JPH07179443A - フッ素化フェニル化合物 - Google Patents

フッ素化フェニル化合物

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JPH07179443A
JPH07179443A JP32220593A JP32220593A JPH07179443A JP H07179443 A JPH07179443 A JP H07179443A JP 32220593 A JP32220593 A JP 32220593A JP 32220593 A JP32220593 A JP 32220593A JP H07179443 A JPH07179443 A JP H07179443A
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mite
fluorinated phenyl
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integer
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JP32220593A
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English (en)
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Jun Nakano
潤 中野
Hideto Fukui
英人 福井
Takehito Mori
岳人 毛利
Jun Tokumura
潤 徳村
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ダニ類に対してのみ活性を示す化合物を提供
する。 【構成】 一般式[I]で示されるフッ素化フェニル化
合物、および当該化合物を有効成分として含有する殺ダ
ニ剤。 [式中、XおよびYは、それぞれ独立に低級アルキル
基、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示し、Zは
酸素原子または硫黄原子を示し、mは0または1〜2の
整数を示し、nは0または1を示し、pは2〜5の整数
を示し、n=1の場合はpは2〜4の整数を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフッ素化フェニル
化合物およびそれを有効成分とする殺ダニ剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】殺ダ
ニ剤としては有機リン剤、ピレスロイド剤、スズ剤をは
じめ種々の薬剤が用いられてきた。
【0003】しかしながら現在使用されている殺ダニ剤
の多くは、ダニの抵抗性の発達から効果が弱くなった
り、ダニの天敵となる有益な昆虫にも作用してこれらを
死に至らしめ、かえって有害な昆虫やダニ類を増殖させ
ている。
【0004】従って本発明の目的は、ダニ類に対しての
み活性を示す化合物を提供することおよびこの化合物を
有効成分とする殺ダニ剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
状況を考慮し、ダニ類に対してのみ活性を示す化合物を
見い出すべく鋭意研究を行った結果、特定のフッ素化フ
ェニル化合物が、各種ダニに対して殺ダニ活性、とりわ
け強力なダニ殺卵活性を有することを見い出し本発明を
完成するに至った。
【0006】従って本発明は、一般式
【化2】 [式中、XおよびYは、それぞれ独立に低級アルキル
基、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示し、Zは
酸素原子または硫黄原子を示し、mは0または1〜2の
整数を示し、nは0または1を示し、pは2〜5の整数
を示し、n=1の場合はpは2〜4の整数を示す。]で
示されるフッ素化フェニル化合物を要旨とする。
【0007】また本発明は、上記一般式[I]で示され
るフッ素化フェニル化合物を有効成分とする殺ダニ剤を
要旨とする。
【0008】まず本発明のフッ素化フェニル化合物につ
いて説明する。
【0009】一般式[I]において、XおよびYは、そ
れぞれ独立に低級アルキル基、塩素原子、臭素原子また
はヨウ素原子である。ここに低級アルキル基としては、
炭素数1〜3の直鎖または分枝鎖状のアルキル基を意味
し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基などが挙げられる。
【0010】またZは酸素原子または硫黄原子を示し、
これは、一般式[I]の化合物がオキサゾリル環または
チアゾリル環を有することを意味する。
【0011】またXの数を示すmは0または1〜2の整
数である。ここにmが0とは、Xが置換されていないこ
とを意味する。
【0012】Yの数を示すnは0または1である。ここ
にnが0とは、Yが置換されていないことを意味する。
【0013】F(フッ素)の数を示すpは2〜5の整数
であり、このことは本発明の化合物が多フッ化物である
ことを意味する。但し、n=1の場合はpは2〜4の整
数である。
【0014】本発明のフッ素化フェニル化合物の具体例
を挙げると、実施例化合物に加えて、例えば以下のもの
が挙げられる。
【0015】2−(4−ブロモ−2,3,5,6−テト
ラフルオロフェニル)ベンゾチアゾール 2−(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ベン
ゾチアゾール 2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ベンゾチア
ゾール 2−(2,3,6−トリフルオロフェニル)ベンゾチア
ゾール 2−(3−ブロモ−2,4,5−トリフルオロフェニ
ル)ベンゾチアゾール 2−(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)ベン
ゾチアゾール 4−クロロ−2−(2,3,4,5−テトラフルオロフ
ェニル)ベンゾチアゾール 6−フルオロ−2−(2,3,4,5−テトラフルオロ
フェニル)ベンゾチアゾール 6−クロロ−2−(2,3,4,5−テトラフルオロフ
ェニル)ベンゾチアゾール 6−クロロ−2−(3−クロロ−2,4,5−トリフル
オロフェニル)ベンゾチアゾール 2−(4−ブロモ−2,3,5,6−テトラフルオロフ
ェニル)ベンズオキサゾール 2−(3,4,5,6−テトラフルオロフェニル)ベン
ズオキサゾール 2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ベンズオキ
サゾール 2−(3−ブロモ−2,4,5−トリフルオロフェニ
ル)ベンズオキサゾール つぎに本発明のフッ素化フェニル化合物の製造法を説明
する。本発明のフッ素化フェニル化合物は、種々の方法
により製造されるのが、好ましい製造法を次のように例
示することができる。
【0016】(製造法1)
【化3】 [式中、X、Y、Z、m、nおよびpは前記に同じ] 上式に示すように、本発明の化合物は、アミド誘導体
[II]を脱水閉環させることにより製造され、本反応は
ポリリン酸あるいはオキシ塩化リンなどの脱水剤の存在
下に行われる。反応温度は50℃〜250℃であり、反
応時間は1時間〜48時間である。
【0017】(製造法2)
【化4】 [式中、X、Y、Z、m、nおよびpは前記に同じ] 上式に示すように、本発明の化合物は、エステルあるい
はチオエステル誘導体[III]を脱水閉環させることによ
り製造され、本反応はポリリン酸あるいはオキシ塩化リ
ンなどの脱水剤の存在下に行われる。反応温度は50℃
〜250℃であり、反応時間は1時間〜48時間であ
る。
【0018】(製造法3)
【化5】 [式中、X、Y、Z、m、nおよびpは前記に同じであ
り、Aはカルボキシル基、ハロゲン化カルボニル基、ニ
トリル基を示す。上記ハロゲン化カルボニル基として
は、塩化カルボニル基および臭化カルボニル基が挙げら
れる。] 上式に示すように、本発明の化合物は、アニリン誘導体
[IV]とフッ素置換フェニル誘導体[V]とを縮合閉環
させることにより製造される。本反応はベンゼン、トル
エンあるいはキシレンなどの芳香族炭化水素類、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノールあるいはメトキシ
エタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、
ジオキサンあるいはモノグライムなどのエーテル類など
の溶媒中で行なわれる。酸触媒は適宜用いても良く、そ
の場合は、塩酸、硫酸などの鉱酸類を使用する。反応温
度は50℃〜200℃であり、反応時間は1時間〜72
時間である。
【0019】(製造法4)
【化6】 [式中、X、Y、m、nおよびpは前記に同じ、Zは硫
黄原子を表わす。] 上式に示すように、本発明の化合物(Z:硫黄原子)
は、アミド誘導体[VI]から導かれるチオアミド誘導体
[VII]を閉環させることにより製造される。
【0020】アミド誘導体[VI]のチオアミド誘導体
[VII]への変換反応は0.5〜2当量のローソン試薬を
使用し、通常芳香族炭化水素、(ベンゼン、トルエンあ
るいはキシレンなど)の溶媒中で行なわれる。反応温度
は50℃〜150℃で、反応時間は1時間〜7時間であ
る。
【0021】ベンゾチアゾール誘導体[I]への閉環反
応は、1N−水酸化ナトリウム中、フェロシアン化カリ
ウムを1〜3当量用いて行なわれる。反応温度は0℃〜
80℃で、反応時間は1時間〜48時間である。
【0022】次に本発明の殺ダニ剤について説明する。
【0023】本発明のフッ素化フェニル化合物を殺ダニ
剤の有効成分として使用する場合には、乳剤、粉剤、水
和剤、液剤、マイクロカプセル、エアゾール、油剤、加
熱くん蒸剤などの形態に製剤化することが好ましく、こ
れらの製剤をそのままあるいは希釈剤を加えて使用する
ことができる。
【0024】上記製剤化には、タルク、カオリン、ベン
トナイト、シリカ、ホワイトカーボン、クレー、ケイソ
ウ土、でんぷんなどの固形担体、水、キシレン、トルエ
ン、ジメチルスルオキシド、ジメチルホルムアミド、ア
ルコールなどの希釈剤、乳化剤、分散剤、展着剤などを
用いることができる。
【0025】また他の農薬、例えば殺虫剤、他の殺ダニ
剤、殺菌剤、成長調節剤あるいは外用動物薬などとの混
用および併用が可能である。
【0026】本発明の殺ダニ剤の使用量は、防除対象な
どによって異なるが、植物に寄生するダニ類の防除を目
的として使用する場合には通常10アール当たり有効成
分量で10〜200gが使用され、動物に寄生するダニ
類の場合には、10〜100ppmの濃度で適量を用い
ることによって目的を達成することができる。しかしな
がら、特別の場合には、これらの範囲を超えること、ま
たは下回ることが可能である。
【0027】本発明の殺ダニ剤の適用できるダニとして
は、例えばナミハダニ、ミカンハダニ、ニセナミハダ
ニ、カンザワハダニ、リンゴハダニ、オウトウハダニ、
ミカンサビダニ、チャノホコリダニ、スギノハダニ、ナ
シサビダニ、シクラメンホコリダニ、チャノヒメハダ
ニ、カキヒメハダニ、クローバーハダニ、ブドウサビダ
ニ、ケナガコナダニ、ネダニ、オウシマダニ、マダニな
どである。
【0028】
【実施例】以下に実施例をあげて説明するが、本発明は
これら実施例のみに限定されるものではない。なお 1
−NMRスペクトルは重クロロホルム(CDCl3 )溶
液でテトラメチルシラン(TMS)を内部標準として用
い、JNM−EX270型スペクトロメータ(270M
Hz、日本電子株式会社製)で測定し、δ値はppmで
示した。マススペクトルはQP1000EX型スペクト
ロメータ(島津製作所製)で測定した。融点は未補正で
微量融点測定器(柳本製作所製)で測定した。
【0029】(製造実施例1) 2−(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)−ベ
ンズオキサゾール
【化7】 上記製造法3に従い、o−アミノフェノール1.2g
(11mmol)を乾燥ジメチルフォルムアミド3ml
および乾燥キシレン10mlに溶解し、水冷下本溶液に
2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸クロリド(1
0mmol)のキシレン(5ml)溶液を滴下する。滴
下後加温し、150℃にて20時間撹拌する。反応後、
減圧下キシレンを留去し、残渣に飽和重曹水を加えた
後、酢酸エチル(30ml×2)にて抽出する。無水硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣
を5%イソプロパノール−ペンタン溶液にて濾紙上に洗
い込み、目的物を0.95g(収率:31.8%)得
る。 mp; 138.7−139.6℃(分解) MS(m/Z); 267(M+ ),239,641 H−NMR δ(CDCl3 ); 7.38−7.4
8(2H,m)、7.62−7.65(1H,m)、
7.82−7.96(2H,m)
【0030】(製造実施例2〜6)製造実施例1に準じ
て、m,X,n,Y,Z,pが表1に示す構造の5種の
化合物を製造した。得られた化合物の物性値も表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】(製造実施例7) 2−(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)−5
−クロロ−ベンズオキサゾール
【化8】 上記の製造法1に従い、N−(5−クロロ−2−ヒドロ
キシフェニル)−2,3,4,5−テトラフルオロ安息
香酸アミド1gとポリリン酸15mlを150℃の油浴
上2時間加熱撹拌する。反応後、反応液を氷中に注ぎ、
重曹にて中和後、酢酸エチル(20ml×2)で抽出す
る。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去し、シリカゲルカラムクロマト(SiO2 :20g、
溶出溶媒:クロロホルム:n−ヘキサン=1:6)にて
残渣を精製し、目的物を0.65g(収率:68.9
%)得る。 mp; 120.8−122.0℃(分解) MS(m/Z); 303,301(M+ ),255,
631 H−NMR δ(CDCl3 );7.38−7.42
(1H,dd,J=1.98Hz,8.91Hz)、
7.56(1H,d,J=8.91Hz)、7.80
(1H,d,J=1.98Hz)、7.83−7.93
(1H,m)
【0033】(製造実施例8〜12)製造実施例7に準
じて、m,X,n,Y,Z,pが表2に示す構造の5種
の化合物を製造した。得られた化合物の物性値も表2に
示す。
【0034】
【表2】
【0035】(製造実施例13) 6−ブロモ−2−(2,3,4,5−テトラフルオロフ
ェニル)ベンゾチアゾール
【化9】 後記の参考例1で得られたN−(4−ブロモフェニル)
−2,3,4,5−テトラフルオロチオ安息香酸アミド
6.5g(18mmol)を1N−NaOH22mlと
水250mlに懸濁し室温で1時間撹拌する。フェロシ
アン化カリウム11.85g(36mmol)の水溶液
(50ml)を加え、50℃で24時間撹拌する。クロ
ロホルム(50ml×2)にて抽出し、水洗後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥する。減圧下濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(SiO2 :100g、溶出溶
媒;n−ヘキサン:クロロホルム=7:1)にて精製
し、目的物を1.23g(収率:18.7%)得る。 mp; 142.2−143.6℃(分解) MS(m/Z); 363,361(M+ ),282,
107,631 H−NMR δ(CDCl3 );7.62−7.66
(1H,dd,J=1.98Hz,8.91Hz)、
7.94(1H,d,J=8.91Hz)、8.03−
8.13(2H,m)
【0036】(製造実施例14) 6−メチル−2−(3−クロロ−2,4,5−トリフル
オロフェニル)ベンゾチアゾール
【化10】 後記の参考例2で得られたN−(4−メチルフェニル)
−3−クロロ−2,4,5−トリフルオロチオ安息香酸
アミド(18mmol)を用い、実施例13と同様にし
て目的物を3.89g(収率:69.0%)得る。 mp; 165.4−166.7℃(分解) MS(m/Z); 315,313(M+ ),121,
781 H−NMR δ(CDCl3 ); 2.51(3H,
s)、7.33(1H,brd)、7.70(1H,b
rs)、7.95(1H,d,J=8.58Hz)、
8.14−8.23(1H,m)
【0037】(製造実施例15) 6−メチル−2−(2,3,4,5−テトラフルオロフ
ェニル)ベンゾチアゾール
【化11】 後記の参考例3で得られたN−(4−メチルフェニル)
−2,3,4,5−テトラフルオロチオ安息香酸アミド
(18mmol)を用い、実施例13と同様にして目的
物を1.69g(収率:31.2%)得る。 mp; 156.2−157.1℃(分解) MS(m/Z); 297(M+ ),121,781 H−NMR δ(CDCl3 ); 2.51(3H,
s)、7.32−7.36(1H,dd,J=1.65
Hz,8.25Hz)、7.70(1H,brs)、
7.94(1H,d,J=8.25Hz)、7.99−
8.09(1H,m)
【0038】(参考例1) N−(4−ブロモフェニル)−2,3,4,5−テトラ
フルオロチオ安息香酸アミド
【化12】 N−(4−ブロモフェニル)−2,3,4,5−テトラ
フルオロ安息香酸アミド6.26g(18mmol)を
トルエン(150ml)に溶解し、ローソン試薬6.0
7g(15mmol)を加え、120℃で3時間撹拌す
る。反応後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(SiO2 :150g、溶出溶媒;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=15:1)にて精製し、目的物を
6.50g(収率:99.2%)得る。 MS(m/Z); 360,358(M+ ),325,
193,189,187,157,155,148
【0039】(参考例2) N−(4−メチルフェニル)−3−クロロ−2,4,5
−トリフルオロチオ安息香酸アミド
【化13】 N−(4−メチルフェニル)−3−クロロ−2,4,5
−トリフルオロ安息香酸アミド(18mmol)を用
い、参考例1と同様にして目的物を5.21g(収率:
91.8%)得る。 MS(m/Z); 315,314(M+ ),282,
209,124,91
【0040】(参考例3) N−(4−メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラ
フルオロチオ安息香酸アミド
【化14】 N−(4−メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラ
フルオロチオ安息香酸アミド(18mmol)を用い、
参考例1と同様にして目的物を5.25g(収率:9
7.5%)得る。 MS(m/Z); 299,298(M+ ),266,
193,124
【0041】製剤実施例1(乳剤) 製造実施例10の化合物5重量部(以下、単に部とい
う)をキシレン35部とジメチルホルムアミド55部と
の混合物に溶解しこれにアルキルアリルポリオキシエチ
レン5部を加えて乳剤とする。
【0042】製剤実施例2(水和剤) 製造実施例3の化合物10部にカオリン40部、クレー
35部、ケイソイ土7.5部を混合し、さらにジナフチ
ルメタンスルホン酸ナトリウムとラウリン酸ソーダ
(1:1)を7.5部混合し微粉砕して、水で希釈して
水和剤とする。
【0043】製剤実施例3(粉剤) 製造実施例7の化合物1部、ホワイトカーボン5部、ク
レー60部、タルク34部を混合し粉砕して粉剤とす
る。
【0044】試験例1(ナミハダニに対する効果) 直径9cmのシャーレに水で湿らせたスポンジを入れ、
その上に濾紙を置き、インゲン葉をのせた(リーフディ
スク法)。そのインゲン葉にナミハダニ雌成ダニ20頭
を接種し、24時間後不健全なダニを除去し、産卵を確
認後、供試化合物を直径30cm、高さ60cmの散布
塔で濃度250ppm、薬液付着量4.0mg/cm2
の条件で散布した。48時間後に殺ダニ効果、1週間後
に殺卵効果を判定した。その結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】試験例2(ミカンハダニに対する効果) 直径9cmのシャーレに水で湿らせたスポンジを入れ、
その上に濾紙を置き、リーフパンチで直径20mmの円
形にくりぬいた温州ミカン葉をのせた(リーフディスク
法)。そのミカン葉にミカンハダニ雌成虫10頭を接種
し、24時間後、不健全なダニを除去、産卵を確認後、
供試化合物を直径30cm、高さ60cmの散布塔で濃
度250ppm、薬液付着量4.0mg/cm2 の条件
で散布した。48時間後に殺ダニ効果、1週間後に殺卵
効果を判定した。その結果を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】
【発明の効果】本発明のフッ素化フェニル化合物は優れ
た殺ダニ活性、特にダニ殺卵活性を有する安全な殺ダニ
剤として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳村 潤 静岡県藤枝市源助301番地 科研製薬株式 会社特薬研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、XおよびYは、それぞれ独立に低級アルキル
    基、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示し、Zは
    酸素原子または硫黄原子を示し、mは0または1〜2の
    整数を示し、nは0または1を示し、pは2〜5の整数
    を示し、n=1の場合はpは2〜4の整数を示す。]で
    示されるフッ素化フェニル化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフッ素化フェニル化合物
    を有効成分として含有することを特徴とする殺ダニ剤。
JP32220593A 1993-12-21 1993-12-21 フッ素化フェニル化合物 Withdrawn JPH07179443A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103193568A (zh) * 2013-04-01 2013-07-10 中国科学院上海有机化学研究所 含氟芳烃衍生物的选择性氢化还原方法

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CN103193568A (zh) * 2013-04-01 2013-07-10 中国科学院上海有机化学研究所 含氟芳烃衍生物的选择性氢化还原方法

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