JPH0717837U - 自在穴のベースプレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 現場布設上の諸問題点から起こるアンカー
ボルトのばらつきを，ベースプレートから取り外しでき
る自在穴プレートの回転を利用することによって，補足
しアンカーボルトの現場修正が必要なくなり，支柱や柱
の芯出し，組立精度の確保，作業を容易にする。 【構 成】 各各の独立プレート１に長円形の穴２をあ
け，ベースプレート３に独立プレートの外形に合うボル
ト穴４を必要数あける。独立プレートは単独にベースプ
レートから取り出し，組み込みができる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベースプレートに，各各取り外すことができる独立した自在穴プレート を組み入れたことによって，ボルト穴径を大きくし，多少のアンカーボルトの芯 ずれにも影響されることがなく柱の芯出し作業，組立作業が容易にできるように 考案したものである。 アンカーボルトの布設は基礎の形状，配筋などの関係から施工精度の確保がむず かしく計画位置に布設されることが少ない。 このため，布設準備のためのセットフレームに，経費をかけるか，布設後のコン クリートの硬化をまって，アンカーボルトの露出部を曲げたり，いちじるしい時 には加熱しながら曲げるなどして計画位置に現場修正しているのが一般的である 。このことは時間的にも，経済的にも損失であることはもちろんのこと，ボルト を加熱したり曲げたりすることは，品質の低下や災害の要因にもつながるので禁 止されていることであるが，施工管理のむずかしさなどから解決されていないの が現状である。 近年は構造物も大型で高層化してきていて，それに相まってアンカーボルトの径 も太くなってきたやもうえず行なっていた現場修正も不可能になり布設準備のた めに過大な経費をかけている。 本考案は，以上のような問題点を解決すると共に柱や支柱の形状に左右されるこ とがなく利用でき，確実な施工を容易にできるように考案したものである。 その構造を図面によって説明すると イ） ベースプレート（３）のボルト穴（４）の径を大きくあける。 ロ） ボルト穴（４）の断面形状は，第３図および第４図の独立プレート（１） の断面に密接する形にする。 ハ） 長円形の穴（２）をもつ独立プレート（１）は，ボルト穴（４）に組み込 まれ，おのおのが自由に回転でき取り外しおよび組む込みができる。 以上のような構成だから組立時には，ベースプレートから独立プレートを取り外 しておき，大径のボルト穴で柱を建て，柱芯合せマークによって，位置を決め， その後に長円形の穴をもつ独立プレートをアンカーボルトの位置に合うように回 して組み込み，座金をしナットで締めつければよい訳である。 なお，独立プレートの断面形状は第４図から第７図のいずれの形でも，同様の効 果を得ることが，できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は角形柱のベースプレートの平面図 第２図は独立プレートの組み込んだベースプレートの平
面図 第３図は独立プレートの平面図 第４図〜第７図は各各形状の違う独立プレートの断面図 第８図は使用一部断面図 １は独立プレート ２は長円形の穴 ３はベースプレート ４はボルト穴 ５は柱芯合せマーク ６はアンカーボルト ７は座金 ８はナット ９は角形柱 １０は無収縮レベルモルタル

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ） 独立プレート（１）に長円形の穴（２）をあけ
   る。 （ロ） ベースプレート（３）に独立プレート（１）の
   外形に合うボルト穴（４）をあける。 （ハ） ボルト穴（４）に独立プレート（１）を組み入
   れる独立プレート（１）は，おのおの単独に回転でき取
   り外すことができる。 以上のように構成された自在穴ベースプレート