JPH0717726Y2 - 壁パネル補強材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はプレファブトイレの壁パネルに設備機器等を取
付ける際の補強材に関するものである。

（従来の技術） 壁パネルの背部には両側部や中間部に縦フレームが取着
されており、更にこの縦フレーム間の上下や中間部には
横フレームが横架されている。この壁パネルの表側（室
内側）に暖冷房機器、空気調和器、手すり、大小便器、
洗面器等の設備機器や配管ユニット等を取付ける場合、
従来は壁パネルに補強木を張りつけていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら上記従来例にあっては壁パネルの前面に補
強木を張りつけねぼならないが、壁パネルの縦横のフレ
ームは取着されている位置が予め決まっているため、都
合良くこれらの設備機器を取付け支持するのが難しい。

本考案はこのような不都合を解決するためになされたも
ので、その目的とする処は、取付ける設備機器に応じて
壁パネルへの横架位置を上下方向に自在に変更でき、壁
パネルの表側からこれらを確実に取付け支持できる壁パ
ネル補強材を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は、前面に便器、洗面
器等の設備機器が取付けられる壁パネルの背部の縦フレ
ーム間に横架されるチャンネル状の部材から成る補強材
であって、この補強材は壁パネルの背部に接する中間部
の支持部と、この支持部の両端部をチャンネル側に左右
対称に折曲して縦フレームの背部に固定される固定部と
から成る様にした。

（作用） 上記手段によれば、壁パネルの背部に横架する補強材の
位置を上下方向に変更することによって、大小の設備機
器を自在に確実に取付支持することができる。

（実施例） 次に本考案の好適実施例を添付した図面に基づいて説明
する。

第１図は壁パネルへの取付状態を示す本考案の壁パネル
補強材の平面図、第２図は同じく側断面図である。

壁パネル補強材１は、左右の耳片3a,3aと、両耳片3a,3a
を連結する底片3bとでチャンネル状に形成された鋼板の
フレーム部材３を素材として利用する。フレーム部材３
は、両端部から夫々中間部にかけての部分を第１図の如
く、チャンネル部分を上にし左右対称に夫々２度ずつく
の字状に折曲して平底の皿の断面図のような平面形状に
形成する。これにより壁パネル補強材１には、両端部の
固定部1a,1aと、中間部の支持部1bとが形成される。

壁パネル補強材１を取付ける壁パネル５は、第３図に示
すように左右両側の縦フレーム7,7、中間部の縦フレー
ム９、上下の横フレーム11,11、中間部の横フレーム13,
13を組付け、表側（室内側）に第１図に示すように下地
材15を介して仕上材17を貼着したものである。

壁パネル補強材１は、両固定部1a,1aをこの壁パネル５
の背部の縦フレーム9,7に当接させてボルト19,19等で固
定する。この時壁パネル補強材は、その支持部1bが壁パ
ネル５の下地材15の背部に接するように形成されてい
る。又、壁パネル補強材１は、縦フレーム9,7及び7,9間
を上下方向に自由に取付固定位置を変えることができ、
縦フレーム9,7間及び7,9間の同じ高さに２つ並べて取付
けることもでき、第３図に示すように上下方向に間隔を
おいて２ヶ以上取付けることもできる。

第４図はこの壁パネル補強材に小便器を支持させた状態
を示す側面図である。図示の如く床Ｆに立設固定された
壁パネル５の縦フレーム７に、上下方向に間隔をおいて
２ヶの壁パネル補強材1,1が取着されている。この２ヶ
の壁パネル補強材1,1の取付間隔は、小便器21の上下の
取付穴21a,21bの間隔に応じて調整する。小便器21はボ
ルト23,23を夫々取付孔21a,21bから壁パネル５の仕上材
17及び下地材15、壁パネル補強材１の支持部1bに挿通し
ナット25,25を螺合して固定する。この場合小便器21の
給水、排水のための配管系は、第４図に示す壁パネル５
の背部側Ｂに設けることとなる。

尚、本実施例では小便器を取付け支持する場合について
説明したが、壁パネル補強材の壁パネルへの取付位置や
個数を適宜変えることによって、大便器、洗面器、暖冷
房機器、空気調和機器等の設備機器を取付け支持するこ
とができる。

（考案の効果） 以上詳述したように本考案によれば、補強材の支持部が
壁パネルの背部に接し、且つ固定部が壁パネルの縦フレ
ームに固定され壁パネル背部の形状に対応しているの
で、補強材が壁パネルにしっかりと確実に固定される。
従ってこの補強材に壁パネルの前面側から便器、洗面器
等の設備機器を取付けることで、これらの設備機器を確
実に支持することが出来る。そして補強材を縦フレーム
に沿って上下方向に適宜取付けることで、大小の様々な
設備機器を確実に支持することが出来る。しかも補強材
は壁パネルの背部の縦フレーム間の上部から下部迄何処
にでも取付けることが出来、取付けが容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の好適実施例を示すもので、第１図は壁パ
ネルへの取付状態を示す本考案の壁パネル補強材の平面
図、第２図は同じく側断面図、第３図は同じく背面図、
第４図は小便器を取付け支持した状態を示す側面図であ
る。 尚、図面で１は壁パネル補強材、1bは壁パネル補強材の
支持部、３はフレーム部材、５は壁パネル、7,9は縦フ
レームである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹内 英文 神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前面に便器、洗面器等の設備機器が取付け
   られる壁パネルの背部の縦フレーム間に横架されるチャ
   ンネル状の部材から成る補強材であって、この補強材は
   前記壁パネルの背部に接する中間部の支持部と、この支
   持部の両端部をチャンネル側に左右対称に折曲して前記
   縦フレームの背部に固定される固定部とから成ることを
   特徴とする壁パネル補強材。