JPH07179470A - ビスラクトン - Google Patents

ビスラクトン

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JPH07179470A
JPH07179470A JP6215602A JP21560294A JPH07179470A JP H07179470 A JPH07179470 A JP H07179470A JP 6215602 A JP6215602 A JP 6215602A JP 21560294 A JP21560294 A JP 21560294A JP H07179470 A JPH07179470 A JP H07179470A
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記式(I) 〔式中、Rは水素又はC1〜4アルキル、R及びR
は水素、C1〜8アルキル、置換又は非置換のシクロ
アルキルなど、Rは水素又はC1〜4アルキル、R
はハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキルなど、nは0〜
4、Aは−(SO)O−又は−(CO)O−、Qは分子
量28〜150の飽和又は不飽和の脂肪酸残基などを示
す〕のビスラクトン及びその製造方法、感圧または感熱
記録材料の発色剤としてのその使用、およびそれらの記
録材料の製造方法。 【効果】上記のビスラクトンは、昇華堅牢性とマイグレ
ーション安定性とに優れた色原体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、向上された昇華堅牢性とマイグ
レーション安定性とを有する色原体ビスラクトン、その
製造方法および感圧または感熱記録材料の発色剤として
のその使用、ならびにそれらの記録材料の製造方法に関
する。本ビスラクトンは下記一般式(1)を有する。
【化7】 (式中、R1は水素またはC1 −C4-アルキルであり;R2
とR3とは互いに独立的に水素;C1 −C8-アルキル;置
換されていないかまたはC1 −C4-アルキルまたはハロ
ゲンによって置換されたC4 −C7-シクロアルキル;置
換されていないフェニル、またはC1 −C4-アルキル、
ヒドロキシルまたはハロゲンによって置換されたフェニ
ル;フェニル−C1 −C4-アルキル;C3 −C6-アルケ
ニル;C1-C4-アルコキシ;C1-C4-アルコキシ−C1-
4-アルキル;2−テトラヒドロフラニルであるか;ま
たはR2とR3とはそれらが結合している窒素原子と一緒で
置換されていないかまたはC1 −C4-アルキルによって
置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオ
モルホリノまたはピペラジノ環であり;R4は水素または
1 −C4-アルキルであり;R5はハロゲン、ニトロ、C
1 −C4-アルキル、C1 −C4-ハロアルキル、アミノ、
モノ−C1 −C4-アルキルアミノ、ジ−C1 −C4-アル
キルアミノまたはCOR6であり、nは0,1,2,3ま
たは4であり、R6は水素;ヒドロキシル;C1 −C8-ア
ルキル;C1 −C8-アルコキシ;C1-C8-ハロアルキ
ル;置換されていないフェニル、またはハロゲン、C1
−C4-アルキル、C1 −C4-ハロアルキルまたはC1
4-アルコキシによって置換されたフェニル;フェニル
−C1 −C4-アルキルまたはフェニル−C1 −C4-アル
コキシであり、Aは -( SO) O- または -( CO) O
- であり、Qは分子量が28乃至150の範囲である飽
和または不飽和の脂肪族残基、または10個より多くな
い炭素原子を有する環式脂肪族または芳香脂肪族残基で
ある)。
【0002】文献には、フルオラン環の個々の置換基の
位置に、いろいろ異なって番号をつけられている。本明
細書では、下記の番号命名法を採用する:
【化8】 上記定義の範囲内において、各基はつぎのような好まし
い意味を有する。ハロゲンはフッ素、塩素または臭素で
あり、好ましくはフッ素または塩素である。
【0003】各定義の範囲内において、アルキルは直鎖
または分枝アルキルである。たとえばメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、1−メチル
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペン
チル、アミル、イソアミル、n−ヘキシル、2−エチル
ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチ
ル、1,1,3,3−テトラメチルブチルである。ハロ
アルキルは好ましくはC1 −C2-ハロアルキルであり、
たとえばトリクロロメチル、トリフルオロメチル、ジク
ロロフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペルク
ロロエチル、1、1、2、2−テトラクロロエチル、
1、1、2、2−テトラフルオロエチル、2、2、2−
トリクロロエチルである。R6が意味するC1 −C8-ハロ
アルキルは、好ましくは上記したハロアルキル、および
上記したアルキルの中のC−H結合の全部あるいは少な
くともほとんどがC−Cl またはC−Fによって置換さ
れているアルキル基である。アルコキシは、好ましくは
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、
tert−ブトキシである。C1 −C4-アルコキシ−C
1 −C4-アルキルは、好ましくはメトキシメチル、メト
キシエチル、エトキシエチルまたはエトキシエチルであ
る。モノ−C1 −C5-アルキルアミノは、好ましくはメ
チルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルア
ミノ、ペンチルアミノである。ジ−C1 −C5-アルキル
アミノは、混合置換された基と対応的に置換された基と
の両者を包含し、たとえばメチルエチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、メチルプロピルアミノ、メ
チルブチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジイソプ
ロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−n−ペンチ
ルアミノなどである。
【0004】フェニル−C1 −C4-アルキルおよびフェ
ニル−C1 −C4-アルコキシの中のフェニル部分は、直
鎖または分枝アルキルまたはアルコキシ鎖を介して結合
されていることができる。フェネチル、ベンジル、フェ
ニルメトキシが好ましい。フェニル−C1 −C4-アルキ
ルおよびフェニル−C1 −C4-アルコキシの中のフェニ
ル部分およびフェニルそれ自体は、好ましくは置換され
ていないかまたは上記したものから選択された3個まで
の同種または異種の置換基を有する。C3 −C5-アルケ
ニルの例は、アリル、1−プロペニルまたは2−ペンテ
ニル、イソプロペニルまたは2−ブテニルである。アリ
ルが好ましい。C4 −C7-シクロアルキルは、シクロブ
チル、シクロヘプチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルまたはシクロヘプチルである。シクロヘキシルが好ま
しい。
【0005】Qが意味する脂肪族残基は、好ましくは置
換されていないかまたはハロゲン好ましくは塩素によっ
て置換されたアルキレン基である。このアルキレン基は
2乃至8個の炭素原子を含有することができ、そして直
鎖または分枝でありうる。好ましくは下記のいずれかの
基である:
【化9】 脂肪族炭化水素基は、酸素原子によって中断されていて
もよい。したがって、ポリアルキレングリコールの残
基、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、またはポリブチレングリコールの残基であ
りうる。好ましいQは下記式のいずれかの基である:
【化10】 (式中、mは1乃至9、好ましくは1乃至3であり、s
は1乃至5、好ましくは1または2である)。Qが意味
する環式脂肪族残基の例は、1、2−シクロペンチレン
基、1、2−シクロヘキシレン基、1、3−シクロヘキ
シレン基、1、4−シクロヘキシレン基、または下記式
の基である。
【化11】 これらの環式脂肪族残基は、1個または2個のメチレン
基を有することができる。Qが意味する芳香脂肪族残基
の例は
【化12】 であることができる。
【0006】好ましい式(1)のビスラクトンは、下記
により定義されるものである:R1は水素またはメチルで
あり;R2とR3とは互いに独立的に水素;C1 −C5-アル
キルであるか;またはR2とR3とはそれらが結合している
窒素原子と一緒で置換されていないかまたは置換された
ピロリジノ環またはピペリジノ環であり;R4は水素また
はメチルであり;nは0、1、2、3または4であり、
R5はハロゲン;ニトロ;C1 −C4-アルキル;C1 −C
4-ハロアルキル;モノ−C1 −C4-アルキルアミノ;ジ
−C1 −C4-アルキルアミノ;またはCOR6であり;A
は -( SO) O- または -( CO) O- であり、Qは分
子量が28乃至50の範囲である飽和または不飽和の脂
肪族残基、または10個より多くない炭素原子を有する
環式脂肪族または芳香脂肪族残基である。特に、Qが飽
和または不飽和脂肪族または環式脂肪族残基、好ましく
はC2 −C4-アルキレン基、最も好ましくはブチレンま
たはエチレンである式(1)のビスラクトンが格別に好
ましい。特に重要な式(1)の化合物は、nが0(ゼ
ロ)である化合物である。
【0007】最も興味があるビスラクトンは、下記式
(2)の化合物である。
【化13】 (式中R7とR8とは互いに独立的にC1 −C5-アルキルで
あり、mは1乃至4である)。
【0008】式(1)および(2)の化合物は新規化合
物である。これら化合物の製造方法はそれ自体公知の方
法で実施され、その製造方法は、式
【化14】 の化合物2モルを、式 (4) Hal−Q−Hal のジハロ化合物の1モルと反応させることを特徴とす
る。なお、上記式中のR1、R2、R3、R4、R5、A、Qおよ
びnは式(1)において定義した意味を有し、そしてH
alはハロゲンである。ハロゲンはフッ素、塩素、臭
素、好ましくは臭素を意味する。式(1)の化合物の製
造方法も本発明の対象の1つである。
【0009】式(3)の出発化合物は、3−ジエチルア
ミノ−7−カルボキシフルオランを除き、新規化合物で
ある。これら新規化合物の製造方法は、下記式(5)の
ベンゾフェノンと下記式(6)のフェノールまたはフェ
ノールエーテル
【化15】 (式中、R1乃至R5およびnは前記に定義した通りであ
り、R'は水素またはC1 −C4-アルキルである)とを、
50乃至100%硫酸中において、好ましくは0乃至7
0℃の温度範囲で反応させ、その反応生成物を縮合して
下記式(7)
【化16】 のフタリドへ導き、そして次にこの式(7)のフタリド
を20乃至100℃の温度範囲において式(3)の化合
物へ環化することを特徴とする。
【0010】式(I)の化合物は、通常無色であるかせ
いぜいわずかに着色しているにすぎない。この昇華堅牢
な発色剤を、好ましくは酸性顕色剤、すなわち電子受容
体と接触させると、置換基R1乃至R6の意味および使用し
た顕色剤の種類に応じて濃いオレンジ乃至赤色の色像を
生じる。さらに、式(I)の化合物は、一種またはそれ
以上の他の公知発色剤、たとえば3,3−(ビスアミノ
フェニル)−フタリド、たとえばCVL、3−インドリ
ル−3−アミノフェニルアザフタリド、3−インドリル
−3−アミノフェニルジアザフタリド、(3,3−ビス
インドリル)フタリド、3−アミノフルオラン、3、7
−ジアミノフルオラン、3,7−ジアミノ−6−メチル
フルオラン、3,6−ビスアルコキシフルオラン、3,
6−ビスジアリールアミノフルオラン、ロイコオーラミ
ン、スピロピラン、スピロジピラン、クロメノピラゾー
ル、クロメノインドール、フェノキサジン、フェノチア
ジン、キナゾリン、ローダミンラクタム、カルバゾリル
メタンまたはその他のトリアリールメタンロイコ色材と
混合して青、ネービー・ブルー、灰色または黒などの色
像を得るためにもきわめて有用である。好ましい付加的
発色剤は、黒色の像を与える発色剤、好ましくは3、7
−ジアミノフルオランである。
【0011】式(I)の化合物は、所望の着色力を得る
ために、適当な割合で他の発色剤と組み合わせて、ネー
ビー・ブルー、灰色または黒の色像を得るために使用さ
れる。他の発色剤との混合比率は、発色反応に使用され
る顕色剤の種類によっても影響される。混合比率は簡単
な実験によって決定することができる。発色剤混合物中
に式(I)のビスラクトンを10乃至70%(発色剤の
全量に対するパーセント)使用するのが好ましい。約2
0乃至50%の量が特に好ましい。このような混合物
は、反応型複写紙ならびに感熱紙の両方に適する。以下
の本明細書の記載において「発色剤」という言葉は、式
(I)の発色剤のみならずその混合物をも包含するもの
と理解されたい。
【0012】式(I)のラクタム化合物は、活性化粘土
上あるいはフェノール系基層上で高い色濃度ならびに優
れた耐光堅牢性を示す。本化合物は感熱または、好まし
くは感圧の記録材料(これは複写材料でもありうる)に
おける即時発色剤として使用するのに好適である。本化
合物はpH安定であり、かつカプセル油に易溶性であ
る。CBシート露出後、本化合物はほとんど色濃度の低
下(CB減衰)を示さない。
【0013】感圧記録材料は、たとえば少なくとも1組
のシートよりなり、一方のシートが有機溶剤に溶解され
た少なくとも1種の式(I)の発色剤を含有し、他方の
シートが顕色剤としての電子受容体を含有している構成
をとる。顕色剤の代表例には次のものがある。活性粘土
物質たとえばアタパルガス粘土、酸性粘土、ベントナイ
ト、モンモリロナイト、活性化粘土たとえば酸活性化ベ
ントナイトまたはモンモリロナイト、さらにはゼオライ
ト、ハロサイト、シリカ、アルミナ、硫酸アルミニウ
ム、リン酸アルミニウム、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、二酸化
ジルコニウム、活性化カオリンあるいはその他の任意所
望の粘土。さらに酸性有機化合物、たとえば環置換され
たフェノール、レソルシノール、サリチル酸たとえば
3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸
または3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸
またはサリチル酸エステル、およびそれらの金属塩たと
えば亜鉛塩、さらにまた酸性重合体たとえばフェノール
重合体、アルキルフェノールアセチレン樹脂、マレイン
酸ロジン樹脂、あるいは部分的にまたは完全に加水分解
された、無水マレイン酸とスチレン、エチレンまたはビ
ニルメチルエーテルとの重合体、またはカルボキシメチ
レンとの重合体なども顕色剤として適当である。上記モ
ノマーおよびポリマー化合物の混合物も使用できる。特
に好ましい顕色剤は、酸活性化ベントナイト、サリチル
酸亜鉛、またはp−置換フェノールとホルムアルデヒド
との縮合生成物である。これらは亜鉛で変性されていて
もよい。サリチル酸亜鉛は、たとえば欧州特許第A−1
81283号明細書またはドイツ国特許第A−2242
250号明細書に開示されている。
【0014】顕色剤は、付加的にさらにそれ自体は不活
性または実質的に不活性である顔料あるいはその他の助
剤、たとえばシリカゲルあるいは紫外線吸収剤、たとえ
ば2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ルと混合して使用することもできる。かかる付加的顔料
の例は、タルク、二酸化チタン、アルミナ、水酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、チョーク、粘土たとえばカオリ
ン、ならびに有機顔料たとえば尿素/ホルムアルデヒド
縮合物(BET表面積:2乃至75m2 /g)あるいは
メラミン/ホルムアルデヒド縮合生成物などである。
【0015】発色剤は、電子受容体と接触した個所に着
色像を与える。感圧記録材料中の発色剤が事前に発色し
てしまうのを防止するために、発色剤は通常は電子受容
体から隔離して配置される。この隔離は、発色剤を泡状
構造体、スポンジ状構造体またはハネーカム状構造体の
中に封入することによって都合よく実施できる。しかし
好ましいのは、一般に押圧によって破壊可能なマイクロ
カプセルの中に発色剤を包嚢しておくこと(マイクロカ
プセル化)である。たとえば鉛筆によってこのカプセル
に圧が加えられるとカプセルが破壊され、発色剤溶液は
電子受容体を塗布された隣接するシートに転移し、その
シート上に色像が生じる。この際に生じる色は、電磁ス
ペクトルの可視領域に吸収をもつ色素が形成されたこと
の結果である。
【0016】有機溶剤に溶解した形態で発色剤をカプセ
ル化するのが好ましい。適当な溶剤は好ましくは非揮発
性であり、たとえば次のものである。ハロゲン化パラフ
ィン、ベンゼンまたはジフェニル、たとえばクロロパラ
フィン、トリクロロベンゼン、モノクロロジフェニル、
ジクロロジフェニルまたはトリクロロジフェニル、さら
にはエステル類たとえばトリクレシルホスフェート、ジ
−n−ブチルフタレート、ジオクチルフタレート、トリ
クロロエチルホスフェート、芳香族エーテル類たとえば
ベンジルフェニルエーテル、炭化水素油たとえばパラフ
ィンまたはケロシン、芳香族炭化水素たとえばジフェニ
ル、ナフタレンまたはテルフェニルのアルキル化誘導体
(たとえばイソプロピル、イソブチル、sec−ブチル
またはtert−ブチル基を含有するもの);ジベンジ
ルトルエン、部分水素化テルフェニル、モノ−乃至テト
ラ−C1 −C3 アルキル化ジフェニルアルカン類、ドデ
シルベンゼン、ベンジル化キシレン類、フェニルキシリ
ルエタンあるいはその他の塩素化または水素化された縮
合芳香族炭化水素。発色剤の最適溶解度および迅速かつ
鮮明な発色を得るため、かつまたマイクロカプセル化の
ために好ましい粘度を得るために、しばしば異種溶剤の
混合物、特にパラフィン油またはケロシンとジイソプロ
ピルナフタレンまたは部分水素化テルフェニルとの混合
物が使用される。カプセル化される場合、本新規フタリ
ドは易溶性でありそして4乃至10のpH範囲において安
定であるという特徴において優れている。
【0017】カプセル壁は、コアセルベーションによっ
て本発色剤溶液の液滴のまわりに均質的に形成されう
る。このカプセル形成材料は、たとえば米国特許第28
00457号明細書に記載されている。また、カプセル
は、たとえば英国特許第989264号、同11567
25号、同1301052号、同1355124号各明
細書に記載のごとく、アミノプラストまたは変性アミノ
プラストから重縮合によって都合よく形成することがで
きる。また、界面重合によって形成されたマイクロカプ
セルも適当である。たとえば、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリスルホンアミド、ポリスルホナートから
形成されたマイクロカプセルが適しており、特にポリア
ミドまたはポリウレタンから形成されたマイクロカプセ
ルが好ましい。
【0018】式(I)の発色剤を含有しているカプセル
は、各種の公知の感圧記録材料の製造のために使用する
ことができる。各種記録系の相互の相違点は、実質的に
カプセル、発色反応体および支持体の配置の相違であ
る。
【0019】式Iの発色剤は、マイクロカプセル化発色
剤系の中に混合物成分として有利に使用することができ
る。この点について、式(I)のビスラクトンの昇華堅
牢性が特に有利なものとなる。冒頭に記載したように、
従来技術のビスラクトンは、かかる混合物に使用される
他の発色剤よりも大きい昇華傾向またはマイグレーショ
ン傾向を有する。したがって、最も大きい昇華傾向を有
する成分の特性を考慮して混合比を決めなければならな
い。これとは反対に、本発明による化合物の昇華堅牢性
は他の混合成分の昇華堅牢性と釣り合っている。このこ
とから得られる利点は自明である。すなわち、混合物の
成分を選択する時に、発色剤系のより昇華し易い成分の
量を特別に定める必要がもはやなくなる。本新規発色剤
混合物のマイグレーション安定性の向上は、顕像に特別
に有利に作用する。複写材料を長期間貯蔵した後におい
ても、像は鮮明な輪郭を保持しボケたりすることはな
い。
【0020】好ましい配置の1つは、カプセル化された
発色剤が転写シートの裏面に1つの層をなして存在し、
そして電子受容体(顕色剤)が被転写シートの表面に1
つの層をなして存在する配置である。いま1つの配置と
して、発色剤含有カプセルと顕色剤とが同一シート内ま
たはシート上に、1つまたは複数のコーティング層をな
して存在する配置、あるいは顕色剤を支持体に配合した
配置がある。
【0021】カプセルは、適当な結合剤を使用して支持
体に固定するのが好ましい。この場合、紙が好ましい支
持体であるから、結合剤は主として紙塗工剤、たとえば
アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシメチ
ルセルロース、カゼイン、メチルセルロース、デキスト
リン、スターチまたはスターチ誘導体、または重合体ラ
テックスである。重合体ラテックスは、たとえばブタジ
エン/スチレン共重合体またはアクリル単独重合体また
は共重合体である。
【0022】使用される紙は、セルロース繊維製の普通
紙のみならず、セルロース繊維の一部または全部が合成
繊維によって置換されている紙も使用することができ
る。支持体は、プラスチックシートであることもでき
る。
【0023】また複写紙は、カプセルなしの発色剤を含
有する層と、少なくとも1種の多価金属の無機金属塩、
好ましくはハロゲン化物または硝酸塩、たとえば塩化亜
鉛、塩化スズ、硝酸亜鉛またはこれらの混合物を含有す
る顕色剤の層とを包含することもできる。
【0024】さらに式(I)の化合物は、感熱記録材料
の発色剤としても使用できる。一般に感熱記録材料は、
少なくとも1つの支持体、1種またはそれ以上の発色
剤、電子受容体、および場合によりさらに結合剤および
/またはワックスを含有する。所望の場合には、この記
録材料は活性化剤または増感剤を含有することもでき
る。式(I)の発色剤は、熱反応性発色剤系内の混合成
分として有利に使用できる。本新規なビスラクトンの貯
蔵安定性(熱および/または湿度に対する)およびバッ
クグラウンド変色の低さは特に優れており好都合であ
る。
【0025】感熱記録系は、たとえば感熱記録材料およ
び感熱複写材料、感熱複写紙などを含む。これらの系
は、たとえば電子計算機、テレプリンタ−またはテレタ
イプライターにおける情報記録のため、あるいは記録装
置や計測装置、たとえば心電図装置における情報の記録
のために使用される。像の形成(マーキング)は、加熱
ペンによる手書きで行うこともできる。熱により像をつ
くるためにレーザビームを使用することもできる。
【0026】感熱記録材料は、次のように構成すること
ができる。すなわち、1つの結合剤層の中に発色剤を溶
解または分散し、そして第2の層内の結合剤に顕色剤を
溶解または分散させておく。いま1つの可能な構成とし
て、発色剤と顕色剤との両者を同一の層に分散させるこ
ともできる。熱を加えると、熱が印加された特定の領域
において該層が軟化し、その領域に即座に所望の色が発
色する。
【0027】適当な顕色剤は、感圧記録紙に使用される
ものと同じ電子受容体である。適当な顕色剤の例は、既
に上記したクレーやフェノール樹脂、あるいはまた、た
とえばドイツ国公開特許第1251348号明細書に記
載されているフェノール系化合物である。その例は、次
のものである: 4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフェノ
ール、メチレン−ビス(p−フェニルフェノール)、4
−ヒドロキシジフェニルエーテル、α−ナフトール、β
−ナフトール、メチルまたはベンジル4−ヒドロキシベ
ンゾエート、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4’−
ヒドロキシ−4−イソプロポキシジフェニルスルホン、
4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4’
−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−イソプロ
ピリデン−ビス(2−メチルフェノール) 亜鉛チオシアナートのアンチピリン錯塩、亜鉛チオシア
ナートのピリジン錯塩、4,4’−ビス(ヒドロキシフ
ェニル)吉草酸、ハイドロキノン、ピロガロール、フロ
ログルシール、p−,m−およびo−ヒドロキシ安息香
酸、ヒドロキシフタル酸、没食子酸、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、さらにホウ酸、または好ましくは脂肪
族の有機ジカルボン酸、たとえば酒石酸、シュウ酸、マ
レイン酸、クエン酸、シトラコン酸、コハク酸など。
【0028】感熱記録材料の製造のためには、溶融可能
なフィルム形成結合剤を使用するのが好ましい。このよ
うな結合剤は通常水溶性であるが、発色剤および顕色剤
は水に難溶性または不溶性である。結合剤は、室温にお
いて発色剤および顕色剤がその中に分散および固着可能
なものでなければならない。熱が加えられると結合剤は
軟化または溶融し、発色剤と顕色剤が接触して発色可能
となる。水溶性または少なくとも水に湿潤性の結合剤の
例として、次のものがある。親水性ポリマー、たとえば
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ゼラチン、スターチまたはエーテル化コーンスター
チ。
【0029】発色剤と顕色剤とが別個の2つの層に存在
する場合には、非水溶性の結合剤、すなわち非極性また
は弱極性溶剤に溶解可能な結合剤も使用できる。たとえ
ば天然ゴム、合成ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリ
スチレン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリ
ル酸メチル、エチルセルロース、ニトロセルロースおよ
びポリビニルカルバゾルなどが使用可能である。しか
し、水溶性結合剤の1つの層内に発色剤と顕色剤とが含
有されている配置が好ましい。感熱記録材料の安定性を
保証するため、あるいは発色像の濃度を保証するため、
本記録材料に付加的な保護層を設けることもできる。こ
のような保護層は、一般に常用の重合体物質である水溶
性または非水溶性樹脂、またはそれらの水性エマルジョ
ンから構成される。
【0030】熱反応性層および上記樹脂層は、さらにそ
の他の助剤添加物を含有することができる。たとえば、
白色度向上のため、紙の印刷性向上のため、あるいはま
た加熱ペンの粘着防止のために、タルク、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、アルミナ、水酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウム(たとえばチョーク)、クレー、さらには尿素
/ホルムアルデヒド重合体のごとき有機顔料を含有させ
ることができる。限定された温度範囲内でのみ発色が起
こるようにするために、尿素、チオ尿素、ジフェニルチ
オ尿素、アセトアミド、アセトアニリド、ベンゼンスル
ホアニリド、ステアリン酸アミド、ビス(ステアロイ
ル)エチレンジアミド、無水フタル酸、ステアリン酸金
属塩たとえばステアリン酸亜鉛、フタロニトリル、ジメ
チルテレフタレート、ジベンジルテレフタレート、ある
いはその他の適当な、発色剤と顕色剤との同時溶融をも
たらすようなその他の適切な溶融性生成物を添加するこ
ともできる。好ましくは、感熱記録材料はワックス、た
とえばカルナウバワックス、モンタンワックス、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックス、高級脂肪酸アミ
ドとホルムアルデヒドとの縮合物、高級脂肪酸とエチレ
ンジアミンとの縮合物などを含有する。式(I)の化合
物のいま1つの用途は、たとえばドイツ国公開特許第3
247488号明細書に記載されているような光硬化性
マイクロカプセルの手段による発色像の形成である。
【0031】以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例中のパーセントは、別途記載にない限り、重量ベ
ースである。新規なビスラクトンの製造 実施例1
【化17】 の水分を含む生成物80g(トルエンの100ml中0.
05モル),炭酸ナトリウム10gおよびテトラブチル
アンモニウムブロマイドの0.5gを、水分離機中にお
いて共沸的に乾燥する。次に、1、4−ジブロモブタン
の5.4g(0.025モル)を添加し、そしてこの混
合物を80℃において16時間撹拌する。下記式(10
1)の生成物を得る。
【化18】 仕上げのため、そのトルエン溶液を清澄濾過し、トルエ
ンを蒸留除去する。残留物をイソプロパノールの8部と
トルエンの5部との混合物から再結晶する。 収量:融点105乃至110℃の実質的に純粋な生成物
9g。
【0032】実施例2乃至8 実施例1に記載した方法に大体従って、次の表1に記載
した化合物を得た。
【表1】 使用例
【0033】実施例9 式(101)のビスラクトンの1gをジイソプロピルナ
フタレンの80gとケロシンの19gとに溶解した溶液
を、それ自体公知の方法によりゼラチンとアラビアゴム
とを使用してコアセルベーションによってマイクロカプ
セル化した。得られたマイクロカプセルをスターチ溶液
と混合し、そして1枚の紙シートの上に塗布した。別の
第2の紙シートの表面を顕色剤としての活性化クレーで
コートした。昇華堅牢な発色剤を含有する第1のシート
と顕色剤をコートした第2のシートとを塗布側が向き合
うようにして重ね合わせた。第1のシートに手書き、ま
たはタイプライターで圧力を加えたところ、顕色剤を塗
布されていた第2のシートの上に濃いオレンジ色コピー
が即座に生じた。その色は優れた耐光堅牢性および昇華
堅牢性を有していた。
【0034】実施例10 4、4’−イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノ
ールA)32g,エチレンジアミンのジステアリルアミ
ドの3.8g,カオリンの39g,88%加水分解ポリ
ビニルアルコールの20gおよび水500mlをボールミ
ル中において粒子サイズが約5μmになるまで摩砕し
た。式(101)の化合物2g,3−ジエチルアミノ−
7−n−オクチルアミノフルオランの4g,88%加水
分解ポリビニルアルコールの3.3gおよび水60mlを
別のボールミル中において粒子サイズが約3μmになる
まで摩砕した。両方の分散物を混合し、1枚の紙の上に
発色剤を基準にして0.5g/m2の乾燥塗布量まで塗布
した。乾燥後、この紙に市販のファクシミリ〔Infotec
(商標) 6510〕で書き込みを行ったところ、黒色の文
字が発色した。この記録紙はバックグラウンド変色を全
く示さなかった。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)のビスラクトン 【化1】 (式中、R1は水素またはC1 −C4-アルキルであり;R2
    とR3とは互いに独立的に水素;C1 −C8-アルキル;置
    換されていないかまたはC1 −C4-アルキルまたはハロ
    ゲンによって置換されたC4 −C7-シクロアルキル;置
    換されていないフェニル、またはC1 −C4-アルキル、
    ヒドロキシルまたはハロゲンによって置換されたフェニ
    ル;フェニル−C1 −C4-アルキル;C3 −C6-アルケ
    ニル;C1-C4-アルコキシ;C1-C4-アルコキシ−C1-
    4-アルキル;2−テトラヒドロフラニルであるか、ま
    たはR2とR3とはそれらが結合している窒素原子と一緒で
    置換されていないかまたはC1 −C4-アルキルによって
    置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオ
    モルホリノまたはピペラジノ環であり;R4は水素または
    1 −C4-アルキルであり、R5はハロゲン、ニトロ、C
    1 −C4-アルキル、C1 −C4-ハロアルキル、アミノ、
    モノ−C1 −C4-アルキルアミノ、ジ−C1 −C4-アル
    キルアミノまたはCOR6であり、nは0,1,2,3ま
    たは4であり、R6は水素;ヒドロキシル;C1 −C8-ア
    ルキル;C1 −C8-アルコキシ;C1-C8-ハロアルキ
    ル;置換されていないフェニル、またはハロゲン、C1
    −C4-アルキル、C1 −C4-ハロアルキルまたはC1
    4-アルコキシによって置換されたフェニル;フェニル
    −C1 −C4-アルキルまたはフェニル−C1 −C4-アル
    コキシであり、Aは -( SO) O- または -( CO) O
    - であり、Qは分子量が28乃至150の範囲である飽
    和または不飽和の脂肪族残基、または10個より多くな
    い炭素原子を有する環式脂肪族または芳香脂肪族残基で
    ある)。
  2. 【請求項2】 下記により定義される請求項1記載の式
    (I)のビスラクトン:R1は水素またはメチルであり;
    R2とR3とは互いに独立的に水素;C1 −C5-アルキルで
    あるか;またはR2とR3とはそれらが結合している窒素原
    子と一緒で置換されていないかまたは置換されたピロリ
    ジノ環またはピペリジノ環を形成する;R4は水素または
    メチルであり;nは0、1、2、3または4であり、R5
    はハロゲン;ニトロ;C1 −C4-アルキル;C1 −C4-
    ハロアルキル;モノ−C1 −C4-アルキルアミノ;ジ−
    1 −C4-アルキルアミノ;またはCOR6であり;Aは
    -( SO) O- または -( CO) O- であり、Qは分子
    量が28乃至150の範囲である飽和または不飽和の脂
    肪族残基、または10個より多くない炭素原子を有する
    環式脂肪族または芳香脂肪族残基である。
  3. 【請求項3】 Qが飽和または不飽和の脂肪族または環
    式脂肪族残基である請求項1または2記載の式(1)の
    ビスラクトン。
  4. 【請求項4】 QがC2 −C4-アルキレン基である請求
    項3記載の式(1)のビスラクトン。
  5. 【請求項5】 nが0(ゼロ)である請求項1乃至4の
    いずれかに記載のビスラクトン。
  6. 【請求項6】 下記式(2)の請求項1記載のビスラク
    トン 【化2】 (式中R7とR8とは互いに独立的にC1 −C5-アルキルで
    あり、mは1乃至4である)。
  7. 【請求項7】 式(1)のビスラクトンの製造方法にお
    いて、式(3) 【化3】 の化合物2モルを、式(4) (4) Hal−Q−Hal のジハロ化合物1モルと反応させることを特徴とする方
    法(なお、上記の各式中のR1、R2、R3、R4、R5、A、Q
    およびnは式(1)について定義した通りであり、Ha
    lはハロゲンである)。
  8. 【請求項8】 感圧または感熱記録材料の発色剤として
    請求項1乃至6のいずれかに記載のビスラクトンを使用
    する方法。
  9. 【請求項9】 下記式の化合物 【化4】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、A、Qおよびnは請求項
    1において式(1)について定義した通りである、ただ
    し3−ジエチルアミノ−7−カルボキシフルオランは除
    外する)。
  10. 【請求項10】 式(3)の化合物の製造方法におい
    て、下記式(5)のベンゾフェノンと下記式(6)のフ
    ェノールまたはフェノールエーテル 【化5】 (式中、R1乃至R5およびnは前記に定義した通りであ
    り、R'は水素またはC1 −C4-アルキルである)とを、
    50乃至100%硫酸中において、好ましくは0乃至7
    0℃の温度範囲で反応させ、その反応生成物を縮合して
    下記式(7) 【化6】 のフタリドへ導き、そして次にこの式(7)のフタリド
    を20乃至100℃の温度範囲において式(3)の化合
    物へ環化することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至6の1つまたはそれ以上
    に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物をマイクロ
    カプセル化する工程を包含するマイクロカプセル化され
    た発色剤の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至6のいずれかに記載の少
    なくとも1種の式(1)の化合物を含むマイクロカプセ
    ルを第1の基質にコーティングし、そして該第1の基質
    上に、または該第1の基質と直接接触している第2の基
    質上に顕色剤をコーティグする工程を包含する感圧記録
    材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至6の1つまたはそれ以上
    に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物を含む発色
    剤の混合物と顕色剤とで基質をコーティングする工程を
    包含する感熱記録材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至6の1つまたはそれ以上
    に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物を含む発色
    剤の混合物と顕色剤とを含有する感圧または感熱記録材
    料。
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