JPH07179169A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

Info

Publication number
JPH07179169A
JPH07179169A JP32647693A JP32647693A JPH07179169A JP H07179169 A JPH07179169 A JP H07179169A JP 32647693 A JP32647693 A JP 32647693A JP 32647693 A JP32647693 A JP 32647693A JP H07179169 A JPH07179169 A JP H07179169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
signal
acceleration
filter processing
acceleration sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32647693A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yamada
山田  信一
Nobuhiko Makino
信彦 牧野
Masaki Ooka
雅樹 大岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP32647693A priority Critical patent/JPH07179169A/ja
Publication of JPH07179169A publication Critical patent/JPH07179169A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/173Eliminating or reducing the effect of unwanted signals, e.g. due to vibrations or electrical noise
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/10Detection or estimation of road conditions
    • B60T2210/14Rough roads, bad roads, gravel roads

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、加速度センサ出力信号か
ら、ノイズ成分変化に追従するようにノイズ成分を除去
することが可能な車両制御装置を提供することにある。 【構成】 車両に設置された加速度センサによって車体
加速度を検出し、この加速度信号を、フィルタリングレ
ベルの異なる複数のフィルタに入力する。各フィルタに
おいてフィルタ処理が行われた出力信号を車両制御に用
いる際に、車両の走行条件等により、どのフィルタリン
グレベルを有するフィルタにおいてノイズ除去を施され
た出力信号を用いるかを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度センサを有して
いる車両における車両制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設置される加速度センサの出力信
号は、各種のノイズ成分を含むこととなるが、特に車両
の悪路走行および車両の制動時、駆動時等の走行条件に
よって、その条件に起因するノイズ成分は変化する。か
かる問題に対処するものとして、従来、特開平2−77
352号公報に開示された装置が知られている。この従
来装置は、加速度センサを用いてアンチスキッド制御を
行うものであるが、その加速度センサの出力を、ノイズ
成分を除去すべくローパスフィルタに与える。そして、
車両が悪路走行中であるかを検出し、悪路走行中であれ
ばローパスフィルタの遮断周波数を、悪路走行によって
生じる車体振動によるノイズを遮断する値に随時切り換
える。すなわち、このように車両走行条件によって変化
するノイズ成分を、フィルタの遮断周波数を切り換える
ことによって除去するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加速度センサ
からの出力信号における、走行路面状態の変化等に伴っ
て変化するノイズ成分を、フィルタの遮断周波数切り換
えによって除去しようとしても、上記ノイズ成分を充分
に除去することは不可能である。なぜなら車両走行条件
に起因するノイズ成分を除去する際に、随時フィルタの
特性を変化させることによって対応すると、ノイズ成分
の変化に対するフィルタ特性の変化に遅れが生じる。よ
って、ノイズ成分の変化の直後は、従来のフィルタ処理
によっては、ノイズを充分に除去することができない。
したがって、このようなフィルタ処理後の加速度信号に
応じて、車両の制御対象の制御を行うと、車両制御に悪
影響を及ぼすという問題がある。
【0004】そこで本発明は、車両の走行条件に応じて
ノイズ成分が変化した場合でも、そのノイズ成分を除去
可能なフィルタ処理を施すことにより、フィルタ処理後
の加速度信号に基づく車両制御を正確に行うことが可能
な車両制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、本発明による車両制御装置は、車両に設置
され、前記車両の加速度を検出する加速度センサと、前
記加速度センサからの出力信号が入力される、異なるフ
ィルタリングレベルを有する複数のフィルタと、前記複
数のフィルタから出力される加速度センサ信号より、車
両の走行条件に応じた所定の加速度信号を選択する選択
手段と、少なくとも前記選択された加速度信号を用い
て、制御対象を制御する制御手段とを有することを特徴
とする。
【0006】
【作用】上記構成による本発明の車両制御装置では、車
両に設置された加速度センサによって、車体の加速度を
検出する。また、加速度センサの出力信号から、車体振
動等によるノイズを除去するべく、異なるフィルタリン
グレベルを有するフィルタを複数設けている。加速度セ
ンサからの出力信号は、上記の各フィルタにおいてフィ
ルタ処理が行われる。各フィルタにおいてフィルタ処理
が行われた出力信号を車両制御に用いる際に、車両の走
行条件等により、どのフィルタリングレベルを有するフ
ィルタにおいてノイズ除去を施された出力信号を用いる
かを選択する。
【0007】これにより、各種のレベルでフィルタリン
グされた出力信号を、あらかじめ用意しておくことがで
きるので、車両の走行条件に応じてノイズ成分が変化し
たとしても、フィルタの選択を切り換えることによりノ
イズ成分が充分に除去された加速度信号を車両制御に用
いることができる。
【0008】
【実施例】以上説明した本発明の構成および作用を一層
明らかにするために、本発明をアンチスキッド制御装置
に適用した場合について以下に説明する。図1は、本発
明を詳述する上において、一実施例となるアンチスキッ
ド制御装置の構成を示す構造図である。図1において、
ブレーキペダル20は、真空ブースタ21を介してマス
ターシリンダ28に連結されている。したがって、ブレ
ーキペダル20を踏むことによりマスタシリンダ28に
油圧が発生し、この油圧は、各車輪(左前輪FL、右前
輪FR、左後輪RL、右後輪RR)に設けられたホイー
ルシリンダ31、32、33、34に供給され、ブレー
キ力が発生する。
【0009】マスタシリンダ28は互いに同じ圧力のブ
レーキ油圧を発生する2つの圧力室(図示せず)を有
し、各圧力室には、それぞれ供給管40、50が接続さ
れている。供給管40は連通管41、42に分岐してい
る。連通管41は電磁弁60aを介して、ホイールシリ
ンダ31に連通するブレーキ管43と接続されている。
同様に、連通管42は、電磁弁60cを介してホイール
シリンダ34に連通するブレーキ管44と接続されてい
る。
【0010】供給管50も供給管40と同様な関係にあ
り、連通管51、52に分岐している。連通管51は、
電磁弁60bを介して、ホイールシリンダ32に連通す
るブレーキ管53と接続されている。同様に、連通管5
3は、電磁弁60dを介して、ホイールシリンダ33に
連通するブレーキ管54と接続されている。また、ホイ
ールシリンダ33、34に接続されるブレーキ管54、
44中には、公知のプロポーショニングバルブ59、4
9が設置されている。このプロポーショニングバルブ5
9、49は後輪RL、RRに供給されるブレーキ油圧を
制御して前後輪FL〜FRの制動力の分配を理想に近づ
けるものである。
【0011】各車輪FL〜RRには、電磁ピックアップ
式等の車輪速度センサ71、72、73、74が設置さ
れ、電子制御回路101内に設置される中央処理装置E
CU100にその信号が入力される。また、例えば、車
両に歪みゲージ型加速度センサ1が設置され、中央処理
装置ECUにそれからの信号が入力される。中央処理装
置ECU100は、入力された各車輪FR〜RRの車輪
速度に基づいてホイールシリンダ31〜34のブレーキ
油圧を制御すべく、電磁弁60a〜60dに対して駆動
信号を出す。
【0012】電磁弁60a、60b、60c、60dは
3ポート3位置型の電磁弁で図1のA位置においては、
連通管41、42、51、52とブレーキ管43、4
4、53、54とをそれぞれ連通し、B位置において
は、連通管41、42、51、52、ブレーキ管43、
44、53、54、枝管47、48、57、58間を全
て遮断する。また、C位置においては、ブレーキ管4
3、44、53、54と、枝管47、48、57、58
とをそれぞれ連通する。
【0013】枝管47、48はともに排出管81に接続
され、枝管57、58はともに排出管91に接続され
る。これら排出管81、91は、それぞれリザーバ93
a、93bに接続されている。リザーバ93a、93b
は、各電磁弁60a〜60dがC位置のとき、各ホイー
ルシリンダ31〜34から排出されるブレーキ液を、一
時的に蓄えるものである。このため、電磁弁60a〜6
0dでは、A位置においては、ホイールシリンダ31〜
34のブレーキ油圧を増圧し、B位置においては、その
ブレーキ油圧を保持し、C位置においては、そのブレー
キ油圧を減圧することができる。
【0014】ポンプ90a、90bは、リザーバ93
a、93bに蓄積されたブレーキ液を汲み上げてマスタ
シリンダ28側に還流させる。また、チェック弁97
a、97b、98a、98bは、リザーバ93a、93
bから汲み上げられたブレーキ液が、再びリザーバ93
a、93b側に逆流するのを防ぐためのものである。な
お、ストップスイッチ10は、運転者がブレーキペダル
20を踏んでいるか否かを検出するものである。
【0015】上記のように構成されるアンチスキッド制
御装置において、その電子制御回路101は、図2に示
すごとき回路構成である。ここで、波形整形増幅回路6
1、62、63、64は各回転速度センサ71、72、
73、74の信号をECU100による処理に適した形
のパルス信号とし、加速度センサ1は、その出力電圧は
アナログ/デジタル変換回路65に与えられ、デジタル
値に変換された後、不要成分を除去するためのデジタル
フィルタ処理がECU100内において行われる。
【0016】加速度センサ1は、車両制動時に車体減速
度を検知するためのものであり、その出力は、アナログ
/デジタル変換回路65にてデジタル値に変換された
後、ECU100内に送信される。ECU100内で
は、この信号に基づいて車体減速度が演算され、推定車
体速度が算出される。この推定車体速度を基準に車輪の
スリップ状態を判断し、ブレーキ液圧を制御する制御信
号を各駆動回路82、83、84、85、86、87に
送信する。
【0017】駆動回路82、83、84、85、86、
87はそれぞれECU100からの制御信号に応じた出
力をするものであり、これらのうち、アクチュエータ駆
動回路82、83、84、85は各アクチュエータ82
a、83a、84a、85aの3位置弁を駆動し、メイ
ンリレー駆動回路86は、常開接点88を持つメインリ
レー30のコイル96に通電し、常開接点88をオンさ
せる。インジケータランプ駆動回路88はインジケータ
ランプ89を点灯させる。
【0018】以上のように構成されたアンチスキッド制
御装置において、図3に、本発明による機能を説明する
ための機能ブロック図を示す。加速度センサ1にて検出
される車両の加速度信号は、アナログ/デジタル変換回
路65に入力され、デジタル信号に変換される。このデ
ジタル信号は、第1のフィルタ処理部120および第2
のフィルタ処理部130とのそれぞれのローパスフィル
タに入力され、それぞれからの出力結果に左右されるこ
となく独立にフィルタ処理部が施された後、アンチスキ
ッド制御に採用される。
【0019】ここで、第1のフィルタ処理部120のカ
ットオフ周波数には、第2のフィルタ処理部130にて
カットオフされる周波数よりも高い周波数が選択され
る。すなわち、第1のフィルタ処理部のカットオフ周波
数は、車両の通常走行状態において発生が見込まれる低
レベルのノイズ信号を除去できるように設定する。ま
た、第2フィルタ処理部130のカットオフ周波数は、
悪路走行による車体振動およびアンチスキッド制御によ
る脈動等によって生ずる高レベルのノイズ信号まで除去
できるように設定する。
【0020】このような、第1および第2のフィルタ処
理部120、130の具体的な例を挙げる。第1のフィ
ルタ処理部120は、サンプリング周期毎に加速度信号
をデジタル信号として入力し、数1に示すように、時間
的に連続するY個のデジタル量を単純平均する。ここ
で、αはアナログ/デジタル変換回路65からのデジタ
ル量であり、添字nはサンプリング時間を示し、F1は
第1フィルタ処理部にてフィルタ処理を施された後の出
力値を示す。
【0021】
【数1】F1={αn +αn+1 +αn+2 +・・・+αn+
Y }/Y 第1のフィルタ処理部120では、もっとも古いデジタ
ル量を捨て、最も新しいデジタル量を加え、サンプリン
グ周期毎に数1の演算を繰り返し行う。また第2のフィ
ルタ処理部130においては、アナログ/デジタル変換
回路65からのデジタル量αのうち、時間的に連続する
Z個のデジタル量を数2に示すように単純平均すること
によってフィルタ処理する。この時、デジタル量個数Z
は、第1のフィルタ処理部120におけるデジタル量個
数Yよりも大きな値、例えばデジタル量個数Zはデジタ
ル量個数Yの2倍または3倍の値を選択する。ここで、
αおよびnは数1と同様であり、F2は第2フィルタ処
理部130の出力値である。
【0022】
【数2】F2={αn +αn+1 +αn+2 +・・+αn+Y
+・・+αn+Z }/Z 以上のように単純平均するサンプル数を変えることによ
り、各フィルタのカットオフ周波数を変更することがで
きる。上述した第1および第2フィルタ処理部120、
130の処理演算は、入力されたデジタル量αを単純平
均することによってフィルタ処理を行っているが、これ
に限られるものではなく、例えば、公知であるデジタル
バターワース式フィルタまたは回帰式フィルタ等におい
て、異なったカットオフ周波数を選択して、フィルタ処
理を行ってもよい。
【0023】次に、このように構成されたアンチスキッ
ド制御装置の、処理および動作を説明する。イグニッシ
ョンスイッチ70がオンされると、電源回路75による
定電圧がECU100等に印加され、図4のフローチャ
ートに示すステップ100から処理を実行する。ステッ
プ110において、車体に設置された加速度センサ1に
より、車両の加速度信号が算出される。また、ステップ
120では、車輪速度センサ71、72、73、74に
て車輪速度信号が算出される。この加速度信号および車
輪速度信号に対して、ステップ130においてフィルタ
処理が施される。ステップ130におけるフィルタ処理
では、ステップ110にて算出される加速度信号を、後
述するステップ140にて行われるフィルタ処理のカッ
トオフ周波数と比較して、カットオフ周波数が高周波数
に設定されたフィルタにてフィルタ処理を行う。ステッ
プ140におけるフィルタ処理では、ステップ110に
て算出される加速度信号を、ステップ130にて行われ
るフィルタ処理のカットオフ周波数と比較して、カット
オフ周波数が低周波数に設定されたフィルタにてフィル
タ処理を行う。このようにフィルタ処理を行う理由は、
ステップ130にて行われるフィルタ処理を無意味なも
のとしないためである。
【0024】また、ステップ130およびステップ14
0にてフィルタ処理を施された加速度信号のデジタル量
F1、F2はそれぞれのステップで記憶保持される。ス
テップ160では、現在の車両の走行路面状況を判断す
るために、それぞれ記憶保持されていた加速度信号のデ
ジタル量F1,F2が比較される。すなわち、図5の路
面状態検出を表すブロック図に示すように、ステップ1
60において、ステップ130にてフィルタ処理を施さ
れたデジタル量F1とステップ140にてフィルタ処理
を施されたデジタル量F2との差が所定値以上か否かを
判定する。ここで各フィルタのカットオフレベルによっ
て、一つのデジタル量の出力値に所定の差が出るという
ことは、カットオフ周波数が高周波数に設定されている
低レベルのフィルタ処理では除去できないノイズが、カ
ットオフ周波数が低周波数に設定されている高レベルの
フィルタ処理では除去されるためである。このようにデ
ジタル量に所定の差が有る場合には、ステップ170に
進む。ステップ170では、デジタル量F1とF2とに
所定の差が有る場合は、車両の悪路走行中であると判断
し、また、ステップ160において、各フィルタからの
デジタル量F1、F2が所定差を有していない場合に
は、ステップ180に進み、この場合は、車両が車体振
動によるノイズ成分発生が少ない通常路を走行している
と判断し、後述する車体速度演算およびアンチスキッド
制御にこの様な路面状況の判断を採用する。
【0025】また、車両に制動力が加えられているとき
には、フィルタレベルの高いステップ140にてフィル
タ処理が施されたデジタル量F2を選択して、車体減速
度を算出し、この車体減速度から車両走行路面の定常的
な路面摩擦係数を推定し、後述する車体速度演算および
アンチスキッド制御に採用することもできる。ステップ
190では、車両に制動力を加えるべくブレーキペダル
20が押圧されていいる状態であるかどうかをストップ
スイッチ10の検出信号から判断する。ここでブレーキ
ペダル20が押圧されていない状態であればステップ2
10に進み、ブレーキ液の脈動によるセンサ出力への悪
影響は少ないとして、ステップ130にてフィルタ処理
が施されたデジタル量F1を選択する。また、ステップ
190にて、車両に制動力を加えるべくブレーキペダル
20が押圧されている時は、ステップ200に進み、ア
ンチスキッド制御が開始されているかを判断する。ここ
で、アンチスキッド制御開始以前は、加速度信号による
アンチスキッド制御の応答性を向上させるために、ステ
ップ130にて低レベルのフィルタ処理が施されたデジ
タル量F1を選択する。ステップ200において、アン
チスキッド制御開始以後であったならば、アンチスキッ
ド制御を駆動するための油圧による脈動等が、加速度セ
ンサにノイズ信号として受信されることが予想される。
そこで、ステップ220に進み、加速度信号は、フィル
タレベルの高いステップ140によってフィルタ処理さ
れたデジタル量F2を選択する。
【0026】さらに、ステップ130、140において
フィルタ処理を施されたデジタル量F1、F2は、ステ
ップ230において、加速度センサの定常的な出力を検
知する加速度センサ異常検出回路では、ステップ140
にてフィルタ処理を施されたデジタル量F2を選択す
る。というのは、このステップ230では、悪路は言う
までもなく、正常路において路面から伝達される振動を
遮断するため、ステップ140においてフィルタ処理を
施されたデジタル量を選択する。このように、ステップ
140においてフィルタ処理を施されたデジタル量F2
を用いて検出される加速度センサの異常の情報は、後述
する車体速度演算およびアンチスキッド制御に用いられ
る。
【0027】このように選択される、ステップ130、
140においてフィルタ処理を施されたデジタル量F
1、F2を用いて、ステップ240で、後述するアンチ
スキッド制御に採用される車体速度等を演算する。ステ
ップ250では、以上のように判断された車体速度等を
用いてアンチスキッド制御内容を決定する。このアンチ
スキッド制御に基づいて、ステップ260にて、路面と
車輪との間の摩擦結合を確保するべくアクチュエータを
駆動し、ブレーキ液圧を制御する。
【0028】以上のように、加速度センサからの加速度
信号を、それぞれの目的に合わせて、最初からフィルタ
を用意しておくことによって、ノイズ成分の変化に追従
して随時ノイズ除去がなされている加速度センサ出力信
号を車両制御に採用することが可能である。したがっ
て、このような加速度センサ出力信号を車両制御に採用
することによって、車両制御を正確に行うことができ
る。
【0029】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、以下のように種々変形可能である。例えば、上
記実施例では、加速度センサのノイズを除去する、異な
るフィルタリングレベルを持つフィルタを2つ用いてい
たが、フィルタリングレベルがそれぞれ異なる3つ、ま
たは4つ以上のフィルタを用いてもよい。
【0030】また、図4において説明したフローチャー
トのステップ130およびステップ140では、直列に
フィルタ処理を行ったが、図6に示すように、加速度セ
ンサからの加速度信号を、ステップ130、ステップ1
40にて独立にフィルタ処理してもよい。さらに、図4
のステップ160において、第1のフィルタ処理を施さ
れたデジタル量F1と第2のフィルタ処理を施されたデ
ジタル量F2との差が所定値以上か否かを判定し、車両
が悪路走行中か、通常路走行中かを判定していた。しか
し、この場合、悪路走行中には加速度信号にノイズ成分
が多く含まれると判断して、フィルタリングレベルの高
い第1のフィルタ部120においてフィルタ処理を施さ
れたデジタル量F1を選択し、車体速度演算等に用いる
ようにする。また、通常路走行中には加速度信号にはノ
イズ成分は余り含まれていないと判断し、フィルタリン
グレベルの低い第2のフィルタ部130においてフィル
タ処理されたデジタル量F2を選択し、車体速度演算等
に用いるようにしてもよい。
【0031】以上詳述した実施例では、本発明をアンチ
スキッド制御装置に適用した例を採用したが、これに限
られるものではなく、トラクションコントロール制御、
さらには、車両の足まわり制御等にも採用することが可
能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、ノイズ成分変化に追
従して随時ノイズ除去がなされている加速度センサ出力
信号を車両制御に採用することによって車両制御を正確
に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、アンチスキッド制御装置の構成
を表す構成図である。
【図2】本発明による、アンチスキッド制御装置の電子
制御回路を表す回路図である。
【図3】本発明による、アンチスキッド制御装置の機能
を表す機能ブロック図である。
【図4】本発明による、アンチスキッド制御装置の動作
を表すフローチャートである。
【図5】フィルタを用いて路面検出を行う際の機能ブロ
ック図である。
【図6】本発明の他の実施例を表すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 加速度センサ 120 第1のフィルタ処理回路 130 第2のフィルタ処理回路 100 中央処理装置ECU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設置され、前記車両の加速度を検
    出する加速度センサと、 前記加速度センサからの出力信号が入力される、異なる
    フィルタリングレベルを有する複数のフィルタと、 前記複数のフィルタから出力される加速度センサ信号よ
    り、車両の走行条件に応じた所定の加速度信号を選択す
    る選択手段と、 少なくとも前記選択された加速度信号を用いて、制御対
    象を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする車両制御装置。
JP32647693A 1993-12-24 1993-12-24 車両制御装置 Pending JPH07179169A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32647693A JPH07179169A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 車両制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32647693A JPH07179169A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 車両制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07179169A true JPH07179169A (ja) 1995-07-18

Family

ID=18188242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32647693A Pending JPH07179169A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 車両制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07179169A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155869A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Jtekt Corp 加速度演算装置および電気式動力舵取装置
JP2011207462A (ja) * 2009-08-18 2011-10-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2013028257A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Honda Motor Co Ltd 制動力制御装置
US8775040B2 (en) 2009-08-18 2014-07-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle control system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155869A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Jtekt Corp 加速度演算装置および電気式動力舵取装置
WO2008081776A1 (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Jtekt Corporation 加速度演算装置および電気式動力舵取装置
JP2011207462A (ja) * 2009-08-18 2011-10-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2014024547A (ja) * 2009-08-18 2014-02-06 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
US8775040B2 (en) 2009-08-18 2014-07-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle control system
JP2013028257A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Honda Motor Co Ltd 制動力制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0920223A (ja) 路面状態識別装置
JP2001287634A (ja) 路面状態識別装置
JP2591050B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP2000190836A (ja) 摩擦係数ピ―ク推定装置、及び該推定装置を備えたアンチスキッド制御装置
JP3830326B2 (ja) ブレーキ制御装置
JPH092232A (ja) 液圧制御装置
JPH0789428A (ja) アンチスキッド制御装置
JPH0986377A (ja) 液圧制御装置
US6246946B1 (en) Automotive brake control system with skid control unit
JPH07179169A (ja) 車両制御装置
JPH09142281A (ja) アンチロックブレーキ制御装置
JPH07237539A (ja) アンチスキッド制御装置
JPH10329693A (ja) アンチスキッドブレーキ制御装置
JP3589678B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3887852B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP3456012B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3768546B2 (ja) 走行状態判定装置
JP3585651B2 (ja) 車両のアンチロックブレーキ制御装置
JP2811749B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JPH0672308A (ja) アンチロック制御装置
JPH08175368A (ja) アンチスキッド制御装置
JP3473072B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3204519B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JP2002356158A (ja) 車輌用制動制御装置
JPH0769198A (ja) アンチロックブレーキ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420