JPH0717805U - アスファルト舗装における舗設外側面成型装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 舗設外側面成型装置の前面に上下締固装置を
有する事により、施工に必要な密度を得る事、また任意
無段階で斜行するスライドフレームを有する事により舗
設厚さの変わる各種施工条件に対応する事ができる。 【構成】 任意無段階で斜行するスライドフレーム
（１）の前面に上下締固装置（３）を有する。スライド
フレーム（１）はメインフレーム（２）上を斜行し、そ
の動力は油圧シリンダー（９）を用いる。上下締固装置
（３）は舗設機械本体（７）より動力を用いて、等速ス
ライドジョイント（１２）、偏心シャフト（５）を介し
て連動する。

Description

【考案の詳細な説明】

【００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、アスファルト合材の舗設時に型枠等を用いて成型していた従来の工 法を、型枠を廃止することにより、労力の軽減及び経費の軽減を図るものである 。

【００２】

【従来の技術】

従来の技術では、図３に示すような固定した舗設外側面成型装置（ロ）を用 いていたが、構造上装置の手前で施工に必要な密度に高める上下締固装置を装備 する事が出来ず成型後振動体等を用いて転圧していた。その為密度不足が生じ、 図４で示すようにロードローラー（Ｄ）等で転圧をすると舗設外側成型面（Ａ） の変形またはくずれ現象が大きく型枠を廃止することができなかった。また固定 装置の為、各種の舗設厚さごとに別々の装置が必要であるとともに舗設厚さが刻 々と変化する施工条件では対応する事が出来なかった。

【００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、舗設外側面成型装置（ロ） を舗設機械本体（７）に簡単に取付け固定することが出来るものの上下締固装置 （３）を取付けられない為、成型は出来ても施工に必要な密度に高める事が出来 ず、舗設外側成型面（Ａ）の変形またはくずれ現象が大きいという問題点があっ た。

【００４】 又、後者においては舗設外側面成型装置（ロ）が固定であるため各種舗設厚さ ごとに、別々の装置が必要であるとともに舗設厚さが刻々と変化する施工条件で は対応する事が出来ないという問題点があった。

【００５】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的は舗設成型前に密度を高め、ロードローラー等（Ｄ）による転圧時に 舗設外側成型面（Ａ）の変形またはくずれ等を最小にするとともに、各種舗設厚 さにも対応でき、舗設厚さが刻々と変化する施工条件でも使用に耐えうる装置を 提供しようとするものである。

【００６】

【課題を解決する為の手段】

上記の目的を達成する手段として本考案における舗設外側面成型装置（イ）は 、成型前に施工に必要な密度に高める為、上下締固装置（３）を装置前面に有し 、舗設機械本体（７）の上下締固装置（８）と連動するように、動力を舗設機械 本体（７）より取り出すものである。

【００７】 又、各種舗設厚さにも対応でき、舗設厚さが刻々と変化する施工条件でも使用 に耐えうる為には、舗設に必要な角度で任意無段階に斜行するスライドフレーム （１）をもうけるものである。

【００８】 又、舗設外側成型面（Ａ）の密度を更に高める為に、舗設外側面成型装置（イ ）で成型後、上下締固装置または振動体締固装置を用いてもよい。

【００９】 そして、舗設外側面成型装置（イ）内にアスファルト合材等が進入するのを防 止する手段として、上下締固装置の前面に合材シールド（１０）を装備する事が 好ましい。

【０１０】 さらに、舗設外側面成型装置（イ）より外側にアスファルト合材等が、はみ出 るのを防止する手段として、外側面に合材シールド（１１）を装備する事が好ま しい。

【０１１】

【作用】

この舗設外側面成型装置（イ）は、舗設機械本体の両外側に取りつけて施工す るものである。

【０１２】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１〜２において舗設外側面成型装置（イ）はメインフレーム（２）とスライ ドフレーム（１）により構成されているが、各々上下締固装置（３・４）を有し ている。又、メインフレーム（２）とスライドフレーム（１）は簡易に斜行でき る構造とし、なおかつ長期使用に耐えうる強度を得る為、特殊鋼を配した。

【０１３】 また、上下締固装置（３）は偏心シャフト（５）を回転させて上下に動くもの であり軸受（１３）を介してスライドフレーム（１）に固定されている。

【０１４】 偏心シャフト（５）は等速スライドジョイント（１２）で本体駆動軸（６）に 連結されている。

【０１５】 さらに、上下締固装置（４）は上下締固装置（８）に直接固定されている。

【０１６】 スライドフレーム（１）にはメインフレーム（２）上を斜行する為の長穴が設 けられており、油圧シリンダー（９）で任意に斜行する。

【０１６】

【考案の効果】

本考案は上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【０１７】 請求項１の舗設外側面成型装置においては、上下締固装置が前面に装備された スライドフレームが装着しているので、施工に必要な密度が得られ、舗設外側成 型面の変形およびくずれを最小限におさえる事ができる為、型枠を廃止する事が できる。

【０１８】 請求項２の舗設外側面成型装置においては、舗設に必要な角度で任意無段階に 斜行できるスライドフレームを装備しているので、各種舗設厚さ変更による施工 条件でも、当該舗設外側面成型装置をもって対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】舗設外側面成型装置を舗設機械本体に取付けて
なる要部断面図である。

【図２】舗設外側面成型装置の側面図である。

【図３】従来の代表的な舗設外側面成型装置に係る要部
断面図である。

【図４】従来の舗設外側面成型装置で施工したアスファ
ルト合材成型後の斜視図である。

【符号の説明】 Ａ 舗設外側成型面 Ｂ 舗設成型面 Ｃ アスファルト合材 イ・ロ 舗設外側面成型装置 １ スライドフレーム ２ メインフレーム ３ 上下締固装置（スライドフレーム） ４ 上下締固装置（メインフレーム） ５ 偏心シャフト ６ 本体駆動軸 ７ 舗設機械本体 ８ 上下締固装置 ９ 油圧シリンダー １０・１１ 合材シールド １２ 等速スライドジョイント １３ 軸受

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アスファルト合材を当該舗設外側面成型
   装置（イ）で舗設成型する前に施工に必要な密度に高め
   る為、舗設外側面成型装置斜行部分のスライドフレーム
   （１）に上下締固装置（３）を有する事。
2. 【請求項２】 舗設外側面成型装置（イ）のスライドフ
   レーム（１）が舗設に必要な角度で任意無段階に斜行す
   る事により各種舗設厚さに対応出来る事。