JPH07179610A - ポリアリーレンスルフィド共重合体およびその製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド共重合体およびその製造方法

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JPH07179610A
JPH07179610A JP34513093A JP34513093A JPH07179610A JP H07179610 A JPH07179610 A JP H07179610A JP 34513093 A JP34513093 A JP 34513093A JP 34513093 A JP34513093 A JP 34513093A JP H07179610 A JPH07179610 A JP H07179610A
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polyarylene sulfide
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copolymer
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sulfide copolymer
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Atsushi Wakabayashi
淳 若林
Shinobu Yamao
忍 山尾
Minoru Chiga
実 千賀
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマー同士の分散性が良好で、かつ力学的
特性に優れたポリアリーレンスルフィド共重合体を提供
し、さらに、官能基の反能率の高いポリアリーレンスル
フィド共重合体製造方法を提供する。 【構成】 官能基を有するポリアリーレンスルフィド
(A)99〜70重量%、及び官能基を有する反応性シ
リコン樹脂(B)1〜30重量%を反応させて得られる
ポリアリーレンスルフィド共重合体であって、(A)の
官能基の5%以上が(B)官能基と反応しているポリア
リーレンスフィド共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアリーレンスルフ
ィド共重合体及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、各種電気、電子分野及び高剛性材料を必要とする分
野において好適に使用することができるポリアリーレン
スルフィド共重合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマーの特性を向上させるために、ポ
リマーブレンドやポリマーアロイという技術が用いら
れ、その研究が近年盛んに行なわれている。ポリマーブ
レンドやポリマーアロイの製造は、一般にポリマーを押
出機を用いて混練することにより行なわれる。ポリアリ
ーレンスルフィド樹脂においても諸特性向上のためポリ
アリーレンスルフィド樹脂と他の種々のポリマーとの溶
融ブレンド物が数多く公表されている。その中でも、ア
ミノ基を有するポリアリーレンスルフィドと種々の反応
性ポリマーを単に溶融させて混練する方法が、例えば特
開平4−153262号及び特開平4−202363号
等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、ポリマー同士が非相溶であるため、ポリアリーレン
スルフィドが有するアミノ基と反応性ポリマーとが十分
に反応せず、ポリマー同士の分散が不充分であるため、
力学的特性の面で満足すべき向上を図ることができない
等の問題があった。本発明は、上述の問題に鑑みなされ
たものであり、ポリマー同士の分散性が良好で、かつ力
学的特性に優れたポリアリーレンスルフィド共重合体を
提供し、さらに、官能基の反能率の高いポリアリーレン
スルフィド共重合体の製造方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、鋭意研究した結果、官能基を有するポリアリーレン
スルフィド(A)と、官能基を有する反応性シリコン樹
脂(B)とを、反応時に所定の配合割合で、かつ、
(A)の官能基の所定量を(B)の官能基と反応させる
ことによって、目的とするポリアリーレンスルフィド共
重合体を得ることができること、さらに、所定の配合割
合の(A)と(B)とを極性溶媒に溶解して(A)及び
(B)を溶液状態で反応させることによって目的とする
ポリアリーレンスルフィド共重合体の製造方法を得るこ
とができることを見出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明によれば、官能基を有す
るポリアリーレンスルフィド、及び官能基を有する反応
性ポリマーを反応させて得られるポリアリーレンスルフ
ィド共重合体において、官能基を有するポリアリーレン
スルフィド(A)及び官能基を有する反応性シリコン樹
脂(B)を反応させて得られるものであり、かつ、その
反応時の配合割合(重量%)が、(A):(B)=99
〜70:1〜30であるとともに、(A)の官能5%以
上を(B)の官能基と反応させて得られるものであるこ
とを特徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体が提
供される。
【0006】また、前記ポリアリーレンスルフィド共重
合体100重量部、並びに繊維状及び/又は粉体状充填
材(C)5〜500重量部を含有することを特徴とする
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物が提供される。ま
た、官能基を有するポリアリーレンスルフィド、及び官
能基を有する反応性ポリマーを反応させるポリアリーレ
ンスルフィド共重合体の製造方法において、官能基を有
するポリアリーレンスルフィド(A)及び官能基を有す
る反応性シリコン樹脂(B)を、(A):(B)=99
〜70:1〜30の配合割合(重量%)で極性溶媒に溶
解し、次いで(A)及び(B)を溶液状態で反応させる
ことを特徴とするポリアリーレンスルフィド共重合体の
製造方法が提供される。
【0007】また、前記(A)及び(B)の溶液状態の
反応が、(A)の官能基の5%以上を(B)の官能基と
反応させるものであることを特徴とするポリアリーレン
スルフィド共重合体の製造方法が提供される。
【0008】また、前記極性溶媒が、N−メチルピロリ
ドンであることを特徴とするポリアリーレンスルフィド
共重合体の製造方法が提供される。
【0009】さらに、前記(A)及び(B)の溶液状態
で反応させる工程における反応温度が、220〜300
℃であることを特徴とするポリアリーレンスルフィド共
重合体の製造方法が提供される。
【0010】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
のポリアリーレンスルフィド共重合体は、官能基を有す
るポリアリーレンスルフィド(A)99〜70重量%、
及び官能基を有する反応性シリコン樹脂(B)1〜30
重量%を、反応させることによって得られる。この場
合、(A)の官能基の5%以上を(B)の官能基と反応
させることが必要である。
【0011】1.官能基を有するポリアリーレンスルフ
ィド(A) (1)官能基 (A)の官能基としては、特に制限はないが、例えばア
ミノ基,アミド基,カルボキシル基,水酸基,酸塩化物
基,イソシアネート基等を挙げることができる。中で
も、アミノ基,アミド基が好ましい。
【0012】(2)官能基を有するポリアリーレンスル
フィド(A)の製造方法 本発明に用いられる(A)の製造方法としては、特に制
限はなく、公知の方法を用いることができる。例えば、
特開平2−294331号に記載された方法を挙げるこ
とができる。具体的には、極性溶媒中で、(a)アルカ
リ金属硫化物及びアルカリ金属水硫化物よりなる群から
選ばれたる少なくとも一種の金属硫化物と、(b)ジハ
ロゲン芳香族化合物と、(c)官能基含有化合物とを接
触させればよい。例えば、官能基としてアミノ基を導入
したい場合には、(c)としてポリハロゲンアミノ芳香
族化合物を用いればよい。(a)成分に対する(b)成
分のモル比は、(a)/(b)=1.03〜1.25と
することが好ましい。(c)成分に対する(b)成分の
モル比は、(c)/(b)=0.003〜0.05とす
ることが好ましい。その溶融粘度は、50〜40,00
0ポイズであることが好ましい。50未満だと、強度が
低下し、射出成形時にバリが発生しやすく成形性が不十
分になることがあり、40,000を超えると、溶融時
の粘度が高くなりすぎて、樹脂の分解やバリが発生しや
すくなる。
【0013】2.官能基を有する反応性シリコン樹脂
(B) 本発明に用いられる官能基を有する反応性シリコン樹脂
(B)としては、特に制限はないが、例えば、下記式
(I)または(II)に示すものを挙げることができる。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】 ここでX、Yはエポキシ基、グリシジル基、カルボキシ
ル基、水酸基、アミノ基、又はアミド基を示し、R1
5 はC1 〜C10のアルキル基、又はC6 〜C10の芳香
族基を示す。具体的には、R1 〜R5 はメチル基、エチ
ル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基等の芳香族基を挙げることができる。
【0016】3.(A)と(B)との反応時の配合割合 本発明においては、(A)と(B)との反応時の配合割
合は、前述のように重量%で(A):(B)=99〜7
0:1〜30とすることが必要である。(A)が99重
量%を超えると衝撃強度等の力学物性の向上が見られな
くなり、70重量%未満であると耐熱性,寸法安定性が
著しく損なわれる。特に(A):(B)=97〜80:
3〜20が好ましい。
【0017】4.(A)の官能基の反応率 本発明においては前述のように(A)の官能基の5%以
上、好ましくは10〜100%、(B)の官能基と反応
させる必要がある。5%未満であると得られる共重合体
の力学的特性が不十分となる。
【0018】5.(A)及び(B)の反応 本発明のポリアリーレンスルフィド共重合体の製造方法
においては、(A)及び(B)を極性溶媒に溶解し、溶
液状態で反応させる必要がある。なお、ここで溶液状態
とは、ポリマーが極性溶媒に溶解した状態のことをい
う。ここで、本発明に用いられる有機極性溶媒として
は、たとえばアミド化合物、ラクタム化合物、尿素化合
物、環式有機リン化合物等の非プロトン性有機溶媒等を
挙げることができる。前記アミド化合物としては、N,
N−ジメチルホルムアミドなどのホルムアミド類、N,
N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトア
ミド、N,N−ジプロピルアセトアミドなどのアセトア
ミド類、N,N−ジメチル安息香酸アミドなどの芳香族
カルボン酸アミド等を挙げることができる。前記ラクタ
ム化合物としては、例えば、カプロラクタムおよびN−
メチルカプロラクタム、N−エチルカプロラクタム、N
−n−プロピルカプロラクタム、N−プロピルカプロラ
クタム、N−n−ブチルカプロラクタム、N−イソブチ
ルカプロラクタム、N−シクロヘキシルカプロラクタム
などのN−アルキルカプロラクタム等のカプロラクタム
類;N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピ
ロリドン、N−n−プロピル−2−ピロリドン、N−イ
ソプロピル−2−ピロリドン、N−n−ブチル−2−ピ
ロリドン、N−イソブチル−2−ピロリドン、N−シク
ロヘキシル−2−ピロリドン、N−メチル−3−メチル
−2−ピロリドン、N−エチル−3−メチル−ピロリド
ン、N−メチル−3,4,5−トリメチル−2−ピロリ
ドンなどのN−アルキル等のピロリドン類;N−メチル
−2−ピペリドン、N−エチル−2−ピペリドン、N−
イソプロピル−2−ピペリドン、N−メチル−6,6−
メチル−2−ピペリドン、N−メチル−3−エチル−2
−ピペリドン等を挙げることができる。さらに前記以外
の非プロトン性有機極性溶媒として、たとえば、テトラ
メチル尿素、N,N’−ジメチルエチレン尿素、N,
N’−ジメチルプロピレン尿素などの尿素化合物、1−
メチル−1−オキソスルホラン、1−エチル−1−オキ
ソスルホラン、1−フェニル−1−オキソスルホランな
どのオキソスルホラン類、1−メチル−1−オキソホス
ホラン、1−n−プロピル−1−オキソホスホラン、1
−フェニル1−オキソホスホランなどのオキソホスホラ
ン等を挙げることができる。これらの溶媒のうち、特
に、アミド化合物およびラクタム化合物等を好適例とし
て挙げることができ、好ましいのはN−アルキルラクタ
ムおよびN−アルキルピロリドンであり、特に好ましい
のはN−メチルピロリドンである。これらの有機極性溶
媒は、それぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を併用
してもよい。また、この場合、220〜300℃の反応
温度で反応させることが好ましく、240〜270℃が
さらに好ましい。300℃を超えると分解劣化が生じ、
220℃未満であると固体が析出する。
【0019】単に(A)及び(B)をドライブレンド
し、溶融混練しただけでは、(A)の官能基が(B)に
反応する割合が低くなり、満足すべき力学的特性を有す
る共重合体を得ることはできない。
【0020】6.繊維状及び/又は粉状充填材(C) 本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物において
は、前述のポリアリーレンスルフィド共重合体に、所定
の配合割合の繊維状及び/又は粉状充填材(C)が配合
される。
【0021】本発明で用いられる繊維状充填材及び/又
は粉粒状充填材(C)としては、特に制限はないが、無
機質充填材を好適に使用することができる。上記無機質
充填材としては、例えば炭酸カルシウム,炭酸マグネシ
ウム,ドロマイト等の炭酸塩;硫酸カルシウム,硫酸マ
グネシウム等の硫酸塩;亜硫酸カルシウム等の亜硫酸
塩;タルク;クレー;マイカ;チタニア;ジルコニア;
フェライト;アスベスト;ガラス繊維;ケイ酸カルシウ
ム,モンモリロナイト,ベントナイト等のケイ酸塩;
鉄,亜鉛,銅,アルミニウム,ニッケル等の金属類;炭
化ケイ素、チッ化ケイ素、チッ化ホウ素等のセラミック
およびチタン酸カリウム、硼酸アルミニウム等のウイス
カー、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維など
を挙げることができる。これらの無機質充填材は、一種
を単独で使用してもよいし、又は二種以上を併用しても
よい。これらの中でも、通常はガラス繊維、炭素繊維単
独またはこれらに粉粒状充填材を配合したものを好適に
用いることができる。また、繊維状充填材及び/又は粉
粒状充填材(C)としては、必要に応じて、前記無機質
充填材に代えて、又は前記無機質充填材と共に、たとえ
ば木粉、ヤシ殻粉、コルク粉末、フロックなどの有機質
充填材を用いてもよい。
【0022】繊維状充填材又は粉粒状充填材(C)の平
均繊維径又は粒径に制限はなく、目的に応じて最適な径
を有するものを適宜に選択すればよいが、平均繊維径又
は粒径は20μm以下であることが好ましい。平均繊維
径又は粒径が20μmよりも大きいと、組成物中での分
散性が低下することがある。ポリアリーレンスルフィド
共重合体に対する繊維状充填材及び/又は粉粒状充填材
(C)の配合割合は、ポリアリーレンスルフィド共重合
体100重量部に対して5〜500重量部、好ましくは
10〜300重量部である。この配合割合が5重量部未
満であると、繊維状充填材及び/又は粉粒状充填材
(C)を配合する効果が十分発現せず、500重量部を
超えると、組成物の混練性,分散性、さらには機械的強
度が低下することがある。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例とに基づいて
さらに具体的に説明する。なお、ポリアリーレンスルフ
ィド(A)のアミノ基の反応率(%)は、IRスペクト
ルの3380cm-1付近に現われるアミノ基の吸収スペ
クトルに基づいて、(反応前のアミノ基含有率−反応後
のアミノ基含有率(モル%))/反応前のアミノ基含有
率(モル%)×100で求めた。水素核のスピン−格子
緩和時間T1 の測定は、共鳴周波数90MHz、30℃
で行なった。測定法は、最も一般的な反転回復法であ
り、180°−τ−90°パルス法によった。
【0024】製造例アミノ基含有ポリアリーレンスルフィドの製造 攪拌機を備えた反応槽に含水硫化ナトリウム(Na2
・5水塩)833モルとN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)510リットルを仕込み、減圧下に145℃
に保ちながら1時間かけて脱水処理をした。次いで反応
系を45℃に冷却した後、p−ジクロロベンゼン816
モルとジクロロアニリン(DCA)43.0モルとを加
え、240℃で5時間かけて反応を行なった。しかるの
ち反応槽を冷却して内容物を濾別し、次いでケーキを熱
水で3回洗浄したのちに170℃のNMPで1回、水で
3回洗浄を行ない、さらにアセトンで1回洗浄してから
185℃で乾燥し、白色で顆粒状のアミノ基含有ポリア
リーレンスルフィド(以下、DCA−PASと略称す
る)77kgを得た。このDCA−PASは、アミノ基
含有単位の含有率が1.01モル%、溶融粘度が202
0ポイズであった。
【0025】実施例1 製造例により得られたアミノ基を有するPAS、950
g、官能基を有する反応性シリコン樹脂として東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製,商品名:トレフィルE
601(下記表1中では記号Aで示す)50g、N−メ
チルピロリドン5000mlを10リットルオートクレ
ーブに投入し、260℃、1時間反応させた。室温まで
冷却した後、固形物を分離し、5000mlの純水及び
アセトンで繰り返し洗浄し、100℃、20時間真空乾
燥させた。PASのアミノ基反応率は23%であった。
PASのアミノ基反応率及び、得られた共重合体の物性
を表1に示す。
【0026】実施例2−3 実施例で用いた官能基を有する反応性シリコン樹脂を表
1に示す添加量で添加した以外は実施例1と同様の操作
により共重合体を調製した。その結果を表1に示す。
【0027】比較例1 製造例により得られた、アミノ基を有するPAS、90
0g、実施例1で用いた官能基を有する反応性シリコン
樹脂、100gをドライブレンドした後、320℃で溶
融混練した。PASのアミノ基反応率は3%であった。
得られた共重合体の物性を表1に示す。
【0028】実施例4−6 製造例により得られたアミノ基を有するPAS、950
g、下記式(III)で示す官能基を有する反応性シリコ
ン樹脂、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,商品
名:BY16−855B(表1中では記号Bで示す)、
50gを実施例1と同様の操作により共重合体を調製し
た。その結果を表1に示す。
【0029】
【化3】
【0030】実施例7 実施例2で得られたグラフト共重合体800gとチョッ
プドグラスファイバー(旭ファイバーグラス社製03M
AFT104、径13μm、長さ3mm)533g(4
0重量%)をドライブレンドした後、320℃で溶融混
練した。PASのアミノ基反応率、及び得られた樹脂組
成物の物性を表1に示す。
【0031】比較例2 比較例1で得られたグラフト共重合体800gと実施例
7で用いたチョップドグラスファイバー,商品名:03
MAFT104、533g(40重量%)を添加した以
外は実施例7と同様の操作により樹脂組成物を調製し
た。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によって、ポ
リマー同士の分散性が良好で、かつ、力学的特性にも優
れたポリアリーレンスルフィド共重合体を得ることがで
きる。また、耐熱性,耐衝撃性,寸法安定性の特性を有
するポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を得ることが
できる。さらに、官能基の反応率の高いポリアリーレン
スルフィド共重合体の製造方法を提供することができ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 官能基を有するポリアリーレンスルフィ
    ド、及び官能基を有する反応性ポリマーを反応させて得
    られるポリアリーレンスルフィド共重合体において、 官能基を有するポリアリーレンスルフィド(A)及び官
    能基を有する反応性シリコン樹脂(B)を反応させて得
    られるものであり、かつ、その反応時の配合割合(重量
    %)が、(A):(B)=99〜70:1〜30である
    とともに、(A)の官能基の5%以上を(B)の官能基
    と反応させて得られるものであることを特徴とするポリ
    アリーレンスルフィド共重合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリアリーレンスルフィ
    ド共重合体100重量部、並びに繊維状及び/又は粉体
    状充填材(C)5〜500重量部を含有することを特徴
    とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 官能基を有するポリアリーレンスルフィ
    ド、及び官能基を有する反応性ポリマーを反応させるポ
    リアリーレンスルフィド共重合体の製造方法において、 官能基を有するポリアリーレンスルフィド(A)及び官
    能基を有する反応性シリコン樹脂(B)を、(A):
    (B)=99〜70:1〜30の配合割合(重量%)で
    極性溶媒に溶解し、次いで(A)及び(B)を溶液状態
    で反応させることを特徴とするポリアリーレンスルフィ
    ド共重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記(A)及び(B)の溶液状態の反応
    が、(A)の官能基の5%以上を(B)の官能基と反応
    させるものであることを特徴とする請求項3記載のポリ
    アリーレンスルフィド共重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記極性溶媒が、N−メチルピロリドン
    であることを特徴とする請求項3又は4記載のポリアリ
    ーレンスルフィド共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記(A)及び(B)の溶液状態で反応
    させる工程における反応温度が、220〜300℃であ
    ることを特徴とする請求項3〜5のいずれ1項記載のポ
    リアリーレンスルフィド共重合体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151921A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィドブロック共重合体及びその製造方法

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