JPH0717684B2 - 複合多糖およびその製造法 - Google Patents
複合多糖およびその製造法Info
- Publication number
- JPH0717684B2 JPH0717684B2 JP18623986A JP18623986A JPH0717684B2 JP H0717684 B2 JPH0717684 B2 JP H0717684B2 JP 18623986 A JP18623986 A JP 18623986A JP 18623986 A JP18623986 A JP 18623986A JP H0717684 B2 JPH0717684 B2 JP H0717684B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- hydrogen atom
- chcl
- meoh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な複合多糖およびその製造法に関する。
細胞表層の糖蛋白質は、糖鎖を外側に配向して存在し、
生物情報マーカーとして機能している。糖蛋白質の糖鎖
の中で、蛋白質部分とN−グリコシド結合している糖鎖
が最も複雑な構造を有しており、現在までに種々の分枝
構造が知られている。本発明者らは、3重分枝をもつ複
合型糖鎖の6糖単位の合成に成功している。(小川ら、
カーボハイドレート・リサーチ(Carbohydrate Res.),
93(1981)C1)。本発明者らは更に、Iに示すような2
重分枝を有する複合型糖鎖の9糖単位構造(1)の合成
を目的として研究を進め、その部分構造化合物の合成に
成功した(特開昭60−51702号公報参照)。
生物情報マーカーとして機能している。糖蛋白質の糖鎖
の中で、蛋白質部分とN−グリコシド結合している糖鎖
が最も複雑な構造を有しており、現在までに種々の分枝
構造が知られている。本発明者らは、3重分枝をもつ複
合型糖鎖の6糖単位の合成に成功している。(小川ら、
カーボハイドレート・リサーチ(Carbohydrate Res.),
93(1981)C1)。本発明者らは更に、Iに示すような2
重分枝を有する複合型糖鎖の9糖単位構造(1)の合成
を目的として研究を進め、その部分構造化合物の合成に
成功した(特開昭60−51702号公報参照)。
本発明者らは更に子牛の血液凝固因子IIのAsn−376及び
因子IXのAsn−261に結合している、Iに類似するIIに示
すような11糖単位構造(II)の全合成を目的とした研究
を行い、本発明を完成するに至った。
因子IXのAsn−261に結合している、Iに類似するIIに示
すような11糖単位構造(II)の全合成を目的とした研究
を行い、本発明を完成するに至った。
式I、IIにおいて、SAはシアル酸残基、Galはガラクト
ース残基、GNはグルコサミン残基、Mはマンノース残基
を示す。
ース残基、GNはグルコサミン残基、Mはマンノース残基
を示す。
本発明は下記の一般式で表される複合多糖およびその製
造法を提供するものである。
造法を提供するものである。
式中Rは水素原子または低級アルキル基、R1は水素原子
またはアセチル基、R2は水素原子またはベンジル基、R3
は水素原子、R4はアセチル基、またはR3とR4が共同して
フタロイル基を示し、Yは水素原子または (式中、RおよびR1は前記定義のとおりである) を示す。
またはアセチル基、R2は水素原子またはベンジル基、R3
は水素原子、R4はアセチル基、またはR3とR4が共同して
フタロイル基を示し、Yは水素原子または (式中、RおよびR1は前記定義のとおりである) を示す。
上記化合物は式(1): (式中、Acはアセチル基、Rは低級アルキル基を示
す。)で表される化合物と、式(2): (式中Bnはベンジル基、Phthはフタロイル基を示す) で表される化合物をグリコシル化触媒存在下に反応さ
せ、必要により脱アセチル化、脱ベンジル化、脱フタロ
イル化およびアセチル化することにより製造することが
できる。
す。)で表される化合物と、式(2): (式中Bnはベンジル基、Phthはフタロイル基を示す) で表される化合物をグリコシル化触媒存在下に反応さ
せ、必要により脱アセチル化、脱ベンジル化、脱フタロ
イル化およびアセチル化することにより製造することが
できる。
まず本発明方法の出発物質化合物(1)は次のように合
成することができる。
成することができる。
次式(101): で示される化合物(101)を、メタノール、エタノール
等の溶媒中、CH3ONa、K2CO3、Na2CO3、トリエチルアミ
ン等の塩基触媒存在下に、−5℃〜60℃で30分〜24時間
反応させて脱アセチル化し、化合物(102)を得る。
等の溶媒中、CH3ONa、K2CO3、Na2CO3、トリエチルアミ
ン等の塩基触媒存在下に、−5℃〜60℃で30分〜24時間
反応させて脱アセチル化し、化合物(102)を得る。
化合物(102)をDMF、アセトン、DMF−アセトン等の溶
媒中、トルエンスルホン酸(TsOH)、ZnCl2、BF3・Et2O
等の触媒存在下、ジメトキシプロパンと、0℃〜80℃で
30分〜24時間反応させて4,6−ジ−O−イソプロピリデ
ン体を得、これをさらにピリジン、トリエチルアミン、
ジメチルアミノピリジン等の塩基触媒存在下、無水酢酸
と、0℃〜80℃で15分〜24時間反応させてアセチル体
(103)を得る。
媒中、トルエンスルホン酸(TsOH)、ZnCl2、BF3・Et2O
等の触媒存在下、ジメトキシプロパンと、0℃〜80℃で
30分〜24時間反応させて4,6−ジ−O−イソプロピリデ
ン体を得、これをさらにピリジン、トリエチルアミン、
ジメチルアミノピリジン等の塩基触媒存在下、無水酢酸
と、0℃〜80℃で15分〜24時間反応させてアセチル体
(103)を得る。
化合物(103)を、メタノール、エタノール、またはこ
れらと水の混合溶媒中、AcOH、CF3COOH(TFA)等により
0℃〜80℃で20分〜24時間処理してイソプロピリデン基
を脱離し、ジオール(104)を得る。
れらと水の混合溶媒中、AcOH、CF3COOH(TFA)等により
0℃〜80℃で20分〜24時間処理してイソプロピリデン基
を脱離し、ジオール(104)を得る。
ジオール(104)に、モレキュラーシーブ4A、HgBr2−Hg
(CN)2、AgOSO2CF3、Ag−シリケート、Ag2CO3、AgClO
4等のグリコシル化触媒存在下、式(120): で表される化合物を反応させて4糖性化合物(105)
(α体)および(106)(β体)を得る。溶媒はジクロ
ロエタン、ジクロロメタン、トルエン、ニトロメタン、
ベンゼン、CH3CN、DMF等が適当であり、−15℃〜60℃、
30分〜24時間で反応は十分に進行する。
(CN)2、AgOSO2CF3、Ag−シリケート、Ag2CO3、AgClO
4等のグリコシル化触媒存在下、式(120): で表される化合物を反応させて4糖性化合物(105)
(α体)および(106)(β体)を得る。溶媒はジクロ
ロエタン、ジクロロメタン、トルエン、ニトロメタン、
ベンゼン、CH3CN、DMF等が適当であり、−15℃〜60℃、
30分〜24時間で反応は十分に進行する。
化合物(105)を常法によりアセチル化して化合物(10
7)を得る。この化合物(107)をAcOH−H2O、MeOH−H
2O、ベンゼン−EtOH−H2O等の溶媒中、PdCl2、Pd−C−
I2、(C6H5)3PPhCl(ウイルキンソン錯体)等の触媒存
在下、室温〜80℃で1時間〜24時間処理して脱アリル化
して化合物(108)を得る。
7)を得る。この化合物(107)をAcOH−H2O、MeOH−H
2O、ベンゼン−EtOH−H2O等の溶媒中、PdCl2、Pd−C−
I2、(C6H5)3PPhCl(ウイルキンソン錯体)等の触媒存
在下、室温〜80℃で1時間〜24時間処理して脱アリル化
して化合物(108)を得る。
化合物(108)をMeOH−AcOH、MeOH、MeOH−H2O等の溶媒
中、10%Pd−C、5%Pd−C、Pd(OH)2、PtO2等の触
媒存在下、室温〜60℃で1時間〜24時間、水素接触還元
してベンジル基を脱離したのち、常法によりアセチル化
し、化合物(109)を得る。
中、10%Pd−C、5%Pd−C、Pd(OH)2、PtO2等の触
媒存在下、室温〜60℃で1時間〜24時間、水素接触還元
してベンジル基を脱離したのち、常法によりアセチル化
し、化合物(109)を得る。
化合物(109)を、DMF、CH2Cl2、ClCH2CH2Cl等に溶解
し、NH2NH2・AcOH存在下、20℃〜80℃で5分〜3時間処
理して選択的脱アセチル化を行い化合物(110)を得
る。
し、NH2NH2・AcOH存在下、20℃〜80℃で5分〜3時間処
理して選択的脱アセチル化を行い化合物(110)を得
る。
化合物(110)をCH2Cl2、ClCH2CH2Cl、トルエン、ベン
ゼン等に溶解し、DBU(ジアザビシクロウンデカン)、N
aH等の触媒存在下、トリクロロアセトニトリルと、−20
℃〜40℃で30分〜6時間反応させることにより、出発物
質(1)を得る。
ゼン等に溶解し、DBU(ジアザビシクロウンデカン)、N
aH等の触媒存在下、トリクロロアセトニトリルと、−20
℃〜40℃で30分〜6時間反応させることにより、出発物
質(1)を得る。
もう一方の出発物質(2)は、特開昭60−51702号公報
記載の方法に従って合成することができる。
記載の方法に従って合成することができる。
かくして得られた化合物(1)と化合物(2)をグリコ
シル化触媒存在下に反応させて、7糖性化合物(3)と
11糖性化合物(7)を得る。グリコシル化触媒としては
BF3・Et2O、TMSトリフレート、TiCl4、SnCl4、モレキュ
ラーシーブ4A、モレキュラーシーブAW−300などが使用
できる。溶媒はジクロロエタン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、トルエン、ベンゼン、ニトロメタンなどが適
当であり、温度は−25℃〜60℃が適当である。
シル化触媒存在下に反応させて、7糖性化合物(3)と
11糖性化合物(7)を得る。グリコシル化触媒としては
BF3・Et2O、TMSトリフレート、TiCl4、SnCl4、モレキュ
ラーシーブ4A、モレキュラーシーブAW−300などが使用
できる。溶媒はジクロロエタン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、トルエン、ベンゼン、ニトロメタンなどが適
当であり、温度は−25℃〜60℃が適当である。
化合物(3)または(7)を、ピリジン、コリジン、ピ
コリン等の溶媒中、LiI触媒存在下、60℃〜還流温度で
1時間〜12時間処理してエステルを加水分解し、それぞ
れ化合物(4)または(8)を得る。
コリン等の溶媒中、LiI触媒存在下、60℃〜還流温度で
1時間〜12時間処理してエステルを加水分解し、それぞ
れ化合物(4)または(8)を得る。
次に化合物(4)または(8)を、EtOH、MeOH等の溶媒
中、抱水ヒドラジン、n−ブチルアミン、メチルアミン
等のアルキルアミン類などの触媒存在下、50℃〜還流温
度で1時間〜24時間処理してフタロイル基およびアセチ
ル基を脱離し、次いでMeOH、EtOH、水等の溶液中、無水
酢酸を加え、0℃〜室温で1時間〜24時間処理してアミ
ノ基をアセチル化し、それぞれ化合物(5)または
(9)を得る。
中、抱水ヒドラジン、n−ブチルアミン、メチルアミン
等のアルキルアミン類などの触媒存在下、50℃〜還流温
度で1時間〜24時間処理してフタロイル基およびアセチ
ル基を脱離し、次いでMeOH、EtOH、水等の溶液中、無水
酢酸を加え、0℃〜室温で1時間〜24時間処理してアミ
ノ基をアセチル化し、それぞれ化合物(5)または
(9)を得る。
化合物(5)または(9)を常法により、たとえば10%
Pd−C存在下、水素接触還元してベンジル基を脱離し、
それぞれ目的化合物(6)または(10)を得る。
Pd−C存在下、水素接触還元してベンジル基を脱離し、
それぞれ目的化合物(6)または(10)を得る。
上記工程の一例を次のスキーム1、2、3および4に示
す。
す。
スキーム1、2、3および4において はO−アセチル基を、 はO−ベンジル基をそれぞれ示す。
上記工程により得られる化合物(102)、(103)、(10
4)、(105)、(106)、(107)、(108)、(109)、
(110)、(1)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)、(9)および(10)は新規化合物であ
る。
4)、(105)、(106)、(107)、(108)、(109)、
(110)、(1)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)、(9)および(10)は新規化合物であ
る。
本発明により得られる上記の新規化合物は、細胞表層糖
蛋白質を合成する際の中間体として、又、細胞表層糖蛋
白質の生物学的意義や機能を解明する際の試薬としての
有用性を有するものである。
蛋白質を合成する際の中間体として、又、細胞表層糖蛋
白質の生物学的意義や機能を解明する際の試薬としての
有用性を有するものである。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、これ
らは何ら本発明の範囲を制限するものではない。
らは何ら本発明の範囲を制限するものではない。
なお、以下の実施例および参考例において、特に明記し
ない限り、旋光度〔α〕Dの測定はCHCl3中25℃で行っ
た。
ない限り、旋光度〔α〕Dの測定はCHCl3中25℃で行っ
た。
参考例1 化合物(101)650mg(0.59mmol)をメタノールに溶かし
NaOCH3を加え室温で一昼夜撹拌する。反応液をアンバー
リスト15で中和し、ろ過して後減圧濃縮する。化合物
(102)435mg(86%)を得る。
NaOCH3を加え室温で一昼夜撹拌する。反応液をアンバー
リスト15で中和し、ろ過して後減圧濃縮する。化合物
(102)435mg(86%)を得る。
〔化合物(102)の性質〕 Rf 0.31 CHCl3:MeOH 3:1 NMR (CD3OD)7.53−7.01m,15H,ベンジル×3, 6.17−5.69m,1H,−CH=CH2, 1.93 13H,s,−NCOCH3. 参考例2 化合物(102)4.0g(4.67mmol)をDMF80mlに溶かし、0
℃で撹拌しながらジメトキシプロパン5.0ml TSOH・H2O1
60mgを加え4時間撹拌する。反応液にトリエチルアミン
10mlを加え減圧濃縮する。残渣にピリジン80ml無水酢酸
80mlを加え一昼夜撹拌する。反応液を濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラム(400g)に付し、トルエン−酢酸エチル
−2:1 1%TEA含有の溶媒系で溶出することにより化合
物(103)2.50gを得る(収率50%)。
℃で撹拌しながらジメトキシプロパン5.0ml TSOH・H2O1
60mgを加え4時間撹拌する。反応液にトリエチルアミン
10mlを加え減圧濃縮する。残渣にピリジン80ml無水酢酸
80mlを加え一昼夜撹拌する。反応液を濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラム(400g)に付し、トルエン−酢酸エチル
−2:1 1%TEA含有の溶媒系で溶出することにより化合
物(103)2.50gを得る(収率50%)。
〔化合物(103)の性質〕 Rf 0.35 トルエン−酢酸エチル 1:3 元素分析 C55H69NO20として 計算値 C,62.08,H,6.54,N,1.32 実測値 C,61.84,H,6.61,N,1.41 ▲〔α〕21 D▼ +20.8゜ C=93 CHCl3 参考例3 化合物(103)2.49g(2.34mmol)をMeOH−AcOH1:1 40m
lに溶かし、70〜75℃で1時間45分撹拌する。反応液を
減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(SiO2 C−300
200g CHCl3−MeOH 20:1)で精製する。化合物(10
4)1.48g(収率 61%)を得る。
lに溶かし、70〜75℃で1時間45分撹拌する。反応液を
減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(SiO2 C−300
200g CHCl3−MeOH 20:1)で精製する。化合物(10
4)1.48g(収率 61%)を得る。
〔化合物(104)の性質〕 Rf 0.33 CHCl3−MeOH 9:1 元素分析 C72H81NO16として 計算値 C,71.09,H,6.71,N,1.15 実測値 C,70.76,H,6.73,N,1.13 ▲〔α〕19.5 D▼ +20.0゜ C=1.26 CHCl3 NMR CDCl3 90MHz ppm TMS 7.48〜7.04,35H,m,ベンジル基×7 6.08〜5.54 m,1H,−CH=CH2, 1.66 s 3H NAc 参考例4 活性化したM.S.4A、7.0gにHg(CN)21.85g、HgBr21.32g
を加え化合物(104)1.25g(1.22mmol)、化合物(12
0)622.3mg 1.22mmolをジクロロエタン20mlに溶かして
加え、アルゴン雰囲気下−15℃で撹拌する。反応液を室
温にもどし、8時間撹拌する。
を加え化合物(104)1.25g(1.22mmol)、化合物(12
0)622.3mg 1.22mmolをジクロロエタン20mlに溶かして
加え、アルゴン雰囲気下−15℃で撹拌する。反応液を室
温にもどし、8時間撹拌する。
反応液を再び−15℃に冷却し、化合物(120)630mg(7m
lジクロロエタン溶液として)注加し、室温にもどして
後一昼夜撹拌する。
lジクロロエタン溶液として)注加し、室温にもどして
後一昼夜撹拌する。
反応液に−15℃でHg(CN)2616mg、HgBr2440mg、化合物
(120)630g(4mlジクロロエタン溶液として)加える。
一昼夜撹拌した後ろ過し、ろ液を蒸留水、飽和重そう水
で洗浄したのちMgSO4で乾燥し、減圧濃縮する。残渣を
シリカゲルカラム(ワコーゲルC−300 300g、CH2Cl2
−アセトン30:1)で精製する。化合物(105)(932mg、
収率51%)および化合物(106)(673mg、収率37%)を
得る。
(120)630g(4mlジクロロエタン溶液として)加える。
一昼夜撹拌した後ろ過し、ろ液を蒸留水、飽和重そう水
で洗浄したのちMgSO4で乾燥し、減圧濃縮する。残渣を
シリカゲルカラム(ワコーゲルC−300 300g、CH2Cl2
−アセトン30:1)で精製する。化合物(105)(932mg、
収率51%)および化合物(106)(673mg、収率37%)を
得る。
〔化合物(105)(α体)の性質〕 元素分析 C72H92N2O32・2H2Oとして 計算値 C,56.39,H,6.05,N,1.83 実測値 C,56.21,H,6.05,N,1.83 Rf 0.51 CHCl3−MeOH 9:1 ▲〔α〕22.5 D▼ −2.6゜ C=0.90 CHCl3 NMR 400MHz CDCl3 7.38−7.17,15H,m,ベンジル基×3 5.92−5.82 1H,m,−CH=CH2 3.827,3H,s,OCH3 、.587 dd,J=4.4,12.6 H−3deq,2.160,2.134,2.07
9,2.067,2.053,2.048,2.037,2.000,1.891,1.831 −COC
H3×10 〔化合物(106)(β体)の性質〕 元素分析 C72H92N2O32・H2Oとして 計算値 C,57.06,H,6.12,N,1.85 実測値 C,56.78,H,6.24,N,1.87 Rf 0.56 CHCl3−MeOH 9:1 ▲〔α〕22.5 D▼ +2.1゜ C=1.02 CHCl3 NMR 400MHz CDCl3 7.38−7.19,15H,m,ベンジル基×3 5.91−5.81 1H,m,−CH=CH2 3.831,3H,s,OCH3 2.476 dd,J=12.8,4.9 H−3deq,2.156,2.121,2.078,
2.078,2.054,2.034,2.029,2.014,2.007,1.895,1.789
s−COCH3×10 参考例5 化合物(105)1.07g(0.715mmol)をピリジン20ml、無
水酢酸5mlに溶かし、室温で一昼夜撹拌する。減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラム(ワコーゲルC300 700g
CHCl3:MeOH 30:1)で精製する。化合物(107)920mg
(収率91%)を得る。
9,2.067,2.053,2.048,2.037,2.000,1.891,1.831 −COC
H3×10 〔化合物(106)(β体)の性質〕 元素分析 C72H92N2O32・H2Oとして 計算値 C,57.06,H,6.12,N,1.85 実測値 C,56.78,H,6.24,N,1.87 Rf 0.56 CHCl3−MeOH 9:1 ▲〔α〕22.5 D▼ +2.1゜ C=1.02 CHCl3 NMR 400MHz CDCl3 7.38−7.19,15H,m,ベンジル基×3 5.91−5.81 1H,m,−CH=CH2 3.831,3H,s,OCH3 2.476 dd,J=12.8,4.9 H−3deq,2.156,2.121,2.078,
2.078,2.054,2.034,2.029,2.014,2.007,1.895,1.789
s−COCH3×10 参考例5 化合物(105)1.07g(0.715mmol)をピリジン20ml、無
水酢酸5mlに溶かし、室温で一昼夜撹拌する。減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラム(ワコーゲルC300 700g
CHCl3:MeOH 30:1)で精製する。化合物(107)920mg
(収率91%)を得る。
〔化合物(107)の性質〕 Rf 0.50(CHCl3−MeOH 30:1) ▲〔α〕22 D▼ −11.4゜ C=0.88 CHCl3 元素分析 C74H94N2O33・1 1/2H2O 計算値 C,56.73,H,6.24,N,1.79 実測値 C,56.74,H,6.01,N,1.71 NMR 400MHz CDCl3 TMS 7.38−7.17,15m,ベンジル基×3 5.92−5.83 1H m −CH=CH2 3.811,3H,s,OCH3,2.551 dd,J=4.6;12.9 H−3deq 2.191,2.148,2.132,2.076,2.057,2.047,2.026,1.999,1.
957,1.894,1.834 −COCH3×11 参考例6 化合物(107)353mg(0.229mmol)をAcOH−H2O(95:
5)、15mlに溶かし、塩化パラジウム48mg、酢酸ソーダ4
6mgを加え、12時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残
渣を酢酸エチルで希釈し、不溶物をセライトろ過する。
ろ液を水洗、重そう水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥
する。減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムで精製す
る。
957,1.894,1.834 −COCH3×11 参考例6 化合物(107)353mg(0.229mmol)をAcOH−H2O(95:
5)、15mlに溶かし、塩化パラジウム48mg、酢酸ソーダ4
6mgを加え、12時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残
渣を酢酸エチルで希釈し、不溶物をセライトろ過する。
ろ液を水洗、重そう水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥
する。減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムで精製す
る。
CHCl3:MeOH 10:1で溶離することにより化合物(108)1
21mg(35%)を得た。
21mg(35%)を得た。
〔化合物(107)の性質〕 Rf 0.35 MeOH−CHCl3 1:9 元素分析 C71H90N2O33・1 1/2H2Oとして 計算値 C,55.86,H,6.14,N,1.84 実測値 C,55.80,H,5.99,N,1.75 〔α〕22 D −19.8゜ C=0.61 CHCl3 NMR 400MHz CDCl3 TMS 7.38−7.17 15H,m,ベンジル基×3 3.814 3H s OCH3 2.550 dd,J=4.4,12.7 H−3d
eq 2.196,2.141,2.124,2.073,2.060,2.051,2.023,2.012,1.
960,1.894,1.851 −COCH3×11 参考例7 化合物(108)391mg(0.26mmol)をメタノール20ml、Ac
OH2mlに溶かし10%Pd−C200mgを加え水素雰囲気下一昼
夜接触還元する。ろ過して後減圧濃縮し、残渣をピリジ
ン5ml、無水酢酸2.5mlに溶かし、室温で3時間撹拌す
る。
eq 2.196,2.141,2.124,2.073,2.060,2.051,2.023,2.012,1.
960,1.894,1.851 −COCH3×11 参考例7 化合物(108)391mg(0.26mmol)をメタノール20ml、Ac
OH2mlに溶かし10%Pd−C200mgを加え水素雰囲気下一昼
夜接触還元する。ろ過して後減圧濃縮し、残渣をピリジ
ン5ml、無水酢酸2.5mlに溶かし、室温で3時間撹拌す
る。
減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(ワコーゲルC−
300 40g ヘキサン−酢酸エチル1:20)で精製し化合物
(109)284mgを得る(収率83%)。
300 40g ヘキサン−酢酸エチル1:20)で精製し化合物
(109)284mgを得る(収率83%)。
〔化合物(109)の性質〕 ▲〔α〕28 D▼ −25.4゜ C=0.86 CHCl3 Rf 0.17 4%メタノール含有CHCl3 元素分析 C58H80O37N2・1 1/2H2Oとして 計算値 C,48.91,H,5.87,N,1.97 実測値 C,48.98,H,5.68,N,1.94 参考例8 化合物(109)263mg(0.188mmol)をDMF3.0mlに溶か
し、ヒドラジニウムアセテート18mgを加え、室温で40分
撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水洗し、さら
に飽和食塩水で洗浄したのちMgSO4で乾燥する。減圧濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトで精製する。
し、ヒドラジニウムアセテート18mgを加え、室温で40分
撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水洗し、さら
に飽和食塩水で洗浄したのちMgSO4で乾燥する。減圧濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトで精製する。
シリカゲル(ワコーゲルC−300 30g)CHCl3:MeOH 2
4:1で溶出し、出発原料化合物(109)39mgを回収した。
さらに溶出することにより化合物(110)215mg(収率91
%)を得た。
4:1で溶出し、出発原料化合物(109)39mgを回収した。
さらに溶出することにより化合物(110)215mg(収率91
%)を得た。
〔化合物(110)の性質〕 ▲〔α〕27 D▼ −31.02゜ C=1.1 CHCl3 元素分析 C56H78O30N2 H2Oとして 計算値 C,48.98,H,5.87,N,2.03 実測値 C,49.02,H,5.70,N,1.89 Rf 0.43 CHCl3:MeOH 9:1 参考例9 化合物(110)201mg(0.148mmol)をジクロロエタン3.0
mlに溶かし、トリクロアセトニトリル0.3ml、DBU22.3μ
を加え、0℃で30分、室温で1時間撹拌したのちシリ
カゲルカラム(ワコーゲル C−300 20g EtOAc)で精
製する。化合物(1)188mg(収率84.7%)を得た。
mlに溶かし、トリクロアセトニトリル0.3ml、DBU22.3μ
を加え、0℃で30分、室温で1時間撹拌したのちシリ
カゲルカラム(ワコーゲル C−300 20g EtOAc)で精
製する。化合物(1)188mg(収率84.7%)を得た。
〔化合物(1)の性質〕 ▲〔α〕20 D▼ −19.3゜ (C=1.55 CHCl3) Rf 0.20 EtOAc 元素分析 C58H78O36N3Cl3として 計算値 C,46.45,H,5.24,N,2.80 実測値 C,46.35,H,5.06,N,2.81 実施例1 活性化したモレキュラーシーブAW−300 300mgに化合物
(2)89mg(0.064mmol)、化合物(1)74mg(0.049mm
ol)をジクロロエタン7.0mlに溶かして加え、アルゴン
雰囲気下−10℃で撹拌しながらBF3・Et2O6.5μ(0.05
2mmol)を加え、2時間撹拌した。
(2)89mg(0.064mmol)、化合物(1)74mg(0.049mm
ol)をジクロロエタン7.0mlに溶かして加え、アルゴン
雰囲気下−10℃で撹拌しながらBF3・Et2O6.5μ(0.05
2mmol)を加え、2時間撹拌した。
反応液をセライトろ過し、ろ液を重そう水、蒸留水で洗
浄する。MgSO4で乾燥したのち、減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムで精製する。クロロホルム−メタノール
25:1を用いて溶出し、化合物(3)63.7mg(収率47.3
%)を得た。
浄する。MgSO4で乾燥したのち、減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムで精製する。クロロホルム−メタノール
25:1を用いて溶出し、化合物(3)63.7mg(収率47.3
%)を得た。
〔化合物(3)の性質〕 Rf 0.62 CHCl3:MeOH 9:1 ▲〔α〕22 D▼ −12.2゜ (C=0.97 CHCl3) 元素分析 C139H156O53N4・5H2Oとして 計算値 C,59.18,H,5.93,N,1.99 実測値 C,59.17,H,5.62,N,2.33 同じ溶媒で溶出することによりRf0.54(CHCl3:CH3OH)
のフラクションを分離した(15mg)。このフラクション
を薄層クロマトグラフ(CCl4:アセトン 1:1)で精製す
ることにより化合物(7)1.4mg(0.7%)を得た。
のフラクションを分離した(15mg)。このフラクション
を薄層クロマトグラフ(CCl4:アセトン 1:1)で精製す
ることにより化合物(7)1.4mg(0.7%)を得た。
〔化合物(7)の性質〕 Rf 0.12 CCl4:アセトン 1:1 実施例2 活性化したモレキュラーシーブAW−300 500mgに化合物
(3)19mg(0.0069mmol)、化合物(1)13.5mg(0.00
9mmol)をジクロロエタン2.5mlに溶かして加え、アルゴ
ン雰囲気下−10℃で撹拌しながらBF3・Et2O1μ(0.00
81mmol)を滴下し、1.5時間撹拌する。化合物(1)13.
5mg(0.009mmol)、及びBF3・Et2O1μ(0.0081mmol)
をくり返して添加し、−10℃〜−20℃で2時間撹拌す
る。反応液をセライトろ過し、ろ液を、重そう水、蒸留
水で洗浄し、MgSO4で乾燥する。減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムで精製する。粗収量43mg。さらに液体ク
ロマトグラフGPL220カラム(CHCl3)を用いて精製し、
化合物(7)8.0mgを得た。(化合物(3)の回収9.3mg
を含めて収率55%)。
(3)19mg(0.0069mmol)、化合物(1)13.5mg(0.00
9mmol)をジクロロエタン2.5mlに溶かして加え、アルゴ
ン雰囲気下−10℃で撹拌しながらBF3・Et2O1μ(0.00
81mmol)を滴下し、1.5時間撹拌する。化合物(1)13.
5mg(0.009mmol)、及びBF3・Et2O1μ(0.0081mmol)
をくり返して添加し、−10℃〜−20℃で2時間撹拌す
る。反応液をセライトろ過し、ろ液を、重そう水、蒸留
水で洗浄し、MgSO4で乾燥する。減圧濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムで精製する。粗収量43mg。さらに液体ク
ロマトグラフGPL220カラム(CHCl3)を用いて精製し、
化合物(7)8.0mgを得た。(化合物(3)の回収9.3mg
を含めて収率55%)。
〔化合物(7)の性質〕 Rf 0.12(CCl4:アセトン、1:1) ▲〔α〕22 D▼ −7.81゜ C=0.4 CHCl3 元素分析 C195H232N6O88・H2Oとして 計算値 C,57.32,H,5.77,N,2.06 実測値 C,57.03,H,5.75,N,1.96 実施例3 化合物(3)6.0mg、2.20×10-3mmol、LiI(180゜で2
時間減圧乾燥)5mgをピリジン0.1mlに溶かし、4時間加
熱還流する。反応液を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、及
び飽和食塩水で洗浄する。無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、残渣をシリカゲル(ワコーゲル C−300 1g)カ
ラムにかけ12%MeOH含有CHCl3で溶出精製し、化合物
(4)4.9mg(収率82%)を得た。
時間減圧乾燥)5mgをピリジン0.1mlに溶かし、4時間加
熱還流する。反応液を酢酸エチルで希釈し、希塩酸、及
び飽和食塩水で洗浄する。無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、残渣をシリカゲル(ワコーゲル C−300 1g)カ
ラムにかけ12%MeOH含有CHCl3で溶出精製し、化合物
(4)4.9mg(収率82%)を得た。
〔化合物(4)の性質〕 ▲〔α〕20 D▼ −20.0゜(MeOH、C=0.27) Rf 0.17 12%MeOH/CHCl3 実施例4 化合物(4)4.9mg(1.84×10-3mmol)をEtOH0.2mlに溶
かし、抱水ヒドラジン10μを加え10時間加熱還流す
る。TLC上(HPTLC nBuOH=EtOH=H2O 4:2:2 Rf 0.5
6)1スポットになることを確認したのち、溶媒を減圧
乾固する。残渣をMeOH0.1mlに溶かし、氷冷撹拌下Ac2O5
μを加え90分撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣を
セファデックスLH−20(0.8×10cm MeOH)で精製し、
脱フタロイル体4.0mgを得る。
かし、抱水ヒドラジン10μを加え10時間加熱還流す
る。TLC上(HPTLC nBuOH=EtOH=H2O 4:2:2 Rf 0.5
6)1スポットになることを確認したのち、溶媒を減圧
乾固する。残渣をMeOH0.1mlに溶かし、氷冷撹拌下Ac2O5
μを加え90分撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣を
セファデックスLH−20(0.8×10cm MeOH)で精製し、
脱フタロイル体4.0mgを得る。
脱フタロイル体4.0mgをMeOH−H2O、7:3 0.2mlに溶か
し、10%Pd−C 5mgを加え接触還元する。反応液をろ
過し、母液を減圧濃縮する。
し、10%Pd−C 5mgを加え接触還元する。反応液をろ
過し、母液を減圧濃縮する。
残渣をセファデックスG−25(0.8×10cm H2O)で精製
する。化合物(6)1.4mg(54%)を得る。
する。化合物(6)1.4mg(54%)を得る。
〔化合物(6)の性質〕 Rf 0.18(nBuOH:EtOH:H2O 4:2:2) ▲〔α〕22 D▼ +7.7゜(H2O、C=0.07) NMR 400MHz D2O60゜、内標HOD 5.175 J=2.4 H−1aα,4.906 H−1d, 4.726 H−1C,4.685 J=8.0 H−1aβ, 4.600 H−1b,H−1e,2.663,J=4.4,12.2 H−3geg,2.011,2.019,2.039,2.057 NHAc,1.667 J=12.5 H−3gax. 実施例5 化合物(7)12mg(2.95×10-3mmol)、LiI 5mg(180
℃、減圧2時間乾燥)をピリジン0.5mlに溶かし、8時
間加熱還流する。
℃、減圧2時間乾燥)をピリジン0.5mlに溶かし、8時
間加熱還流する。
反応液をクロロホルムで希釈し、希塩酸、飽和食塩水で
洗浄し、MgSO4で乾燥する。減圧濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラム(C−300 1g20%MeOH含有クロロホルム)
で精製する。化合物(8)7.0mg(収率59%)を得る。
洗浄し、MgSO4で乾燥する。減圧濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラム(C−300 1g20%MeOH含有クロロホルム)
で精製する。化合物(8)7.0mg(収率59%)を得る。
〔化合物(8)の性質〕 ▲〔α〕24 D▼ −10.5゜(CH3OH、C=0.35) Rf 0.05(20%MeOH含有CHCl3) 実施例6 化合物(8)7mg1.733×10-3mmolをEtOH0.2mlに溶か
し、NH2NH2・H2O 20μを加え、3時間加熱還流す
る。
し、NH2NH2・H2O 20μを加え、3時間加熱還流す
る。
Rf 0.32nBuOH:EtOH:H2O 4:2:2 減圧濃縮し、残渣をMeOH 0.1mlに溶かし、Ac2O 10μ
を加え氷冷下2時間撹拌する。
を加え氷冷下2時間撹拌する。
Rf 0.39nBuOH:EtOH:H2O 4:2:2 減圧濃縮し、残渣をメタノールに溶かし、セファデック
スLH−20 1.2cm×18cm(メタノールで精製する。濃縮
残渣を0.5mlのメタノールに溶かし、0.5N・NaOCH3 10
μを加え室温で3時間撹拌する。反応液をアンバーリ
スト15で中和したのちろ過、減圧乾固する。化合物
(9)3.2mgを得る。〔α〕D 24−7.06゜(CH3OH C=
0.16)化合物(9)3.2mgをH2O 1mlに溶かし、10%Pd
−C 5mgを加え室温で2日間接触還元する。ろ過し、
減圧濃縮、残渣をセファデックスG−25で精製し化合物
(10)1.0mgを得た。収率26%(化合物(8)より) 〔化合物(10)の性質〕 ▲〔α〕22 D▼ −4.6゜(H2O C=0.05) NMR 400MHz D2O 60゜、内標t−BuOD 5.185 H−1aα,J=2.2,5.128 H−1e,4.925 H−1
d,4.753 H−1c,4.695 H−1aα J=7.4,4.662 m
H−1b H1h H−1g,4.226 H−2c,4.173 H−2e
4.092 H−2d 4.066 H−2a J=7.3
スLH−20 1.2cm×18cm(メタノールで精製する。濃縮
残渣を0.5mlのメタノールに溶かし、0.5N・NaOCH3 10
μを加え室温で3時間撹拌する。反応液をアンバーリ
スト15で中和したのちろ過、減圧乾固する。化合物
(9)3.2mgを得る。〔α〕D 24−7.06゜(CH3OH C=
0.16)化合物(9)3.2mgをH2O 1mlに溶かし、10%Pd
−C 5mgを加え室温で2日間接触還元する。ろ過し、
減圧濃縮、残渣をセファデックスG−25で精製し化合物
(10)1.0mgを得た。収率26%(化合物(8)より) 〔化合物(10)の性質〕 ▲〔α〕22 D▼ −4.6゜(H2O C=0.05) NMR 400MHz D2O 60゜、内標t−BuOD 5.185 H−1aα,J=2.2,5.128 H−1e,4.925 H−1
d,4.753 H−1c,4.695 H−1aα J=7.4,4.662 m
H−1b H1h H−1g,4.226 H−2c,4.173 H−2e
4.092 H−2d 4.066 H−2a J=7.3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 19/04 G01N 30/48 N 8310−2J (72)発明者 カリド・カーン・サドザイ 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内
Claims (2)
- 【請求項1】下記の一般式で示される複合多糖。 式中Rは水素原子または低級アルキル基、R1は水素原子
またはアセチル基、R2は水素原子またはベンジル基、R3
は水素原子、R4はアセチル基、またはR3とR4が共同して
フタロイル基を示し、Yは水素原子または (式中、RおよびR1は前記定義のとおりである) を示す。 - 【請求項2】式: (式中Acはアセチル基、Rは低級アルキル基を示す。)
で表される化合物と、式: (式中Bnはベンジル基、Phthはフタロイル基を示す) で表される化合物をグリコシル化触媒存在下に反応さ
せ、必要により脱アセチル化、脱ベンジル化、脱フタロ
イル化およびアセチル化することを特徴とする下記の一
般式で表される複合多糖の製造法。 式中Rは水素原子または低級アルキル基、R1は水素原子
またはアセチル基、R2は水素原子またはベンジル基、R3
は水素原子、R4はアセチル基、またはR3とR4が共同して
フタロイル基を示し、Yは水素原子または (式中、RおよびR1は前記定義のとおりである) を示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18623986A JPH0717684B2 (ja) | 1986-08-08 | 1986-08-08 | 複合多糖およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18623986A JPH0717684B2 (ja) | 1986-08-08 | 1986-08-08 | 複合多糖およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6341502A JPS6341502A (ja) | 1988-02-22 |
JPH0717684B2 true JPH0717684B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=16184786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18623986A Expired - Lifetime JPH0717684B2 (ja) | 1986-08-08 | 1986-08-08 | 複合多糖およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717684B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0827263B2 (ja) * | 1991-08-06 | 1996-03-21 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 三層金属線材の腐食劣化判定法 |
JPH0639353A (ja) * | 1992-01-27 | 1994-02-15 | Takasago Denki Sangyo Kk | 空き缶回収機 |
JP4111934B2 (ja) | 2004-06-04 | 2008-07-02 | アンリツ産機システム株式会社 | 金属検出装置 |
JP4527104B2 (ja) * | 2006-12-26 | 2010-08-18 | 生化学工業株式会社 | オリゴ糖の製造方法 |
-
1986
- 1986-08-08 JP JP18623986A patent/JPH0717684B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6341502A (ja) | 1988-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4987223A (en) | Derivatives of the uronic acid | |
JPH0899989A (ja) | 新規糖脂質誘導体およびその製造用中間体 | |
JPS6328434B2 (ja) | ||
JPS6148836B2 (ja) | ||
JPS6345293A (ja) | シアロシルセラミド類及びその製造方法 | |
JPH06509334A (ja) | デメチルエピポドフィロトキシンの製造方法 | |
US4751290A (en) | Sialosylcerebrosides | |
JPH0717684B2 (ja) | 複合多糖およびその製造法 | |
WO1996005211A1 (fr) | Analogue de ganglioside gm3 dote d'un residu d'acide sialique fluore en position 9, et intermediaire necessaire | |
US5057605A (en) | Sialocylglycerolipids and method for preparing the same | |
US5101026A (en) | Ganglioside related compounds and method of producing the same | |
JP2540400B2 (ja) | L−タロピラノシド誘導体の製造方法 | |
JPH0742304B2 (ja) | 新規なアンスラサイクリン誘導体およびその製造法 | |
US4447600A (en) | N-Acetylneuraminic acid derivatives and the preparation thereof | |
JPS60123494A (ja) | シアル酸含有オリゴ糖およびその製造法 | |
JPH0631298B2 (ja) | 新規アンスラサイクリン誘導体,抗腫瘍剤,及び製造法 | |
KR960015107B1 (ko) | 시알로실 글리세리드 및 그의 제조 방법 | |
JP3110474B2 (ja) | オリゴシアリル−1,2−ジアルキル−Sn−グリセロール及びその合成中間体 | |
CA1247608A (fr) | Derives a structure acide uronique, leur preparation et leurs applications biologiques | |
US4914195A (en) | Process for preparing N-acetylneuraminic acid derivatives | |
JP2696524B2 (ja) | ガングリオシドgm▲下3▼の新規合成法 | |
JPH04169597A (ja) | タウリン抱合型胆汁酸の精製方法 | |
JPH0149354B2 (ja) | ||
JP2906228B2 (ja) | グルコピラノース誘導体の塩 | |
JPS61282390A (ja) | S−ノイラミン酸誘導体 |