JPH07178635A - 軸受具装着装置およびその装着方法 - Google Patents

軸受具装着装置およびその装着方法

Info

Publication number
JPH07178635A
JPH07178635A JP32535593A JP32535593A JPH07178635A JP H07178635 A JPH07178635 A JP H07178635A JP 32535593 A JP32535593 A JP 32535593A JP 32535593 A JP32535593 A JP 32535593A JP H07178635 A JPH07178635 A JP H07178635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
housing
adhesive
peripheral wall
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32535593A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Yamada
勝哉 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP32535593A priority Critical patent/JPH07178635A/ja
Publication of JPH07178635A publication Critical patent/JPH07178635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】間座を挟んで一対の軸受部を有する軸受具の、
軸受部のみをハウジングの内周壁に接着し、間座に対す
る接着剤の付着を確実に阻止して、軸受具の動作信頼性
の向上を得られる軸受具装着装置およびその装着方法を
提供する。 【構成】軸受具1を保持し、かつ回転する軸受回転機構
10と、保持される軸受具の一方の軸受部4に対してハ
ウジング7内周壁を挿嵌するチャック14と、ハウジン
グの軸受具に対する挿嵌位置を必要に応じて規制するス
トッパピン11と、軸受具の他方の軸受部5に接着剤を
塗布し、かつ一方の軸受部に挿嵌するハウジング内周壁
部分に接着剤を塗布するニードル13とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばハードディス
ク装置を構成するスイングアームとユニット軸受との接
着固定をなす軸受具装着装置およびその装着方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえばハードディスク装置を構成する
スイングアームには、回動中心として軸受具であるユニ
ット軸受が設けられる。図3に示すように、上記ユニッ
ト軸受1は、軸心に沿ってピボットシャフト2があり、
このシャフト2に間座3を介在して一対の軸受部4,5
が嵌着される。すなわち、各軸受部4,5は、いわゆる
玉軸受と呼ばれていて、内輪部aがピボットシャフト2
に嵌着され、外輪部bが後述するように、ここではスイ
ングアームのハウジングに挿嵌される。
【0003】このようなユニット軸受1に対するスイン
グアームのハウジングの装着が、単なる挿嵌だけである
と、長期の使用に亘ってスイングアームの位置ずれが生
じる虞れがあるので、予め互いの挿嵌部分に接着剤を塗
布したうえで挿嵌をなし、製品の状態として接着固定し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの接着作業上の
問題は、上記ユニット軸受(軸受具)1が特異な形状構
造をなしていることにある。すなわち、上記ユニット軸
受1を構成する一対の軸受部4,5の直径と比較して、
これらの間に介在する間座3の直径は小さい。したがっ
て、この軸受をハウジングに挿嵌した状態で、間座周面
とハウジング内周壁とはわずかな隙間が形成される。
【0005】軸受部4,5とハウジングとを接着する接
着剤は、これら軸受部とハウジングとの接合面にのみ止
まるべきであって、間座との隙間にまで侵入してはなら
ない。この部分への接着剤の侵入はユニット軸受1内部
への接着剤の浸透となって、スイングアームの回転トル
クの増大化と、円滑な動作が阻害される結果となる。
【0006】図15(A)は、当初考慮された接着手段
である。左図は接着前の状態、右図は接着完了の状態を
示す。(以下、同じ)この場合、保持手段Sに保持され
る軸受具1の一方の軸受部5(図において下部側)のみ
に接着剤を塗布する。そして、軸受具1の上部側に図示
しない挿嵌手段に保持するスイングアーム6のハウジン
グ7を対向させ、かつハウジングを挿嵌する。
【0007】挿嵌接着後の状態では、ハウジング7の下
部部分のみが軸受具1に対して接着されて、他方の軸受
部4とハウジング7上部部分は単に挿嵌されただけの状
態である。したがって、軸受具1とハウジング7との組
み付け剛性が不足する虞れがある。
【0008】同図(B)は、軸受具1の両方の軸受部
4,5に接着剤を塗布した後、ハウジング7を挿嵌した
場合を示す。ハウジング7を挿嵌した状態で、両方の軸
受部4,5に塗布されてた接着剤が間座3の周面に付着
してしまう。
【0009】この間座3の周面に付着する接着剤につい
ては上述のような不具合となるので、この種の接着作業
は認められない。同図(C)に示すように、上部側の軸
受部4のみに接着剤を塗布して、ハウジング7を挿嵌す
る手段も考えられる。
【0010】このときは、はじめに挿嵌されるハウジン
グ7端部、すなわちハウジング下端部が上部側軸受部4
に塗布された接着剤一部を間座3を介して下部側軸受部
5に移行させてしまう。したがって、間座3周面に接着
剤が付着し易く、同様の不具合がある。
【0011】別の問題として、軸受具1とハウジング7
との接着固定をなした後、これらを次工程に移行する。
このとき、軸受具1を保持手段から取り外すのだが、接
着固定をなした直後であると接着剤が充分硬化しておら
ず、互いの位置ずれが生じてしまう。
【0012】そこで、これらのワークを取り外す際には
専用の位置決め用治具を用意し、この治具に確実にセッ
トしてから取り外す必要がある。上記位置決め用の治具
は、構成が複雑であり高価であるので、不要とするのが
理想である。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その第1の目的とするところは、間座を
挟んで一対の軸受部を有する軸受具の、上記軸受部のみ
をハウジングの内周壁に接着し、間座に対する接着剤の
付着を確実に阻止して、軸受具の動作信頼性の向上を得
られる軸受具装着装置およびその装着方法を提供するこ
とにある。
【0014】第2の目的とするところは、軸受具とハウ
ジングとの挿嵌接着の後、比較的速やかにこれらを次工
程に移行できるようにして、作業性の向上を図れる軸受
具装着装置およびその装着方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような第1の目的を
満足するため本発明の軸受具装着装置は、間座を挟んで
一対の軸受部を有する軸受具の、上記軸受部のみをハウ
ジングの内周壁に接着固定する軸受具装着装置におい
て、上記軸受具を保持し、かつ回転する軸受具保持手段
と、この軸受具保持手段に保持される軸受具の軸受部に
対してハウジング内周壁を挿嵌するハウジング挿嵌手段
と、上記軸受具保持手段に突没自在に設けられ、ハウジ
ング挿嵌手段に保持されたハウジングの軸受具に対する
挿嵌位置を必要に応じて規制するストッパ体と、上記軸
受具の一方の軸受部に接着剤を塗布し、かつ他方の軸受
部に挿嵌する上記ハウジング内周壁部分に接着剤を塗布
する接着剤塗布手段とを具備したことを特徴とする。
【0016】また上記軸受具保持手段は、上記接着剤塗
布手段が軸受具の一方の軸受部に接着剤を塗布する際、
軸受具の軸方向を接着剤塗布手段の軸方向とはほぼ直交
する方向に姿勢変更し、かつストッパ体に挿嵌位置を規
制されたハウジングの内周壁部分に接着剤を塗布する
際、接着剤塗布手段の軸方向とは傾斜した方向に姿勢変
更する。
【0017】第1の目的を満足するため本発明の軸受具
装着方法は、軸受具の一方の軸受部周面に接着剤を塗布
する工程と、この軸受具の接着剤が塗布されていない他
方の軸受部に、ハウジング内周壁を軸方向のほぼ半分だ
け挿嵌して、残りの半分は軸受具から突出させる工程
と、このハウジングの軸受具から突出する内周壁部分に
接着剤を塗布する工程と、上記ハウジングの突出部分を
押し込んで、ハウジングと軸受具との端面を揃えるよう
挿嵌する工程とからなる。
【0018】第2の目的を満足するため本発明の軸受具
装着装置は、上記軸受具を保持し、かつ回転する軸受具
保持手段と、この軸受具保持手段に保持される軸受具の
軸受部に対してハウジング内周壁を挿嵌するハウジング
挿嵌手段と、上記軸受具保持手段に突没自在に設けら
れ、ハウジング挿嵌手段に保持されたハウジングの軸受
具に対する挿嵌位置を必要に応じて規制するストッパ体
と、上記軸受具の一方の軸受部に接着剤を塗布し、かつ
他方の軸受部に挿嵌する上記ハウジング内周壁部分に接
着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着嵌合した軸受具
とハウジングとの端面から食み出している接着剤に接着
剤硬化光線を照射する照射手段とを具備したことを特徴
とする。
【0019】第2の目的を満足するため本発明の軸受具
装着方法は、軸受具の一方の軸受部周面に接着剤を塗布
する工程と、この軸受具の接着剤が塗布されていない他
方の軸受部に、ハウジング内周壁を軸方向のほぼ半分だ
け挿嵌して、残りの半分は軸受具から突出させる工程
と、このハウジングの軸受具から突出する内周壁部分に
接着剤を塗布する工程と、上記ハウジングの突出部分を
押し込んで、ハウジングと軸受具との端面を揃えるよう
挿嵌する工程と、接着嵌合した軸受具とハウジングとの
両端面からはみ出している接着剤に接着剤硬化光線を照
射する工程とからなる。
【0020】
【作用】このような構成および方法によれば、間座への
接着剤の付着および侵入を確実に阻止して、正確な接着
固定をなすとともに、接着剤の早急な硬化による次工程
への移行が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1は、後述する手段で、ユニット軸受であ
る軸受具1をたとえばスイングアーム6のハウジング7
に挿嵌固定した完成状態のワークを示す。
【0022】上記軸受具1は、先に説明したように、軸
方向に一対の軸受部4,5があり、これらの間には間座
3が介在する。そして、各軸受部4,5の外周面とハウ
ジング7内周壁とが接着剤Bを用いて接着固定され、間
座3には少しの接着剤の付着がない。
【0023】接着剤塗布の基本的な考え方として、図2
に示すように、軸受具1を固定保持した状態で、スイン
グアーム6を移動して挿嵌する。このとき、挿嵌先側に
ある一方の軸受部5の外周面に接着剤Bを塗布し、ハウ
ジング7の挿嵌元側である他方の軸受部4に対向する内
周壁部分に接着剤Bを塗布する。
【0024】このような塗布状態の上で、ハウジング7
を軸受具1に挿嵌すれば、図1に示すように、両方の軸
受部4,5とハウジング7内周壁部分との接着固定がな
されることになる。
【0025】以下、実際の装着手段を順に説明する。図
4に示すように、軸受具1のピボットシャフト2を軸受
具保持手段を構成する軸受回転機構10に吸着保持す
る。このとき軸受回転機構は、軸方向を垂直に向けてお
り、この上端部に軸受具を吸着保持することになる。
【0026】上記軸受回転機構10には、ストッパ体で
あるストッパピン11が突没自在に設けられていて、こ
のときは没入状態にある。また軸受回転機構10には、
図示しない軸受傾斜機構が連結されていて、軸受具1を
吸着保持した軸受回転機構をほぼ水平方向に倒す。
【0027】図5に示すように、軸方向がほぼ水平にな
った軸受具1の、挿嵌先側の軸受部5に接着剤塗布手段
を構成するシリンジ12に取付けられたニードル13の
先端部が対向する。そして、回転機構10を作動して軸
受具1を回転駆動し、かつシリンジ12に高圧空気を供
給し、ここに充填される接着剤Bをニードル13から供
出する。
【0028】接着剤Bは、一方の軸受部である嵌挿先側
の軸受部5周面に塗布される。所定量の接着剤塗布が終
了したら、シリンジ12を上昇移動し、かつ軸受傾斜機
構を駆動して、軸受回転機構10を元の垂直状態に戻
す。
【0029】図6に示すように、回転機構10に設けら
れるストッパピン11を必要量突出させる。このストッ
パピン11は、軸受具1に当接しない程度の極く近傍
に、軸受具に沿って突出する。ストッパピン11の突出
端位置は、他方の軸受部である挿嵌元側の間座3とほぼ
等しい。
【0030】一方、ハウジング挿嵌手段であるチャック
14がスイングアーム6を把持して、このハウジング7
部分を上記軸受具1に対向させる。そして、チャック1
4は降下して、ハウジング7を軸受具1に嵌挿する。
【0031】図7に示すように、チャック14に把持さ
れるスイングアーム6は、その嵌挿先側の内周壁部分が
嵌挿元側の軸受部4に嵌挿したところでストッパピン1
1に衝止され、それ以上の嵌挿が規制される。
【0032】チャック14はハウジング7から離間し
て、これを解放する。ついで、傾斜機構が作動して回転
機構10を所定角度(15°〜30°)傾斜させる。ス
トッパピン11は突出状態を保持し、そのため軸受具1
の一方の軸受部4にハウジング7内周壁一部が嵌挿した
状態を保持する。
【0033】図8に示すように、再び上記シリンジ12
を降下して、ニードル13先端部を傾斜状態のハウジン
グ7内に挿入する。そして、回転機構10を駆動して、
軸受具1とスイングアーム6を回転駆動し、かつニード
ル13先端部から接着剤を供出する。
【0034】図9に示すように、軸受具1とスイングア
ーム6の回転が継続し、軸受具1から突出するハウジン
グ7内周壁部分に接着剤Bが供出され塗布される。必要
量の塗布がなされたら、再びシリンジ12を上昇移動す
る。
【0035】図10に示すように、軸受回転機構10を
水平に倒し、先に説明したチャック14(ここでは図示
しない)でハウジング7を把持した上、軸受具1側に押
し込む。
【0036】その結果、先に図1で説明したように、塗
布された嵌挿先側軸受部5の接着剤Bが対向するハウジ
ング7内周壁部分との接着固定をなし、後から塗布され
たハウジング7内周壁の嵌挿元側部分に塗布された接着
剤Bが対向する他方の軸受部4との接着固定をなす。
【0037】しかも、接着剤B,Bの塗布位置の選択か
ら、各軸受部4,5相互間に介在される間座3の周面に
接着剤が付着することがなく、したがって、軸受具1内
部への接着剤侵入がないので、回転抵抗の増大等の不具
合発生を阻止する。
【0038】つぎに図11に示すように、水平姿勢を保
持し、かつ回転駆動される接着嵌合した軸受具1とハウ
ジング7との両端面に、照射手段である紫外線照射ノズ
ル15,15を対向し、接着剤硬化光線である紫外線を
照射する。
【0039】すなわち、軸受具1とハウジング7との両
端面から食み出している接着剤Bに対する紫外線の照射
がなされる。接着剤Bは早急に硬化して、軸受具1とハ
ウジング7は強固な固定がなされる。
【0040】必要量の照射が終了したら、回転機構10
を再び垂直に立て、ここから一体化した軸受具1とスイ
ングアーム7とを取り外して次工程に移行する。互いの
接着固定が充分であるから、作業終了直後の取り外しで
あっても位置ずれがなく、何らの支障も生じない。
【0041】なお、上記実施例においては、先に軸受具
1の一方の軸受部5に接着剤Bを塗布してから、ハウジ
ング7一部を挿嵌し、ついでハウジングに接着剤を塗布
したが、このような作業工程に限定されるものではな
い。
【0042】すなわち、はじめ軸受具1にハウジング7
一部を挿嵌し、それぞれの挿嵌部分から突出するハウジ
ング内周壁部分に接着剤を塗布し、つぎに軸受部5周面
に接着剤を塗布するようにしてもよい。
【0043】あるいは、先にハウジング7の必要部位に
接着剤を塗布してから軸受具1の一部に挿嵌し、ついで
軸受部5に接着剤を塗布するようにしてもよい。いずれ
にしても、ワークである軸受具1とハウジング7の形状
構造と、生産性の点から最適な手段が選択されることと
なる。
【0044】なお、紫外線を照射するにあたって、嵌着
状態にある軸受具1とハウジング7端面から食み出して
いる接着剤の量が少ない場合など、必要に応じて接着剤
を補充しなければならない。
【0045】図12に、その接着剤補充手段の一例を示
す。先に図7に示したような、ストッパピン11による
ハウジング7の挿入規制状態に戻し、回転機構10を垂
直に立てる。そして、ニードル13をハウジング7内周
壁に対向して接着剤Bを供出し、かつ回転機構10を駆
動して軸受具1とハウジング7を回転する。
【0046】図13に示すように、接着剤Bはハウジン
グ7の端面に塗布される。そして、図8に示す工程に続
く。最後に紫外線を照射する段階では、接着剤は充分に
盛られた状態となって、確実な効果が保証される。
【0047】図14に、接着剤補充手段の他の例を示
す。先に図10に示したような、軸受具1にハウジング
7を接着した状態から、回転機構10を一旦垂直方向に
戻す。そして、ニードル13先端部を軸受具1とハウジ
ング7との端面部分に対向し、接着剤を供出するととも
に回転駆動する。このような手段でも、接着剤を端面か
ら食み出した状態を作ることができ、ついで図11に示
すような工程に移ればよい。
【0048】また上記実施例においては、一方の軸受部
5に接着剤Bを塗布するとき軸受具1を水平にして回転
したが、これに限定されるものではなく、軸受具1の軸
線とニードル13の軸線とが所定角度(約60°)以上
傾いた状態にすれば、接着剤の塗布に支障がない。
【0049】さらに、上記実施例ではハウジング7の内
周壁に接着剤を塗布するとき、軸受具1とともにハウジ
ングを傾斜させたが、ニードル13とハウジング7とが
干渉しないことを前提として、ニードル側を傾斜させて
接着剤の供出をなすようにしてもよい。すなわち、先に
説明した軸受傾斜機構は、軸受具の軸線とニードルの軸
線とを相対的に傾ける機構であればよい。
【0050】さらに、上記実施例では図3に湿したよう
な間座3を挟んで一対の軸受部4,5を有する軸受具1
と、ハウジング7とを接着固定する例を示したが、これ
に限定されるものではなく、図16に示すような軸受具
1Aを対象としてもよい。
【0051】この軸受具1Aは、一対の軸受部4a,5
aの外輪部bを外筒20で覆った構成で、これを接着固
定するには間座に接着剤が付かないので、この実施例に
よる接着剤塗布方法以外の塗布手段を採用してもよい。
すなわち、接着剤を軸受具1Aの外筒20もしくはハウ
ジング7の内周壁のどちらか一方に塗布することとな
る。
【0052】以上述べたいずれの塗布方法によっても、
軸受具とハウジングとの両端面から食み出している接着
剤に接着剤硬化光線を照射することにより、比較的速や
かに次工程に移行することができる。
【0053】接着剤を軸受具またはハウジングにいずれ
か一方に塗布した場合は、接着剤硬化光線を接着剤が食
み出す側の一方向から照射してもよい。さらにまた、上
記実施例においては、軸受具1としてニードル軸受を説
明し、ハウジング7としてスイングアーム6を説明した
が、本発明の要旨を越えない範囲内で種々の構成を採用
することができ、同様の効果を得られる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明は、軸受具
の一方の軸受部周面に接着剤を塗布し、他方の軸受部
に、ハウジング内周壁一部を挿嵌して、残りの突出部分
に接着剤を塗布し、ハウジングの突出部分を押し込ん
で、ハウジングと軸受具との接着固定をなすようにした
から、間座を挟んで一対の軸受部を有する軸受具の、軸
受部のみをハウジングの内周壁に接着し、間座に対する
接着剤の付着を確実に阻止して、軸受具の動作信頼性の
向上を得られるなどの効果を奏する。
【0055】第2の発明は、間座を挟んで一対の軸受部
を有する軸受具の、軸受部のみをハウジングの内周壁に
接着し、この接着嵌合した軸受具とハウジングとの両端
面からはみ出している接着剤に接着剤硬化光線を照射す
るようにしたから、軸受具とハウジングとの挿嵌接着の
後、比較的速やかにこれらを次工程に移行できるように
して、作業性の向上を図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、軸受具を装着したス
イングアームの縦断面図。
【図2】同実施例の、軸受具とスイングアームとの基本
的な装着手段を説明する図。
【図3】ユニット軸受具の一部切欠した構成図。
【図4】同実施例の、軸受具装着作業の最も初めの工程
を説明する図。
【図5】図4の、次の工程を説明する図。
【図6】図5の、次の工程を説明する図。
【図7】図6の、次の工程を説明する図。
【図8】図7の、次の工程を説明する図。
【図9】図8の工程を、さらに説明する図。
【図10】図8の、次の工程を説明する図。
【図11】図10の、次の工程を説明する図。
【図12】必要に応じてなされる工程を説明する図。
【図13】図12の工程を、さらに説明する図。
【図14】必要に応じてなされる、別の工程を説明する
図。
【図15】(A)ないし(C)は、互いに異なる本発明
の従来例を説明する図。
【図16】他の構成のユニット軸受具の一部切欠した構
成図。
【符号の説明】
3…間座、4,5…軸受部、1…軸受具、7…ハウジン
グ、10…軸受具保持手段(軸受回転機構)、14…ハ
ウジング挿嵌手段(チャック)、11…ストッパ体(ス
トッパピン)、13…接着剤塗布手段(ニ−ドル)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間座を挟んで一対の軸受部を有する軸受具
    の、上記軸受部のみをハウジングの内周壁に接着固定す
    る軸受具装着装置において、 上記軸受具を保持し、かつ回転する軸受具保持手段と、 この軸受具保持手段に保持される軸受具の軸受部に対し
    てハウジング内周壁を挿嵌するハウジング挿嵌手段と、 上記軸受具保持手段に突没自在に設けられ、ハウジング
    挿嵌手段に保持されたハウジングの軸受具に対する挿嵌
    位置を必要に応じて規制するストッパ体と、 上記軸受具の一方の軸受部に接着剤を塗布し、かつ他方
    の軸受部に挿嵌する上記ハウジング内周壁部分に接着剤
    を塗布する接着剤塗布手段とを具備したことを特徴とす
    る軸受具装着装置。
  2. 【請求項2】上記軸受具保持手段は、 上記接着剤塗布手段が軸受具の一方の軸受部に接着剤を
    塗布する際、軸受具の軸方向を接着剤塗布手段の軸方向
    とはほぼ直交する方向に姿勢変更し、かつストッパ体に
    挿嵌位置を規制されたハウジングの内周壁部分に接着剤
    を塗布する際、接着剤塗布手段の軸方向とは傾斜した方
    向に姿勢変更することを特徴とする請求項1記載の軸受
    具装着装置。
  3. 【請求項3】間座を挟んで一対の軸受部を有する軸受具
    の、上記軸受部のみをハウジングの内周壁に接着する軸
    受具装着装置において、 上記軸受具を保持し、かつ回転する軸受具保持手段と、 この軸受具保持手段に保持される軸受具の軸受部に対し
    てハウジング内周壁を挿嵌するハウジング挿嵌手段と、 上記軸受具保持手段に突没自在に設けられ、ハウジング
    挿嵌手段に保持されたハウジングの軸受具に対する挿嵌
    位置を必要に応じて規制するストッパ体と、 上記軸受具の一方の軸受部に接着剤を塗布し、かつ他方
    の軸受部に挿嵌する上記ハウジング内周壁部分に接着剤
    を塗布する接着剤塗布手段と、 接着嵌合した軸受具とハウジングとの端面から食み出し
    ている接着剤に接着剤硬化光線を照射する照射手段とを
    具備したことを特徴とする軸受具装着装置。
  4. 【請求項4】間座を挟んで一対の軸受部を有する軸受具
    の、上記軸受部のみをハウジングの内周壁に接着する軸
    受具装着方法において、 軸受具の一方の軸受部周面に接着剤を塗布する工程と、 この軸受具の接着剤が塗布されていない他方の軸受部
    に、ハウジング内周壁を軸方向のほぼ半分だけ挿嵌し
    て、残りの半分は軸受具から突出させる工程と、 このハウジングの軸受具から突出する内周壁部分に接着
    剤を塗布する工程と、 上記ハウジングの突出部分を押し込んで、ハウジングと
    軸受具との端面を揃えるよう挿嵌する工程とからことを
    特徴とする軸受具装着方法。
  5. 【請求項5】間座を挟んで一対の軸受部を有する軸受具
    の、上記軸受部のみをハウジングの内周壁に接着する軸
    受具装着方法において、 軸受具の一方の軸受部周面に接着剤を塗布する工程と、 この軸受具の接着剤が塗布されていない他方の軸受部
    に、ハウジング内周壁を軸方向のほぼ半分だけ挿嵌し
    て、残りの半分は軸受具から突出させる工程と、 このハウジングの軸受具から突出する内周壁部分に接着
    剤を塗布する工程と、 上記ハウジングの突出部分を押し込んで、ハウジングと
    軸受具との端面を揃えるよう挿嵌する工程と、 接着嵌合した軸受具とハウジングとの両端面からはみ出
    している接着剤に接着剤硬化光線を照射する工程とから
    なることを特徴とする軸受具装着方法。
JP32535593A 1993-12-22 1993-12-22 軸受具装着装置およびその装着方法 Pending JPH07178635A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32535593A JPH07178635A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 軸受具装着装置およびその装着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32535593A JPH07178635A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 軸受具装着装置およびその装着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07178635A true JPH07178635A (ja) 1995-07-18

Family

ID=18175898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32535593A Pending JPH07178635A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 軸受具装着装置およびその装着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07178635A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100650221B1 (ko) * 1999-02-24 2006-11-24 에스케이에프 인더스트리에 에스.피.에이. 차륜 허브 베어링과 자동차 현가 장치에 베어링을장착하기 위한 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100650221B1 (ko) * 1999-02-24 2006-11-24 에스케이에프 인더스트리에 에스.피.에이. 차륜 허브 베어링과 자동차 현가 장치에 베어링을장착하기 위한 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102056658A (zh) 光照射装置及光照射方法
JP6095943B2 (ja) シール塗布装置及びシール塗布方法
JPH08338436A (ja) 溶接不能材料製軸支持ブシュの金属製取り付け板の孔内への固定方法
JP4937695B2 (ja) 穿孔装置
JPH07178635A (ja) 軸受具装着装置およびその装着方法
JP4215179B2 (ja) 摩擦接合装置及び摩擦接合方法
JP2997918B2 (ja) ロボットマウンタ及びコアマウント方法
JP2000241674A (ja) 光ファイバ調芯固定装置
JP6743187B2 (ja) 改善されたウェットアウトを提供するウェイトアプリケータヘッド
JP2001059929A (ja) 鏡枠に対するレンズの装着方法と装置
JP4118083B2 (ja) スタンパ貼合せ方法および装置
JP4587532B2 (ja) ねじ締め装置及びねじ締め方法
JPH02193782A (ja) ドア組付装置
JP7482675B2 (ja) 摩擦攪拌接合アタッチメント、摩擦攪拌接合ヘッド、摩擦攪拌接合装置、および摩擦攪拌接合方法
CN210187519U (zh) 涂布机
JPH0741339A (ja) 光学レンズ接合方法
JPH0245056B2 (ja)
JP2019141942A (ja) 枠体組立方法、枠体組立装置及び枠体
JPH02146157A (ja) 情報記憶媒体のハブ接着装置
JPH10172894A (ja) レジスト塗布装置およびレジスト塗布方法
JPH079272A (ja) 水平方向軸受の接着装置
JPH06246214A (ja) 液体供給装置及び方法
JP2000033527A (ja) 自動接着装置
JPH05114264A (ja) 磁気ヘツド組立体の組立方法および組立治具
JPH0320725B2 (ja)