0022】ラテックスの量は一般にラテックス中の乾
燥物質の質量に対する鉱物粒子の質量の比が2から3
0、好ましくは5から15となるように選ばれる。鉱物
粒子、結合剤、エラストマーのラテックスの混合はいく
つかの方法で行われる。第一の方法によれば、まず、鉱
物粒子の水性懸濁液と結合剤を混合し、ついでこのよう
にして得た混合物にエラストマーのラテックスを加え
る。
【0023】第二の方法によれば、まず、鉱物粒子を結
合剤の水溶液と混ぜ、ついでこのようにして得た混合物
にエラストマーのラテックスを加える。鉱物粒子、結合
剤およびエラストマーラテックスの混合は、一般に室温
で、また都合よく行うには30℃未満の温度で、例えば
適度な機械的撹拌などの撹拌のもとで、個々に分離した
形を呈する、エラストマーに被覆された鉱物粒子を得る
のに足る時間をかけて行われる。一般に乳白色の水相が
透明になった時に十分な時間が経過したと考えられる。
【0024】いずれかの応用例に従って実施された方法
において、混合物の最終pHを調製することは好都合であ
る。粒子がSiO2からなるときには一般にpH5未満で、好
ましくは1.5から3.5の間で操作を行う。CaCO3
場合にはpHは7未満、好ましくは6から7の間が通常推
奨される。本発明による製造方法の第二段階はエラスト
マーに被覆された鉱物粒子と液相を分離することからな
る。
【0025】この分離は既知のあらゆる方法、例えば濾
過、デカンテーション、あるいは遠心分離などで行うこ
とができる。本発明による製造方法の第三段階はこのよ
うにして得られた粒子を乾燥することからなる。この乾
燥は既知のあらゆる方法、たとえば乾燥機、あるいは、
古典的な流動層中で、好ましくは50℃未満の温度で行
うことができる。
【0026】本発明はまた、本発明によって得られるエ
ラストマーにより被覆された鉱物粒子を熱可塑性ポリマ
ーの強化のために使用する方法に関するものである。本
発明による利用法は、第一の応用例に従えば、ラジカル
重合または陰イオン重合の際にエラストマーで被覆され
た鉱物粒子を取り入れることからなることを特徴とす
る。
【0027】本発明による利用法は、第二の応用例に従
えば、エラストマーで被覆された鉱物粒子を押し出し成
形の際に取り入れることからなることを特徴とする。ラ
ジカル重合、あるいは陰イオン重合および押し出し成形
プロセスは当該分野で公知であり、これら自体は発明の
対象とならない。エラストマーで被覆された鉱物粒子の
量は作られる熱可塑性ポリマーの性質によって変動す
る。一般には形成されたポリマーの70重量%未満の量
を使用し、5%から50%の量を都合よく使用すること
ができる。
【0028】本発明はまた、本発明の鉱物粒子によって
強化された、改良された機械的特性、さらに詳しくはよ
りよい耐衝撃性を持つ熱可塑性ポリマーに関する。さら
に詳しくは、本発明はスチレンとブタジエンのモノマー
をベースとした、鉱物粒子がポリブタジエンの団塊の中
に含まれていることを特徴とする熱可塑性ポリマー(耐
衝撃性ポリスチレン)に関するものである。
【0029】
【実施例】下記の非限定的実施例は本発明を説明するた
めに記載するものである。実施例1 1.SiO2(商品名:c800 SIFRACO)100gを200mlの水に
分散した。次に、分子量が8350、その80重量%が
ポリオキシエチレン序列によって占められている、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレン(POE/POP)コポ
リマー(商品名:Symperonic F68 BAYER)を0.5g加え
た。25℃で一時間撹拌(400 rpm)した後、鉱物粒子を
濾過により回収し、乾燥機の中で40℃で乾燥した。
【0030】2.このようにして処理された鉱物粒子(2
g)を水(50g)の中に分散し、pHを1.5に調整した。こ
の分散液にスチレン/ブタジエンモノマー(モル%によ
る比が56:44)をベースとしたコポリマーを含み、アクリ
ル酸基 (2.1x10-4モル/g 乾燥コポリマー)を持つラテッ
クス (ラテックスSBR-BASF)を加えた。このラテックス
はpHが3.5で、乾燥物質の割合は29%であり、粒子の
平均直径は180nmであった。室温で1時間の撹拌(750rp
m)後、混合物を濾過し、鉱物粒子を回収し、蒸留水で洗
浄の後乾燥した。このようにして処理された鉱物粒子に
固定されたコポリマーSBRの量は550℃での一時間の
熱分解の前後に行われる計量の差から求めた。得られた
鉱物粒子の特性を表1にまとめる。
【0031】実施例2−4 比率Rを変えて、実施例1の条件で操作を行った。得ら
れた鉱物粒子の特性を表1にまとめる。
【0032】実施例5 CaCO3粒子(商品名:Hydrocarb OMYA)の存在下、pHを6.5
に調節して、実施例1の条件で操作を行った。得られた
鉱物粒子の特性を表1にまとめる。
【0033】実施例6−8 比率Rを変えて、実施例5の条件で操作を行った。得られ
た鉱物粒子の特性を表1にまとめる。
【0034】実施例9−13 0.2gのコポリマーPOE/POPの存在下に実施例5の条件で操
作を行った。得られた鉱物粒子の特性を表1にまとめ
る。
【0035】実施例14−21 実施例5に従って調製された鉱物粒子m1gを、6gのエチ
ルベンゼン、m2gのスチレン、m3g(すなわち0.152 x 10
-2 x m2)の過酸化ベンゾイル、m4gのホモポリスチレン
およびm5gのポリブタジエンの混合物中に分散した。50r
pmで撹拌した混合物を、92℃で4時間、続いて150
℃で3時間保持した。得られた物質の特性を表2に示
す。
【0036】比較例22と23 エラストマーで被覆されていない鉱物粒子CaCO3の存在
下で,実施例14と18にそれぞれ従った操作を行っ
た。得られた物質の特性を表2に示す。
【0037】実施例24−26 実施例5に従って調製された鉱物粒子m1gと6重量%の
ポリブタジエンを含む耐衝撃性ポリスチレンm6gを混合
した。混合物を二軸スクリュー押し出し機により200
℃で押し出し成形した。得られた物質の特性を表2に示
す。
【0038】比較例27 エラストマーで被覆されていない鉱物粒子CaCO3の存在
下で、実施例25に従った操作を行った。得られた物質
の特性を表2に示す。
【0039】実施例28 実施例5に従って調製された鉱物粒子m1gとポリメチル
メタクリレート(PMMA)m6gを混合した。混合物を実施例
24−26の条件下で押し出し成形した。得られた物質
の特性を表2にまとめる。
【0040】比較例29 エラストマーで被覆されていない鉱物粒子CaCO3の存在
下で、実施例28に従った操作を行った。得られた物質
の特性を表2に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明によるエラストマー被覆粒子はポ
リマーマトリックスへの分散が良好であるため、該粒子
をポリマーマトリックスに配合すると機械抵抗の向上し
たポリマーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例17で得られた物質の組織構造を示す電
子顕微鏡写真である。
【図2】比較例22で得られた物質の組織構造を示す電
子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲラルド リエス フランス国 68200 ムルハウス ル デ モイニール 31番地

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個々に独立した形で存在することを特徴と
    するエラストマーで被覆された鉱物粒子。
  2. 【請求項2】平均直径が0.2から20μmであること
    を特徴とする、請求項1に記載の粒子。
  3. 【請求項3】エラストマーが50から300nmの厚さを
    有することを特徴とする、請求項1または2に記載の粒
    子。
  4. 【請求項4】鉱物がSiO2、CaCO3、Ti2O3、Al(OH)3、お
    よびタルクから選択されることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の粒子。
  5. 【請求項5】a)鉱物粒子を少なくとも一つのポリオキ
    シエチレン序列を含む結合剤および、少なくとも一つの
    エラストマーラテックスと反応させること、 b) 液相を該粒子から分離すること、 c) 該粒子を乾燥すること、 からなることを特徴とする、個々に独立した形で存在す
    ることを特徴とするエラストマーで被覆された鉱物粒子
    の製造方法。
  6. 【請求項6】鉱物粒子がSiO2、CaCO3、Ti2O3、Al(O
    H)3、およびタルクの粒子から選択されることを特徴と
    する、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】鉱物粒子が電気的に中性あるいは陰性の表
    面を呈することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】結合剤が二序列コポリマーAB、三序列コ
    ポリマーABAあるいはBABの中から選ばれ、ここで
    Aはポリオキシエチレンの序列であり、Bはポリオキシ
    プロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
    ト、あるいはビニルおよび/またはアクリルモノマーを
    ベースとした序列から選ばれる序列であることを特徴と
    する、請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】各ポリオキシエチレン序列の数平均分子量
    が1000以上であることを特徴とする、請求項8に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】結合剤の数平均分子量が1500以上で
    あることを特徴とする、請求項8または9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】統計学的に分散されたカルボン酸および
    /または酸無水物の基を含む官能基をエラストマーが含
    有することを特徴とする、請求項5〜10のいずれか1
    項に記載の方法。
  12. 【請求項12】エラストマーがジエン系モノマーをベー
    スとするホモポリマーおよびジエン系またはスチレン系
    あるいは式 【化1】 (ここで、R1は水素原子、あるいはメチル基を表し、 R2は1−12個の炭素原子を含む、直鎖アルキル、分枝
    アルキル、または環状アルキル基を表す)で表される
    (メタ)アクリル系モノマーをベースとするコポリマー
    から選ばれることを特徴とする、請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】請求項1に記載のエラストマーで被覆さ
    れた鉱物粒子を熱可塑性ポリマーの強化に使用する方
    法。
  14. 【請求項14】エラストマーで被覆された鉱物粒子がラ
    ジカル重合あるいは陰イオン重合の際に取り込まれるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の使用法。
  15. 【請求項15】エラストマーで被覆された鉱物粒子が押
    し出し成形の際に取り込まれることを特徴とする請求項
    13に記載の使用法。
  16. 【請求項16】請求項1に記載の鉱物粒子を含むことを
    特徴とする強化熱可塑性ポリマー。
  17. 【請求項17】ポリスチレンあるいは基本的にポリスチ
    レンをベースにした混合物からなることを特徴とする請
    求項16に記載のポリマー。
  18. 【請求項18】ポリメチルメタクリレートあるいは基本
    的にポリメチルメタクリレートをベースとした混合物か
    らなることを特徴とする請求項16に記載のポリマー。
JP6255810A 1993-10-20 1994-10-20 エラストマー被覆鉱物粒子、その製造方法、それを使用して熱可塑性ポリマーを強化する方法、ならびに強化ポリマー Pending JPH07179786A (ja)

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FR9312490 1993-10-20
FR9312490A FR2711372B1 (fr) 1993-10-20 1993-10-20 Particules minérales enrobées d'élastomère, leur procédé de préparation, leur utilisation pour le renforcement de polymères thermoplastiques et lesdits polymères renforcés.

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